JPH05112355A - 包装用フイルムの収納箱 - Google Patents

包装用フイルムの収納箱

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JPH05112355A
JPH05112355A JP29062791A JP29062791A JPH05112355A JP H05112355 A JPH05112355 A JP H05112355A JP 29062791 A JP29062791 A JP 29062791A JP 29062791 A JP29062791 A JP 29062791A JP H05112355 A JPH05112355 A JP H05112355A
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JP
Japan
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cutter
film
paper
storage box
wrapping film
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JP29062791A
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Shogo Matsuda
祥吾 松田
Masayoshi Morita
昌良 森田
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Yamashita Printing and Carton Box Co Ltd
Original Assignee
Yamashita Printing and Carton Box Co Ltd
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
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    • B65D83/08Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession
    • B65D83/0847Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls
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    • B65D83/0882Containers or packages with special means for dispensing contents for dispensing thin flat articles in succession through an aperture at the junction of two walls with means for assisting dispensing and for cutting interconnected articles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
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    • B65H2701/10Handled articles or webs
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    • B65H2701/1752Polymer film

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Abstract

(57)【要約】 【構成】包装用フイルムの収納箱1の箱体2に装着又は
形成されている、鋸歯状の歯部12を備えたカッター1
1が、バルカナイズドファイバー(膠化繊維板)を素材
として構成されている。 【効果】使用しては、包装用フイルムの収納箱1のカッ
ター11の切れ味が良く、カッター11から紙粉を生じ
ないから衛生的である。廃棄する際には、これをカッタ
ー11が付いたまま焼却処分しても、カッター11部分
が有害ガス又は悪臭を発生することなく箱体2と共に燃
