JPH0511538Y2 - - Google Patents

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JPH0511538Y2
JPH0511538Y2 JP1985165489U JP16548985U JPH0511538Y2 JP H0511538 Y2 JPH0511538 Y2 JP H0511538Y2 JP 1985165489 U JP1985165489 U JP 1985165489U JP 16548985 U JP16548985 U JP 16548985U JP H0511538 Y2 JPH0511538 Y2 JP H0511538Y2
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variable reflectance
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は建築用ミラー装置に係り、特に建築物
の外壁に配置されたミラーの反射光量を変化させ
る建築用ミラー装置に関する。
〔従来の技術〕
近時の建築物においては、街区景観を映し出し
て美観を良好にすると共に室内に適量の光量を導
入するために、半透過性のミラーガラスが外壁に
多用されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、外壁に利用した従来のミラーガ
ラスでは、ミラーガラスによつて照射された光線
の一部が反射されるため、照射される光線の光量
が多くなると反射光が多くなり、周囲の建築物に
対して光害をもたらす、という問題があつた。こ
のため、建築物設計の段階でミラーガラスの反射
角度の検討、ミラーガラスの反射率の選定、反射
光カツトのための外壁構造の検討等に多くの労力
を要していた。
本考案は上記問題点を解決すべく成されたもの
で、建築物等に配置されたミラーの反射光による
光害を防止したり、街区景観を映し出して美観を
良好にしたりできる建築用ミラー装置を提供する
ことを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案は、反射率が
変更可能な複数の反射率可変ミラーと、前記複数
の反射率可変ミラーから所定の反射率可変ミラー
を選択する選択手段と、選択された反射率可変ミ
ラーの反射率を変化させる制御手段と、を備えて
いる。
〔作用〕
本考案の複数の反射率可変ミラーの各々は、反
射率が変更可能である。この複数の反射率可変ミ
ラーから選択手段によつて所定の反射率可変ミラ
ーを選択する。制御手段は、選択された反射率可
変ミラーの反射率を増加または低下させることに
より変化させる。このように、複数の反射率可変
ミラーの反射率を選択的に変化させることができ
るため、例えば上記選択で光害が生じる反射率可
変ミラーを選択すれば、光害が生じる部分のみの
反射光の強度を制限することができる。そして、
例えば複数の反射率可変ミラーに街区景観を映し
出す場合に所定部分の反射率可変ミラーの反射光
の強度を増加または減少させることができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、複数の反
射率可変ミラーから所定の反射率可変ミラーを選
択することができるため、建築物の外壁に用いた
場合でも、光害が生じる部分のみの反射光を局部
的に制御でき反射光によつて生じる光害を防止す
ることができる、と共に街区景観を写し出す上で
の演出が可能となる、という効果が得られる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本考案の実施例を詳細に説
明する。第4図に本考案の実施例を示す。本実施
例は、後述する反射率が可変の反射率可変ミラー
を複数個並列配置してその一部または前部の反射
率をマイクロコンピユータで制御するようにした
ものである。
図に示すように、大面積の反射率可変ミラー3
4が横方向に3枚2段に配列され、小面積の反射
率可変ミラー36が横方向に3枚2段に配列され
ている。
大面積の反射率可変ミラー34の導電膜と小面
積の反射率可変ミラー36の導電膜とは電気的に
接続され、大面積の反射率可変ミラー34の導電
膜間および小面積の反射率可変ミラー36の導電
膜間は各々絶縁されている。上記のように接続さ
れた反射率可変ミラー列は、各々切換スイツチ3
8に接続されている。この切換スイツチ38に
は、1.5Vの直流電源Bが接続されている。また、
切換スイツチ38には、マイクロコンピユータ4
0からの制御信号が入力されており、この制御信
号により各反射率可変ミラー列と電源Bとが接続
されるように構成されている。マイクロコンピユ
