JPH05112118A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH05112118A
JPH05112118A JP3275508A JP27550891A JPH05112118A JP H05112118 A JPH05112118 A JP H05112118A JP 3275508 A JP3275508 A JP 3275508A JP 27550891 A JP27550891 A JP 27550891A JP H05112118 A JPH05112118 A JP H05112118A
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air
passage
mix damper
outlet
foot
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Tadashi Suzuki
鈴木  忠
Yuichi Shirota
雄一 城田
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NipponDenso Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両前席への送風量を大きく減らすことな
く、かつリアフット取出口の空気温度をフロントフット
取出口の空気温度よりも相対的に高くすることのできる
車両用空調装置の提供。 【構成】 ヒータコア4の下流に紙面垂直方向に4枚の
仕切り板19を重ならないように配設する。これによっ
てできた5つの通路のうち、2番目の通路20と4番目
の通路20とにそれぞれリアフット取出口18を対向さ
せる。また2番目の通路20と4番目の通路20とにそ
れぞれ冷風カット板22を配設する。エアミックスダン
パの開口部が冷風カット板22と対向する位置にあると
きは、リアフット取出口18へ冷風は流れず、ヒータコ
ア4からの温風のみが流れる。フロント側吹出口へは温
風と冷風とが流れるのでフロントフット取出口における
空気温度はリアフット取出口18における空気温度より
も低くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の前席側および後
席側の足元を温めることのできる車両用空調装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】車両の前席側および後席側の足元を温め
ることのできる車両用空調装置の従来例として、例えば
図13に示すような装置がある。従来は図13に示す装
置において、フロントフット取出口8における空気の温
度とリアフット取出口18における空気の温度とを実質
同じにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが図13に示す
装置において車両後席側足元とリアフット取出口18と
を連結するリアフットダクト17を空気が通るとき、そ
の空気は熱損失して温度が下がるので、どうしても後席
側足元へ吹き出される空気の温度は前席側足元へ吹き出
される空気の温度よりも低くなってしまうという問題が
あった。
【0004】リアフット取出口18の位置をヒータコア
4に近づければ、リアフット取出口18に達する冷風の
量が少なくなり、リアフット取出口18における空気の
温度は高くなる。しかしこの場合、リアフット取出口1
8がヒータコア4へ近づいた分、リアフットダクト17
が空気通路のスペースを狭くしてしまうことになり、結
果的に通風抵抗が大きくなってしまって前席への送風量
が大きく減ってしまうといった欠点がある。
【0005】また、前席乗員の感じる冷感と後席乗員の
感じる冷感とがそれぞれ異なるような場合、前席足元と
後席足元とをそれぞれ独立に温度コントロールする必要
性が生じてくる。しかし上記従来例の場合、後席足元へ
吹き出す空気の温度を前席足元へ吹き出す空気の温度以
上にすることができないので、後席乗員は前席足元にて
吹き出されている空気の温度以上の空気を得ることがで
きないという問題がある。
【0006】そこで本発明は、前席への送風量を大きく
減らすことなく、かつフロントフット取出口における空
気の温度よりもリアフット取出口における空気の温度を
高くすることができる車両用空調装置の提供を目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ダクトを介して車室内へ空気を送風するブ
