JPH0511236A - 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ - Google Patents
液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビInfo
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- JPH0511236A JPH0511236A JP3165494A JP16549491A JPH0511236A JP H0511236 A JPH0511236 A JP H0511236A JP 3165494 A JP3165494 A JP 3165494A JP 16549491 A JP16549491 A JP 16549491A JP H0511236 A JPH0511236 A JP H0511236A
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- light
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高輝度表示でき、かつヒートショック等に耐
久性のある液晶パネル及び液晶投写型テレビを提供す
る。 【構成】 液晶は高分子分散液晶を用いる。対向電極1
1上に微小な突起柱17を形成する。突起柱は液晶層1
4に凹凸を形成することになり、熱ストレスに対して耐
久性が向上する。突起柱は透過性材料で形成する事によ
り画素の開口率は低下しない。 【効果】高分子分散液晶はTN液晶と異なり、偏光板を
用いる必要がない。そのため2倍以上光利用率を向上で
きる。また、突起柱により対向電極16と液晶層14な
どの剥離を防止できる。
久性のある液晶パネル及び液晶投写型テレビを提供す
る。 【構成】 液晶は高分子分散液晶を用いる。対向電極1
1上に微小な突起柱17を形成する。突起柱は液晶層1
4に凹凸を形成することになり、熱ストレスに対して耐
久性が向上する。突起柱は透過性材料で形成する事によ
り画素の開口率は低下しない。 【効果】高分子分散液晶はTN液晶と異なり、偏光板を
用いる必要がない。そのため2倍以上光利用率を向上で
きる。また、突起柱により対向電極16と液晶層14な
どの剥離を防止できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は主として小型の液晶パネ
ルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する投写
型テレビ(以後、液晶投写型テレビと呼ぶ)および主と
して前記液晶投写型テレビに用いる液晶パネルに関する
ものである。
ルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する投写
型テレビ(以後、液晶投写型テレビと呼ぶ)および主と
して前記液晶投写型テレビに用いる液晶パネルに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は軽量、薄型など数多くの
特徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大
画面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、
小型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡
大投映し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビが
にわかに注目をあつめてきている。現在、商品化されて
いる液晶投写型テレビには液晶の施光特性を利用したツ
イストネマステック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが
用いられている。
特徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大
画面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、
小型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡
大投映し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビが
にわかに注目をあつめてきている。現在、商品化されて
いる液晶投写型テレビには液晶の施光特性を利用したツ
イストネマステック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが
用いられている。
【0003】まず、一般的な液晶パネルについて説明す
る。(図10)は液晶パネルの平面図である。(図1
0)において、101はスイッチング素子としての薄膜
トランジスタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成された
ガラス基板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、102はIT
Oなどからなる透明電極が形成された基板(以後、対向
基板と呼ぶ)、105はアレイ基板101上のゲート信
号線に接続されたTFTのオンオフを制御する信号を印
加するドライブIC(以後、ゲートドライブICと呼
ぶ)、106はアレイ基板101上のソース信号線にデ
ータ信号を印加するためのドライブIC(以後、ソース
ドライブICと呼ぶ)、103は偏光フィルム、104
は液晶を封止するための封止樹脂である。
る。(図10)は液晶パネルの平面図である。(図1
0)において、101はスイッチング素子としての薄膜
トランジスタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成された
ガラス基板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、102はIT
Oなどからなる透明電極が形成された基板(以後、対向
基板と呼ぶ)、105はアレイ基板101上のゲート信
号線に接続されたTFTのオンオフを制御する信号を印
加するドライブIC(以後、ゲートドライブICと呼
ぶ)、106はアレイ基板101上のソース信号線にデ
ータ信号を印加するためのドライブIC(以後、ソース
ドライブICと呼ぶ)、103は偏光フィルム、104
は液晶を封止するための封止樹脂である。
【0004】(図11)は従来の液晶パネルの一画素部
の平面図である。また、(図12)は(図11)のC−
C′線での断面図である。ただし、図面は説明を容易に
するために説明に不要な箇所は省略しており、また、モ
デル的に描いている。以上のことは以下の図面に対して
も同様である。(図11),(図12)において、11
