JPH0511488Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0511488Y2
JPH0511488Y2 JP105287U JP105287U JPH0511488Y2 JP H0511488 Y2 JPH0511488 Y2 JP H0511488Y2 JP 105287 U JP105287 U JP 105287U JP 105287 U JP105287 U JP 105287U JP H0511488 Y2 JPH0511488 Y2 JP H0511488Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
pump
pressure oil
variable displacement
hydraulic pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP105287U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63109632U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP105287U priority Critical patent/JPH0511488Y2/ja
Publication of JPS63109632U publication Critical patent/JPS63109632U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0511488Y2 publication Critical patent/JPH0511488Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
A 産業上の利用分野 本考案は油圧シヤシダイナモメータに係り、停
電時の安全対策を施こしたものである。 B 考案の概要 本考案は、油圧シヤシダイナモメータにおい
て、停電が生じると圧油をバイパスして循環させ
ることにより、電動機を過速度にすることを防止
したものである。 C 背景技術 自動車に、実際の道路上を走行する場合と同じ
負荷、すなわち走行抵抗を与えて実走行にできる
だけ近似した走行状態を再現するものとして、シ
ヤシダイナモメータがある。一般にシヤシダイナ
モメータは、自動車の車輪が載せられるドラム
に、フライホイールや電気動力計を連結して構成
している。そして電気動力計によりドラムを駆動
させたり、逆に、自動車で回転させられたドラム
のエネルギーを電気動力計で吸収したりしてい
る。 ところで、走行時において自動車に搭載した電
子部品が外来電波によりどのような影響を受ける
かという問題や、前記電子部品が家庭のテレビな
どの放送通信機器にどのような影響を与えるかと
いう問題を解明する場合がある。このような場合
には、電気動力計のブラシ放電やサイリスタゲー
トのオンオフにより生ずる雑音電波が邪魔にな
る。そこで雑音電波を除くため、電気動力計の代
わりに可変容量形油圧ポンプ・モータを用い、し
かも、ドラムや供試機である自動車を電磁シール
ドする電波シールド室を用いた油圧シヤシダイナ
モメータが開発されている。 ここで、油圧シヤシダイナモメータの一例を、
第4図を基に説明する。同図に示すように電波シ
ールド室1には、自動車が載るドラム2及び可変
容量形油圧ポンプ・モータ3が設置されており、
両者は軸4で機械的に連結されている。軸4に
は、自動車の等価慣性となるフライホイール5、
トルクを検出するトルクメータ6、回転数を検出
するタコメータ7及び増速機8が備えられてい
る。そしてトルクメータ6及びタコメータ7によ
る検出信号は信号用電線(図示省略)により、電
波シールド室1の外に導びかれる。更に電波シー
ルド室1内には、可変容量形油圧ポンプ・モータ
3を制御するためのサーボバルブ9が設置されて
いる。 電波シールド室1外には、可変容量形油圧ポン
プ・モータ10、この可変容量形油圧ポンプ・モ
ータ10を制御するサーボバルブ11及び直流モ
ータ12が設置されている。直流モータ12は、
サイリスタレオナード方式により制御する。 前記可変容量形油圧ポンプ・モータ3,10
は、電波絶縁材でなる高圧油パイプ13により接
続されている。一方、サーボバルブ9,11に
は、供給用油圧ポンプ14及び電波絶縁材でなる
制御用油パイプ15により油槽16から圧油が供
給されている。そしてサーボバルブ9,11は、
信号用電線(図示省略)により送られてくる信号
に応じて作動する。 自動車の性能試験に際して直流モータ12によ
り可変容量形油圧ポンプ・モータ10を回転させ
