JPH05112078A - 光記録媒体、情報記録方法及び光記録媒体の製造方法 - Google Patents

光記録媒体、情報記録方法及び光記録媒体の製造方法

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JPH05112078A
JPH05112078A JP4101321A JP10132192A JPH05112078A JP H05112078 A JPH05112078 A JP H05112078A JP 4101321 A JP4101321 A JP 4101321A JP 10132192 A JP10132192 A JP 10132192A JP H05112078 A JPH05112078 A JP H05112078A
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剛 三東
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知恵子 三原
Hiroyuki Sugata
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い記録感度を有すると共に耐久性に優れ、
且つ記録された情報で高S/N比で再生可能であって更
に生産性に優れた光記録媒体を提供する事を目的とす
る。 【構成】 基板及び下記一般式(I)で示されるポリメ
チン化合物を含有する記録層を備えた事を特徴とする。 【外1】 (但しR1 及びR2 はアルキル基で置換されたアリール
基もしくはアルコキシ基で置換されたアリール基を表し
3 及びR4 は置換もしくは未置換のアリール基、置換
もしくは未置換の複素環基又は置換もしくは未置換のス
チリル基を示す。mは0.1又は2であり 【外2】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光記録媒体に関し、詳し
くはレーザ光、特に半導体レーザ光による情報記録に適
したレコードブランク(record blank)及
びレーザ光によって記録されてなる情報を光学的に再生
可能な情報レコードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクや光カード等の光記録媒体は
一般に、基板上に形成した記録層に、光学的に検出可能
な小さな(例えば約1μm)ピットをらせん状、同心円
状或いは直線状のトラックを形成する様にして記録する
ことで高密度に情報を蓄積することができる。
【0003】そして光学的に記録を行なう方法として
は、例えば「オプティカルエンジニアリング(Opti
cal Engineering),Vol.15N
o.2March−April 1976 pp99
〜」に記載されている様に光ビーム、例えばレーザ光を
光記録媒体の記録層へ照射することにより、記録層に変
形や孔を生じさせるタイプやバブルを形成させるタイプ
或いは相変化や変色、脱色等を生じさせるタイプ等が知
られている。
【0004】そしてこの様な記録を行なう光記録媒体の
記録層に用いられる材料として、例えばアルミニウム蒸
着膜などの金属薄膜、ビスマス薄膜、酸化テルル薄膜や
カルコゲナイト系非晶質ガラス膜などの無機物質を主に
用いたものが提案されている。これらの薄膜は、一般に
350〜800nm付近の波長光で感応性であるととも
に、レーザ光に対する反射率が高いため、レーザ光の利
用率が低い等の欠点がある。
【0005】また、この様な無機物質は通常蒸着あるい
はスパッタリング等の方法で成膜して記録層としている
が、この様な成膜法は大がかりな真空系を備えた製造ラ
インが必要となり、コストを下げるという点でも欠点が
あった。
【0006】この様なことから、近年、比較的長波長
(例えば、780nm以上)の光エネルギーで光学物性
を変化させることが可能な有機色素化合物を用いた光記
録媒体の研究が精力的になされている。この様な有機色
素を用いた光記録媒体は、例えば発振波長が780nm
又は830nm付近の半導体レーザによりピットを形成
できる点で有効なものである。さらに、有機色素は湿式
塗布により成膜が可能であり、また取り扱いが容易であ
ることから、工業的に量産化が容易で設備コストの低減
も可能となる。
【0007】そして本願出願人も、例えば特公平1−2
6879号公報に於て、ポリメチン色素を記録層に用い
た、半導体レーザにより高S/Nの記録が可能であり、
熱安定性の良好な光記録媒体を開示している。
【0008】ところで有機色素を記録層に用いる事によ
って光記録媒体の低コスト化を図ることができる理由と
して有機色素記録層が湿式塗布によって成膜可能な為で
あることは既に述べたが、湿式塗布によって成膜される
記録層に用いる有機色素には、記録用光ビームの波長近
傍に吸収極大を有し、熱安定性に優れていることに加え
て優れた溶剤溶解性を有するものが求められている。即
ち溶剤溶解性の十分でない有機色素を用いた場合、塗布
溶液のわずかな濃度変化によっても塗布溶液に固形物、
例えば有機色素の微細結晶等が析出し易くなりその結果
湿式塗布による記録層の形成を連続的に行なった時に、
塗布溶液中の固形物が記録層中に混入し、再生時の信号
のノイズレベルが高い、低品質の光記録媒体となってし
まう為である。
【0009】
