JP2952549B2 - 自動変速機の検査方法 - Google Patents

自動変速機の検査方法

Info

Publication number
JP2952549B2
JP2952549B2 JP5090046A JP9004693A JP2952549B2 JP 2952549 B2 JP2952549 B2 JP 2952549B2 JP 5090046 A JP5090046 A JP 5090046A JP 9004693 A JP9004693 A JP 9004693A JP 2952549 B2 JP2952549 B2 JP 2952549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engagement element
hydraulic
automatic transmission
solenoid valve
torque
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5090046A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06300668A (ja
Inventor
守 佐々木
透 池田
誠一 平井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP5090046A priority Critical patent/JP2952549B2/ja
Publication of JPH06300668A publication Critical patent/JPH06300668A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2952549B2 publication Critical patent/JP2952549B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変速用の各油圧係合要
素を各ソレノイド弁で個々に制御するようにした自動変
速機の検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子制御式の自動変速機として、
油圧回路にソレノイド弁で切換制御されるシフト弁を設
け、各油圧係合要素にシフト弁を介して選択的に給油し
て自動変速を行うものは知られており、この場合シフト
弁と各油圧係合要素との間の各油路にアキュムレータを
接続し、該アキュムレータにより変速時の急激な油圧変
化を緩衝して、変速ショックを緩和するようにしてい
る。かかる自動変速機の検査に際しては、特公平5−1
895号公報等に見られるように、変速機の出力軸に負
荷となる動力吸収装置を連結した状態で変速機の入力軸
をモータで駆動しつつシフト弁を切換制御して変速を行
い、変速時の入力軸と出力軸の回転比の変化や出力トル
クの変化を検出し、変速が正常に行われているか否かを
判別している。ところで、最近は変速用の各油圧係合要
素を各ソレノイド弁で個々に制御するようにした電子制
御式の自動変速機が開発されているが、このものでも上
記と同様の検査を行っているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した自動変速機の
検査では、検査時と実車搭載時との相関性を確保するた
め、実車のイナーシャに相当する負荷をかけた状態で実
車と同等の動力を入力する必要があり、動力吸収装置が
大型化して、検査設備の大型化やコストアップを来たす
不具合がある。ところで、各油圧係合要素を各ソレノイ
ド弁で個々に制御するものでは、油圧係合要素の油圧を
ソレノイド弁で直接増減制御して変速ショックを生じな
いようにしている。本発明は、この点に着目し、油圧係
合要素の油圧をソレノイド弁を介して外部からコントロ
ールすることにより油圧係合要素の動作確認を行い、大
型の動力吸収装置を用いずに自動変速機の検査を行い得
られるようにした検査方法を提供することをその目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、変速用の各油圧係合要素を各ソレノイド弁で
個々に制御するようにした自動変速機の検査方法におい
て、変速機の出力軸に負荷をかけた状態で変速機の入力
軸をモータで駆動しつつ各ソレノイド弁に動作信号を入
力して各所定の変速段を確立させ、このときの入力軸又
は/及び出力軸のトルク変化や各油圧係合要素の油圧変
化を検出して、検出値を許容範囲と比較判定すると共
に、各ソレノイド弁に入力する前記動作信号を各油圧係
合要素への給油圧が該各油圧係合要素をスリップ状態で
係合させる比較的低圧になるような信号に設定したこと
を特徴とする。尚、後記する実施例においては、トルク
変化に関してストローク時間t1、立上り時間t2、最
大トルク、立下り時間t3を検出し、油圧変化に関して
最大油圧を検出し、これら検出値を夫々の許容範囲と比
較判定している。
【0005】
【作用】油圧係合要素をスリップ状態で係合させつつ入
出軸トルクの変化と油圧係合要素の油圧変化とを検出す
ることにより、摩擦係数や応答性といった油圧係合要素
の個々の特性を確認できるようになり、実車のイナーシ
ャに相当する負荷をかけなくても実車搭載時に油圧係合
要素が正常に作動するか否かを正確に判定できる。その
ため、出力軸に負荷をかける負荷手段が小型簡易なもの
で済むようになる。
【0006】
【実施例】図示の実施例は、変速用の各油圧係合要素を
各ソレノイド弁で個々に制御するようにした電子制御式
の自動変速機の検査を行うものである。図3に示す如
く、ソレノイド弁Vは、油圧源Pからの圧油を導入する
流入ポートV1と、油圧係合要素Cに接続される流出ポ
ートV2と、ドレンポートV3とを有するケーシングV
4内に、流入ポートV1に連なるインレットシートV5
とドレンポートV3に連なるドレンシートV6との間に
介在させてボール弁V7を設け、ボール弁V7を常時は
ばねV8によりインレットシートV5側の閉じ位置に付
勢し、ケーシングV4に内装したソレノイドV9への通
電でボール弁V5をドレンシートV6側に吸引して、流
入ポートV1からの圧油を流出ポートV2を介して油圧
係合要素Cに給油すべく構成されており、ソレノイドV
9に入力する動作信号のデューティー比を変化させるこ
とにより、油圧係合要素Cの油圧を増減制御できるよう
になっている。尚、油圧係合要素Cは、該要素のアウタ
C2とインナC3とに夫々スプライン係合させたアウタ
側ディスクC4とインナ側ディスクC5とを該要素に入
力する油圧を受けるピストンC6により圧接させ、これ
らディスクC4,C5間の摩擦力によりアウタC2とイ
ンナC3との間でのトルク伝達を行うように構成されて
おり、油圧が低いと、ディスクC4,C5間での滑りを
