JPH05121830A - 面型光双安定レーザ - Google Patents

面型光双安定レーザ

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JPH05121830A
JPH05121830A JP30566691A JP30566691A JPH05121830A JP H05121830 A JPH05121830 A JP H05121830A JP 30566691 A JP30566691 A JP 30566691A JP 30566691 A JP30566691 A JP 30566691A JP H05121830 A JPH05121830 A JP H05121830A
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JP
Japan
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layer
type
semiconductor light
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current
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Pending
Application number
JP30566691A
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English (en)
Inventor
Taketaka Kohama
剛孝 小濱
Takashi Kurokawa
隆志 黒川
Hidetoshi Iwamura
英俊 岩村
Hiroyuki Uenohara
裕行 植之原
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速スイッチング性能を得る。 【構成】 n型Al0.15Ga0.85As結晶基板1の主面
上にGaAsバッファ層2を成長させ、このGaAsバ
ッファ層2上にn型AlAs/Al0.1Ga0.9As反射
層3、引き続いて活性層としてのAl0.3Ga0.7As/
GaAs超格子層4,p型Al0.3Ga0.7Asクラッド
層5,可飽和吸収層としてのAl0.3Ga0 .7As/Ga
As超格子層7の3層を含むキャビティー層、引き続い
てn型AlAs/Al0.1Ga0.9As反射層8の順で積
層させ、n型AlAs/Al0.1Ga0.9As反射層8上
にn電極10を設け、p型Al0.3Ga0.7Asクラッド
層5上にp電極11を設け、n型Al0.15Ga0.85As
結晶基板1にn電極12を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高速スイッチング性能
を有する面型光双安定レーザに係わり、特にそのレーザ
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】結晶成長あるいはその他の技術により光
共振器を基板主面に対して垂直に形成し、レーザ光を前
記基板主面に対して垂直に取り出す、いわゆる面発光レ
ーザは、他の今までのレーザと比較してその構成から容
易に基板上に高密度二次元集積することが可能である。
最近では、その発振波長が0.85μm,0.98μ
m,1.55μmなど様々な材料系で試みられており、
しかも上記面発光レーザは通常のレーザと比較してその
電流注入面積を小さくすることにより閾値電流が1mA
を下まわる極めて低閾値を有するレーザが実現可能とな
っている。
【0003】レーザが注入電流に対して光出力が二値を
とる、いわゆる光双安定動作を有する光双安定レーザ
は、比較的容易に閾値特性を有し、メモリー機能を有す
るデバイスであるため、光情報処理に有望なデバイスで
ある。面発光レーザに対して光双安定動作を有する面型
光双安定レーザは、その構造から上記光双安定レーザと
比較して比較的容易に高密度集積が可能であるため、将
来の光並列情報処理を考える上では重要なデバイスであ
る。
【0004】現在に至るまで面型光双安定レーザに関す
る報告は、図7に示すようにAuミラーからなる第1の
光反射層31とSiO2 膜32,Au/Zn電極33か
らなる第2の光反射層34との間に形成されたキャビテ
ィー層35中に活性層353および可飽和吸収層355
をある間隔をもって挿入した構造であり、室温において
パルス動作させ、パルスの立ち上がりと立ち下がりとで
形の異なる非対称なI−L特性から双安定動作を確認し
ている(電子情報通信学会論文誌 ’88/9Vol.
J71−C NO.9)。なお、図7において、351
はp+−Al0. 1Ga0.9As層、352はp−Al0.3
0.7As層、353はp−GaAs活性層、354はn
−Al0.3Ga0.7As層、355はn−GaAs可飽和
吸収層、356 はn−Al0.3Ga0.7As層、36はn
型GaAs基板、37はAu/Ge電極である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合、レーザ動作とは独立に可飽和吸収層に電圧を印加さ
せることができず、可飽和吸収層の波長に対する吸収特
性を変化させることができない。また、この構造におい
て、活性層と可飽和吸収層との間に電極を導入しても、
双安定の高速動作を可能にするために逆バイアスを印加
し、可飽和吸収層からキャリアを引き抜くことができ
ず、この構造においては高速動作には限界があるという
問題があった。また、上記構造においても、光反射層を
半導体で置き換えるとすると、第1の半導体光反射層を
n型で構成した場合、第2の半導体光反射層をp型で構
