JPH05112489A - カルボン酸エステルの製造方法 - Google Patents

カルボン酸エステルの製造方法

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JPH05112489A
JPH05112489A JP3297653A JP29765391A JPH05112489A JP H05112489 A JPH05112489 A JP H05112489A JP 3297653 A JP3297653 A JP 3297653A JP 29765391 A JP29765391 A JP 29765391A JP H05112489 A JPH05112489 A JP H05112489A
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carboxylic acid
reaction
alkali metal
acid ester
neutralizing agent
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JP3297653A
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Masahiko Kanda
昌彦 神田
Chuzo Watanabe
忠三 渡辺
Haruo Morita
治生 森田
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YOTSUKAICHI GOSEI KK
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YOTSUKAICHI GOSEI KK
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸触媒の存在下、エステル化反応によって得
られた反応液中に存在する酸性物質の中和方法を改良す
る。 【構成】 カルボン酸エステルを製造するに際し、該エ
ステルを含む反応液の酸性物質を、中和剤としてアルカ
リ金属水酸化物とアルカリ金属炭酸塩とを含む水溶液を
用いて中和処理を行う。 【効果】 アルカリ金属水酸化物単独の水溶液で中和処
理を行うとき問題となっていた生成エステルの加水分解
反応による収率及び純度低下が無く、また、アルカリ金
属炭酸塩やアルカリ金属重炭酸塩の水溶液の使用による
発泡が起こらず、作業性の向上と収率の低下防止が達成
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカルボン酸エステルの製
造方法に関し、特に酸性触媒の存在下、エステル化反応
によって得られた反応液中に存在する酸性物質の中和方
法の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】酸性触媒の存在下でカルボン酸及び/又
はカルボン酸無水物とアルコールとのエステル化反応に
よって得られる反応液中には、酸性物質として未反応カ
ルボン酸と酸性触媒とが共存している。この酸性物質を
除去するために通常はアルカリ金属の水酸化物の水溶液
を用いて中和処理をした後、エステル層と水層とに分液
し、その後再度エステル層を水を用いて水洗処理を行
う。
【0003】この場合、中和処理に際して、目的物のエ
ステル化合物のケン化反応が起こり、収率及び純度が低
下する問題がある。また、アルカリ金属の水酸化物など
の強塩基性中和剤の代わりにアルカリ金属の炭酸塩及び
/又は重炭酸塩の水溶液を用いることもでき、その場合
エステル化合物のケン化反応はかなり抑制されるが、二
酸化炭素の発生により激しく発泡するため中和操作は極
めて煩雑となり、特に大規模な工業生産の際にはこの発
泡が大きな問題となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題点を解決
するため特公昭 45-4574号公報では、第一工程として水
酸化ナトリウム水溶液又は水酸化カリウム水溶液にて残
存する酸の大半(80〜98%)を中和した後、第二工程と
