JP3077356B2 - 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ - Google Patents

液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ

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JP3077356B2 JP04040897A JP4089792A JP3077356B2 JP 3077356 B2 JP3077356 B2 JP 3077356B2 JP 04040897 A JP04040897 A JP 04040897A JP 4089792 A JP4089792 A JP 4089792A JP 3077356 B2 JP3077356 B2 JP 3077356B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投影する液
晶投写型テレビおよび主として前記液晶投写型テレビに
用いる液晶パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は軽量、薄型など数多くの
特徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大
画面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、
小型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡
大投影し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビが
にわかに注目を集めてきている。現在、商品化されてい
る液晶投写型テレビには液晶の旋光特性を利用したツイ
ストネマチック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが用い
られている。
【0003】まず、一般的な液晶パネルについて説明す
る。(図8)は液晶パネルの平面図である。(図8)に
おいて、81はスイッチング素子としての薄膜トランジ
スタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成されたガラス基
板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、82はITOなどから
なる透明電極が形成された基板(以後、対向基板と呼
ぶ)、86はアレイ基板81上のゲート信号線に接続さ
れたTFTのオン・オフを制御する信号を印加するドラ
イブIC(以後、ゲートドライブICと呼ぶ)、85は
アレイ基板81上のソース信号線にデータ信号を印加す
るためのドライブIC(以後、ソースドライブICと呼
ぶ)、83は偏光フィルム、84は液晶を封止するため
の封止樹脂である。なお、以後、同一符号を付したもの
は同一内容あるいは同一構成もしくは近似的なものであ
る。
【0004】(図9(a))は従来の液晶パネルの一画
素部の平面図である。また、(図9(b))は(図9
(a))のD−D′線での断面図である。ただし、図面
は説明を容易にするために説明に不要な箇所は省略して
おり、また、モデル的に描いている。以上のことは以下
の図面に対しても同様である。
【0005】(図9(a)(b))において、12はソ
ース信号線であり、その一端はソースドライブIC85
に接続されている。11はゲート信号線であり、その一
端はゲートドライブIC86に接続されている。16は
第1の電極つまりITOからなる画素電極14が形成さ
れたアレイ基板である。なお、13はTFT形成位置で
ある。(図10)において、21は対向基板、101は
TN液晶からなる層(以後、TN液晶層と呼ぶ)であ
り、その膜厚は5μm前後である。また、対向電極22
と画素電極14上にはポリイミド樹脂等の有機物からな
る配向膜(図示せず)が形成されている。一画素の大き
さは500μm〜30μm程度である。なお、102は
ブラックマトリックスである。
【0006】(図11)に従来の液晶パネルであるTN
液晶パネルの動作の説明図を示す。(図11)におい
て、111は偏光板、112は偏光方向、113は透明
電極、114は液晶分子、115は信号源、116はス
イッチである。(図11(a))に示すようにオフ状態
では入射光が90度回転し、(図11(b))に示すよ
うにオン状態では回転せずに透過する。したがって、2
枚の偏光板111の偏光方向が直交していれば、オフ状
態では光が透過、オン状態では遮光される。ただし、偏
光方向が互いに平行であればその逆になる。以上のよう
にTN液晶パネルは光を変調し画像を表示する。
【0007】以下、従来の液晶投写型テレビについて図
面を参照しながら説明する。(図12)は従来の液晶投
写型テレビの構成図である。(図12)において、12
1は集光光学系、122は赤外線を透過させる赤外線カ
ットミラー、123aは青色光反射ダイクロイックミラ
ー(以後、BDMと呼ぶ)、123bは緑色光反射ダイ
クロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、123cは
赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼
ぶ)、124a,124b,124c,126a,12
6b,126cは偏光板、125a,125b,125
cは透過型の従来のTN液晶パネル、127a,127
b,127cは投写レンズ系である。なお、説明に不要
な構成物、たとえばフィールドレンズなどは図面から省
略している。
【0008】以下、従来の液晶投写型テレビの動作につ
いて(図13)を参照しながら説明する。まず、集光光
学系131から出射された白色光はBDM133aによ
り青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、このB光は
偏光板134aに入射される。BDM133aを透過し
た光はGDM133bにより緑色光(以後、G光と呼
ぶ)が反射され、偏光板134bに、また、RDM13
3cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され、
光板134cにそれぞれ入射される。偏光板では各色光
の縦波成分または横波成分の一方の光のみを透過させ、
光の偏光方向をそろえて各液晶パネルに照射させる。こ
の際、50%以上の光は前記偏光板で吸収され、透過光
の明るさは最大でも半分以下となってしまう。なお、
(図13)において、132はミラー、135はTN液
晶パネル、136は偏光板、137は投写レンズ系であ
る。
【0009】各液晶パネルは映像信号により前記透過光
を変調する。変調された光はその変調度合により各偏光
板126a,126b,126cを透過し、各投写レン
ズ系127a,127b,127cに入射して、前記レ
ンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投影され
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明でも明らか
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、前述液晶
パネルに直線偏光の光を入射させる必要がある。したが
って、液晶パネルの前後には偏光板を配置する必要があ
るが、前述の偏光板は理論的に50%以上の光を吸収し
てしまう。したがって、従来の課題としてスクリーンに
拡大投影した際、低輝度画面しか得られないという課題
がある。前記の課題を解決するため、本発明は高分子分
散液晶を用いる。高分子分散液晶を用いた液晶パネルは
偏光板を用いないため光利用効率を非常に高くできる。
【0011】以下、簡単に高分子分散液晶について説明
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶を用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は水滴状とならず連続に存在す
る。以後、このような液晶をPNLCと呼び、また前記
液晶を用いた液晶パネルをPN液晶パネルと呼ぶ。前記
2種類の液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱
・透過を制御することにより行なう。
【0012】PD液晶パネルは、液晶が配向している方
向で屈折率が異なる性質を利用する。電圧を印加してい
ない状態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に
配向している。この状態では、高分子と液晶に屈折率の
差が生じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると
液晶の配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したと
きの屈折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておく
と、入射光は散乱せずに透過する。
【0013】これに対して、PN液晶パネルは液晶分子
の配向の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、
つまり電圧を印加していない状態では入射した光は散乱
する。一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光
は透過する。なお、前述のPD液晶パネルおよびPN液
晶パネルの液晶の動きの説明はあくまでもモデル的な考
え方である。本発明においてはPD液晶パネルとPN液
晶パネルのうち一方に限定するものではないが、説明を
容易にするためPD液晶パネルを例にあげて説明する。
また、PD液晶パネルおよびPN液晶パネルを総称して
高分子分散液晶パネルと呼ぶ。さらに、高分子分散液晶
パネルに注入する液晶を含有する液体を総称して液晶溶
液または樹脂と呼び、前記液晶溶液中の樹脂成分が重合
硬化した状態をポリマーと呼ぶ。
【0014】このような分散タイプの液晶表示素子の液
晶層となる高分子分散液晶層におけるポリマーマトリク
スとしては、基本的には透明であれば、熱可塑性樹脂で
も熱硬化性樹脂であってもさしつかえないが、紫外線硬
化型の樹脂が最も簡便で、性能も良く一般に使用される
ことが多い。その理由として従来のTNモード液晶バネ
