JPH05122575A - ノート形デイジタル電子カメラ - Google Patents

ノート形デイジタル電子カメラ

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JPH05122575A
JPH05122575A JP3309892A JP30989291A JPH05122575A JP H05122575 A JPH05122575 A JP H05122575A JP 3309892 A JP3309892 A JP 3309892A JP 30989291 A JP30989291 A JP 30989291A JP H05122575 A JPH05122575 A JP H05122575A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 携帯性に優れた薄形ノートタイプのディジタ
ル電子カメラであって、各撮影モードで構えたとき、撮
影者は自然姿勢で表示部に上向きの被写体像をみること
ができ、再生では撮影した映像を常に正しい姿勢になる
ように自動的に補正表示することにより、各撮影モード
の撮影を気軽に、しかも簡単に行える。 【構成】 ノート形ディジタル電子カメラ1はカメラ本
体6と蓋部9より構成されている。カメラ本体6にはレ
ンズ7とCCD撮像素子8よりなる撮像手段に対し所定
の位置関係でLCD表示部2が配置されている。この図
1は通常撮影モードで、そのためのレリーズボタン3が
蓋部9の下側右端に設けられている。この場合は撮影時
には表示部に矢印Tが上に向くように表示される。再生
画像も同じである。接客および隠し撮りモードのときも
同様に撮影時は見やすい表示となり、再生像は常に正常
姿勢でLCD表示部2に表示されるように自動的に補正
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は通常の撮影,特殊な撮影
等、多目的撮影に好適に使用できる小形で薄形のノート
タイプのディジタル電子カメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディジタル電子カメラでは、正常
姿勢撮影以外の姿勢で撮影するとモニタ上の再生映像は
傾いた映像になる。そのため、自由なアングルで撮影す
ることに制約があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ディジタル電子カメラ
の携帯性を追求した場合、薄形タイプが持ち歩いたり、
カバン等に出し入れたりする上で好都合で、取扱易い。
そして、このような携帯性のあるカメラで興味ある映像
を撮るために、いろいろなアングルで自由に撮影できる
構造上および機能上制約のないカメラが望まれる。具体
的な要請としてつぎのようなことが挙げられる。 1)正常な撮影姿勢で撮ることができる。 2)お客様と初めて合う接客時に、名刺交換をした後、
その人の顔を覚えるために顔写真を気軽に、かつ簡単に
メモできる。 3)隠し撮りをする場合、さり気なく、メモやノートを
見るような自然の姿勢で撮ることができる。なお、接客
時および隠し撮り時は、無理な姿勢にならないようにモ
ニタに表示される被写体の再生像が撮影者からみて正立
して表示される。 本発明の目的は上記考察に基づくもので、種々の姿勢の
撮影モードで撮影する場合、撮影時には撮影者が構える
方向から正立像をモニタすることができ、再生時にはそ
の映像が自動的に正常な方向の姿になるように再生する
ノート形のディジタル電子カメラを提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明によるノート形ディジタル電子カメラは薄形の
本体部と,この本体部の端部で枢着された蓋部よりなる
ノート形ディジタル電子カメラであって、前記本体部に
は、被写体に対し種々の向きで構えることにより形成さ
れる複数種の撮影モードに対し、撮影時の前記表示部の
被写体表示が撮影者から見て正立表示する表示部を配置
し、前記各撮影モードに対応させてそれぞれ設けたレリ
ーズボタンと、前記複数のレリーズボタンのオンの接点
を検出し、どのレリーズボタンがオンしたかを識別して
撮影モードを判断し、この判断した撮影モードに対応す
る制御信号を送出するCPUと、回路的に独立に動作す
る2つのアドレスカウンタを内在し、前記CPUからの
制御信号を受け、いずれの撮影モードにおいても直ちに
前記表示部に表示するため、前記アドレスカウンタの一
