JPH05116123A - 耐火性平板の連続製造方法 - Google Patents

耐火性平板の連続製造方法

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JPH05116123A
JPH05116123A JP30966991A JP30966991A JPH05116123A JP H05116123 A JPH05116123 A JP H05116123A JP 30966991 A JP30966991 A JP 30966991A JP 30966991 A JP30966991 A JP 30966991A JP H05116123 A JPH05116123 A JP H05116123A
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JP
Japan
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flat plate
mortar
conveyor
roll
belt
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Application number
JP30966991A
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English (en)
Inventor
Yasuo Hirano
靖夫 平野
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HIRANO ENG KK
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HIRANO ENG KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 平滑な表面を有し、緻密で高強度の軽量セメ
ント平板の製造方法を提供する。 【構成】 少なくともバインダー及び骨材を含むモルタ
ルを液通過性ベルト11を使用するコンベア12上に所
定厚みで連続的に切出し、該切り出されたモルタルを加
圧ロール23、24を通して所定厚みに圧縮成形し、し
かる後所定長さに切断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、建築用の壁材
等で使用できる耐火性平板の連続製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フライアッシュバルーン、シラス
バルーン、パーライト等の独立気泡体を有する軽量骨材
を利用した軽量セメント製平板を製造する方法は、予め
所要のフロー値に、セメント、軽量骨材、補強繊維、混
和剤及び水等を混合調整した軽量モルタルを型枠に所定
量づつ流し込んで一個づつ製造する方法であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来方法による軽量セメント製平板の製造方法においては
以下のような欠点があった。 モルタルの流し込みを容易成らしめるために(水/セ
メント)比が大きくなり、平板の強度が小さくなる。 平板表面(主として鋳造時下面側)にブローホールの
発生が多く、後工程でのこのブローホール埋め込み修正
作業が必要となる。 繊維をモルタル中に均一に分散させるのが難しいの
で、補強用繊維を混入したモルタルを作るのに特別な技
術を要する。 緻密なモルタル平板を造るのが難しいので、結果とし
て透水性の低い平板を造るのが困難である。 少なくとも、最初の脱型時までの生産量に匹敵する数
量の型枠を必要とする。 以上のような欠点を解決するため、本発明者は種々の研
究を行い、平滑な表面を有し、緻密で高強度の軽量セメ
ント平板の製造方法を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の耐火性平板の連続製造方法は、少なくともバイン
ダー及び骨材を含むモルタルを液通過性ベルトを使用す
るコンベア上に所定厚みで連続的に切出し、該切り出さ
れたモルタルを加圧ロールを通して所定厚みに圧縮成形
し、しかる後所定長さに切断するようにして構成されて
いる。請求項2記載の耐火性平板の連続製造方法は、請
求項1記載の方法において、モルタル内にはコンベアの
進行方向に張設された多数の補強繊維が配置されて構成
されている。そして、請求項3記載の耐火性平板の連続
製造方法は、請求項1記載の方法において、水通過性ベ
ルトの両側は折り曲げられて側壁を構成している。
【0005】
【作用】請求項1〜請求項3記載の耐火性平板の連続製
造方法においては、モルタルを両側に液通過性ベルトを
使用するコンベア上に所定厚みで切り出しているので、
これによって内部に含まれる余分の水等の液体は排除さ
れる。その後、加圧ロールを通過させて所定厚に成形し
ているので、これによって、充填密度の高い耐火性平板
が製造できる。なお、この後充分乾燥・養生を行って製
品とするが、原料及びバインダーの種類によっては焼成
する場合も本発明は適用される。特に、請求項2記載の
耐火性平板の連続製造方法においては、コンベアの進行
方向に補強繊維が張設されているので、モルタルが該補
強繊維によって補強され、出来上がった製品の強度が増
加する。また、請求項3記載の水通過性ベルトの両側は
