JP2775935B2 - 透光制御可能な複層パネル - Google Patents

透光制御可能な複層パネル

Info

Publication number
JP2775935B2
JP2775935B2 JP31315589A JP31315589A JP2775935B2 JP 2775935 B2 JP2775935 B2 JP 2775935B2 JP 31315589 A JP31315589 A JP 31315589A JP 31315589 A JP31315589 A JP 31315589A JP 2775935 B2 JP2775935 B2 JP 2775935B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent plate
layer panel
light
light transmission
light transmittance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP31315589A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03172446A (ja
Inventor
信二 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP31315589A priority Critical patent/JP2775935B2/ja
Publication of JPH03172446A publication Critical patent/JPH03172446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2775935B2 publication Critical patent/JP2775935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blinds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、透光制御可能な複層パネルに係り、さらに
詳しくは、太陽光エネルギーの選択的な導入を可能とし
た透光制御可能な複層パネルに関する。
[従来の技術] 無限で、しかも、公害問題とも無関係であるとされる
太陽光エネルギーは、有限で、かつ、公害源ともなり得
るその他の各種エネルギー資源に比して、将来性のある
安全なエネルギー源として注目され、その効果的な利用
策が模索されている。
しかし、現在のところ、太陽光エネルギーの利用法と
しては、せいぜいのところ、屋根に取り付けられる太陽
温水器を介して温湯を得たり、離島の無人発電システム
として太陽電池が用いられたりする程度にとどまってお
り、未だ補完的なエネルギーとしての位置付けしか与え
られていないというのが実情である。
一方、家屋などの建築物の屋根は、表面積が比較的広
く、しかも、他の部位に比較し最も日照条件に恵まれた
位置にある。
しかし、このように日照条件に恵まれている屋根に
は、既に述べたように、せいぜいのところ太陽温水器が
設置される程度であり、その積極的な利用策についての
提案は未だなされていない状況にある。
[発明が解決しようとする課題] ところで、建築物における在来の屋根については、一
般に、風雨や日射光等の侵入を遮断するという単なる遮
蔽機能にのみ重きがおかれ、太陽光エネルギーの効果的
な利用領域でもあるとする視点に欠けていた。
本発明は、屋根を含む日射面を太陽光エネルギーの積
極的な利用領域として機能させるための一助とすべくな
されたものであり、その目的は、屋根を含む日射面を介
して太陽光エネルギーの有効利用を図ろうとする場合に
効果的に用いることができる透光制御可能な複層パネル
を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成すべくなされたものであ
り、その構成上の第1の特徴は、スペーサを介して隔置
される表側透明板材及び背側透明板材と、これら透明板
材相互間に形成される空間部内に回転可能に配設される
複数個の薄片部材とで構成され、前記表側透明板材に
は、熱線反射機能を付与し、前記背側透明板材には、光
透過率を可変とする調光機能を付与してそれぞれ形成
し、前記薄片部材は、遮光面を有し、かつ、それぞれを
回転させた際、前記透明板材と略平行な連続面の形成を
可能にして配列させたことにある。
また、その構成上の第2の特徴は、スペーサを介して
隔置される表側透明板材及び背側透明板材と、これら透
明板材相互間に形成される空間部内に回転可能に配設さ
れる複数個の透明な薄片部材とで構成され、前記背側透
明板材は、光透過率を可変とする調光機能を付与して形
成され、前記薄片部材は、熱線反射層を有し、かつ、そ
れぞれを回転させた際、前記透明板材と略平行な連続面
の形成を可能にして配列させたことにある。
なお、本発明において、前記透明板材相互間に形成さ
れる空間部内には、断熱ガスを封入することもできるほ
か、前記背側透明板材は、フォトクロミック効果を付与
したり、介装させたエレクトロクロミック素子の作動状
態によりその光透過率を可変とするのが望ましい。
[作 用] このため、表側透明板材と背側透明板材、さらには、
配設される薄片部材との組み合わせの如何により、ある
場合には、熱線のみを反射させて可視光の透過を可能と
したり、また、他の場合には、熱線を含む可視光の透過
を可能としたりすることができるほか、全ての光を遮断
する遮蔽状態を得たりすることもできる。
また、表側透明板材と背側透明板材との間に形成され
る空間部内に断熱ガスを封入するならば、好ましい断熱
効果と遮音効果とを得ることもできる。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明する。
第1図は、請求項1及び請求項2記載の本発明に関す
る一実施例としての基本構成及び薄片部材の代表的な3
種の配置パターンを示す説明図である。
第2図は、請求項1記載の発明についての一実施例を
示す要部拡大断面図であり、その全体は、スペーサ4を
介し、かつ、その周縁部に一体成型された樹脂枠部5を
有して隔置され、好ましくはその周辺をシーラントによ
り封着される表側透明板材1及び背側透明板材3と、こ
れら透明板材1,3相互間に形成される空間部6内に回転
可能に配設される複数個の薄片部材7とで構成されてい
る。
このうち、表側透明板材1は、ガラス材や樹脂材を用