て油圧ポンプとして作動させると、可変容量形油
圧ポンプ・モータ3は油圧モータとして作動しド
ラム2を回転させる。これにより降坂状態を設定
することができる。逆に、ドラム2の回転により
可変容量形油圧ポンプ・モータ3を回転させて油
圧ポンプとして作動させ、可変容量形油圧ポン
プ・モータ10を油圧モータとして作動させてエ
ネルギー吸収をすることにより、平地や登坂状態
を設定することができる。これら試験をするとき
には、サーボバルブ9,11は、あらかじめ設定
したトルク一回転数パターンに応じて制御され
る。そして、トルクはトルクメータ6により検出
され、回転数はタコメータ7により検出される。 上述した動作中において、外部から電波シール
ド室2内に雑音電波が侵入することはない。また
電波シールド室2内の配線は、信号用電線のみで
なされており、電力用電線が存在しないので内部
で雑音電波が生ずることもない。よつて自動車走
行時における電波障害実験を正確に行うことがで
きる。 D 考案が解決しようとする問題点 ところで第4図に示す油圧シヤシダイナモメー
タでは、運転中に突然停電すると、動力吸収運転
時はもちろん駆動回転時においても、ドラム2、
増速機8及びフライホイール5等の保有エネルギ
が放出され、直流モータ12が急激に加速されて
過速度になり直流モータ12等が機械的に破壊さ
れるおそれがあつた。 つまり停電すると、ドラム2やフライホイール
5等が放出するエネルギーはポンプ・モータ3を
介してポンプ・モータ10に伝えられ直流モータ
12を加速するのである。後に詳述するように、
750[r/m]で運転していたポンプ・モータ3が
わずか50[r/m]減速する間にポンプ・モータ
10は150〜200%以上にも加速される。 このように停電してポンプ・モータ3が減速す
ると、ある一定期間はポンプ・モータ10ひいて
は直流モータ12は急激に加速されるが、所定速
度に達するとそれ以後はポンプ・モータ3,10
はともに徐々に減速する。停電すると直流モータ
12は制御作用をしないので、風損や機械損によ
り、シヤシダイナモメータが保有していたエネル
ギは徐々に熱に変わり減速される。 ここで停電時において直流モータ12が加速さ
れることを説明する。説明を簡単にするためにド
ラム2、フライホイール5等を含むポンプ・モー
タ3の放出エネルギーが、直流モータ12を含む
ポンプ・モータ10の吸収するエネルギーとする
と次式が成立する。 1/2Ia(ωa1 2−ωa2 2)=1/2Ib(ωb1 2−ωb2 2
)……(1) 但し 1/2Iaωa1 2……ポンプ・モータ3の回転角速度 ωa1におけるエネルギ、 1/2Iaωa2 2……ポンプ・モータ3の回転角速度 ωa2におけるエネルギ、 Ia……ポンプ・モータ3の軸に換算した系の慣
性、 1/2Ibωb1 2……ポンプ・モータ10の回転角速 度ωb1におけるエネルギ、 1/2Ibωb2 2……ポンプ・モータ10の回転角速 度ωb2におけるエネルギ、 Ia……ポンプ・モータ10の軸に換算した系の
慣性、 ωa1>ωa2 ポンプ・モータ3の速度がωa1のときポンプ・
モータ10の速度がωb1とする。 上記(1)式の左辺はポンプ・モータ3がωa1から
ωa2にまで減速したときの放出エネルギであり、
(1)式の右辺はこのときのポンプ・モータ10の吸
収エネルギである。 上記(1)式から したがつてポンプ・モータ10のエネルギ吸収
後の速度Nb2は次式のようになる。 但し ω[rad/sec]=2π/60N[r/m]、 Na1……エネルギ放出前のポンプ・モータ3の
速度、 Na2……エネルギ放出後のポンプ・モータ3の
速度、 Nb1……エネルギ吸収前のポンプ・モータ10
の速度、とする。 今、Na1=750[r/m]でNb1=600[r/m]
とし、ポンプ・モータ3が700[r/m]まで減速
する間の放出エネルギをポンプ・モータ10が吸
収するとすると、ポンプ・モータ10の速度Nb2
はIa/Ibの値によつて次表のごとくなる。
【表】 一般に乗用車を試験する場合、Ia/Ibは20〜30で あるので、ポンプ・モータ3の速度が750[r/
m]からわずか50[r/m]下降して700[r/m]
になる間に、ポンプ・モータ10の速度は150〜
200%以上に加速されることになるのである。 本考案は、上記従来技術に鑑み、停電時におい
て直流モータ12を加速することのない油圧シヤ
シダイナモメータを提供するものである。 E 問題点を解決するための手段 第1と第2の可変容量形油圧ポンプ・モータ
を、一対の高圧油パイプで接続した油圧シヤシダ
イナモメータにおいて、 一対の高圧油パイプ相互をバイパスパイプで連
絡するとともに、励磁時には圧油の流通を阻止し