して炭酸ナトリウム若しくは炭酸カリウム、又は重炭酸
ナトリウム若しくは重炭酸カリウムで中和する方法をと
っている。しかし、この方法でも依然として生成エステ
ルのケン化反応が起こり、生成物の収率及び純度ともに
満足のいく方法ではない。
【0005】このような状況下、工業的に容易な方法で
中和を行ない、カルボン酸エステル化合物の収率及び純
度の低下を防ぐことが課題となっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明者らはカルボン酸エステルを製造するに際
し、該エステルを含む反応液の中和処理の方法について
鋭意研究した結果、反応液をアルカリ金属水酸化物とア
ルカリ金属炭酸塩とを一定の比率で含む水溶液で中和す
ることにより、これと同重量のアルカリ金属水酸化物の
水溶液で中和した後、同重量のアルカリ金属炭酸塩の水
溶液で中和するときに比較して、発泡量が大幅に減少
し、且つケン化反応も起こらないこと見出し、本発明を
完成した。
【0007】すなわち、本発明は、酸性触媒の存在下脂
肪族カルボン酸及び/又はその酸無水物とアルコールと
のエステル化反応によりカルボン酸エステルを製造する
方法において、生成カルボン酸エステルを含む反応液中
に存在する酸性物質を、中和剤としてアルカリ金属水酸
化物とアルカリ金属炭酸塩とを含む水溶液を用いて中和
することを特徴とするカルボン酸エステルの製造方法で
ある。
【0008】
【発明の具体的な説明】本発明において用いられる原料
のカルボン酸は、炭素数が 1〜6 の脂肪族カルボン酸又
はその酸無水物であり、酢酸、無水酢酸、プロピオン
酸、無水プロピオン酸、酪酸、無水酪酸、アクリル酸、
コハク酸、無水コハク酸などが例示できる。
【0009】本発明で原料として用いるアルコールとし
ては、特に下記の一般式(式中R1は炭素数 2〜3 のア
ルキレン基を、R2 は水素又は炭素数 1〜4 のアルキル
基、メトキシ基、エトキシ基、ニトロ基、シアノ基若し
くはカルバモイル基を示す。)で表されるフェノキシ系
アルコールが重要である。
【0010】
【式1】
【0011】このようなアルコールとしては、例えば1-
フェノキシ- 2-プロパノール、 2-(2-メトキシフェノキ
シ)エタノール、 1-(4-エトキシフェノキシ)-2-プロパ
ノール、 1-(4-ニトロフェノキシ)-2-プロパノール、 4
-(2-ヒドロキシプロポキシ)ベンズアミド、 2-(2-ヒド
ロキシエトキシ)ベンゾニトリルなどがある。
【0012】酸性触媒としては、有機スルホン酸が好ま
しく、p-トルエンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベン
ゼンスルホン酸などが挙げられるが、一般的にはp-トル
エンスルホン酸が用いられる。
【0013】他の酸性触媒も使用可能であるが、硫酸、
塩酸などの強酸を用いた場合、エステル化反応と共にア
ルコールの脱水反応も起こり、エステル化反応生成物の
歩留まり及び純度の低下するおそれがあり、また、燐酸
などでは反応系内に燐酸イオンが残留し、製品に燐酸塩
が混入するおそれがある。
【0014】反応溶媒としては、一般的なエステル化反
応で用いられるベンゼンやトルエン等、水と混和せず、
生成エステル化合物を溶解する溶媒が用いられる。溶媒
の使用量は原料アルコールに対して重量で 3〜5 倍程度
である。
【0015】反応方法は常法でよく、カルボン酸及び/
又はカルボン酸無水物とアルコールとを反応させるが、
このときには安価な前者を若干の過剰の状態で行なわれ
る。その場合カルボン酸及び/又はカルボン酸無水物の
アルコールに対する当量比は通常1.05〜1.5 の範囲が好
ましい。従って、エステル化反応で得られた反応液中に
は、目的エステル及び酸性触媒の他に、未反応のカルボ
ン酸が残留する。
【0016】反応終了後の反応液中に存在する酸性物質
は塩基性中和剤を含む水溶液で中和処理を行い、生成し
た中和塩は水層に溶解し、目的エステルを含む有機層か
ら分離される。
【0017】中和温度は、特には制限しないが80℃以下
