JPH051123Y2 - - Google Patents

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JPH051123Y2
JPH051123Y2 JP1984201895U JP20189584U JPH051123Y2 JP H051123 Y2 JPH051123 Y2 JP H051123Y2 JP 1984201895 U JP1984201895 U JP 1984201895U JP 20189584 U JP20189584 U JP 20189584U JP H051123 Y2 JPH051123 Y2 JP H051123Y2
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、例えば自動車電話用フイルタ等に使
用される小型の誘電体フイルタに関する。本考案
は、内部に誘電体共振器及び誘電体基板を収納配
置した金属容器の面板に、入出力用の端子を取付
けた誘電体フイルタにおいて、金属容器の面板の
内面に端子の入る凹部を設けることにより、金属
容器の内容積に対する端子の占有容積を縮小し、
小型化を図るものである。
〈従来の技術〉 従来のこの種の誘電体フイルタとしては、第6
図及び第7図に示す構造のものが公知である。図
において、1はアルミニユウム等の金属材料によ
つて形成された金属容器である。この金属容器1
は底面板101、この底面板101と対向する上
面板102及び4つの側面板103〜106を備
える六面体として形成される。
2は複数個備えられた誘電体共振器である。こ
れらの誘電体共振器2は、側面板103及び側面
板104の間に形成される幅間隔内において、そ
の長さ方向に沿い、金属容器1の底面板101上
に、軸方向に立設した状態で、所定間隔で配列さ
れている。誘電体共振器2は、例えばチタン酸カ
ルシユウムーチタン酸マグネシユウム等を主成分
とする誘電体磁器等を用いて円筒状に形成された
基体201の内周面及び外周面に、導電性皮膜に
よる内周電極202及び外周電極203をそれぞ
れ被着させた構造となつていて、マイクロ波帯に
おけるQ値が極めて大きい。これらの誘電体共振
器2は導電性接着材による接着もしくはネジ等の
結合具によつて底面板101の上に軸方向に固定
されている。
4は誘電体基板である。この誘電体基板4は通
常は誘電体磁器基板として形成されるものであつ
て、その表面及び裏面には、適当な間隔をおい
て、電極41,42が形成されており、これらの
電極41−42間で固定コンデンサを形成するよ
うになつている。電極41,42には、隣接する
誘電体共振器2,2の内周電極202をリード線
3に示すように、隣合う誘電体共振器2−2を誘
電体基板4の電極41−42間に形成されるコン
デンサC1順次結合した誘電体フイルタ回路が構
成される。
5,6は同軸ケーブル等を接続する入出力用の
同軸端子である。これらの同軸端子5,6の取付
けに当つては、同軸端子5,6の外側導体部分5
1,61を金属容器1の側壁にネジ込みまたは圧
入等の手段によつて固定すると共に、この外側導
体部分51,61の軸心部に同軸状に設けられた
中心導体52,62の先端部を、誘電体基板4の
裏面側から表面側に貫通させた上で、誘電体基板
4上の電極41に半田付け7等の手段によつて固
着していた。
〈考案が解決しようとする課題〉 ところで、この種の誘電体フイルタにおいて
も、軽薄短小化という時代的要請に対応して、よ
り一層の小型化を図る努力がなされている。とこ
ろが、この種の誘電体フイルタにおいては、誘電
体共振器2の個数及び大きさ、誘電体基板4の平
面積及び厚さ、更には端子5,6の大きさ等は、
必要な特性が確保できるように、予め定められて
おり、これを越えて小型化、縮小化できない。こ
のため、金属容器1としても、これらの各構成部
品を収納するのに最低限必要とさらる内容積を確
保できるだけの大きさが必要であつて、小型化、
薄型化を図ることが非常に困難であつた。
そこで、本考案の課題は、上述する困難な問題
点を解決し、より一層の小型化、薄型化を図り得
るようにした誘電体フイルタを提供することであ
る。
〈課題を解決するための手段〉 上述した課題解決のため、本考案は、金属容器
と、誘電体共振器と、誘電体基板と、入力用また
は出力用の端子とを有する誘電体フイルタであつ
て、 前記金属容器は、4つの側面板と、1つの底面
板と、1つの上面板とによつて囲まれた内部空間
を有する6面体状であり、 前記誘電体共振器は、複数個であつて、それぞ
れが前記金属容器の相対する一対の側面板間の幅
間隔内においてその長さ方向に沿つて配列されて
おり、 前記誘電体基板は、面上に複数の電極を有し、
前記一対の側面板と対面するように前記金属容器
の内部に配置され前記電極のそれぞれに前記誘電
体共振器を順次接続してあり、 前記端子は、外筒体及び中心導体を有する同軸
端子であり、 前記外筒体は、前記一対の側面板の少なくとも
一つに対して貫通して装着され、先端部が前記金
属器の内部に突出しており、 前記中心導体は、前記外筒体の軸心上に配置さ
れ前記先端部から突出し、前記金属容器の内部に
おいて前記誘電体共振器の上方の空間に導かれ、
前記誘電体基板上の前記電極に電気的に導通接続
されており、 前記金属容器の他の一対の側面板または前記上
面板の少なくとも一方は、内面に凹部を有し、前
