JPH05118840A - 圧延鋼板のキヤンバ測定装置 - Google Patents

圧延鋼板のキヤンバ測定装置

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JPH05118840A
JPH05118840A JP3225861A JP22586191A JPH05118840A JP H05118840 A JPH05118840 A JP H05118840A JP 3225861 A JP3225861 A JP 3225861A JP 22586191 A JP22586191 A JP 22586191A JP H05118840 A JPH05118840 A JP H05118840A
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camber
warp
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camera
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Akio Suzuki
紀生 鈴木
Chitayoshi Manabe
知多佳 真鍋
Yasuharu Jin
康晴 神
Haruhiro Ibata
治廣 井端
Katsuro Dejima
勝郎 出島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧延鋼板のキャンバ測定において,鋼板の反
り,板厚の変化及びパスライン上での振れを検出して測
定値を補正する熱延鋼板のキャンバ測定装置を提供す
る。 【構成】熱延鋼板8から放射される赤外線の特定波長成
分のみを透過させる赤外線フィルタ4と,圧延方向を圧
縮結像する縦横不等倍率レンズ6とを備えたキャンバ検
出用カメラ1で,パスライン9上を移送される鋼板8を
パスライン直上から撮像すると同時に,圧延方向を長手
方向とする帯状のレーザビームで鋼板を斜め上方から照
射して,その反射光を反り検出用カメラ2で撮像し,光
切断法により鋼板の反り量を検出してキャンバ誤差を補
正する。前記キャンバ検出用カメラ1と反り検出用カメ
ラ2との撮像タイミングは,鋼板8の移送量に同期させ
て撮像視野の1/2づつが重複するように撮像し,鋼板
8の移送位置の幅方向のずれや振れを,前後の画像の中
心線座標を求めて一致させる画像処理により修正して
後,鋼板8の全長についてキャンバを測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,熱延鋼板の圧延ライン
における鋼板の圧延幅方向のウネリであるキャンバを測
定する圧延鋼板のキャンバ測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱延鋼板に要求される幅,板厚などの寸
法精度は近年非常に厳しくなってきており,熱延での形
状が冷延での形状をも左右するので,熱延工程における
寸法精度を測定し誤差を修正する処置が講じられる。圧
延鋼板の圧延幅方向のウネリはキャンバと呼ばれ,この
キャンバが大きいと,鋼板をコイルに巻き取るときのコ
イラでのトラブル発生の原因となり,切り板鋼板とする
場合には歩留りの低下となり,コイルとした場合にはJ
IS規格への不適合等の問題が生じる。そのため,熱延
工程においてキャンバを測定し,キャンバが小さくなる
ように圧延工程の調整を行う。上記キャンバを測定する
従来例として,実開昭55−162112号公報に開示
されるものが知られている。このキャンバ測定装置は,
図11に示すように,鋼板31の圧延面の直上にシリン
ドリカルレンズ32を取り付けたカメラ33を配し,圧
延材の幅方向に撮像倍率が高く,圧延方向に撮像倍率を
低くして鋼板31の圧延方向が圧縮された画像を得るも
ので,これによって幅方向(キャンバの大きさの方向)
の充分な検出精度を確保したものである。また,移動す
る鋼板31を静止画像として得るため,鋼板31の先端
を検出する検出器34により同期回路35を動作させ,