ロワと、該ブロワの下流に配設され、前記空気を冷却す
るエバポレータと、前記エバポレータの下流に配設さ
れ、前記空気を加熱するヒータコアと、前記エバポレー
タによって冷却された冷風が前記ヒータコアをバイパス
して通るための冷風通路と、前記ヒータコアを通る前記
空気の量と前記冷風通路を通る前記空気の量とを調節す
るエアミックスダンパと、前記エアミックスダンパをマ
ックスホットモード位置からマックスクールモード位置
までの間で駆動する駆動手段と、前記エアミックスダン
パによってエアミックスされた前記空気を前記車室内の
前席側足元へ導くために前記ダクト内に設けられたフロ
ントフット取出口と、前記エアミックスダンパによって
エアミックスされた前記空気を前記車室内の後席側足元
へ導くために前記ダクト内に設けられたリアフット取出
口と、前記後席側足元と前記リアフット取出口とを連結
するリアフットダクトとを有する車両用空調装置におい
て、前記エアミックスダンパの下流かつ前記冷風通路内
であるところの領域を、前記冷風が前記フロントフット
取出口へ向かって通るためのフロント通路と、前記冷風
が前記フロントフット取出口および前記リアフット取出
口の両方に向かって通るためのフロントリア共用通路と
に分割する仕切り部と、前記マックスホットモード位置
と前記マックスクールモード位置との実質中間位置と前
記マックスホットモード位置との間を前記エアミックス
ダンパが移動するとき、前記フロントリア共用通路を遮
蔽する遮蔽部材とを有する車両用空調装置をその要旨と
する。
【0008】
【作用】本発明では、マックスホットモード位置とマッ
クスクールモード位置との間をエアミックスダンパが移
動する。そして前記両者の実質中間位置とマックスホッ
トモード位置との間をエアミックスダンパが移動すると
きは、遮蔽部材がフロントリア共用通路を遮蔽する。
【0009】遮蔽部材がフロントリア共用通路を遮蔽し
ている間は、冷風はフロント通路からフロントフット取
出口へ送風され、リアフット取出口へは送風されない。
つまり、冷風が送風されてきた分フロント用吹出口にお
ける空気の温度はリアフット取出口における空気の温度
よりも低くなる。逆に言えば、リアフット取出口におけ
る空気の温度はフロントフット取出口における空気の温
度よりも高くなる。
【0010】また、エアミックスダンパがマックスホッ
トモード位置から移動してきて前記実質中間位置を通過
した頃には、エアミックスモードとしては、どちらかと
言えばマックスクールに近い状態となる。つまり、この
頃には足元を温める必要のある暖房モードではなくなっ
ているので、フロント、リア共にフット吹出口における
空気の温度を高くする必要がなくなる。それ故、遮蔽部
材にてフロントリア共用通路を遮蔽して、リアフット取
出口における空気の温度をフロントフット取出口におけ
る空気の温度より高くするという必要もなくなる。
【0011】本発明ではそういう意味からも、エアミッ
クスダンパが前記実質中間位置とマックスクールモード
位置との間を移動する間は、フロントリア共用通路を遮
蔽部材にて遮蔽せず、通風抵抗が大きくならないように
することも実現している。
【0012】
【発明の効果】本発明では、リアフット取出口における
空気の温度をフロントフット取出口における空気の温度
よりも高くしているので、エアミックス後の空気がリア
フット取出口を通過してからリアフットダクト内で少々
熱が損失しても、後席側足元へ吹き出される空気の温度
が低くなるといった問題が無くなる。また、前席と後席
とを独立に温度コントロールしたい場合にも対応するこ
とができる。
【0013】また、エアミックスダンパがマックスホッ
トモード位置と前記実質中間位置との間を移動する間だ
け遮蔽部材をフロントリア共用通路に配設し、エアミッ
クスダンパが前記実質中間位置とマックスクールモード
位置との間を移動する間は遮蔽部材をフロントリア共用
通路中に配設していないので、遮蔽部材による通風抵抗
の増大を阻止している。
【0014】
【実施例】以下、本発明の第1実施例を図に従って説明
する。図1は本発明第1実施例で用いる車両用空調装置
の全体構成図であり、図2は図1に示す装置を矢印A方
向から見た側面図である。
【0015】図1において1はダクトである。ダクト1
を介して車室内へ空気を送風するブロワ2はダクト1の
上流側に配設されている。ブロワ2の下流には、自身の
内部を流れる冷媒の蒸発作用によって空気を除湿冷却す
るエバポレータ3が配設されている。エバポレータ3の