ルの製造方法がそのまま応用できる為である。従来の液
晶パネルの製造方法として、まず上下2枚の基板にあら
かじめ所定の電極パターンを形成しておき、該電極同士
が対向するように2枚の基板を重ね合わせる。この際に
所定の大きさの粒径の揃ったスペーサを基板間にはさみ
こみ、2枚の基板の間隙を保持できるようにした状態で
2枚の基板をエポキシ樹脂のシール材で固定させる。次
にこのようにして得られた空セルの中に液晶を注入する
といった製造方法が多く用いられている。
【0015】この製造方法を応用して分散タイプの液晶
パネルを製造する為には、ポリマーマトリクスの材料を
紫外線硬化型の樹脂、特にその一例としてアクリル系の
樹脂を用いれば、注入前に於いてはモノマーあるいは/
及びオリゴマーといった比較的低粘度な前駆体として存
在し、液晶とのブレンド物は常温で注入するのに十分な
流動性を有しているので、従来の液晶パネルの製造方法
を応用して、注入後に光照射して硬化反応を進めて高分
子分散液晶層を形成するという方法を用いれば容易に分
散タイプの液晶パネルを作成できる。
【0016】また、注入した後にパネルに紫外線を照射
することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポリマー
となり、液晶のみ相分離して、樹脂分と比較して液晶の
量が少ない場合は独立した粒子状の液晶滴が形成されて
るし、一方液晶の量が多い場合は高分子マトリクスが液
晶材料中に粒子状又はネットワーク状に存在し、液晶が
連続層を成すように形成される。この際に液晶滴の粒子
径、もしくはポリマーネットワークの孔径がある程度均
一で尚且つ大きさとしては0.1μm〜数μmの範囲で
なければ光の散乱性能は悪く、コントラストが上がらな
い。この為には比較的短時間で硬化が終了しうる材料で
なければならず紫外線硬化型樹脂が望ましい。
【0017】高分子分散液晶パネルの動作について(図
14(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図14
(a)(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図
である。(図14(a)(b))において、141はア
レイ基板、142は画素電極、143は対向電極、14
4は水滴状液晶、145はポリマー、146は対向基板
である。画素電極142にはTFT等が接続され、TF
Tのオン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画
素電極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。
(図14(a))に示すように電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶144は不規則な方向に
配向している。この状態ではポリマー145と液晶とに
屈折率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図14
(b))に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶
の方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折
率をあらかじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずにアレイ基板141より出射する。
【0018】以上のように、高分子分散液晶パネルは偏
光板を用いないため、光利用効率が高く、非常に高輝度
の表示画像が得られる。しかし、前記液晶を液晶パネル
に用いようとすると次の課題がある。
【0019】一つは高分子分散液晶層と対向電極あるい
は画素電極との剥離である。これはITOなどで構成さ
れる電極と高分子分散液晶層との密着度が低いために発
生する。液晶投写型テレビでは光源としてのランプ点灯
時には液晶パネルには50〜60度の温度が印加され、
逆に消灯時には室温の10〜30度となる。従って、液
晶投写型テレビの電源をオン・オフすることにより液晶
パネルはヒートショック試験が行なわれているような過
酷な状態にさらされる。このヒートショック状態などに
より前述の剥離が発生する。
【0020】他の1つは散乱特性が悪いという点であ
る。この高分子分散型液晶パネルをデバイスとして実用
化しうる際には低電圧で駆動でき、十分なコントラスト
を有していることが要求される。表示性能に最も影響を
及ぼす特性がこのコントラストであり、直視のもので3
0:1以上、投写のもので200:1以上が望まれ、こ
れ以下のものでは表示の認識が不十分となる。コントラ
ストを大きくする為には黒レベルでの透過率をできるだ
け小さく抑える、すなわち、光散乱特性を高めることが
必要である。高分子分散液晶パネルに於いて光散乱性能
を向上させるには、高分子マトリクス内の液晶滴の粒径
の最適化、液晶材料のΔnの増大、液晶滴内の液晶分子
のランダム度の増加等の手法が考えうる。しかし、現状
では高分子分散液晶パネルの光散乱特性はまだまだ低
く、理想的な散乱状態である完全拡散状態には達してい
ない。
【0021】特に投写型ディスプレイとして用いる場