1はソース信号線であり、その一端はソースドライブI
C105に接続されている。112はゲート信号線であ
り、その一端はゲートドライブIC106に接続されて
いる。113はITOからなる画素電極であり、その片
面にはITOからなる対向電極122が形成されてい
る。123はTN液晶からなる層(以後、TN液晶層と
呼ぶ。)であり、その膜厚は5μm前後である。また、
対向電極122と画素電極123上には有機物質のポリ
イミド樹脂からなる配向膜(図示せず。)が形成されて
いる。なお、一画素の大きさは500μm〜30μm程
度である。
の平面図である。また、(図12)は(図11)のC−
C′線での断面図である。ただし、図面は説明を容易に
するために説明に不要な箇所は省略しており、また、モ
デル的に描いている。以上のことは以下の図面に対して
も同様である。(図11),(図12)において、11
1はソース信号線であり、その一端はソースドライブI
C105に接続されている。112はゲート信号線であ
り、その一端はゲートドライブIC106に接続されて
いる。113はITOからなる画素電極であり、その片
面にはITOからなる対向電極122が形成されてい
る。123はTN液晶からなる層(以後、TN液晶層と
呼ぶ。)であり、その膜厚は5μm前後である。また、
対向電極122と画素電極123上には有機物質のポリ
イミド樹脂からなる配向膜(図示せず。)が形成されて
いる。なお、一画素の大きさは500μm〜30μm程
度である。
【0005】(図14)に従来の液晶パネルであるTN
液晶パネルの動作説明図を示す。(図14)において1
41は偏光板、142は偏光方向、143は透明電極、
144は液晶分子、145は信号源、146はスイッチ
である。(図14)に示すように、オフ状態では入射偏
光が90度回転し、オン状態では回転せずに透過する。
したがって、2枚の偏光板141の偏光方向が直交して
いれば、オフ状態では光が透過、オン状態では遮光され
る。ただし偏光方向が互いに互いに平行であればその逆
になる。以上のようにTN液晶パネルは光を変調し画像
を表示する。
液晶パネルの動作説明図を示す。(図14)において1
41は偏光板、142は偏光方向、143は透明電極、
144は液晶分子、145は信号源、146はスイッチ
である。(図14)に示すように、オフ状態では入射偏
光が90度回転し、オン状態では回転せずに透過する。
したがって、2枚の偏光板141の偏光方向が直交して
いれば、オフ状態では光が透過、オン状態では遮光され
る。ただし偏光方向が互いに互いに平行であればその逆
になる。以上のようにTN液晶パネルは光を変調し画像
を表示する。
【0006】以下、従来の液晶投写型テレビについて図
面を参照しながら説明する。(図13)は従来の液晶投
写型テレビの構成図である。(図13)において、13
1は集光光学系、132は赤外線を透過させる赤外線カ
ットミラー、133aは青色光反射ダイクロイックミラ
ー(以後、BDMと呼ぶ)、133bは緑色光反射ダイ
クロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、133cは
赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼
ぶ)、134a,134b,134c,136a,13
6b,136cは偏光板、135a,135b,135
cは透過型の従来のTN液晶パネル、137a,137
b,137cは投写レンズ系である。なお、説明に不要
な構成物、たとえばフィールドレンズなどは図面から省
略している。
面を参照しながら説明する。(図13)は従来の液晶投
写型テレビの構成図である。(図13)において、13
1は集光光学系、132は赤外線を透過させる赤外線カ
ットミラー、133aは青色光反射ダイクロイックミラ
ー(以後、BDMと呼ぶ)、133bは緑色光反射ダイ
クロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、133cは
赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼
ぶ)、134a,134b,134c,136a,13
6b,136cは偏光板、135a,135b,135
cは透過型の従来のTN液晶パネル、137a,137
b,137cは投写レンズ系である。なお、説明に不要
な構成物、たとえばフィールドレンズなどは図面から省
略している。
【0007】以下、従来の液晶投写型テレビの動作につ
いて(図13)を参照しながら説明する。まず、集光光
学系131から出射された白色光はBDM133aによ
り青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、前記B光は
偏光板134aに入射される。同様にBDM133aを
透過した光はGDM133bにより緑色光(以後、G光
と呼ぶ)が反射され偏光板134bに、また、RDM1
33cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され偏
光板134cに入射される。偏光板では各色光の縦波成
分または横波成分の一方の光のみを透過させ、光の偏光
方向をそろえて各液晶表示装置に照射させる。この際、
50%以上の光は前記偏光板で吸収され、透過光の明る
さは最大でも半分以下となってしまう。
いて(図13)を参照しながら説明する。まず、集光光
学系131から出射された白色光はBDM133aによ
り青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、前記B光は
偏光板134aに入射される。同様にBDM133aを
透過した光はGDM133bにより緑色光(以後、G光
と呼ぶ)が反射され偏光板134bに、また、RDM1
33cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され偏
光板134cに入射される。偏光板では各色光の縦波成
分または横波成分の一方の光のみを透過させ、光の偏光
方向をそろえて各液晶表示装置に照射させる。この際、
50%以上の光は前記偏光板で吸収され、透過光の明る
さは最大でも半分以下となってしまう。
【0008】各液晶パネルは映像信号により前記透過光
を変調する。変調された光はその変調度合により各偏光
板136a,136b,136cを透過し、各投写レン
ズ系137a,137b,137cに入射して、前記レ
ンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投映され
る。
を変調する。変調された光はその変調度合により各偏光
板136a,136b,136cを透過し、各投写レン
ズ系137a,137b,137cに入射して、前記レ
ンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投映され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明でも明らか
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、前述液晶
パネルに直線偏光の光を入射させる必要がある。したが
って、液晶パネルの前後には偏光板を配置する必要があ
る。前述の偏光板は理論的に50%以上の光を吸収して
しまう。したがって、従来の課題としてスクリーンに拡
大投映した際、低輝度画面しか得られないという課題が
ある。前記の課題を解決するため、TN液晶のかわりに
高分子分散液晶を用いる。高分子分散液晶を用いた液晶
パネルは偏光板を用いないため光利用効率を非常に高く
できる。
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、前述液晶
パネルに直線偏光の光を入射させる必要がある。したが
って、液晶パネルの前後には偏光板を配置する必要があ
る。前述の偏光板は理論的に50%以上の光を吸収して
しまう。したがって、従来の課題としてスクリーンに拡
大投映した際、低輝度画面しか得られないという課題が
ある。前記の課題を解決するため、TN液晶のかわりに
高分子分散液晶を用いる。高分子分散液晶を用いた液晶
パネルは偏光板を用いないため光利用効率を非常に高く
できる。
【0010】以下、簡単に高分子分散液晶について説明
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶を用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は水滴状とならず連続に存在す
る。以後、このような液晶をPNLCと呼び、また前記
液晶を用いた液晶パネルをPN液晶パネルと呼ぶ。前記
2種類の液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱
・透過を制御することにより行なう。
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶を用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は水滴状とならず連続に存在す
る。以後、このような液晶をPNLCと呼び、また前記
液晶を用いた液晶パネルをPN液晶パネルと呼ぶ。前記
2種類の液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱
・透過を制御することにより行なう。
【0011】PDLCは、液晶が配向している方向で屈
折率が異なる性質を利用する。電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に配向し
ている。この状態では、高分子と液晶に屈折率の差が生
じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると液晶の
配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈
折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずに透過する。
折率が異なる性質を利用する。電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に配向し
ている。この状態では、高分子と液晶に屈折率の差が生
じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると液晶の
配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈
折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずに透過する。
【0012】これに対して、PNLCは液晶分子の配向
の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、つまり
電圧を印加していない状態では入射した光は散乱する。
一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光は透過
する。なお、前述のPDLCおよびPNLCの液晶の動
きの説明はあくまでもモデル的な考え方である。本発明
においてはPDLCとPNLCのうち一方に限定するも
のではないが、説明を容易にするためPDLCを例にあ
げて説明する。また、PD液晶パネルおよびPN液晶パ
ネルを総称して高分子分散液晶パネルと呼ぶ。さらに、
高分子分散液晶パネルに注入する液晶を含有する液体を
総称して液晶溶液または樹脂と呼び、前記液晶溶液中の
樹脂成分が重合硬化した状態をポリマーと呼ぶ。
の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、つまり
電圧を印加していない状態では入射した光は散乱する。
一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光は透過
する。なお、前述のPDLCおよびPNLCの液晶の動
きの説明はあくまでもモデル的な考え方である。本発明
においてはPDLCとPNLCのうち一方に限定するも
のではないが、説明を容易にするためPDLCを例にあ
げて説明する。また、PD液晶パネルおよびPN液晶パ
ネルを総称して高分子分散液晶パネルと呼ぶ。さらに、
高分子分散液晶パネルに注入する液晶を含有する液体を
総称して液晶溶液または樹脂と呼び、前記液晶溶液中の
樹脂成分が重合硬化した状態をポリマーと呼ぶ。
【0013】高分子分散液晶の動作について(図15
(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図15(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。(図15(a)(b))において、151はアレイ
基板、152は画素電極、153は対向電極、154は
水滴状液晶、155はポリマー、156は対向基板であ
る。画素電極152にはTFT等が接続され、TFTの
オン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画素電
極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。(図1
5(a))に示すように電圧を印加していない状態で
は、それぞれの水滴状液晶154は不規則な方向に配向
している。この状態ではポリマー155と液晶とに屈折
率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図15(b))