同期信号によりカメラ33のシャッターを開閉して,カ
メラ33の撮像範囲を通過する鋼板31を撮映する。コ
ントローラ36に検出される,図12に示すような静止
画像が,モニタ37に表示されると共に,画像メモリ3
8に記録され,記録された画像を図12に示すように走
査線X1 〜X4 に沿って走査し,走査して得られた信号
を幅方向検出器39に入力して,ここで画像の側縁位置
11〜Y14,Y21〜Y24を検出した後,検出信号を演算
器40に送り,キャンバが計算される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例において,
鋼板31の圧延面に垂直方向の反りがあるときには,図
13に示すように,鋼板31の側縁位置情報はパスライ
ン面からの高さHが変化することになり,キャンバ測定
値に誤差を生じる。図13に示すように鋼板31上面の
B点が,同図に示すA点まで反っている場合,これを圧
延方向の図14で見ると,カメラ33の視野角度からA
点はA′点にあるようにカメラ画像に現れるので,キャ
ンバ測定値にD2の誤差が生じる。これと同様に,鋼板
31がパスライン上で上下に振れたときにも,同じくキ
ャンバ測定値に誤差が生じる。本発明は上記問題点に鑑
み,キャンバ測定値を,鋼板の反り,パスライン上での
振れを検出して補正する熱延鋼板のキャンバ測定装置を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が採用する第1の手段は,圧延機から排出され
た圧延鋼板を圧延方向に移送するパスラインの直上に,
縦横不等倍率レンズの高倍率側を前記鋼板の幅方向に,
低倍率側を鋼板の圧延方向にそれぞれ一致させて取付け
たキャンバ検出用カメラを配し,該カメラの撮像信号か
ら前記鋼板のキャンバを測定する圧延鋼板のキャンバ測
定装置において,前記キャンバ検出用カメラに設けら
れ,鋼板から放射される放射光の赤外線成分のみを透過
する第1の光学フィルタと,帯状ビームの長手方向が圧
延方向と一致するレーザ光で前記鋼板を斜め上方から照
射するレーザ発光器と,前記キャンバ検出用カメラの近
接位置に設けられ,前記キャンバ検出用カメラと同一仕
様の縦横不等倍率レンズと前記レーザ光のレーザ波長成
分のみを通す第2の光学フィルタとを取り付けた反り検
出用カメラと,鋼板から反射するレーザ光を前記反り検
出用カメラで撮像した画像から光切断法により鋼板の反
り量を検出して,反りによる鋼板側縁の垂直方向変化に
伴うキャンバ値の変化を,反り量零の状態に補正する反
り補正手段とを具備してなることを特徴とする圧延鋼板
のキャンバ測定装置として構成される。また第2の手段
は,圧延機から排出された圧延鋼板を圧延方向に移送す
るパスラインの直上に,縦横不等倍率レンズの高倍率側
を前記鋼板の幅方向に,低倍率側を鋼板の圧延方向にそ
れぞれ一致させて取付けたキャンバ検出用カメラを配
し,該カメラの撮像信号から前記鋼板のキャンバを測定
する圧延鋼板のキャンバ測定装置において,前記キャン
バ検出用カメラに設けられ,鋼板から放射される放射光
の赤外線成分のみを透過する第1の光学フィルタと,帯
状ビームの長手方向が圧延方向と一致するレーザ光で前
記鋼板を斜め上方から照射するレーザ発光器と,前記キ
ャンバ検出用カメラの近接位置に設けられ,前記キャン
バ検出用カメラと同一仕様の縦横不等倍率レンズと前記
レーザ光のレーザ波長成分のみを通す第2の光学フィル
タとを取り付けた反り検出用カメラと,鋼板から反射す
るレーザ光を前記反り検出用カメラで撮像した画像から
光切断法により鋼板の反り量を検出して,反りによる鋼
板側縁の垂直方向変化に伴うキャンバ値の変化を,反り
量零の状態に補正する反り補正手段と,鋼板の移動量に
対応した同期信号により,前記キャンバ検出用カメラと
前記反り検出用カメラとの撮像画面が圧延方向に1/2
づつ重複する撮像タイミングで前記鋼板を撮像し,撮像
タイミング毎の鋼板画像から鋼板側縁間の中心線を求
め,重複画像位置で前後の中心線を一致させる画像処理
を行った画像信号から,鋼板全長の中心線情報を検出す
る中心線検出手段とを具備してなることを特徴とする圧