【発明が解決しようとしている課題】本発明は、この様
な現状に鑑みてなされたものであり、その目的は、長波
長に吸収を持ち高温高湿の環境条件下においても優れた
安定性を有し、更に溶剤溶解性が一層向上した有機色素
を含有する記録層を備えた高記録感度で、耐久性に優れ
且つ記録された情報を高S/Nで再生可能な光記録媒体
を提供することにある。
【0010】また本発明の目的は、高い記録感度を有す
ると共に耐久性に優れ、記録された情報を高S/Nで再
生可能であって更に生産性に優れた光記録媒体の製造方
法を提供することにある。
【0011】更に本発明の目的は、情報を長期間にわた
って、高S/N比で再生可能な情報記録方法を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち本願発明の光記録媒
体は、基板及び下記一般式(I)で示されるポリメチン
化合物を含有する記録層を備えたことを特徴とする。
【0013】
【外14】 (但し、R1 及びR2 はアルキル基で置換されたアリー
ル基もしくはアルコキシ基で置換されたアリール基を表
し、R3 及びR4 は置換もしくは未置換のアリール基、
置換もしくは未置換の複素環基又は置換もしくは未置換
のスチリル基を示す。またmは0,1又は2であり
【0014】
【外15】 はアニオン残基を示す。)
【0015】又本願発明の情報記録方法は、基板及び下
記一般式(I)で示されるポリメチン化合物を含有する
記録層を備えた光記録媒体に、情報に応じて変調した記
録用光ビームを照射して、該記録層に小さな凹部を生じ
させて該情報を記録することを特徴とする。
【0016】
【外16】 (但し、R1 及びR2 はアルキル基で置換されたアリー
ル基もしくはアルコキシ基で置換されたアリール基を表
し、R3 及びR4 は置換もしくは未置換のアリール基、
置換もしくは未置換の複素環基又は置換もしくは未置換
のスチリル基を示す。またmは0,1又は2であり
【0017】
【外17】 はアニオン残基を示す。)
【0018】更に本発明の光記録媒体の製造方法は、基
板及び下記一般式(I)で示されるポリメチン化合物を
含有する記録層を備えた光記録媒体の製造方法に於て、
下記一般式(I)で示されるポリメチン化合物を含有す
る塗布液を該基板上に塗布して該記録層を成膜すること
を特徴とする。
【0019】
【外18】 (但し、R1 及びR2 はアルキル基で置換されたアリー
ル基もしくはアルコキシ基で置換されたアリール基を表
し、R3 及びR4 は置換もしくは未置換のアリール基、
置換もしくは未置換の複素環基又は置換もしくは未置換
のスチリル基を示す。またmは0,1又は2であり
【0020】
【外19】 はアニオン残基を示す。)
【0021】即ち本発明によれば、上記一般式(I)に
示すポリメチン化合物が近赤外領域の波長の光に対して
高い吸収を示すと共に優れた溶剤溶解性を有し、且つサ
イクリックボルタメトリーにおける酸化電位が高く酸化
劣化しにくいため、半導体レーザに対し高記録感度で耐
久性に優れ、且つ記録された情報を高S/Nで再生でき
る光記録媒体を得られるものと考えられる。
【0022】以下、本発明を詳細に説明する。
【0023】本発明の光記録媒体は、情報記録用の電磁
放射線を吸収して熱作用を受け、かかる熱作用によって
光学変化を生じる記録層中に、下記一般式(I)で示さ
れるポリメチン化合物を含有させたことを特徴とするも
のである。
【0024】
【外20】
【0025】そして上記一般式(I)に於てR1 及びR
2 は例えば下記一般式(II)に示す置換もしくは未置
換のアルキル基で置換されたアリール基もしくは下記一
般式(III)に示す、置換もしくは未置換のアルコキ
シ基で置換されたアリール基を表す。
【0026】
【外21】
【0027】
【外22】
【0028】そして上記一般式(II)に於てR5 は置
換もしくは未置換のアルキル基を示し、具体的にはアル
キル基としては例えばメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブ
チル基、iso−ブチル基、t−ブチル基、n−アミル
基、t−アミル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、
t−オクチル基などが挙げられる。
【0029】又置換アルキル基としては例えば、2−ヒ
ドロキシエチル基、3−ヒドロキシプロピル基、4−ヒ
ドロキシブチル基、2−アセトキシエチル基、カルボキ
シメチル基、2−カルボキシエチル基、3−カルボキシ
プロピル基、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル
基、4−スルホブチル基、3−スルフェートプロピル
基、4−スルフェートブチル基、N−(メチルスルホニ
ル)−カルバミルメチル基、3−(アセチルスルファミ
ル)プロピル基、4−(アセチルスルファミル)ブチル
基など、更に環式アルキル基として例えば、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。
【0030】又アリール基に複数のアルキル基が結合し
ている場合、互いのアルキル基は同じであっても異なっ
ていてもよい。
【0031】又上記一般式(III)に於て、R6 は置
換もしくは未置換のアルコキシ基を示し、具体的には例
えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基等が挙げら
れる。
【0032】更に上記一般式(II)及び(III)に
於て、R5 及びR6 を炭素数が1〜3の直鎖状或いは分
岐した、置換もしくは未置換の低級アルキル基もしくは
低級アルキル基が結合したアルコキシ基とした場合、溶
剤溶解性に特に優れると共に環境安定性も良好なため本
発明に特に好適に用いられ、この様な低級アルキル基及
びアルコキシ基としては例えばメチル基、エチル基、n
−プロピル基、iso−プロピル基及びメトキシ基、エ
トキシ基、n−プロポキシ基、iso−プロポキシ基等
が挙げられる。
【0033】次にR3 及びR4 としては、置換もしくは
未置換のアリール基(例えば、フェニル基、ナフチル
基、トリル基、キシリル基、メトキシフェニル基、ジメ
トキシフェニル基、トリメトキシフェニル基、エトキシ
フェニル基、ジメチルアミノフェニル基、ジエチルアミ
ノフェニル基、ジプロピルアミノフェニル基、ジベンジ
ルアミノフェニル基、ジフェニルアミノフェニル基、ジ
トリルアミノフェニル基、ジメトキシアミノフェニル基
など)、置換もしくは未置換の複素環基(例えば、ピリ
ジル基、キノリル基、レピジル基、メチルピリジル基、
フリル基、チェニル基、インドリル基、ピロール基、カ
ルバゾリル基、N−エチルカルバゾリル基など)又は置
換もしくは未置換のスチリル基(例えば、スチリル基、
メトキシスチリル基、ジメトキシスチリル基、トリメト
キシスチリル基、エトキシスチリル基、ジメチルアミノ
スチリル基、ジエチルアミノスチリル基、ジプロピルア
ミノスチリル基、ジベンジルアミノスチリル基、ジフェ
ニルアミノスチリル基、2,2−ジフェニルビニル基、
2−フェニル−2−メチルビニル基、2−(ジメチルア
ミノフェニル)−2−フェニルビニル基、2−(ジエチ
ルアミノフェニル)−2−フェニルビニル基、2−(ジ
ベンジルアミノフェニル)−2−フェニルビニル基、
2,2−ジ(ジエチルアミノフェニル)ビニル基、2,
2−ジ(メトキシフェニル)ビニル基、2,2−(エト
キシフェニル)ビニル基、2−(ジメチルアミノフェニ
ル)−2−メチルビニル基、2−(ジエチルアミノフェ
ニル)−2−エチルビニル基など)を示す。
【0034】mは0,1または2を示す。
【0035】また、
【0036】
【外23】 は塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、過塩
素酸塩イオン、硝酸塩イオン、ベンゼンスルホン酸塩イ
オン、p−トルエンスルホン酸塩イオン、メチル硫酸塩
イオン、エチル硫酸塩イオン、プロピル硫酸塩イオン、
テトラフルオロホウ酸塩イオン、テトラフェニルホウ酸
塩イオン、ヘキサフルオロリン酸塩イオン、ベンゼンス
ルホン酸塩イオン、酢酸塩イオン、トリフルオロ酢酸塩
イオン、プロピオン酢酸塩イオン、安息香酸塩イオン、
シュウ酸塩イオン、コハク酸塩イオン、マロン酸塩イオ
ン、オレイン酸塩イオン、ステアリン酸塩イオン、クエ
ン酸塩イオン、一水素二リン酸塩イオン、二水素一リン
酸塩イオン、ペンタクロロスズ酸塩イオン、クロロスル
ホン酸塩イオン、フルオロスルホン酸塩イオン、トリフ
ルオロメタンスルホン酸塩イオン、ヘキサフルオロヒ酸
塩イオン、ヘキサフルオロアンチモン酸塩イオン、モリ
ブデン酸塩イオン、タングステン酸塩イオン、チタン酸
塩イオン、ジルコン酸塩イオンなどの陰イオンを示す。
【0037】以下、本発明で用いられるポリメチン系色
素化合物の具体例を下記に列挙するが、これらに制限さ
れるものではない。
【0038】
【外24】
【0039】
【外25】
【0040】
【外26】
【0041】
【外27】
【0042】
【外28】
【0043】
【外29】
【0044】本発明の光記録媒体は、図1に示す様に、
基板1の上に前記一般式(I)で示されるポリメチン系
色素化合物を含有する記録層2を設けることにより形成
することができる。
【0045】基板1としては、ポリカーボネート、ポリ
エステル、アクリル樹脂、ポリオレフィン樹脂、フェノ
ール樹脂、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリイミドなど
のプラスチック、ガラスあるいは金属類などを用いるこ
とができる。
【0046】記録層2の形成にあたって、前記一般式
(I)で示されるポリメチン系色素化合物を一種または
二種以上組合せて用いることができ、さらに他の染料、
例えば前記一般式(I)化合物以外のポリメチン系、ナ
フトラクタム系、アズレン系、ピリリウム系、スクアリ
ウム系、クロコニウム系、トリフェニルメタン系、キサ
ンテン系、アントラキノン系、シアニン系、フタロシア
ニン系、ジオキサジン系、テトラヒドロコリン系、トリ
フェノチアジン系、フェナンスレン系あるいは金属およ
び金属化合物など、例えばAl,Te,Bi,Sn,I
n,Se,SnO,TeO2 ,As,Cdなどと混合分
散あるいは積層してもよい。
【0047】これらのポリメチン化合物は、例えばベル
ナード・エス・ウイルディ(Bernard S.Wi
ldi)らの「ジャーナル・オブ・アメリカン・ケミカ
ルソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)」
