JPS622587Y2 - - Google Patents

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JPS622587Y2
JPS622587Y2 JP11589281U JP11589281U JPS622587Y2 JP S622587 Y2 JPS622587 Y2 JP S622587Y2 JP 11589281 U JP11589281 U JP 11589281U JP 11589281 U JP11589281 U JP 11589281U JP S622587 Y2 JPS622587 Y2 JP S622587Y2
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JP
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mirror
reflectance
electrode layer
transparent
thin film
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JP11589281U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は反射率を電気的に調節することができ
る調光ミラーに関する。
鏡面の反射率を必要に応じて自由に調節するこ
とができれば非常に便利である。
例えば、自動車のルームミラーは、夜間になつ
て後続車のライトが反射すると、運転者にとつて
眩しく、そのため防眩ミラーなるものが開発さ
れ、現在使用されている。この防眩ミラーは、
もともと反射率をやや落としたものと、表面の
ガラス板をプリズム状に形成し、昼間は裏面の反
射率の高い反射像を見、夜間はプリズムの角度を
動かして反射率の低い表面反射像を見るようにし
たものとがあるが、前者は昼間に反射光量が少
なすぎ、夜間には反射光量が多すぎるという欠点
があり、後者には夜間の表面反射率が4%と低
い欠点、また角度調節のための装置が複雑で大型
化し易い欠点があつた。そのため、後者にはガ
ラス表面に特殊なコート層を施して夜間の表面反
射率を10〜15%にした改良型も提案されたが、こ
の場合には昼間に表面反射像が裏面反射像とはず
れて二重に見え、危険であるという欠点があつ
た。
そこで、鏡面の上に薄い液晶セルを設け、電気
的に液晶を操作して液晶層を通る光量を調節し、
その結果として反射率を調節できるようにした防
眩ミラーも提案されている(例えば、実開昭53−
134836号参照)。しかし、液晶を用いた防眩ミラ
ーは、大面積で一様な液晶セルを作ることが困難
なこと、液晶セルが偏光板を有するため反射率を
上げたいときにも十分な光量が得られないこと、
反射率を下げるときには常に電力を必要とするこ
と、耐衝撃性が比較的劣ることなどの理由により
実用的ではなかつた。
また、仮に反射率を自由に調節することができ
れば、通常は単なる壁面とした利用して必要なと
きだけ鏡にすることができ、鏡の取付け位置が自
由になり便利である。
本考案者等は、電圧印加によりにより可逆的に
着色するエレクトロクロミツク物質に着目し、鋭
意研究の結果、本考案を成すに至つた。
即ち、本考案は、透明基板Gの上にA透明電極
層、B水酸化イリジウム薄膜、Cイオン電導性で
電子絶縁性の透明固体中間層、D酸化タングステ
ン薄膜及びEアルミニウムからなる対向電極層を
順に積層してなる調光ミラーを提供する。
本考案に於いて使用される透明電極Aとして
は、ネサSnO2、ITO(5%程度の酸化スズの混
入した酸化イソジウム)、酸化イソジウム、ヨウ
化銅などが使用されるが、本考案の目的からは
ITOが好ましい。
透明電極層Aは透明基板G例えばガラス、反射
防止処理されたガラス、硬質プラスチツク、反射
防止された硬質プラスチツク等の上に形成され
る。
薄膜Dとしては、電解還元性の酸化タングステ
ンが使用されるが、これは酸化タングステンは透
明性が良好で青色に着色するからであり、青色は
薄いとき最もすつきり自然な反射像を与え、また
反射光量を下げたときには地味な色で目立たず本
考案の目的に好適である。
また、イオン電導性で電子絶縁性の透明固体中
間層Cとしては、酸化ケイ素、酸化タンタル、酸
化チタン、フツ化マグネシウムなどが適当であ
る。
更に薄膜Bとしては、電解酸化性の水酸化イリ
ジウムが使用される。水酸化イリジウムは透明性
及び灰色ないし暗色発色の点で好ましい。
対向電極層Eとしては、反射率が高く、値段が
安価なことから、アルミニウムが使用される。
A〜D層は例えば真空蒸着、スパツタリング、
CVD法により形成されるが、透明電極層Aの厚
さは0.01〜0.5μm、薄層B,Dの厚さは0.001〜
