JP2001082057A - 調光ブラインド - Google Patents

調光ブラインド

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JP2001082057A
JP2001082057A JP29725699A JP29725699A JP2001082057A JP 2001082057 A JP2001082057 A JP 2001082057A JP 29725699 A JP29725699 A JP 29725699A JP 29725699 A JP29725699 A JP 29725699A JP 2001082057 A JP2001082057 A JP 2001082057A
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condenser lens
condensing lens
incident light
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Sohei Suzuki
壮兵 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入射光を全反射を用いて所定範囲方向に制限
して照射させる集光レンズを用いた採光手段において、
単に自然光を拡散させるだけでなく、屋内へと取り込む
光量までも調節できる調光ブラインドを提供する。 【解決手段】 略線状に連なるとともに入射光を入射角
度に応じて全反射させることにより屈折角度を目的の範
囲内に制限して透過させる全反射面を備える複数の集光
部を略等間隔に並べて全体が略平板状に構成された集光
レンズと、前記集光レンズを前記集光部の連なる方向に
平行な軸を中心に回動可能に支持する平行回動支持手段
と、前記集光レンズを前記集光部の連なる方向に垂直な
軸を中心に回動可能に支持する垂直回動支持手段とを備
え、集光レンズの集光部の連なる方向が水平方向になる
ように窓枠に配設させ、集光レンズを平行回動支持手段
或いは垂直回動支持手段に対して回転させて、入射光の
拡散或いは調光を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調光ブラインドに
関するものであり、特に、入射光を全反射を用いて所定
範囲方向に制限して照射させる集光レンズを用いた調光
ブラインドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願人は特許出願「集光レンズ
と前記集光レンズを用いた集光方法」(出願番号498
26200059)にて開示しているように、地表面の
1平方メートルあたりに1kW程度と極めて希薄なエネ
ルギーである太陽光を従来の集光技術では実現しえない
程に効率よく濃縮する集光レンズを開発している。前記
集光レンズでは、光が透過する過程に全反射する構造を
備えることにより、様々な方向から入射する光を特定の
範囲へと集光でき、従来の集光技術にない集光性能を実
現している。例えば、時事刻々と水平面に対する入射角
度が変化する太陽光を時刻に関係なく特定の範囲に集光
させることができ、曇天の日におけるような散乱光でさ
えも特定の範囲に集光させることができる。
【0003】前記特許出願では、この集光レンズを用い
た集光方法についても同時に開示している。また、この
集光レンズには様々な技術への応用が可能であり、その
後、本発明の出願人は、平成11年3月29日、及び平
成11年4月16日に出願の特許出願で様々な応用技術
を開示している。さらに、本発明の出願人は、集光性能
を高めるため、レンズそのものの形状の改良を継続して
おり、新たな特許出願の度だけでなく、並行して、平成
10年9月22日、平成10年10月2日、及び平成1
1年8月17日に出願の意匠登録出願でも新たに改良し
たレンズの形状を開示している。
【0004】特に、平成11年3月29日に出願の特許
出願では、レンズへの光の入射方向と放射方向とを逆に
して光を拡散させて屋内へと採光する採光方法を開示し
ている。この採光方法によれば、入射光を全反射を用い
て拡散させることができるため、天窓等に用いれば、ス
リガラスのような従来の天窓に見られるような構造に比