方を書き込み制御に、他方を読みだし制御に設定し、並
列動作させるメモリアドレス制御手段と、 前記メモリ
アドレス制御手段の制御の下に読み書きされるビデオメ
モリとを含み、撮影モードに応じて、前記アドレスカウ
ンタの書き込み制御と読出制御を異ならせ、前記ビデオ
メモリの映像データの読み出し順序を変えることによ
り、撮影時の表示部表示姿勢を修正して再生時に正常な
姿勢の像を表示するように構成されている。
【0005】
【作用】このような構成によれば、撮影時の構図確認の
ための表示部のモニタ像が撮影者の方向に対し正立する
ように表示され、携帯性の良好なノート形ディジタル電
子カメラで各姿勢での撮影が無理なく容易に行える。ま
た、すべての撮影モードにおいて、再生像は表示部に正
常な姿勢で表示される。さらにメモリカードへの記録も
正常な姿勢で表示されるように行われ、メモリカードか
ら再生する場合、通常の再生でモニタ上には正常な姿勢
の像が表示される。
【0006】
【実施例】以下、図面等を参照して、本発明をさらに詳
しく説明する。図1は本発明によるノート形ディジタル
電子カメラの外形の実施例を示す斜視図である。ノート
形ディジタル電子カメラ1は縦に薄い形のカメラ本体6
と、この本体端縁に枢着されている蓋部9より構成され
ている。カメラ本体6の正面上部には撮影レンズ7が、
側面にはLCD表示部2が配置されている。レンズ7の
後ろには絞り,CCD撮像素子8が設けられている。レ
ンズ7とCCD撮像素子8は機構的に固定されており、
レンズ7とCCD撮像素子8のブロックはLCD表示部
2のブロックに組み込まれている。このようにレンズ7
とCCD撮像素子8よりなる撮像手段とLCD表示部2
を配置することにより、各姿勢の撮影モードで構えたと
き、その方向から撮影者は表示部で正立像を見ることが
できる。
【0007】まず、通常の撮影では図1(a)に示すよ
うに縦形の姿勢になる。通常撮影用のレリーズボタン3
はカメラの正面に対し、向かって左下側の蓋部9部分に
配置されている。このレリーズボタン3は右手の人差し
指が自然にそえられる位置である。通常の姿勢で構えた
場合、このレリーズボタン3の位置が最も操作し易い位
置となる。被写体が矢印10aの形で存在する場合、そ
の光学像はレンズ7によつて倒立するとともに左右が反
転し、CCD撮像素子8の受光面には矢印10bの方向
に示すように結像される。カメラ本体6に対し向かって
左側にある蓋部分9を開くと、LCD表示部2が現れ、
撮影中の被写体の映像のモニタ像は、このLCD表示部
2に表示される。また、撮影した再生像も同様にこのL
CD表示部2に表示される。通常撮影においてはCCD
撮像素子8の受光面上の像の位置関係は図4(a)に示
す関係になる。なお、図中のVは垂直方向を、Hは水平
方向を示し、Sはスキャン開始位置を示し、レンズ側か
ら見た図である。
【0008】図5は通常撮影時における被写体とCCD
撮像素子との関係を示す斜視図である。CCD撮像素子
8の受光面では、点線の丸で囲んだセンサ8aのライン
上の電荷は水平帰線期間に水平転送レジスタ8bに転送
される。そして、この水平転送レジスタ8bの左端から
順次出力される。よって、点線の丸で囲んだセンサ8a
に対応する映像信号が最初に外部に出力され、LCD表
示部2の右上からその映像が表示される。図1(b)の
LCD表示部2上にこの像が示されている。
【0009】図2は接客撮影モードの撮影姿勢を示す斜
視図である。初対面の相手と名刺交換をした後に、相手
の了承を得て、撮影する場合はこのような姿勢になる。
かかる場合、手帳を持つ姿勢で、さりげなく撮影するの
で、相手は写真を撮られている意識をもつことなく、自
然な態度で会話を続行することができる。ディジタル電
子カメラの蓋部9を左側に開いて、レンズ7を紙面の上
方(この方向に被写体である相手がいる)に向けると、
カメラ本体6の側面に配置されているLCD表示部2は
撮影者の手前に位置付けられ撮影者は自然な姿勢でモニ
タ像を見ることができる。接客撮影用のレリーズボタン
4はカメラ本体6の下部右端に配置されている。被写体
の構図が決まると、接客撮影用レリーズボタン4を右手
の親指で押し、撮影を行うこととなる。図2のような構
えの場合はカメラ本体6の下側右端が最も操作し易い位
置となる。
【0010】撮影した再生映像はこのLCD表示部2に
表示される。そして、撮影した映像は編集,トリミング
され、その映像の必要部分がメモリカードに記録される