ータ40には、キーボード42、照度を検出する
日照センサ44およびタイマ46が接続されてい
る。このマイクロコンピユータ40のメモリに
は、以下で説明する反射率制御ルーチンや照度の
基準値(光害が生じない最大照度に対応する値)、
外壁反射を建物の演出効果に利用するためのプロ
グラム等が予め記憶されている。
次に、第1図を参照して建築用窓ガラスの部分
に取り付けている反射率可変ミラーを適用した例
を説明する。その他の部分は反射率可変ミラーの
みと同様の構成である。図に示すように、平面ガ
ラス板10の室外側表面に銀やアルミニウム等の
金属膜や誘電体多層膜等の薄膜12を真空蒸着し
て半透過性の反射部材としてのミラーガラス14
が構成されている。
ミラーガラス14の室外側表面には、この室外
側表面に密着するように反射率可変ミラーとして
の可変透過率ガラス16が配置されている。
可変透過率ガラス16は、第2図に示すよう
に、絶縁性シール部材20で相互に絶縁されると
共に並行配置された透明導電膜22A,22Bを
備えている。この透明導電膜22A,22Bは透
明な導電性ガラス等で構成されており、この透明
導電膜22A,22B間には酸化タングステン等
で構成されたエレクトロクロミツク膜24および
フイルム状の電解質膜26が挟持されている。そ
して、透明導電膜22A,22Bの両側にガラス
板29A,29Bが配置されると共に上記透明導
電膜22A,22Bの各々に電気的に接触するよ
うに導体28A,28Bが配置され、これらの導
体28A,28Bに切換スイツチSWを介して直
流電源Bが接続されている。
なお、切換スイツチSWは、上記実施例におけ
る切換スイツチ38を単純化したものであり、図
示は省略したが上記実施例と同様に切換スイツチ
38にはマイクロコンピユータ40からの制御信
号が入力されて、この制御信号により直流電源B
とが接続されるように構成されている。
次に、可変透過率ガラス16の動作について説
明する。直流電源からスイツチSWおよび導体2
8A,28Bを介して透明導電膜22A,22B
に電圧を印加すると、電解質膜26中のプラスイ
オンがエレクトロクロミツク膜24へ移動し、エ
レクトロクロミツク膜24が着色される。このエ
レクトロクロミツク膜の着色の濃度は、電圧の印
加時間に比例して濃くなり、この結果印加時間を
制御することにより可視光線に対する透過率を10
%〜85%の範囲で可変にすることができる。ま
た、適当な着色濃度で電源を切つてもこの濃度が
継続して保持される。更に、切換スイツチSWを
操作して印加する電圧の向きを逆にすることによ
り、エレクトロクロミツク膜の消色を行うことが
できる。このように、可変透過率ガラス16の透
過率を変化させることにより、ミラーガラス14
に入射される光の強度を変化させることができ、
これにより夏期等の室外の光の強度が強い場合に
は可変透過率ガラスの着色濃度を濃くしてミラー
ガラスに入射される光の強度を弱くして反射光を
弱くすることができる。
以上説明したように、可変透過率ガラスの反射
率を可変にすることによつて反射光を小さくして
光害を防止することができる。
次に反射率可変ミラーの他の例を第3図に基づ
いて説明する。この場合の建築用窓ガラス及び可
変透過率ガラスは、上記示した可変透過率ガラス
の室内側に配置されるガラス板30の室外側表面
に、反射率が高くかつ導電性が良好な金属膜32
を蒸着し、ガラス板30と金属膜32とで上記ミ
ラーガラスと同等の作用を行わせると共に、金属
膜32によつて上記透明導電膜と同等の作用を行
わせるようにしたものである。なお、他の構成に
ついては上記と同様なので同一部分には同一符号
を付して説明を省略する。
このように、第1図及び第2図を参照して説明
したミラーガラス14を省略してガラス板30と
金属膜32とによりミラーガラスの作用を行わせ
ると共に金属膜32により一方の導電膜の作用を
行わせるため、部品点数が省略できると共に厚み
を薄くすることができる。
次に第5図を参照して本実施例の第1の反射率
制御ルーチンを説明する。このルーチンを実行す
るにあたつては、反射率可変ミラーの光害が問題
となる方向の反射光が日照センサ44に照射され
るように日照センサ44を配置し、タイマ46は
使用しない。また、キーボード42を操作して反
射率を変化させる反射率可変ミラー列を予め設定
しておく。
ステツプ100では、日照センサ44の出力信号
をデイジタル変換してメモリに記憶されている日
照センサ出力を取込み、ステツプ102でキーボー
ドから入力された信号に基づいて反射率可変ミラ
ー列を選択するための選択信号を作成する。ステ
ツプ104では、日照センサ出力と予めメモリに記
憶されている基準値とを比較し、日照センサ出力
が基準値以上であればステツプ108において上記