0,3772〜3777(1958年)、エッチ・シュ
ミッドフ(H.Schmidf)らの「リービッヒ・ア
ンナーレンデル・ケミー(Ann.)」623,204
〜216(1959年)、あるいはアール・ウイルズィ
ンガーらの「ヘルベティカ・シミカ・アクタ(Hel
v.Chimica.Acta)」24,369(19
41年)などによって開示された合成法に準じて合成す
ることによって容易に得ることができる。
【0048】又記録層2の耐光性を向上させる為に、記
録層2中に安定化剤を混合しても良く、この安定化剤と
しては各種金属キレート化合物、特にZn,Cu,N
i,Cr,Co,Mn,Pd,Zrを中心金属とし、ま
た多座配位子、例えばN4 ,N22 ,N224
22 ,O4 等の四座配位子等又はそれらの組合わせ
を有するもの、各種の芳香族アミン類、ジアミン類や含
窒素芳香族及びこれらのオニウム塩、例えばアミニウム
塩、ジイモニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウ
ム塩、キノリウム塩等が挙げられる。更に含酸素芳香族
の塩であるピリリウム塩等も用いられる。
【0049】特に下記一般式(IV)で示されるアミニ
ウム塩や下記一般式(V)で示されるジイモニウム塩等
は、記録層を湿式塗布によって製造する場合に、ポリメ
チン化合物との相溶性が良く、耐久性、耐光性に優れ
た、より高性能な光記録媒体を得ることができる。
【0050】
【外30】 (但しAは
【0051】
【外31】 であって、R7 〜R14は炭素数1〜8の置換基であり、
7 〜R14の少なくとも1つはアルコキシアルキル基、
アルケニル基あるいはアルキニル基であり、
【0052】
【外32】 は陰イオンを示す。)
【0053】
【外33】 (但しR15〜R22は炭素数1〜8の置換基であって、R
15〜R22の少なくとも1つはアルコキシアルキル基、ア
ルケニル基あるいはアルキニル基であり、
【0054】
【外34】 は陰イオンである。)
【0055】そして記録層中のこれらの安定化剤の光記
録材料としての有機色素に対する添加量としては、重量
比で有機色素の
【0056】
【外35】 が好ましい。
【0057】記録層2は湿式塗布法あるいは蒸着法等の
気相堆積法等の種々の方法により基板1上に形成され
る。湿式塗布法を用いる場合には、ポリメチン化合物を
有機溶媒中に溶解あるいは分散した溶液を基板1上に塗
布することによって形成することができる。また必要に
応じて成膜性および塗膜安定性を考慮してバインダーを
記録層中に混合して膜膜することもできる。
【0058】湿式塗布の際に使用できる有機溶媒は、前
述のポリメチン化合物を分散状態とするか、或いは溶解
状態とするかによって異なるが、一般にはアルコール
系、ケトン系、アミド系、エーテル系、エステル系、脂
肪族ハロゲン化炭化水素系、芳香族系、脂肪族炭化水素
系、フッ素系などの溶媒を用いることができ、特に本発
明のポリメチン化合物の溶解性に優れた溶媒が特に好ま
しい。
【0059】一方、樹脂基板上に直接湿式塗布する場合
には、上記の有機溶媒のうち、樹脂基板の表面を溶解し
たり、樹脂基板の表面にクラックを生じさせることのな
い有機溶媒であることが必要である。
【0060】しかし、本発明に係るポリメチン化合物
は、溶媒溶解性に優れるため樹脂基板上に湿式塗布によ
って、有機色素を塗布する場合にも塗布溶媒もしくは基
板の材質の選択の幅が従来よりも広がると共にノイズレ
ベルの低い優れた光記録媒体を、作製する為の条件につ
いても、従来よりも緩和させることができる。
【0061】また、前記したバインダーとしては、例え
ばニトロセルロース、エチルセルロース、ポリスチレ
ン、ポリビニルピロリドン、ポリメチルメタクリレー
ト、ポリアミドなどが挙げられる。また、必要により、
ワックス、高級脂肪酸、アミド類(例えば、オレイルア
ミド)を添加剤として用いることができる。
【0062】以上のバインダーにジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、トリクレジルフォスフェート
等の可塑剤、鉱油、植物油等の油剤、更にアルキルベン
ゼンスルホン酸ソーダ、ポリオキシエチレンアルキルフ
ェニルエーテル等の分散剤及びその他の添加剤を適宜混
合させ、記録層の成膜性、塗膜安定性を高めることがで
きる。
【0063】塗工は、浸漬コーティング法、スプレーコ
ーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコー
ティング法、マイヤーバーコーティング法、ブレードコ
ーティング法、カーテンコーティング法、ローラーコー
ティング法、グラビアコーティング法などのコーティン
グ法を用いて行うことができる。
【0064】記録層2中のポリメチン化合物の含有量は
1%以上で通常40〜100重量%、好ましくは50〜
100重量%が望ましい。40重量%以上とした場合記
録層の十分な光吸収性と再生レーザー光に対しての十分
な光反射率を得ることができる。
【0065】また、記録層2の膜厚は100Å〜20μ
m、好ましくは200Å〜1μmが適当である。なお、
記録レーザー光に対して十分な光反射性を有する薄膜を
安定に形成でき得るならば可能な限り薄いほうがよい。
【0066】さらに、本発明の光学記録媒体は、図2に
