JP2005285717A - 回路保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単かつ安価な構成で電源ラインの遮断による回路保護性能と充分な耐サージ特性とを両立できるようにする。
【解決手段】 電源ラインL1に第1ヒューズ11を接続し、電源ラインL2に第2ヒューズ12を接続し、各電源ライン1〜3の間にサージ吸収素子13を接続する。第1ヒューズ11と第2ヒューズ12とは溶断特性が異なり、これらの溶断特性曲線が互いに交差するような特性を持つように構成する。例えば、第1ヒューズ11には管型ヒューズ、第2ヒューズ12にはチップ型ヒューズを用いる。これにより、誘導雷による雷サージや突入電流等に対しては第1ヒューズ11、第2ヒューズ12が溶断せず、電源ラインL1、L2を遮断しないようにし、故障時の短絡等により異常状態となった場合には、第1ヒューズ11、第2ヒューズ12が溶断し、電源ラインL1、L2を遮断して負荷回路14を確実に保護することが可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電子機器等の電源ラインに設けられ負荷回路を保護する回路保護装置に関する。
従来より、電源ライン、アースラインを介して侵入する過電流や過電圧に対して、電子機器、電気機器等を保護できるようにした構成が提案されている。
例えば、電源ラインにヒューズを接続すると共に、当該電源ライン間にセラミックバリスタを接続した構成が提案されている(特許文献1参照)。このセラミックバリスタは、印加電圧が定格電圧以下であれば高抵抗状態(非導通状態)であるが、定格電圧以上になると低抵抗状態(導通状態)となる特性を持つ素子である。そして、誘導雷などのように過電圧(サージ)が侵入した場合に、定格電圧以上になるとセラミックバリスタが導通してこのサージ電流を流して負荷回路に侵入しないようにしている。また、誤接続、誤接触、故障時の短絡等によって機器が異常状態となり、定格電流に対して過電流が流れた場合は、ヒューズが溶断して負荷回路に過電流や過電圧が印加されないようにしている。
上記のような従来の構成では、誘導雷の雷サージなどの瞬時高電圧が印加された場合に、セラミックバリスタによって吸収できるレベルのサージであっても、電源ラインのヒューズが溶断してしまい、電源ラインが遮断されて負荷回路に電源供給ができなくなる場合がある。これに対し、電源ラインのヒューズにおいて単純に定格値を上げて溶断しにくくすると、回路短絡等の異常状態となった場合にヒューズが溶断せずに定格以上の過電流や過電圧が負荷回路に長時間印加され、発火、発煙等の不安全に至るおそれがある。
特開平10−326702号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、簡単かつ安価な構成で電源ラインの遮断による回路保護性能と充分な耐サージ特性とを両立することが可能な回路保護装置を提供することを目的とする。
本発明の回路保護装置は、電源ラインに設けられ負荷回路を保護する回路保護装置であって、前記電源ラインに接続された溶断特性が異なる第1ヒューズと第2ヒューズとを備え、前記第1ヒューズと第2ヒューズとは、溶断時間と電流又は電圧とで示される溶断特性曲線が互いに交差する溶断特性を有するものである。
この構成により、溶断特性曲線が互いに交差する第1ヒューズ及び第2ヒューズを用いた溶断特性によって、過電流又は過電圧に対して適切に溶断するようにでき、負荷回路の保護が可能となる。例えば、負荷回路の定格に対して不安全領域となる過電流又は過電圧に対しては確実に溶断し、不安全領域外の雷サージ及び突入電流を含む負荷回路の定格よりも大きな電流又は電圧などに対しては溶断しないようになど、各現象に対する適切な回路保護機能を実現できる。したがって、簡単かつ安価な構成で電源ラインの遮断による回路保護性能と充分な耐サージ特性とを両立することが可能となる。
また、本発明の一態様として、上記の回路保護装置であって、前記第1ヒューズにおける第1の溶断特性及び前記第2ヒューズにおける第2の溶断特性は、低い電流又は電圧の領域において第1の溶断特性が第2の溶断特性よりも溶断時間が短く、高い電流又は電圧の領域において第2の溶断特性が第1の溶断特性よりも溶断時間が短くなる特性を有するものも含まれる。