消磁時には圧油の流通を許容する電磁・油圧切換
弁部を前記バイパスパイプに介設したことを特徴
とする。 F 作用 停電により電磁・油圧切換弁部が消磁される
と、圧油がバイパスパイプを流通するため、電動
機が接続された第2の可変容量形油圧ポンプ・モ
ータに流れ込む油量が増大することを防止でき、
これにより電動機の過回転の発生がなくなる。 G 実施例 以下本考案の実施例を図面に基づき詳細に説明
する。なお、従来技術と同一部分には同一番号を
付す。 第1図は本考案の実施例を示す。同図におい
て、1は電波シールド室、2はドラム、3は可変
容量形油圧ポンプ・モータ、4は軸、5はフライ
ホイール、6はトルクメータ、7はタコメータ、
8は増速機、9はサーボバルブ、10は可変容量
形油圧ポンプ・モータ、11はサーボバルブ、1
2は直流モータ、13は高圧油パイプ、14は供
給用油圧ポンプ、15は制御用油パイプ、16は
油槽であり、これらは第4図に示す従来のものと
同じである。 更に本実施例では、一対の高圧油13,13を
バイパスパイプ20で連結しており、このバイパ
スパイプ20には電磁・油圧切換弁部21(詳細
は後述)が介設されている。電磁・油圧切換弁部
21にはパイロツトパイプ22を介して供給用油
圧から圧油が供給されている。そして電磁・油圧
切換弁部21は、励磁時にはバイパスパイプ20
に圧油が流通するのを阻止し、停電等により消磁
されたときにはバイパスパイプ20に圧油が流通
するのを許容する。 第2図は電磁・油圧切換弁部21の一例を示す
ものであり、この例では切換弁30のスプール3
1を、スプリングオフセツト型の電磁弁32によ
るパイロツト圧で作動させる構成としている。 この例では、停電のない正常時には、電磁弁3
2は励磁状態となり図示状態の弁位置がとられ
る。このためパイロツト圧によりスプール31が
図示状態となりバイパスパイプ20を閉塞する。
よつて正常時には通常の実験を行なうことができ
る。 一方、停電が生じると電磁弁32は消磁され弁
位置が切り換り、パイロツト圧によりスプール3
1が図中下方に移動する。このため、切換弁30
の油路a,b,cを介してバイパスパイプ20の
圧油が流通できるようになる。したがつて可変容
量形油圧ポンプ・モータ3の吐出油はバイパスパ
イプ20を流れ、直流モータ12が直結された流
量抵抗の大きな可変容量形油圧ポンプ・モータ1
0にはほとんど流れない。この結果、停電が生じ
ても直流モータ12が過速度になることはなく、
直流モータ12の破壊が防止される。 第3図は電磁・油圧切換弁部21の他の一例を
示すものであり、この例では切換弁40のスプー
ル41を、スプリングオフセツト型の電磁弁42
によるパイロツト圧で作動させる構成としてい
る。この場合、パイロツトパイプ22内のパイロ
ツト圧と高圧油パイプ13内の油圧とを等しくし
ている。またスプール41の軸径は、上端がl1
細く他の部分はl2と太くなつている。 この例では、停電のない正常時には、電磁弁4
2は励磁状態となり図示状態の弁位置がとられ、
高圧油パイプ13内の油圧によりスプール41が
図示状態となりバイパスパイプ20を閉塞する。
よつて正常時には通常の実験を行なうことができ
る。 一方、停電が生じると電磁弁42は消磁され弁
位置が切り換り、スプール41の受圧面積の差に
よりスプール41が図中下方に移動する。このた
め、切換弁40の油路a,b,cを介してバイパ
スパイプ20の圧油が流通できるようになるとと
もに上側の高圧油パイプ13が閉塞される。した
がつて可変容量形油圧ポンプ・モータ3の吐出油
はバイパスパイプを流れ、直流モータ12が直結
された可変容量形油圧ポンプ・モータ10にはま
つたく流れない。この結果、停電が生じても可変
容量形油圧ポンプ・モータ10及び直流モータ1
2が過速度になることはなくただちに停止するた
め、直流モータ12の破壊が防止される。 なお、電磁・油圧切換弁部21としては、上述
したものに限らず、電磁弁であるパイロツト弁と
大容量の油圧切換を行う切換弁とを一体に組み込
んで形成した電磁・油圧切換弁を用いてもよい。
要は消磁されると油の流通を許容するタイプのも
のであればよい。 H 考案の効果 以上実施例とともに具体的に説明したように本
考案によれば、停電時に圧油をバイパスパイプに
通すようにしたため、電動機が過速度となること
はなく、電動機の機械的破壊を防止でき、信頼性
が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す構成図、第2図
及び第3図は電磁・油圧切換弁部の各種例を示す
構成図、第4図は従来技術を示す構成図である。 図面中、2はドラム、3,10は可変容量形油
