JP3111495B2 - 液晶パネルおよびその製造方法および液晶投写型表示装置 - Google Patents

液晶パネルおよびその製造方法および液晶投写型表示装置

Info

Publication number
JP3111495B2
JP3111495B2 JP7617291A JP7617291A JP3111495B2 JP 3111495 B2 JP3111495 B2 JP 3111495B2 JP 7617291 A JP7617291 A JP 7617291A JP 7617291 A JP7617291 A JP 7617291A JP 3111495 B2 JP3111495 B2 JP 3111495B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid crystal
electrode
polymer
light
crystal layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7617291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04309922A (ja
Inventor
博司 高原
秀樹 大前
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP7617291A priority Critical patent/JP3111495B2/ja
Publication of JPH04309922A publication Critical patent/JPH04309922A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3111495B2 publication Critical patent/JP3111495B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する
晶投写型表示装置(以後、液晶投写型テレビと呼ぶ)お
よび前記液晶投射型テレビに用いる液晶パネルおよびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は軽量、薄型など数多くの
特徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大
画面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、
小型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡
大投映し大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビがに
わかに注目をあつめてきている。現在、商品化されてい
る液晶投写型テレビには液晶の施光特性を利用したツイ
ストネマステック(以後、TNと呼ぶ)液晶表示装置が
用いられている。
【0003】まず、一般的な液晶パネルについて説明す
る。(図9)は液晶パネルの平面図である。(図9)に
おいて、93はスイッチング素子としての薄膜トランジ
スタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成されたガラス基
板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、94はITOなどから
なる透明電極が形成された基板(以後、対向基板と呼
ぶ)、91はアレイ基板93上のゲート信号線に接続さ
れたTFTのオンオフを制御する信号を印加するドライ
ブIC(以後、ゲートドライブICと呼ぶ)、92はア
レイ基板93上のソース信号線にデータ信号を印加する
ためのドライブIC(以後、ソースドライブICと呼
ぶ)、95は偏光フィルム、96は封止樹脂である。
【0004】また、(図10)は液晶パネルを構成する
アレイ基板93の画像表示部の等価回路図である。(図
10)において、101はゲートドライブ回路、102
はソースドライブ回路、G1〜Gmはゲート信号線、S1
〜Snはソース信号線、103はTFT、104は付加
容量、105は表示素子としての液晶である。
【0005】液晶パネルの動作としては、ゲートドライ
ブ回路101はゲート信号線G1〜Gmに対し順次オン電
圧を印加する。それと同期してソースドライブ回路10
2はソース信号線S1〜Snにそれぞれの画素に印加する
電圧を出力する。各表示素子105には液晶を所定の透
過量にする電圧が印加され保持される。この電圧は次の
周期で各TFTが再びオン状態になるまで保持される。
前述の動作が繰り返されることにより光は変調され、画
像が表示される。
【0006】以下、従来の液晶表示装置について説明す
る。(図11)は従来の液晶表示装置の表示領域の平面
図である。(図11)において、114a,114bは
ソース信号線、113a,113bはゲート信号線、1
11は画素電極、112はTFT形成位置である。ま
た、(図12)は(図11)のA−A’線での断面図で
ある。ただし、説明を容易にするため説明に不要な箇所
は省略している。(図12)において、125は画素電
極、126はITOからなる対向電極、123はTN液
晶、122はTFTおよび信号線などが形成されたアレ
イ基板、121は対向基板、124はTFTである。
(図11)および(図12)より明らかなように、従来
の液晶パネルは画素ごとに画素電極111に印加する信
号を制御するためTFTが形成されており、対向基板1
21には対向電極126が形成されている。また、対向
基板121とアレイ基板122間は通常4〜6μmの間
隔で配置され、液晶パネルの周辺部は(図9)に示すよ
うな封止樹脂96で封止され、前記間隔にTN液晶が注
入された構造となっている。
【0007】以下、図面を参照しながら、従来の液晶パ
ネルの製造方法について説明する。なお、(図13
(a)〜(e))は従来の液晶パネルの製造方法を説明
するための説明図である。(図13)において、131
は封止樹脂である。まず、(図13(a))に示すよう
にTFT124および画素電極125が形成されたアレ
イ基板122は素子面を上に向けて配置される。次に
(図13(b))で示すように、表示領域の周辺部をス
クリーン印刷技術などにより封止樹脂131が塗布され
る。一方、対向基板121は、(図13(c))で示す
ように対向電極126上に液晶層の所定ギャップを得る
ためにビーズ23が散布される。その後、(図13
(d))に示すように、対向基板121上にアレイ基板
122を位置決めし、アレイ基板122と対向基板12
1とをはりあわせる。その後、加熱または紫外線を照射
して封止樹脂を硬化させる。次に、前記基板を真空室に
入れ、アレイ基板122と対向基板121のギャップ内
を真空状態にした後、液晶の注入口を液晶に侵す。その
