JP3245432B2 - 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ - Google Patents

液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ

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JP3245432B2 JP24901491A JP24901491A JP3245432B2 JP 3245432 B2 JP3245432 B2 JP 3245432B2 JP 24901491 A JP24901491 A JP 24901491A JP 24901491 A JP24901491 A JP 24901491A JP 3245432 B2 JP3245432 B2 JP 3245432B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する液
晶投写型テレビ、および主として前記液晶投写型テレビ
に用いる液晶パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは軽量、薄型など数多くの特
徴を有する為、研究開発が盛んである。しかし、大画面
化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、小型
の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡大投
映し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビがにわ
かに注目を集めてきている。現在、商品化されている液
晶投写型テレビは液晶の旋光特性を利用したツイスト
マティック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが用いられ
ている。液晶投写型テレビの一例として「フラットパネ
ル・ディスプレイ'91 P194〜P205 日経B
P社出版」がある。(図4)は液晶パネルの等価回路図
である。G1〜Gmはゲート信号線であり、その一端は
ゲートドライブIC41に接続されている。S1〜Sn
はソース信号線であり、一端はソースドライブIC42
に接続されている。各画素はそれぞれ画素電極に信号を
印加する為の薄膜トランジスタ43(以後、TFTと呼
ぶ)を有しており、また信号を保持する為の付加コンデ
ンサ44が形成されている。45は画素電極と対向電極
間に挟持された液晶であり、電気回路的にはコンデンサ
と見なす事ができる。
【0003】(図5)は従来のTN液晶パネルの断面図
である。通常アレイ基板12と対向電極基板11は4〜
6μmの間隔で保持され、前記基板間にネマティック
晶51が注入されている。表示領域の周辺部は封止樹脂
(図示せず)で封止されている。また、対向電極15お
よび画素電極13上には配向膜52,53が形成され、
ネマティック液晶51がホモジニアスに配向するように
配向処理がなされ、なおかつアレイ基板12と対向電極
基板11上でおよそ90度方向が異なるように配向処理
がなされている。この結果、ネマティック液晶51は分
子長軸方向を基板と平行になし、上下基板間で90度ね
じれた状態に配向している。通常、従来のTN液晶パネ
ルに用いられるネマティック液晶は正の誘電率を有して
いる。
【0004】次に、従来の液晶投写型テレビについて図
面を参照しながら説明する。(図6)は従来の液晶投写
型テレビの構成図である。(図6)において、61は集
光光学系、62は赤外線および紫外線を透過させるUV
IRカットミラー、63aは青色光反射ダイクロイック
ミラー(以後、BDMと呼ぶ)、63bは緑色光反射ダ
イクロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、63cは
赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼
ぶ)、64a,64b,64c,66a,66b,およ
び66cは偏光板、65a,65b,65cは透過型の
TN液晶パネル、67a,67b,67cは投写レンズ
系である。なお、説明に不要な構成物は図面から省略し
ている。以上のことは以下の図面に対しても同様であ
る。
【0005】以下、従来の液晶投写型テレビの動作につ
いて(図6)を参照しながら説明する。まず、集光光学
系61から出射された白色光はBDM63aにより青色
光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、前記B光は偏光板
64aに入射される。BDM63aを透過した光はGD
M63bにより緑色光(以後、G光と呼ぶ)が反射され
偏光板64bに、また、RDM63cにより赤色光(以
後、R光と呼ぶ)が反射され偏光板64cに入射され
る。偏光板では各色光の縦波成分または横波成分の一方
の光のみを透過させ、光の偏光方向をそろえて各液晶表
示装置に照射させる。この際、50%以上の光は前記偏
光板で吸収され、透過光の明るさは最大でも半分以下と
なってしまう。
【0006】各液晶パネルは印加される映像信号にもと
づいて前記入射光を変調する。変調された光はその変調
度合により各偏光板66a,66b,66cを透過し、
各投写レンズ系67a,67b,67cに入射して、前
記レンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投映さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明からも明ら
かなように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、直線偏
光の光を入射させる必要があり、したがって、液晶パネ
ルの前後には偏光板を配置する必要がある。この偏光板
は理論的にも50%以上の光を吸収してしまう。そのた
め、スクリーンに拡大投映した際、低輝度画面しか得ら
れないという課題がある。本発明は上記課題を解決する
ために発明されたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶パネルは、
ITOからなる対向電極が形成された第1の基板と、
素電極がマトリックス状に形成された第2の基板と、前
記第1の基板と前記第2の基板間に挟持された光硬化性
樹脂材料と液晶材料とからなる液晶層とを備えた液晶パ
ネルにおいて、前記対向電極と前記液晶層との間に、対
向電極と液晶層間の剥離を抑制する透明膜または対向電
極を構成する物質が液晶層と反応することを抑制する透
明膜を形成したことを特徴とするものである。
【0009】また、本発明の液晶投写型テレビは本発
明の液晶パネルと、メタルハライドランプ等の光発生手
段と、前記光発生手段が発生した白色光をB光、G光お
よびR光の3つの所定波長範囲に分離するダイクロイッ
クミラー等の光分離手段と、前記3つの所定波長範囲の
光をそれぞれ変調する本発明の液晶パネルに導く光学系
と、前記液晶パネルで変調された光を合成してスクリー
ンに投映する投写光学系を具備するものである。
【0010】
【作用】従来の課題を解決するため、本発明では液晶と
して高分子分散液晶を用いている。高分子分散液晶は偏
光板を用いないため光利用率を非常に向上できる。
【0011】以下、簡単に高分子分散液晶について説明
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶を用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は、水滴状とならず連続に存在
する。以後、このような液晶をPNLCと呼び、また、
前記液晶を用いた液晶パネルをPN液晶パネルと呼ぶ。
前記2種類の液晶パネルで画像を表示するためには光の
散乱・透過を制御することにより行なう。
【0012】PDLCは、液晶が配向している方向で屈
折率が異なる性質を利用する。電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に配向し
ている。この状態では、高分子と液晶に屈折率の差が生
じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると液晶の
配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈
折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずに透過する。
【0013】これに対して、PNLCは液晶分子の配向
の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、つまり
電圧を印加していない状態では入射した光は散乱する。
一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光は透過
する。なお、前述のPDLCおよびPNLCの液晶の動
きの説明はあくまでもモデル的な考え方である。本発明
においてはPD液晶パネルとPN液晶パネルのうち一方
に限定するものではないが、説明を容易にするためPD
液晶パネルを例にあげて説明する。また、PDLCおよ
びPNLCを総称して高分子分散液晶と呼び、PD液晶
パネルおよびPN液晶パネルを総称して高分子分散液晶
パネルと呼ぶ。また、高分子分散液晶パネルに注入する
液晶を含有する液体を総称して液晶溶液と呼び、前記液
晶溶液中の樹脂成分が重合硬化した状態をポリマーと呼
ぶ。本発明の液晶パネルはPDLCとPNLCの一方に
限定とするものではないが、説明を容易にするためPD
LCを例にあげて説明する。
【0014】高分子分散液晶の動作について(図7
(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図7(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。(図7(a)(b))において、71はアレイ基
板、72は画素電極、73は対向電極、74は水滴状液
晶、75はポリマー、76は対向基板である。画素電極
72にはTFT等が接続され、TFTのオン・オフによ
り画素電極に電圧が印加されて、画素電極上の液晶配向
方向を可変させて光を変調する。(図7(a))に示す
ように電圧を印加していない状態では、それぞれの水滴
状液晶74は不規則な方向に配向している。この状態で
はポリマー75と水滴状液晶74とに屈折率差が生じ入
射光は散乱する。ここで(図7(b))に示すように画
素電極に電圧を印加すると液晶の方向がそろう。液晶が
一定方向に配向したときの屈折率をあらかじめポリマー
の屈折率と合わせておくと、入射光は散乱せずにアレイ
基板71より出射する。
【0015】高分子分散液晶を用いて高品位の画像表示
パネルを構成しようとすると、散乱状態での光の透過量