合、現状一般的に用いられているFナンバーが4〜5の
投写レンズを用いると、現状の高分子分散液晶パネルを
使用した場合の白表示と黒表示の明るさの比は約50:
1であり、コントラストの悪い表示となる。
【0022】
【課題を解決するための手段】TN液晶を用いると偏光
板により50%以上の光が吸収されてしまうため、光利
用率が低く、高輝度表示が行えないという課題がある。
そこで、本発明では偏光板を用いる必要の無い高分子分
散液晶を用いている。
【0023】本発明の液晶パネルはアレイ基板と対向基
板のうち少なくとも一方に突起物を形成し、該突起物は
光を変調する画素領域に形成する。また、突起物を形成
する材料の屈折率は液晶層のポリマーとの屈折率が略一
致するものを用いる。好ましくは液晶層のポリマーを用
いて突起物を形成する。
【0024】突起物の凹み部分に電極層を形成し、対向
の電極層との間に電界を与え液晶層を駆動する。または
さらに突起物の表面上にも電極層を形成し、凹み部分の
電極層に印加される電圧とは異なる電圧を印加して液晶
層を駆動する。
【0025】本発明の液晶投写型テレビは本発明の液晶
パネルを用いたものである。液晶パネル内に形成した突
起物により、液晶のオフ状態で入射光を回折させ、直進
する光を減少させている。赤・青・緑用に用いる液晶パ
ネルのうち少なくとも1枚は、他の液晶パネルの突起物
のピッチあるいは高さを変化させている。
【0026】
【作用】本発明においては、ポリマーの屈折率npと同
一またはその近傍の屈折率の光透過性材料で突起物を形
成する。光透過性材料の屈折率をntとする。また、液
晶の常光屈折率をno,異常光屈折率をneとし、np
oとする。(図14(a))に示すようにオフ状態の
時、液晶層の全体としての屈折率nxはマクロ的にポリ
マーの屈折率np、液晶の屈折率no・neがあわさった
屈折率を示す。突起物の屈折率ntとnxは異なるため、
両者間に屈折率差が生じる。液晶パネルに入射した光は
突起物により回折され、直進する成分が少なくなる。言
い換えれば該突起物は回折格子として作用する(以下突
起物は回折格子と呼ぶ)。このことは散乱状態がみかけ
上高くなることを意味する。(図14(b))に示すよ
うにオン状態の時、液晶分子は一定の方向にならび、n
p=no=naとなる。従って、np=nt=naとなる。こ
のことは液晶層の屈折率naと回折格子の屈折率ntの屈
折率差が無くなることを意味する。従って、回折格子が
形成されてないのと同一の状態となるから、入射光はそ
のまま直進する。また、回折格子の形成は対向電極ある
いは画素電極上に凹凸を形成していることになる。この
ことは液晶層と前記電極間の密着性を高める。回折格子
の材料に光透過性材料を選定すれば、画素の開口率は低
下しない。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の液晶パ
ネルについて説明する。(図1(a))は本発明の液晶
パネルの一画素の平面図である。但し、図面を見易くす
るために従来例と同様に(図1(a))からは対向電極
基板などを省略している。また、先にも述べたように、
図面はモデル的に描いている。例えば、回折格子の本
数,幅,形状などもこれに該当する。つまり、この本
数,幅等に限定するものではない。具体的には、画素サ
イズは200〜30μm,回折格子のピッチPは30〜
2μmである。従って、通常(図1)に示すよりも回折
格子の本数は多い。(図1(b))は(図1(a))の
A−A’線での断面図である。なお、(図2)は(図1
(a))のアレイ基板16上に対向電極22を有する
向基板21を取り付け、高分子分散液晶23を前記基板
間に注入した時の断面図である。(図2)ではゲート信
号線11、ソース信号線12ならびにTFTを遮蔽する
ブラックマトリックス102を省いたが、対向基板21
に設けても良い。(図1(a)(b))において、13
はTFT形成位置、15はアレイ基板16上に形成され
た突起物(回折格子)である。
【0028】回折格子15の凹み部分には画素電極14
を形成している。回折格子15間の画素電極14は、適
当な本数を一まとめにして1画素を形作っているため
に、くし歯形に形成されている。画素電極14は通常I
TOで形成する。
【0029】回折格子の材料としてはSiOx,SiN
x,TaOx、ガラス系物質などの無機物質、ポリイミ
ド、アクリル系樹脂などの有機物質などが例示される。
材料の選定としては高分子分散液晶層23のポリマーの
屈折率に対応して決める。各材料の屈折率は液晶の常光
屈折率noは1.45〜1.55、液晶の異常光屈折率
eは1.65〜1.80、ポリマーの屈折率npは1.
45〜1.55のものがよく用いられる。また、np
oにしておく場合が多い。
【0030】回折格子の誘電率も、使用する液晶の配向
ベクトルに垂直な方向の誘電率より大きく、平行な方向
の誘電率より小さいものがよい。好ましくは使用する液
晶の配向ベクトルに平行な方向の誘電率と一致させる。
このようにすることにより回折格子の上部の液晶層にも
充分な電界及び電界方向を与えることができる。
【0031】本発明の液晶パネルに用いる液晶材料とし
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