延鋼板のキャンバ測定装置である。
【0005】
【作用】第1の発明によれば,熱延鋼板から放射される
赤外線の特定波長成分のみを透過させる赤外線フィルタ
と,圧延方向を圧縮結像する縦横不等倍率レンズとを備
えたキャンバ検出用カメラで,パスライン上を移送され
る鋼板をパスライン直上から撮像すると同時に,圧延方
向を長手方向とする帯状のレーザビームで鋼板を斜め上
方から照射して,その反射光を前記キャンバ検出用カメ
ラの近傍に配した反り検出用カメラで撮像し,光切断法
により鋼板の反り量を検出してキャンバ検出用カメラの
撮像画像のキャンバ誤差を補正する。第2の発明によれ
ば,第1の発明の作用に加えて,前記キャンバ検出用カ
メラと反り検出用カメラとの撮像タイミングは,鋼板の
移送量に同期させて撮像視野の1/2づつが重複するよ
うに撮像し,鋼板の移送位置の幅方向のずれや振れを,
前後の画像の中心線座標を求めて一致させる画像処理に
より修正して後,鋼板の全長についてキャンバを測定す
る。
【0006】
【実施例】以下,添付図面を参照して,本発明を具体化
した実施例につき説明する。尚,以下の実施例は本発明
を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定
するものではない。ここに,図1は圧延方向側面から見
た実施例装置の構成図,図2は圧延方向に見た実施例装
置の構成図,図3は縦横不等倍率レンズの構成図であ
る。図1において,図示しない圧延機から排出された鋼
板8は,移送ローラ15が列設されたパスライン9上を
水平に矢印で示す圧延方向に移送される。パスライン9
の垂直方向上方には,鋼板8に対向してキャンバ検出用
カメラ1及び反り検出用カメラ2が配置されている。キ
ャンバ検出用カメラ1の撮像レンズの前方には,赤外線
フィルタ4(第1の光学フィルタ)とシリンドリカルレ
ンズ等の縦横不等倍率レンズ6とが配され,反り検出用
カメラ2の撮像レンズの前方には,レーザフィルタ5
(第2の光学フィルタ)と縦横不等倍率レンズ7とが配
されている。また,図2に示すように,レーザ発光器1
1が前記各カメラ1,2から鋼板8の幅方向に偏心した
位置に配され,圧延方向を長手方向とした帯状のレーザ
ビームで鋼板8を斜め上方から照射している。縦横不等
倍率レンズ6及び7は,図3(a)(b)(c)に示す
ような構成になるもので,図3(a)に示すように,カ
メラ1または2の撮像レンズ16の前方に配され,凸レ
ンズ群12と凹レンズ群13との組合せにより,光軸Z
に対し,X(縦)軸方向とY(横)軸方向との倍率が異
り,且つ視野全面の収差がないよう構成されている。図
3(b)に示すように,X軸方向に対してはレンズ効果
は作用せず,図3(c)に示すように,Y軸方向に対し
てはレンズ効果が作用する。このX軸とY軸との倍率比
を本実施例においては3倍として,X軸を前記鋼板8の
幅方向に,Y軸を鋼板8の圧延方向にそれぞれ一致させ
て取り付けている。従って,この縦横不等倍率レンズ6
または7を通して撮像される鋼板8は,圧延材の幅方向
に大きく拡大されて各カメラ1,2に捕らえられる。
【0007】また,移動する鋼板8を静止画像として捕
らえるために,図1に示されるパスライン9に配置され
た移動量測定ローラ10の回転を検出して,検出信号を
図4に示す同期回路17に入力する。同期回路17は鋼
板8の所定の移動量毎に同期信号を出力して,カメラコ
ントローラ18a,18bに入力し,カメラコントロー
ラ18aによりキャンバ検出用カメラ1,カメラコント
ローラ18bにより反り検出用カメラ2のシャッタの開
閉を制御する。この各カメラ1及び2による撮像タイミ
ングは,図5に示すように鋼板8の撮像位置が1/2づ
つ重複するようなタイミングである。即ち,各カメラ1
及び2の撮像視野の1/2の距離を鋼板8が移動する毎
に同期信号が発生する。反り検出用カメラ2の画像に図
13,図14の幾何学的関係を適用して,反り量演算回
路24により反りによるキャンバ補正値が演算される。
圧延材の厚さが変わった時にも反りが生じたと同じ効果
があるので,キャンバ検出用カメラ1の画像出力は,画