後、真空室の真空を破ると、TN液晶123は注入口か
らギャップ内に注入される。最後に注入口を封止して、
(図13(e))に示すように液晶パネルは完成する。
【0008】以下、従来の液晶投写型テレビについて図
面を参照しながら説明する。(図14)は従来の液晶投
写型テレビの構成図である。(図14)において、14
1は集光光学系、142は赤外線を透過させる赤外線カ
ットミラー、143aは青色光反射ダイクロイックミラ
ー(以後、BDMと呼ぶ)、143bは緑色光反射ダイ
クロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、143cは
赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼
ぶ)、144a,144b,144c,146a,14
6b,146cは偏光板、145a,145b,145
cは透過型のTN液晶表示装置、147a,147b,
147cは投写レンズ系である。なお、投写レンズ系は
差しさわりがない時は総称して投写レンズと呼ぶ。ま
た、説明に不要な構成物、たとえばフィールドレンズな
どは図面から省略している。
【0009】以下、従来の液晶投写型テレビの動作につ
いて(図14)を参照しながら説明する。まず集光光学
系141から出射された白色光はBDM143aにより
青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、このB光は偏
光板144aに入射される。同様にBDM143aを透
過した光はGDM143bにより緑色光(以後、G光と
呼ぶ)が反射され偏光板144bに、また、RDM14
3cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され偏光
板144cに入射される。偏光板では各色光の縦波成分
または横波成分の一方の光のみを透過させ、光の偏光方
向をそろえて各液晶表示装置に照射させる。この際、5
0%以上の光は前記偏光板で吸収され、透過光の明るさ
は最大でも半分以下となってしまう。
【0010】各液晶表示装置は映像信号により前記透過
光を変調する。変調された光はその変調度合により各偏
光板146a,146b,146cを透過し、各投写レ
ンズ系147a,147b,147cに入射して、これ
らのレンズによりスクリーン(図示せず)に拡大投映さ
れる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述の説明でも明らか
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、直線偏光
にして光を入射させる必要がある。したがって、液晶表
示装置の前後には偏光板を配置する必要がある。前述偏
光板は理論的に50%以上の光を吸収してしまう。した
がって、スクリーンに拡大投映した際、低い画面輝度し
か得られないという課題がある。
【0012】以上の課題を解決するため、本発明の液晶
パネルおよび液晶投写型テレビでは高分子分散液晶を用
いている。高分子分散液晶には、液晶と高分子の分散状
態によって、大きく2つのタイプに分けられる。1つ
は、水滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプであ
る。液晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以
後、このような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶
を用いた液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つ
は、液晶層に高分子のネットワークを張り巡らせたよう
な構造を採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を
含ませたような格好になる。液晶は、水滴状とならず連
続に存在する。以後、このような液晶をPNLCと呼
び、また、前記液晶を用いた液晶パネルをPN液晶パネ
ルと呼ぶ。前記2種類の液晶パネルにおける画像の表示
は、光の散乱・透過を制御することにより行なう。PD
LCは、液晶が配向している方向で屈折率が異なる性質
を利用する。電圧を印加していない状態では、それぞれ
の水滴状液晶は不規則な方向に配向している。この状態
では、高分子と液晶に屈折率の差が生じ、入射光は散乱
する。ここで電圧を印加すると液晶の配向方向がそろ
う。液晶が一定方向に配向したときの屈折率をあらかじ
め高分子の屈折率と合わせておくと、入射光は散乱せず
に透過する。
【0013】これに対して、PNLCは液晶分子の配向
の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、つまり
電圧を印加していない状態では入射した光は散乱する。
一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光は透過
する。なお、前述のPDLCおよびPNLCの液晶の動
きの説明はあくまでもモデル的な考え方である。本発明
においてはPD液晶パネルとPN液晶パネルのうち一方
に限定するものではないが、説明を容易にするためPD
液晶パネルを例にあげて説明する。また、PDLCおよ
びPNLCを総称して高分子分散液晶と呼び、PD液晶
パネルおよびPN液晶パネルを総称して高分子分散液晶
パネルと呼ぶ。また、高分子分散液晶パネルに注入する
液晶を含有する液体を総称して液晶溶液または樹脂と呼
び、前記液晶溶液の樹脂成分が重合硬化した状態をポリ
マーと呼ぶ。
【0014】まず、高分子分散液晶の動作について(図
15(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図15
(a)(b))は高分子分散液晶表示装置の動作の説明
図である。(図15(a)(b))において、151は
アレイ基板、152は画素電極、153は対向電極、1
54は水滴状液晶、155はポリマー、156は対向基
板である。画素電極152にはTFT等が接続され、T
FTのオン,オフにより画素電極に電圧が印加されて、
画素電極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。
(図15(a))に示すように電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶154は不規則な方向に
配向している。この状態ではポリマー155と液晶とに
屈折率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図15
(b))に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶
の方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折
率をあらかじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずにアレイ基板151より出射する。
【0015】高分子分散液晶は先にも述べたように水滴
状液晶により光を散乱あるいは前記水滴状液晶を光が透
過することにより画像表示を行なう。しかし、水滴状液
晶の形状と散乱光の波長には密接な関係がある。水滴状
液晶の粒子径が大きいと短波長の光は散乱されにくい。
逆に小さいと長波長の光は散乱されにくい。PNLCに
おいてはポリマーの平均空隙間隔(以後、孔径と呼ぶ)
により大小により光の散乱特性は決まる。したがって、
同一の水滴状液晶の粒子径あるいは孔径で青・緑および
赤色光のすべての領域の波長の光を良好に変調すること
は困難である。
【0016】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、第1の本発明の液晶パネルは、第1と第2のアレイ
基板間に第1の高分子分散液晶層と第2の高分子分散液
晶層とを配置し、前記第1の高分子分散液晶層と第2の
高分子分散液晶層間に透明電極層を形成したものであ
る。前記第1の高分子分散液晶層と第2の高分子分散液
晶層は、その高分子または液晶材料を変化させることに
より、あるいは紫外線光の照射条件を変えることにより
水滴状液晶の平均粒子径または平均孔径を変化させてい
る。
【0017】第2の本発明の液晶パネルは、第1の電極
が形成された第1の基板と、第2の電極が形成された第
2の基板と、第1の高分子分散液晶層と、第2の高分子
分散液晶層と、第3の電極および第4の電極が配置され
た第3の基板とを具備し、前記第1の電極と前記第3の
電極間に前記第1の高分子分散液晶層が配置され、前記
第2の電極と前記第の電極間に前記第2の高分子分散
液晶層が配置されていることを特徴とする。また、前記
第1の高分子分散液晶層と第2の高分子分散液晶層は、
その高分子または液晶材料を変化させることにより、あ
るいは紫外線光の照射条件を変えることにより水滴状液
晶の平均粒子径または平均孔径を変化させている。
【0018】第1の本発明の液晶パネルの製造方法は、
第1の電極が形成された第1の基板と剥離手段との間に
第1の液晶を含有する樹脂を配置する第1の工程と、前
記液晶を含有する樹脂を硬化させて第1の液晶層を形成
する第2の工程と、前記第1の液晶層から前記剥離手段
を剥離し、前記第1の液晶層上に第3の電極を形成する
第3の工程と、前記第3の電極と第2の基板間に液晶を
含有する樹脂を注入し、前記液晶を含有する樹脂を硬化
させて第2の液晶層を形成する第4の工程とを有するこ
とを特徴とする。
【0019】第2の本発明の液晶パネルの製造方法は、
第1の電極と第3の電極間に液晶を含有する樹脂を注入
する工程と、第4の電極と第2の電極間に液晶を含有す
る樹脂を注入する工程と、第1および第2の基板側から
紫外線光を照射して前記液晶を含有する樹脂を硬化させ
て液晶層を形成する工程とを有し、前記第1の基板側か
ら照射する紫外線光の照射条件と前記第2の基板側から
照射する紫外線光の照射条件とを異ならせる。
【0020】本発明の液晶投写型テレビは、光発生手段
と、請求項1から請求項のいずれかに記載の液晶パネ
ルと、前記光発生手段からの光を前記液晶パネルに導く
光学手段と、液晶パネルで変調された光を投射する投射
手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明の液晶パネルは水滴状液晶の平均粒子径
あるいは孔径が異なる2層構造の高分子分散液晶層を有
するものである。水滴状液晶の平均粒子径あるいは孔径
が小さいと短波表の散乱特性がよく、大きいと長波長の
散乱特性がよい。本発明の高分子分数液晶層のうち1層
の平均粒子径あるいは孔径はもう一方の層より大きくし
ている。したがって、青色光の短波長から赤色光の長波
長まで幅広い波長領域の光を良好に変調することができ
る。また各高分子分散液晶層は画素電極と対向電極に狭
持されており、液晶に電圧が印加されやすく液晶の応答
速度も20ミリ秒以下と高速である。
【0022】また、本発明の液晶パネルの製造方法は本
発明の液晶パネルを作製するためのものである。これら
は2層の高分子分散液晶層を形成しているにもかかわら
ず、容易な液晶パネルの作製を実現している。
【0023】本発明では高分子分散液晶を用いているた
め、従来の液晶投写型テレビに比較して2倍以上の画面
の高輝度を実現できる。また、高分子分散液晶パネルは
特に赤色光等の長波長領域で散乱特性が悪く、前記液晶
パネルを用いて投写型テレビを構成したとき、コントラ
ストが低いという課題があったが、本発明の液晶パネル
を赤色光の変調用として用いたことにより、すべての波
長領域において散乱特性が良好になり、コントラストも
200:1以上を実現できる。
【0024】
【実施例】以下、図面を参照しながら第1の本発明の液
晶パネルについて説明する。(図1)は第1の本発明の
液晶パネルの断面図である。(図1)において、13
a,13bはアレイ基板、12a,12bは画素電極、
11a,11bはTFT、14は対向電極、15a,1
5bは高分子分散液晶層である。(図1)から明らかな
ように、高分子分散液晶層13aはアレイ基板13aと
対向電極14に狭持され、また高分子分散液晶層13b
はアレイ基板13bと対向電極14に狭持されている。
液晶層の膜厚は5〜20μmであり、中でも8〜12μ
mが良好前後である。画素電極12aと12bは相対す
る位置に配置され、光がスムーズに透過できるように構
成されている。対向電極14は従来の液晶パネルと同様
に基板周辺部で電気的にコモン電圧が印加されるよう構
成されている。以下、より詳しい説明は第1の本発明の
液晶パネルの製造方法で説明する。
【0025】以下、第1の本発明の液晶パネルの製造方
法について説明する。第1の本発明の液晶パネルの製造
方法は(図1)に示す液晶パネルの製造方法である。
【0026】(図2(a)〜(e))は第1の本発明の
液晶パネルの製造方法を説明するための説明図である。
(図2(a)〜(e))において、21はフッ素樹脂2
2がコーティングされたガラス基板、23はビーズであ
る。
【0027】まず、アレイ基板13a上に液晶溶液を塗
布する。液晶溶液としては、トリメチロールプロパント
リアクリレート10部、および2−ヒドロキシエチルア
クリレート10部、およびアクリルオリゴマー(東亜合
成化学(株)製「M−1200」)23部、及び光硬化
開始剤としてメルク社製「ダロキュア1173」を0.
5部、液晶としてBDH社製「E7」を50部混合した
ものである。
【0028】塗布方法としてはスクリーン印刷などの印
刷技術、スピンナーなどを用いる方法などがある。液晶
溶液の液晶としてはシアノビフェニル系が最もよく、樹
脂はアクリル系がよい。前記液晶溶液は樹脂と液晶の体