もよい。なお、先に述べた液晶材料のうち異常光屈折率
eと常光屈折率noの差の比較的大きいシアノビフェニ
ル系のネマチック液晶が最も好ましい。高分子マトリッ
クス材料としては透明なポリマーが好ましく、ポリマー
としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂
のいずれであっても良いが、製造工程の容易さ、液晶相
との分離等の点より紫外線硬化タイプの樹脂を用いるの
が好ましい。具体的な例として紫外線硬化性アクリル系
樹脂が例示され、特に紫外線照射によって重合硬化する
アクリルモノマー、アクリルオリゴマーを含有するもの
が好ましい。
【0032】このような高分子形成モノマーとしては、
2−エチルヘキシルアクリレート、2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート、ネオペンチルグリコールドアクリレー
ト、ヘキサンジオールジアクリート、ジエチレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、ト
リメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリス
リトールアクリレート等々である。
【0033】オリゴマーもしくはプレポリマーとして
は、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレート等が挙げられる。
【0034】また重合を速やかに行なう為に重合開始剤
を用いても良く、この例として、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニルプロパン−1−オン(メルク社製
「ダロキュア1173」)、1−(4−イソプロピルフ
ェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−
オン(メルク社製「ダロキュア1116」)、1−ビド
ロキシシクロヘキシルフェニルケトン(チバガイキー社
製「イルガキュア184」)、ベンジルメチルケタール
(チバガイギー社製「イルガキュア651」)等が掲げ
られる。
【0035】その他に任意成分として連鎖移動剤、光増
感剤、染料、架橋剤等を適宜併用することができる。
【0036】この紫外線硬化性化合物中に液晶材料を均
一に溶解させた液状ないしは粘稠物を2枚の基板間に注
入させた後に、紫外線照射を行って紫外線硬化性化合物
のみを硬化させ、その際に液晶材料のみ相分離して高分
子分散液晶層が形成される。
【0037】高分子分散液晶層中の液晶材料の割合はこ
こで規定してないが、一般には20重量%〜90重量%
程度が良く、好ましくは50重量%〜70重量%程度が
良い。20重量%以下であると液晶滴の量が少なく、散
乱の効果が乏しい。また90重量%以上となると高分子
と液晶が上下2層に相分離する傾向が強まり、界面の割
合は小さくなり光散乱は低下する。高分子分散液晶層の
構造は液晶分率によって変わり、だいたい50重量%以
下では液晶滴は独立したドロップレット状として存在
し、50重量%以上となると高分子と液晶が互いに入り
組んだ連続相となる。
【0038】液晶がオフ状態の時の液晶層23の屈折率
xは一般的に(2no+ne)/3で示される。逆にオ
ン状態の時はnoとなる。従って、液晶がオフ状態のと
き回折格子を出現させ、オン状態のとき回折格子を消滅
させる為には、回折格子の屈折率nt=npもしくは、そ
の近傍の値となるようにすればよい。つまり、液晶がオ
フ状態の時は液晶層の屈折率nxは(2no+ne)/3
であるから、nt≠nxであり回折格子15と液晶層23
に屈折率差Δnが生じる。逆に液晶がオン状態の時は液
晶層の屈折率はnoとなるから、no=npとするとnt
pとなる。つまり、回折格子15と液晶層23に屈折
率差がなくなる。回折格子の屈折率ntとポリマーの屈
折率npの屈折率差は0.1以内にすることが望まし
く、さらには0.1以内の材料を選定すべきである。
【0039】以上の検討から、回折格子の形成材料とし
ては、現状の無機材料としてはプロセス上形成・加工が
容易なSiO2が適していると考えられる。SiO2の屈
折率は通常1.45〜1.50程度である。また、形成
方法としてはSiO2を蒸着後、パターンマスクを形成
しエッチングすればよい。また、有機材料としては、液
晶層23に用いるものと同一の透明なポリマーを用いる
のが最適である。上記のような材料を用いた回折格子の
形成方法としては、ロールクォーターあるいはスピンナ
ー等で基板上に塗布し、パターンマスクを用いて必要な
部分のみ重合するなどすればよい。また、ポリマー+ド
ーパントからなる感光性樹脂を基板にスピンコートし、
パターンマスクを介して露光したのち、減圧加熱により
ドーパントを昇華させる方式でドライ現像する方法もあ
る。
【0040】回折格子15のピッチp,高さdは変調す
る光の波長λ,液晶層23の屈折率及び光学系の光の指
向性および必要とする回折効率などによりかなり異な
る。電圧無印加の状態で、出射光線は散乱及び回折の影
響を受けている。例えば(図1)の如く、回折格子15
が矩形断面形状の場合は回折角度θ、及び0次回折光の
効率η0は以下のように与えられる。