生じて、油圧係合要素Cはスリップ状態で係合する。
【0007】図1を参照して、検査設備は、自動変速機
Aの入力軸A1に接続されるモータ1と、自動変速機A
の出力側のデフギアに連結される1対の出力軸A2、A
2に接続される負荷手段としての1対のパウダブレーキ
2、2とを備えており、これらモータ1とパウダブレー
キ2とをコンピュータから成るコントローラ3によりシ
ーケンサ4を介して制御するようにし、更に、シーケン
サ4からの信号によりソレノイド駆動回路5を介して自
動変速機Aの上記した各ソレノイド弁に所定のデューテ
ィ比の動作信号を入力し得るようにした。また、入力軸
A1のトルクを検出するトルクメータ6と、出力軸A2
の負荷を検出するロードセル7とを設けて、トルクメー
タ6とロードセル7との検出信号をコントローラ3に入
力すると共に、自動変速機Aの検圧ポートA3で検出さ
れる各油圧係合要素の油圧信号をコントローラ3に入力
し、以下の手順で検査を行うようにした。
【0008】検査に際しては、先ずパウダブレーキ2を
作動させて出力軸A2に負荷をかけた状態でモータ1に
より入力軸A1を駆動する。次にロードセル7により検
出される出力軸負荷が所定値以下になるようにパウダブ
レーキ2を制御しつつ各ソレノイド弁に動作信号を入力
して各所定の変速段を確立し、このときの入力軸A1の
トルク変化と油圧係合要素の油圧変化とを検出する。
【0009】ここで、ソレノイド弁に入力する動作信号
は、油圧係合要素への給油圧が油圧係合要素をスリップ
状態で係合させる比較的低圧になるような信号、例えば
60%程度のデューティー比の信号に設定しておく。
【0010】油圧係合要素が正常に作動したときのトル
ク変化と油圧変化は図2(a)に示す通りであり、ソレ
ノイド弁への動作信号の入力開始時点から所定のストロ
ーク時間t1が経過したところでトルクが上昇し始め、
所定の立上り時間t2内でトルクが急速に立上り、以後
油圧とトルクとがほぼ一定に維持され、次いでソレノイ
ド弁への動作信号の入力を停止すると、入力停止時点か
ら所定の立下り時間t3内にトルクが零に立下がる。
尚、油圧にはソレノイド弁のデューティー制御による脈
動変化が現われる。油圧係合要素に図3にC1で示すリ
ターンスプリングが組付けられていないと、トルクと油
圧は図2(b)に示す如く変化し、この場合最大油圧は
許容範囲内になるが、ストローク時間t1が許容範囲を
下回ると共に立上り時間t2と立下り時間t3と最大ト
ルクが許容範囲を上回る。図2(c)は油圧係合要素に
ディスクが1枚未組付の場合の変化を示し、この場合ス
トローク時間t1、立上り時間t2、立下り時間t3は
許容範囲内になるが、最大油圧が許容範囲を上回ると共
に最大トルクが許容範囲を下回る。このように、油圧係
合要素をスリップ状態で係合させることにより、ストロ
ーク時間t1、立上り時間t2、最大油圧、最大トル
ク、立下り時間t3を判定項目として、摩擦係数や応答
性といった油圧係合要素の個々の特性を確認できるよう
になり、この特性から実車搭載時における性能を正確に
判定することができる。そのため、検査に際して実車の
イナーシャに相当する負荷をかける必要がなく、更に、
油圧係合要素の特性を確認できれば良いため、回転数を
低くして検査でき、そのため動力も左程大きくする必要
がなく、その結果パウダブレーキ2という小型簡易な負
荷手段で動力を吸収することができる。
【0011】尚、上記実施例では入力軸A1のトルクを
検出するようにしたが、出力軸A2のトルク或いは入力
軸A1と出力軸A2のトルクを検出し、このトルクと油
圧との変化に基いて良否判定を行うようにしても良い。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、自動変速機に組込んだ各油圧係合要素の良否
を正確に判定できると共に、大型の動力吸収装置を用い
ずに済み、検査設備の小型化やコストダウンを図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明方法の実施に用いる検査設備の系統図
【図2】 トルク変化と油圧係合要素の油圧変化とを示
す図で、(a)は正常時の変化特性図、(b)(c)は
異常時の変化特性図
【図3】 油圧係合要素とソレノイドバルブとを示す図
【符号の説明】
A 自動変速機 A1 入力軸 A
2 出力軸 C 油圧係合要素 V ソレノイドバルブ 1 モータ 2 パウダブレーキ 3 コントロール回路 6 トルクメータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−364438(JP,A) 実開 昭63−167236(JP,U) 実開 平2−93739(JP,U) 特公 平5−1895(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01M 13/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変速用の各油圧係合要素を各ソレノイド
    弁で個々に制御するようにした自動変速機の検査方法に
    おいて、変速機の出力軸に負荷をかけた状態で変速機の
    入力軸をモータで駆動しつつ各ソレノイド弁に動作信号
    を入力して各所定の変速段を確立させ、このときの入力
    軸又は/及び出力軸のトルク変化や各油圧係合要素の油
    圧変化を検出して、検出値を許容範囲と比較判定すると
    共に、各ソレノイド弁に入力する前記動作信号を各油圧
    係合要素への給油圧が該各油圧係合要素をスリップ状態
    で係合させる比較的低圧になるような信号に設定したこ
    とを特徴とする自動変速機の検査方法。
JP5090046A 1993-04-16 1993-04-16 自動変速機の検査方法 Expired - Fee Related JP2952549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5090046A JP2952549B2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 自動変速機の検査方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5090046A JP2952549B2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 自動変速機の検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06300668A JPH06300668A (ja) 1994-10-28
JP2952549B2 true JP2952549B2 (ja) 1999-09-27