積比率が10:1〜1:10のものを用い、中でも2:
1〜1:2が適当である。液晶溶液にビーズを拡散して
おいてもよい。液晶溶液は塗布前に脱泡処理を行なって
おく。
【0029】前記ビーズ23は直径5μm〜30μmの
ものを用い、好ましくは10〜20μmのものを用い
る。また、ビーズはあらかじめアレイ基板13a上に散
布しておいてもよい。所定時間放置した後、紫外線を照
射して前記樹脂を相分離させる。また、さらに平滑度を
高めるため液晶溶液塗布後、フッ素樹脂22がコーティ
ングされたガラス基板21を前記液晶溶液上に重ねる方
法もある。この際、空気がはいりこまないように、アレ
イ基板端より重ねる。その時の状態を(図2)に示す。
【0030】次に、ガラス基板21上から加圧し、ガラ
ス基板21とアレイ基板13aの間隔がビーズの直径に
なるようにする。加圧の方法としては、ローラーなどで
基板端から加圧していく方法などがあげられる。つぎに
ガラス基板21側から紫外線を照射すると液晶溶液は光
硬化性樹脂のみ硬化し相分離を起こして水滴状液晶が形
成される。
【0031】液晶と樹脂の混合比によって水滴状液晶の
状態は決定され、液晶が50重量%以下で高分子マトリ
ックス内に独立して存在する球状の液晶ドロップレット
となり、それ以上になると液晶滴同志はつながって連続
相となり3次元の網目構造となる。またこの液晶滴の平
均粒子径、もしくは平均空隙間隔は高分子マトリクスを
形成する際に照射する紫外線の強度によって決定され
る。本発明では高分子分散液晶層15aは90W/cm
の強度のメタルハライドランプを用いて3m/分のベル
トコンベア速度で照射して硬化させた。このようにして
得られた高分子分散液晶パネルの液晶滴の平均粒子径は
約1.2μmであった。
【0032】以上のように硬化後、ガラス基板21を用
いた場合は、ガラス基板21を剥離して取り除く。この
際、フッ素樹脂は離形性が良いため、ガラス基板21の
端に圧力をかけることにより容易に剥離できる。次に、
前記高分子分散液晶層15a上に光の透過性を有する薄
膜たとえばITO薄膜14を形成する。これが対向電極
つまり共通電極となる。この状態を(図2(d))に示
す。なお、ITO薄膜はSnO2薄膜であってもよい。
【0033】次に前記対向電極上にビーズ23を散布す
る。一方、アレイ基板13bの周辺部に封止樹脂を塗布
し、対向電極14が形成されたアレイ基板13aとアレ
イ基板13bをはりあわせる。この際、相対する画素電
極12aと12bは精度よく上下に重なるようにはりあ
わせる。その後、加熱または紫外線を照射して封止樹脂
を硬化させる。次に前記基板を真空室に入れ、アレイ基
板13bと対向電極14間を真空状態とした後、液晶の
注入口を先に示した液晶溶液に侵す。その後、真空室の
真空を破ると、液晶溶液はアレイ基板13bと対向電極
14間に注入される。その後、50W/cmの強度のメ
タルハライドランプを用い2m/分のベルトコンベア速
度で照射し、液晶溶液を硬化させた。このようにして得
られた高分子分散液晶層15bの水滴状液晶の平均粒径
は約2.0μmであった。以上のようにして完成した液
晶パネルを(図2(e))に示す。
【0034】以下、図面を参照しながら第2の本発明の
液晶パネルについて説明する。(図3)は第2の本発明
の液晶パネルの断面図である。(図3)において、31
a,31bはガラスよりなる対向基板32の両面に形成
された対向電極である。対向基板32の厚みは1.2m
m以下がよく好ましくは0.8mm以下がよい。高分子
分散液晶層15a,15bの膜厚は5〜20μmがよ
く、中でも8〜12μmが良好である。(図3)から明
らかなように、高分子分散液晶層15aはアレイ基板1
3aと対向電極31aに狭持され、高分子分散液晶層1
5bはアレイ基板13bと対向電極31bに狭持されて
いる。画素電極12aと12bは上下に相対する位置に
配置され、高分子分散液晶層15a,15bが透過状態
の時、スムーズに光が透過できるよう構成されている。
対向電極31a,31bは基板周辺部で電気的にコモン
電圧が印加されるように構成されている。以下、より詳
しい説明は第2の本発明の液晶パネルの製造方法で説明
する。
【0035】以下、第2の本発明の液晶パネルの製造方
法について説明する。第2の本発明の液晶パネルの製造
方法は(図3)に示す液晶パネルの製造方法である。
(図4(a)〜(e))は第2の本発明の液晶パネルの
製造方法を説明するための図である。(図4)におい
て、41a,41bは封止樹脂である。まず、アレイ基
板13aの周辺部に封止樹脂41aをスクリーン印刷な
どの手法を用いて塗布する。この状態を(図4(b))
に示す。
【0036】一方、対向基板32上にビーズ23を散布
し、また、アレイ基板13bにも封止樹脂41bを塗布
すると同時にビーズ23を散布する。この状態を(図
(c))に示す。次に対向基板32とアレイ基板13a
を位置あわせをおこないはりあわせる。さらに前記基板
とアレイ基板13bとも位置あわせ加圧する。その後、
加熱または紫外線を照射して封止樹脂41a,41bを
硬化させる。その状態を(図4(d))に示す。次に前
記基板を真空室に入れ、アレイ基板と対向基板間を真空
状態にした後、液晶の注入口を第1の本発明の液晶パネ
ルの製造方法で示した液晶溶液に侵す。その後、真空室
の真空を破ると液晶溶液は前記基板間に注入される。最
後に紫外線を照射するが、上方から100W/cmの強
度のメタルハライドランプを用い下方から50W/cm
のメタルハライドランプにて30秒間照射する。すると
高分子分散液晶層15aの水滴状液晶の平均粒子径は約
1.2μm、高分子分散液晶層15bの水滴状液晶の平
均粒子径は約2.0μmであった。なお、紫外線を基板
の上方および下方から照射するとしたがこれに限定する
ものではなく、上方からのみ照射してもよい。その際は
上方からの光は画素電極12a、対向電極31aなどに
より減衰し、高分子分散液晶層15bには照射されにく
くなる。したがって、水滴状液晶の平均粒子径は大きく
なる。
【0037】以下、図面を参照しながら本発明の液晶投
写型テレビについて説明する。(図5)は本発明の液晶
投写型テレビの構成図である。ただし、説明に不要な構
成要素は省略している。(図5)において、51は集光
光学系であり、内部に凹面鏡および光発生手段としての
メタルハライドランプの250Wを有している。また凹
面鏡は有視光のみを反射させるように構成されている。
さらに集光光学系51の出射端には紫外線カットフィル
タが配置されている。52は赤外線を透過させ有視光の
みを反射させる赤外線カットミラーである。ただし、赤
外線カットミラー52は集光光学系51の内部に配置し
てもよいことは言うまでもない。また、53aは青色ダ
イクロイックミラー(以下、BDMと呼ぶ)、53bは
緑色ダイクロイックミラー(以下、GDMと呼ぶ)、5
3cは赤色ダイクロイックミラー(以下、RDMと呼
ぶ)である。なお、BDM53aからRDM53cの配
