JPH0512230Y2 - - Google Patents

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JPH0512230Y2
JPH0512230Y2 JP1988011515U JP1151588U JPH0512230Y2 JP H0512230 Y2 JPH0512230 Y2 JP H0512230Y2 JP 1988011515 U JP1988011515 U JP 1988011515U JP 1151588 U JP1151588 U JP 1151588U JP H0512230 Y2 JPH0512230 Y2 JP H0512230Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、フツクブロツクにおけるロープ外
れ止め装置、殊にクレーン車、レツカー車等の各
種荷役装置用のフツクブロツクにおけるロープ外
れ止め装置に関するものである。
(従来の技術) 従来のクレーン車、レツカー車等の荷役装置用
フツクブロツクにおけるワイヤロープ外れ止め装
置としては、例えば、実開昭60−64994号公報に
記載されたものがある。
このものは、フツクブロツクの枠体にシーブ及
びフツクを軸承すると共に、前記シーブの両外側
に配したロープ外れ止め金具の両端を、それぞれ
連設板により結合し、かつ、この連設板を前記枠
体にボルトで取付けると共に、前記ワイヤロープ
の外れ止め金具の連設板を、前記シーブの周縁部
から降下させることによりシーブ周縁と連設板と
を離間させ、ロープソケツト付ワイヤロープを、
その端部からロープソケツトを取外すことなく当
該シーブから取外し、又は装着可能にし、また、
降下した連設板を上昇させてシーブ周縁部に近
接、固定することにより、ワイヤロープのシーブ
からの外れを防止するものでる。
また、実開昭55−58598号公報にはロードブロ
ツクを分解することなくワイヤロープの組込み、
取外しを可能にするため、シーブケースのフラン
ジに代えて、左右のシーブケース間に偏心した大
径部を有するスタツドを設けたロードブロツク
が、さらに、実開昭48−56755号公報には、基端
を揺動自在に枢着した支腕の先端に滑車を設けた
ロープの張架装置において、前記滑車の外部を、
上端を前記滑車の軸に軸着した断面U字状の外れ
止具で被覆すると共に、同外れ止め具をその自重
により常時鉛直方向に垂下させることにより、支
腕の揺動角度如何に係わらず、ワイヤロープの最
も外れ易い最下端が常時被覆し、これにより当該
ワイヤロープの滑車溝からの外れを阻止可能にし
たロープの外れ止め装置について、それぞれ記載
されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、前記実開昭60−64994号公報に
記載されたワイヤロープ外れ止め装置を備えるフ
ツクブロツクにあつては、シーブまわりに、同シ
ーブ周縁に接離可能な連設板を有するロープの外
れ止め金具が設けられているため、シーブ周縁か
らのロープ外れを防止できる一方、シーブ周縁と
ワイヤロープの外れ止め金具との間隔を広げるこ
とにより、ワイヤロープの端部からロープソケツ
トを取外すことなく、フツクブロツクへのワイヤ
ロープの巻掛け数の変更や、他のワイヤロープと
の交換等を行えるものの、このものにあつては、
シーブ周縁からのロープ外れ止め金具の降下量
を、当該ワイヤロープの端部に固定したロープソ
ケツトを通過させ得るように十分広くする必要が
あつたため、フツクブロツクの枠板を大きくする
必要があり、ひいては、同一容量のフツクブロツ
クが大型化し、その重量が増加するという問題点