下流には、エンジン冷却水を熱源として空気を加熱する
ヒータコア4が配設されている。
【0016】紙面垂直方向に配設された円筒形状を成す
第1シャフト5aおよび第2シャフト5bは、回転自在
となるように両端がダクト1に支持されている。第1シ
ャフト5aは、自身に連結されたサ−ボモ−タ(図示し
ない)によって駆動される。第1シャフト5aと第2シ
ャフト5bとはタイミングベルト(図示しない)によっ
て連結されている。
【0017】エアミックスダンパ6は、一端が第1シャ
フト5aに、他端が第2シャフト5bにそれぞれ巻かれ
ることによって第1シャフト5aと第2シャフト5bと
に巻架された可撓性のフィルムダンパである。このエア
ミックスダンパ6の一部には空気を通すための開口部が
設けられている(図4参照)。そして第1シャフト5a
および第2シャフト5bがエアミックスダンパ6の巻
取、送出をするのに伴って前記開口部がスライド移動
し、第1冷風通路7a、ヒータコア4、および第2冷風
通路7bを通る空気の量を調節する。
【0018】ダクト1の下流には、車室内前席側乗員の
の足元へ向かって空気を吹き出すためのフロントフット
取出口8、フロントガラスへ向かって空気を吹き出すた
めのデフロスタ吹出口9、および車室内前席側乗員の上
半身へ向かって空気を吹き出すためのフェイス吹出口1
0がそれぞれ設けられている。
【0019】同じくダクト1の下流には、円筒形状を成
す第3シャフト11aおよび第4シャフト11bが紙面
垂直方向に配設されている。また第3シャフト11aお
よび第4シャフト11bは回転自在となるように、その
両端がダクトに支持されている。第3シャフト11a
は、自身に連結されたサ−ボモ−タ(図示しない)によ
って駆動される。また第3シャフト11aと第4シャフ
ト11bとはタイミングベルト(図示しない)によって
連結されている。
【0020】デフロスタ吹出口9とフェイス吹出口10
との境界部分には、円筒形状を成す中間シャフト12が
紙面垂直方向に配設されている。また中間シャフト12
は回転自在となるように、その両端がダクト1に支持さ
れている。
【0021】吹出口切替ダンパ13は、一端が第3シャ
フト11aに、他端が第4シャフト11bにそれぞれ巻
かれることによって、第3シャフト11aと第4シャフ
ト11bとに巻架された可撓性のフィルムダンパであ
る。この吹出口切替ダンパ13の一部には空気を通すた
めの開口部が設けられている(図4参照)。そして第3
シャフト11aおよび第4シャフト11bが吹出口切替
ダンパ13の巻取、送出をするのに伴って前記開口部が
スライド移動し、フロントフット取出口8、デフロスタ
吹出口9、フェイス吹出口10、および後述するリアフ
ット取出口18を通る空気の量を調節する。
【0022】紙面垂直方向に配設され、回転自在となる
ように両端がダクト1に支持された冷風バイパスダンパ
シャフト14には、板状の冷風バイパスダンパ15が接
続されている。冷風バイパスダンパシャフト14は図示
せぬサ−ボモ−タによって回転駆動される。この冷風バ
イパスダンパシャフト14の回転によって、冷風バイパ
スダンパ15が冷風バイパス通路16の開閉を行う。ま
た、エアミックスモードがマックスクールモードのとき
にこの冷風バイパス通路を開けることによって、より多
くの冷風量を得ることができるようになる。
【0023】ダクト1にはリアフットダクト17が2つ
組付られており(図2参照)、リアフットダクト17の
一端であるリアフット取出口18は、第2シャフト5b
と冷風バイパスダンパシャフト14とを結んだ直線上に
位置している。なお、図2において10aはセンターフ
ェイス吹出口であり、10bはサイドフェイス吹出口で
ある。
【0024】ヒータコア4の下流には、本発明の仕切り
部を構成する仕切り板19が、紙面垂直方向に4枚平行
にかつ重ならないように配設されている。つまり、図3
に示すように、4枚の仕切り板19によって5つの通路
が形成される。また、この5つの通路のうち、2番目の
通路と4番目の通路とにそれぞれ前記リアフット取出口
18が対向している。つまり、2番目の通路と4番目の
通路は本発明のフロントリア共用通路20であり、1番
目、3番目および5番目の通路は本発明のフロント通路
21である。なお、図3は図1で示した装置のヒータコ
ア4および仕切り板19を図示した斜視図である。
【0025】フロントリア共用通路20には、図3に示
すように、本発明の遮蔽部材である冷風カット板22が
配設されている。冷風カット板22は薄い板で形成され