置は(図5)に示した順序に限定するものではなく、ま
た、最後のRDM53cは全反射ミラーにおきかえても
よいことは言うまでもない。
【0038】54a,54bおよび54cは高分子分散
液晶パネルであり、特に54cは第1または第2の本発
明の高分子分散液晶パネルである。なお、前記液晶パネ
ルは光のハレーション,反射を防止するため、少なくと
も光入射面には反射防止膜を形成している。55a,5
5bおよび55cはレンズ、57a,57bおよび57
cは投写レンズ、56a,56bおよび56cはしぼり
としてのアパーチャである。なお、55,56および5
7でシュリーレン光学系を構成している。また、特に支
障のないかぎり55,56および57の組を投写レンズ
系と呼ぶ。また、アパーチャはレンズ55のFNo.が
大きいとき必要がないことは明らかである。
【0039】投写レンズ系の配置等は、以下のとおりで
ある。まず、高分子分散液晶パネル54とレンズ55と
の距離Lと、レンズ55とアパーチャ56までの距離は
ほぼ等しくなるように配置される。また、レンズ55は
集光角θが約6度以下になるものが選ばれる。また、ア
パーチャ56の開口径Dは前述の距離Lが10cmとす
ると1cm程度に設定される。以上のような投写レンズ
系は各液晶パネルを透過した平行光線を透過させ、各液
晶パネルで散乱した光を透過させる役割を果たす。その
結果、スクリーン上に高コントラストのフルカラー表示
が実現できる。アパーチャの開口径Dを小さくすればコ
ントラストは向上する。しかし、スクリーン上の画像輝
度は低下する。
【0040】高分子分散液晶パネルの液晶層の膜厚が、
10〜15μmの時、少なくともレンズの集光角θは8
度以下にする必要があった。中でも6度前後が最適であ
り、その時、コントラストは画面中心部で200:1で
あり、リア方式で40インチスクリーンおよびスクリー
ンゲイン5に投写した際、400ftの明るさを実現で
きCRT投写型テレビと比較して、それ以上の画面輝度
を得ることができた。なお、その時のアパーチャの開口
径は10mm、距離Lは100mm前後であった。ま
た、本発明の液晶投写型テレビに用いた高分子分散液晶
パネルの水滴状液晶の平均粒子径は、液晶パネル54
a,54bについては約1.0μm。液晶パネル54c
については2層構造であり、それぞれ1.2μmおよび
2.0μmであった。液晶パネル54a,54bについ
ては青色光から緑色光まで散乱特性が非常によく、ま
た、液晶パネル54cについては緑色光から赤色光まで
幅広い範囲で散乱特性が良好であった。
【0041】以下、本発明の液晶投写型テレビの動作に
ついて説明する。なお、R,G,B光のそれぞれの変調
系については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系に
ついて例にあげ説明する。まず、集光光学系55から白
色光が照射され、前記白色光のB光成分はBDM53a
により反射される。前記B光は高分子分散液晶パネル5
4aに入射する。前記高分子分散液晶パネルは(図1
5)に示すように画素電極に印加された信号により入射
した光の散乱と透過を制御し、光を変調する。散乱した
光はアパーチャ56aで遮光され、逆に平行光または所
定角度内の光はアパーチャ56aを通過する。変調され
た光は投写レンズ57aによりスクリーン(図示せず)
に拡大投映される。以上のようにして、スクリーンには
画像のB光成分が表示される。同様に高分子分散液晶パ
ネル54bはG光成分の光を変調し、また、高分子分散
液晶パネル54cはR光成分の光を変調して、スクリー
ン上にはカラー画像が表示される。
【0042】以下、本発明の液晶投写型テレビの駆動回
路および駆動方法について説明する。(図6)は本発明
の液晶投写型テレビの駆動回路の説明図である。(図
6)において、54cはR光を変調する液晶パネル、5
4bはG光を変調する液晶パネル、54aはB光を変調
する液晶パネル、また、R1とR2およびトランジスタ
Qでベースに入力されたビデオ信号の正極性と負極性の
ビデオ信号を作る位相分割回路を構成している。61
a,61bおよび61cはフィールドごとに極性を反転
させた交流ビデオ信号を液晶パネルに出力する出力切り
換え回路である。ビデオ信号は所定値に利得調整された
のち、R,G,B光に対応する信号に分割される。この
ビデオ信号をそれぞれビデオ信号(R),ビデオ信号
(G),ビデオ信号(B)とする。それぞれのビデオ信
号(R),(G),(B)は位相分割回路に入力され、
この回路により正極性と負極性の2つのビデオ信号が作
られる。
【0043】次に前記3つのビデオ信号はそれぞれの出
力切り換え回路61a,61b,61cに入力され、前
記回路はフィールドごとに極性を反転させたビデオ信号
を出力する。このようにフィールドごとに極性を反転さ
せるのは、先にも述べたように液晶に交流電圧が印加さ
れるようにして液晶の劣化を防止するためである。次に
それぞれの出力切り換えを回路から出力されるビデオ信
号はソースドライブIC(図示せず)に入力される。制
御回路(図示せず)はソースドライブICとゲートドラ
イブIC(図示せず)との同期をとり、液晶パネルに画
像を表示させる。
【0044】次に人間の眼の視感度について説明する。
人間の眼は波長555nm付近が最高感度となってい
る。光の3原色では緑が一番高く、つぎが赤で、青がも
っとも鈍感である。この感度に比例した輝度信号を得る
ためには、赤色を30%、緑色を60%、青色を10%
加えればよい。したがって、テレビ映像で白色を得るた
めにはR:B:G=3:6:1の比率で加えればよい。
また、先にも述べたように液晶は交流駆動を行なう必要
がある。前記交流駆動は液晶パネルの対向電極に印加す
る電圧、つまりコモン電圧に対して正極性と負極性の信
号が交互に印加されることにより行なわれる。本実施例
では液晶パネルに正極性の信号が印加し視感度nの強さ
の光を変調している状態を+n、負極性の信号が印加し
視感度nの強さの光を変調している状態を−nとあらわ
す。
【0045】たとえば、R:G:B=3:6:1の光が
液晶パネルに照射されており、RとB用の液晶パネルに
正極性の信号が印加され、G用の液晶パネルに負極性の
信号が印加されておれば、+3・−6・+1とあらわす
ものとする。なお、R:G:B=3:6:1はNTSC
のテレビ映像の場合であって、液晶投写型テレビでは光
源のランプ・ダイクロイックミラーの特性などにより上
記比率は異なってくる。(図6)では+3・−6・+1
と示されているとおり、R:G:B=3:6:1の光が
照射され、RとB用の液晶パネルには正極の信号がG用
の液晶パネルには負極性の信号が印加されているところ
を示している。1フィールド後は−3・+6・−1と表
現される信号印加状態となる。
【0046】(図7)に各液晶パネルへの印加信号波形
を示す。(図7(a))はR光を変調する液晶パネル5