【0041】sinθ=mλ/p(但しmは回折次数) η0=0.5*(1+cosδ) (但しδ=2πΔnd/λ) 従って、ピッチp、高さdは光学系の光の指向性,回折
角度θ,波長λにより決定すべきである。しかし、回折
格子形成上のプロセス条件などに左右されることも多
い。およそピッチtは2μm〜60μmであり、中でも
4μm〜20μmが最適である。なお、プロセス上、回
折格子の形状はサインカーブ状あるいは台形状となるこ
とが多いが、所望の回折格子・回折方向にあわせて設計
すればよい。その効果には問題がない。
【0042】また、液晶層の膜厚は5μm〜25μmの
範囲が好ましく、内でも8μm〜15μmの範囲が好ま
しい。これは、膜厚が20μm以上になると液晶パネル
に入射した光は完全拡散状態となり散乱特性が良好とな
るが、駆動に高電圧が必要になる。一方、膜厚が8μm
以下であれば低い電圧で駆動できるが散乱特性が悪くな
り、コントラストが低くなる。
【0043】以下、本発明の液晶パネルの第2の実施例
について説明するが、説明は第1の実施例と差異のみに
とどめる。従って、説明のない事項は第1の実施例と同
様である。以上のことは以下の他の実施例についても同
様である。(図3(a))は本発明の第2の実施例にお
ける液晶パネルの一画素部の平面図である。(図3
(b))は(図3(a))のB−B’線での断面図であ
る。(図3(a)(b))において、31は回折格子で
ある。この回折格子31の表面上にも画素電極34を形
成する。また(図3(c))に示すように、画素電極1
4は、くし歯型でなくともベタ電極で回折格子31の下
層にも形成されていても効果は同じである。(図4)は
(図3(b))に示すアレイ基板16に対向基板21を
取り付け、両基板間に液晶を注入した時の断面図を示し
ている。
【0044】本発明の第2の実施例では回折格子31上
にも画素電極34を形成し、また回折格子31間、或い
は回折格子31の下層にも画素電極14を形成してい
る。この画素電極14と34は接続されており、同時に
同じ電圧を液晶層に印加することができる。これにより
回折格子の上部の液晶層にも充分な電界及び電界方向を
与えることができる。
【0045】(図5(a))は本発明の第3の実施例に
おける液晶パネルの一画素部の平面図である。(図5
(b))は(図5(a))のC−C’線での断面図であ
る。(図5(a)(b))において、51は回折格子で
ある。この回折格子51の表面上にも画素電極54を形
成する。また回折格子51間に形成した画素電極14と
は別回路となっており、画素電極14と54とは異なる
電圧波形を印加する。これにより回折格子の上部の液晶
層にも充分な電界及び電界方向を与えることができる。
(図5(c))に示すように、画素電極14はくし歯型
でなくともベタ電極で回折格子51の下層にも形成され
ていても効果は同じである。
【0046】以下、図面を参照しながら本発明の液晶投
写型テレビについて説明する。(図6)は本発明の液晶
投写型テレビの一実施例における構成図である。ただ
し、説明に不要な構成要素は省略している。(図6)に
おいて、61は集光光学系であり、内部に凹面鏡および
光発生手段として250Wのメタルハライドランプを有
している。また凹面鏡は有視光のみを反射させるように
構成されている。さらに集光光学系61の出射端には紫
外線カットフィルタが配置されている。62は赤外線を
透過させ有視光のみを反射させる赤外線カットミラーで
ある。ただし、赤外線カットミラー62は集光光学系6
1の内部に配置してもよいことは言うまでもない。ま
た、63aはBDM、63bはGDM、63cはRDM
である。なお、BDM63aからRDM63cの配置は
前記の順序に限定するものではなく、また、最後のRD
M63cは全反射ミラーにおきかえてもよいことは言う
までもない。
【0047】64a,64bおよび64cは本発明の液
晶パネルである。なお、液晶パネルのうちR光を変調す
る液晶パネル64c内に形成される回折格子の高さdを
他の液晶パネルの回折格子の高さdよりも0.2μm〜
1.0μm高く形成している。これは、回折度合は変調
する光の波長に依存するためである。また、必要に応じ
て青光変調用の液晶パネル64aの回折格子の高さも緑
用に比較して0.2μm〜1.0μm低く形成する。ま
た、R光を変調する液晶パネル64cは他の液晶パネル
に比較して水滴状液晶粒子径を大きく、もしくは液晶膜
厚も厚めに構成している。これは光が長波長になるほど
散乱特性が低下するためである。水滴状液晶の粒子径
は、重合させるときの紫外線光を制御することあるいは
使用材料を変化させることにより制御が可能である。液
晶膜厚は液晶層中のビーズ径を変化することにより調整
できる。65a,65b,65c,67a,67bおよ
び67cはレンズ、66a,66bおよび66cは絞り
としてのアパーチャである。なお、65,66および6
7で投写レンズ系を構成している。また、アパーチャは
投写レンズ系のFNo.が大きいとき必要がないことは
明らかである。
【0048】投写レンズ系の配置等は、以下のとおりで
ある。まず、液晶表示装置の高分子分散液晶パネル64
とレンズ65との距離Lと、レンズ65とアパーチャ6
6までの距離はほぼ等しくなるように配置される。以上
のような投写レンズ系は各液晶パネルを透過した平行光