示すように、記録層2上に記録及び再生レーザー光に対
して透明な保護層3を設けることができる。該保護層3
は、基板1側から光を照射する場合は不透明でも差支え
ない。
【0067】また、図3に示すように、基板1と記録層
2の間に下引層4を設けても良い。また、図4に示す様
に、保護層3及び下引層4を共に用いることも可能であ
る。
【0068】下引き層は(a)接着性の向上、(b)水
またはガスなどのバリヤー、(c)記録層の保存安定性
の向上、(d)反射率の向上、(e)溶剤からの基板の
保護および(f)プレグル−ブの形成などを目的として
設けられる。(a)の目的に対しては高分子材料、例え
ばアイオノマー樹脂、ポリアミド系樹脂、ビニル系樹
脂、天然高分子、シリコーン、液体ゴムなどの種々の材
料もしくはシランカップリング剤などの種々の物質を用
いることができ、(b)、(c)の目的に対しては上記
高分子材料以外に無機化合物、例えばSiO2 、MgF
2 、SiO、TiO2 、ZnO、TiN、SiNなど、
金属または半金属、例えばZn、Cu、S、Ni、C
r、Ge、Se、Cd、Ag、Alなどを用いることが
できる。(d)の目的に対しては金属、例えばAl、A
gなど、または金属光沢を有する有機薄膜、例えばシア
ニン染料、メチン染料などを用いることができる。そし
て(e)、(f)の目的に対しては紫外線硬化樹脂、熱
硬化樹脂、熱可塑性樹脂などを用いることができる。下
引き層の膜厚は50Å〜100μm、好ましくは200
Å〜30μmが適当である。
【0069】また、保護層は、キズ、ホコリ、汚れなど
からの保護および記録層の保存安定性の向上および反射
率の向上を目的として設けられ、その材料としては下引
き層と同じ材料を使用することができる。保護層の膜厚
は100Å以上、好ましくは1000Å以上が適当であ
る。
【0070】この際、下引き層および/または保護層中
には本発明の一般式(I)のポリメチン系色素化合物が
含有されていてもよい。また、下引き層または保護層に
は安定剤、分散剤、難燃剤、滑剤、帯電防止剤、界面活
性剤、可塑剤などが含有されていてもよい。
【0071】さらに、本発明による光学記録媒体の別の
構成としては、図1から図4に示した同一構成の2枚の
記録媒体(場合によりその1枚を基板のみとして)を用
い記録層2を内側に配置して密封したいわゆるエアーサ
ンドイッチ構造にしてもよいし、保護層3を介して接着
したいわゆる密着構造(貼り合せ構造)にしてもよい。
【0072】この様にして作製された本願発明の光記録
媒体(情報の記録されていないレコードブランク)に対
して、変調された記録用電磁放射線を照射して、記録層
2に脱色や変色あるいは凹部(ピット)を生じさせる事
によって、情報が記録されてなる情報レコードとなる。
【0073】特に本発明の光学記録媒体は、ヘリウム−
ネオンレーザ(発振波長633nm)などのガスレーザ
の照射によって記録することも可能であるが、好ましく
は750nm以上の波長を有するレーザ、特にガリウム
−アルミニウム−ヒ素半導体レーザ(発振波長830n
m)などの近赤外あるいは赤外領域に発振波長を有する
レーザ光線の照射によって記録層に凹部を形成せしめて
記録する方法が適している。また、読み出しのために
は、記録層に変化を生じさせることのない強度に調整さ
れた前述のレーザ光線を用いることができる。この際、
書込みと読み出しを同一波長のレーザで行なうことがで
き、また異なる波長のレーザで行なうこともできる。
【0074】
【実施例】以下、本発明を実施例を用いて更に詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0075】(合成例1)下記の様にして本発明のポリ
メチン化合物NO.(5)の色素を合成した。
【0076】4,4′−ジアミノベンゾフェノン4.4
g、P−ヨードトルエン30.9g、無水炭酸カリウム
19.5g、銅粉10gを70mlのO−ジクロロベン
ゼン中に加えて、180℃で24時間、攪拌下還流し
た。応反後、混合物を濾過し、酢酸エチルで洗浄した
後、該混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
で、クロロホルムを用いて分離し、4,4′−ジトリル
アミノベンゾフェノン11.3gを得た。
【0077】次いで4,4′−ジトリルアミノベンゾフ
ェノン9gをテトラヒドロフラン72ml中でメチルマ
グネシウムアイオダイドのエーテル溶液(2mol/
l)15.7gと、60℃で16時間反応させた。
【0078】次にこの反応液に希塩酸及び水酸化ナトリ
ウム水溶液を加えて処理した後、濾過、水洗いし、エタ
ノールで再結晶させて1,1−ビス(p−ジトリルアミ
ノフェニル)−エチレン7.1gを得た。
【0079】次いで1,1−ビス(pージトリルアミノ
フェニル)ーエチレン7g、オルトギ酸エチル2.5m
lを25mlの無水酢酸に溶解し、氷冷しながら過塩素
酸1.5ml及び無水酢酸25mlの混合液を滴下した
後90℃で2時間反応させた。その後イソプロピルエー
テル700mlを反応液に加えて再沈殿させた。次に結
晶を濾別し、イソプロピルエーテル、水で洗浄し、アセ
トンとメタノールの混合溶媒で再結晶し乾燥させて、化
合物No.(5)の色素7.2gを得た。
【0080】なお、この様にして合成した化合物No.