記凹部は前記外筒体の先端部及び前記中心導体の
位置に対応して、前記面板の板厚を減少するよう
に段状に設けられ、前記凹部内に前記外筒体の前
記先端部及び前記中心導体が配置されていること を特徴とする。
〈作用〉 金属容器の他の一対の側面板または上面板の少
なくとも一方は、内面に凹部を有し、凹部は、端
子の外筒体の先端部及び中心導体の位置に対応し
て、その軸方向に沿い、面板の板厚を減少するよ
うに段状に設けられ、凹部内に外筒体の先端部及
び中心導体が配置されているから、金属容器を構
成する側面板及び上面板の板厚を利用して端子の
外筒体の先端部及び中心導体の収納空間を確保で
きる。
このため、端子を取付ける側面板の板厚を薄く
して薄型化を図つたために、外筒体の先端部が金
属容器の内部に突出した場合でも、金属容器の内
部容積に対する端子の実質的な占有容積が小さく
なり、金属容器の内部容積を、専ら、誘電体共振
器や誘電体基板の収納スペースを考慮して定め、
金属容器の内容積を実質的に縮小し、小型化及び
薄型化を図ることができる。
中心導体は、金属容器の内部において誘電体共
振器の上方の空間に導かれているから、誘電体基
板上の電極に電気的に導通接続する場合のリード
線の引廻しが単純、かつ、短くなり、特性の良好
な誘電体フイルタが得られるようになる。
〈実施例〉 第1図は本考案に係る誘電体フイルタの正面部
分解断面図、第2図は同じくその平面断面図であ
る。図において、第6図及び第7図と同一の参照
符号は同一性ある構成部分を示している。入力ま
たは出力用の端子5,6は、外筒体50,60及
び中心導体52,62を有する同軸端子である。
外筒体50,60は、通常、筒状の外部導体の内
部に絶縁樹脂等を有する構造を有しており、側面
板103に対して貫通して装着され、先端部が金
属容器1の内部に突出している。
中心導体52,62は、外筒体52,60の軸
心上に配置され、外筒体の先端部から突出し、金
属容器1の内部において誘電体共振器2の上方の
空間に導かれ、誘電体基板4上の電極41に電気
的に導通接続されている。
金属容器1の上面板102の内面の、中心導体
52,62と対応する位置には凹部8,9を設け
てある。凹部8,9は中心導体52,62の軸方
向に沿い、上面板102の板厚を減少するように
段状に設けられており、この凹部8,9内に端子
5,6の外筒体50,60の先端部及び中心導体
52,62を位置させてある。従つて、この実施
例の場合には、凹部8,9の分だけ、金属容器1
の内部空間の高さh1が増した形になり、この部分
を利用して端子5,6を取付けた構造となる。
しかも、この場合、金属容器1の外側高さH1
を大きくする必要がない。また、内部空間の高さ
h1を従来と同じにすれば、金属容器1の高さH1
を低くし、小型化できる。
このため、端子5,6を取付ける側面板103
の板厚を薄くして薄型化を図つたために、外筒体
50,60の先端部が金属容器1の内部に突出し
た場合でも、金属容器1の内部容積に対する端子
の実質的な占有容積が小さくなり、金属容器1の
内部容積を、専ら、誘電体共振器2や誘電体基板
4の収納スペースを考慮して定め、金属容器1の
内容積を実質的に縮小し、小型化及び薄型化を図
ることができる。
更に、中心導体52,62は、金属容器1の内
部において誘電体共振器2の上方の空間に導かれ
ているから、誘電体基板4上の電極41に電気的
に導通接続する場合のリード線10,11の引廻
しが単純、かつ、短くなり、特性の良好な誘電体
フイルタが得られるようになる。
凹部8,9は、上面板102に限らず、例えば
第3図に示すように、側面板105,106の内
面に形成してもよい。このような構造の場合に
は、長さ方向での小型化が可能である。また、凹
部8,9に対する端子5,6の取付け位置として
は、第4図に示すように、端子5,6の軸心を通
る垂線0を凹部8,9の内部に位置させる構造、
または第5図に示すように、垂線0を凹部8,9
の外側に位置させる構造の何れでもよい。
更に、第1図及び第2図に示した実施例では、
端子5,6の中心導体52,62と誘電体基板4
の入出力電極41,41との間をリード線10,
11で接続してある。このような構造であると、
端子5,6と誘電体基板4との間に、可撓性のあ
るリード線10,11が介在することとなるた
め、組立の際に端子5,6に外力が加えられて
も、また、使用状態において振動が加わつても、
それらはリード線10,11によつて緩和、吸収
できる。従つて、端子5,6に加わる外力または
振動による誘電体基板4の電極41の剥離等を防
止できる。
また、誘電体基板4の両端部に対応する金属容
器1の内壁面に、突起107及び108を突設
し、この突起107及び108に誘電体基板4の
両端部を取付けてある。従つて、振動等に対する
誘電体基板4の取付け安定性が向上し、振動によ
る電極剩離等が防止されると同時に、特性も向上
する。突起107,108に対する誘電体基板4
の取付けに当つては、接着もしくはネジ止め等に
よる固着手段、或いは、また、突起107,10
8に溝を設けておき、この構内に誘電体基板4の
両端部を嵌合もしくは係止する手段等が用いられ
る。
〈考案の効果〉 以上述べたように、本考案によれば、次のよう
な効果が得られる。
(a)6面体状の金属容器内に、相対する一対の側
面板間の幅間隔内において、その長さ方向に沿い
1列に誘電体共振器を配置し、誘電体基板を収納