折り曲げられているので、これによって該水通過性ベル
ト自体で樋を形成することができ、側部からの水等を抜
くことができると共に、セメント製平板の側部まで有効
に利用できる。
【0006】
【実施例】続いて、本発明を具体化した実施例につき説
明する。ここに、図1は本発明の一実施例に係る耐火性
平板の連続製造方法を適用した製造装置の概略側面図、
図2は図1における矢視A−A中央断面図である。
【0007】まず、図1に示すように前記製造装置10
は、濾布ベルト11を使用したコンベア12と、軽量モ
ルタル13を貯蔵し下部から徐々に該軽量モルタル13
を切り出すモルタル貯蔵ホッパー14と、前記濾布ベル
ト11の下部に配置される脱水機構の一構成要素である
真空タンク15と、搬送中のセメント製平板を上下から
押圧成形する加圧機構16と、該加圧機構16を通過し
たセメント製平板を所定長に切断する走間切断機17と
を有して構成されている。以下、これらについて詳しく
説明する。
【0008】前記濾布ベルト11は図2に示すように、
充分強度を有する丈夫な合成繊維(例えば、ナイロン、
テトロン、アラミド繊維)あるいは天然繊維(例えば、
綿、麻)からなって、上部のモルタルは通過しないが内
部に含まれる水分は通過するようになっている。そし
て、後部の反転ロール18を通過した後には、両側に設
けられた案内部材19、20によって折り曲げられ側壁
を構成し、断面樋状となってモルタル13を両側から逃
がさないようになっている。なお、前記濾布ベルト11
を前送りする送りロール21が前端部に設けられ、図示
しない駆動モーターによって前記濾布ベルト11を所定
速度で送るようになっている。
【0009】前記モルタル貯蔵ホッパー14は、断面略
四角形となって底板はなく、上部から投入された軽量モ
ルタル13を貯蔵し、下部の濾布ベルト11の上に所定
厚みで切り出すようになっている。前記脱水機構は、濾
布ベルト11の底部に設けられ、天井面には多数の小孔
が設けられた真空タンク15と、該真空タンク15に連
結される図示しない真空ポンプとからなって、通過する
濾布ベルト11上のモルタルの水分を吸収するようにな
っている。
【0010】また、前記加圧機構16は、下部の孔付き
下ロール23と、上部の押圧ロール24と、該押圧ロー
ル24とモルタル13の間に配置される充分強度を有す
る合成繊維あるいは天然繊維からなる繊維、柔軟性を有
する合成樹脂またはゴムのベルトからなる上ベルト25
と、該上ベルト25を駆動する駆動ロール26、反転ロ
ール27及び下部の複数のガイドロール28及びテンシ
ョンロール29と、前記押圧ロール24を下方にスプリ
ング30、31を介して押圧する油圧または空圧のシリ
ンダー31とを有して構成され、通過するモルタル13
を所定圧に押圧して、密度の高いセメント製平板を形成
するようになっている。なお、前記孔付き下ロール23
には、図示しない真空ポンプが接続されて上部からの水
を吸引することができるようになっていると共に、前記
下ロール23の中間部より下部は周囲からの空気の吸い
込みを防止する為、図示しないカバーが設けられ、上部
の濾布ベルト11から積極的に水分を吸収するようにな
っている。なお、この下ロールは孔無しロールとするこ
とも可能である。また、前記上ベルト25はモルタル1
3を円滑に上下方向から押圧する為のものであるが、場
合によっては直径の大きいロールを使用して省略するこ
とも可能であり、更には上ロールも真空吸引とすること
も可能である。そして、前記コンベア12に連接するコ
ンベア33が設けられ、該コンベア33には該コンベア
33と同期して動き、該コンベア33に乗ったセメント
製平板を所定長で切断する走間切断機17が設けられて
いる。また、前記コンベア12の後部にはペイオフリー
ル34が設けられて複数本の補強繊維35を前記セメン
ト製平板内に所定ピッチで平行に配置できるようになっ
ている。
【0011】次に、該耐火性平板の製造装置10によっ
てセメント製平板を製造する方法について説明すると、
予め複数本の補強繊維35を所定ピッチで平行に張った
状態で、前記モルタル貯蔵ホッパー14より所要厚みの
1.2〜5倍の厚みで連続的に軽量モルタル(フライア
ッシュバルーン、シラスバルーンあるいはパーライト等
の独立気泡体を有する軽量骨材、セメント、水等の混合
物)13を切り出す。前記濾布ベルト11の両端は上側
に折り曲げられその断面は樋状のトラフを成している。
前記貯蔵ホッパー14から切り出された軽量モルタル1
3はベルト下面に設置された真空タンク22により、濾
布ベルト11を介して余剰の含水分を吸引脱水されなが
ら、濾布ベルト11と共に後方のベルトペレスゾーン3
6に送られる。ここで、吸引脱水区間の距離は1〜10
m程度である。
【0012】前記ベルト加圧ゾーン36は上下のベルト
25、11が形成するクサビに、前記軽量モルタル13
が強制的に送り込まれることによってプレス脱水され
る。なお、下ベルトである濾布ベルト11の下面からは
真空タンク15及び孔付き下ロール23により吸引脱水
されている。また、上ベルト25の背面にはベルトの浮
き上がりを防止する為、適当なピッチでガイドロール2
8が配置されている。上下ベルトのクサビ角は0〜15
度の範囲で調整可能である。ベルト加圧ゾーン36で予
備プレスされたセメント製平板は押圧ロール24及び下
部の孔付き下ロール23の組合せからなるプレスロール