(5)はアセトニトリル中で848.2nmの近赤外部
に吸収極大を有していた。収率35% 元素分析値(C85754 ClO4 ) 分析値C:81.56%,H:6.02%,N:4.4
6% (理論値C:81.54%,H:6.04%,N:4.
48%)
【0081】実施例1 直径130mmφ、厚さ1.2mmのインジェクション
成形によりプレグルーブを設けたポリカーボネート(以
下、PCと略記する)基板上に、前記ポリメチン系色素
化合物No.(1)のポリメチン系色素化合物3重量部
をジアセトンアルコール97重量部に溶解させた液をス
ピナーコーティング法により塗布した後、乾燥して80
0Åの有機薄膜記録層を得た。さらに、0.3mm厚の
スペーサーを介して、紫外線(UV)硬化樹脂により2
枚の基板を貼合せ、エアーサンドイッチ構造の光学記録
媒体を得た。
【0082】この様にして作成した光学記録媒体をター
ンテーブル上に取り付け、ターンテーブルをモーターで
1800rpmに回転させて、発振波長830nmの半
導体レーザを用いて、基板側より記録層にスポットサイ
ズ1.5μmφ、記録パワー8mW、記録周波数3MH
zで記録層にピットを形成して情報を書き込み、読み出
しパワー0.6mWで再生し、その再生波形をスペクト
ル解析(スキャニングフィルター、バンド幅30KH
z)してC/N比を測定した。
【0083】次に、同じ記録媒体を、前記測定条件で記
録した部分を、繰り返し105 回読み出し後のC/N比
を測定した。
【0084】さらに、前記条件で作製した同一の記録媒
体を65℃、85%RHの条件下に2000時間放置し
て、環境保存安定性試験を行なった後の透過率(830
nm測定)およびC/N比を測定した。その結果を表1
に示す。
【0085】実施例2〜5 実施例1で用いたポリメチン系色素化合物No.(1)
の化合物をNo.(3)、(4)、(14)、(29)
にかえて、実施例1と同様の方法で記録媒体を作製し、
それぞれ実施例2〜5の光学記録媒体を作製した。
【0086】上記実施例2〜5の光学記録媒体を実施例
1と同様の方法で測定した。その結果を表1に示す。
【0087】
【表1】
【0088】実施例6および7 下記化合物No.(32)および(33)と前記ポリメ
チレン系色素化合物No.(5)とそれぞれ1:2の重
量比でジアセトンアルコールに混合し、実施例1と同様
の方法で塗布し、乾燥膜厚850Åの有機薄膜記録層を
設け、それぞれ実施例6、7の光記録媒体を作製した。
【0089】この様にして作成した実施例6、7の光記
録媒体を実施例1と同様の方法で測定した。その結果を
表2に示す。
【0090】
【外36】
【0091】比較例1および2 実施例6で用いた化合物No.(5)を除いた以外は、
実施例6、7と同様の方法で光記録媒体を作製し、同様
に測定した。その結果を表2に併示する。
【0092】
【表2】
【0093】実施例8 前記化合物No.(2)の化合物2重量部とニトロセル
ロース樹脂(オーハレスラッカー、ダイセル化学(株)
製)1重量部をジアセトンアルコール97重量部に混合
させた液をスピナー塗布法により、インジェクション成
形によりプレグルーブを設けた直径130mmφ,厚さ
1.2mmのPC基板上に塗布し、乾燥膜厚1000Å
の有機薄膜記録層を得た。
【0094】この様にして作成した光学記録媒体を実施
例1と同様の方法で測定した。その結果を表3に示す。
【0095】実施例9 実施例8で用いた化合物No.(2)を前記化合物N
o.(23)にかえて、実施例8と同様の方法で光記録
媒体を作製し、実施例9の光記録媒体を作製した。
【0096】上記実施例9の光記録媒体を実施例1と同
様の方法で測定した。その結果を表3に示す。
【0097】
【表3】
【0098】実施例10 ウォーレットサイズの厚さ0.4mmPC基板上に、熱
プレス法によりプレグルーブを設け、その上に前記ポリ
メチン系色素化合物No.(5)の化合物3重量部をジ
アセトンアルコール97重量部に混合させた液をバーコ
ート法により塗布した後、乾燥して1000Åの有機薄
膜記録層を得た。さらに、その上にエチレン−酢酸ビニ
ルドライフィルムを介してウォーレットサイズの厚さ
0.3mmのPC基板と、熱ロール法により密着し、密
着構造の光カードを作製した。
【0099】この様にして作製した光学記録媒体をXー
Y方向に駆動するステージ上に取り付け、発振波長83
0nmの半導体レーザを用いて、厚さ0.4mmのPC
基板側より、有機薄膜記録層にスポットサイズ3.0μ
mφ、記録パワー3.5mWで記録パルス50μsec
でY軸方向に情報を書き込み、読み出しパワー0.3m
Wで再生し、そのコントラスト比
【0100】
【外37】 :A=未記録部のRF信号強度、B=記録部のRF信号
強度)を測定した。
【0101】さらに、前記条件で作製した同一記録媒体
を実施例1と同様の条件の環境保存安定性試験を行な