4cの信号波形、(図7(b))はG光を変調する液晶
パネル54bの信号波形、(図7(c))はB光を変調
する液晶パネル54cの信号波形である。(図7(a)
(b)(c))から明らかなように、G光変調用の信号
波形をR,B光変調用の信号波形と逆極性にしている。
通常、液晶パネルには同一信号が印加されていても偶数
フィールドと奇数フィールドでわずかに画素に保持され
る電圧に差が生じる。これは、TFTのオン電流および
オフ電流が映像信号の極性により異なる、あるいは配向
膜などの正電界と負電界での保持特性の違いにより生じ
る。この違いによりフリッカという現象があらわれる。
しかし、本発明の液晶投写型テレビでは(図7)に示す
ようにG光変調用の信号をR,B光変調用の信号と逆極
性にすることにより、フリッカが視覚的に見えることを
防止できる。なお、G光変調用の信号を他と逆極性にし
たのは、光の強度がR:G:B=3:6:1であり、信
号の極性および人間の視覚を考慮したとき(R+B):
G=(3+1):6=4:6となり、ほぼ1:1となり
つりあうようにするためである。
【0047】なお、本実施例の液晶パネルにおいては透
過型液晶パネルのように表現して説明したが、これに限
定するものではなく、反射型の構造を取ってもよいこと
は明らかである。その際は画素電極は金属物質で形成す
ればよい。
【0048】また、(図5)において投写レンズ系をシ
ュリーレン光学系としたがこれに限定するものではな
く、たとえば(図8)に示すように平行光を集光して遮
光体82で遮光し、散乱光をスクリーンに投映する中心
遮へい型の光学系を用いてもよい。
【0049】また、本発明の液晶表示装置の構成はTF
Tに限定するものではなく、ダイオードなどの2端子素
子をスイッチング素子として用いる液晶表示装置でも有
効である。
【0050】また、本発明の液晶投写型テレビの実施例
においてはリア方式液晶投写型TVのように表現して説
明したが、これに限定するものではなく反射型スクリー
ンに画像を投映するフロント方式液晶投写型TVでもよ
いことは言うまでもない。さらに、本実施例の液晶投写
型テレビにおいては、ダイクロイックミラーにより色分
離を行なうとしたがこれに限定するものではなく、たと
えば吸収型色フィルタを用いて、色分離を行なってもよ
い。
【0051】また、本実施例の液晶投写型テレビにおい
ては、R,GおよびB光の変調系において投写レンズ系
をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定するもの
ではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルによ
り変調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写
レンズ系に入射させて投映する構成であってもよいこと
は言うまでもない。
【0052】また、本発明の実施例において離形性の良
いガラス基板21を用いるとしたが、これに限定するも
のではなく、たとえば離形性のよいフィルムを用いても
よい。この離形性のよいフィルムとはシリコン樹脂フィ
ルム,フッ素樹脂フィルム,ポリエチレン・ポリプロピ
レンの如きオレフィン系樹脂フィルムなどが該当する。
また、ガラス基板22はフッ素樹脂をコーティングされ
たものとしたが、フッ素樹脂のみに限定するものではな
く、シリコン樹脂などをコーティングしたものであって
もよく、また基板はガラス基板に限定するものでもなく
金属基板であってもよいことは言うまでもない。
【0053】
【発明の効果】以上にように、本発明の発明の液晶パネ
ルは、高分子分散液晶層を2層有しており、また、前記
2つの液晶層の水滴状液晶の平均粒子径あるいはポリマ
ーの平均孔径は異なった大きさにしているので、広い範
囲の波長の光に対して散乱特性が良好である。そのた
め、従来の液晶パネルでは短波長あるいは長波長の光の
散乱特性が悪く、コントラストを高くとれなかったが、
広い波長範囲で200:1以上の高コントラストを実現
できる。従来、高分子分散液晶パネルで散乱特性を良好
にしようとすると液晶膜厚を厚くする必要があり、厚く
すると液晶の応答時間が長くなるという課題が発生して
いたが、本発明では2層の高分子分散液晶層をそれぞれ
画素電極と対向電極に狭持しているため、総合した液晶
膜厚が厚いにもかかわらず、液晶には大きな電圧が印加
され応答時間も20ミリ秒以下と高速化を実現してい
る。
【0054】また、本発明の液晶パネルの製造方法は本
発明の液晶パネルを作製するためのものである。これら
は2層の高分子分散液晶層を形成しているにもかかわら
ず、容易な液晶パネルの作製を実現している。
【0055】また、従来の液晶投写型テレビではTN液
晶を用いているため、光の50%以上が吸収されてしま
い、画面の高輝度化あるいは大画面化に対応できなかっ
たが、本発明では高分子分散液晶を用いているため、従
来の液晶投写型テレビに比較して2倍以上の画面の高輝
度を実現できる。また、高分子分散液晶パネルは特に赤
色光等の長波長領域で散乱特性が悪く、前記液晶パネル
を用いて投写型テレビを構成したとき、コントラストが
低いという課題があったが、本発明の液晶パネルを赤色
光の変調用として用いたことにより、すべての波長領域
において散乱特性が良好になり、コントラストも20
0:1以上を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の本発明の一実施例における液晶パネルの
断面図である。
【図2】第1の本発明の一実施例における液晶パネルの
製造方法の説明図である。
【図3】第2の本発明の一実施例における液晶パネルの
断面図である。
【図4】第2の本発明の一実施例における液晶パネルの
製造方法の説明図である。
【図5】本発明の液晶投写型テレビの一実施例における
構成図である。
【図6】本発明の液晶パネルの駆動回路の説明図であ
る。
【図7】本発明の液晶パネルの駆動回路の説明図であ
る。
【図8】本発明に係る中心遮光型投写レンズ系の説明図
である。
【図9】従来の液晶パネルの平面図である。
【図10】液晶パネルの等価回路図である。
【図11】液晶パネルの一画素部の平面図である。
【図12】従来の液晶パネルの断面図である。
【図13】従来の液晶パネルの製造方法の説明図であ
る。
【図14】従来の液晶投写型テレビの構成図である。
【図15】高分子分散液晶表示装置の説明図である。
【符号の説明】
11 TFT 12 画素電極 14,31 対向電極 15 高分子分散液晶層 21 ガラス基板 22 フッ素樹脂 23 ビーズ 32 対向基板 41 封止樹脂 54 高分子分散液晶パネル 56 アパーチャ 82 遮光体 13 アレイ基板 154 水滴状液晶 155 ポリマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02F 1/1334 G02F 1/1347