(以後、オフ光量と呼ぶ)と透過状態での光の透過量
(以後、オン光量と呼ぶ)との比(以後、コントラスト
と呼ぶ)を大きくする必要がある。コントラストが小さ
いと多階調表示ができなくなり、画像表示品位は悪くな
る。液晶投写型テレビではコントラストは100以上必
要である。
【0016】高分子分散液晶はラビング処理の必要がな
い。したがって、配向膜は不要であるからITO等で形
成される対向電極と画素電極間に高分子分散液晶を狭持
させればよい。しかし、ITOと高分子分散液晶では密
着性がわるく、熱ストレス等がかかると剥離が発生す
る。また、ITO等の安定状態によってはITOの構成
物質と高分子分散液晶が反応し、液晶を劣化させること
もある。さらに、ITOの屈折率は2.0程度もあるた
め、液晶パネルに入射した光の反射率が大きい。そこ
で、ITO膜上に液晶の常光屈折率noよりも屈折率が
小さい物質で薄膜を形成する。その膜厚dは光学的膜厚
であり、物理的にはλ/4/n(λは液晶パネルへの入
射光の中心波長、nは薄膜の屈折率)にする。
【0017】以上のようにITO上に透明物質からなる
薄膜を形成することにより直接高分子分散液晶とITO
が接することがなくなり、剥離および液晶の劣化がなく
なる。また、薄膜を所定の膜厚に形成することにより、
透過率、反射率を高く、もしくは減少させることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の液晶パ
ネルについて説明する。(図1)は本発明の液晶パネル
の断面図である。アレイ基板12上には画素電極13お
よびソース信号線14などが形成されている。画素電極
13はITO等の透明電極で形成される。一方、対向電
極基板11には対向電極15が形成されている。対向電
極15は画素電極13と同様にITO等の透明電極で形
成される。対向電極15と画素電極13間には高分子分
散液晶16を狭持している。
【0019】対向電極15および画素電極13上には透
明物質からなる薄膜17および18(以後、透明膜と呼
ぶ)が形成されている。具体的にはSiO2が該当す
る。前記透明膜の膜厚dは、液晶パネルが変調する光の
中心波長λ、薄膜の屈折率をnとすると、およそd=λ
/4/nとなるようにする。なお、前記中心波長λとは
液晶パネルに入射する光の波長のうち、平均的な波長で
ある。今、中心波長がG光の550nm、透明膜の屈折
率n=1.46とすると、550×10-9/4/1.4
6=0.094μmであるから、900Å〜1000Å
に形成すればよい。同様にB光では750〜850Å、
R光では950〜1050Åにする。高分子分散液晶は
配向膜を用いる必要がないため、対向電極と液晶、画素
電極と液晶の界面に容易に透明膜17,18を形成でき
る。
【0020】以上のように透明膜の膜厚を最適に形成す
ることにより、透過率、反射率を高く、もしくは減少さ
せることができる。したがって、コントラストを高くで
きる。
【0021】高分子分散液晶層16の液晶としてはネマ
ティック液晶スメクティック液晶、コレステリック液
晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化合物
や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であっても良
い。なお、先に述べた液晶材料のうちシアンビフェニル
系のネマティック液晶が最も好ましい。樹脂材料として
は透明なポリマーが好ましく、熱可塑性樹脂、熱硬化性
樹脂、光硬化性樹脂のいずれであっても良いが、製造工
程の容易さ、液晶層との分離等の点より紫外線硬化タイ
プの樹脂を用いるのが好ましい。具体的な例として紫外
線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に紫外線照射に
よって重合硬化するアクリルモノマー、アクリルオリゴ
マーを含有するものが好ましい。これらは、紫外線を照
射することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポリマ
ーとなり、液晶のみ相分離する。この際、樹脂分と比較
して液晶の量が少ない場合には独立した粒子状の水滴状
液晶が形成されるし、一方、液晶の量が多い場合は、樹
脂マトリクスが液晶材料中に粒子状、または、ネットワ
ーク状に存在し、液晶が連続層を成すように形成され
る。
【0022】画像表示領域部の水滴状液晶の粒子径、も
しくはポリマーネットワークの孔径がある程度均一で、
かつ大きさとしては0.1μm〜数μmの範囲でなけれ
ば入射光の散乱性能が悪くコントラストが上がらない。
なお、好ましくは水滴状液晶の平均粒子径もしくはポリ
マーネットワークの平均孔径は0.5μm〜1.5μm
の範囲がよい。この為にも紫外線硬化樹脂のように短時
間で硬化が終了しうる材料でなければならない。また、
液晶材料と樹脂材料の配合比は9:1〜1:9である。
【0023】高分子分散液晶層16の膜厚としては5μ
m〜20μmに形成され、中でも8μm〜15μmの範
囲が散乱特性および駆動する上での印加電圧の範囲が最
適である。前記膜厚は6〜8Vの印加電圧で最大透過率
90%が得られるように設定すればよい。
【0024】以上のように、本発明の液晶パネルではI
TO膜と高分子分散液晶間にSiO 2からなる透明膜を
形成している。SiO2はITOおよび高分子分散液晶
のポリマーとの密着度が高い。したがって、液晶パネル
に熱ストレス等が生じても剥離等の問題点は発生しな