があつた。
また、このものはロープ外れ止め金具を、その
両端部を連結する連設板間に配したパイプ、ボル
ト等により枠板へ取付けるものであつたため、ボ
ルトを緩めてこのロープ外れ止め金具を降下させ
た後、再び外れ止め金具をフツクブロツクの枠板
に取付ける際、枠板の穴と、ロープ外れ止め金具
両側の連設板の穴と、パイプの穴との中心を揃え
るのが面倒である外、その構造がかなり複雑で部
品点数も多いため、製造工数が増しコスト高を招
くという問題点もあつた。
さらに、前記実開昭55−58598号公報記載のロ
ードブロツクにあつては、ナツト10を緩めてス
タツド9を回転させて滑車とスタツドとの間隔を
変えることにより、同ロードブロツクを分解する
ことなくワイヤロープの組込み、取外しを行なえ
るものの、前記滑車とスタツドとの間隔の変更に
当り、同間隔を当該ワイヤロープの外れ止めをす
る狭い間隔と、ワイヤロープの端末ソケツトの通
過可能な広い間隔との間での切換えるものである
ため、シーブケース及びスタツドの大形化を招く
とい問題点があつた。
また、前記実開昭48−56755号公報記載のロー
プ外れ装め装置にあつては、上端を滑車軸に軸着
した断面U字状の外れ止具により滑車の外部が被
覆され、この外れ止め具がその自重により常時垂
下して、当該ワイヤロープの滑車溝からの外れを
阻止できるものの、このものにあつては、滑車と
断面U字状の外れ止具との間隔が一定しているた
め、同滑車へのワイヤロープを掛け替える際、こ
のロープ外れ止装置を分解する必要があるという
問題点があつた。
この考案は、このような従来例における問題点
に鑑み、複数のシーブを軸承する左右の枠板を、
前記シーブより低い前後の等高位置で、前記支承
軸の軸心を通る垂直面の対象位置に配設された一
対の連結部材により連結すると共に、前記各シー
ブの一側に周縁に外れ止め片を有するロープ外れ
止め部材を配し、該ロープ外れ止め部材を、前記
枠板に当該ワイヤロープの直径程度昇降可能に取
付けることにより、ロープの外れ止め部材をフツ
クブロツクから取外したり、ワイヤロープの端部
からそのロープソケツトを取り外すことなく、当
該フツクブロツクのシーブにワイヤロープを巻き
掛け巻き外し、又はその巻掛け数の変更等を可能
にし、しかも、構造及び操作の簡易なフツクブロ
ツクにおけるロープ外れ止め装置を提供しようと
するものである。
(問題点を解決するための手段) この考案は、前記のような従来の問題点を解決
するため、複数のシーブを軸承する左右の枠板
を、前記シーブの支承軸より低い前後の等高位置
で、前記支承軸の軸心を通る垂直面の前後対象位
置に配設された一対の連結部材により連結すると
共に、前記各シーブの一側に、当該シーブに張架
されるワイヤロープの外れ止め部材の側板を昇降
可能に取付具で取付け、かつ、前記ワイヤロープ
の外れ止め部材の側板端縁に、当該シーブの巾の
2分の1ないし略々同巾のワイヤロープの外れ止
め片を、前記シーブの軸方向に形成し、かつ、前
記ワイヤロープ外れ止め部材の外れ止片の外側
と、前記一対の連結部材の上側との間に、当該シ
ーブに張架されるワイヤロープの直径よりやや広
い間隔を確保したフツクブロツクにおけるロープ
外れ止め装置であり、また、前記ワイヤロープの
外れ止め部材の側板に、上下に位置する大径部穴
の間隔が、当該シーブに張架されるワイヤロープ
の直径よりやや大で、前記両大径部穴部間に細溝
の形成されたいる瓢箪状縦穴を設ける一方、該瓢
箪状縦穴の大径穴部と略々等径の取付棒部と、前
記瓢箪形縦穴の細溝部の巾より肉薄の係合部とを
有する前記ロープ外れ止め部材の取付具を、前記
瓢箪形縦穴を介して前記枠板に回動可能に設けた
ものである。