選択信号に基づいて切換スイツチ38を制御して
選択された反射率可変ミラー列に順方向電圧を印
加する。この結果、エレクトロクロミツク膜の着
色濃度が濃くなり、ミラー列からの反射光が低減
される。一方、ステツプ104において日照センサ
出力が基準値未満と判断されたときは、ステツプ
106において上記選択信号に基づいて切換スイツ
チ38を制御して選択された反射率可変ミラー列
に逆方向電圧を印加する。この結果、エレクトロ
クロミツク膜の着色濃度が薄くなりミラー列から
の反射光が増加するように制御され、これにより
室内への透過光も多くなる。
以上説明したようにこのルーチンによれば、光
害が問題となる方向の反射光が所定値以下になる
ように制御されるため、自動的に光害が防止され
る、という効果が得られる。
続いて、本実施例の第2の反射率制御ルーチン
を説明する。このルーチンを実行するにあたつて
は、太陽光が照射される位置に日照センサ44を
配置してタイマ46を使用する。なお、第6図に
おいて第5図と同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。ステツプ104において日照センサ
出力が基準値以上と判断されたときには、ステツ
プ110において上記と同様にして選択された反射
率可変ミラー列に順方向の電圧を印加する。そし
て、ステツプ112においてタイマ46から入力さ
れる信号に基づいて所定時間経過したか否かを判
断し、所定時間経過したと判断されたときにはス
テツプ114においてミラー列に印加された電圧を
遮断する。この所定時間は、ミラー列の基準着色
濃度から光害を防止できる着色濃度まで電圧印加
を要する時間である。一方、ステツプ104で日照
センサ出力が基準値未満と判断されたときには、
ステツプ116で上記と同様にして選択された反射
率可変ミラー列に逆方向電圧を印加する。そし
て、ステツプ118において上記と同様に所定時間
経過したか否か判断し、所定時間経過したと判断
されたときにはステツプ114で電源をオフする。
以上の結果、光害が発生する程度の照度になつ
たときにはミラー列の着色濃度が濃くされて反射
光が低減されて光害が防止されると共に電源がオ
フされてこの着色濃度が保持され、光害が発生し
ない照度になつたときにはミラー列の着色濃度が
元に戻されて室内に適量の光線が導入される。
従つて、このルーチンによれば、自動的に光害
が防止されると共に消費電力を少なくすることが
できる、という効果が得られる。
以上説明したように本実施例によれば、反射率
可変ミラーを複数個配列したので、光害が生じる
部分のみの反射光を局部的に制御できると共に、
外壁各部の反射率を変化させることにより外壁の
演出効果を良好にすることができる、という効果
が得られる。
なお、上記では透明部材としてガラスを用いた
例について説明したが、プラスチツク等の透明部
材を使用することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は壁面の断面図、第2図は可変透過率ガ
ラスの断面図、第3図は可変透過率ガラスの他の
例の断面図、第4図は本考案の実施例の説明図、
第5図および第6図は実施例の反射率制御ルーチ
ンを示す流れ図である。 14……ミラーガラス、16……可変透過率ガ
ラス、24……エレクトロクロミツク膜、38…
…切換スイツチ、40……マイクロコンピユー
タ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 反射率が変更可能な複数の反射率可変ミラー
    と、前記複数の反射率可変ミラーから所定の反射
    率可変ミラーを選択する選択手段と、選択された
    反射率可変ミラーの反射率を変化させる制御手段
    と、を備えた建築用ミラー装置。
JP1985165489U 1985-10-28 1985-10-28 Expired - Lifetime JPH0511538Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1985165489U JPH0511538Y2 (ja) 1985-10-28 1985-10-28

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JP1985165489U JPH0511538Y2 (ja) 1985-10-28 1985-10-28

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JPS6274226U JPS6274226U (ja) 1987-05-12
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