線を透過させ、各液晶パネルで散乱した光を遮光させる
役割を果たす。その結果、スクリーン上に高コントラス
トのフルカラー表示が実現できる。アパーチャの開口径
Dを小さくすればコントラストは向上する。しかし、ス
クリーン上の画像輝度は低下する。
【0049】本発明の液晶パネルの液晶層の膜厚が、1
0μm〜15μmの時、レンズの集光角θは全角で8度
以下にする必要があった。中でも6度前後が最適であ
り、その時、コントラストは画面中心部で100:1で
あり、リア方式テレビで40インチスクリーンに投写し
た際、スクリーンゲイン5で200[ft]以上であ
り、CRT投写型テレビと比較して、同等以上の画面輝
度を得ることができた。ランプは短アークのものを用い
る。より具体的には(図6)の構成図は一例として(図
7)に示す斜視図などで示される。(図7)において7
1は集光光学系、73はダイクロイックミラー、74は
本発明の液晶パネル、75はレンズ、76はアパーチ
ャ、77はミラー、78a、78bおよび78cは投写
レンズまたは投写レンズ系である。
【0050】以下、本発明の液晶投写型テレビの動作に
ついて説明する。なお、赤(R),緑(G),青(B)
光のそれぞれの変調系については、ほぼ同一動作である
のでB光の変調系について例にあげて説明する。まず、
集光光学系61から白色光が照射され、前記白色光のB
光成分はBDM63aにより反射される。このB光は高
分子分散液晶パネル64aに入射する。高分子分散液晶
パネルは(図14(a)(b))に示すように画素電極
に印加された信号により入射した光の散乱と透過状態と
を制御し、光を変調する。散乱した光はアパーチャ66
aで遮光され、逆に平行光または所定角度内の光はアパ
ーチャ66aを通過する。変調された光は投写レンズ6
7aによりスクリーン(図示せず)に拡大投映される。
以上のようにして、スクリーンには画像のB光成分が表
示される。同様に高分子分散液晶パネル64bはG光成
分の光を変調し、また、高分子分散液晶パネル64cは
R光成分の光を変調して、スクリーン上にはカラー画像
が表示される。
【0051】本発明の液晶パネルの構成はTFTに限定
するものではなく、ダイオードなどの2端子素子をスイ
ッチング素子として用いる液晶表示装置でも有効であ
る。
【0052】また、(図6)においては光は対向基板側
から入射させるとしたが、これに限定するものではな
く、アレイ基板から入射させても同様の効果が得られる
ことは明らかである。以上のように、本発明の液晶パネ
ルおよび液晶投写型テレビは光の入射方向に左右される
ものではない。
【0053】また、本発明の液晶投写型テレビの実施例
においてはリア型液晶投写型テレビのように表現した
が、これに限定するものではなく反射型スクリーンに画
像を投映するフロント型液晶投写型テレビでもよいこと
は言うまでもない。さらに、本実施例の液晶投写型テレ
ビにおいては、ダイクロイックミラーにより色分離を行
なうとしたがこれに限定するものではなく、たとえば吸
収型色フィルタを用いて、色分離を行なってもよい。
【0054】また、本発明の液晶パネルは透過型液晶パ
ネルのように説明したが、これに限定するものではな
く、反射型液晶パネルでもよい。その場合は、画素電極
を金属物質で反射電極にすればよい。回折格子は対向電
極あるいは前記反射電極上に形成する。
【0055】また、本実施例の液晶投写型テレビにおい
ては、R,GおよびB光の変調系において投写レンズ系
をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定するもの
ではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルによ
り変調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写
レンズ系に入射させて投映する構成であってもよいこと
は言うまでもない。さらに、R・G・B光それぞれを変
調する液晶パネルを設けるとしたが、これに限定するも
のではない。例えば、一枚の液晶パネルにモザイク状の
カラーフィルタを取付け、前記パネルの画素を投影する
単パネル投晶型テレビでもよい。
【0056】
【発明の効果】以上のように、本発明の液晶パネルでは
高分子分散液晶を用いているため、TN液晶を用いた液
晶パネルに比較して2倍以上の高輝度画面を得ることが
できる。また、液晶パネル内に回折格子を形成してお
り、液晶がオン状態の時は液晶層と回折格子間との屈折
率差がほぼなくなり、回折格子が形成されていない状態
となる。従って、液晶パネルに入射した光は回折される
ことなくそのまま直進する。逆に液晶がオフ状態時は、
液晶層と回折格子間に屈折率差が生じ、回折格子が機能
する。従って、液晶パネルに入射した光は回折される。
このことは直線する光の量が減少することを意味する。
以上の回折の効果により液晶パネルのコントラストは大
幅に向上する。
【0057】また、回折格子は光透過性物質で形成して
いるので、画素の開口率を低下することがない。また本
発明に従えば、回折格子の凸部の上部の液晶層にも充分
な電界を印加することができ、駆動が可能であるので所
望の回折効率が得られる。
【0058】以上の本発明の液晶パネルを本発明の液晶
投写型テレビに用いるとその効果は著しく、光の回折効