(作用) この考案は、前記のような構成を有するから、
フツクブロツクの枠板に取付けたロープ外れ止め
部材の外れ止め片を、シーブ周縁に近接させるこ
とにより、当該シーブに巻き掛けたワイヤロープ
のロープ外れを招くことなく、フツクブロツクに
よる通常の荷役作業をすることができる外、その
取付部材を緩るめることにより、このワイヤロー
プ外れ止め部材の自重により降下し、その周縁の
ロープ外れ止め片の外側が、シーブの支承軸の中
心を通る垂直面の前後対象の等高位置に配設され
た連結部材の上側に載り、同外れ止片の上側とシ
ーブ外周との間に当該シーブに張架されるワイヤ
ロープの直径よりやや広い等しい間隔が確保され
ることにより、このワイヤロープ外れ止め部材を
フツクブロツクから取外すことなく、当該フツク
ブロツクへのワイヤロープの巻き掛け、巻き外
し、又はその巻数替え等を容易にする。
また、ロープ外れ止め部材の扇形部に設けた瓢
箪状縦穴に係合させた、大径部と薄肉部とを有す
る取付具の回動により、前記ロープ外れ止め部材
を昇降させ、その周縁の外れ止片とシーブ周縁と
の間隔替えを簡易迅速にする。
(実施例) 以下、この考案に係るフツクブロツクにおける
ロープ外れ止め装置の実施例を、図面を参照して
説明する。
(第一実施例) 第1図ないし第5図は、この考案の第一実施例
を示すもので、1はクレーン(車体部の図示は省
略)、2はクレーン1の伸縮ブーム、3は伸縮ブ
ーム2の外側ブーム、4は内側ブーム、5は最内
側ブーム、6は最内側ブーム5の頂部に取付けた
ヘツドブロツク、7はヘツドブロツク6に設けた
シーブ、8はガイドローラで、該ガイドローラ8
は外側ブーム3の頂部下側(第3図)に設ける。
10はロープ9の端部に固定したロープソケツ
ト、11は係合ピンで、該係合ピン11をロープ
ソケツト10の穴とフツクブロツク15頂部の取
付部の穴とに挿入することにより、両者をワンタ
ツチで係合させる。また、係合ピン11を引抜く
ことにより、両者の係合状態がワンタツチで解除
される。12はヘツドブロツク6の下側(第3図
の左側)に設けた取付部材で、該取付部材12の
穴13に、ロープ9端部のロープソケツト10A
(第3図の2点鎖線位)の穴とを合ませた後、前
記係合ピン11をこれらの穴に挿入して、両者を
係合させる。
16はフツクブロツク15の枠板、17はシー
ブ18,18の支承軸、17Aはフツク、19,
19は両枠板16,16の連結部材で、この探結
部材19,19は前後(第1図では左右)の等高
位置に、前記支承軸17を通心とする同一直径の
円周上に位置する逆ハ状に配設される。
20はロープ9の外れ止め部材、21はロープ
外れ止め部材20の扇状側板、22は扇状側板2
1の周縁からシーブ18側(第5図では右側)に
直角状に折曲するロープ9の外れ止め片で、該外
れ止め片22は前記シーブ18と略々同径の円弧
状に形成される。23はロープ外れ止め部材20
の取付穴、24はロープ外れ止め部材20の扇状
側板21をフツクブロツク15の枠板16に取付
け、又は取外すための取付具としてのボルトであ
る。
(第一実施例の作用) まず、第3図のように伸縮ブーム2の最内側ブ
ーム5頂部のヘツドブロツク6に、シーブ7を介
してロープ9によりフツクブロツク15を吊下さ
せると共に、シーブ18周縁にロープ9の外れ止
め部材20の弧状の外れ止片22を配し、その扇
状側板21を枠板16にボルト24止めし、シー
ブ18に張架されたロープ9の、同シーブ18周
縁の溝からの外れを阻止する。
ボルト24を緩めると、ロープ9の外れ止部材
20の外れ止片22が、第5図の実線位置22か
ら2点鎖線位置22Aのように降下して、シーブ
18周縁との間隔が、第5図のdからDに離間す