成しなければならないが、上記p型光反射層の場合、中
心波長が短波(波長0.88μm付近)ではn型と比較
して高抵抗になり、また、中心波長が長波(波長1.5
5μm付近)では自由キャリア吸収により高反射率を有
する光反射層が形成できないという問題がある。これに
対して上記第2の半導体光反射層を誘電体で置き換える
方法もあるが、この場合はプロセス工程が極めて複雑に
なるという問題があった。
【0006】したがって本発明は、前述した従来の課題
を解決するためになされたものであり、その目的は、高
速スイッチング性能を有する面型光双安定レーザを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明者等は、種々の実験を行った結果、n型
半導体基板の主面上にn型からなる第1の半導体光反射
層、引き続いてi層からなる活性層,p型からなるクラ
ッド層,i層からなる可飽和吸収層の3層を含むキャビ
ィー層、引き続いてn型からなる第2の半導体光反射層
の順で積層させ、上記第1の光反射層とクラッド層との
間に上記活性層に対して電流を注入する手段と、上記電
流注入手段とは独立して上記クラッド層と上記第2の半
導体光反射層とから上記可飽和吸収層に電圧を印加する
手段とを設けることにより、従来と比較して高速スイッ
チング性能を有する面型光双安定レーザの開発に成功し
た。
【0008】
【作用】本発明においては、第1の光反射層とクラッド
層との間に電流注入手段により順バイアス方向に電流を
注入することにより、活性層を発光させ、この活性層か
らの発光を第1の光反射層と第2の光反射層とで構成さ
れる光共振器によってレーザ発振させる。また、電圧印
加手段により可飽和吸収層に順バイアスまたは逆バイア
ス電圧を印加することで注入電流に対してレーザ光が双
安定動作する。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に
説明する。図1は本発明による面型光双安定レーザの一
実施例による構成を示す断面図であり、この実施例では
活性層としてAlGaAs/GaAs超格子を用いた発
振波長0.85μmの面発光レーザの場合について説明
する。なお、この実施例は一つの例であって本発明に精
神を逸脱しない範囲で種々の変更あるいは改良を行い得
ることは言うまでもない。同図において、まず、最初に
厚さ300μmのTeドープ(1×1018cm-3)n型
Al0.15Ga0.85As結晶基板1を、MBE法によって
準備室でECRを用いて超高真空中で基板表面のクリー
ニングを行う。その後、このn型Al0.15Ga0.85As
結晶基板1を超高真空中で成長室まで搬送し、このn型
Al0.15Ga0.85As結晶基板1を昇温させ、最初に膜
厚50nmのGaAsバッファ層2を成長させる。引き
続いて第1の半導体光反射層として各層の光学膜厚が発
振波長のλ/4である30.5対のn型AlAs/Al
0. 1Ga0.9As反射層3,引き続いて活性層としてアン
ドープの5対のAl0.3Ga0.7 As/GaAs超格子
層4,膜厚1μmのp型Al0.3Ga0.7Asクラッド層
5,引き続いて可飽和吸収層としてアンドープの2対の
Al0.3Ga0.7As超格子層7の3層からなるキャビテ
ィー層を形成した後、膜厚100nmのp型GaAsコ
ンタクト層6を形成する。引き続いて第2の半導体光反
射層として各層の光学薄膜が発振波長のλ/4である3
0対のn型AlAs/Al0.1Ga0.9As反射層8を形
成し、最後に電極コンタクト層としてn+−GaAs層
コンタクト9を結晶成長させる。引き続いてこのn+
GaAsコンタクト層9の上部にリフトオフによりAu
GeNi/Auのn電極10を形成し、水素雰囲気中に
おけるシンターが終了した上にレジストパターンニング
によりマスクを形成する。そしてこのマスク外部を塩素
ガスによるECRエッチングを用いてp型GaAsコン
タクト層6までドライエッチングを行い、硫酸系による
スライトエッチによりGaAsコンタクト層6の上部を
僅かにエッチングする。この上部にAuZnNi/Au
からなるリング状のp電極11を形成し、その後、レジ
ストによりこのp電極11のマスクを形成し、このマス
ク外部を塩素ガスによるECRエッチングを用いてn型
Al0.15Ga0.85As結晶基板1までドライエッチング
を行い、ダメージ除去のための硫酸系によるスライトエ
ッチを行う。最後にこのn型Al0.15Ga0.85As結晶
基板1の裏面に反射防止用としてのSiO2 反射防止膜
13を膜厚148nmにスパッタを行って形成した後、
このn型Al0.15Ga0.85As結晶基板1の裏面にAu
GeNi/Auを蒸着シンターを行ってn型電極12を
形成して工程を完了する。
【0010】なお、図2はその等価回路を示したもので
ある。
【0011】このように構成された面型光双安定レーザ
に対して室温CWの条件で電流を注入し、I−L特性を
調べたところ、図3に示すように通常の面発光レーザと
比較して若干高い閾値である6mAにおいてI−L曲線
が立ち上がり、レーザ発振に至り、2mAで立ち下がる
ヒステリシスが見られ、双安定動作が確認された。この
ときの光出力は0.8mWである。また、可飽和吸収層
に電圧を印加することにより、双安定領域を変化させる
こともできた。また、この状態で可飽和吸収層に逆バイ
アスを印加することにより、立ち下がりの応答速度を一
桁速く改善することができた。また、半導体光反射層を
すべてn型により形成したため、素子抵抗もp型光反射
層を用いたものと比較すると、一桁低く抑えられ、I−
V特性も改善された。
【0012】次に発振波長0.85μmの半導体レーザ
をレンズによりコリメートし、基板裏面に導入し、L−