(後で詳述)。住所録のソフトで、メモリカードから画
像データを読み取り、編集後の映像はパソコンの外部記
憶装置であるハードディスク等に記録することができ
る。図2のようにカメラを構えたとき、レンズ7と被写
体の向きの位置関係が矢印10cであると、CCD撮像
素子8上の受光面上では矢印の位置関係は10dに示す
ようになる。したがって、CCD撮像素子8の受光部を
レンズ側から見た場合、受光部上に結像される像の位置
関係は、図4(b)に示すようになる。通常撮影モード
での矢印の向きを基準にすると、CCD撮像素子8上の
矢印の向きは時計方向に270度回転した状態となる。
この場合のLCD表示部2上のモニタ表示は図2に示す
ように矢印10eの方向となり、撮影者の見る方向が手
前からであるので、表示部では自然な姿勢で正立像を見
ることができる。
【0011】接客撮影モードで撮影した映像の再生像の
位置変換は次のようにして行われる。CCD撮像素子か
らの映像データはA/D変換され信号処理されて、Y,
R−Y,B−Yの信号に変換される。そしてビデオメモ
リに記録される。ビデオメモリに記録された映像は、撮
影モードにより、ビデオメモリにおける映像データの読
み出し順序がかわり、再生映像がモニタ上で正常な位置
関係で表示される。
【0012】図3は隠し撮りモードの撮影姿勢を示す斜
視図である。この姿勢はカメラ本体6のレンズ7を左方
向に向けて蓋部9を手前に開いた状態である。LCD表
示部2は撮影者に対し正面の位置となる。隠し撮り用レ
リーズボタン5は蓋部9の裏側の下部右端に配置されて
いる。右手の人差し指で押すのに都合の良い位置であ
る。被写体は左方向に位置し、撮影者が被写体と対面し
ないので、被撮影者は、撮られている意識が少なく、自
然なポーズが撮影できる。特に子供を対象とするときは
自然な表情を撮影することができるなどその効果は大き
い。CCD撮像素子8上の受光部に結像する像の位置関
係は、図4(c)に示す関係になっている。この隠し撮
り撮影ではCCD撮像素子のセンサ上の映像は、通常撮
影を基準にすると、時計方向に180度回転した位置関
係になる。LCD表示部2の上には矢印10fの方向に
被写体が表示され、撮影者はそのままの姿勢で正立像を
見ることができる。この隠し撮り撮影の場合も、この1
80度回転したまま再生し、モニタに表示すれば、被写
体は横向きに表示されるので、接客撮影モードの場合と
同様ビデオメモリに記録した像を読み出す順序を変えて
表示部に常に正常な表示が得られるようにしている。
【0013】以下、他の撮影モードも含めて再生時に表
示部に被写体像を正立させるまでの各部分での動作を説
明する。図6は各撮影モードにおけるCCD撮像素子,
ビデオメモリへの書き込み,再生および表示の方向を示
す図である。図6(a)は通常撮影を,(b)は接客撮
影を,(c)は隠し撮り撮影の場合をそれぞれ示してい
る。被写体の正立方向がTで示す矢印の場合、CCD撮
像素子の受光面に結像する映像は、前述した通常撮影、
接客撮影、隠し撮り撮影で図6(a),図6(b)
および図6(c)に示す位置配列になる。CCD撮像
素子の信号の読みだし順序は左下の丸印から矢印Sの方
向になる。なお、図6における丸印は走査線の開始点を
示す。このCCD撮像素子から生ずるビデオ信号はA/
D変換器でディジタル信号に変換された後、信号処理回
路で輝度信号Y,色差信号B−YおよびR−Y信号に変
換される(これら回路は図7に示されている)。
【0014】この信号をそのまま、ビデオメモリに記憶
し、再生すると、通常撮影モードではビデオメモリへの
書き込み(撮影時のLCD表示)は図6(a),ビデ
オメモリからの読出しは図6(b)そしてLCD表示
部の再生画像の表示は図6(c)の示す表示となる。
したがって、通常撮影モードでは撮影時のLCD表示図
6(a)と再生時のLCD表示図6(a)は同じに
なる。一方、接客撮影モードでは、撮影時のLCD表示
は図6(b)に示すように時計方向に90度回転した
映像になる。この接客撮影では、ビデオメモリに記録さ
れた輝度信号および色差信号は図6(b)に示す配列
に記録される。そして、再生時にビデオメモリから読み
出す順序を図6(b)に示す順序に変更して出力す
る。このように丸印方向に順次ビデオメモリを走査して
読みだすことにより、LCD表示は図6(b)に示す
ような正常な被写体表示が得られる。
【0015】次に隠し撮影モードでは、CCD撮像素子
8上の受光部の配列は通常撮影のそれと比較し、図6
(c)に示すように時計方向に180度回転した映像