るので、この間隔D部を介してワイヤロープ9を
シーブ18周縁の溝からその側方へ取り外し、又
は同間隔Dを介して他のロープをシーブ18周縁
の溝に張架する。
なお、この第一実施例においてはフツクブロツ
ク15の枠板16,16の接続部材19,19が
シーブ18の下側の前後(第1図では左右)に離
間して、前記軸17を中心とする同一円弧の等高
位置に、逆ハ状に設けられているため、ボルト2
4を緩めてると、ワイヤロープの外れ止め部材2
0がその自重により、前記接続部材19,19の
上面に当接するまで下降し、前記シーブ18の周
縁とワイヤロープ外れ止め部材20の外れ止片2
2の内側との間隔Dとなる。
この接続部材19,19と前記シーブ18の周
縁に配設される前記ロープ外れ止片22の外側と
の間隔Fは、当該フツクブロツク15に張架され
るロープ9の直径より僅かに大きく設定され、ま
た、この前後の接続部材19,19は前記軸17
を中心とする同一円弧上の等高位置において、第
1図の左右(前後)に離間する位置に逆ハ状に配
設されている。
それ故、そのロープ外れ止め部材20が降下し
て、その外れ止め片22の両側下部が前後の連結
部材19,19に当接すると、略々水平状に支承
され、同外れ止め部材20の外れ止め片22の全
内側とシーブ18の周縁との間隔が略々均一とな
り、したがつて、同シーブ18へのワイヤロープ
9の巻き掛け、巻き外しをスムーズに行なえる。
また、この実施例のように、前記間隔Dをロー
プ9の直径と略々等しく構成した場合には、同ロ
ープ9端部のロープソケツト10は、左右(第2
図)の両シーブ18,18間の隙間Eを通して当
該フツクブロツク15から引き外す。
次に、最内側ブーム5のヘツドブロツク6に、
他のロープ(図示省略)を張架する場合には、ま
ず、フツクブロツク15のボルト24を緩めてロ
ープ外れ止め部材20の外れ止め片22を、第5
図の実線位置22から同図の2点鎖線位置22A
に降下させ、シーブ18周縁との間隔dをDに変
える。
次いで、端部にロープソケツト10を予め取付
けた他のロープを、そのロープソケツト10をフ
ツクブロツク15のシーブ18,18間の隙間E
を通してその一側から他側へ挿通し後、同ロープ
9の端部を前記ヘツドブロツク6のシーブ7まわ
りを通し、さらに、同ロープ9端部のロープソケ
ツト10を、フツクブロツク15頂部の取付部の
穴に係合ピン11で取付け、同ロープ9をフツク
ブロツク15に3本掛け(第3図参照)にする。
一方、第5図の2点鎖線位置20Aに降下する
ロープ外れ止め部材20を実線位置20に上げ、
ボルト24止めして当該ロープ9の外れを防止
し、フツクブロツク15へロープ9を3本掛けし
た通常の荷役態勢にする。
なお、このロープ9を4本掛けとするには、第
3図の状態のフツクブロツク15から係合ピン1
1を抜き、同フツクブロツク15の頂部からロー
プソケツト10を引離すと共に、前記と同様にロ
ープ外れ止め部材20を降下させて、ロープ9を
シーブ18の側方から、その周縁部の溝に挿入す
ると共に、ロープソケツト10を両シーブ18,
18間の隙間Eを通して同図の2点鎖線位置10
Aとし、同ロープソケツト10Aの穴と、ブーム
ヘツド6の取付部12の穴13とを合せて、係合
ピン11により両者を係合させた後、第5図の2
点鎖線位置20Aのロープ9の外れ止め部材20
を、実線位置20(第1図、第2図の状態)に戻
した後、ボルト24により固定すればよい。
また、第2図ではフツクブロツク15のシーブ
18,18間にロープソケツト10の通過可能な
隙間Eを設けた例を示したが、両側シーブ18,
18間にロープソケツト10の通過可能な隙間E