L特性を調べたところ、I−L特性と同様に図4に示す
ように40μWで立ち上がり、20μWで立ち下がるヒ
ステリシスが見られ、光入力に対しても双安定動作が確
認された。
【0013】図5は本発明による面型光双安定レーザの
他の実施例による構成を示す断面図であり、前述の図と
同一部分には同一符号を付してある。同図において、図
1と異なる点は、活性層としてのアンドープの5対のA
0.3 Ga0.7 As/GaAs超格子層4と可飽和吸収
層としてのアンドープの2対のAl0.3Ga0.7As超格
子層7とを入れ換えた構造となっている。また、その等
価回路図を図6に示す。
【0014】このような構成においても前述と全く同様
な効果が得られた。
【0015】なお、前述した実施例では、活性層にAl
GaAs/GaAs超格子を用いた発振波長0.85μ
mの面発光レーザの場合を例に取り説明したが、他の発
振波長を有する面発光レーザの場合でも同様の効果が得
られることは言うまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
n型半導体基板と、このn型半導体基板の主面上に形成
されたn型からなる第1の半導体光反射層と、この第1
の半導体光反射層上にi層からなる活性層とp型からな
るクラッド層とi層からなる可飽和吸収層とが順次積層
形成されたキャビィー層と、このキャビィー層上に形成
されたn型からなる第2の半導体光反射層と、この第1
の半導体光反射層とクラッド層との間に上記活性層に対
して電流を注入する手段と、この電流注入手段とは独立
して上記クラッド層と上記第2の半導体光反射層とから
上記可飽和吸収層に電圧を印加する手段とを設けたこと
により、また、上記構成において活性層と可飽和吸収層
とを入れ換えた構成としたことにより、従来と比較して
高速スイッチング性能を有する面型光双安定レーザが得
られるので、光交換,光ニューラルネットワーク,光情
報処理用の光源としての利用が可能となるなどのその経
済的な効果は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による面型光双安定レーザの一実施例に
よる構成を示す断面図である。
【図2】図1に示す面型光双安定レーザの等価回路を示
す図である。
【図3】本発明による面型光双安定レーザのI−L特性
を示す図である。
【図4】本発明による面型光双安定レーザのL−L特性
を示す図である。
【図5】本発明による面型光双安定レーザの他の実施例
による構成を示す断面図である。
【図6】図5に示す面型光双安定レーザの等価回路を示
す図である。
【図7】従来の面型光双安定レーザの構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 n型Al0.15Ga0.85As結晶基板 2 GaAsバッファ層 3 n型AlAs/Al0.1Ga0.9As反射層 4 Al0.3Ga0.7As/GaAs超格子層 5 p型Al0.3Ga0.7Asクラッド層 6 p型GaAsコンタクト層 7 Al0.3Ga0.7As超格子層 8 n型AlAs/Al0.1Ga0.9As反射層 9 n+−GaAsコンタクト層 10 AuGeNi/Auからなるn電極 11 AuZnNi/Auからなるp電極 12 AuGeNi/Auからなるn電極 13 SiO2 反射防止膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植之原 裕行 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n型半導体基板と、前記n型半導体基板
    の主面上に形成されたn型からなる第1の半導体光反射
    層と、 前記第1の半導体光反射層上にi層からなる活性層とp
    型からなるクラッド層とi層からなる可飽和吸収層とが
    順次積層形成されたキャビィー層と、 前記キャビィー層上に形成されたn型からなる第2の半
    導体光反射層と、 前記第1の半導体光反射層とクラッド層との間に前記活
    性層に対して電流を注入する手段と、 前記電流注入手段とは独立して前記クラッド層と前記第
    2の半導体光反射層とから前記可飽和吸収層に電圧を印
    加する手段と、 を設けたことを特徴とする面型光双安定レーザ。
  2. 【請求項2】 n型半導体基板と、 前記n型半導体基板の主面上に形成されたn型からなる
    第1の半導体光反射層と、 前記第1の半導体光反射層上にi層からなる可飽和吸収
    層とp型からなるクラッド層とi層からなる活性層とが
    順次積層形成されたキャビィー層と、 前記キャビィー層上に形成されたn型からなる第2の半
    導体光反射層と、 前記第2の半導体光反射層とクラッド層との間に前記活
    性層に対して電流を注入する手段と、 前記電流注入手段とは独立して前記クラッド層と前記第
    1の半導体光反射層とから前記可飽和吸収層に電圧を印
    加する手段と、 を設けたことを特徴とする面型光双安定レーザ。
JP30566691A 1991-10-25 1991-10-25 面型光双安定レーザ Pending JPH05121830A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6608846B1 (en) * 2001-05-01 2003-08-19 Sandia Corporation Bistable laser device with multiple coupled active vertical-cavity resonators

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