ており、その縁部がヒータコア4と仕切り板19に接着
固定されている。
【0026】次に、上記構成における作動を説明する。
エアミックスダンパ6はマックスホットモード位置とマ
ックスクールモード位置との間でスライド移動する。こ
こで図4に示すように、マックスホットモード位置から
マックスクールモード位置までの距離を9等分し、マッ
クスホットモード位置を1/9、およびマックスクール
モード位置を9/9とする。また6bおよび6dはフロ
ントリア共用通路20を開閉する開口部であり、6a、
6c、および6eはフロント通路21を開閉する開口部
である。ここで図4は、図1の上流側から見たエアミッ
クスダンパ6を、エアミックスダンパ6の移動に応じて
示した展開図である。
【0027】図4からも分かるように、エアミックスダ
ンパ6が1/9の位置から5/9の位置まで移動する間
は、エアミックスダンパ6の開口部6bおよび6dは冷
風カット板22によって塞がれる。故に、フロントリア
共用通路20は開口されず、フロントリア共用通路20
には冷風が流れない。つまり、フロントリア共用通路2
0にはヒータコア4からの温風のみが流れ、その温風は
フロントフット取出口8、デフロスタ吹出口9、フェイ
ス吹出口10、およびリアフット取出口18へ向かって
吹き出される。
【0028】そしてエアミックスダンパ6が5/9の位
置から9/9の位置まで移動するにつれてフロントリア
共用通路20は徐々に開口され、フロントリア共用通路
20を流れる冷風の量が徐々に増えていく。またこのと
き、図4から分かるように、ヒータコア4からの温風量
も減っていく。つまり、エアミックスダンパ6が5/9
の位置から9/9の位置まで移動する間は、フロントリ
ア共用通路20における空気の温度は徐々に低くなって
いく。このときリアフット取出口18における空気の温
度も徐々に低くなっていく。
【0029】一方、フロント通路21については、エア
ミックスダンパ6が1/9から5/9までの間を移動す
るとき、この移動に応じて所定量の冷風が流れ、かつ所
定量の温風も流れる。つまり、フロント通路21では従
来通りのエアミックスが行われ、そのエアミックス後の
空気はフロントフット取出口8、デフロスタ吹出口9、
およびフェイス吹出口10へ向かって吹き出される。
【0030】以上のことまとめると以下のようになる。
エアミックスダンパ6が1/9から5/9までの間を移
動するときは、リアフット取出口18にはリアフロント
共用通路20からの温風のみが吹き出される。それに比
べてフロントフット取出口8、デフロスタ吹出口9、お
よびフェイス吹出口10には、リアフロント共用通路2
0からの温風に加えてフロント通路21からの冷風も吹
き出されるので、フロントフット取出口8における空気
の温度は、リアフット取出口18における空気の温度に
比べて、冷風が含まれた分だけ低くなる。つまり、エア
ミックスダンパ6が1/9から5/9までの間を移動す
る間に関しては、リアフット取出口18における空気の
温度を、フロントフット取出口8における空気の温度よ
りも高くすることができる。
【0031】エアミックスダンパ6が5/9から9/9
までの間を移動する間は、ヒータコア4を通る空気の量
は少なく、リアフロント共用通路20およびフロント通
路21を通る冷風の量は多い。つまり、エアミックスモ
ードとしてはクールモードと言えるモードである。この
ようなときにフロントフット取出口8およびリアフット
取出口18へ温風を吹き出す必要は無い。言い換えれ
ば、このようなときにフロントリア共用通路20を冷風
カット板22にて遮蔽し、フロントリア共用通路20内
への冷風の進入を阻止する必要は無い。
【0032】従って第1実施例では、エアミックスダン
パ6が5/9から9/9までの間を移動する間は、フロ
ントリア共用通路20を冷風カット板22にて遮蔽する
ことをしていない。その結果、この間は冷風カット板2
2によるフロントリア共用通路20においての通風抵抗
の発生を避けることができる。
【0033】以上、第1実施例について詳述してきた
が、第1実施例ではエアミックスダンパ6の位置が1/
9から5/9までの間を移動するときはリアフット取出
口18における空気の温度をフロントフット取出口8に
おける空気の温度よりも高くしているので、車室内後席
足元へ吹き出されるまでの間にリアフットダクト17に
おいて熱損失が多少あったとしても、後席足元へ吹き出
される空気を比較的高い温度に保つことができる。ま
た、前席と後席とを独立に温度コントロールする場合に
も対応することができる。
【0034】また、エアミックスダンパ6の位置が5/
9から9/9までの間を移動するときは、フロントリア
共用通路20を冷風カット板22にて遮蔽していないの
で、この間においては冷風カット板22による通風抵抗
の増大を避けることができ、その結果、特にフェイス吹
出口10から乗員の上半身へ向かって吹き出される空気
の量を確保することができる。
【0035】また図2に示すような、センターフェイス
吹出口10aの両側にサイドフェイス吹出口10bが設
けられたレイアウトの装置において、リアフットダクト
17をどこに配設するかにあたって、例えば図6(a)
のようにセンターフェイス吹出口10aよりにリアフッ
トダクト17を配設すると、図6(b)のようにセンタ
ーフェイス吹出口10aにおける温度の方がサイドフェ
イス吹出口10bにおける温度よりも高くなり、また図
7(a)のようにサイドフェイス吹出口10bよりにリ
アフットダクト17を配設すると、図7(b)のように
サイドフェイス吹出口10bにおける温度の方がセンタ
ーフェイス吹出口10aにおける温度よりも高くなる。
【0036】しかし第1実施例の場合は図2または図5
(a)のように、センターフェイス吹出口10aとサイ
ドフェイス吹出口10bとの中間位置に配設したので、
図5(b)に示すように、センターフェイス吹出口10
aにおける吹出温度とサイドフェイス吹出口10bにお
ける吹出温度との間の温度差をほとんど無くすことがで
きる。
【0037】次に第2実施例を図8および図9に従って
説明する。第2実施例では、冷風カット板22にて遮蔽
部材を構成するのではなく、図8に示すように、エアミ
ックスダンパ6の開口部6bおよび6dの大きさを他の
開口部よりも小さくすることによって遮蔽部材を構成し
ている。つまり、図8の鎖線で囲まれたフィルム部分6
fおよび6gにて遮蔽部材を構成している。
【0038】このように開口部6bおよび6dの大きさ
変えた場合、図9(a)に示す位置から図9(b)に示
す位置までエアミックスダンパ6が移動しても、フロン
トリア共用通路20は開口されない。つまりこの間はフ
ロントリア共用通路20は遮蔽されることになり、既述
のようにリアフット取出口18における空気の温度をフ
ロントフット取出口8における空気の温度よりも高くす
ることができる。
【0039】また、マックスクールモードのときの開口
部の位置が図9(c)の位置となるようにすれば、マッ
クスクールモードのときにフロントリア共用通路20お
よびフロント通路21が全て開口されることになる。す
なわち第1実施例のようにフロントリア共用通路20中
に冷風カット板22を設けるのに比べて通風抵抗を小さ
くすることができ、その結果、マックスクールモードの
ときにおける冷風通風量を大きくすることができる。
【0040】次に第3実施例を図10ないし図12に従
って説明する。図10に示すように、エアミックスダン
パをフィルムダンパダンパの代わりに板ダンパで構成し
ても、第1実施例および第2実施例と同様の作用効果が
得られる。
【0041】具体的に説明すると、第3実施例では図1
0に示すように、ヒータコア4をエバポレータ3に対し
て垂直に配設している。また、ヒータコア4の図中右上
縁部にエアミックスダンパ6aを駆動する第1シャフト
5aを、ヒータコア4の図中左下縁部エアミックスダン
パ6bを駆動する第2シャフト5bを、それぞれ配設し
ている。そしてエアミックスダンパ6aは第1シャフト
5aを軸に回動して第1冷風通路7aを開閉し、エアミ
ックスダンパ6bは第2シャフト5bを軸に回動して第
2冷風通路7bを開閉する。
【0042】図10に示す位置から図12に示す位置ま
での間をエアミックスダンパ6aおよび6bが移動する
間、第2冷風通路7b中のフロントリア共用通路20
(図11参照)は冷風カット板22にて遮蔽されている
ので、リアフット取出口18には冷風は吹き出されず、
温風のみが吹き出される。従って、この間においてはリ
アフット取出口18における空気の温度はフロントフッ
ト取出口における空気の温度よりも高くすることができ
る。
【0043】以上の説明のように、図10に示すレイア
ウトの装置に、板ダンパで構成したエアミックスダンパ
6を用いた第3実施例の場合においても、仕切り板19
と冷風カット板22とを図のように配設することによっ
て、リアフット取出口18における空気の温度をフロン
トフット取出口よりも高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例で用いる車両用空調装置の全