この構成により、過電流又は過電圧の値や継続時間に応じて、第1ヒューズ及び第2ヒューズによって過電流又は過電圧に対して適切に溶断するような回路保護装置を実現できる。
また、本発明の一態様として、上記の回路保護装置であって、前記第1ヒューズにおける第1の溶断特性は、瞬時の高電圧又は高電流に対して前記第2の溶断特性よりも溶断しにくい特性を有するものとする。
この構成により、第1ヒューズにおいて、瞬時の高電圧又は高電流に対して溶断しにくくでき、例えば雷サージ等に対する優れた耐サージ特性を確保できる。
また、本発明の一態様として、上記の回路保護装置であって、前記第2ヒューズの定格電流は前記第1ヒューズの定格電流よりも大きいものとする。
この構成により、第2ヒューズにおいて、不安全領域における瞬時の高電圧又は高電流に対して確実に溶断し、かつ、第1ヒューズにおいて、比較的長時間継続する不安全領域の過電流又は過電圧に対しては溶断するような回路保護装置を実現できる。
また、本発明の一態様として、上記の回路保護装置であって、前記第1ヒューズ及び前記第2ヒューズは、負荷回路の定格に対して不安全領域となる過電流又は過電圧に対しては確実に溶断し、前記不安全領域外の雷サージ及び突入電流を含む前記負荷回路の定格よりも大きな電流又は電圧に対しては溶断しないような合成溶断特性を有するものも含まれる。
この構成により、負荷回路の定格に対して不安全領域となる過電流又は過電圧に対しては確実に溶断し、不安全領域外の雷サージ及び突入電流を含む負荷回路の定格よりも大きな電流又は電圧などに対しては溶断しないように、各現象に対する適切な回路保護機能を実現できる。したがって、簡単かつ安価な構成で電源ラインの遮断による回路保護性能と充分な耐サージ特性とを両立することが可能となる。
また、本発明の一態様として、上記の回路保護装置であって、前記電源ライン間に接続され前記電源ラインを介して侵入するサージ電圧を吸収するサージ吸収素子を備えたものも含まれる。
この構成により、雷サージ等のサージ電圧をサージ吸収素子で吸収でき、負荷回路を保護することが可能となる。また、例えば、直撃雷を受けた場合などのサージ吸収素子で吸収できない高電圧が印加された場合には、第2ヒューズにより電源ラインを遮断するような構成とすることで、適切な負荷回路の保護が可能である。
本発明によれば、簡単かつ安価な構成で電源ラインの遮断による回路保護性能と充分な耐サージ特性とを両立することが可能な回路保護装置を提供できる。
図1は、本発明の実施形態を説明するための回路保護装置の構成を示す回路図である。本実施形態では、電源回路の一例として単相3線式の商用電源を用いた配電路の構成を説明する。
図1において、アースされた中性線を電源ラインL2、この電源ラインに対し110Vの電位差を持つ電圧線を電源ラインL1及び電源ラインL3とする。電源ラインL1及び電源ラインL2には、電子機器、電気機器等の負荷回路14との間に直列に接続された第1ヒューズ11及び第2ヒューズ12が設けられている。第1ヒューズ11及び第2ヒューズ12は、負荷回路14の定格に対して過電流や過電圧が印加された場合に溶断して電源ラインを遮断し、負荷回路14を保護するものである。また、電源ラインL1と電源ラインL2との間、電源ラインL2と電源ラインL3との間には、サージ吸収素子13が接続されている。サージ吸収素子13としては、酸化亜鉛(ZnO)を主成分とする非直線抵抗素子のセラミックバリスタ(TNR)等が用いられる。なお、サージ吸収素子13は、セラミックバリスタに限定するものではなく、例えばアレスタやダイオード等であってもよい。
本実施形態は、第1ヒューズ11と第2ヒューズ12とで溶断特性が異なり、これらのヒューズの溶断特性曲線が互いに交差するような特性を有する構成としている。このように溶断特性の異なる2種類のヒューズを用いる理由を以下に説明する。