え、無害な灰になってしまうから、その廃棄性が良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、食品の包装用又は被
覆用として広く使用されている、プラスチックフィルム
やアルミ箔のような包装用フィルムの、収納箱に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】上記したようなプラスチックフィルム
(通称:「ラップフィルム」)やアルミ箔(通称:「ア
ルミホイール」)は、通常、紙製の円筒状の巻芯に巻回
した上、横断面の形状が正方形の横長の収納箱の中に、
回転自在に寝かせて収納されており、それを使用する際
には、該フィルムをその巻き終り側端部から収納箱の外
に所要長さだけ引き出すと、引き出した包装用フィルム
を、該収納箱の適所に装着又は形成されている、鋸歯状
の刃部を備えたカッターでもって切り離すことができる
ようになっている。
【0003】そして、従来技術では、上記カッターが、
金属、プラスチック又は紙(合成樹脂で硬化された紙を
含む)をその素材として構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
の、上記したような素材でもって構成されたカッターに
は、それぞれ次に述べるような問題があった。
【0005】すなわち、金属製のカッターは、主とし
て、薄い(厚さが0.18〜0.23mmの)鉄板又は
ブリキでもって構成されている。この金属製のカッター
は、ラップフィルムが市販されるようになってから20
数年になるが、その当初から広く使用されており、現在
もごく一部の収納箱を除いて、その大半の収納箱に使用
されている。その理由は、切れ味が良く、衛生面・外観
ともに全く問題がなく、コスト的にもさしたる問題がな
かったことによるものと考えられるのであるが、この金
属製のカッターには、安全性の面では、鋸歯に手を触れ
たとき痛みを感じたり、怪我をすることがある、といっ
た問題、及び、収納箱が金属製のカッターを付けた状態
のまま廃棄されるので、それをそのまま焼却するとカッ
ターが燃え残る、といった問題があった。
【0006】そこで、欧州では数年前から、日本では極
く最近になって、上記金属製のカッターに比較すると、
安全性がやや改善され、且つ、それを焼却処理できると
ころから、硬質のプラスチックを素材としてカッターを
構成することが提案されている。
【0007】しかしながら、このプラスチック製のカッ
ターには、切れ味の点で、金属に比較すると剛性が低い
ためやや切れ味が劣るといった問題があり、この剛性の
不足を補うためにカッターの厚さを大にすると、コスト
が高くなる、といったような問題があるばかりでなく、
廃棄性の点では、それを土中に埋めると殆ど永久的に変
化しないから焼却せざるを得ないのであるが、それを焼
却すると有毒ガスを発生し悪臭を発散するので、このよ
うなプラスチック製のカッターが装着された収納箱の焼
却処分は、環境保全の立場上好ましくない、といった問
題がある。そればかりでなく、このプラスチック製品は
燃焼に際して高温を発生するから、焼却設備に対しても
好ましくない影響を与えるといった問題がある。
【0008】そこで、従来技術の中には、紙、又は合成
樹脂で硬化した紙を素材としてカッターを構成すること
が提案されている。すなわち、紙を素材としたものとし
ては、例えば、実公昭56−13218号公報及び実開
昭56−24630号公報等にそれが開示されており、
紙を素材としてそれを合成樹脂で硬化したものとして
は、例えば、実開昭53−90532号公報、実開平1
−114532号公報、特開平1−267152号公
報、実開平2−8726号公報及び特開平3−4334
7号公報等にそれが開示されている。
【0009】しかし乍ら、これらの公報に開示されてい
る紙製のもの、又は合成樹脂でもって紙製のカッターを
硬化したものには、なお次のような問題がある。
【0010】すなわち、紙そのものを素材としただけの
カッターでは、先ず第一に、鋸歯状の歯先が磨耗し易い
ので、アルミホイール用の場合はともかく、プラスチッ
ク製のラップフィルム用の場合には、強度的に使いもの
にならないばかりでなく、歯先が磨耗すると紙粉を生じ
るので、食品包装用のラップフィルムのカッターとして
は衛生上も問題がある。
【0011】この点、紙を素材として構成されたカッタ
ーの刃先を合成樹脂でもって硬化させたものは、紙その