がよく、80℃以上では溶媒の沸騰が起こり始める。
【0018】本発明の方法において用いられる塩基性中
和剤は、アルカリ金属水酸化物とアルカリ金属炭酸塩を
含む水溶液である。ここで、アルカリ金属水酸化物とし
ては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどが例とし
てあげられ、アルカリ金属炭酸塩としては、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウムなどが例としてあげられる。
【0019】中和剤のアルカリ金属水酸化物とアルカリ
金属炭酸塩の混合比は、当量比で1:0.25〜8 の範囲が好
ましく、アルカリ金属水酸化物の割合がこれより多いと
製品エステルのケン化反応が起こり、生成物の収率が減
少し、且つ製品純度が低下する。また、アルカリ金属炭
酸塩の割合が多いと中和反応での二酸化炭素の発生が多
く、発泡し易い。
【0020】塩基性中和剤水溶液の混合後の合計の濃度
は、水溶液に対して 2〜50重量%が好ましく、特に好ま
しくは 5〜20重量%である。濃度が高すぎると中和塩な
どが系内に析出し、濃度が低すぎる場合には、中和後の
水量が多くなり、水相へのエステル溶解による損失が増
加して、1バッチ当たりの生成エステルの収量が減少す
る。
【0021】塩基性中和剤の添加量は反応液中の酸に対
し 1〜3 倍当量の範囲が好ましい。中和剤の量が少なす
ぎると反応液中の酸性触媒や過剰のカルボン酸が中和さ
れずに製品エステル中に不純物として混入する。また、
中和剤の量が前述の範囲よりも過剰になると中和後の有
機溶媒相中にアルカリが残存し、中和後の水洗回数を多
くする必要が生じ、エステルの水洗ロスが増加し、且つ
工程時間が長くなる。
【0022】
【作用】反応液中の酸性物質をアルカリ金属水酸化物で
中和する場合、 0.8当量以上のアルカリを用いると生成
エステルのケン化が起こり、ケン化物はさらに加水分解
等の副反応により、有機相に溶解する副生物を生成する
おそれがあり、製品の収率を下げるだけでなく、その純
度も低下させる。
【0023】アルカリ金属水酸化物の中和をケン化の生
じない程度に留め、残りの酸性物質をアルカリ金属炭酸
塩を用いて二段中和を行なった場合には、炭酸アルカリ
の中和反応では中間生成物として重炭酸アルカリを経る
二段階中和が行なわれ、この後段反応で二酸化炭素の発
生により発泡が起こると考えられる。
【0024】本発明の方法で、両者の混合水溶液を用い
た場合の中和反応で発泡が抑制される作用機構について
は必ずしも明確ではないが、ナトリウムイオンが大量に
アルカリ金属水酸化物から供給されるため、炭酸塩は塩
基として解離しにくく、その結果アルカリ金属炭酸塩に
よる中和反応は緩やかに起こり、二酸化炭素の発生が起
こらないか又は極めて緩慢で発泡に到らないものと推定
される。
【0025】
【実施例】次に、本発明をより具体的に説明するために
実施例を示すが、本発明は必ずしも実施例に制限される
ものではない。
【0026】実施例1 4-(2-ヒドロキシエトキシ)ベンゾニトリル 82g(0.5当
量)、p-トルエンスルホン酸一水和塩 19g(0.1当量)、
酢酸36g(0.6当量) 及びトルエン410gを同時に仕込み、
トルエン還流下(反応温度 110℃)10時間反応を行っ
た。
【0027】反応終了後70℃に冷却し、攪拌しながら水
酸化ナトリウム4.0g(0.1当量) と炭酸ナトリウム10.6g
(0.2当量)とを水160gに溶解した水溶液を添加して中和
した。中和剤の仕込みは30秒であった。仕込み終了後15
分間攪拌した後、 5分間静置し、分離した水層を抜きだ
した。中和時の発泡は認められなかった。
【0028】分離した有機層を70℃に保ったまま水100g
を用いて15分間水洗して水層をぬきだした後、20℃まで
冷却して析出した結晶を濾過し、酢酸 2-(4-シアノフェ
ノキシ)エチル 89.2g(乾燥後質量)を得た。なお、収
率及び純度は表1に示す。
【0029】比較例1 実施例1と同じ反応条件下で得られた該エステルを含む
反応液を70℃に冷却した後、攪拌しながら、水酸化ナト