図2は、ヒューズの溶断特性と不安全領域との関係を示す説明図であり、横軸を電流(又は電圧)、縦軸を溶断時間として溶断特性曲線を示したものである。図2において、溶断特性C1は第1ヒューズ11の溶断特性曲線を、溶断特性C2は第2ヒューズ12の溶断特性曲線を示している。各溶断特性曲線より右側にある領域が当該溶断特性を持つヒューズにより保護できる領域であり、各溶断特性曲線より左側にある領域が当該溶断特性を持つヒューズでは保護できない領域である。
斜線領域は、この領域の過電流(過電圧)が負荷回路14に侵入することにより、当該負荷回路14が異常を起こすおそれのある領域である不安全領域21を示している。不安全領域21は、誤接続、誤接触、故障時の短絡等により回路の定格に対して過電流が流れた場合や、直撃雷を受けたときのようにサージ吸収素子13が損傷を受けてしまうような過電圧が加わった場合などが含まれる。この不安全領域21は、回路の定格に対する電流(電圧)の大きさと印加される時間との関係によって決まるものである。このような不安全領域21の過電流(過電圧)に対しては、ヒューズによって電源ラインを遮断して負荷回路14を保護する必要がある。
また、電源投入時等における突入電流22は、数百μsec 〜数msec のオーダーで発生する。誘導雷による雷サージ23は、1μsec 〜数十μsec 、数kVのオーダーで発生する瞬時の高電圧である。これらの突入電流22や雷サージ23に対しては、ヒューズが溶断して電源ラインを遮断しないようにする必要がある。
溶断特性C1を持つ第1ヒューズ11では、短時間であるが非常に高い電流が印加される領域Bの不安全領域をカバーすることができず、溶断特性C2を持つ第2ヒューズ12では、低電流であるが比較的長時間電流が印加される領域Aの不安全領域をカバーすることができない。このため、第1ヒューズ11や第2ヒューズ12単独では、これらの領域A,Bに該当する過電流(過電圧)が侵入した場合に負荷回路14が異常を起こすおそれがある。
そこで、低い定格電流のヒューズを用いることにより全ての不安全領域をカバーすることが考えられる。ヒューズの溶断特性曲線は、同じ構造のヒューズにおいては、定格電流に応じてほぼ平行にシフトする特性を持っている。図2に示す溶断特性曲線−電流のグラフでは、横軸に平行シフトする。
図2において、破線で示した溶断特性C3は、溶断特性C1と同じ構造のヒューズで定格電流が小さいヒューズの溶断特性曲線を示している。また、溶断特性C4は、溶断特性C2のヒューズと同じ構造のヒューズで定格電流が小さいヒューズの溶断特性曲線を示している。このような定格電流が小さなヒューズを用いることにより、不安全領域を全てカバーして溶断させることも可能である。しかし、逆に通常状態でヒューズが溶断する可能性が増える不都合が生じる。
例えば、溶断特性C3のヒューズを用いたとすると、電源投入時等における突入電流22によって溶断してしまうことがある。また、溶断特性C4のヒューズを用いたとすると、誘導雷による雷サージ23によって溶断してしまうことがある。このようにあまり定格電流が小さいヒューズを用いると、過剰保護となって異常状態では無いのにヒューズが溶断して機器が使用不能となるおそれがある。
そこで、本実施形態では、可能な限り不安全領域の過電流(過電圧)のみに対してヒューズを溶断させて負荷回路14を保護するように、特性の異なるヒューズを組み合わせて利用する。具体的には、突入電流22や雷サージ23に対してはヒューズは溶断しないが、誤接続、誤接触、故障時の短絡等の異常状態によって過電流が流れた場合や、直撃雷を受けて大きな過電圧が加わった場合などの過電流(過電圧)に対してはヒューズが溶断して負荷回路14を保護できるようにする。図1のように第1ヒューズ11と第2ヒューズ12の2種類のヒューズを組み合わせることによって、図2において溶断特性C1と溶断特性C2とを合成した図中太線で示される溶断特性(合成溶断特性)Cxが得られる。