圧ポンプ・モータ、4は軸、12は直流モータ、
13は高圧油パイプ、20はバイパスパイプ、2
1は電磁・油圧切換弁部である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 自動車が載るドラムに軸を介して連結された第
    1の可変容量形油圧ポンプ・モータと、一対の高
    圧油パイプを通して圧油が循環するよう第1の可
    変容量形油圧ポンプ・モータに接続されており、
    しかも電動機により回転させられる第2の可変容
    量形油圧ポンプ・モータとを有する油圧シヤシダ
    イナモメータにおいて、 一対の高圧油パイプ相互をバイパスパイプで連
    絡するとともに、励磁時には圧油の流通を阻止し
    消磁時には圧油の流通を許容する電磁・油圧切換
    弁部を前記バイパスパイプに介設したことを特徴
    とする油圧シヤシダイナモメータ。
JP105287U 1987-01-09 1987-01-09 Expired - Lifetime JPH0511488Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP105287U JPH0511488Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP105287U JPH0511488Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63109632U JPS63109632U (ja) 1988-07-14
JPH0511488Y2 true JPH0511488Y2 (ja) 1993-03-22

Family

ID=30778599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP105287U Expired - Lifetime JPH0511488Y2 (ja) 1987-01-09 1987-01-09

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0511488Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63109632U (ja) 1988-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1314884B1 (en) Engine system, operating method therefor, and engine starting apparatus
CN1781790B (zh) 液压供给装置
DE10062596A1 (de) Motor
US20100217547A1 (en) Methods and systems for evaluating permanent magnet motors
CN102422139A (zh) 用于测试车辆的一个或多个制动元件的制动能力的方法和系统
JPH02256843A (ja) エンジンの減速制御装置
US7649378B1 (en) Methods for evaluating permanent magnet motors after manufacture and during service
US10715019B2 (en) Dual axis motor
JPH0511488Y2 (ja)
JPS62237042A (ja) スロツトルバルブ制御装置
US4499409A (en) Plugging defeat system for electric motors
JPH09207613A (ja) オートクルーズ制御装置
JP3322143B2 (ja) 変速機の試験装置
JPH0522849Y2 (ja)
Madison et al. Evolution of sure-track brake system
JP3965985B2 (ja) トルク制御装置およびトルク制御方法
JPH0522850Y2 (ja)
JPH02204676A (ja) 機関の始動装置
KR100264260B1 (ko) 차량의 제동에너지 재생시험방법 및 그 장치
JPH0511487Y2 (ja)
JP2952549B2 (ja) 自動変速機の検査方法
JPS59214729A (ja) 被衝突試験車両の制動方法とその制動装置
JPH07227020A (ja) 架空線走行装置
JP4271803B2 (ja) 自動変速機搭載車両の急発進防止装置
US1781696A (en) Internal-combustion engine