べて入射光を損失させることなく効率よく分散させるこ
とができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、天窓等の自然
光を利用した照明手段には、採光先の室内の大きさに対
して、年間を通じて平均して最適な光量を得られるよう
な規模のものを用いるが、季節や天候に応じて光の入射
量は変化するため、時には室内照明としては光量が許容
範囲に極端に満たないこともあれば、多すぎることもあ
った。特に、夏至の快晴の日に太陽が南中する時刻にお
ける場合のように太陽の高度が最も高い条件下では、受
光量が多すぎて、室内の温度上昇を招き不快な環境を作
り出す等の悪影響も免れなかった。
【0006】そこで、本発明は、入射光を全反射を用い
て所定範囲方向に制限して照射させる集光レンズを用い
た採光手段において、単に自然光を拡散させるだけでな
く、屋内へと取り込む光量までも調節できる調光ブライ
ンドの提供を課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
調光ブラインドは、略線状に連なるとともに入射光を入
射角度に応じて全反射させることにより屈折角度を目的
の範囲内に制限して透過させる全反射面を備える複数の
集光部を略等間隔に並べて全体が略平板状に構成された
集光レンズと、前記集光レンズを前記集光部の連なる方
向に平行な軸を中心に回動可能に支持する平行回動支持
手段と、前記集光レンズを前記集光部の連なる方向に垂
直な軸を中心に回動可能に支持する垂直回動支持手段と
を備えたものである。
【0008】したがって、請求項1の発明の調光ブライ
ンドによれば、集光レンズの集光部の連なる方向が水平
方向になるように窓枠等の屋外より屋内へと自然光を採
光する開口部に配設させれば、平行回動支持手段及び垂
直回動支持手段の支持状態に対して集光レンズを回動さ
せることにより、集光レンズの配置を入射光が集光レン
ズの放射側から入射し、入射光の一部分が全反射面で全
反射される過程を経て透過され、入射光の他の部分が全
反射面で全反射されることなく透過され、いずれの方向
へと透過された光も屋内へと採光できる配置とすること
ができる。つまり、進行方向が一定の入射光を全反射さ
せる部分とさせない部分とに分けることによって進行方
向を変えて屋内に取り込める。同様に、集光レンズの集
光部の連なる方向が水平方向になるように窓枠等の屋外
より屋内へと自然光を採光する開口部に配設させれば、
平行回動支持手段及び垂直回動支持手段の支持状態に対
して集光レンズを回動させることにより、集光レンズの
配置を入射光が集光レンズの放射側から入射し、入射光
の一部分が全反射面で全反射される過程を経て透過され
て屋外へと向かい、入射光の他の部分が全反射面で全反
射されることなく透過されて屋内へと採光される配置と
することができる。つまり、進行方向が一定の入射光を
全反射させる部分とさせない部分とに分けることによっ
て進行方向を変え、全反射させない部分のみを屋内に取
り込める。さらに、集光レンズの集光部の連なる方向が
水平方向になるように窓枠等の屋外より屋内へと自然光
を採光する開口部に配設させれば、平行回動支持手段及
び垂直回動支持手段の支持状態に対して集光レンズを回
動させることにより、集光レンズの配置を入射光が集光
レンズの入射側から入射し、入射光の全てが全反射面で
全反射される過程を経て透過されて屋外へと向かう配置
とすることができる。つまり、入射光の全てを全反射に
よって屋外へと放射し屋内への放射を遮断することがで
きる。
【0009】請求項2の発明にかかる調光ブラインド
は、請求項1の調光ブラインドにおいて、表面が平らな
平板状で透明な材質からなり前記集光レンズの両側面を
被覆する化粧板を備えたものである。
【0010】したがって、請求項2の発明の調光ブライ
ンドによれば、請求項1の調光ブラインドの作用に加え
て、化粧板により集光レンズの外部との接触を避けるこ
とができる。また、集光レンズの前後に塵が付着する面
は化粧板により平面となる。さらに、化粧板により集光
レンズを挟んで外部より遮蔽された空間が形成される。
【0011】請求項3の発明にかかる調光ブラインド
は、請求項2の調光ブラインドにおいて、集光レンズの
両側面を被覆する化粧板間の空間が真空に保たれている
ものである。
