JPH05117571A - 水性ボールペン用蛍光色ゲルインキ - Google Patents

水性ボールペン用蛍光色ゲルインキ

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JPH05117571A
JPH05117571A JP28485191A JP28485191A JPH05117571A JP H05117571 A JPH05117571 A JP H05117571A JP 28485191 A JP28485191 A JP 28485191A JP 28485191 A JP28485191 A JP 28485191A JP H05117571 A JPH05117571 A JP H05117571A
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ink
water
fluorescent
weight
coloring material
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JP28485191A
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Hiroshi Aoyanagi
弘 青柳
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ZEBURA KK
Zebra Co Ltd
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ZEBURA KK
Zebra Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、インキ収容管内に収容されたイン
キの外観的色感と紙に書かれた文字の実際の色感との一
致性に優れた水性ボールペン用蛍光色ゲルインキを提供
することを目的とする。 【構成】 少なくとも、水、水と相溶性のある有機溶
剤、蛍光色材及び増粘剤とから成る水性ボールペン用蛍
光色インキにおいて、乳化重合して得られる平均粒子径
0.1〜1.0μmのポリマー微粒子の水分散体をカチ
オン性染料あるいは蛍光増白剤によりもしくはこれら両
者を用いて染着して成る蛍光色材を用い、かつ蛍光色材
のインキ中での長期に亘る沈降防止の目的でザンサンガ
ムを、好ましくは0.5〜1.2重量%添加して成る水
性ボールペン用蛍光色ゲルインキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水性ボールペン用蛍光色
ゲルインキに関する。
【0002】
【従来の技術】水性ボールペンには、インキの収容の方
式により、中綿式と直液式の二種類があり、前者は繊維
束の周辺部をフィルム、樹脂等で収束して成る吸蔵体に
インキを含有せしめるものであり、後者は又更に二つの
種類に分けられ、一つは主として低粘度のインキを収容
する容器式のもの、もう一つは主として高粘度のインキ
を収容する収容管式(油性ボールペンで用いられている
方式)のもので、インキ後方部に逆流防止用グリスフォ
ロワーを充填したもの等がある。
【0003】直液式の一つの利点は、筆記によるインキ
の減失量が一目で確認できることであるが、染料を水に
溶解して成るインキにおいては、収容されたインキの外
観的色感からは書かれた文字がどのような色になるのか
までは殆ど見当がつかない。これに対し、乳化重合して
得られるポリマー微粒子の水分散体をカチオン染料及び
/又は蛍光増白剤を用いて染着して成る蛍光色材を用い
たインキは、ポリマー微粒子の有する乳白色の不透明感
によって、収容されたインキの外観と紙に書かれた文字
の実際の色感とが可成り一致するという特長がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、インキ収容
体に収容されたインキの外観的色感と紙に書かれた文字
の実際の色感(以下これら両者の色感を単に両色感とい
う)との一致性に極めて優れた水性ボールペン用蛍光色
ゲルインキを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨とするとこ
ろは、少なくとも、水、水と相溶性のある有機溶剤、蛍
光色材及び増粘剤とから成る水性ボールペン用蛍光色イ
ンキにおいて、乳化重合して得られる平均粒子径0.1
〜1.0μmのポリマー微粒子の水分散体をカチオン性
染料あるいは蛍光増白剤によりもしくはこれら両者を用
いて染着して成る蛍光色材を用い、かつザンサンガム
を、好ましくは0.5〜1.2重量%添加して成る水性
ボールペン用蛍光色ゲルインキにある。
【0006】本発明者は、乳化重合して得られるポリマ
ー微粒子の大きさと両色感の一致性の間には何らかの相
関があるものと考え、鋭意研究の結果、0.1〜1.0