となる。ビデオメモリに記録された輝度信号および色差
信号の配列は図6(c)に示す配列になる。この記録
データを図6(c)に示す順序で走査されて読み出さ
れ、図6(c)に示すような正常な被写体表示が得ら
れる。なお、各レリーズボタンの構造は例えば、1段目
(少し押した状態)で第1の接点が導通し、2段目(さ
らに強く押した状態)で第2の接点が導通する2段の接
点構造としてある。CPUは1段目(少し押した状態)
の接点導通で、チェックモードと判定し、2段目(さら
に強く押した状態)の接点導通で、撮影開始モードと判
断する。被写体のトリミングを行うときは、少し押すと
チェックモードであること、およびその押されたレリー
ズボタンがどのボタンか判別できる。このことからビデ
オメモリから読みだす順序を判断して読出し、LCD表
示を正しい表示にする。
【0016】図7は以上のように動作させるためのディ
ジタル電子カメラの回路の実施例を示す回路ブロック図
である。まず、カメラ全体の信号の流れを説明する。被
写体の映像はCCD撮像素子8で光学像が電気信号に変
換される。この信号はA/D変換器13でディジタル信
号に変換される。CCD撮像素子8のカラーフィルタは
例えばG縦ストライプ、R,B線順次の市松模様の配列
である。信号処理回路14では、各画素に対応するG,
R,Bのディジタル信号は走査間で読み取られ、さら
に、演算することにより、輝度信号Y,色差信号R−Y
およびB−Yに変換される。これらディジタル信号はメ
モリ制御回路20,23および26の制御の下にセレク
タ22,25および28を介して各ビデオメモリ21,
24および27にそれぞれ記録される。また、各ビデオ
メモリ21,24および27に記録された信号は書き込
みと同様にメモリ制御回路20,23および26の制御
の下にセレクタ22,25および28を介してD/A変
換器32に読みだされてアナログ信号のY,R−Y,B
−Y信号になり、図示しないLCD表示部に表示され
る。さらにはメモリ制御回路29の制御の下にセレクタ
30を介してメモリカード31にも記録される。
【0017】以下、各撮影モード毎の記録再生モニタ表
示の動作を説明する。 1)通常撮影モード 通常撮影では通常撮影用レリーズボタン3を押すので、
CPU15は通常撮影モードと判定し、メモリ制御回路
20,23および26に制御信号を与える。このときの
メモリ制御回路20,23および26は通常撮影に適合
するメモリ制御を行う。すなわち、図1(a),図6
(a)に示すようにCCD撮像素子8から取り入れた
映像データは座標変換することなく、そのままビデオメ
モリから読み出される。よって、このモードの記録時に
は、例えば輝度信号についてはメモリ制御回路21は同
期信号発生回路16からの垂直同期信号、水平同期信
号、4Fsc(A/Dのサンプリング周波数)などの信
号により、ビデオメモリのアドレスバスを順次変化さ
せ、ビデオメモリの中のアドレスにデータバスを介して
ディジタル輝度信号を記録する。どのアングルで撮るか
を定めるモニタ時には、CCD撮像素子からの信号が順
次入力される。この信号に対し、ビデオメモリに書き込
む動作とビデオメモリから読み出す動作が必要になって
くる。後述する隠し撮りでは、映像の座標変換が必要と
なるので、映像を一度ビデオメモリに記録した後に、メ
モリ制御回路がデータの読みだし順序を変える。
【0018】図8はメモリ制御回路20およびビデオメ
モリ21の詳細を示す図である。この図は輝度信号を処
理する系統図である。色差信号R−Y,B−Y信号のメ
モリ制御回路23および26ならびにビデオメモリ24
および27も同様な構成となる。メモリ制御回路20は
内部に独立的に動作する2つのアドレスカウンタ20a
および20bを備えている。ビデオメモリ21は2つの
ビデオメモリ部(A)41と(B)42で構成されてい
る。輝度信号はマルチプレクサ(MPX)43によりフ
レーム期間ごと切り替えられる。図9に示すように、マ
ルチプレクサ(MPX)43はA側に接続されるので、
輝度信号はフレーム1ではビデオメモリ部(A)41に
記録される。このときの書き込みアドレスカウンタはア
ドレスカウンタ20aになる。このアドレスカウンタ2
0aのメモリアドレスに対する順番は通常撮影モードの
順番と同じ動作をする。この期間、ビデオメモリ部
(B)42では1フレーム前に記録された映像データが
アドレスカウンタbの動作により、図6(a)に示す
走査順序で読み出され、D/A変換され、LCD表示部
に出力される。
【0019】次にフレーム2ではマルチプレクサ(MP
X)43はB側に切替えられ、輝度信号はビデオメモリ
部(B)42に記録される。同時にセレクタ(SEL)
46はA側に接続される。すなわち、フレーム2では映
像データはビデオメモリ(B)42に書き込みまれる。
この状態の時には、ビデオメモリ(A)41の映像デー
タはセレクタ(SEL)46を介して読み出される。D
/A変換後、LCD表示部に映像が出力される。なお、
かかる撮影モードでは回路の消費電力を少なくするた
め、ビデオメモリに書き込む時の信号を同時にD/A変
換器にも入力してLCD表示することにより、表示タイ
ミニグとなるビデオメモリを停止し、省電力化を図るこ
とができる。
【0020】2)接客撮影モード 接客撮影では接客用レリーズボタン4を押すので、CP
U15は接客撮影モードと判定し、メモリ制御回路2
0,24および27に制御信号を与える。この制御信号
を受けたメモリ制御回路20,24および27は接客撮
影に適合するメモリ制御を行う。すなわち、図2,図6
(b)に示すようにCCD撮像素子から取り入れた映
像データは書き込みのときのアドレス走査と読み出すと
きのアドレス走査とで異なる走査になる。通常撮影モー
ドを基準とすると時計方向に270度回転した状態に映
像の回転が生ずる。これは座標変換を意味する。よっ
て、このモードの記録時についても図8の回路は通常撮
影モードと同じように動作する。ただし,この場合は座
標変換するので、映像データを一度ビデオメモリに記録
した後に、メモリ制御回路のアドレス走査順序、すなわ
ち、映像データの読みだし順序を変えて、LCD表示部
で正常な表示を行う。通常撮影モードと異なる点は、ビ
デオメモリ部(B)42では1フレーム前に記録された
映像データがアドレスカウンタbの動作により、書き込
み時の走査順序とは異なる図6(b)に示す走査順序
で読み出される点である。なお、LCD表示部に出力さ
れる映像は記録時に比べて、1フレームだけ遅れる。し
かし、表示部へ表示する映像として1/30秒遅れるこ
とは、撮影タイミング上大きい問題にはならない。通常
撮影モードのときも同様に遅れて表示される。
【0021】3)隠し撮り撮影モード 隠し撮り撮影では隠し撮り用レリーズボタン5を押すの
で、CPU15は隠し撮影モードと判定し、メモリ制御
回路20,24および27に制御信号を与える。この制
御信号を受けたメモリ制御回路20,24および27は
隠し撮りに適合するメモリ制御を行う。すなわち、図
3,図6(c)に示すようにCCD撮像素子から取り
入れた映像データは書き込みのときのアドレス走査と読
み出すときのアドレス走査では異なる走査になる。これ
は図4(c)に示すように映像が時計方向方向に180
度回転した状態となる。この場合も座標変換を行う。よ
って、このモードの記録時についても図8の回路は上記
接客撮影モードと同じ動作を行う。ただし、同じ座標変
換でもビデオメモリ部(B)42より1フレーム前に記
録された映像データを読み出す座標変換は図6(b)
に示す走査順序ではなく図6(c)に示される走査順
序である。他の動作は変わらない。このモードでもその
表示は1/30秒遅れる。
【0022】以上の実施例は撮影者がモニタをのぞきな
がら被写体の像が画面上で斜めに表示されないようにカ
メラの姿勢を修正することを前提にしている。しかしな
がら、撮影の結果、少し斜めに撮影してしまった場合に
はメモリ制御回路で走査する順序を変えて、この傾斜を
補正することは比較的簡単にできる。
【0023】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
各撮影モードでカメラを構えたとき、撮影者の観察方向
から見て、表示部には正立した被写体像が表示され、再
生画像はビデオメモリより表示部に正常な姿勢で表示す
るように読み出され、自動的に補正されるように構成さ
れている。したがって、撮影できる範囲の拡大を図るこ
とができ、興味ある映像を撮るために種々のアングルで
自由に撮影するとき次のような利点を得ることができ
る。 1)正常な姿勢の撮影は勿論、接客の顔写真を撮る時、
手帳にメモする姿勢で気軽にしかも簡単に撮影できる。 2)隠し撮りする場合、無理な姿勢をすることなく自然
な姿勢で構図を決めて、撮影をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は通常撮影におけるディジタル電子カメ