に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶の方向が
そろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折率をあら
かじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入射光は散
乱せずにアレイ基板151より出射する。
(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図15(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。(図15(a)(b))において、151はアレイ
基板、152は画素電極、153は対向電極、154は
水滴状液晶、155はポリマー、156は対向基板であ
る。画素電極152にはTFT等が接続され、TFTの
オン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画素電
極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。(図1
5(a))に示すように電圧を印加していない状態で
は、それぞれの水滴状液晶154は不規則な方向に配向
している。この状態ではポリマー155と液晶とに屈折
率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図15(b))
に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶の方向が
そろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折率をあら
かじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入射光は散
乱せずにアレイ基板151より出射する。
【0014】以上のように、高分子分散液晶パネルは偏
光板を用いないため、光利用効率が高く、非常に高輝度
の表示画像が得られる。しかし、前記液晶を液晶パネル
に用いようとすると次の課題がある。
光板を用いないため、光利用効率が高く、非常に高輝度
の表示画像が得られる。しかし、前記液晶を液晶パネル
に用いようとすると次の課題がある。
【0015】それは高分子分散液晶層と対向電極あるい
は画素電極との剥離である。これはITOなどで構成さ
れる電極と高分子分散液晶層との密着度が低いために発
生する。液晶投写型テレビでは光源としてのランプ点灯
時には液晶パネルには50〜60度の温度が印加され、
逆に消灯時には室温の10〜30度となる。従って、液
晶投写型テレビの電源をオンオフすることにより液晶パ
ネルはヒートショック試験を行なわれているような過酷
な状態にさらされる。このヒートショック状態などによ
り前述の剥離が発生する。
は画素電極との剥離である。これはITOなどで構成さ
れる電極と高分子分散液晶層との密着度が低いために発
生する。液晶投写型テレビでは光源としてのランプ点灯
時には液晶パネルには50〜60度の温度が印加され、
逆に消灯時には室温の10〜30度となる。従って、液
晶投写型テレビの電源をオンオフすることにより液晶パ
ネルはヒートショック試験を行なわれているような過酷
な状態にさらされる。このヒートショック状態などによ
り前述の剥離が発生する。
【0016】
【課題を解決するための手段】TN液晶を用いると偏光
板により50%以上の光が吸収されてしまうため、光利
用効率が低く、高輝度画像表示が行えないという課題が
ある。そこで、本発明では高分子分散液晶を用いる。ま
た、液晶層と電極層の界面間の剥離が発生しないように
対向電極あるいは画素電極等に突起柱を形成する。
板により50%以上の光が吸収されてしまうため、光利
用効率が低く、高輝度画像表示が行えないという課題が
ある。そこで、本発明では高分子分散液晶を用いる。ま
た、液晶層と電極層の界面間の剥離が発生しないように
対向電極あるいは画素電極等に突起柱を形成する。
【0017】また、本発明の液晶投写型テレビは本発明
の液晶パネルを用いたものである。液晶パネル中に十字
形もしくはL字等の突起柱を形成しており、ヒートショ
ックなどに対する耐久性が高い。
の液晶パネルを用いたものである。液晶パネル中に十字
形もしくはL字等の突起柱を形成しており、ヒートショ
ックなどに対する耐久性が高い。
【0018】
【作用】対向基板上には対向電極しか形成されておら
ず、表面は平滑性が高い。その上、対向電極を構成する
ITOと高分子分散液晶を構成するポリマーとは密着性
が悪い。そのため、液晶パネルの熱収縮のため液晶層と
対向電極層の界面で剥離が発生しやすい。本発明では対
向電極上などに十字型あるいはL字型の突起柱を形成し
ているため、対向電極上に凹凸が形成されていることに
なり剥離を防止できる。また、画素電極上に突起柱を光
透過性を有する物質で構成することにより画素の開口率
は低下することがない。
ず、表面は平滑性が高い。その上、対向電極を構成する
ITOと高分子分散液晶を構成するポリマーとは密着性
が悪い。そのため、液晶パネルの熱収縮のため液晶層と
対向電極層の界面で剥離が発生しやすい。本発明では対
向電極上などに十字型あるいはL字型の突起柱を形成し
ているため、対向電極上に凹凸が形成されていることに
なり剥離を防止できる。また、画素電極上に突起柱を光
透過性を有する物質で構成することにより画素の開口率
は低下することがない。
【0019】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の液晶パネ
ルについて説明する。(図1)は本発明の一実施例にお
ける液晶パネルの一画素部の平面図である。ただし、図
面を容易にするため、説明に不要な箇所は省略してお
り、また、作図を容易にするため誇張して描いた部分が
存在する。以上のことは以下の図面に対しても同様であ
る。(図2)は(図1)の対向基板11の平面図であ
る。
ルについて説明する。(図1)は本発明の一実施例にお
ける液晶パネルの一画素部の平面図である。ただし、図
面を容易にするため、説明に不要な箇所は省略してお
り、また、作図を容易にするため誇張して描いた部分が
存在する。以上のことは以下の図面に対しても同様であ
る。(図2)は(図1)の対向基板11の平面図であ
る。
【0020】本発明の液晶パネルは、対向基板11上の
対向電極16上に突起柱17を形成している。構成材料
としてはSiNx,SiO2,TaOx,などの無機材
料、紫外線硬化樹脂ポリイミドなどの有機材料が例示さ
れ、光透過性を有すること、液晶層と親和性がよいこ
と、さらに、比較的膜厚を厚く形成できることから、有
機材料が適しており、中でもポリイミドが最適である。
形状は十字形あるいはL字形がよく、少なくとも基板平
面のX方向およびY方向の加圧に耐えるためL字形のよ
うに2つの直線形状、つまり、1つ以上の角あるいは曲
面を持つことが好ましい。また、突起柱の高さは液晶層
14の1/20以上の厚みに形成することが好ましく、
1/10以上に形成することがさらに好ましい。
対向電極16上に突起柱17を形成している。構成材料
としてはSiNx,SiO2,TaOx,などの無機材
料、紫外線硬化樹脂ポリイミドなどの有機材料が例示さ
れ、光透過性を有すること、液晶層と親和性がよいこ
と、さらに、比較的膜厚を厚く形成できることから、有
機材料が適しており、中でもポリイミドが最適である。
形状は十字形あるいはL字形がよく、少なくとも基板平
面のX方向およびY方向の加圧に耐えるためL字形のよ
うに2つの直線形状、つまり、1つ以上の角あるいは曲
面を持つことが好ましい。また、突起柱の高さは液晶層
14の1/20以上の厚みに形成することが好ましく、
1/10以上に形成することがさらに好ましい。
【0021】突起柱17の形成方法としては対向電極1
6の形成後、スピンナーあるいはロールコーターで感光
性ポリイミド樹脂を塗布し、所定の形状のマスクパター
ンで感光現像して形成する。形成個数は1画素あたり1
つ以上の突起柱17を形成するのが好ましい。なお、液
晶層14と電極16もしくは13との親和性がよい時
は、複数画素に1つの突起柱でもよいことは明らかであ
る。
6の形成後、スピンナーあるいはロールコーターで感光
性ポリイミド樹脂を塗布し、所定の形状のマスクパター
ンで感光現像して形成する。形成個数は1画素あたり1
つ以上の突起柱17を形成するのが好ましい。なお、液
晶層14と電極16もしくは13との親和性がよい時
は、複数画素に1つの突起柱でもよいことは明らかであ
る。
【0022】本発明の液晶パネルに用いる液晶材料とし
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
も良い。なお、先に述べた液晶材料のうちシアノビフェ
ニル系のネマスチック液晶が最も好ましい。樹脂材料と
しては透明なポリマーが好ましく、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、光硬化性樹脂のいずれであっても良いが、製
造工程の容易さ、液晶相との分離等の点より紫外線硬化
タイプの樹脂を用いるのが好ましい。具体的な例として
紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に紫外線照
射によって重合硬化するアクリルモノマー、アクリルオ
リゴマーを含有するものが好ましい。これらは、紫外線
を照射することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポ
リマーとなり、液晶のみ相分離する。
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
も良い。なお、先に述べた液晶材料のうちシアノビフェ
ニル系のネマスチック液晶が最も好ましい。樹脂材料と
しては透明なポリマーが好ましく、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、光硬化性樹脂のいずれであっても良いが、製
造工程の容易さ、液晶相との分離等の点より紫外線硬化
タイプの樹脂を用いるのが好ましい。具体的な例として
紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に紫外線照
射によって重合硬化するアクリルモノマー、アクリルオ
リゴマーを含有するものが好ましい。これらは、紫外線
を照射することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポ
リマーとなり、液晶のみ相分離する。
【0023】この際、樹脂分と比較して液晶の量が少な
い場合には独立した粒子状の水滴状液晶が形成される
し、一方、液晶の量が多い場合は、樹脂マトリクスが液
晶材料中に粒子状、または、ネットワーク状に存在し、
液晶が連続層を成すように形成される。この際に水滴状
液晶の粒子径、もしくはポリマーネットワークの孔径が
ある程度均一で、かつ大きさとしては0.1μm〜数μ
mの範囲でなければ入射光の散乱性能が悪くコントラス
トが上がらない。なお、好ましくは水滴状液晶の平均粒
子径もしくはポリマーネットワークの孔径は0.5μm
〜1.5μmの範囲でなければならない。中でも0.8
μm〜1.2μmの範囲がよい。また、液晶材料と樹脂
材料の配合比は重量比で9:1〜1:9であり、中でも
2:1〜1:2の範囲が好ましい。
い場合には独立した粒子状の水滴状液晶が形成される
し、一方、液晶の量が多い場合は、樹脂マトリクスが液
晶材料中に粒子状、または、ネットワーク状に存在し、
液晶が連続層を成すように形成される。この際に水滴状
液晶の粒子径、もしくはポリマーネットワークの孔径が
ある程度均一で、かつ大きさとしては0.1μm〜数μ
mの範囲でなければ入射光の散乱性能が悪くコントラス
トが上がらない。なお、好ましくは水滴状液晶の平均粒
子径もしくはポリマーネットワークの孔径は0.5μm
〜1.5μmの範囲でなければならない。中でも0.8
μm〜1.2μmの範囲がよい。また、液晶材料と樹脂
材料の配合比は重量比で9:1〜1:9であり、中でも
2:1〜1:2の範囲が好ましい。
【0024】また、液晶層の膜厚は5μm〜25μmの
範囲が好ましく、内でも10μm〜15μmの範囲が好
ましい。これは、膜厚が20μm以上になると液晶パネ
ルに入射した光は完全拡散状態となり散乱特性が良好と
なるが、駆動に高電圧が必要となる。一方、膜厚が8μ
m以下であれば低い電圧で駆動出来るが散乱特性が悪く
なり、コントラストが低くなる。
範囲が好ましく、内でも10μm〜15μmの範囲が好
ましい。これは、膜厚が20μm以上になると液晶パネ
ルに入射した光は完全拡散状態となり散乱特性が良好と
なるが、駆動に高電圧が必要となる。一方、膜厚が8μ
m以下であれば低い電圧で駆動出来るが散乱特性が悪く
なり、コントラストが低くなる。
【0025】以下、本発明の液晶パネルの第2の実施例
について説明する。なお、第2の実施例については第1
の実施例との差異のみについて説明する。従って、記述
のない点は第1の実施例と同様の内容あるいは構成であ
る。以上のことは、本発明の他の実施例についても同様
である。
について説明する。なお、第2の実施例については第1
の実施例との差異のみについて説明する。従って、記述
のない点は第1の実施例と同様の内容あるいは構成であ
る。以上のことは、本発明の他の実施例についても同様
である。
【0026】(図3)は本発明の第2の実施例における
液晶パネルの平面図である。31は突起柱,32a,3
2bはソース信号線,33a,33bはゲート信号線,
34はTFT形成位置である。また、(図4)は(図
3)のA−A’線での断面図である。第2の実施例では
画素電極13上に突起柱を形成している。なお、突起柱
は対向基板11とアレイ基板12の一方のみに形成する
ことに限定するものではなく、両方に形成してもよいこ
とは言うまでもない。その場合、さらに剥離に対する耐
久性は向上する。
液晶パネルの平面図である。31は突起柱,32a,3
2bはソース信号線,33a,33bはゲート信号線,
34はTFT形成位置である。また、(図4)は(図
3)のA−A’線での断面図である。第2の実施例では
画素電極13上に突起柱を形成している。なお、突起柱
は対向基板11とアレイ基板12の一方のみに形成する
ことに限定するものではなく、両方に形成してもよいこ
とは言うまでもない。その場合、さらに剥離に対する耐
久性は向上する。
【0027】(図5)は本発明の第3の実施例における
液晶パネルの平面図である。51は突起柱,52はTF
T,53はゲート信号線33とソース信号線32を電気
的に絶縁するための絶縁膜である。第3の実施例では信
号線上に突起柱を形成している。従って、突起柱を金属
材料などのように光の遮光物質で形成してもよい。ま
た、(図6)は(図5)のB−B’線での断面図であ
る。
液晶パネルの平面図である。51は突起柱,52はTF
T,53はゲート信号線33とソース信号線32を電気
的に絶縁するための絶縁膜である。第3の実施例では信
号線上に突起柱を形成している。従って、突起柱を金属
材料などのように光の遮光物質で形成してもよい。ま
た、(図6)は(図5)のB−B’線での断面図であ
る。
【0028】(図7)は突起柱を十字形ではなく、L字
形に形成した例を示している。L字形に形成する方が、
画素および突起柱の大きさ及び材質にもよるが、直線部
が長くなりヒートショックなどのストレスによる耐久性
が向上する場合がある。
形に形成した例を示している。L字形に形成する方が、
画素および突起柱の大きさ及び材質にもよるが、直線部
が長くなりヒートショックなどのストレスによる耐久性
が向上する場合がある。
【0029】以下、図面を参照しながら本発明の液晶投
写型テレビについて説明する。(図8)は本発明の液晶
投写型テレビの構成図である。ただし、説明に不要な構
成要素は省略している。(図8)において、81は集光
光学系であり、内部に凹面鏡および光発生手段としての
メタルハライドランプの250Wを有している。また凹
面鏡は有視光のみを反射させるように構成されている。
82は熱防止器である。また、83aはBDM、83b
はGDM、83cはRDMである。なお、BDM83a
からRDM83cの配置は前記の順序に限定するもので
はなく、また、最後のRDM83cは全反射ミラーにお
きかえてもよいことは言うまでもない。84a,84b
および84cは本発明の液晶パネルである。なお、前記
液晶パネルのうち、R光を変調する液晶パネル84cは
他の液晶パネルに比較して水滴状液晶粒子径を大きく、
もしくは液晶膜厚も厚めに構成している。これは光が長
波長になるほど散乱特性が低下するためである。水滴状
液晶の粒子径は、重合させるときの紫外線光を制御する
ことあるいは使用材料を変化させることにより制御が可
能である。液晶膜厚は液晶層中のビーズ径を変化するこ
とにより調整できる。85a,85b,85c,87
a,87bおよび87cはレンズ、86a,86bおよ
び86cはしぼりとしてのアパーチャである。なお、8
5,86および87で投写レンズ系を構成している。ま
た、アパーチャは投写レンズ系のFNo.が大きいとき
必要がないことは明らかである。
写型テレビについて説明する。(図8)は本発明の液晶
投写型テレビの構成図である。ただし、説明に不要な構
成要素は省略している。(図8)において、81は集光
光学系であり、内部に凹面鏡および光発生手段としての
メタルハライドランプの250Wを有している。また凹
面鏡は有視光のみを反射させるように構成されている。
82は熱防止器である。また、83aはBDM、83b
はGDM、83cはRDMである。なお、BDM83a
からRDM83cの配置は前記の順序に限定するもので
はなく、また、最後のRDM83cは全反射ミラーにお
きかえてもよいことは言うまでもない。84a,84b
および84cは本発明の液晶パネルである。なお、前記
液晶パネルのうち、R光を変調する液晶パネル84cは
他の液晶パネルに比較して水滴状液晶粒子径を大きく、
もしくは液晶膜厚も厚めに構成している。これは光が長
波長になるほど散乱特性が低下するためである。水滴状
液晶の粒子径は、重合させるときの紫外線光を制御する
ことあるいは使用材料を変化させることにより制御が可
能である。液晶膜厚は液晶層中のビーズ径を変化するこ
とにより調整できる。85a,85b,85c,87
a,87bおよび87cはレンズ、86a,86bおよ
び86cはしぼりとしてのアパーチャである。なお、8
5,86および87で投写レンズ系を構成している。ま
た、アパーチャは投写レンズ系のFNo.が大きいとき
必要がないことは明らかである。
【0030】投写レンズ系の配置等は、以下のとおりで
ある。まず、液晶表示装置の高分子分散液晶パネル84
とレンズ85との距離Lと、レンズ85とアパーチャ8
6までの距離はほぼ等しくなるように配置される。以上
のような投写レンズ系は各液晶パネルを透過した平行光
線を透過させ、各液晶パネルで散乱した光を遮光させる
役割を果たす。その結果、スクリーン上に高コントラス
トのフルカラー表示が実現できる。アパーチャの開口径
Dを小さくすればコントラストは向上する。しかし、ス
クリーン上の画像輝度は低下する。
ある。まず、液晶表示装置の高分子分散液晶パネル84
とレンズ85との距離Lと、レンズ85とアパーチャ8
6までの距離はほぼ等しくなるように配置される。以上
のような投写レンズ系は各液晶パネルを透過した平行光
線を透過させ、各液晶パネルで散乱した光を遮光させる
役割を果たす。その結果、スクリーン上に高コントラス
トのフルカラー表示が実現できる。アパーチャの開口径
Dを小さくすればコントラストは向上する。しかし、ス
クリーン上の画像輝度は低下する。
【0031】(図9(a)(b))は熱防止器の拡大図
である。なお、(図9(b))は(図9(a))の断面
図である。(図9(a)(b))において、91はアル
ミなどの金属などで構成される筐体、92は紫外線、赤
外線カットミラー(以後、UV・IRカットミラーと呼
ぶ)、93はガラス板、94はシリコン樹脂などからな
るシリコンゲルである。UV・IRカットミラー92か
らガラス板93までの距離は10mm以上取ることが好
ましい。なお、ガラス板93もUV・IRカットミラー
のように有視光以外を除去できる。フィルタにしてもよ
いことは言うまでもない。
である。なお、(図9(b))は(図9(a))の断面
図である。(図9(a)(b))において、91はアル
ミなどの金属などで構成される筐体、92は紫外線、赤
外線カットミラー(以後、UV・IRカットミラーと呼
ぶ)、93はガラス板、94はシリコン樹脂などからな
るシリコンゲルである。UV・IRカットミラー92か
らガラス板93までの距離は10mm以上取ることが好
ましい。なお、ガラス板93もUV・IRカットミラー
のように有視光以外を除去できる。フィルタにしてもよ
いことは言うまでもない。
【0032】熱防止器の動作は以下のとおりである。通
常、集光光学系81から出射される光は大きく、前記光
は輻射熱あるいは対流により液晶パネルを加熱し、液晶
パネルを劣化させる。熱防止器は前述の加熱を防止す
る。シリコンゲル層94は輻射熱が通過することを防止
する。通常シリコンゲル層が10mm以上のとき効果が
あり、厚みが厚いほどその効果は大きい。また、集光光
学系81に相対するUV・IRカットミラー92は10
0度以上に加熱されるが、前記加熱はシリコンゲルおよ
び筐体91により冷却される。従って、対流による熱伝
導をも防止する。熱防止器が無い時、液晶パネルの表面
温度は50度以上に加熱されていたが、熱防止器を配置
する事により、液晶パネルの表面温度を約10度低下さ
せることができた。なお、熱防止器の光透過面積は液晶
パネルの表示面積よりも大きく形成する。
常、集光光学系81から出射される光は大きく、前記光
は輻射熱あるいは対流により液晶パネルを加熱し、液晶
パネルを劣化させる。熱防止器は前述の加熱を防止す
る。シリコンゲル層94は輻射熱が通過することを防止
する。通常シリコンゲル層が10mm以上のとき効果が
あり、厚みが厚いほどその効果は大きい。また、集光光
学系81に相対するUV・IRカットミラー92は10
0度以上に加熱されるが、前記加熱はシリコンゲルおよ
び筐体91により冷却される。従って、対流による熱伝
導をも防止する。熱防止器が無い時、液晶パネルの表面
温度は50度以上に加熱されていたが、熱防止器を配置
する事により、液晶パネルの表面温度を約10度低下さ
せることができた。なお、熱防止器の光透過面積は液晶
パネルの表示面積よりも大きく形成する。
【0033】以下、本発明の液晶投写型テレビの動作に
ついて説明する。なお、R,G,B光のそれぞれの変調
系については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系に
ついて例にあげて説明する。まず、集光光学系81から
白色光が照射され、前記白色光のB光成分はBDM83
aにより反射される。前記B光は高分子分散液晶パネル
84aに入射する。前記高分子分散液晶パネルは(図1
5(a)(b))に示すように、画素電極に印加された
信号により入射した光の散乱と透過状態とを制御し、光
を変調する。散乱した光はアパーチャ86aで遮光さ
れ、逆に平行光または所定角度内の光はアパーチャ86
aを通過する。変調された光は投写レンズ87aにより
スクリーン(図示せず)に拡大投映される。以上のよう
にして、スクリーンには画像のB光成分が表示される。
同様に高分子分散液晶パネル84bはG光成分の光を変
調し、また、高分子分散液晶パネル84cはR光成分の
光を変調して、スクリーン上にはカラー画像が表示され
る。
ついて説明する。なお、R,G,B光のそれぞれの変調
系については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系に
ついて例にあげて説明する。まず、集光光学系81から
白色光が照射され、前記白色光のB光成分はBDM83
aにより反射される。前記B光は高分子分散液晶パネル
84aに入射する。前記高分子分散液晶パネルは(図1
5(a)(b))に示すように、画素電極に印加された
信号により入射した光の散乱と透過状態とを制御し、光
を変調する。散乱した光はアパーチャ86aで遮光さ
れ、逆に平行光または所定角度内の光はアパーチャ86
aを通過する。変調された光は投写レンズ87aにより
スクリーン(図示せず)に拡大投映される。以上のよう
にして、スクリーンには画像のB光成分が表示される。
同様に高分子分散液晶パネル84bはG光成分の光を変
調し、また、高分子分散液晶パネル84cはR光成分の
光を変調して、スクリーン上にはカラー画像が表示され
る。
【0034】なお、本実施例の液晶表示装置の説明にお
いては透過型液晶パネルのように表現したが、これに、
限定するものではなく、反射型の構造を取ってもよいこ
とは明らかである。その際は画素電極は金属物質で形成
すればよい。
いては透過型液晶パネルのように表現したが、これに、
限定するものではなく、反射型の構造を取ってもよいこ
とは明らかである。その際は画素電極は金属物質で形成
すればよい。
【0035】また、(図8)において投写レンズ系をこ
れに限定するものではなく、平行光を集光し遮光体で遮
光し、散乱光をスクリーンに投映する中心遮へい型の光
学系を用いてもよいことは言うまでもない。
れに限定するものではなく、平行光を集光し遮光体で遮
光し、散乱光をスクリーンに投映する中心遮へい型の光
学系を用いてもよいことは言うまでもない。
【0036】また、本発明の液晶表示装置の構成はTF
Tに限定するものではなく、ダイオードなどの2端子素
子をスイッチング素子として用いる液晶表示装置でも有
効である。
Tに限定するものではなく、ダイオードなどの2端子素
子をスイッチング素子として用いる液晶表示装置でも有
効である。
【0037】また、(図8)においては光は対向基板側
から入射させるとしたが、これに限定するものではな
く、アレイ板から入射させても同様の効果が得られるこ
とは明らかである。以上のように、本発明の液晶パネル
および液晶投写型テレビは光の入射方向に左右されるも
のではない。
から入射させるとしたが、これに限定するものではな
く、アレイ板から入射させても同様の効果が得られるこ
とは明らかである。以上のように、本発明の液晶パネル
および液晶投写型テレビは光の入射方向に左右されるも
のではない。
【0038】さらに、本発明の液晶投写型テレビの実施
例においてはリア型液晶投写型テレビのように表現した
が、これに限定するものではなく反射型スクリーンに画
像を投映するフロント型液晶投写型テレビでもよいこと
は言うまでもない。さらに、本実施例の液晶投写型テレ
ビにおいては、ダイクロイックミラーにより色分離を行
なうとしたがこれに限定するものではなく、たとえば吸
収型色フィルタを用いて、色分離を行なってもよい。
例においてはリア型液晶投写型テレビのように表現した
が、これに限定するものではなく反射型スクリーンに画
像を投映するフロント型液晶投写型テレビでもよいこと
は言うまでもない。さらに、本実施例の液晶投写型テレ
ビにおいては、ダイクロイックミラーにより色分離を行
なうとしたがこれに限定するものではなく、たとえば吸
収型色フィルタを用いて、色分離を行なってもよい。
【0039】また、本実施例の液晶投写型テレビにおい
ては、R,GおよびB光の変調系において投写レンズ系
をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定するもの
ではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルによ
り変調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写
レンズ系に入射させて投映する構成であってもよいこと
は言うまでもない。
ては、R,GおよびB光の変調系において投写レンズ系
をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定するもの
ではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルによ
り変調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写
レンズ系に入射させて投映する構成であってもよいこと
は言うまでもない。
【0040】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶表示装置で
は高分子分散液晶を用いているため、TN液晶を用いた
液晶表示装置に比較して2倍以上の高輝度画面を得るこ
とができ、また、パネル内部に突起柱を形成したことに
より液晶層と電極層の密着状態を向上させ、外部の温度
変化に対する耐久性を大幅に向上している。また、本発
明の液晶表示装置を用いて液晶投射型テレビを構成すれ
ば、スクリーン上に高コントラストのフルカラー表示が
実現できる。
は高分子分散液晶を用いているため、TN液晶を用いた
液晶表示装置に比較して2倍以上の高輝度画面を得るこ
とができ、また、パネル内部に突起柱を形成したことに
より液晶層と電極層の密着状態を向上させ、外部の温度
変化に対する耐久性を大幅に向上している。また、本発
明の液晶表示装置を用いて液晶投射型テレビを構成すれ
ば、スクリーン上に高コントラストのフルカラー表示が
実現できる。
【図1】本発明の一実施例における液晶パネルの断面図
である。
である。
【図2】本発明の液晶パネルの平面図である。
【図3】本発明の液晶パネルの他の実施例における平面
図である。
図である。
【図4】(図3)に示す液晶パネルのA−A’線におけ
る断面図である。
る断面図である。
【図5】本発明の液晶パネルの他の実施例における平面
図である。
図である。
【図6】(図5)に示す液晶パネルのB−B’線におけ
る断面図である。
る断面図である。
【図7】本発明の液晶パネルの他の実施例における平面
断面図である。
断面図である。
【図8】本発明の液晶投写型テレビの説明図である。
【図9】本発明の液晶投写型テレビの説明図である。
【図10】液晶パネルの平面図である。
【図11】従来の液晶パネルの平面図である。
【図12】(図11)に示す液晶パネルのC−C’線に
おける断面図である。従来の液晶パネルの平面図および
断面図である。
おける断面図である。従来の液晶パネルの平面図および
断面図である。
【図13】従来の液晶投写型テレビの説明図である。
【図14】TN液晶の動作の説明図である。
【図15】高分子分散液晶の動作の説明図である。
11,121 対向基板
12,124 アレイ基板
13 画素電極
14 高分子分散液晶層
15,52 TFT
16,122 対向電極
17,31,51,71 突起柱
34,114 TFT形成位置
82 熱防止器
84a,84b,84c 高分子分散液晶パネル
86a,86b,86c アパーチャ
94 シリコンゲル
123 TN液晶層
フロントページの続き
(51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所
H04N 9/31 C 9187−5C
Claims (8)
- 【請求項1】 光透過性を有する第1の電極基板と第2
の電極基板のうち少なくとも一方の電極基板上に突起柱
が形成され、かつ、前記第1と第2の電極基板間に高分
子分散液晶層を狭持していることを特徴とする液晶パネ
ル。 - 【請求項2】 突起柱は高分子分散液晶層の膜厚の1/
20以上の高さに形成されていることを特徴とする請求
項1記載の液晶パネル。 - 【請求項3】 突起柱は1つ以上の角あるいは曲面を有
する形状に形成されていることを特徴とする請求項1記
載のの液晶パネル。 - 【請求項4】 突起柱は光透過性を有する物質で形成さ
れ、かつ、第1と第2の電極基板上で、画素部に形成さ
れていることを特徴とする請求項1記載の液晶パネル。 - 【請求項5】 請求項1記載の液晶パネルと、光発生手
段と、前記光発生手段が発生した光を前記液晶パネルに
導く第1の光学要素部品と、前記液晶パネルで変調され
た光を投映する第2の光学要素部品を具備することを特
徴とする液晶投写型テレビ。 - 【請求項6】 光発生手段が発生する光は色フィルタで
青色光、緑色光および赤色光の3つの所定範囲の波長の
光に分離され、かつ、前記3つの所定範囲の波長の光に
対して少なくとも1つに請求項1記載の液晶パネルが配
置されていることを特徴とする請求項5記載の液晶投写
型テレビ。 - 【請求項7】 色フィルタはダイクロイックミラーであ
ることを特徴とする請求項6記載の液晶投写型テレビ。 - 【請求項8】 青色光を変調する液晶パネルの光学像
と、緑色光を変調する液晶パネルの光学像と、赤色光を
変調する液晶パネルの光学像とが、光学要素部品により
スクリーンの同一位置に投映されることを特徴とする請
求項6記載の液晶投写型テレビ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165494A JPH0511236A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165494A JPH0511236A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0511236A true JPH0511236A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15813467
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3165494A Pending JPH0511236A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0511236A (ja) |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP3165494A patent/JPH0511236A/ja active Pending
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