μmの粒子径のポリマー微粒子が最も適当であることを
確かめた。一般に顔料又は顔料化した色材を分散体とし
て用いる場合、インキ中での色材の沈降を少しでも抑え
るためには、ポリマー微粒子の粒子径はできるだけ微細
であることが望ましい。しかしながら、ポリマー微粒子
の粒子径が0.1μm未満になるとインキの外観的色感
と文字の色感との間に僅かながら差を生じて来る。又一
方、ポリマー微粒子の粒子径が1.0μmよりも大きく
なると、両色感の一致性の点ではさほど問題はないが、
やや不透明感が強く感じられるようになる。従って、ポ
リマー微粒子の粒子径を0.1〜1.0μmに規定し
た。最も望ましいポリマー微粒子の粒子径は0.1〜
0.8μmである。
【0007】このように両色感の一致性のためには、ポ
リマー微粒子の粒子径は或程度の大きさを容認しなけれ
ばならないが、これらの色材粒子を長期間に亘りインキ
中に安定に分散保持する手段としてザンサンガムを、好
ましくは0.5〜1.2重量%添加し、インキをゲル状
にすることによって、ペン先を上にして長期保管した時
と下にして長期保管した時との間に色材粒子の沈降によ
る濃度の差を生じないインキを得ることができることを
確かめた。ザンサンガムが0.5重量%未満だと長期保
管したときに色材粒子の沈澱による濃度差を生じやすい
傾向にあり、1.2重量%を超えて添加すると粘性が高
くてインキ切れを生じ易い傾向になる。最も望ましいザ
ンサンガムの添加量は0.5〜1.0重量%である。
【0008】水と相溶性のある有機溶剤としては、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、グリセリン、ポリグリセリン等の保湿効果
を有するものが挙げられ、ペン先部分での乾燥固化を防
止する目的で加えられる。本発明のインキ組成物には、
必要に応じて水性ボールペン用インキに使用されている
各種添加剤を添加することができる。添加剤の成分を例
示すれば以下の通りである。
【0009】(i)ノニオン系及びアニオン系界面活性
剤 ポリエチレングリコールオレイルエーテル、ポリエチレ
ングリコールノニルフェニルエーテル、ポリエチレング
リコールポリプロピレングリコールエーテル、2、4、
7、9−テトラメチル−5−デシル−4、7−ジオール
のエチレンオキシド付加物などのノニオン系界面活性
剤、ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物、ジアルキ
ルスルホコハク酸エステル又はそのナトリウム塩等のア
ニオン系界面活性剤。
【0010】(ii)防腐剤 ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロ
ロフェニールナトリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム等。 (iii)pH調整剤 水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、トリエタノールア
ミン等。 (iv)防錆材 ベンゾトリアゾール、トリルトリアゾール、ジシクロヘ
キシルアンモニウムナイトレート等。 乳化重合して得られるポリマー微粒子の水分散体をカチ
オン性染料又は蛍光増白剤もしくは両者を用いて染着し
て成る蛍光色材としては、ルミコール(日本蛍光化学株
式会社製)、ニューラクチミンカラー(大日精化工業株
式会社)等がある。
【0011】一例として、ルミコールNKW−3000
シリーズ(平均粒子径0.14μm)とルミコールNK
W−2100シリーズ(平均粒子径0.70μm)を挙
げ説明すると、NKW−3000シリーズはNKW−2
100シリーズに比べ、インキ収容管に充填されたイン
キの外観的色感と文字の色感との一致性の点では劣る
が、過度の不透明感はない。NKW−2100シリーズ
はNKW−3000シリーズに比べ、色感の一致性の点
では優れており最も適した粒子径であると考えられる
が、不透明感や分散安定性の点を考慮すれば、粒子径の
上限に近い状態にあるものと考えられる。
【0012】インキにゲル粘性を付与し、蛍光色材を長
期間に亘り安定に分散保持する目的で添加するザンサン
ガム(Xanthan Gum)は、分子量約200万
の水溶性多糖類高分子で、米国のケルコ社(Kelco
Division ofMerck & Co.,I
nc.)により上市されている。これらの材料を用い作
製したインキの実施例と比較例から本発明の効果につい
て示す。
【0013】
【実施例】
実施例1 ルミコール NKW−3305 50.0重量% (日本蛍光化学株式会社製) エチレングリコール 25.0重量% 安息香酸ナトリウム 1.0重量% ベンゾトリアゾール 0.2重量% ザンサンガム 0.8重量% (大日本製薬株式会社製) 水 23.0重量% 前記成分を混合し、40〜60℃に加温して、約5時間
かき混ぜ、蛍光黄色インキを調整した。
