JPH05117623A - 接着剤組成物 - Google Patents

接着剤組成物

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JPH05117623A
JPH05117623A JP31170691A JP31170691A JPH05117623A JP H05117623 A JPH05117623 A JP H05117623A JP 31170691 A JP31170691 A JP 31170691A JP 31170691 A JP31170691 A JP 31170691A JP H05117623 A JPH05117623 A JP H05117623A
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JP
Japan
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weight
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average molecular
polydimethylsiloxane
molecular weight
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JP31170691A
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Tatsuya Murachi
達也 村知
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Toyoda Gosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】接着困難なポリオレフィン系材料に対し、接着
強度の高い接着剤組成物を提供する。 【構成】ポリジメチルシロキサンに対して、シラン化合
物30〜300重量部及びハロゲン化剤、ルイス酸から
なる接着剤組成物をもちいる。この接着剤組成物は、コ
ロナ放電処理等の前処理を施すことなく、ポリオレフィ
ン系材料に対し強固に接着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はゴム製品、合成樹脂製品
等の接着に適した接着性組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エチレン−プロピレン−ジエン共
重合ゴム(EPDM),エチレン−プロピレン共重合ゴ
ム(EPT)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン
(PP)等のゴムや樹脂同志又はこれらと他のゴムや樹
脂との接着に際しては、クロロプレンゴム(CR),天
然ゴム(NR)、スチレン−ブタジエン共重合ゴム(S
BR)等を使用したゴム系の接着剤や粘接着剤又はウレ
タン樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤が使用されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のゴム系の接
着剤や粘接着剤又はウレタン樹脂系接着剤、エポキシ樹
脂系接着剤は、被着体が上記難接着性のポリオレフィン
系のものである場合には密着性が不十分であるという問
題点があった。本発明の目的は、上記問題点を解消し被
着体との密着性に優れた接着性組成物を提供することに
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ポリジメチルシロキサン100重量部に対
して、 (CH3 3 Si− の構造単位1個あたり、4官能性の〔SiO2 〕の構造
単位が0.5〜5.0個結合したシラン化合物30〜3
00重量部、及びハロゲン化剤、ルイス酸を配合すると
いう手段を採用している。
【0005】
【手段の詳細な説明】ポリジメチルシロキサンとは、ジ
メチルシロキサン単位を複数有する化合物で、数平均分
子量が5000〜10000000の範囲のものが好適
である。数平均分子量がこの範囲外になると、樹脂組成
物の接着性が低下する。
【0006】シラン化合物は、 (CH3 3 Si− の構造単位1個あたり、4官能性の〔SiO2 〕の構造
単位が0.5〜5.0個結合した化合物である。上記4
官能性シリケートの構造単位が0.5個未満の場合又は
5個を超える場合には、いずれも被着体との密着性が低
下する。このシラン化合物の配合割合は、上記ポリジメ
チルシロキサン100重量部に対して30〜300重量
部である。シラン化合物の配合割合がこの範囲外となる
と、接着性組成物の接着性が低下する。
【0007】ハロゲン化剤としては、N−ブロモサクシ
ンイミド(DCIA)、N−ブロモフタルイミド等の酸
イミドハロゲン化合物、トリクロロイソシアヌル酸(T
CIA)、ジクロロイソシアヌル酸(DCIA)等のイ
ソシアヌル酸ハライド、ジクロロジメチルヒダントイン
のようなハロゲン化ヒダントイン、アルキルハイポハラ
イド等が使用される。上記アルキルハイポハライドと
は、第1級、第2級又は第3級のアルキルハイポハライ
ドであって、とりわけ安定な第3級アルキルのクロライ
ドやブロマイド、すなわち第3級ブチルハイポクロライ
ド、第3級ブチルハイポブロマイド、第3級アルミハイ
ポブロマイド等が好ましく、さらにジクロロ、トリクロ
ロ又はフルオロメチルハイポクロライドなどのようなハ
ロゲン置換されたアルキルハイポクロライドを使用する
こともできる。 同ハロゲン化剤は、前記ポリジメチ
ルシロキサン100重量部に対し、0.002〜20重
量部配合するのが好適である。同配合割合が0.002
重量部未満では、ハロゲン化の程度が少ないため密着性
の向上が少なく、20重量部を超えると、樹脂組成物の
安定性が悪くなりやすい。