がない場合には、ロープ外れ止め部材20を降下
させた状態における弧状外れ止め片22とシーブ
18周縁との間隔Dを、前記ロープソケツト10
の通過可能な間隔にすればよい。
また、第1〜5図では、ロープ9の外れ止め部
材20の側板が略々半円状をなし、その周縁に弧
状の外れ止め片22を略々直角に折曲形成し、そ
の縦断面が略々L状をなす例を示したが、このロ
ープの外れ止め部材20の側板21は、例えば中
心角が90度又はそれ以下の扇形状に構成してもよ
く、また、弧状の外れ止め片22の横断面形を、
凸弧状ないしV状に形成してもよく、このように
その横断面形を平板以外の形状に構成すれば、同
外れ止片22、ひいてはロープ外れ止め部材20
の断面係数が増加するので、同一強度のロープ外
れ止め防材20を導く、軽量のものとして構成で
きる。
なお、ロープ外れ止め部材20の扇状側板21
の周縁に設けるロープ9の外れ止め片22は、第
4図のように側板21の全周縁に設ける外、図示
しないが、同扇状側板21の周縁に沿つて部分的
に設けてもよい。
(第二実施例) 第6図及び第7図は、この考案の第二の実施例
の要部をなすロープ外れ止め部材の平面図及びそ
の取付具の拡大斜視図である。なお、第1図ない
し第6図に示した第一実施例と共通する部分に
は、同一名称及び同一符号を用いる。
第6図及び第7図において、30は前記第一実
施例と同様なフツクブロツク15(第1〜5図参
照)のシーブ18まわりに取付けるロープ外れ止
め部材で、このロープ外れ止め部材30は、外径
が前記シーブ18と略々同径の扇状側板31と、
その周縁部からシーブ18側に折曲するロープ外
れ止め片32とにより、その断面が略々L状をな
すように構成される。
33,33は扇状側板31に設けた瓢箪状係合
穴、35はロープ外れ止め部材20をフツクブロ
ツク15の枠板16に取付ける取付具、36はそ
の取付棒、37は取付棒36端部の板状係合部、
38は板状係合部37の折曲端部、39は取付棒
36の頭部、40は頭部39の内側(第7図の右
側)に設けたボールで、該ボール40はその頂部
が常時前記頭部39の内側より僅かに突出するよ
うに、図示しないばねにより付勢される。
Dは瓢箪状穴33の上下両端の大径部(直径
m)の中心間隔で、この間隔Dは前記第一実施例
におけるロープ外れ止め部材20の降下する間隔
Dと同様な間隔として構成される。
なお、前記取付棒36端部の板状係合部37に
形成された折曲端部38は、ロープ外れ止め部材
30をフツクブロツク15の枠板16に取付けた
状態を確保する。
また、前記板状係合部37の巾Mは取付棒36
の直径と等しく、この巾Mは前記扇状側板31の
瓢箪状穴33の大径部の直径mと略々等しく(詳
しくは同穴33の大径部の直径mより僅かに小さ
く、その細径部nより大きく)形成され、その厚
さNは前記瓢箪状穴33の細径部nより僅かに狭
く形成される。
(第二実施例の作用) 取付具35の取付棒36の板状係合部37を、
第7図のように水平位置としてロープ外れ止め部
材30の瓢箪状穴33に係合(第6図の鎖線位置
37Aは下降位置にあるロープ外れ部材30の瓢
箪状穴33の大径部との係合位置を示す)させれ
ば、ロープ外れ止め部材30がその位置に保持さ
れる。
しかし、この取付具35の取付棒36を第7図
の状態から90度回動させて、その板状係合部37
を第6図の鎖線位37Bのように垂直状にすれ
ば、ロープ外れ止め部材30の扇状側板31の瓢
箪状穴33の細径部が、取付棒36の板状係合部
37に沿つて昇降可能となる。
また、ロープ外れ止め部材30を取付棒36に
対して昇降させた後、取付棒36を略々90度回動
させることにより、ロープ外れ止め部材30がシ