【0014】実施例2 ルミコール NKW−3307 40.0重量% (日本蛍光化学株式会社製) エチレングリコール 15.0重量% グリセリン 10.0重量% 安息香酸ナトリウム 1.0重量% ベンゾトリアゾール 0.2重量% ザンサンガム 1.0重量% (大日本製薬株式会社製) 水 32.8重量% 前記成分を混合し、40〜60℃に加温して、約5時間
かき混ぜ、蛍光桃色インキを調整した。
【0015】実施例3 ルミコール NKW−2105 45.0重量% (日本蛍光化学株式会社製) エチレングリコール 20.0重量% 安息香酸ナトリウム 1.0重量% ベンゾトリアゾール 0.2重量% ザンサンガム 0.5重量% (大日本製薬株式会社製) 水 33.3重量% 前記成分を混合し、40〜60℃に加温して、約5時間
かき混ぜ、蛍光黄色インキを調整した。
【0016】実施例4 ルミコール NKW−2117 45.0重量% (日本蛍光化学株式会社製) エチレングリコール 15.0重量% グリセリン 10.0重量% 安息香酸ナトリウム 1.0重量% ベンゾトリアゾール 0.2重量% ザンサンガム 0.7重量% (大日本製薬株式会社製) 水 28.1重量% 前記成分を混合し、40〜60℃に加温して、約5時間
かき混ぜ、蛍光桃色インキを調整した。
【0017】比較例1 ピラニン 2.0重量% (独乙バイエル社製) エチレングリコール 20.0重量% プロピレングリコール 10.0重量% 安息香酸ナトリウム 1.0重量% ベンゾトリアゾール 0.2重量% ザンサンガム 0.8重量% (大日本製薬株式会社製) 水 66.0重量% 前記成分を混合し、40〜60℃に加温して、約5時間
かき混ぜ、蛍光黄色インキを調整した。
【0018】比較例2 ローダミン 6GCP 1.0重量% (保土ヶ谷化学株式会社製) エチレングリコール 20.0重量% グリセリン 10.0重量% 安息香酸ナトリウム 1.0重量% ベンゾトリアゾール 0.2重量% ザンサンガム 0.6重量% (大日本製薬株式会社製) 水 67.2重量% 前記成分を混合し、40〜60℃に加温して、約5時間
かき混ぜ、蛍光桃色インキを調整した。
【0019】実施例1〜4及び比較例1、2で得られた
インキを用いて、インキ収容管に充填されたインキの外
観的色感と文字の色感の一致性について調べた結果を表
1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、インキ収容体に収容さ
れたインキの外観的色感と紙に書かれた文字の実際の色
感との一致性に極めて優れた水性ボールペン用蛍光色ゲ
ルインキを提供することができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、水、水と相溶性のある有機
    溶剤、蛍光色材及び増粘剤とから成る水性ボールペン用
    蛍光色インキにおいて、乳化重合して得られる平均粒子
    径0.1〜1.0μmのポリマー微粒子の水分散体をカ
    チオン性染料あるいは蛍光増白剤によりもしくはこれら
    両者を用いて染着して成る蛍光色材を用い、かつ蛍光色
    材のインキ中での長期に亘る沈降防止の目的でザンサン
    ガムを添加して成る水性ボールペン用蛍光色ゲルイン
    キ。
  2. 【請求項2】 ザンサンガムの添加量は0.5〜1.2
    重量%である請求項1記載の水性ボールペン用蛍光色ゲ
    ルインキ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001123101A (ja) * 1999-10-22 2001-05-08 Mitsubishi Pencil Co Ltd 筆記具用インク組成物及びそれを用いる筆記具
EP1266941A1 (en) * 2001-06-12 2002-12-18 Kao Corporation Water-based ink
FR2878187A1 (fr) * 2004-11-24 2006-05-26 Cartonnages Pfahrer Soc Par Ac Produit stratifie, procede pour sa fabrication et emballage obtenu a partir de ce produit.
JP4180117B2 (ja) * 1996-12-12 2008-11-12 三菱鉛筆株式会社 擬塑性水性ボールペン用インキ
US7878644B2 (en) 2005-11-16 2011-02-01 Gerber Scientific International, Inc. Light cure of cationic ink on acidic substrates

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