で0〜100kg/cm2 の圧力を加えられて所要幅、
厚みに連続的に成形・脱水されてセメント製平板が製造
される。以上の工程を経て製造されたセメント製平板
は、走間切断機17のコンベア33に乗り移り、所要寸
法の長さに切断され、気流乾燥して製品とする。補強繊
維35はモルタル貯蔵ホッパー14後方よりペイオフリ
ール34によって連続的に送り込まれ、セメント製平板
内に常に均一な分布となるので、所要強度を得るのに最
小の繊維量とすることが可能である。
【0013】表1には、具体的に実験した例1、例2及
び例3に使用した原料の重量比を示し、表2にはその条
件を示すが、本発明はこの例の数字に限定されるもので
はない。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】そして、表3には前記条件で製造されたセ
メント製平板の試験結果を示すが、シラスバルーンの量
を多くすると、比較的軽いセメント製平板が製造され、
ポルトランドセメントの量を増加すると、充分な強度を
有するセメント製平板を製造できる。
【0018】なお、前記実施例においてはバインダーと
してポルトランドセメントを使用したが、その他のセメ
ントあるいは結合剤であっても本発明は適用される。前
記実施例においては軽量骨剤としてシラスバルーンを用
いたが、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、パ
ーライト等、あるいはその他の天然あるいは人造の他の
骨材であっても本発明は適用される。前記実施例におい
ては、コンベアの側壁はコンベアを折り曲げることよっ
て形成したが、コンベアの部材とは別の部材を使用して
側壁を構成するようにすることも可能であり、場合によ
っては前記側壁を省略することも可能であり、この場合
には更に最終処理で両側を切り落とすことも可能であ
る。また、前記実施例においては、補強繊維として合成
樹脂繊維を使用したが、ガラス繊維、カーボン繊維、ピ
ッチ繊維あるいはその他の鉱物繊維、場合によっては金
属繊維、金属線で構成することも可能であり、これによ
って耐火性が更に向上する。そして、前記実施例におい
ては、コンベアと平行に補強繊維を配置したが、予め原
料中に補強繊維を混入する場合も本発明は適用される。
【0019】
【発明の効果】請求項1〜3記載の耐火性平板の連続製
造方法は以上の説明からも明らかなように、モルタルを
液通過性ベルトに切り出した後、ロールによって加圧し
ているので、充填密度が高く、透水性の低い強度の大き
な耐火性平板を製造することができる。また、連続的に
製造できるので、型枠を必要としない。更には、ロール
によって加圧するので、ブローホール等発生が極めて少
ない。特に、請求項2記載の方法においては、モルタル
内にはコンベアの進行方向に張設された多数の補強繊維
が配置されているので、均一に補強繊維を入れることが
できる。そして、請求項3記載の耐火性平板の連続製造
方法においては、ベルトの両側が折れ曲がって側壁を構
成しているので、コンベアの構造が簡単となり、側壁か
らも不要な水等を抜くことができ、更に材料を有効に使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る耐火性平板の連続製造方法を適用
した製造装置の概略側面図である。
【図2】図1における矢視A−A断面図である。
【符号の説明】
10 耐火性平板製造装置 11 濾布ベルト 12 コンベア 13 モルタル 14 モルタル貯蔵ホッパー 15 真空タンク 16 加圧機構 17 走行切断機 18 反転ロール 19 案内部材 20 案内部材 21 駆動ロール 23 孔付き下ロール 24 押圧ロール 25 上ベルト 26 駆動ロール 27 反転ロール 28 ガイドロール 29 テンションロール 30 スプリング 31 スプリング 32 シリンダー 33 コンベア 34 ペイオフリール 35 補強繊維 36 加圧ゾーン

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともバインダー及び骨材を含むモ
    ルタルを液通過性ベルトを使用するコンベア上に所定厚
    みで連続的に切出し、該切り出されたモルタルを加圧ロ
    ールを通して所定厚みに圧縮成形し、しかる後所定長さ
    に切断することを特徴とする耐火性平板の連続製造方
    法。
  2. 【請求項2】 モルタル内にはコンベアの進行方向に張
    設された多数の補強繊維が配置されている請求項1記載
    の耐火性平板の連続製造方法。
  3. 【請求項3】 水通過性ベルトの両側は折り曲げられて
    側壁を構成する請求項1記載の耐火性平板の連続製造方
    法。
JP30966991A 1991-10-28 1991-10-28 耐火性平板の連続製造方法 Pending JPH05116123A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102172967A (zh) * 2011-03-14 2011-09-07 金同芳 赤泥制材板及墙材的生产设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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