Family

ID=13987692

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5090046A Expired - Fee Related JP2952549B2 (ja) 1993-04-16 1993-04-16 自動変速機の検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2952549B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19643305A1 (de) * 1996-10-21 1998-04-23 Zahnradfabrik Friedrichshafen Verfahren zur Bestimmung von Kenngrößen eines Automatgetriebes
DE10238475A1 (de) * 2002-08-22 2004-03-04 Zf Friedrichshafen Ag Hydrauliksystem zur Steuerung oder Regelung von Drehmomentwandler oder hydrodynamischer Kupplung
CN103018035B (zh) * 2012-11-21 2016-03-23 湖北航天技术研究院特种车辆技术中心 一种液力自动变速器试验台及其控制方法
CN103364188B (zh) * 2013-07-16 2015-08-26 湖北航天技术研究院特种车辆技术中心 一种液力自动变速器磨合试验方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06300668A (ja) 1994-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009093481A1 (ja) 無段変速機の制御装置および制御方法
CN100381313C (zh) 车辆用控制装置
JP2900193B2 (ja) 車両用無段変速機の圧力制御装置
JP2952549B2 (ja) 自動変速機の検査方法
JP4305488B2 (ja) 無段変速機の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
KR100258608B1 (ko) 자동변속기의 유압제어시스템
EP0365302B1 (en) Line pressure control system for a continuously variable transmission
JP5145407B2 (ja) 巻掛伝動装置における巻掛部材の張力設定のためのシステム
US6694798B2 (en) Method for determining a friction value
US6782984B2 (en) Control method for lockup clutch
JP4126493B2 (ja) 自動変速機及び自動変速機の待機油圧値設定方法
JPH08312741A (ja) 無段自動変速機の制御装置
JPH10142103A (ja) 変速機の試験装置
US20020040622A1 (en) Control device of a lock-up mechanism
JPH084865A (ja) 無段変速機の制御装置
JP3435624B2 (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JP3735847B2 (ja) 自動変速機用油圧制御装置
CN110249151A (zh) 用于操控盘片式离合器的方法
JP3703038B2 (ja) 自動変速機用油圧制御装置
JP3225482B2 (ja) 差回転発生装置の検査装置
JP2005016673A (ja) 自動変速機の油圧特性値設定方法
JP2621964B2 (ja) トルクコンバータのロックアップ制御装置
JP3218697B2 (ja) Vべルト式無段変速機のライン圧制御装置
JP2932111B2 (ja) 自動車用自動変速機のロックアップ制御装置
JPH0742822A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees