JPH0511237A - 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ - Google Patents
液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビInfo
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- JPH0511237A JPH0511237A JP3165495A JP16549591A JPH0511237A JP H0511237 A JPH0511237 A JP H0511237A JP 3165495 A JP3165495 A JP 3165495A JP 16549591 A JP16549591 A JP 16549591A JP H0511237 A JPH0511237 A JP H0511237A
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Abstract
写型テレビを提供する。 【構成】 液晶は高分子分散液晶を用いる。画素電極上
には金属材料で微小面積の遮光パターンを形成する。対
向基板側とTFT14が形成された基板間に液晶を注入
し、対向基板側から紫外線を照射する。遮光パターン上
の液晶は重合が早く行なわれやすい。重合は前記遮光パ
ターンの周辺部へと広がる。従来の高分子分散液晶では
重合が開始される部分を制御できなかったため、重合の
不均一なむらが発生して画質を低下させていた。 【効果】 重合の不均一による画質低下がなくなり、ま
た、遮光パターンの凹凸により液晶層と電極13等の密
着性が改善され、剥離に対する耐久性が向上する。
Description
ルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する投写
型テレビ(以後、液晶投写型テレビと呼ぶ)および主と
して前記液晶投写型テレビに用いる液晶パネルに関する
ものである。
特徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大
画面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、
小型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡
大投映し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビが
にわかに注目をあつめてきている。現在、商品化されて
いる液晶投写型テレビには液晶の施光特性を利用したツ
イストネマステック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが
用いられている。
る。(図7)は液晶パネルの平面図である。(図7)に
おいて、71はスイッチング素子としての薄膜トランジ
スタ(以後、TFTと呼ぶ)などが形成されたガラス基
板(以後、アレイ基板と呼ぶ)、72はITOなどから
なる透明電極が形成された基板(以後、対向基板と呼
ぶ)、75はアレイ基板71上のゲート信号線に接続さ
れたTFTのオンオフを制御する信号を印加するドライ
ブIC(以後、ゲートドライブICと呼ぶ)、76はア
レイ基板71上のソース信号線にデータ信号を印加する
ためのドライブIC(以後、ソースドライブICと呼
ぶ)、73は偏光フィルム、74は液晶を封止するため
の封止樹脂である。
平面図である。また、(図9)は(図8)のB−B′線
での断面図である。ただし、図面は説明を容易にするた
めに説明に不要な箇所は省略しており、また、モデル的
に描いている。以上のことは以下の図面に対しても同様
である。(図8)(図9)において、81はソース信号
線であり、その一端はソースドライブIC76に接続さ
れている。82はゲート信号線であり、その一端はゲー
トドライブIC75に接続されている。83はITOか
らなる画素電極であり、その片面にはITOからなる対
向電極92が形成されている。93はTN液晶からなる
層(以後、TN液晶層と呼ぶ)であり、その膜厚は5μ
m前後である。また、対向電極92と画素電極83上に
は有機物質のポリイミド樹脂からなる配向膜(図示せ
ず)が形成されている。なお、一画素の大きさは500
μm〜30μm程度である。
液晶パネルの動作説明図を示す。(図11)において、
111は偏光板、112は偏光方向、113は透明電
極、114は液晶分子、115は信号源、116はスイ
ッチである。(図11)に示すように、オフ状態では入
射偏光が90度回転し、オン状態では回転せずに透過す
る。したがって、2枚の偏光板111の偏光方向が直交
していれば、オフ状態では光が透過、オン状態では遮光
される。ただし、偏光方向が互いに互いに平行であれば
その逆になる。以上のようにTN液晶パネルは光を変調
し画像を表示する。
面を参照しながら説明する。(図10)は従来の液晶投
写型テレビの構成図である。(図10)において、10
1は集光光学系、102は赤外線を透過させる赤外線カ
ットミラー、103aは青色光反射ダイクロイックミラ
ー(以後、BDMと呼ぶ)、103bは緑色光反射ダイ
クロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、103cは
赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと呼
ぶ)、104a,104b,104c,106a,10
6b,106cは偏光板、105a,105b,105
cは透過型の従来のTN液晶パネル、107a,107
b,107cは投写レンズ系である。なお、説明に不要
な構成物、たとえばフィールドレンズなどは図面から省
略している。
いて(図10)を参照しながら説明する。まず、集光光
学系101から出射された白色光はBDM103aによ
り青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、前記B光は
偏光板104aに入射される。同様にBDM103aを
透過した光はGDM103bにより緑色光(以後、G光
と呼ぶ)が反射され偏光板104bに、また、RDM1
03cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され偏
光板104cに入射される。偏光板では各色光の縦波成
分または横波成分の一方の光のみを透過させ、光の偏光
方向をそろえて各液晶表示装置に照射させる。この際、
50%以上の光は前記偏光板で吸収され、透過光の明る
さは最大でも半分以下となってしまう。
を変調する。変調された光はその変調度合により各偏光
板106a,106b,106cを透過し、各投写レン
ズ系107a,107b,107cに入射して、前記レ
ンズ系によりスクリーン(図示せず)に拡大投映され
る。
なように、TN液晶を用いた液晶パネルでは、前述液晶
パネルに直線偏光の光を入射させる必要がある。したが
って、液晶パネルの前後には偏光板を配置する必要があ
る。前述の偏光板は理論的に50%以上の光を吸収して
しまう。したがって、従来の課題としてスクリーンに拡
大投映した際、低輝度画面しか得られないという課題が
ある。前記の課題を解決するため、TN液晶のかわりに
高分子分散液晶がある。高分子分散液晶を用いた液晶パ
ネルは偏光板を用いないため光利用効率を非常に高くで
きる。
しておく。高分子分散液晶は、液晶と高分子の分散状態
によって大きく2つのタイプに分けられる。1つは、水
滴状の液晶が高分子中に分散しているタイプである。液
晶は、高分子中に不連続な状態で存在する。以後、この
ような液晶をPDLCと呼び、また、前記液晶を用いた
液晶パネルをPD液晶パネルと呼ぶ。もう1つは、液晶
層に高分子のネットワークを張り巡らせたような構造を
採るタイプである。ちょうどスポンジに液晶を含ませた
ような格好になる。液晶は水滴状とならず連続に存在す
る。以後、このような液晶をPN液晶パネルと呼び、ま
た前記液晶を用いた液晶パネルをPNLCと呼ぶ。前記
2種類の液晶パネルで画像を表示するためには光の散乱
・透過を制御することにより行なう。
折率が異なる性質を利用する。電圧を印加していない状
態では、それぞれの水滴状液晶は不規則な方向に配向し
ている。この状態では、高分子と液晶に屈折率の差が生
じ、入射光は散乱する。ここで電圧を印加すると液晶の
配向方向がそろう。液晶が一定方向に配向したときの屈
折率をあらかじめ高分子の屈折率と合わせておくと、入
射光は散乱せずに透過する。
の不規則さそのものを使う。不規則な配向状態、つまり
電圧を印加していない状態では入射した光は散乱する。
一方、電圧を印加し配列状態を規則的にすると光は透過
する。なお、前述のPDLCおよびPNLCの液晶の動
きの説明はあくまでもモデル的な考え方である。本発明
においてはPDLCとPNLCのうち一方に限定するも
のではないが、説明を容易にするためPDLCを例にあ
げて説明する。また、PD液晶パネルおよびPN液晶パ
ネルを総称して高分子分散液晶パネルと呼ぶ。さらに、
高分子分散液晶パネルに注入する液晶を含有する液体を
総称して液晶溶液または樹脂と呼び、前記液晶溶液中の
樹脂成分が重合硬化した状態をポリマーと呼ぶ。
(a)(b))を用いて簡単に述べる。(図12(a)
(b))は高分子分散液晶パネルの動作の説明図であ
る。(図12(a)(b))において、121はアレイ
基板、122は画素電極、123は対向電極、124は
水滴状液晶、125はポリマー、126は対向基板であ
る。画素電極122にはTFT等が接続され、TFTの
オン・オフにより画素電極に電圧が印加されて、画素電
極上の液晶配向方向を可変させて光を変調する。(図1
2(a))に示すように電圧を印加していない状態で
は、それぞれの水滴状液晶124は不規則な方向に配向
している。この状態ではポリマー125と液晶とに屈折
率差が生じ入射光は散乱する。ここで(図12(b))
に示すように画素電極に電圧を印加すると液晶の方向が
そろう。液晶が一定方向に配向したときの屈折率をあら
かじめポリマーの屈折率と合わせておくと、入射光は散
乱せずにアレイ基板121より出射する。
光板を用いないため、光利用効率が高く、非常に高輝度
の表示画像が得られる。しかし、前記液晶を液晶パネル
に用いようとすると以下の課題がある。
象は液晶パネルへの光の入射角度にも依存するが、TN
液晶パネルのビース凝集部及びその周辺部に発生する光
抜けのような現象である。これは前記ビーズの凝集部の
光抜けよりも視覚的に程度が大きい。また、その発生も
画素電極上にランダムに発生する。この現象を以後、輝
点現象と呼ぶ。この輝点現象は画像品位を大きく低下さ
せる。この輝点は、液晶溶液に紫外線を照射して硬化さ
せる際、触媒の拡散状態、液晶と樹脂成分の混合状態、
露光状態、に左右されて生じると考えられる。つまり、
紫外線照射により液晶溶液のどこから重合が開始される
かは前述の3つの状態が組み合わさり、最も重合しやす
い条件が整ったところから開始される。この開始された
部分等がその他の部分と不均一部となり輝点の原因とな
ると考えられる。
るいは画素電極との剥離である。これはITOなどで構
成される電極と高分子分散液晶層との密着度が低いため
に発生する。液晶投写型テレビでは光源としてのランプ
点灯時には液晶パネルには50〜60度の温度が印加さ
れ、逆に消灯時には室温の10〜30度となる。従っ
て、液晶投写型テレビの電源をオンオフすることにより
液晶パネルはヒートショック試験を行なわれているよう
な過酷な状態にさらされる。このヒートショック状態な
どにより前述の剥離が発生する。
板により50%以上の光が吸収されてしまうため、光利
用効率が低く、高輝度画像表示が行えないという課題が
ある。そこで、本発明では高分子分散液晶を用いる。そ
の際に輝点現象がない液晶パネルの構造を採用し、また
液晶層と電極層の界面間の剥離がないような構造を用い
ているところに特徴がある。
素電極の上層の対向電極上に微小な金属物質からなる遮
光体(以後、遮光パターンと呼ぶ)を形成している。前
記遮光パターンは1つの画素に複数個形成する。
の液晶パネルを用いたものである。遮光パターンにより
輝点現象を防止しており、また、ヒートショックなどに
対する耐久性も高い。
されている場合について説明する。対向基板とアレイ基
板間に液晶溶液を注入し、対向基板側から紫外線を照射
する。前記紫外線は液晶溶液に光エネルギーを印加す
る。一部の紫外線は液晶溶液を透過し画素電極に達す
る。画素電極の遮光パターンに照射された紫外線は前記
パターンで反射し、再び対向基板側にもどる。従って、
遮光パターン上の液晶溶液には遮光パターンがない部分
より光エネルギーが強く印加されることになる。ゆえ
に、遮光パターン上の液晶溶液から重合が開始される。
前記重合はその周辺部に広がっていく。遮光パターン上
の液晶層は他の部分と不均一となるが、遮光パターンに
より光は透過しないので輝点現象などは見えにくい。周
辺部は均一に重合する。一方、遮光パターンにより電極
上が凹凸状になるため電極と液晶層の剥離が発生しにく
い。
ルについて説明する。(図1)は本発明の一実施例にお
ける液晶パネルの一画素部の平面図である。ただし、図
面を見易くするため、従来例と同様に(図1)からは対
向電極基板などを省略している。(図2)は(図1)の
A−A′線での断面図である。(図1)(図2)におい
て、11は映像信号を伝送するソース信号線であり、そ
の一端はソースドライブIC76に接続されている。1
2はTFTのオンオフ状態を制御するための信号を伝送
するゲート信号線であり、その一端はゲートドライブI
C75に接続されている。13はITOなどからなる画
素電極、14はTFTの形成位置である。また、21は
片面に対向電極22が形成された対向基板22、24は
アレイ基板である。15は遮光パターンであり、その材
質としては、クロム,アルミニウム,チタンなどの金属
物質が例示される。その膜厚は十分光を遮光できるよう
に500オングストローム以上が望ましい。その大きさ
は、プロセス上で出来る限り微小な面積が望ましく、少
なくとも50平方ミクロンメートル以下にすべきであ
る。現在のプロセスでは遮光パターンが円形の場合、そ
の直径を4ミクロン以下にすることは十分可能であり、
出来れば2ミクロン以下に出来るようにエッチング条件
を調整すべきである。なお、その調整条件は十分可能で
ある。また、遮光パターンのピッチは遮光パターンの大
きさにもよるが5ミクロンメートル以上が好ましく、1
0ミクロンメートル以上にした時、液晶パネルの表示特
性にも影響がほとんど無くなる。
てはネマチック液晶、スメクチック液晶、コレステリッ
ク液晶が好ましく、単一もしくは2種類以上の液晶性化
合物や液晶性化合物以外の物質も含んだ混合物であって
も良い。なお、先に述べた液晶材料のうちシアンビフェ
ニル系のネマスチック液晶が最も好ましい。樹脂材料と
しては透明なポリマーが好ましく、熱可塑性樹脂、熱硬
化性樹脂、光硬化性樹脂のいずれであっても良いが、製
造工程の容易さ、液晶相との分離等の点より紫外線硬化
タイプの樹脂を用いるのが好ましい。具体的な例として
紫外線硬化性アクリル系樹脂が例示され、特に紫外線照
射によって重合硬化するアクリルモノマー、アクリルオ
リゴマーを含有するものが好ましい。これらは、紫外線
を照射することによって樹脂のみ重合反応を起こしてポ
リマーとなり、液晶のみ相分離する。
い場合には独立した粒子状の水滴状液晶が形成される
し、一方、液晶の量が多い場合は、樹脂マトリクスが液
晶材料中に粒子状、または、ネットワーク状に存在し、
液晶が連続層を成すように形成される。この際に水滴状
液晶の粒子径、もしくはポリマーネットワークの孔径が
ある程度均一で、かつ大きさとしては0.1μm〜数μ
mの範囲でなければ入射光の散乱性能が悪くコントラス
トが上がらない。なお、好ましくは水滴状液晶の平均粒
子径もしくはポリマーネットワークの平均孔径は0.5
μm〜1.5μmの範囲でなければならない。また、液
晶材料と樹脂材料の配合比は重量比で9:1〜1:9で
あり、中でも2:1〜1:2の範囲が好ましい。
範囲が好ましく、内でも10μm〜15μmの範囲が好
ましい。これは、膜厚が20μm以上になると液晶パネ
ルに入射した光は完全拡散状態となり散乱特性が良好と
なるが、駆動に高電圧が必要となる。一方、膜厚が8μ
m以下であれば低い電圧で駆動出来るが散乱特性が悪く
なり、コントラストが低くなる。
について説明する。(図3)は本発明の液晶パネルの第
2の実施例の断面図である。本発明の液晶パネルの第2
の実施例では遮光パターンを対向電極上に形成してい
る。他の部分は第1の実施例と同様であるので説明を省
略する。先に述べた液晶層と電極との剥離は対向電極と
液晶層間によく発生する。これは画素電極が形成された
アレイ基板側は、TFT・信号線等が形成されており、
凹凸があり剥離しにくいが、対向基板側は対向電極が平
滑性よく形成されているため剥離しやすいためと考えら
れる。第2の実施例では対向電極上に遮光パターンを形
成しているため凹凸が生じ、剥離を防止する効果があ
る。なお、対向基板とアレイ基板間に液晶溶液を注入
し、前記溶液を重合させるための紫外線はアレイ基板側
から入射させる。
について説明する。(図4)は第3の実施例の液晶パネ
ルの断面図である。第3の実施例では第1の実施例に加
えて、画素電極13及び対向電極22上に絶縁膜41
a,41bを形成している。他の部分は第1の実施例と
同様であるので説明を省略する。絶縁膜41a,41b
の構成材料としてはTaOx,SiNx,SiNxなど光透過
性を有する無機材料が例示される。また、膜厚としては
1000オングストローム以上に形成することが望まし
い。
のため保持率がTN液晶と比較すると悪い。第3の実施
例では絶縁膜41a,41bを形成したことにより、保
持率を向上できる。また、信号線と画素電極間などに絶
縁膜を形成しているため、前記信号線と画素電極間など
に発生する横電界による液晶の劣化を防止できる。
写型テレビについて説明する。(図5)は本発明の液晶
投写型テレビの構成図である。ただし、説明に不要な構
成要素は省略している。(図5)において、51は集光
光学系であり、内部に凹面鏡および光発生手段としての
メタルハライドランプの250Wを有している。また凹
面鏡は有視光のみを反射させるように構成されている。
さらに集光光学系51の出射端には紫外線カットフィル
タが配置されている。52は赤外線を透過させ有視光の
みを反射させる赤外線カットミラーである。ただし、赤
外線カットミラー52は集光光学系51の内部に配置し
てもよいことは言うまでもない。また、53aはBD
M、53bはGDM、53cはRDMである。
置は前記の順序に限定するものではなく、また、最後の
RDM53cは全反射ミラーにおきかえてもよいことは
言うまでもない。54a,54bおよび54cは本発明
の液晶パネルである。なお、前記液晶パネルのうち、R
光を変調する液晶パネル54cは他の液晶パネルに比較
して水滴状液晶粒子径を大きく、もしくは液晶膜厚も厚
めに構成している。これは光が長波長になるほど散乱特
性が低下するためである。水滴状液晶の粒子径は、重合
させるときの紫外線光を制御することあるいは使用材料
を変化させることにより制御が可能である。液晶膜厚は
液晶層中のビーズ径を変化することにより調整できる。
55a,55b,55c,57a,57bおよび57c
はレンズ、56a,56bおよび56cはしぼりとして
のアパーチャである。なお、55,56および57で投
写レンズ系を構成している。また、アパーチャは投写レ
ンズ系のFNo.が大きいとき必要がないことは明らか
である。
ある。まず、液晶表示装置の高分子分散液晶パネル54
とレンズ55との距離Lと、レンズ55とアパーチャ5
6までの距離はほぼ等しくなるように配置される。以上
のような投写レンズ系は各液晶パネルを透過した平行光
線を透過させ、各液晶パネルで散乱した光を遮光させる
役割を果たす。その結果、スクリーン上に高コントラス
トのフルカラー表示が実現できる。アパーチャの開口径
Dを小さくすればコントラストは向上する。しかし、ス
クリーン上の画像輝度は低下する。
0〜15μmの時、レンズの集光角θは8度以下にする
必要があった。中でも6度前後が最適であり、その時、
コントラストは画面中心部で200:1であり、リア方
式テレビで40インチスクリーンに投写した際、スクリ
ーンゲイン5で300ft以上であり、CRT投写型テ
レビと比較して、同等以上の画面輝度を得ることができ
た。より具体的には(図5)の構成図は(図6)に示す
斜視図などで示される。(図6)において、61,62
はレンズ、63はミラー、64a,64bおよび64c
は投写レンズまたは投写レンズ系である。
ついて説明する。なお、R,G,B光のそれぞれの変調
系については、ほぼ同一動作であるのでB光の変調系に
ついて例にあげて説明する。まず、集光光学系51から
白色光が照射され、前記白色光のB光成分はBDM53
aにより反射される。前記B光は高分子分散液晶パネル
54aに入射する。前記高分子分散液晶パネルは(図1
2(a)(b))に示すように画素電極に印加された信
号により入射した光の散乱と透過状態とを制御し、光を
変調する。散乱した光はアパーチャ56aで遮光され、
逆に平行光または所定角度内の光はアパーチャ56aを
通過する。変調された光は投写レンズ57aによりスク
リーン(図示せず)に拡大投映される。以上のようにし
て、スクリーンには画像のB光成分が表示される。同様
に高分子分散液晶パネル54bはG光成分の光を変調
し、また、高分子分散液晶パネル54cはR光成分の光
を変調して、スクリーン上にはカラー画像が表示され
る。
ンバージェンスをあわすのは、遮光パターンを利用して
行なうと効率が良い。スクリーン上でR光変調用液晶パ
ネルの遮光パターンにGおよびB光の変調用の液晶パネ
ルの遮光パターンを一致化させればよい。
いては透過型液晶パネルのように表現したが、これに、
限定するものではなく、反射型の構造を取ってもよいこ
とは明らかである。その際は画素電極は金属物質で形成
すればよい。
れに限定するものではなく、平行光を集光し遮光体で遮
光し、散乱光をスクリーンに投映する中心遮へい型の光
学系を用いてもよいことは言うまでもない。
Tに限定するものではなく、ダイオードなどの2端子素
子をスイッチング素子として用いる液晶表示装置でも有
効である。
から入射させるとしたが、これに限定するものではな
く、アレイ基板から入射させても同様の効果が得られる
ことは明らかである。以上のように、本発明の液晶パネ
ルおよび液晶投写型テレビは光の入射方向に左右される
ものではない。
例においてはリア型液晶投写型テレビのように表現した
が、これに限定するものではなく反射型スクリーンに画
像を投映するフロント型液晶投写型テレビでもよいこと
は言うまでもない。さらに、本実施例の液晶投写型テレ
ビにおいては、ダイクロイックミラーにより色分離を行
なうとしたがこれに限定するものではなく、たとえば吸
収型色フィルタを用いて、色分離を行なってもよい。
ては、R,GおよびB光の変調系において投写レンズ系
をそれぞれ1つずつ設けているが、これに限定するもの
ではなく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルによ
り変調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写
レンズ系に入射させて投映する構成であってもよいこと
は言うまでもない。
は高分子分散液晶を用いているため、TN液晶を用いた
液晶表示装置に比較して2倍以上の高輝度画面を得るこ
とができる。また、液晶パネル内に遮光パターンを形成
しているため、輝点現象が発生しない。このことは液晶
パネルを直視用として用いる際も、液晶投写型テレビと
して用いる際も、非常に画像品位を向上させる効果があ
る。
着状態を向上させる効果があり、外部の温度変化に対す
る耐久性を大幅に向上させる。さらに遮光パターンは液
晶パネルを液晶投写型テレビに用いた場合、コンバージ
ェンス調整に有効である。
である。
る断面図である。
図である。
図である。
における断面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 光透過性を有する第1の電極基板と第2
の電極基板のうち少なくとも一方の電極基板の電極上
で、かつ各画素部に複数の遮光体が形成されていること
を特徴とする液晶パネル。 - 【請求項2】 遮光体の面積は50平方ミクロンメート
ル以下であることを特徴とする請求項1記載の液晶パネ
ル。 - 【請求項3】 第1の電極基板と第2の電極基板間に高
分子分散液晶層を狭持していることを特徴とする請求項
1記載の液晶パネル。 - 【請求項4】 液晶パネルはアクティブマトリックス型
液晶パネルであることを特徴とする請求項1記載の液晶
パネル。 - 【請求項5】 請求項1記載の液晶パネルと、光発生手
段と、前記光発生手段が発生した光を前記液晶パネルに
導く第1の光学要素部品と、前記液晶表示装置で変調さ
れた光を投映する第2の光学要素部品を具備することを
特徴とする液晶投写型テレビ。 - 【請求項6】 光発生手段が発生する光は色フィルタで
青色光、緑色光および赤色光の3つの所定範囲の波長の
光に分離され、かつ、前記3つの所定範囲の波長の光に
対して少なくとも1つに請求項1記載の液晶パネルが配
置されていることを特徴とする請求項5の液晶投写型テ
レビ。 - 【請求項7】 色フィルタはダイクロイックミラーであ
ることを特徴とする請求項6記載の液晶投写型テレビ。 - 【請求項8】 青色光を変調する液晶パネルの光学像
と、緑色光を変調する液晶パネルの光学像と、赤色光を
変調する液晶パネルの光学像とが、光学要素部品により
スクリーンの同一位置に投映されることを特徴とする請
求項6記載の液晶投写型テレビ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165495A JPH0511237A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3165495A JPH0511237A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0511237A true JPH0511237A (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=15813485
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3165495A Pending JPH0511237A (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0511237A (ja) |
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