ものを素材としただけのものに比較すると強度的に若干
改善されているが、それでもなお、次のような多くの問
題を抱えている。
【0012】(加工性について)紙を、合成樹脂で硬化
処理すること自体が容易ではない。何故なら、 〇 紙の表面に合成樹脂を塗布し、硬化するくらいでは
カッターとして必要な剛性が得られない。充分な剛性を
得るためには、合成樹脂を紙の内部に相当多量に浸透せ
しめて後、これを硬化する必要がある。 〇 化学実験用の濾紙やティッシュペーパーなどは別と
して、一般の紙、殊にラップフィルム収納箱に多用され
るボール紙、コートボール、あるいは段ボール原紙は、
構造が緻密で中〜高粘度の合成樹脂液が簡単に内部へ浸
透し難い。からである。
【0013】(切れ味について)合成樹脂で紙を硬化で
きても、機能性(切れ味)が不十分である。何故なら、 〇 素材原紙を合成樹脂で硬化した後、それを鋸歯状に
打ち抜いてカッターとしたものは、鋸歯の先頂が脆くな
っているので、到底、数十回〜数百回の繰り返し使用に
耐えない。 〇 紙を鋸歯状に打ち抜いた後、カッターを合成樹脂で
硬化したものは、ラップフィルム切断の第一動作である
鋸歯の先端部のラップフィルムへの突き刺1機能が未だ
不十分で、結果として切断を円滑に行うことができな
い。 〇 繰り返し使用の途中で、比較的早い時期に、カッタ
ー全体としての剛性が急に低下して(いわゆる腰折れ現
象を生じて)、切断機能を突然喪失し易い。すなわち、
切れ味の持続性が乏しい。なお、いったん腰折れしたら
復元することはない。からである。すなわち、合成樹脂
で紙を硬化処理したカッターは、硬くなると脆くなり、
折れたら元に戻らないからである。
【0014】(紙粉について)一般に、紙製品の製造・
加工工程では、必ず紙粉が発生する。ところが、合成樹
脂で硬化した紙は脆くなっているから、加工工程の途中
で遭遇する、打き抜き、折り曲げ、振動、摩擦、搬送、
その他の動きに伴ってより多くの紙粉を発生し易く、そ
の一部は製品や内容商品に付着することになる。そして
このような紙粉の発生は、 〇 ラップフィルム収納箱や、ラップフィルムそのもの
に紙粉がつくこと、 〇 外観的に商品価値を低下させること、 〇 殊に、ラップフィルムの用途は大半、食品関係であ
るから、衛生上、好ましくないこと、及び 〇 ラップフィルムの密着性を低下させること、を意味
する。
【0015】(廃棄性について)合成樹脂によって剛性
を与えられた紙は、これを通常紙のように回収して製紙
工程へリサイクルすることは出来ない。従って焼却処理
せざるを得ないことになるが、これを焼却すると、通常
紙に比較して多くの有毒ガスや悪臭を発生する。しか
も、その傾向は合成樹脂による硬化の度合いが高い程大
きくなる。
【0016】(食品衛生上)すべての合成樹脂に問題が
ある訳ではないが、たとえば、 〇 メラミン樹脂、尿素樹脂のようにメチロール基を有
する合成樹脂で処理したものは、少量乍らフォルマリン
を含み、フォルマリン臭を発する。 〇 アクリル酸エステル系の合成樹脂で処理したもの
は、アクリル酸臭を発する。 〇 ポリ醋酸ビニル系の合成樹脂で処理したものは、醋
酸臭を発する。 といったような問題があり、未反応の微量成分に起因す
る有害物質乃至、悪臭を発生することが多いので、その
場合には、ラップフィルムの用途から考えて、好ましく
ない。
【0017】そこでこの発明は、包装用フィルムの収納
箱に装着されるカッターの構成素材に、従来は刃物とし
ての用途が全く与えられていなかった適材を採用するこ
とで、従来技術が抱えていた上記したような数々の問題
点を、一挙に解決しようとするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明がとった技術的手段は、次の通りである。す
なわち、この発明に係る包装用フィルムの収納箱は、箱
体の内部に収納されているロール状の包装用フィルム
を、その巻き終り側端部から所要長さだけ箱体の外に引
き出すと、引き出された包装用フィルムを該箱体に装着
又は形成されている鋸歯状の刃部を備えたカッターでも
って切り離すことができるようになっている包装用フィ
ルムの収納箱であって、上記カッターが、バルカナイズ
ドファイバー(膠化繊維板)を素材として構成されてい
ること、を特徴とするものである。
【0019】なお、上記バルカナイズドファイバー(膠
化繊維板)は、ハードファイバー或いは単にファイバー
とも略称されているもので、植物繊維(例えば、コット
ン・セルローズ又はパルプ等)を原料紙に抄き上げ、該
原料紙を積層して塩化亜鉛の濃溶液に浸漬し、原料紙の
植物繊維を塩化亜鉛(セルローズ膨潤剤)によって表面
膨潤を行った状態で圧着した後、膨潤剤を水洗により除
去した上、それを乾燥させた変性加工紙である。そして
上記膨潤剤による処理後、濃硝酸浴させて水洗したもの
には耐水性が付与されている。
【0020】
【作用】包装用フィルムの収納箱に装着又は形成されて
いるカッターによる、該収納箱から引き出された包装用
フィルムに対する切断作用は、以下に説明するようなメ
カニズム(動作と現象)によって行われるものであるか
ら(図4参照)、この切断作用が円滑に行われるために
は、つまりカッターの切れ味がよいものであるために
は、以下の動作を行ったとき、以下に指摘する通りの必
要条件が満足されていなければならない。すなわち、
【0021】a.フィルムを所要長さだけイ方向に引き
出した時点で、フィルムを下向き(ロ方向)に変位させ
てカッターの刃部に当てると、フィルムが鋸歯の先頂に
引っ掛かる(図4−A)。この状態では、フィルムを
(イ+ロ)方向に引っ張った時、刃部に接したフィルム
が鋸歯の先頂に引っ掛かってカッターの上をスリップし
ないことが必要である。
【0022】b.そうすれば、フィルムをカッターに当
てた図4−Aの状態で更にフィルムを(イ+ロ)方向に
引っ張ると、各鋸歯の先頂がフィルムに突き刺さること
になって僅かな穴が一列にあく(図4−B)。上記動作
によって毎回フィルムに上記現象を生じさせるために
は、上記鋸歯の先頂が鋭利であること、硬いこと、多数
回使っても折れないこと、及び磨耗しないことが必要で
ある。
【0023】c.更にフィルムを上記(イ+ロ)方向に
引っ張ると、各鋸歯の斜辺によって上記穴がフィルムの
巾方向に拡大され(図4−C)、遂には、連続した一つ
の裂け目となって、フィルムが切断される(図4−
D)。上記動作によって、毎回フィルムに上記現象を生
じさせるためには、上記鋸歯の斜辺が硬いこと、及び多
数回使っても鋸歯が腰折れしないこと、が必要である。
【0024】ところが、この発明にしたがった包装用フ
ィルム収納箱に装着又は形成されているカッターは、そ
れがバルカナイズドファイバーを素材として構成されて
いるので、このカッターの鋸歯状に形成された刃部は、
上記鋸歯の部分を、極めて鋭利に成形することができ
る。そして該鋸歯の先頂には、それを多数回フィルムに
対して突き刺すことができる硬さと、多数回使っても該
先頂が折れないし、また該先頂が磨耗して丸くならな
い、といった性質が与えられている。また、該鋸歯の斜
辺には、それにフィルムを多数回引っ掛けて引き裂くた
めに充分な硬さと、多数回使っても該鋸歯が腰折れしな
い、といった性質が与えられている。
【0025】何故なら、このバルカナイズドファイバー
(膠化繊維板)は、これを、従来の包装用フィルムの収
納箱に装着されたカッターの素材である、合成樹脂で硬
化された紙製のカッターに比較すると、材質的に、より
高い硬度と、より強靱な耐衝撃性及び耐磨耗性を備えて
いるからである。
【0026】したがって、このバルカナイズドファイバ
ーを素材として構成されたカッターは、これを合成樹脂
で硬化した紙を素材として構成された従来のカッターに
比較すると、該カッターの胴体部分については勿論、鋸
歯状の刃部を構成している各個々の鋸歯の部分について
も、より高い剛性と耐久性が与えられているので、切れ
味が格段に優れていて、なかなか劣化しない。
【0027】しかも、バルカナイズドファイバーを素材
としてなるカッターの鋸歯状の刃部は、上記せる如く該
刃部を構成している素材の硬度が高くても、このバルカ
ナイズドファイバーは耐衝撃性及び耐磨耗性にも優れて
いるが故に、このカッターは、それを多数回使用にも、
紙(合成樹脂で硬化された紙を含む)を素材としてなる
カッターに見られたような紙粉を発生しない。
【0028】
【実施例】一実施例を図1〜3について説明すると、こ
の実施例の包装用フィルムの収納箱1は、従来の収納箱
同様に、箱体2の前側面3に引き剥がし容易に貼着され
ている開封片4を切り取りミシン線5に沿って切断しな
がら引き剥がすと、箱体2の開口部6をカバーしている
蓋体7を開閉することができるようになっている。蓋体
7は、箱体2の上記開口部6の長手方向の一辺6aに、