い。
【0025】以下、図面を参照しながら本発明の液晶投
写型テレビについて説明する。(図2)は本発明の液晶
投写型テレビの構成図である。ただし、説明に不要な構
成要素は省略している。(図2)において、21は集光
光学系であり、内部に凹面鏡および光発生手段として2
50Wのメタルハライドランプを有している。また、凹
面鏡は可視光のみを反射させるように構成されている。
22は赤外線および紫外線を透過させ有視光のみを反射
させるUVIRカットミラーである。また、23aはB
DM、23bはGDM、23cはRDMである。なお、
BDM23aからRDM23cの配置は前記の順序に限
定するものではなく、また、最後のRDM23cは全反
射ミラーにおきかえてもよいことは言うまでもない。
【0026】24a,24b,24cは本発明の液晶パ
ネルである。なお、前記液晶パネルのうち、R光を変調
する液晶パネル24cは他の液晶パネルに比較して水滴
状液晶の平均粒子径を大きく、液晶膜厚も厚めに構成し
ている。これは光が長波長になるほど散乱特性が低下す
るためである。水滴状液晶の粒子径は、重合させるとき
の紫外線光の強度を制御することあるいは使用材料を変
化させることにより制御できる。液晶膜厚はビーズ径を
変化することにより調整できる。また、それぞれの液晶
パネルにおける透明膜の膜厚は本発明の液晶パネルの説
明で述べたように変調する光の波長に応じて最適となる
ように形成されている。つまり、液晶パネル24aの透
明膜の膜厚<液晶パネル24bの透明膜の膜厚<液晶パ
ネル24cの透明膜の膜厚となるように形成している。
25a、25b、25c、27a、27b、27cはレ
ンズ、26a,26bおよび26cは絞りとしてのアパ
ーチャである。なお、25,26および27で投写光学
系を構成している。また、アパーチャはレンズ27等の
F値が大きいとき必要がないことは明らかであり、投写
光学系を1つのレンズに置きかえることができることも
明らかである。
【0027】投写光学系は各液晶パネルを透過した平行
光線を透過させ、各液晶パネルで散乱した光を遮光させ
る役割を果たす。その結果、スクリーン上に高コントラ
ストのフルカラー表示が実現できる。アパーチャの開口
径Dを小さくすればコントラストは向上する。しかし、
スクリーン上の画像輝度は低下する。
【0028】本発明の液晶パネルの液晶層の膜厚が、1
0〜15μmの時、レンズの集光角は6度前後が最適で
あり、その時、コントラストは画面中心部で100:1
であり、リア方式テレビで40インチスクリーンに投写
した際、スクリーンゲイン5で200ft以上であり、
CRT投写型テレビと比較して、同等以上の画面輝度を
得ることができた。
【0029】以下、本発明の液晶投写型テレビの動作に
ついて説明する。なお、R,G,B光のそれぞれの変調
系については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系に
ついて例にあげて説明する。まず、集光光学系21から
白色光が照射され、前記白色光のB光成分はBDM23
aにより反射される。前記B光は高分子分散液晶パネル
24aに入射する。前記高分子分散液晶パネルは(図7
(a)(b))に示すように、画素電極に印加された信
号により入射した光の散乱と透過状態とを制御し、光を
変調する。
【0030】散乱した光はアパーチャ26aで遮光さ
れ、逆に、所定角度内の光はアパーチャ26aを通過す
る。変調された光は投写レンズ27aによりスクリーン
(図示せず)に拡大投映される。以上のようにして、ス
クリーンには画像のB光成分が表示される。同様に高分
子分散液晶パネル24bはG光成分の光を変調し、ま
た、高分子分散液晶パネル24cはR光成分の光を変調
して、スクリーン上にはカラー画像が表示される。
【0031】また、(図2)において投写光学系をこれ
に限定するものではなく、たとえば平行光を遮光体で遮
光し、散乱光をスクリーンに投映する中心遮へい型の光
学系を用いてもよいことは言うまでもない。
【0032】また、本実施例の液晶投写型テレビにおい
ては、R,GおよびB光の変調系において投写レンズ系
をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定するもの
ではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルによ
り変調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写
レンズ系に入射させて投映する構成であってもよい。さ
らに、R・G・B光それぞれを変調する液晶パネルを設
ける事に限定するものでもない。例えば、一枚の液晶パ
ネルにモザイク状のカラーフィルタを取付け、前記パネ
ルの画像を投映する構成でもよい。
【0033】さらに、本発明の液晶パネルは透過型液晶
パネルのように説明したが、これに限定するものではな
く、反射型に形成してもよい。その場合は、画素電極を
アルミニウム等の金属物質で反射電極に構成すればよ
い。その際の投写型テレビの構成例は(図3)のごとく
なる。
【0034】また、本発明の液晶パネルにおいて液晶は
高分子分散液晶としたが、これに限定するものではな
く、TN液晶でも反射率の改善等に効果がある。その際
は対向電極上に透明膜を形成し、さらに、その上に配向
膜を形成すればよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の液晶パネルは、