リウム12.0g (0.3当量)を水160gに溶解した水溶液で中
和した。中和剤の仕込みは25秒であった。仕込み終了後
15分間攪拌した後、 5分間静置し、分離した水層を抜き
だした。中和攪拌での発泡は認められなかった。
【0030】分離した有機層を実施例1と同様に水洗
し、冷却して析出した結晶を濾過して酪酸 2-(4-シアノ
フェノキシ)エチル 74.3g(乾燥後質量)が得られた。
収率及び純度は表1に示す。
【0031】比較例2 実施例1と同じ反応条件下で得られた該エステルを含む
反応液を70℃に冷却した後、攪拌しながら炭酸ナトリウ
ム15.9g (0.3当量) を水160gに溶解した水溶液で中和し
た。中和剤の滴下時発泡したため、中和剤の仕込みは 7
分間を要した。仕込み終了後15分間攪拌した後、 5分間
静置して分離した水層を抜きだした。
【0032】分離した有機層を実施例1と同様に水洗
し、冷却して析出した結晶を濾過し、酢酸 2-(4-シアノ
フェノキシ)エチル 89.0g(乾燥後質量)が得られた。
収率及び純度は表1に示す。
【0033】比較例3 実施例1と同じ反応条件下で得られた該エステルを含む
反応液を70℃に冷却した後、攪拌しながら、まず水酸化
ナトリウム4.0g(0.1 当量)を水80g に溶解した水溶液
を添加し、添加後さらに 5分間攪拌した。
【0034】次に、炭酸ナトリウム 10.6g(0.2 当量)
を水80g に溶解した水溶液を添加して残りを中和した。
その際の仕込みは40秒であったが、仕込み直後に若干の
発泡があった。仕込み終了後15分間攪拌した後、 5分間
静置して分離した水層を抜き出した。
【0035】分離した有機層を実施例1と同様に水洗
し、冷却して析出した結晶を濾過し、酢酸 2-(4-シアノ
フェノキシ)エチル 88.0g(乾燥後質量)が得られた。
収率及び純度は表1に示す。
【0036】実施例2 1-(4- ニトロフェノキシ)2-プロパノール 99g(0.5 当
量)に無水酢酸45.5g(0.7 当量) 、p-トルエンスルホ
ン酸一水和塩19g (0.1当量)及びトルエン500gを用いて
実施例1と同様に反応させた。
【0037】反応終了後、70℃に冷却し、攪拌しなが
ら、水酸化カリウムム8.4g (0.15当量) と炭酸カリウム
20.7g (0.3当量)とを水200gに溶解させた水溶液で中和
した。中和剤の仕込みは30秒であった。そして15分間攪
拌、 5分間静置し、水層を抜きだした。中和攪拌での発
泡は認められなかった。
【0038】分離した有機層を70℃に保ったまま水150g
で15分間洗浄して水層をぬきだし、有機層を20℃まで冷
却し、析出した結晶を濾過して、酪酸 1-(4-ニトロフェ
ノキシ)-2-プロピル113.9g(乾燥後質量)を得た。収率
及び純度は表1に示す。
【0039】比較例4 実施例2同じ反応条件下で得られた該エステルを含む反
応液を70℃に冷却し、攪拌しなが、水酸化カリウム25.2
g(0.45当量) を水200gに溶解させた水溶液で中和した。
中和剤の仕込みは30秒であった。そして15分間攪拌後、
5分間静置して水層を抜き出した。得られた有機層を実
施例2と同様に水洗し、20℃に冷却して析出した結晶を
濾過し、酪酸 1-(4-ニトロフェノキシ)-2-プロピル95.0
g(乾燥後質量)を得た。収率及び純度は表1に示す。
【0040】比較例5 実施例2と同じ反応条件下で得られた該エステルを含む
反応液を70℃に冷却し、攪拌しながら炭酸カリウム31.1
g(0.45当量) を水200gに溶解させた水溶液で中和した。
中和剤の滴下時発泡したため、中和剤の仕込みには 6分
間を要した。仕込み終了後15分間攪拌し、 5分間静置し
て水層を抜きだした。そして有機層を実施例2と同様に
水洗し、20℃に冷却して析出した結晶を濾過し、酪酸 1
-(4-ニトロフェノキシ)-2-プロピル114.2g(乾燥後質
量)が得られた。収率及び純度は表1に示す。
【0041】比較例6 実施例2と同じ反応条件下で得られた該エステルを含む
反応液を70℃に冷却し、攪拌しながら水酸化カリウム8.