【0012】したがって、請求項3の発明の調光ブライ
ンドによれば、請求項2の調光ブラインドの作用に加え
て、集光レンズを挟む化粧板間の空間の断熱特性が向上
する。
【0013】請求項4の発明にかかる調光ブラインド
は、請求項1乃至請求項3のいずれか1つの調光ブライ
ンドにおいて、集光レンズを複数枚備え、各集光レンズ
は鉛直方向に隣接して配列されており、各集光レンズが
各々に独立の平行回動支持手段に支持されているもので
ある。なお、集光レンズの枚数は特に限定するものでは
なく、何枚であっても構わない。
【0014】したがって、請求項4の発明の調光ブライ
ンドによれば、請求項1乃至請求項3のいずれか1つの
調光ブラインドの作用に加えて、複数の集光レンズを独
立の平行回動支持手段により各々に独立に機能させるこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明をする。図1は本発明の第一実施形態である調光
ブラインドを示す正面図、図2は図1のA部分を拡大し
た拡大図、図3は図2のB−B断面を示す断面図、図4
は図2のC−C断面を示す断面図である。
【0016】図1乃至図4に示すように、本実施形態の
調光ブラインド1は、調光パネル2と、内枠部材6、第
一外枠部材7、第二外枠部材8とで略全体を構成されて
いる。
【0017】調光パネル2は、図4に示すように、全体
が平板状で入射光を全反射を用いて所定範囲に抑制して
透過させる集光レンズ3を備えており、前記集光レンズ
3は表面が平らな化粧板4,5により両面を挟み込まれ
て保護されている。集光レンズ3、化粧板4,5のいず
れも透明な材質からなり、他の透明な材質に比べて光の
透過率の高いメタアクリルからなる。
【0018】調光パネル2の周囲は、内枠部材6で保護
されており、内枠部材6の周囲には、第一外枠部材7
が、さらに、第一外枠部材7の周囲には第二外枠部材8
が配設されている。図3に示すように、第一外枠部材7
の内枠部材6に隣接する側、或いは第二外枠部材8側に
隣接する側の各々には、第一外枠部材7に沿って周回し
て凹状に形成された溝7a,7bが形成されている。こ
れら溝7a,7bには、各々にパッキン7c,7dがは
め込まれており、各隣接部材間の気密性、防水性、或い
は遮音性を高めるようになっている。なお、パッキン7
c,7dの材質には、テフロン、ゴム等が考えられ特に
限定しないが、耐摩耗性、気密性等の総合面でテフロン
が好ましい。
【0019】内枠部材6の左右方向の各端部の略中央
は、ピン9,10により第一外枠部材7に対して回動可
能に支持されている。そのため、調光パネル2は内枠部
材6と一体でピン9,10を結ぶ水平な軸に対して回動
可能である。
【0020】また、第一外枠部材7の上下方向の各端部
の略中央は、ピン11,12により第二外枠部材8に対
して回動可能に支持されている。そのため、第一外枠部
材7は調光パネル2と一体でピン11,12を結ぶ鉛直
な軸に対して回動可能である。
【0021】つまり、調光パネル2は水平な軸と鉛直な
軸の双方に対して回動可能に支持されている。そのた
め、調光パネル2は単に角度を変えられるだけでなく、
左右或いは上下を入れ替えることも、裏表のどちらの面
を外側に向けることも可能である。
【0022】ここで、本実施形態の調光ブラインド1に
用いた集光レンズ3の特性について説明する。図5乃至
図7は本発明の第一実施形態である調光ブラインドに用
いた集光レンズの特徴を示す説明図である。
【0023】集光レンズ3は、略線状に連なる複数の集
光部3aが略等間隔に並んで一体化されたものであり、
全体が略平板状になっている。各集光部3aは、入射光
を受光する受光面3bと、内部を透過した光を外部へと
放射する透過光放射面3cと、入射光を入射角度に応じ
て透過過程において全反射させることにより屈折角度を
目的の範囲に制限する全反射面3dとを備えている。な
お、本実施形態において、以下の説明では、集光部3a
が線状に連続する方向を紙面に向かって前後方向に見て
いることを前提に説明する。
【0024】まず、受光面3b側より受光した光は、入
射角度により、図5において矢印で示すように、内部を
屈折して透過し透過光放射面3cより外部へと放射され
る場合と、図6において矢印で示すように、内部を透過
する過程で全反射面3dで全反射されて透過光放射面3
cより外部へと放射される場合とがある。図5及び図6
の例では、入射角度が異なるにもかかわらず、いずれの
場合も屈折角度は略同じである。つまり、集光レンズ3
は、進行方向の異なる光の進行方向を略一定の方向へと
抑制する性質がある。この性質を逆に用いれば、地上へ
と到達する太陽光のような平行光の進行方向を異なる方
向へと分散できる。
【0025】つまり、図7に示すように、透過光放射面
3c側から所定の入射角度で太陽光を入射させれば、入
射光の一部分は全反射面3dで反射されることなく内部
を透過して受光面3bより外部へと放射されるが、入射
光の他の部分は透過過程で全反射面3dで反射されて進
行方向を大きく変え受光面3bより外部へと放射され
る。
【0026】このように、集光レンズ3は、入射方向に
より光の進行方向を変える性質と、進行方向が様々に異
なる光の進行方向を略一定の範囲に抑制する性質と、平
行光を拡散させる性質とを備えている。
【0027】そして、本実施形態の調光ブラインド1で
は、このような集光レンズ3の配置状態は略線状に連続
する集光部3aの方向が水平方向になるような状態であ
る。そのため、ピン9,10を結ぶ水平な軸による調光
パネル2の支持状態は、集光レンズ3を集光部3aの連
なる方向に平行な軸を中心に回動可能に支持する平行回
動支持手段を構成する。同様に、ピン11,12を結ぶ
鉛直な軸による調光パネル2の支持状態は、集光レンズ
3を集光部3aの連なる方向に垂直な軸を中心に回動可
能に支持する垂直回動支持手段を構成する。
【0028】続いて、上記のように構成された本実施形
態の調光ブラインド1の機能について説明する。図8は
本発明の第一実施形態である調光ブラインドにより入射
光を拡散させる様子を示す説明図である。図8における
集光レンズ3が光を受ける状態は図7で説明した状態に
対応しており、集光レンズ3が透過光放射面3c側から
太陽光を受け、太陽光の入射角度は矢印13で示すよう
に入射光の一部分が全反射面3dで全反射されるような
角度である。集光レンズ3の透過光放射面3c側より光
が入射する場合、上記説明でも述べたように入射光の全
てが全反射面3dで全反射されるわけではなく、全反射
面3dで全反射されるものと全反射されないまま透過す
るものとに別れる。そのため、入射光の進行方向が矢印
13に示すように一定であっても、透過過程で矢印1
4,15に示すように、異なる方向へと光の進行方向が
別れ、屋内側では光を分散させることができる。
【0029】なお、図8の状態では、調光パネル2を透
して見た場合、屋内側では外側の景色を確認できるが、
外側からは屋内の様子を確認できない。そのため、本実
施形態の調光ブラインド1は、ブラインド本来の効果を
充分に奏する。つまり、屋外より屋内へと取り込まれる
光は拡散されるとはいえ、異なる二方向の平行光のみが
合成されたものであり、見る角度によってどちらかの平
行光のみを見ることになり、外部の景色の見える方向や
状態は異なるが、屋内より外部の景色を確認できること
に変わりはない。逆に、屋外より屋内を見る場合には、
拡散により方向が様々である光を方向を略一方向に合成
して見ることになり、外部より屋内の様子を確認するこ
とはできない。
【0030】図9は本発明の第一実施形態である調光ブ
ラインドにより入射光の入射量を抑制する様子を示す説
明図である。図9における集光レンズ3が光を受ける状
態は図8の状態からピン9,10を結ぶ線を軸に紙面に
向かって反時計回りに略60°回転させた状態である。
この状態は、図6で説明した状態に対応しており、集光
レンズ3の受光面3b側より入射した光の略全てが透過
過程で全反射面3dで全反射され光の進行方向を大きく
変えられる。図9では、矢印16で示すように、外部よ
り屋内へと入射してきた光が調光パネル2を透過後に大
きく進行方向を変え、矢印17に示すように、再び外部
へと放射される様子を示している。夏至の太陽が南中し
ている日等の太陽光の入射量が多すぎる日には、この機
能により南側の窓からの入射光を削減すれば、屋内の照
度を最適値に保てるとともに、不必要な室温上昇を防ぐ
ことができる。
【0031】図10は図9に続く本発明の第一実施形態
である調光ブラインドにより入射光の入射量を抑制する
様子を示す説明図である。図10における集光レンズ3
が光を受ける状態は、図8の状態からピン11,12を
結ぶ線を軸に180°回転させて裏表を逆にするととも
に、ピン9,10を結ぶ線を軸にいずれかの方向に所定
角度だけ回転させた状態である。この状態も、図8の場
合と同様に、図7で説明した状態に対応ている。但し、
図8では拡散光の全てを屋内へと取り込んでいるが、図
10では入射光の一部を外部へと放出させ、屋内への受
光量を低減させている点で、図8の場合と異なる。つま
り、図10では、矢印18に示すように集光レンズ3の
透過光放射面3c側より光を入射させる点で図8の場合
と共通するが、全反射面3dで全反射される光が矢印1
9に示すように外部へと向かうとともに、全反射面3d
で全反射されることなく受光面3bより放射される光の
みが矢印20に示すように屋内へと取り込まれるような
配置及び角度状態を集光レンズ3がとっている。
【0032】このように、本実施形態の調光ブラインド
1が備える集光レンズ3は、入射方向により光の進行方
向を変える機能と、進行方向が様々に異なる光の進行方
向を略一定の範囲に抑制する機能と、平行光を拡散させ
る機能とを備え、本実施形態の調光ブラインド1は、集
光レンズ3が各機能を発揮できるような配置に集光レン
ズ3の配置を適宜変更できるようになっている。
【0033】つまり、本実施形態の調光ブラインド1
は、略線状に連なるとともに入射光を入射角度に応じて
全反射させることにより屈折角度を目的の範囲内に制限
して透過させる全反射面3dを備える複数の集光部3a
を略等間隔に並べて全体が略平板状に構成された集光レ
ンズ3と、前記集光レンズ3を前記集光部3aの連なる
方向に平行な軸を中心に回動可能に支持する平行回動支
持手段と、前記集光レンズ3を前記集光部3aの連なる
方向に垂直な軸を中心に回動可能に支持する垂直回動支
持手段とを備え、集光レンズ3の集光部3aの連なる方
向が水平方向になるように窓枠等の屋外より屋内へと自
然光を採光する開口部(図示せず)に配設させたもので
ある。
【0034】したがって、本実施形態の調光ブラインド
1は、平行回動支持手段及び垂直回動支持手段の支持状
態に対して集光レンズ3を回動させることにより、集光
レンズ3の配置を入射光が集光レンズ3の放射側から入
射し、入射光の一部分が全反射面3dで全反射される過
程を経て透過され、入射光の他の部分が全反射面3dで
全反射されることなく透過され、いずれの方向へと透過
された光も屋内へと採光できる配置とすることができ
る。つまり、進行方向が一定の入射光を全反射させる部
分とさせない部分とに分けることによって進行方向を変
えて屋内に取り込める。そのため、入射光を減衰させる
ことなく拡散させて屋内へと採光できる。
【0035】同様に、平行回動支持手段及び垂直回動支
持手段の支持状態に対して集光レンズ3を回動させるこ
とにより、集光レンズ3の配置を入射光が集光レンズ3
の放射側から入射し、入射光の一部分が全反射面3dで
全反射される過程を経て透過されて屋外へと向かい、入
射光の他の部分が全反射面3dで全反射されることなく
透過されて屋内へと採光される配置とすることができ
る。つまり、進行方向が一定の入射光を全反射させる部
分とさせない部分とに分けることによって進行方向を変
え、全反射させない部分のみを屋内に取り込める。
【0036】さらに、平行回動支持手段及び垂直回動支
持手段の支持状態に対して集光レンズ3を回動させるこ
とにより、集光レンズ3の配置を入射光が集光レンズ3
の入射側から入射し、入射光の全てが全反射面3dで全
反射される過程を経て透過されて屋外へと向かう配置と
することができる。つまり、入射光の全てを全反射によ
って屋外へと放射し屋内への放射を遮断することができ
る。このように、入射光の全てを採光したり、入射光の
一部分のみを採光したり、入射光の全てを遮断したりで
きるので、季節に応じて変化する日射の強さに応じて最
適な採光条件を作り出すことができる。
【0037】また、本実施形態の調光ブラインド1は、
集光レンズ3の両側面を表面が平らな平板状で透明な材
質からなる化粧板4,5で被覆されている。
【0038】したがって、本実施形態の調光ブラインド
1は、化粧板4,5により集光レンズ3の外部との接触
を避けることができるので、集光レンズ3が損傷したり
汚れによって集光レンズ3の性能が低下することを防止
できる。また、集光レンズ3の前後に塵が付着する面は
化粧板4,5により平面となるので、集光レンズ3の前
後に付着する塵を容易に除去でき安定して集光レンズ3
の性能を維持できる。さらに、化粧板4,5により集光
レンズ3を挟んで外部より遮蔽された空間が形成される
ので、断熱性能がよくなり変化する外気温から室内環境
に与える悪影響を抑制できる。
【0039】なお、集光レンズ3の両側面を被覆する化
粧板4,5間の空間は真空に保たれていても構わない。
集光レンズ3の両側面を被覆する化粧板4,5間の空間
が真空であれば、集光レンズ3を挟むの化粧板4,5間
の空間の断熱特性が向上するので、変化する外気温から
室内環境に与える悪影響を抑制できる効果が高まる。
【0040】続いて、本発明の第二実施形態について説
明する。図11は本発明の第二実施形態である調光ブラ
インドを示す正面図である。図中、上記第一実施形態と
同一符号及び記号は上記第一実施形態と同一または相当
部分である。
【0041】本実施形態の調光ブラインド31は、上記
第一実施形態の調光ブラインド1において、1枚であっ
た調光パネル2を上下に並ぶ2枚としたものである。つ
まり、集光レンズ3を2枚備え、各集光レンズ3は鉛直
方向に隣接して配列されている。また、各集光レンズ3
は各々に独立の平行回動支持手段に支持されている。
【0042】このように、調光パネル2が2枚となり集
光レンズ3の枚数が2枚になっても、各集光レンズ3が
平行回動支持手段により集光部3aの連なる方向に平行
な軸を中心に回動可能に支持されるとともに、垂直回動
支持手段により集光部3aの連なる方向に垂直な軸を中
心に回動可能に支持され、集光レンズ3の集光部3aの
連なる方向が水平方向になるように窓枠等の屋外より屋
内へと自然光を採光する開口部に配設されている。その
ため、各集光レンズ3が水平な軸と鉛直な軸の双方に対
して回動可能に支持されることに変わりなく、上記第一
実施形態の調光ブラインド1と略同様の作用効果を奏す
る。また、2枚の調光パネル2のうちの一方の集光レン
ズ3で入射光を拡散させて採光するとともに他方の集光
レンズ3で入射光を外部へと放射させて、採光率の調節
と採光光の分散の双方を同時に行うこともできる。
【0043】ところで、上記説明では、調光ブラインド
31が備える調光パネル2の枚数を2枚とすることで集
光レンズ3の枚数を2枚としているが、必ずしも、集光
レンズ3の枚数を2枚に限定するものではない。調光ブ
ラインド31は、さらに多くの枚数の調光パネル2を備
えていても構わない。
【0044】調光ブラインド31が、さらに多くの枚数
の調光パネル2を備えていれば、複数の集光レンズ3を
独立の平行回動支持手段により各々に独立に機能させる
ことができるので、各機能を担当する集光レンズ3の配
分を調節して光の拡散と採光率の調節の両方を同時にし
かもきめ細かに行うことができ、季節に応じて変化する
日射の強さに一層きめ細かに対応して、より一層最適な
採光条件を作り出すことができる。
【0045】特に、ベネシャン ブラインドのように、
調光パネル2が複数の横方向を向く帯状に分割されてい
ても構わない。調光パネル2がベネシャン ブラインド
のように複数の帯状に分割されていれば、水平な軸を中
心に回転しても調光パネル2の屋内外への突出長さが極
力小さくなり好ましい。
【0046】ところで、上記実施形態では、好ましい具
体例について示すとともに述べているが、本発明の権利
範囲は、この技術の神髄及び技術範囲を離れない限り前
述の実施形態だけでなく形態や細部を変更した他のもの
にまで及ぶ。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0048】請求項1の発明の調光ブラインドは、進行
方向が一定の入射光を全反射させる部分とさせない部分
とに分けることによって進行方向を変えて屋内に取り込
めるので、入射光を減衰させることなく拡散させて屋内
へと採光できる。また、入射光の全てを採光したり、入
射光の一部分のみを採光したり、入射光の全てを遮断し
たりできるので、季節に応じて変化する日射の強さに応
じて最適な採光条件を作り出すことができる。
【0049】請求項2の発明の調光ブラインドは、請求
項1の調光ブラインドの効果に加えて、化粧板により集