ーブ18周縁に近接する上昇位、又は同シーブ1
8周縁部から離間する降下位に確保できる。
この第二実施例によれば、取付部材35の取付
棒36端部の板状係合部37を垂直状37Bにす
ることにより、ロープ外れ止部材30を下降又は
上昇させ、また、同板状係合部37を水平状37
Aにすることにより、ロープ外れ止め部材30を
フツクブロツク15のシーブ18まわりの近接位
置、又は離間位置に保持できるから、ロープ外れ
止め部材30の操作性が前記第一実施例より一層
向上する。
なお、この折曲端部38はシーブ18のボスと
その周縁部との中間の薄肉部に配設されることに
なるから、この折曲端部38付取付棒36を設置
したことにより、フツクブロツク15の有効巾を
増加させる恐れはない。
(考案の効果) この考案は、前記のような構成を有し、作用を
するから、次のような特有の効果が得られる。
(1) 複数のシーブを軸承する左右の枠板を、前記
シーブの支承軸より低い前後の等高位置で、前
記支承軸の軸心を通る垂直面の前後対象位置に
配設された一対の連結部材により連結したか
ら、各シーブの一側に取付けたロープ外れ止め
部材を、その取付具の操作による降下で、同ロ
ープ外れ止め部材のロープ外れ止め片と前記シ
ーブ周縁との全領域における間隔が均一とな
り、シーブ周縁とロープ外れ止片との間隔ずれ
るに基づく、ワイヤロープの不用意な挾圧発生
等を招く恐れがなく、当該シーブへのワイヤロ
ープの巻き掛け、巻き外し等の操作をスムーズ
に行なえる。
(2) このロープ外れ止め部材を、当該シープに張
架されるワイヤロープの直径より僅かに大きく
昇降させるだけで、ワイヤロープの端部に固着
されたロープソケツトを取り外すことなく、そ
のフツクブロツクのシーブへの巻き掛け、巻き
外し等のワイヤロープの掛け替え作業を簡易、
迅速に行える。
(3) 特定のフツクブロツクに対して、当該荷役作
業に最適寸法のワイヤロープを選択して巻掛
け、巻外し、又は同一ワイヤロープの当該フツ
クブロツクのシーブへの巻掛け数の変更等を簡
易、迅速に行える。
(4) 取付具の締付、弛緩、回動等により、このロ
ープ外れ止め部材を当該フツクブロツクのシー
ブ周縁に近接又は離間させ得るから、従来例の
ように取外したワイヤロープの外れ止め部材
を、フツクブロツク以外の場所に収納、保管す
る必要がなく、ワイヤロープの外れ止め部材及
びその取付部材等を喪失を招く恐れがない。
(5) ワイヤロープの外れ止め部材の側板を、前記
枠板に対して当該シーブに張架されるワイヤロ
ープの直径を越え、かつ、当該シーブ周縁との
間隔を均等に降下可能に装着したから、枠板の
寸法を含め、当該フツクブロツクの大型化を招
くことがない。
(6) ワイヤロープの外れ止め部材を、シーブの一
側に位置する側板と同側板端部のロープ外れ止
め片とにより構成すると共に、そのロープ外れ
止片を当該シーブの巾の2分の1ないし略々等
巾に構成したから、このワイヤロープ外れ止め
部材を比較的軽量に構成できる。
(6) ロープ外れ止め片の長さが当該シーブの巾の
2分の1ないしそれと略々同巾を越えない限
り、ワイヤロープの外れ止め機能を期待できる
から、同一規格のワイヤロープの外れ止め部材
を、異なる規格のフツクブロツクのシーブのワ
イヤロープの外れ止め部材として使用すること
ができ、ひいては、同一機格のロープ外れ止め
部材の量産によるコストメリツトを期待でき
る。
(7) フツクブロツクの枠板間に複数のシーブを、
当該シーブに張架されるロープ端部のロープソ
ケツトの通過可能な隙間を介して設けることに
より、ロープソケツトを両シーブ間を通過させ
ることができるから、ワイヤロープの外れ止め
片とシーブ周縁とを、当該シーブに掛けるワイ
ヤロープの直径程度離間させるだけで、すなわ
ち、当該フツクブロツクの大型化を招くことな
く、端部にロープソケツトの固着されたワイヤ
ロープの掛替えを行なえる。
(8) ワイヤロープの外れ止め部材の側板に瓢箪状
縦穴を設ければ、該瓢箪状縦穴に係合させた大
径の取付棒部と薄肉部を有する取付具の回動に
より、ワイヤロープの外れ止め部材の外れ止め
片と当該シーブの端縁との間隔調整を、一層簡
易、迅速に行なえる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案に係るフツクブロツクにおける
ロープ外れ止め装置の実施例を示すもので、第1
図はその第一実施例の正面図、第2図はそのフツ
クブロツクを、要部を縦断して示す側面図、第3
図はそのロープ外れ止め装置付きフツクブロツク
を設けた伸縮ブーム頂部の側面図、第4図はその
ロープ外れ止め部材の正面図、第5図はその断面
図、第6図はこの考案の第二実施例の要部をなす
ロープ外れ止め部材の正面図、第7図は同ロープ
外れ止め部材の取付具の拡大斜視図である。 9……ワイヤロープ、10……ロープソケツ
ト、15……フツクブロツク、16……枠板、1
7……支承軸、18……シーブ、19,19……
連結部材、20,30……外れ止め部材、21,
31……扇状の側板、22,32……外れ止め
片、23……穴、24……ボルト(取付具)、3
3……瓢箪状穴、35……取付具、36……取付
棒、37……板状係合部、d,D……間隔、E…
…隙間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数のシーブを軸承する左右の枠板を、前記
    シーブの支承軸より低い前後の等高位置で、前
    記支承軸の軸心を通る垂直面の前後対象位置に
    配設された一対の連結部材により連結すると共
    に、前記各シーブの一側に、当該シーブに張架
    されるワイヤロープの外れ止め部材の側板を昇
    降可能に取付具で取付け、かつ、前記ワイヤロ
    ープの外れ止め部材の側板端縁に、当該シーブ
    の巾の2分の1ないし略々同巾のワイヤロープ
    の外れ止め片を、前記シーブの軸方向に形成
    し、かつ、前記ワイヤロープ外れ止め部材の外
    れ止片の外側と、前記一対の連結部材の上側と
    の間に、当該シーブに張架されるワイヤロープ
    の直径よりやや広い間隔を確保したことを特徴
    とするフツクブロツクにおけるロープ外れ止め
    装置。 (2) 前記フツクブロツクの両枠板間に設けた複数
    のシーブの間隔を、当該シーブに張架されるワ
    イヤロープの端部に固定されたロープソケツト
    より広巾に設定したことを特徴とする実用新案
    登録請求の範囲第1項記載のフツクブロツクに
    おけるロープ外れ止め装置。 (3) 前記ワイヤロープの外れ止め部材の側板に、
    上下に位置する大径部穴の間隔が、当該シーブ
    に張架されるワイヤロープの直径よりやや大
    で、前記両大径部穴部間に細溝の形成されたい
    る瓢箪状縦穴を設ける一方、該瓢箪状縦穴の大
    径穴部と略々等径の取付棒部と、前記瓢箪状縦
    穴の細溝部の巾より肉薄の係合部とを有する前
    記ロープ外れ止め部材の取付具を、前記瓢箪状
    縦穴を介して前記枠板に回動可能に設けたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のフツクブロツクにおけるロープ外れ止め装
    置。
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