4g(0.15当量) を水100gに溶解させた水溶液で中和し
た。添加後 5分間攪拌した後、炭酸ナトリウム 20.7g
(0.8 当量)を水80g に溶解させた水溶液を添加して残
りを中和した。そのときの中和剤の仕込みは50秒であっ
たが、仕込み終了後若干の発泡があった。
【0042】仕込み終了後15分間攪拌し、 5分間静置し
て水層を抜きだした。分離した有機層を実施例2と同様
に水洗し冷却して、析出した結晶を濾過し、酪酸 1-(4-
ニトロフェノキシ)-2-プロピル113.5g(乾燥後質量)が
得られた。収率及び純度は表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】発泡量測定 実施例1、2、比較例2、3、5、6について、 500ml
の目盛付き試験管にそれぞれ該エステルと酸性物質を含
む反応粗液を採り、それぞれ表2に示すような条件にて
中和を行い(方法は各々の実施例、比較例に準ずる)、
電磁攪拌状態での発泡による体積増加について測定した
結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、酸性触
媒の存在下脂肪族カルボン酸及び/ 又は脂肪族カルボン
酸無水物とアルコールとからエステル化反応によりカル
ボン酸エステルを製造するに際し、該エステル化合物を
含む反応液に存在する酸性物質をアルカリ金属水酸化物
とアルカリ金属重酸塩の混合水溶液で中和するすること
により、アルカリ金属水酸化物単独で中和する場合問題
となっていた製品エステルのケン化反応による収率低下
を防ぎ、また、アルカリ金属炭酸やアルカリ金属重炭酸
塩単独の使用による中和反応での発泡によるの作業性の
低下が回避でき、大幅な作業性の向上、収率及び純度の
向上が得られる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 219/32 6742−4H 235/46 7106−4H 253/30 255/54 6917−4H // C07B 61/00 300

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸性触媒の存在下脂肪族カルボン酸及び
    /又はその酸無水物とアルコールとのエステル化反応に
    よりカルボン酸エステルを製造する方法において、生成
    カルボン酸エステルを含む反応液中に存在する酸性物質
    を、中和剤としてアルカリ金属水酸化物とアルカリ金属
    炭酸塩とを含む水溶液を用いて中和することを特徴とす
    るカルボン酸エステルの製造方法。
  2. 【請求項2】 脂肪族カルボン酸の炭素数が 1〜6 であ
    る請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アルコールが下記の一般式(式中R1
    炭素数 2〜3 のアルキレン基を、R2 は水素又は炭素数
    1〜4 のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、ニトロ
    基、シアノ基若しくはカルバモイル基を示す。)で示さ
    れるアルコールである請求項1又は2に記載の方法。 【式1】
  4. 【請求項4】 酸性触媒が有機スルホン酸である請求項
    1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 中和剤のアルカリ金属水酸化物とアルカ
    リ金属炭酸塩の混合割合が、当量比で 1:0.25〜8 であ
    る特許請求範囲第1項記載のカルボン酸エステルの製造
    方法
JP3297653A 1991-10-18 1991-10-18 カルボン酸エステルの製造方法 Pending JPH05112489A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512216A (ja) * 2008-12-15 2012-05-31 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング メタクリル化されたベンゾフェノンの製造方法

Cited By (2)

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JP2012512216A (ja) * 2008-12-15 2012-05-31 エボニック レーム ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング メタクリル化されたベンゾフェノンの製造方法
US8742163B2 (en) 2008-12-15 2014-06-03 Evonik Roehm Gmbh Method for producing methacrylated benzophenones

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