TOからなる対向電極と液晶層との間に液晶層の剥離を
抑制したり、または対向電極を構成する物質が液晶層と
反応することを抑制する透明膜を形成したことにより、
液晶層の剥離、劣化などの不良が大幅に減少する。
た、透明膜の形成により反射率が改善されることに
り、コントラストが向上するという大きな効果を有す
る。
【0036】また、本発明の液晶投写型テレビは本発明
の液晶パネルを用いているために、画質の高輝度化およ
び高コントラスト表示を実現できる。さらに、本発明の
液晶投写型テレビではR・G・Bの波長それぞれに対応
して、透明膜の膜厚を変化させることにより、それぞれ
の波長でのコントラストを大幅に改善しており、フルカ
ラーの高品位映像表示を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における液晶パネルの断面図
である。
【図2】本発明の液晶投写型テレビの一実施例の構成図
である。
【図3】本発明の液晶投写型テレビの一実施例の構成図
である。
【図4】液晶パネルの等価回路図である。
【図5】従来の液晶パネルの断面図である。
【図6】従来の液晶投写型テレビの構成図である。
【図7】高分子分散液晶パネルの動作の説明図である。
【符号の説明】
11 対向電極基板 12 アレイ基板 15 対向電極 14 ソース信号線 16 高分子分散液晶層 17,18 透明膜 13 画素電極 21 集光光学系 22 UVIRカットミラー 24a,24b,24c,32 高分子分散液晶パネル 26a,26b,26c,34 アパーチャ 51 TN液晶層 52,53 配向膜 64a,64b,64c,66a,66b,66c 偏
光板 65a,65b,65c TN液晶パネル 74 水滴状液晶 75 ポリマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−58022(JP,A) 特開 昭57−49922(JP,A) 特開 平2−280120(JP,A) 特開 平3−2824(JP,A) 特開 平2−282718(JP,A) 特開 平2−271319(JP,A) 特開 平3−175420(JP,A) 特開 平1−102432(JP,A) 特開 平3−186816(JP,A) 特開 昭59−61818(JP,A) 実開 平2−75694(JP,U)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ITOからなる対向電極が形成された第
    1の基板と、画素電極がマトリックス状に形成された第
    2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板間に挟持
    された光硬化性樹脂材料と液晶材料とからなる液晶層
    を備えた液晶パネルにおいて、前記対向電極と前記液晶
    層との間に対向電極と液晶層間の剥離を抑制する透明膜
    を形成したことを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】 ITOからなる対向電極が形成された第
    1の基板と、画素電極がマトリックス状に形成された第
    2の基板と、前記第1の基板と前記第2の基板間に挟持
    された光硬化性樹脂材料と液晶材料とからなる液晶層
    を備えた液晶パネルにおいて、前記対向電極と前記液晶
    層との間に対向電極を構成する物質が液晶層と反応する
    ことを抑制する透明膜を形成したことを特徴とする液晶
    パネル。
  3. 【請求項3】 透明膜の光学的膜厚はλ/4/n(λは
    液晶パネルへの入射光の中心波長、nは透明膜の屈折
    率)もしくはその近傍であることを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の液晶パネル。
  4. 【請求項4】 光硬化性樹脂材料はアクリル系樹脂材料
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    液晶パネル。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の液晶パネルと、光発生手段と、前記光発生手段が発生
    した光を前記液晶パネルに導く第1の光学要素部品と、
    前記液晶パネルで変調された光を投写する投写手段とを
    具備したことを特徴とする液晶投写型テレビ。
  6. 【請求項6】 光発生手段と、前記光発生手段が放射す
    る光を少なくとも第1の色光の光路と第2の色光の光路
    に分離する光分離手段と、前記色光の光路のそれぞれに
    配置された請求項1から請求項4のいずれかに記載の液
    晶パネルと、前記液晶パネルで変調した光を投写する投
    写手段とを具備し、前記第1の色光の光路に配置された
    前記液晶パネルの透明膜の膜厚と前記第2の色光の光路
    に配置された前記液晶パネルの透明膜の膜厚とが異なっ
    ていることを特徴とする液晶投写型テレビ。
  7. 【請求項7】 光学系はUVIRカットミラーを具備し
    ていることを特徴とする請求項5または請求項6記載の
    液晶投写型テレビ。
  8. 【請求項8】 液晶パネルは反射型であることを特徴と
    する請求項5または請求項6記載の液晶投写型テレビ。
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