い、かつ、熱線反射機能が付与されて形成されている。
この場合における熱線反射機能の付与は、表側透明板材
1のいずれかの面、好ましくは耐候性や耐久性を考慮し
て内側面に熱線反射シートを貼着したり、スパッタリン
グなどの適宜の表面処理により熱線反射薄膜を設けるな
どして熱線反射層2を形成することで行うことができ
る。
また、背側透明板材3は、ガラス材や樹脂材が基材と
して用いられ、しかも、しかも、光透過率を可変とする
調光機能が付与されて形成されている。この場合におけ
る調光機能は、基材に対しフォトクロミック効果を付与
することで自動的に行わせることができるほか、基材に
エレクトロクロミック素子を介装させ、これの作動を人
為的に制御することで行うこともできる。
さらに、薄片部材7は、遮光層9を有し、かつ、回転
軸8を介して薄片部材7のそれぞれを回転させた際、第
1図の右側部に模式的に示すパターンで前記透明板材1,
3と略平行な連続面11の形成が可能となって配列されて
いる。この場合における前記薄片部材7自体は、布片材
やプラスチックシート材、木質シート材、よろい板材
等、適宜の部材を用いて形成することができる。
一方、第3図は、請求項2記載の発明の一実施例を示
す要部拡大断面図であり、その全体は、スペーサ4を介
し、かつ、その周縁部に一体成型された樹脂枠部5を有
して隔置される表側透明板材1及び背側透明板材3と、
これら透明板材1,3相互間に形成される空間部6内に回
転可能に配設される複数個の透明な薄片部材7とで構成
されている。
このうち、表側透明板材1は、ガラス材や樹脂材によ
り形成される通常の性能を有するものが用いられてい
る。
また、背側透明板材3は、光透過率を可変とする調光
機能が付与されて形成されている。具体的には、基材に
エレクトロクロミック素子を介装させ、これの作動を人
為的に制御可能とすることで付与されている。
さらに、薄片部材7は、ガラス材プラスチック材など
からなる透明な基材に対し、熱線反射シートを貼着した
り、スパッタリング等の表面処理により熱線反射薄膜を
設けるなどして熱線反射層10を形成することで熱線反射
機能が付与されている。しかも、このようにして形成さ
れている薄片部材7は、それぞれを回転軸8を介して回
転させた際、第1図の右側部に模式的に示すパターンで
前記透明板材1,3と略平行な連続面11の形成が可能とな
って配列されている。
また、本発明において透明板材1,3相互間に形成され
る空間部6内には、第4図に示すように例えばアルゴン
ガスのような断熱性能に富む適宜の断熱ガス12を適量封
入しておくのが好ましい。
なお、本発明における薄片部材7の回転駆動は、適宜
の運動伝達機構を介して回転軸8を手動で、もしくは圧
電リニアモータなどの駆動機構を介在させて自動的に行
わせることができる。
また、スペーサ4を介して隔置される透明板材1,3の
周縁部に形成される樹脂枠部5は、いわゆる反応射出成
型法(RIM法)により、取り付け対象部位の構造に対応
する適宜の形状を有して一体成型されている。
本発明は、このようにして構成されているので、請求
項1記載の発明によれば、表側透明板材1には、熱線反
射層2を介して熱線反射機能が付与されているので、太
陽光エネルギーのうち、熱線を反射させながら光を透過
させることができる。
また、背側透明板材3には、基材に対しフォトクロミ
ック効果を具備させたり、基材にエレクトロクロミック
素子を介装させるなどして、光透過率を可変とする調光
機能を付与してあるので、入射光の波長に応じた自動調
光を可能にしたり、印加電圧の状態の如何で自動調光を
可能にすることができる。
したがって、薄片部材7を第1図における左側部の全
開パターンとし、かつ、背側透明板材3を透明状態とす
ることで、熱線成分を除く太陽光エネルギーを導入する
ことができる。
また、太陽光エネルギーを必要の程度に応じて遮断し
たい場合には、背側透明板材3を着色状態としたり、薄
片部材7の位置関係を第1図における左側部の全開パタ
ーンから右側部の遮蔽パターンに至るまで適宜変えてや
ることで、光の透過率を0〜80%前後の範囲で変化させ
ることができる。
一方、請求項2記載の発明によれば、表側透明板材1
は、熱線を含む太陽光エネルギーの透過を許すので、こ
れを導入することができる。
また、背側透明板材3には、基材にエレクトロクロミ
ック素子を介装させて光透過率を可変とした調光機能を
付与してあるので、印加電圧の状態の如何により、その
透過率を5〜80%前後の範囲で自動調光を可能にするこ
とができ、制御された太陽光エネルギーの導入及びその
程度に応じた遮断を図ることができる。
さらに、熱線成分を除く太陽光エネルギーのみを導入
しようとする際には、熱線反射層10を有する薄片部材7
を第1図における右側部の遮蔽パターンとすることで、
これを実現することができる。
また、透明板材1,3相互間に形成される空間部6内に
は、例えばアルゴンガスのような断熱性能に富む適宜の
断熱ガス12が適量封入されている場合、一般の壁材と比
較しても遜色のない断熱性と遮音性とを得ることができ
る。
[発明の効果] 以上述べたように本発明によれば、表側透明板材と背
側透明板材、さらには、配設される薄片部材との組み合
わせの如何により、ある場合には、熱線のみを反射させ
て可視光の透過を可能としたり、また、他の場合には、
熱線を含む可視光の透過を可能としたりすることができ
るほか、全ての光を遮断する遮蔽状態を得たりすること
もできる。また、表側透明板材と背側透明板材との間に
形成される空間部内に断熱ガスを封入するならば、好ま
しい断熱効果と遮音効果とを得ることもできる。
したがって、本発明品を建築物の屋根やその他の日照
面に適用する場合には、太陽光エネルギーの有効利用を
図ろうとする際の一助として効果的に役立てることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、請求項1及び請求項2記載の本発明について
の一実施例としての基本構成及び薄片部材の代表的な配
置パターンを示す説明図、第2図は、請求項1記載の発
明の一実施例を示す要部拡大断面図、第3図は、請求項
2記載の発明の一実施例を示す要部拡大断面図、第4図
は、本発明の他の実施例を示す要部拡大断面図である。 1……表側透明板材、2……熱線反射層、 3……背側透明板材、4……スペーサ、 5……樹脂枠材、6……空間部、 7……薄片部材、8……回転軸、 9……遮光層、10……熱線反射層、 12……断熱ガス