像処理回路26において,上位コンピュータから圧延厚
さの変更情報を得て圧延材の厚さによるキャンバ補正値
を演算する厚さ演算回路25のデータにより厚さ変更の
補正がなされると共に,前記反りによるキャンバの補正
がなされる。反り及び厚さの補正がなされた画像信号
は,画像整形回路27でその中心線が重なるように1/
2づつ重畳されて連続的な圧延材の画像に整形された
後,キャンバ検出回路28でキャンバが測定される。
【0008】上記構成によりキャンバを測定する時に,
鋼板8の反り及び厚さ変化に伴うキャンバ測定誤差を補
正する手順を以下に説明する。図2に示すように,斜め
上方から圧延方向を長手方向とする帯状のレーザビーム
19が投射された鋼板8を,反り検出用カメラ2で撮像
する。鋼板8に反りがある場合には,光切断法によりレ
ーザ光像の位置ずれ量から反り位置のエッジの高さHが
求められるので,反りが零のときの補正量(ΔW1)を
次式から求める。θは光軸と反りエッジのなす角度であ
る。 ΔW1=H*sinθ 次に,鋼板8の厚さの変更情報を上位の計算機から得
て,鋼板8の厚さtに対する鋼板8のエッジ位置補正量
(ΔW2)を次式から求める。 ΔW2=t*sinθ 上記反り検出用カメラ2に設けられたレーザフィルタ5
は,図6(a)(b)に示すように,レーザ光の波長成
分のみを通過させるフィルタで,鋼板8からの放射光を
カットしてレーザ光像の位置を抽出する上での誤差の発
生を防止する。図6はレーザフィルタ5を装着しないと
き(b)と,装着したとき(a)の鋼板8画像の幅方向
走査線1本についての強度分布を示している。鋼板8か
らは強い赤外線が放射されており,レーザフィルタ5が
ないときには,放射光とレーザ反射光が重畳してレーザ
光の反射位置の特定が困難になる。
【0009】次いで,キャンバを測定するためのキャン
バ検出用カメラ1の画像処理の手順について説明する。
本実施例において,キャンバ検出用カメラ1には,縦横
不等倍率レンズ6がその縦横倍率比を3として,高倍率
側を鋼板8の幅方向,低倍率側を圧延方向に一致させて
装着されるが,鋼板8の長さは数10mあり,カメラ視
野の圧延方向範囲は4.5mでしかないので,鋼板8の
全長のキャンバを求めるには,複数枚に分割して撮像す
る必要がある。また,鋼板8はパスライン9上を圧延方
向に移動するだけでなく,幅方向に並進するずれが生じ
たり,あるいは前後端が幅方向に振れることがある。こ
のような鋼板8の幅方向のずれや振れを撮像画像上の所
定位置に正して,複数枚の画像を接続する必要がある。
そのため,鋼板8を圧延方向視野の1/2通過する毎に
撮像する。この画像個々について,前記の反り補正,厚
さ補正をした後,鋼板8の画像情報を中心線情報として
圧縮し,前後の画像の前1/2と後1/2が重なるよう
に演算して,真の中心線情報を得る。手順で表現すると
次のようになる。 (1)現在の視野の中心線情報のうち,前1/2の曲線
を抽出し, (2)前回画像の後1/2の中心線情報から鋼板8の同
一部分の曲線を抽出し, (3)それら両曲線が一致するように現在視野の曲線の
座標をずれ量と振れ量とで補正し,新たな現在視野の座
標を求める。 (4)この操作を鋼板8の全長に対して繰り返し求める
ことにより,全長の中心線を求める。上記のように位置
修正あるいは補正された全長の中心線情報からキャンバ
を測定することができる。
【0010】尚,キャンバ検出用カメラ1をCCDカメ
ラとしたとき,CCD画素の大きさは8μm程度,画素
ピッチは16μm程度であるので,鋼板8の幅方向エッ
ジが一つの画素内に結像されると,エッジ位置が正確に
求められる。従って,8μm以下の結像特性を得るため
に,鋼板8から放射される赤外線の0.8μm以下の波
長を使用する。鋼板8からの放射光は,1000℃の鋼
板では2.5μmの波長のエネルギが最も強く,エネル
ギの面からは,この程度の波長を用いることが有利であ
るが,前記結像特性を得るために,0.75〜0.85
μmの波長範囲を透過する赤外線フィルタ4をキャンバ
検出用カメラ1に装着している。このように特定範囲の
波長のみを用いることにより,レンズ系の色収差による
画像のぼけを低減させている。図7は本発明の第2実施
例及び第3実施例を示し,鋼板8の幅が大きいときのキ
ャンバ測定の構成,及び,圧延方向に直交しない鋼板8
の反りも検出する構成である。
【0011】第2実施例は,圧延される鋼板8′が幅の
広いものであるとき,あるいは,パスライン9′の幅が
広く,鋼板8が幅方向に移動する並進変化量が大きい場
合に適用される。キャンバ検出用カメラ1を,左側縁検
出用カメラ1aと,右側縁検出用カメラ1bとの2台設
置して,それぞれの撮像画像を合成してキャンバを求め
る。第3実施例は,圧延方向に直交しない反りも検出す
る場合に適用される。レーザ発光器11を2台設置し
て,各レーザ発光器11a,11bから帯状のレーザビ
ーム19a,19bを鋼板8上に所定間隔で平行するよ
うに投射し,鋼板8からの反射光を反り検出用カメラ2
で撮像して,圧延方向に直交しない反りがある場合にも
鋼板8の両側縁エッジの高さを推定し,キャンバ測定の
誤差を補正する。この2本のレーザ光を用いた両側縁エ
ッジの高さの推定は次式で示される。 右側エッジの高さHa=(h1 +h2 )/2+(h1
2 )/c*b 左側エッジの高さHb=(h1 +h2 )/2+(h1
2 )/c*a 上式において,a:左側のレーザビーム検出位置と左エ
ッジとの間隔 b:右側のレーザビーム検出位置と右エッジとの間隔 c:2本のレーザビーム間の水平方向の間隔 h1 :右側の反り上がり高さ h2 :左側の反り上がり高さ 図8は本発明の第4実施例を示し,キャンバ検出用カメ
ラ1で反り検出の役割を兼用する構成である。図10に
示すように,赤外線フィルタ20とレーザフィルタ21
とを備えた回転ディスク22を,図9に示すように,キ
ャンバ検出用カメラ1の撮像レンズの前方に配置して,
これをフィルタ切替用モータ23で回転させる。キャン
バ検出用カメラ1の撮像タイミングに赤外線フィルタ2
0を通した画像と,レーザフィルタ21を通した画像と
を交互に得て,レーザフィルタ21を通した画像から反
りを検出して,赤外線フィルタ20を通した画像のキャ
ンバを補正する。これによりカメラが1台で済むと共
に,キャンバ像とレーザ照射点の像とを1つの視点から
見ることができ,2台のカメラで別の位置から見る場合
のような画像のずれをなくすことができる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明の通り本発明によれば,熱延
鋼板のキャンバを測定するにおいて,鋼板に反りがある
とき,あるいは圧延厚さが変更になっときにも,反り及
び厚さ変更によるキャンバ測定誤差の補正を行うことが
できるので,反りや厚さ変化に影響されない正確なキャ
ンバ測定を行うことができる。また,パスライン上を移
送される鋼板の所定移動位置からのずれや振れを修正し
た鋼板全長のキャンバ測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例キャンバ測定装置の構成図
(圧延方向側面)。
【図2】本発明の第1実施例キャンバ測定装置の構成図
(圧延方向)。
【図3】縦横不等倍率レンズの構成図。
【図4】キャンバ検出及び補正の画像処理の構成図。
【図5】鋼板の分割撮像方法の説明図。
【図6】レーザフィルタのフィルタ特性の説明図。
【図7】本発明の第2,第3実施例の構成図。
【図8】本発明の第4実施例の構成図。
【図9】図8におけるカメラ部分の拡大図。
【図10】回転ディスクの平面図。
【図11】従来例キャンバ測定装置の構成図。
【図12】従来例装置によるキャンバ測定画像図。
【図13】従来例装置の反りによる誤差の説明図(圧延方
向側面)。
【図14】従来例装置の反りによる誤差の説明図(圧延方
向)。
【符号の説明】
1,1a,1b,1′…キャンバ検出用カメラ 2…反り検出用カメラ 4,20…赤外線フィルタ(第1のフィルタ) 5,21…レーザフィルタ(第2のフィルタ) 6,7…縦横不等倍率レンズ 8…鋼板 9…パスライン 10…移動量測定ローラ 11,11a,11b…レーザ発光器 19,19a,19b…レーザ光

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧延機から排出された圧延鋼板を圧延方向
    に移送するパスラインの直上に,縦横不等倍率レンズの
    高倍率側を前記鋼板の幅方向に,低倍率側を鋼板の圧延
    方向にそれぞれ一致させて取付けたキャンバ検出用カメ
    ラを配し,該カメラの撮像信号から前記鋼板のキャンバ
    を測定する圧延鋼板のキャンバ測定装置において,前記
    キャンバ検出用カメラに設けられ,鋼板から放射される
    放射光の赤外線成分のみを透過する第1の光学フィルタ
    と,帯状ビームの長手方向が圧延方向と一致するレーザ
    光で前記鋼板を斜め上方から照射するレーザ発光器と,
    前記キャンバ検出用カメラの近接位置に設けられ,前記
    キャンバ検出用カメラと同一仕様の縦横不等倍率レンズ
    と前記レーザ光のレーザ波長成分のみを通す第2の光学
    フィルタとを取り付けた反り検出用カメラと,鋼板から
    反射するレーザ光を前記反り検出用カメラで撮像した画
    像から光切断法により鋼板の反り量を検出して,反りに
    よる鋼板側縁の垂直方向変化に伴うキャンバ値の変化
    を,反り量零の状態に補正する反り補正手段と,を具備
    してなることを特徴とする圧延鋼板のキャンバ測定装
    置。
  2. 【請求項2】圧延機から排出された圧延鋼板を圧延方向
    に移送するパスラインの直上に,縦横不等倍率レンズの
    高倍率側を前記鋼板の幅方向に,低倍率側を鋼板の圧延
    方向にそれぞれ一致させて取付けたキャンバ検出用カメ
    ラを配し,該カメラの撮像信号から前記鋼板のキャンバ
    を測定する圧延鋼板のキャンバ測定装置において,前記
    キャンバ検出用カメラに設けられ,鋼板から放射される
    放射光の赤外線成分のみを透過する第1の光学フィルタ
    と,帯状ビームの長手方向が圧延方向と一致するレーザ
    光で前記鋼板を斜め上方から照射するレーザ発光器と,
    前記キャンバ検出用カメラの近接位置に設けられ,前記
    キャンバ検出用カメラと同一仕様の縦横不等倍率レンズ
    と前記レーザ光のレーザ波長成分のみを通す第2の光学
    フィルタとを取り付けた反り検出用カメラと,鋼板から
    反射するレーザ光を前記反り検出用カメラで撮像した画
    像から光切断法により鋼板の反り量を検出して,反りに
    よる鋼板側縁の垂直方向変化に伴うキャンバ値の変化
    を,反り量零の状態に補正する反り補正手段と,鋼板の
    移動量に対応した同期信号により,前記キャンバ検出用
    カメラと前記反り検出用カメラとの撮像画面が圧延方向
    に1/2づつ重複する撮像タイミングで前記鋼板を撮像
    し,撮像タイミング毎の鋼板画像から鋼板側縁間の中心
    線を求め,重複画像位置で前後の中心線を一致させる画
    像処理を行った画像信号から,鋼板全長の中心線情報を
    検出する中心線検出手段とを具備してなることを特徴と
    する圧延鋼板のキャンバ測定装置。
  3. 【請求項3】帯状のレーザ光の長手方向が圧延方向に一
    致し,且つ互いに平行に鋼板表面に照射する複数のレー
    ザ発光器を設けた請求項1若しくは請求項2のいずれか
    に記載の圧延鋼板のキャンバ測定装置。
  4. 【請求項4】キャンバ検出用カメラを鋼板幅方向に2台
    配し,一方の1台を鋼板の一側縁検出用とし,他方の1
    台を鋼板の他側縁検出用とした請求項1若しくは請求項
    2のいずれかに記載の圧延鋼板のキャンバ測定装置。
  5. 【請求項5】赤外線フィルタとレーザフィルタとを高速
    で交互に切替え,1台のカメラでキャンバ検出用画像と
    反り検出用の画像とを得るべくキャンバ検出用カメラと
    反り検出用カメラを兼用した請求項1若しくは請求項2
    のいずれかに記載の圧延鋼板のキャンバ測定装置。
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