図3は、本実施形態における2種類のヒューズの組み合わせによって得られる合成溶断特性を模式的に示した図である。この合成溶断特性Cxは、電流が小さい領域(図2において左側の領域)における溶断特性C1と、電流が大きい領域(図2において右側の領域)における溶断特性C2とを合成したものとなる。電流が小さい領域では、同一電流値に対して(溶断特性C1を持つ第1ヒューズ11の溶断時間)<(溶断特性C2を持つ第2ヒューズ12の溶断時間)、かつ、(溶断特性C1を持つ第1ヒューズ11の溶断時間)<(不安全領域)とし、電流が大きい領域では、同一電流値に対して(溶断特性C2を持つ第2ヒューズ12の溶断時間)<(溶断特性C1を持つ第1ヒューズ11の溶断時間)、かつ、(溶断特性C2を持つ第2ヒューズ12の溶断時間)<(不安全領域)とする。このように印加電流と溶断時間とを考慮して得られる合成溶断特性Cxによって、不安全領域に対して確実にヒューズを溶断して負荷回路14を保護することが可能となる。
上記のような溶断特性の異なるヒューズとして、例えば管型ヒューズとチップ型ヒューズの組み合わせを採用することができる。以下では、本発明の一実施例として、溶断特性C1を有する第1ヒューズ11として管型ヒューズを用い、溶断特性C2を有する第2ヒューズ12としてチップ型ヒューズを用いた例を述べる。図4は本実施形態において用いたヒューズの外観構成を示す図であり、図4(A)は管型ヒューズ、図4(B)はチップ型ヒューズをそれぞれ示したものである。
管型ヒューズは、1sec 以下の過電流に対して反応が遅く、過電流が数sec 以上の比較的長時間印加されてから溶断する特性を持っている。特に、巻線型ヒューズの場合は、瞬間的な大電流に対して溶断しにくい特性を有する。一方、チップ型ヒューズは、過電流に対して反応が早く、過電流が印加されると直ちに溶断する特性を持っている。これらの溶断特性の違いは、主に溶断するヒューズ部分の構造に起因する。管型ヒューズとチップ型ヒューズの溶断特性を比べると、図2の溶断特性C1、C2のように管型ヒューズの方がチップ型ヒューズに比べて特性曲線が寝た形となる。
雷サージのように数μsec オーダーの過電流が流れた場合は、ヒューズは瞬間的に蒸発するように溶断する。このような瞬間的に印加される大電流に対しては、ヒューズの溶断特性は体積に依存するため、ヒューズ部分の体積が大きい管型ヒューズは溶断しにくく、チップ型ヒューズは溶断しやすい。一方、回路の短絡またはそれに準ずる状態のような異常状態が生じ、雷サージのように大きくはないが比較的長時間過電流が流れた場合は、ヒューズは過電流によって生じる熱によって溶断する。このような比較的長時間継続して印加される過電流に対しては、ヒューズの溶断特性は体積には関係なく、定格電流に応じて溶断する。
したがって、直撃雷を受けたときのようにサージ吸収素子13が損傷を受けてしまうような瞬時に過大な電圧が印加される不安全領域の過電流(過電圧)に対しては、チップ型ヒューズによる第2ヒューズ12で負荷回路14を保護するようにし、かつ、不安全領域外の誘導雷による雷サージ等では溶断しないようにヒューズの定格電流を設定する。また、誤接続、誤接触、故障時の短絡等の異常状態によって比較的長時間印加される過電流に対しては、管型ヒューズによる第1ヒューズ11で負荷回路14を保護するようにし、かつ、不安全領域外の突入電流等では溶断しないようにヒューズの定格電流を設定する。このとき、第1ヒューズ11の定格電流に対して第2ヒューズ12の定格電流を大きく設定することで、上記条件を満足することができる。
図5は、本発明の一実施例において用いた2種類のヒューズの溶断特性を示す図である。図5では、横軸を電流、縦軸を溶断時間とし、チップ型ヒューズの例としてウイックマン社(WICKMANN社)製の定格電流が2.5A、4A、5A(それぞれ試料イ、ロ、ハとする)のヒューズと、管型ヒューズの例としてリテル社(Littel社)製の定格電流が3Aのヒューズ(試料ニとする)の各溶断特性を示している。この図5より、同一構造のヒューズであれば、定格電流が異なると溶断特性曲線は平行シフトすることが分かり、また構造が異なると溶断特性は交差することが分かる。