該辺6aに沿った折線を介して連設されており、またこ
の蓋体7には、箱体2の前側面3に接する掩蓋片8が連
設されている。なお、前記開封片4は、上記掩蓋片8の
先端縁に前記切り取りミシン線5を介して連設されてお
り、この掩蓋片8が取り残された中央の部分8aでもっ
て、差し込み片が形成されている。そして、この収納箱
1の底面9には、前記折線6aの対角位置の長手方向の
稜線10に沿って、鋸歯状の刃部12を有するカッター
11が取り付けられている。
【0029】上記のように構成された収納箱1には、箱
体2内に、円筒状の芯15に巻かれた包装用フィルム1
4が収容されていて、前記開封片4を引き剥がすと、蓋
体7を開いて包装用フィルム14を引き出し、引き出さ
れた包装用フィルム14の部分(第3図)を上記カッタ
ー11でもって切断できるようになっている。なお、こ
の実施例のカッター11は、その刃部12が、刃先線を
直線状に揃えて同一ピッチに配列された多数の鋸歯13
・13…でもって構成されている。
【0030】ここまで説明した本案の収納箱1の構成
は、従来公知の収納箱の構成と何ら異なるところがない
のであるが、この発明にしたがった収納箱1では、上記
カッター11が、特に、バルカナイズドファイバーを素
材として構成されているのである。すなわち、この実施
例では、上記カッター11が、適宜の巾Wを有する適宜
厚さ(例えば0.15〜0.3mm)のベルト状のバル
カナイズドファイバーを、公知の鋸歯形成用裁断装置で
もって、図2に示してあるような平面形状を有するファ
イバー片に裁断することで形成されており、この実施例
の収納箱1の底面9には、上記のようにして造られたバ
ルカナイズドファイバー片からなるカッター11が、上
記鋸歯13部分を収納箱1の前記稜線10から突出させ
て貼着されている。
【0031】なお、上記実施例においては、カッター1
1が収納箱1の本体2の底面に取り付けられている例を
示したが、該カッター11の収納箱1に対する取り付け
位置は、上記実施例の位置に限定されるものではなく、
地の実施例においては、例えば前記箱体2の前側面3の
上端縁、又は前記掩蓋片8の前端縁等に取り付けてもよ
く(図示せず)、また、カッター11の収納箱1に対す
る取り付け手段も、上記実施例に限られるものではない
のであって、他の実施例においては、これを箱体2の適
所に釘付けしてもよい。
【0032】また上記実施例では箱体2をカッター11
とは別の部材でもって構成したが、他の実施例において
は、箱体2の一部又は全部をバルカナイズドファイバー
でもって構成し、箱体がこのバルカナイズドファイバー
でもって構成されている部位に鋸歯状の刃部を形成して
もよい(図示せず)。
【0033】
【発明の効果】以上述べたように、この発明にしたがっ
た包装用フィルムの収納箱は、フィルムを切断するため
該収納箱に装着又は形成されているカッターが、特にバ
ルカナイズドファイバーを素材として構成されている
が、このバルカナイズドファイバーは、植物繊維を素材
としてなるものであるから、この発明の収納箱は、該カ
ッターが付いたままそれを焼却処分しても、このカッタ
ー部分は、焼却過程で有害なガス又は悪臭等を発生する
ことなく、箱と共に焼却されて灰になる。したがって、
この発明の包装用フィルムの収納箱は、何らの問題を生
ぜしめることなく、これを焼却処分することができると
いった廃棄性の良さをもっている。
【0034】しかも、鋸歯状のカッターの部分がバルカ
ナイズドファイバーでもって構成されているこの発明の
包装用フィルムの収納箱は、カッターの作用について詳
細に説明しておいたように、このカッターの切れ味がい
つまでも良い、といった長所と、切れ味が良いにも拘わ
らず、金属カッターより剛性が若干低いから使用中に怪
我をすることは殆どないといった長所をもっており、し
かも、紙粉を発生しないので衛生的である、といった長
所ももっている。
【図面の簡単の説明】
【図1】この発明に係る包装用フィルムの収納箱の一実
施例を示した一部切欠き斜視図である。
【図2】カッターの長手方向の中央部を一部切り欠いて
示したカッターの拡大正面図である。
【図3】開封片を切り取ってフィルムを引き出した状態
の同横断面拡大図である(断面は図1のIII−III
線に沿う)。
【図4】カッターによるフィルム切断作用を模式的に示
した説明図である。
【符号の説明】
1 包装用フィルム収納箱 2 箱体 3 前側面 4 開封片 5 切り取りミシン線 6 開口部 6a 折線 7 蓋体 8 掩蓋片 8a 中央の部分 9 底面 10 稜線 11 カッター 12 鋸歯状の刃部 13 鋸歯 14 包装用フィルム 15 芯
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】上記したようなプラスチックフィルム
(通称:「ラップフィルム」)やアルミ箔(通称:「ア
ルミホイール」)は、通常、紙製の円筒状の芯に巻回し
た上、横断面の形状が正方形の横長の収納箱の中に、回
転自在に寝かせて収納されており、それを使用する際に
は、該フィルムをその巻き終り側端部から収納箱の外に
所要長さだけ引き出すと、引き出した包装用フィルム
を、該収納箱の適所に装着又は形成されている、鋸歯状
の刃部を備えたカッターでもって切り離すことができる
ようになっている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】(切れ味について)合成樹脂で紙を硬化で
きても、機能性(切れ味)が不十分である。何故なら、 〇 素材原紙を合成樹脂で硬化した後、それを鋸歯状に
打ち抜いてカッターとしたものは、鋸歯の先頂が脆くな
っているので、到底、数十回〜数百回の繰り返し使用に
耐えない。 〇 紙を鋸歯状に打ち抜いた後、カッターを合成樹脂で
硬化したものは、ラップフィルム切断の第一動作である
鋸歯の先端部のラップフィルムへの突き刺機能が未だ
不十分で、結果として切断を円滑に行うことができな
い。 〇 繰り返し使用の途中で、比較的早い時期に、カッタ
ー全体としての剛性が急に低下して(いわゆる腰折れ現
象を生じて)、切断機能を突然喪失し易い。すなわち、
切れ味の持続性が乏しい。なお、いったん腰折れしたら
復元することはない。からである。すなわち、合成樹脂
で紙を硬化処理したカッターは、硬くなると脆くなり、
折れたら元に戻らないからである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】なお、上記実施例においては、カッター1
1が収納箱1の本体2の底面に取り付けられている例を
示したが、該カッター11の収納箱1に対する取り付け
位置は、上記実施例の位置に限定されるものではなく、
の実施例においては、例えば前記箱体2の前側面3の
上端縁、又は前記掩蓋片8の前端縁等に取り付けてもよ
く(図示せず)、また、カッター11の収納箱1に対す
る取り付け手段も、上記実施例に限られるものではない
のであって、他の実施例においては、これを箱体2の適
所に釘付けしてもよい。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】箱体の内部に収納されているロール状の包
    装用フィルムを、その巻き終り側端部から所要長さだけ
    箱体の外に引き出すと、引き出された包装用フィルムを
    該箱体に装着又は形成されている鋸歯状の刃部を備えた
    カッターでもって切り離すことができるようになってい
    る包装用フィルムの収納箱であって、上記カッターが、
    バルカナイズドファイバーを素材として構成されている
    こと、を特徴とする包装用フィルムの収納箱。
JP29062791A 1991-10-09 1991-10-09 包装用フイルムの収納箱 Withdrawn JPH05112355A (ja)

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JP29062791A JPH05112355A (ja) 1991-10-09 1991-10-09 包装用フイルムの収納箱

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012077875A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Yozo Nakamura ダンボール綴じ用紙針

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012077875A (ja) * 2010-10-04 2012-04-19 Yozo Nakamura ダンボール綴じ用紙針

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