【0008】ルイス酸とは、2,3,4,5,8族のハ
ロゲン化合物である。ルイス酸の量は、シリコーン(固
形分)100重量部に対して0.0001〜5重量部を
加える。ルイス酸の量が0.0001重量部未満では配
合効果が小さく、5重量部を超えても配合効果が向上し
ない。また、配合割合が多くなるにしたがって接着性組
成物中に不純物としてのこるため、性能が悪くなる。
【0009】本発明では所望により有機溶剤が配合され
る。同有機溶剤としては、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸
イソブチル、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソプロピルケトン等が使用される。同有機溶剤の配合割
合は、樹脂組成物中10〜90重量部の範囲が好適であ
る。10重量部未満では固形分が多くなりすぎて塗布が
しにくくなり、90重量部を超えると相対的に固形分が
少なくなって塗膜の膜厚が薄くなり、接着性が低下す
る。
【0010】
【作用】前記手段を採用することにより、接着性組成物
はポリジメチルシロキサンと特定割合のシラン化合物と
が被着体との間の分子間力や水素結合により接着力が向
上するとともに、ハロゲン化剤が接着性組成物自体、且
つ被着体をハロゲン化することによって密着性が向上す
る。また、ルイス酸を添加することによって、例えば本
接着性組成物を塗布後、ポリオールとポリイソシアネー
トよりなるウレタンプレポリマーを塗料又は接着剤とし
て使用した場合、このウレタンプレポリマーの硬化を完
全に完了させ、耐摩耗性、接着力を向上させる。
【0011】
【実施例】以下に本発明を具体化した実施例について説
明する。密着性の試験方法は、ポリオレフィン系材料の
基材に本発明の接着性組成物を塗布し、その後、ウレタ
ン系塗料を塗布し摩耗を行い、摩耗減量で耐摩耗性、接
着強度を評価した。
【0012】a)接着性組成物の調製 上記ジメチルシ
ロキサン、シラン化合物、ハロゲン化剤、ルイス酸を室
温で混合する。この場合、必要に応じて溶剤を使用して
もよく、本実施例では固形分5%のトルエン溶液で行っ
た。
【0013】b)塗料組成物の調製 ポリオールとポリ
イソシアネート(OH/NCO=1/2〜1/10,モ
ル比)を80 OC で3時間、乾燥窒素ガス中で反応さ
せ、塗料組成物を調製した。この場合、塗料組成物中に
カーボングラック、シリコーンオイル、フッ素樹脂、炭
酸カルシウム、クレー、二硫化モリブデン、ガラス繊
維、ポリエチレン、酸化ケイ素、炭酸マグネシウムの1
種又は2種以上配合してもよい。この塗料組成物の配合
割合を表1に示す。
【0014】以下に本発明の接着性組成物を具体化した
実施例について、比較例と対比して説明する。 (実施例1)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(1)(表2
に示す)150重量部(平均分子量100000)、T
CIA0.002重量部、塩化アルミニウム0.000
1重量部の混合物にトルエンを加え、固形分5%溶液と
した。塗料組成物には、ウレタン1(表1に示す)を用
いた。 (実施例2)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(1)150
重量部(平均分子量100000)、TCIA1重量
部、塩化アルミニウム0.001重量部の混合物にトル
エンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、
ウレタン2を用いた。 (実施例3)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(1)150
重量部(平均分子量100000)、TCIA5重量
部、塩化アルミニウム0.01重量部の混合物にトルエ
ンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、ウ
レタン3を用いた。 (実施例4)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(1)150
重量部(平均分子量100000)、TCIA20重量
部、塩化アルミニウム0.1重量部の混合物にトルエン
を加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、ウレ
タン4を用いた。 (実施例5)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
000)100重量部、シラン化合物(2)30重量部
(平均分子量25000)、NBSI1重量部、塩化ア
ルミニウム1重量部の混合物にトルエンを加え、固形分
40%溶液とした。塗料組成物には、ウレタン5を用い
た。 (実施例6)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(1)150
重量部(平均分子量100000)、DCIA1重量
部、塩化アルミニウム2重量部の混合物にトルエンを加
え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、ウレタン
6を用いた。 (実施例7)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(1)150
重量部(平均分子量約5000)、TCIA0.002
重量部、塩化アルミニウム5重量部の混合物にトルエン
を加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、ウレ
タン7を用いた。 (実施例8)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(3)150
重量部(平均分子量約6000)、TCIA0.002
重量部、塩化アルミニウム0.1重量部の混合物にトル
エンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、
ウレタン8を用いた。 (実施例9)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(1)150
重量部(平均分子量約8000)、TCIA0.002
重量部、塩化アルミニウム0.1重量部の混合物にトル
エンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、
ウレタン9を用いた。また、塗料組成物にはウレタン組
成物4を用いた。 (実施例10)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(4)150
重量部(平均分子量約10000)、TCIA0.00
2重量部、塩化アルミニウム0.1重量部の混合物にト
ルエンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物に
は、ウレタン10を用いた。 (実施例11)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(5)150
重量部(平均分子量約4500)、TCIA0.002
重量部、塩化アルミニウム0.1重量部の混合物にトル
エンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、
ウレタン11を用いた。 (実施例12)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(6)150
重量部(平均分子量約6500)、TCIA0.002
重量部、塩化アルミニウム0.1重量部の混合物にトル
エンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、
ウレタン12を用いた。
【0015】(比較例1)ポリジメチルシロキサン(平
均分子量約500000)100重量部、シラン化合物
(1)150重量部(平均分子量100000)、TC
IA0.002重量部、塩化アルミニウム0.0001
重量部の混合物にトルエンを加え、固形分5%溶液とし
た。塗料組成物には、ウレタン13を用いた。 (比較例2)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(2)150
重量部(平均分子量100000)、TCIA0.00
2重量部、塩化アルミニウム0.0001重量部の混合
物にトルエンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成
物には、ウレタン14を用いた。 (比較例3)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(2)150
重量部(平均分子量100000)、t−BHC0.0
0001重量部、塩化アルミニウム0.0001重量部
の混合物にトルエンを加え、固形分5%溶液とした。塗
料組成物には、ウレタン1を用いた。 (比較例4)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(2)150
重量部(平均分子量100000)、t−BHC30重
量部、塩化アルミニウム0.0001重量部の混合物に
トルエンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物に
は、ウレタン1を用いた。 (比較例5)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(2)150
重量部(平均分子量100000)、TCIA0.00
2重量部、塩化アルミニウム0.000001重量部の
混合物にトルエンを加え、固形分5%溶液とした。塗料
組成物には、ウレタン1を用いた。 (比較例6)ポリジメチルシロキサン(平均分子量約5
00000)100重量部、シラン化合物(2)150
重量部(平均分子量100000)、TCIA0.00
2重量部、塩化アルミニウム10重量部の混合物にトル
エンを加え、固形分5%溶液とした。塗料組成物には、
ウレタン1を用いた。
【0016】尚、各例における平均分子量は、下記条件
で測定したスチレン換算の平均分子量である。 測定機器:日本分光株式会社製 FLC−A−700 カラム:Shodex A 80M 溶剤:テトラヒドロフラン 試験結果を表3に示す。
【0017】
【発明の効果】表3から明らかなように、本発明の接着
性組成物は、被着体との密着性がよく、接着強度が優れ
ている。 以下余白
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリジメチルシロキサン100重量部に
    対して、 (CH3 3 Si− の構造単位1個あたり、4官能性の〔SiO2 〕の構造
    単位が0.5〜5.0個結合したシラン化合物30〜3
    00重量部、及びハロゲン化剤、ルイス酸からなる接着
    性組成物。
JP31170691A 1991-10-30 1991-10-30 接着剤組成物 Withdrawn JPH05117623A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008512373A (ja) * 2004-09-07 2008-04-24 ダウ・コーニング・コーポレイション 制汗薬を含有しているシリコーン接着剤

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008512373A (ja) * 2004-09-07 2008-04-24 ダウ・コーニング・コーポレイション 制汗薬を含有しているシリコーン接着剤

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