光レンズの外部との接触を避けることができるので、集
光レンズが損傷したり汚れによって集光レンズの性能が
低下することを防止できる。また、集光レンズの前後に
塵が付着する面は化粧板により平面となるので、集光レ
ンズの前後に付着する塵を容易に除去でき安定して集光
レンズの性能を維持できる。さらに、化粧板により集光
レンズを挟んで外部より遮蔽された空間が形成されるの
で、断熱性能がよくなり変化する外気温から室内環境に
与える悪影響を抑制できる。
【0050】請求項3の発明の調光ブラインドは、請求
項2の調光ブラインドの効果に加えて、集光レンズを挟
む化粧板間の空間の断熱特性が向上するので、変化する
外気温から室内環境に与える悪影響を抑制できる効果が
高まる。
【0051】請求項4の発明の調光ブラインドは、請求
項1乃至請求項3のいずれか1つの調光ブラインドの効
果に加えて、複数の集光レンズを独立の平行回動支持手
段により各々に独立に機能させることができるので、各
機能を担当する集光レンズの配分を調節して光の拡散と
採光率の調節の両方を同時にしかもきめ細かに行うこと
ができ、季節に応じて変化する日射の強さに一層きめ細
かに対応して、より一層最適な採光条件を作り出すこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態である調光ブラインドを
示す正面図である。
【図2】図1のA部分を拡大した拡大図である。
【図3】図2のB−B断面を示す断面図である。
【図4】図2のC−C断面を示す断面図である。
【図5】本発明の第一実施形態である調光ブラインドに
用いた集光レンズの特徴を示す説明図である。
【図6】図5に続く本発明の第一実施形態である調光ブ
ラインドに用いた集光レンズの特徴を示す説明図であ
る。
【図7】図6に続く本発明の第一実施形態である調光ブ
ラインドに用いた集光レンズの特徴を示す説明図であ
る。
【図8】本発明の第一実施形態である調光ブラインドに
より入射光を拡散させる様子を示す説明図である。
【図9】本発明の第一実施形態である調光ブラインドに
より入射光の入射量を抑制する様子を示す説明図であ
る。
【図10】図9に続く本発明の第一実施形態である調光
ブラインドにより入射光の入射量を抑制する様子を示す
説明図である。
【図11】本発明の第二実施形態である調光ブラインド
を示す正面図である。
【符号の説明】
1 調光ブラインド 2 調光パネル 3 集光レンズ 3a 集光部 3b 受光面 3c 透過光放射面 3d 全反射面 4,5 化粧板 6 内枠部材 7 第一外枠部材 7a,7b 溝 7c,7d パッキン 8 第二外枠部材 9,10,11,12 ピン 13,14,15,16,17,18,19,20 矢
印 31 調光ブラインド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略線状に連なるとともに入射光を入射角
    度に応じて全反射させることにより屈折角度を目的の範
    囲内に制限して透過させる全反射面を備える複数の集光
    部を略等間隔に並べて全体が略平板状に構成された集光
    レンズと、 前記集光レンズを前記集光部の連なる方向に平行な軸を
    中心に回動可能に支持する平行回動支持手段と、 前記集光レンズを前記集光部の連なる方向に垂直な軸を
    中心に回動可能に支持する垂直回動支持手段とを具備す
    ることを特徴とする調光ブラインド。
  2. 【請求項2】 表面が平らな平板状で透明な材質からな
    り前記集光レンズの両側面を被覆する化粧板を具備する
    ことを特徴とする請求項1に記載の調光ブラインド。
  3. 【請求項3】 前記集光レンズの両側面を被覆する化粧
    板間の空間は真空に保たれていることを特徴とする請求
    項2に記載の調光ブラインド。
  4. 【請求項4】 前記集光レンズを複数枚備え、各集光レ
    ンズは鉛直方向に隣接して配列されており、各集光レン
    ズは各々に独立の平行回動支持手段に支持されているこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1つに
    記載の調光ブラインド。
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