例えば、負荷回路14の定格電流が0.5Aの場合、第1ヒューズ11として定格電流が3Aの管型ヒューズ(試料ニ)を用い、第2ヒューズ12として定格電流が5Aのチップ型ヒューズ(試料ハ)を用いることで、適切な合成溶断特性を得ることができる。また、負荷回路14の定格電流が1Aの場合は、第1ヒューズ11(管型ヒューズ)の定格電流を5〜10A、第2ヒューズ12(チップ型ヒューズ)の定格電流を第1ヒューズ11よりも大きい8〜15Aに設定して設けることにより、適切な合成溶断特性を得ることが可能である。
このように本実施形態によれば、誘導雷による雷サージ等の瞬時高電圧や突入電流などに対するヒューズの耐性を確保しながら、家庭内の電子機器、電気機器等の負荷回路を保護することができる。また、機器が異常状態となった場合など不安全領域の過電流(過電圧)に対して確実にヒューズを溶断させることができ、不安全状態を回避することができる。したがって、負荷回路の定格以上に印加される電流や電圧に対して、過電流や過電圧が生じる現象の態様に応じた適切な回路保護機能を実現することが可能となる。
なお、雷サージはアースから侵入する場合が多々報告されているが、電圧線を介しても侵入するような場合がある。このような場合にも対応できるように、例えば第1ヒューズ11と第2ヒューズ12とを直列に接続して電源ライン1〜3に接続する構成としてもよい。また、組み合わせるヒューズは2種類に限定されるものではなく、2種類以上であってもよい。また、単相3線式の配電路に限らず、単相2線式配電路、3相3線式配電路、3相4線式配電路等の他の配電方式においても同様に適用できる。
本発明は、簡単かつ安価な構成で電源ラインの遮断による回路保護性能と充分な耐サージ特性とを両立することが可能となる効果を有し、電子機器等の電源ラインに設けられ負荷回路を保護する回路保護装置等に有用である。
本発明の実施形態を説明するための回路保護装置の構成を示す回路図 ヒューズの溶断特性と不安全領域との関係を示す説明図 本実施形態における2種類のヒューズの組み合わせによって得られる合成溶断特性を模式的に示した図 本実施形態において用いたヒューズの外観構成を示す図 本発明の一実施例において用いた2種類のヒューズの溶断特性を示す図
符号の説明
1〜3 電源ライン
11 第1ヒューズ
12 第2ヒューズ
13 サージ吸収素子
14 負荷回路
21 不安全領域
22 突入電流
23 雷サージ
C1〜C4 溶断特性
Cx 合成溶断特性

Claims (6)

  1. 電源ラインに設けられ負荷回路を保護する回路保護装置であって、
    前記電源ラインに接続された溶断特性が異なる第1ヒューズと第2ヒューズとを備え、
    前記第1ヒューズと第2ヒューズとは、溶断時間と電流又は電圧とで示される溶断特性曲線が互いに交差する溶断特性を有する回路保護装置。
  2. 請求項1に記載の回路保護装置であって、
    前記第1ヒューズにおける第1の溶断特性及び前記第2ヒューズにおける第2の溶断特性は、低い電流又は電圧の領域において第1の溶断特性が第2の溶断特性よりも溶断時間が短く、高い電流又は電圧の領域において第2の溶断特性が第1の溶断特性よりも溶断時間が短くなる特性を有する回路保護装置。
  3. 請求項2に記載の回路保護装置であって、
    前記第1ヒューズにおける第1の溶断特性は、瞬時の高電圧又は高電流に対して前記第2の溶断特性よりも溶断しにくい特性を有する回路保護装置。
  4. 請求項2に記載の回路保護装置であって、
    前記第2ヒューズの定格電流は前記第1ヒューズの定格電流よりも大きいものとする回路保護装置。
  5. 請求項1に記載の回路保護装置であって、
    前記第1ヒューズ及び前記第2ヒューズは、負荷回路の定格に対して不安全領域となる過電流又は過電圧に対しては確実に溶断し、前記不安全領域外の雷サージ及び突入電流を含む前記負荷回路の定格よりも大きな電流又は電圧に対しては溶断しないような合成溶断特性を有する回路保護装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の回路保護装置であって、
    前記電源ライン間に接続され前記電源ラインを介して侵入するサージ電圧を吸収するサージ吸収素子を備えた回路保護装置。
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