い、その後の透過率およびコントラスト比を測定した。
さらに、前記条件で作製した同一記録媒体をフェードメ
ーター耐光テスト(10時間,キセノンランプ1kW/
2)を行ない、その透過率を測定した。その結果を表
4に示す。
【0102】実施例11 実施例10で用いた化合物No.(5)を前記化合物N
o.(2)にかえて、実施例10と同様の方法で記録媒
体を作製し、実施例11の光記録媒体を作製し、実施例
10と同様の方法で測定した。その結果を表4に示す。
【0103】比較例3、4 実施例10で用いた化合物No.(5)を前記化合物N
o.(32)、(33)に変えた以外は、実施例10と
同様の方法で光記録媒体を作製し、同様の方法で測定し
た。その結果を表4に示す。
【0104】
【表4】
【0105】実施例12 実施例10に於て記録層の塗布溶液として、前記ポリメ
チン色素化合物No.(5)の化合物2.4重量部及び
下記構造式(34)で示される安定化剤0.6重量部を
ジアセトンアルコール97重量部に混合されたものとし
た以外実施例10と同様にして光カードを作製し実施例
10と同様の方法で、初期及び65℃、85%RHで2
000時間放置した後の透過率とコントラスト及びフェ
ードメータ耐光テスト(100時間,キセノンランプ1
kW/m2)を行なった後の透過率を測定した。その結
果を表5に示す。
【0106】
【外38】
【0107】
【表5】
【0108】実施例13、14 ウォレットサイズ(縦85mm×横54mm)の厚さ
0.4mmのPC基板上に2P法により、幅3μm、ピ
ッチ12μm、深さ3000Åのストライプ状のプリグ
ルーブを形成した光カード用基板を用意した。
【0109】一方、本願発明の有機色素化合物No.
(5)及び(24)のポリメチン化合物について2、
2、3、3ーテトラフルオロプロパノールを塗布溶媒と
して記録層形成用の塗布溶液を調製した。次いでこの塗
布溶液を、上記光カード用基板のプリグルーブが形成さ
れた側の表面にロールコーターで塗布し、記録層を形成
する工程を100枚の光カード用基板に連続して行なっ
た。次に記録層上に厚さ0.3mmのPC保護基板をエ
チレン−酢酸ビニル共重合体系ホットメルト接着シート
を介して貼り合わせて光カードとした。
【0110】この様にして作製した光カードの1枚目と
100枚目について、光カード記録/再生装置(キヤノ
ン(株)製)を用いて再生し、スペクトラムアナライザ
ーでその信号波形を観測して各々の光カードの70KH
zにおけるノイズレベルを測定した。(ビデオバンド
幅:1KHz)その結果を表−6に示す。
【0111】比較例5、6 実施例14に於て用いたポリメチン化合物(5)に代え
て、下記の構造式(35)及び(36)を用いた以外
は、実施例14と同様にして光カードを作製し評価し
た。その結果を表6に示す。
【0112】
【外39】
【0113】
【表6】
【0114】上記、表6から分る様に実施例13及び1
4の100枚目の光カードのノイズレベルは1枚目の光
カードのノイズレベルと殆んど変化しないのに対し、比
較例1及び2の100枚目の光カードのノイズレベルが
1枚目の光カードのノイズレベルと比較して著しく上昇
していることを示している。
【0115】これは、比較例5及び6で用いたポリメチ
ン系色素化合物の溶剤溶解性が十分でなく、記録層の塗
布形成工程に於て、複数枚の基板に塗布した時に起こる
塗布溶液のわずかな濃度変化によっても、溶液中に容易
に固形物例えば色素化合物の微細な結晶が析出し、それ
が基板上に転写されてしまいノイズレベルが上昇したも
のと考えられる。
【0116】これに対し実施例13及び14のポリメチ
ン系色素化合物は、溶剤溶解性が高く、塗布工程に於る
塗布溶液の多少の濃度変化によっても結晶が析出し難い
ため記録層中に固形物が混入せずノイズレベルが常に低
い光カードを得られるものと考えられる。
【0117】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、長
波長側に吸収を有し、半導体レーザ等の長波長発振レー
ザを用いても高感度に記録が可能であり、高いC/N比
が得られる光記録媒体を得ることができる。
【0118】又、本発明によれば、湿式塗布によって記
録層を成膜した場合にも常にノイズレベルが低く、且つ
熱に対する安定性にも優れた、光記録媒体を得ることが
できる。
【0119】更に本発明によれば長期間にわたり高いS
/N比で情報の再生が可能な情報レコードを得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の光記録媒体の一実施態様の概略断面
図。
【図2】本願発明の光記録媒体の他の実施態様の概略断
面図。
【図3】本願発明の光記録媒体の他の実施態様の概略断
面図。
【図4】本願発明の光記録媒体の他の実施態様の概略断
面図。
【符号の説明】
1 基板 2 記録層 3 保護層 4 下引層

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板及び下記一般式(I)で示されるポ
    リメチン化合物を含有する記録層を備えたことを特徴と
    する光記録媒体。 【外1】 (但し、R1 及びR2 はアルキル基で置換されたアリー
    ル基もしくはアルコキシ基で置換されたアリール基を表
    し、R3 及びR4 は置換もしくは未置換のアリール基、
    置換もしくは未置換の複素環基又は置換もしくは未置換
    のスチリル基を示す。またmは0,1又は2であり 【外2】 はアニオン残基を示す。)
  2. 【請求項2】 該記録層が湿式塗布によって形成されて
    なる請求項1の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記一般式(I)に於て、R1 及びR2
    が下記一般式(II)に示すアリール基であって、R5
    が炭素数1〜3の置換もしくは未置換の低級アルキル基
    である請求項1の光記録媒体。 【外3】
  4. 【請求項4】 前記一般式(II)に於て、R5 がメチ
    ル基である請求項3の光記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記一般式(I)に於て、R1 及びR2
    が下記一般式(III)に示すアリール基であって、R
    6 が炭素数1〜3の置換もしくは未置換の低級アルコキ
    シ基である請求項1の光記録媒体。 【外4】
  6. 【請求項6】 前記一般式(III)に於て、R6 がメ
    トキシ基である請求項5の光記録媒体。
  7. 【請求項7】 該記録層中に安定化剤を含有する請求項
    1の光記録媒体。
  8. 【請求項8】 該安定化剤として下記一般式(IV)又
    は(V)で示される化合物の少なくとも一方を含有する
    請求項7の光記録媒体。 【外5】 (但しAは 【外6】 であって、R7 〜R14は炭素数1〜8の置換基であり、
    7 〜R14の少なくとも1つはアルコキシアルキル基、
    アルケニル基あるいはアルキニル基であり、 【外7】 は陰イオンを示す。) 【外8】 (但しR15〜R22は炭素数1〜8の置換基であって、R
    15〜R22の少なくとも1つはアルコキシアルキル基、ア
    ルケニル基あるいはアルキニル基であり、 【外9】 は陰イオンである。)
  9. 【請求項9】 該光記録媒体が、レコードブランクであ
    る請求項1の光記録媒体。
  10. 【請求項10】 該光記録媒体が、該記録層への記録用
    光ビームの照射によってピットが形成されて情報が記録
    されてなる情報レコードである請求項1の光記録媒体。
  11. 【請求項11】 該基板と該記録層の間に下引層を有す
    る請求項1の光記録媒体。
  12. 【請求項12】 該記録層上に保護層を有する請求項1
    の光記録媒体。
  13. 【請求項13】 基板及び下記一般式(I)で示される
    ポリメチン化合物を含有する記録層を備えた光記録媒体
    に、情報に応じて変調した記録用光ビームを照射して、
    該記録層に小さな凹部を生じさせて該情報を記録するこ
    とを特徴とする情報記録方法。 【外10】 (但し、R1 及びR2 はアルキル基で置換されたアリー
    ル基もしくはアルコキシ基で置換されたアリール基を表
    し、R3 及びR4 は置換もしくは未置換のアリール基、
    置換もしくは未置換の複素環基又は置換もしくは未置換
    のスチリル基を示す。またmは0,1又は2であり 【外11】 はアニオン残基を示す。)
  14. 【請求項14】 基板及び下記一般式(I)で示される
    ポリメチン化合物を含有する記録層を備えた光記録媒体
    の製造方法に於て、下記一般式(I)で示されるポリメ
    チン化合物を含有する塗布液を該基板上に塗布して該記
    録層を成膜することを特徴とする光記録媒体の製造方
    法。 【外12】 (但し、R1 及びR2 はアルキル基で置換されたアリー
    ル基もしくはアルコキシ基で置換されたアリール基を表
    し、R3 及びR4 は置換もしくは未置換のアリール基、
    置換もしくは未置換の複素環基又は置換もしくは未置換
    のスチリル基を示す。またmは0,1又は2であり 【外13】 はアニオン残基を示す。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1086517A (ja) * 1996-09-19 1998-04-07 Konica Corp 金属錯体メチン色素を用いた光記録媒体及び記録方法

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