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペーサを介して隔置される表側透明板材
    及び背側透明板材と、これら透明板材相互間に形成され
    る空間部内に回転可能に配設される複数個の薄片部材と
    で構成され、前記表側透明板材には、熱線反射機能を付
    与し、前記背側透明板材には、光透過率を可変とする調
    光機能を付与してそれぞれ形成し、前記薄片部材は、遮
    光面を有し、かつ、それぞれを回転させた際、前記透明
    板材と略平行な連続面の形成を可能にして配列させたこ
    とを特徴とする透光制御可能な複層パネル。
  2. 【請求項2】スペーサを介して隔置される表側透明板材
    及び背側透明板材と、これら透明板材相互間に形成され
    る空間部内に回転可能に配設される複数個の透明な薄片
    部材とで構成され、前記背側透明板材は、光透過率を可
    変とする調光機能を付与して形成され、前記薄片部材
    は、熱線反射層を有し、かつ、それぞれを回転させた
    際、前記透明板材と略平行な連続面の形成を可能にして
    配列させたことを特徴とする透光制御可能な複層パネ
    ル。
  3. 【請求項3】前記透明板材相互間に形成される空間部内
    には、断熱ガスを封入したことを特徴とする請求項1又
    は2記載の透光制御可能な複層パネル。
  4. 【請求項4】前記背側透明板材は、フォトクロミック効
    果を付与することでその光透過率を可変としたことを特
    徴とする請求項1,2,3のうち、いずれか記載の透光制御
    可能な複層パネル。
  5. 【請求項5】前記背側透明板材は、介装させたエレクト
    ロクロミック素子の作動状態によりその光透過率を可変
    としたことを特徴とする請求項2又は3記載の透光制御
    可能な複層パネル。
JP31315589A 1989-12-01 1989-12-01 透光制御可能な複層パネル Expired - Lifetime JP2775935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31315589A JP2775935B2 (ja) 1989-12-01 1989-12-01 透光制御可能な複層パネル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31315589A JP2775935B2 (ja) 1989-12-01 1989-12-01 透光制御可能な複層パネル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03172446A JPH03172446A (ja) 1991-07-25
JP2775935B2 true JP2775935B2 (ja) 1998-07-16