数μm、透明固体中間層Cの厚さは0.001〜1000
μmの範囲から選ばれる。なお、A〜Dの相互の
膜厚及び屈折率を適当に選ぶことにより鏡面から
の反射光の色を補正することができる。
次に図面を引用して本考案をより具体的に説明
する。
第1図は本考案の一実施例を示す調光ミラーの
断面図である。Gは厚さ3mmのガラス基板であ
り、Aは厚さ0.15μmの酸化イソジウムスズ(透
明電極ITO)であり、Bは厚さ0.04μmの水酸化
イリジウムであり、Cは厚さ0.5μmの五酸化タ
ンタル(固体中間層)であり、Dは厚さ0.5μm
の酸化タングステンであり、Eは厚さ0.1μmの
アルミニウム膜(対向電極)であり、Fは厚さ3
mmのガラス板(保護板)である。
この構造を有する本考案の調光ミラーは消色時
の反射率は65%であり、電極層A〜D間に1.4V
の電圧を印加すると約0.08秒で反射率は10%に落
ちたが、逆の電圧を印加すると、約0.05秒でもと
の反射率に戻つた。電圧印加時の反射像は青つぽ
い像であり、夜間の景色とマツチし、防眩ミラー
として好適である。
本考案の調光ミラーは、電圧印加により素早く
反射光量を変えることができ、その場合、濃度が
濃く、寿命が長く、しかし応答速度が早い。ま
た、受光素子等を組合わせれば、入射光量に応じ
て反射光量を調節できる自動調光ミラーとするこ
とができる。この自動調光ミラーを自動車のルー
ムミラーに使用すれば、トンネルの出入り時や夜
間後続者のヘツドライトの光量に応じて自動調節
できる自動防眩ミラーとして使用できる。
本考案の調光ミラーは、自動車のルームミラ
ー、ドアミラー、化粧鏡、姿見、マジツクミラ
ー、デイスプレイー用品、インテリア等として有
用である。
本考案によれば、反射光量の調節速度(レスポ
ンス)が早く、そのため例えば自動車のルームミ
ラーとして使用した場合トンネルの出入り時ある
いは夜間明るい市街地から暗い道にはいつたとき
又はその逆になつたとき反射光量の調節が素早く
でき、更に機械的駆動部分がないので故障が少な
くコンパクトにまとめられ、また反射像が青ない
し黒味を帯びているので自然な感じですつきり見
え(人間の視覚は暗いとき青色の方が識別し易
い)、後方に去つていく車の赤いテールランプが
気にならなくなり、あるいはルームミラーに映え
る後続車のヘツドライトが青味がかつており対向
車のヘツドライトと区別がし易くなるといつた利
点が得られる。
そのほか、本考案の調光ミラーは、液晶を使用
した防眩ミラーと比較して、偏光板が不用なため
透明時の反射率が非常に高く、視角依存性がない
ためどの角度からでも一様に調光された反射光を
見ることができ、メモリ機能を有しているためあ
る反射光量に調光したあと変化させる必要がない
時は電力消費が極めて少なく、更に、液漏れの心
配がなく、耐衝撃性が高いため信頼性が高いなど
の特徴を有している。
また、本考案の調光ミラーは、全固体薄膜型の
エレクトロクロミツク素子を使つているため従来
の液体型、固体セル型、全固体厚膜型等のエレク
トロクロミツク素子を使つた場合に比較して、エ
レクトロクロミツク素子部分の消色時の透過率が
高いため結局高い反射光量が得られ、素子部分が
薄膜型で薄いため調光ミラー全体を薄くでき、エ
レクトロクロミツク素子が全固体薄膜型のため耐
衝撃性が高く液漏れなどの心配がないなど信頼性
が高く、更に調光ミラーの形状をほぼ自由にでき
るなどの特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す調光ミラーの
断面図である。矢印は入反射光を表わす。 主要部分の符号の説明、A……透明電極層、B
……水酸化イリジウム、C……固体中間層、D…
…酸化タングステン、E……アルミニウム電極
層、F……保護板、G……透明基板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 透明基板Gの上に、A透明電極層、B水酸化イ
    リジウム薄膜、Cイオン電導性で電子絶縁性の透
    明固体中間層、D酸化タングステン薄膜及びEア
    ルミニユウムからなる対向電極層を順に積層して
    なる調光ミラー。
JP11589281U 1981-08-04 1981-08-04 調光ミラ− Granted JPS5821120U (ja)

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JPS5821120U JPS5821120U (ja) 1983-02-09
JPS622587Y2 true JPS622587Y2 (ja) 1987-01-21

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