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電極と第3の電極間に第1の高分
    子分散液晶層が配置され、 前記第3の電極と第2の電極間に第2の高分子分散液晶
    層が配置され、 前記第1の高分子分散液晶層を構成する高分子および液
    晶材料と前記第2の高分子分散液晶層を構成する高分子
    および液晶材料のうち、少なくとも1つが異なっている
    ことを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】 第1の電極が形成された第1の基板と、
    第2の電極が形成された第2の基板と、第1の高分子分
    散液晶層と、第2の高分子分散液晶層と、第3の電極と
    を具備し、 前記第1の電極と前記第3の電極間に前記第1の高分子
    分散液晶層が配置され、 前記第2の電極と前記第3の電極間に前記第2の高分子
    分散液晶層が配置されていることを特徴とする液晶パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 第1の電極が形成された第1の基板と、
    第2の電極が形成された第2の基板と、第1の高分子分
    散液晶層と、第2の高分子分散液晶層と、片面に第3の
    電極がその反対面に第4の電極が形成または配置された
    第3の基板とを具備し、 前記第1の電極と前記第3の電極間に前記第1の高分子
    分散液晶層が配置され、 前記第2の電極と前記第4の電極間に前記第2の高分子
    分散液晶層が配置され、 第1の高分子分散液晶層を構成する高分子および液晶材
    料と第2の高分子分散液晶層を構成する高分子および液
    晶材料のうち、少なくとも1つが異なっている ことを特
    徴とする液晶パネル。
  4. 【請求項4】 第1の電極が形成された第1の基板と、
    第2の電極が形成された第2の基板と、第1の高分子分
    散液晶層と、第2の高分子分散液晶層と、片面に第3の
    電極がその反対面に第4の電極が形成または配置された
    第3の基板とを具備し、 前記第1の電極と前記第3の電極間に前記第1の高分子
    分散液晶層が配置され、 前記第2の電極と前記第4の電極間に前記第2の高分子
    分散液晶層が配置され、 前記第1の高分子分散液晶層の水滴状液晶の平均粒子径
    およびポリマーの平均孔径と前記第2の高分子分散液晶
    層の水滴状液晶の平均粒子径およびポリマーの平均孔径
    とが異なっている ことを特徴とする液晶パネル。
  5. 【請求項5】 第1の高分子分散液晶層を構成する高分
    子および液晶材料と第2の高分子分散液晶層を構成する
    高分子および液晶材料のうち、少なくとも1つが異なっ
    ていることを特徴とする請求項2記載の液晶パネル。
  6. 【請求項6】 第1の電極と第3の電極間に第1の高分
    子分散液晶層が配置され、前記第3の電極と第2の電極
    間に第2の高分子分散液晶層が配置され、前記第1の高
    分子分散液晶層の水滴状液晶の平均粒子径およびポリマ
    ーの平均孔径と前記第2の高分子分散液晶層の水滴状液
    晶の平均粒子径およびポリマーの平均孔径とが異なって
    いることを特徴とする液晶パネル。
  7. 【請求項7】 第1の電極と第2の電極と第3の電極の
    うち、少なくとも複数の電極は、マトリックス状に配置
    された画素電極であることを特徴とする請求項1または
    請求項2または請求項3記載の液晶パネル。
  8. 【請求項8】 第1の電極が形成された基板上に液晶を
    含有する樹脂を塗布し、前記液晶を含有する樹脂を硬化
    させて第1の液晶層を形成する第1の工程と、前記第1
    の液晶層上に第3の電極を配置する第2の工程と、前記
    第3の電極と第2の電極が形成された基板間に液晶を含
    有する樹脂を注入し、前記液晶を含有する樹脂を硬化さ
    せて第2の液晶層を形成する第3の工程とを有すること
    を特徴とする液晶パネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 第1の電極が形成された第1の基板と剥
    離手段との間に第1の液晶を含有する樹脂を配置する第
    1の工程と、 前記液晶を含有する樹脂を硬化させて第1の液晶層を形
    成する第2の工程と、 前記第1の液晶層から前記剥離手段を剥離し、前記第1
    の液晶層上に第3の電極を形成する第3の工程と、 第2の電極が形成された第2の基板と前記第3の電極間
    に液晶を含有する樹脂を注入する第4の工程と、 前記液晶を含有する樹脂を硬化させて第2の液晶層を形
    成する第5の工程とを有することを特徴とする液晶パネ
    ルの製造方法。
  10. 【請求項10】 第1の液晶を含有する樹脂を硬化させ
    紫外線光の照射条件と第2の液晶を含有する樹脂を硬
    化させる紫外線光の照射条件とを異ならせていることを
    特徴とする請求項または請求項記載の液晶パネルの
    製造方法。
  11. 【請求項11】 第1の電極が形成された第1の基板
    と、第2の電極が形成された第2の基板と、液晶を含有
    する樹脂と、第3および第4の電極が形成された第3の
    基板とを準備し、 前記第1の電極と前記第3の電極間に液晶を含有する樹
    脂を注入する工程と、 前記第4の電極と前記第2の電極間に液晶を含有する樹
    脂を注入する工程と、前記第1および前記第2の基板側
    から紫外線光を照射して前記液晶を含有する樹脂を硬化
    させて液晶層を形成する工程とを有し、 前記第1の基板側から照射する紫外線光の照射条件と前
    記第2の基板側から照射する紫外線光の照射条件とを異
    ならせていることを特徴とする液晶パネルの製造方法。
  12. 【請求項12】 光発生手段と、請求項1から請求項
    のいずれかに記載の液晶パネルと、前記光発生手段から
    の光を前記液晶パネルに導く光学手段と、 液晶パネルで変調された光を投射する投射手段とを具備
    したことを特徴とする液晶投写型表示装置。
  13. 【請求項13】 光発生手段と、前記光発生手段が発生
    する光を複数の波長領域の光路に分離する光分離手段
    と、前記複数の波長領域の光路のうち少なくとも光路の
    光を変調する請求項1から請求項のいずれかに記載の
    液晶パネルと、 液晶パネルで変調された光を投射する投射手段とを具備
    したことを特徴とする液晶投写型表示装置。
  14. 【請求項14】 光発生手段と、前記光発生手段が発生
    する光を第1の光路と第2の光路に分離する光分離手段
    と、前記第1の光路の光変調する請求項1から請求項
    のいずれかに記載の第1の液晶パネルと、前記第2の
    光路の光変調する請求項1から請求項のいずれかに
    記載の第2の液晶パネルと、前記液晶パネルで変調され
    た光を投射する投射手段とを具備し、 前記第1の液晶パネルに印加される映像信号の極性と前
    記第2の液晶パネルに印加される映像信号の極性とが反
    となっていることを特徴とする液晶投写型表示装置。
JP7617291A 1991-04-09 1991-04-09 液晶パネルおよびその製造方法および液晶投写型表示装置 Expired - Fee Related JP3111495B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7617291A JP3111495B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 液晶パネルおよびその製造方法および液晶投写型表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7617291A JP3111495B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 液晶パネルおよびその製造方法および液晶投写型表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04309922A JPH04309922A (ja) 1992-11-02
JP3111495B2 true JP3111495B2 (ja) 2000-11-20