ラの姿勢を示す斜視図、(b)はは通常撮影におけるデ
ィジタル電子カメラのボデー内のLCD表示部の配置を
示す斜視図である。
【図2】接客撮影におけるディジタル電子カメラの撮影
姿勢を示す斜視図である。
【図3】隠し撮り撮影におけるディジタル電子カメラの
撮影姿勢を示す斜視図である。
【図4】(a),(b)および(c)は通常撮影,接客
撮影および隠し撮り撮影における撮像素子の受光部に結
像する像の位置関係をそれぞれ示す図である。
【図5】被写体,撮影レンズおよび撮像素子の幾何学的
な配置と撮像素子におけるセンサ,CCDレジスタおよ
びと水平レジスタの構成を示す図である。
【図6】(a),(b)および(c)は通常撮影時,接
客撮影時および隠し撮り撮影時における撮像素子受光面
上の被写体結像パターンを示す図,信号処理された輝度
信号および色差信号をビデオメモリに書き込む時の書き
込み順序を示す図,ビデオメモリに記録された輝度信号
および色差信号を再生するときのメモリ内のデータを読
みだす順序を示す図,メモリ内から読みだされた輝度信
号および色差信号がLCD表示部で走査される方向を示
す図である。
【図7】本発明によるノート形ディジタル電子カメラの
回路の実施例を示すブロック図である。
【図8】図7のメモリ制御回路Aおよびビデオメモリの
詳細を示す回路ブロック図である。
【図9】本発明によるディジタル電子カメラにおけるモ
ニタ時、記録再生時のメモリの書き込み、読み出しのタ
イミングを説明するための図である。
【符号の説明】
1…ノート形ディジタル電子カメラ 2…LCD表示部(LCDモニタ) 3…通常撮影用レリーズボタン 4…接客撮影用レリーズボタン 5…隠し撮り用レリーズボタン 6…カメラ本体 7…レンズ 8…CCD撮像素子 9…蓋部 10…被写体 11…絞り 12…ビデオAMP 13…A/D変換器 14…信号処理回路 15…CPU 16…同期信号発生回路 17…CCD駆動回路 18…アイリス制御回路 19…インタフェース回路(IF) 20…メモリ制御回路A 21…ビデオメモリ 22…セレクタ(SLA) 23…メモリ制御回路B 24…ビデオメモリ 25…セレクタ(SLB) 26…メモリ制御回路C 27…ビデオメモリ 28…セレクタ(SLC) 29…メモリ制御回路 30…セレクタ(SLD) 31…メモリカードボード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄形の本体部と,この本体部の端部で枢
    着された蓋部よりなるノート形ディジタル電子カメラで
    あって、 前記本体部には、被写体に対し種々の向きで構えること
    により形成される複数種の撮影モードに対し、撮影時の
    前記表示部の被写体表示が撮影者から見て正立表示する
    表示部を配置し、 前記各撮影モードに対応させてそれぞれ設けたレリーズ
    ボタンと、 前記複数のレリーズボタンのオンの接点を検出し、どの
    レリーズボタンがオンしたかを識別して撮影モードを判
    断し、この判断した撮影モードに対応する制御信号を送
    出するCPUと、 回路的に独立に動作する2つのアドレスカウンタを内在
    し、前記CPUからの制御信号を受け、いずれの撮影モ
    ードにおいても直ちに前記表示部に表示するため、前記
    アドレスカウンタの一方を書き込み制御に、他方を読み
    だし制御に設定し、並列動作させるメモリアドレス制御
    手段と、 前記メモリアドレス制御手段の制御の下に読み書きされ
    るビデオメモリとを含み、 撮影モードに応じて、前記アドレスカウンタの書き込み
    制御と読出制御を異ならせ、前記ビデオメモリの映像デ
    ータの読み出し順序を変えることにより、撮影時の表示
    部表示姿勢を修正して再生時に正常な姿勢の像を表示す
    るように構成したことを特徴とするノート形ディジタル
    電子カメラ。
  2. 【請求項2】 前記ビデオメモリの映像データを読み出
    して記録するメモリカードには前記表示部に正常な姿勢
    の像が表示されるような状態で記録することを特徴とす
    る請求項1記載のノート形ディジタル電子カメラ。
JP3309892A 1991-10-29 1991-10-29 ノート形ディジタル電子カメラ Expired - Fee Related JP3020329B2 (ja)

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