体構成図である。
【図2】図1に示す装置を図1中矢印A方向から見た側
面図である。
【図3】図1のヒータコアおよび仕切り板の斜視図であ
る。
【図4】図1のエアミックスダンパの移動に応じて示し
たエアミックスダンパの展開図である。
【図5】(a)はリアフットダクトがセンターフェイス
吹出口とサイドフェイス吹出口との中間位置に配設され
た場合の装置の側面図であり、(b)は(a)の装置に
おけるセンターフェイス吹出口およびサイドフェイス吹
出口からの吹出温度の変化を示した特性図である。
【図6】(a)はリアフットダクトがセンターフェイス
吹出口よりに配設された場合の装置の側面図であり、
(b)は(a)の装置におけるセンターフェイス吹出口
およびサイドフェイス吹出口からの吹出温度の変化を示
した特性図である。
【図7】(a)はリアフットダクトがサイドフェイス吹
出口よりに配設された場合の装置の側面図であり、
(b)は(a)の装置におけるセンターフェイス吹出口
およびサイドフェイス吹出口からの吹出温度の変化を示
した特性図である。
【図8】第2実施例におけるエアミックスダンパの一部
を示す外形図である。
【図9】図8のエアミックスダンパの移動を示す模式図
である。
【図10】第3実施例で用いる車両用空調装置を一部省
略した全体構成図である。
【図11】図10のB−B断面図である。
【図12】第3実施例で用いる車両用空調装置を一部省
略した全体構成図である。
【図13】従来の車両用空調装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1 ダクト 2 ブロワ 3 エバポレータ 4 ヒータコア 5a 駆動手段としての第1シャフト 5b 駆動手段としての第2シャフト 6 エアミックスダンパ 7b 冷風通路としての第2冷風通路 8 フロントフット取出口 17 リアフットダクト 18 リアフット取出口 19 仕切り部としての仕切り板 20 フロントリア共用通路 21 フロント通路 22 遮蔽部材としての冷風カット板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダクトを介して車室内へ空気を送風する
    ブロワと、 該ブロワの下流に配設され、前記空気を冷却するエバポ
    レータと、 前記エバポレータの下流に配設され、前記空気を加熱す
    るヒータコアと、 前記エバポレータによって冷却された冷風が前記ヒータ
    コアをバイパスして通るための冷風通路と、 前記ヒータコアを通る前記空気の量と前記冷風通路を通
    る前記空気の量とを調節するエアミックスダンパと、 前記エアミックスダンパをマックスホットモード位置か
    らマックスクールモード位置までの間で駆動する駆動手
    段と、 前記エアミックスダンパによってエアミックスされた前
    記空気を前記車室内の前席側足元へ導くために前記ダク
    ト内に設けられたフロントフット取出口と、 前記エアミックスダンパによってエアミックスされた前
    記空気を前記車室内の後席側足元へ導くために前記ダク
    ト内に設けられたリアフット取出口と、 前記後席側足元と前記リアフット取出口とを連結するリ
    アフットダクトとを有する車両用空調装置において、 前記エアミックスダンパの下流かつ前記冷風通路内であ
    るところの領域を、前記冷風が前記フロントフット取出
    口へ向かって通るためのフロント通路と、前記冷風が前
    記フロントフット取出口および前記リアフット取出口の
    両方に向かって通るためのフロントリア共用通路とに分
    割する仕切り部と、 前記マックスホットモード位置と前記マックスクールモ
    ード位置との実質中間位置と前記マックスホットモード
    位置との間を前記エアミックスダンパが移動するとき、
    前記フロントリア共用通路を遮蔽する遮蔽部材とを有す
    ることを特徴とする車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS60209318A (ja) * 1984-04-04 1985-10-21 Nissan Motor Co Ltd 自動車用空気調和装置のヒ−タユニツト
JPS60164415U (ja) * 1984-04-11 1985-10-31 日産自動車株式会社 自動車用空気調和装置

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