Family

ID=18037774

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31315589A Expired - Lifetime JP2775935B2 (ja) 1989-12-01 1989-12-01 透光制御可能な複層パネル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2775935B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2626496A1 (en) 2012-02-10 2013-08-14 Technoform Glass Insulation Holding GmbH Spacer profile for a spacer frame for an insulating glass unit with interspace elements and insulating glass unit
CN103669740A (zh) * 2012-09-13 2014-03-26 上海江欢成建筑设计有限公司 采用太阳能光伏玻璃的天窗遮阳装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03172446A (ja) 1991-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2486554C2 (ru) Светорегулирующая мембрана
US5384653A (en) Stand-alone photovoltaic (PV) powered electrochromic window
US5525430A (en) Electrically activated thermochromic optical shutters
CN103080443B (zh) 多功能建筑构件
US6467935B1 (en) Transparent pane arrangement
US6094306A (en) Energy efficient window
US5680734A (en) Solar energy control film and process
WO2009009770A1 (en) Thermally switched reflective optical shutter
JP3813436B2 (ja) 窓構造
JPH06204543A (ja) ソーラーモジュール、その製造方法並びにその使用
KR20180002388U (ko) 다중 기능형 bipv 창호 시스템
JPH0431833A (ja) 日射制御窓
JP2775935B2 (ja) 透光制御可能な複層パネル
US4890900A (en) Solar corrugation with shield
JP3981244B2 (ja) 太陽電池モジュール
US4303057A (en) Swimming pool solar heater
Mahdavinejad et al. Choosing efficient types of smart windows in tropical region regarding to their advantages and productivities
JPH07139750A (ja) 窓面の顕熱負荷除去装置
KR101895842B1 (ko) 투과형 플렉서블 태양 전지 모듈 및 이의 제조 방법
JP2001082057A (ja) 調光ブラインド
JPS6083001A (ja) 透過光を制御できる透光板
GB2152651A (en) Wall module
JPH0422705Y2 (ja)
JP2541815Y2 (ja) 日射制御材
WO2023042125A1 (en) Motorized covering for a window