すると共に、同軸端子を一対の側面板の少なくと
も一つに対して貫通して装着し、その中心導体を
金属容器な内部に導いた誘電体フイルタであつ
て、金属容器の他の一対の側面板または上面板の
少なくとも一方は、内面を凹部を有し、凹部は、
端子の外筒体の先端部及び中心導体の位置に対応
して、その軸方向に沿い、面板の板厚を減少する
ように段状に設けられ、凹部内に外筒体の先端部
及び中心導体が配置されているから、端子を取付
ける側面板を薄くして薄型化を図つたために、端
子の外筒体が金属容器の内部に突出した場合で
も、端子の外筒体及び中心導体を凹部内に収納
し、金属容器の内容積に対する端子の占有容積を
縮小し、小型化及び薄型化を図つた誘電体フイル
タを提供できる。
(b)中心導体は、金属容器の内部において誘電体
共振器の上方の空間に導かれているから、誘電体
基板上の電極に電気的に導通接続する場合のリー
ド線の引廻しが単純、かつ、短く、特性の良好な
誘電体フイルタを提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る誘電体フイルタの正面部
分断面図、第2図は同じく平面断面図、第3図は
本考案に係る誘電体フイルタの他の実施例におけ
る要部の斜視図、第4図及び第5図は凹部と端子
との関係を示す図、第6図は従来の誘電体フイル
タの正面部分断面図、第7図は同じく平面断面
図、第8図は同じくその電気的等価回路図であ
る。 1……金属容器、2……誘電体共振器、4……
誘電体基板、5,6……端子、8,9……凹部、
10,11……リード線、101……底面板、1
02……上面板、103〜106……側面板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属容器と、誘電体共振器と、誘電体基板
    と、入力用または出力用の端子とを有する誘電
    体フイルタであつて、 前記金属容器は、4つの側面板と、1つの底
    面板と、1つの上面板とによつて囲まれた内部
    空間を有する6面体状であり、 前記誘電体共振器は、複数個であつて、それ
    ぞれが前記金属容器の相対する一対の側面板間
    の幅間隔内においてその長さ方向に沿つて配列
    されており、 前記誘電体基板は、面上に複数の電極を有
    し、前記一対の側面板と対面するように前記金
    属容器の内部に配置され前記電極のそれぞれに
    前記誘電体共振器を順次接続してあり、 前記端子は、外筒体及び中心導体を有する同
    軸端子であり、 前記外筒体は、前記一対の側面板の少なくと
    も一つに対して貫通して装着され、先端部が前
    記金属容器の内部に突出しており、 前記中心導体は、前記外筒体の軸心上に配置
    され前記先端部から突出し、前記金属容器の内
    部において前記誘電体共振器の上方の空間に導
    かれ、前記誘電体基板上の前記電極に電気的に
    導通接続されており、 前記金属容器の他の一対の側面板または前記
    上面板の少なくとも一方は、内面に凹部を有
    し、前記凹部は前記外筒体の先端部及び前記中
    心導体の位置に対応して、前記面板の板厚を減
    少するように段状に設けられ、前記凹部内に前
    記外筒体の前記先端部及び前記中心導体が配置
    されていること を特徴とする誘電体フイルタ。 (2) 前記端子は、軸心が前記凹部の外側に位置す
    るように取付けられることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の誘電体フイル
    タ。 (3) 前記端子は、軸心が前記凹部の内側に位置す
    るように取付けられることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載の誘電体フイル
    タ。 (4) 前記端子は、前記誘電体基板の前記入出力電
    極に対してリード線で接続されていることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項、第2
    項または第3項に記載の誘電体フイルタ。 (5) 前記誘電体基板は、前記金属容器に取付けら
    れていることを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項、第2項、第3項または第4項に記
    載の誘電体フイルタ。
JP1984201895U 1984-12-31 1984-12-31 Expired - Lifetime JPH051123Y2 (ja)

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JPS61116406U JPS61116406U (ja) 1986-07-23
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5988902U (ja) * 1982-12-03 1984-06-16 松下電器産業株式会社 帯域フイルタ−

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JPS61116406U (ja) 1986-07-23

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