果により画像のコントラストを大幅に向上できる。さら
に、本発明では、特に主として赤色用の液晶パネルの回
折格子の高さ、液晶層の膜厚または水滴状液晶径を他の
パネルと変化させることにより、画像全体としてのコン
トラストを大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶パネルの第1の実施例の平面図お
よび断面図である。
【図2】本発明の液晶パネルの第1の実施例の断面図で
ある。
【図3】本発明の液晶パネルの第2の実施例の平面図お
よび断面図である。
【図4】本発明の液晶パネルの第2の実施例の断面図で
ある。
【図5】本発明の液晶パネルの第3の実施例の平面図お
よび断面図である。
【図6】本発明の液晶投写型テレビの一実施例の構成図
である。
【図7】本発明の液晶投写型テレビの他の実施例の構成
図である。
【図8】従来の液晶パネルの平面図である。
【図9】従来の液晶パネルの平面図および断面図であ
る。
【図10】従来の液晶パネルの断面図である。
【図11】TN液晶パネルの動作の説明図である。
【図12】従来の液晶投写型テレビの構成図である。
【図13】従来の液晶投写型テレビの構成図である。
【図14】高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。
【符号の説明】
11 ゲート信号線 12 ソース信号線 13 TFT形成位置 14、34、54 画素電極 15、31、51 突起物(回折格子) 16 アレイ基板 21 対向基板 22 対向電極 23 高分子分散液晶層 32 ブラックマトリクス 61 集光光学系 62 赤外線カットミラー 63a、63b、63c ダイクロイックミラー 64a、64b、64c 高分子分散液晶パネル 66a、66b、66c アパーチャ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/74 H04N 5/74 K (56)参考文献 特開 平3−23422(JP,A) 特開 平3−87721(JP,A) 特開 平4−318518(JP,A) 特開 平4−232917(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1334

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板と第2の基板のうち少なくと
    も一方が透明である対向する基板の相対する面に光透過
    性を有する少なくとも一方の電極層がくし歯形状である
    電極層を形成し、前記第1の基板と第2の基板間に高分
    子分散液晶層を挟持し、かつ前記くし歯形状に形成され
    た電極層の間隙に表面に電極層を形成しない突起物を形
    成したことを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】 第1の基板と第2の基板のうち少なくと
    も一方が透明である対向する基板の相対する面に光透過
    性を有する電極層を形成し、前記第1の基板と第2の基
    板間に高分子分散液晶層を挟持し、かつ前記第1の基板
    と第2の基板のうち少なくとも一方の基板上光透過性
    を有する等方性媒質で突起物を形成し、前記突起物表面
    上と前記突起物間の凹み部分に光透過性を有する別々の
    電極を形成したことを特徴とする液晶パネル。
  3. 【請求項3】 突起物表面上の電極層突起物間の凹み
    部分の電極層とには、異なった信号が印加されることを
    特徴とする請求項記載の液晶パネル。
  4. 【請求項4】 第1の基板と第2の基板のうち少なくと
    も一方が透明である対向する基板の相対する面に光透過
    性を有する電極層を形成し、前記第1の基板と第2の基
    板間に高分子分散液晶層を挟持し、かつ前記第1の基板
    と第2の基板のうち少なくとも一方の基板上に 高分子分
    散液晶層を形成する高分子材料を用いて突起物を形成し
    たことを特徴とする液晶パネル。
  5. 【請求項5】 第1の基板と第2の基板のうち少なくと
    も一方が透明である対向する基板の相対する面に光透過
    性を有する電極層を形成し、前記第1の基板と第2の基
    板間に高分子分散液晶層を挟持し、かつ前記第1の基板
    と第2の基板のうち少なくとも一方の基板上に光透過性
    を有する等方性媒質で突起物を形成し、前記 突起物の誘
    電率は液晶の配向ベクトルに垂直な方向の誘電率より大
    きく、平行な方向の誘電率より小さいことを特徴とする
    液晶パネル。
  6. 【請求項6】 光発生手段と、前記光発生手段から発生
    する光を各波長の光に分離する色フィルタと、 各波長の
    光に対して配置された請求項1から5のいずれかに記載
    液晶パネルと、投写レンズとを具備し、前記液晶パネ
    ルのうち1枚以上の液晶パネル内に形成される突起物の
    高さとピッチのうち少なくとも一方が、他の液晶パネル
    と異なっていることを特徴とする液晶投写型テレビ。
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