Family

ID=13597674

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7617291A Expired - Fee Related JP3111495B2 (ja) 1991-04-09 1991-04-09 液晶パネルおよびその製造方法および液晶投写型表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3111495B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439597U (ja) * 1990-07-26 1992-04-03

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6221443B1 (en) 1996-09-13 2001-04-24 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Macromolecular dispersion type liquid crystal display element and method of manufacturing the same
TW594190B (en) 1996-09-13 2004-06-21 Matsushita Electric Ind Co Ltd Polymer dispersion type liquid crystal display element and producing method therefor
US6219113B1 (en) 1996-12-17 2001-04-17 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method and apparatus for driving an active matrix display panel
CN112243112A (zh) * 2019-07-16 2021-01-19 青岛海信激光显示股份有限公司 激光投影设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0439597U (ja) * 1990-07-26 1992-04-03

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04309922A (ja) 1992-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5857599B2 (ja) スクリーンおよび画像表示システム
JP3111495B2 (ja) 液晶パネルおよびその製造方法および液晶投写型表示装置
JP2814752B2 (ja) 液晶表示装置およびそれを用いた投写型表示装置
JPH0594153A (ja) 液晶表示装置と液晶パネルの駆動方法および液晶投写型テレビ
JPH0511237A (ja) 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ
JP2803214B2 (ja) 液晶樹脂複合体、アクティブマトリクス液晶表示素子、及び投射型アクティブマトリクス液晶表示装置
JPH05203931A (ja) 液晶パネルとその製造方法および液晶表示装置
JP2884782B2 (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ
JP3047477B2 (ja) 液晶表示装置およびそれを用いた投写型表示装置
JP3257311B2 (ja) 液晶表示パネルと投写型表示装置
JP3370758B2 (ja) 液晶パネルおよびその製造方法および投写型表示装置
JP3313142B2 (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた投写型表示装置
JPH0511235A (ja) 液晶パネルおよびその製造方法と液晶投写型テレビ
JPH0588162A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶表示装置
JP2884755B2 (ja) 投射型表示装置
JP2800419B2 (ja) 液晶表示装置および液晶パネル製造方法
JPH04225328A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶投写型テレビ
JPH07181461A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた表示装置
JP2615511B2 (ja) 表示パネルおよびその製造方法ならびに投写型表示装置
JP3152041B2 (ja) 液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビ
JPH0588153A (ja) 液晶パネルおよびそれを用いた液晶表示装置
JP3119026B2 (ja) 液晶パネルとその製造方法およびそれを用いた液晶投写型テレビ
JPH0588151A (ja) 液晶パネルとその製造方法および液晶投写型テレビ
JPH0580311A (ja) 液晶パネルおよびその製造方法と液晶投写型テレビ
JP2946538B2 (ja) 投射型アクティブマトリクス液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070922

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 8

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080922

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090922

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 10

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100922

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees