JPH05111240A - Dc−dcコンバータの突入電流防止回路 - Google Patents
Dc−dcコンバータの突入電流防止回路Info
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- JPH05111240A JPH05111240A JP26645191A JP26645191A JPH05111240A JP H05111240 A JPH05111240 A JP H05111240A JP 26645191 A JP26645191 A JP 26645191A JP 26645191 A JP26645191 A JP 26645191A JP H05111240 A JPH05111240 A JP H05111240A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 DC−DCコンバータ起動時の突入電流防止
を、リレーを用いずに実現する。 【構成】 主バッテリ10とDC−DCコンバータ14
の間にトランジスタ32を設け、PWM信号発生器40
によりPWM動作させる。この動作は、主バッテリ10
の電圧vinとDC−DCコンバータ14の入力端電圧v
out の差が大きい状態(入力コンデンサC1 の充電が進
んでない状態)ではトランジスタ32のオン期間が短
く、逆に差が小さい状態(入力コンデンサC1 の充電が
進んだ状態)では長くなるよう、実行する。DC−DC
コンバータへの流入電流の実行値が制限され、突入電流
の防止がリレーを用いることなく実現される。 【効果】 リレーの故障等により動作が不正常になるこ
とがなくなり、安全性が向上する。
を、リレーを用いずに実現する。 【構成】 主バッテリ10とDC−DCコンバータ14
の間にトランジスタ32を設け、PWM信号発生器40
によりPWM動作させる。この動作は、主バッテリ10
の電圧vinとDC−DCコンバータ14の入力端電圧v
out の差が大きい状態(入力コンデンサC1 の充電が進
んでない状態)ではトランジスタ32のオン期間が短
く、逆に差が小さい状態(入力コンデンサC1 の充電が
進んだ状態)では長くなるよう、実行する。DC−DC
コンバータへの流入電流の実行値が制限され、突入電流
の防止がリレーを用いることなく実現される。 【効果】 リレーの故障等により動作が不正常になるこ
とがなくなり、安全性が向上する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車の電源回路
等に用いられるDC−DCコンバータに起動時に流入す
る突入電流を防止する手段、すなわちDC−DCコンバ
ータの突入電流防止回路に関する。
等に用いられるDC−DCコンバータに起動時に流入す
る突入電流を防止する手段、すなわちDC−DCコンバ
ータの突入電流防止回路に関する。
【0002】
【従来の技術】DC−DCコンバータは、ある直流電圧
を異なる値の直流電圧に変換する回路である。例えば電
気自動車においては、モータ駆動用の主バッテリと車載
の電気的補機(ECU、ライト等)用の補機バッテリと
は定格電圧が異なっており、前者で後者を充電する場合
DC−DCコンバータを用いることが多い。
を異なる値の直流電圧に変換する回路である。例えば電
気自動車においては、モータ駆動用の主バッテリと車載
の電気的補機(ECU、ライト等)用の補機バッテリと
は定格電圧が異なっており、前者で後者を充電する場合
DC−DCコンバータを用いることが多い。
【0003】DC−DCコンバータを起動する回路・装
置を設計する際考慮すべき点として、起動時に生じる突
入電流をいかに防止するかという点があげられる。通
常、DC−DCコンバータの安定的な動作を確保するた
めにはその入力部にコンデンサを設ける必要がある。し
かし、コンデンサを有するDC−DCコンバ−タに直接
直流電圧を印加したのでは流入電流が著しく大きくなる
(突入電流が生じる)ため、従来から、突入電流防止回
路が各種提案されている。
置を設計する際考慮すべき点として、起動時に生じる突
入電流をいかに防止するかという点があげられる。通
常、DC−DCコンバータの安定的な動作を確保するた
めにはその入力部にコンデンサを設ける必要がある。し
かし、コンデンサを有するDC−DCコンバ−タに直接
直流電圧を印加したのでは流入電流が著しく大きくなる
(突入電流が生じる)ため、従来から、突入電流防止回
路が各種提案されている。
【0004】図4には、一従来例に係る突入電流防止回
路の構成が示されている。この図に示されるのは、電気
自動車に搭載され主バッテリ10の電圧を補機バッテリ
12の充電に適する電圧に変換するDC−DCコンバー
タ14及びその周辺回路構成である。
路の構成が示されている。この図に示されるのは、電気
自動車に搭載され主バッテリ10の電圧を補機バッテリ
12の充電に適する電圧に変換するDC−DCコンバー
タ14及びその周辺回路構成である。
【0005】この従来例の場合、DC−DCコンバータ
14は主回路16及びこれに前置される入力コンデンサ
C1 を備えている。主バッテリ10とDC−DCコンバ
ータ14の間にはリレーRY1及びRY2が設けられて
いる。リレーRY1は主バッテリ10の直後に、リレー
RY2はヒューズ18を介してリレーRY1の後段に設
けられている。リレーRY2には並列に電流制限用の抵
抗R1 が接続されている。従って、リレーRY1がオン
しておりリレーRY2がオフしている状態では入力コン
デンサC1 は主バッテリ10の電圧により時定数t1 =
R1 C1 で充電される。
14は主回路16及びこれに前置される入力コンデンサ
C1 を備えている。主バッテリ10とDC−DCコンバ
ータ14の間にはリレーRY1及びRY2が設けられて
いる。リレーRY1は主バッテリ10の直後に、リレー
RY2はヒューズ18を介してリレーRY1の後段に設
けられている。リレーRY2には並列に電流制限用の抵
抗R1 が接続されている。従って、リレーRY1がオン
しておりリレーRY2がオフしている状態では入力コン
デンサC1 は主バッテリ10の電圧により時定数t1 =
R1 C1 で充電される。
【0006】補機バッテリ12はDC−DCコンバータ
14の後段に設けられ、イグニッションスイッチIGを
介して遅れ回路20に接続されている。遅れ回路20
は、抵抗R2 及びコンデンサC2 を備えており、コンデ
ンサC2 はイグニッションスイッチIGを介して供給さ
れる補機バッテリ12の電圧により時定数t2 =R2 C
2 で充電される。また、遅れ回路20は、補機バッテリ
12の電圧を分圧する抵抗22及び24を備えており、
コンデンサC2 の両端電圧va と抵抗22及び24によ
る分圧電圧vb とをそれぞれ−及び+入力端から入力す
るコンパレータ26を備えている。コンパレータ26の
出力は、エミッタ接地のトランジスタ28を介してエミ
ッタ接地のトランジスタ30のベースに入力されてお
り、トランジスタ30のコレクタはリレーRY2の励磁
コイルに接続されている。
14の後段に設けられ、イグニッションスイッチIGを
介して遅れ回路20に接続されている。遅れ回路20
は、抵抗R2 及びコンデンサC2 を備えており、コンデ
ンサC2 はイグニッションスイッチIGを介して供給さ
れる補機バッテリ12の電圧により時定数t2 =R2 C
2 で充電される。また、遅れ回路20は、補機バッテリ
12の電圧を分圧する抵抗22及び24を備えており、
コンデンサC2 の両端電圧va と抵抗22及び24によ
る分圧電圧vb とをそれぞれ−及び+入力端から入力す
るコンパレータ26を備えている。コンパレータ26の
出力は、エミッタ接地のトランジスタ28を介してエミ
ッタ接地のトランジスタ30のベースに入力されてお
り、トランジスタ30のコレクタはリレーRY2の励磁
コイルに接続されている。
【0007】次に、この従来例の動作について説明す
る。図4のDC−DCコンバータ14の起動シーケンス
は図5に示されるようなものとなる。
る。図4のDC−DCコンバータ14の起動シーケンス
は図5に示されるようなものとなる。
【0008】すなわち、イグニッションスイッチIGが
オンされると(100)、補機バッテリ12の電圧がた
だちにリレーRY1の励磁コイルに印加されリレーRY
1がオンする(102)。この時点ではリレーRY2は
オフしており、従って、DC−DCコンバータ14への
電流供給は抵抗R1 を介して行われ、入力コンデンサC
1 は時定数t1 で充電される。
オンされると(100)、補機バッテリ12の電圧がた
だちにリレーRY1の励磁コイルに印加されリレーRY
1がオンする(102)。この時点ではリレーRY2は
オフしており、従って、DC−DCコンバータ14への
電流供給は抵抗R1 を介して行われ、入力コンデンサC
1 は時定数t1 で充電される。
【0009】他方、補機バッテリ12の電圧は、抵抗2
2及び24により分圧され電圧vb としてコンパレータ
26に入力されるとともに、時定数t2 でコンデンサC
2 を充電する。コンデンサC2 の両端電圧va は、充電
によりある時点で電圧vb を越える(104)。する
と、コンパレータ26の出力がオンし、トランジスタ2
8及び30がオンし、リレーRY2がオンする(10
6)。すると、抵抗R1の両端は短絡され、入力コンデ
ンサC1 への充電は抵抗を介さずに行われることとな
る。
2及び24により分圧され電圧vb としてコンパレータ
26に入力されるとともに、時定数t2 でコンデンサC
2 を充電する。コンデンサC2 の両端電圧va は、充電
によりある時点で電圧vb を越える(104)。する
と、コンパレータ26の出力がオンし、トランジスタ2
8及び30がオンし、リレーRY2がオンする(10
6)。すると、抵抗R1の両端は短絡され、入力コンデ
ンサC1 への充電は抵抗を介さずに行われることとな
る。
【0010】このような回路構成では、時定数t1 が入
力コンデンサC1 の充電速度を決定しており、時定数t
2 がリレーRY1がオンしてからリレーRY2がオンす
るまでの遅れ時間を決定している。従って、リレーRY
2により主バッテリ10とほぼ直結状態としても電流が
問題とならない程度に入力コンデンサC1 が十分に充電
された時点でリレーRY2がオンするよう、時定数t1
及びt2 (従ってR1 、C1 、R2 、C2 の値)を設定
しておけば、突入電流を発生させることなく、DC−D
Cコンバータ14を起動できる(108)。
力コンデンサC1 の充電速度を決定しており、時定数t
2 がリレーRY1がオンしてからリレーRY2がオンす
るまでの遅れ時間を決定している。従って、リレーRY
2により主バッテリ10とほぼ直結状態としても電流が
問題とならない程度に入力コンデンサC1 が十分に充電
された時点でリレーRY2がオンするよう、時定数t1
及びt2 (従ってR1 、C1 、R2 、C2 の値)を設定
しておけば、突入電流を発生させることなく、DC−D
Cコンバータ14を起動できる(108)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
成では、リレーRY1又はRY2が故障した場合に突入
電流防止機能が働かなくなる可能性がある。リレーRY
1又はRY2の故障としては、励磁コイルにゴミ(鉄粉
等)が付着し接点が閉じなくなる場合や、接点が開離す
る際のアークにより接点溶着が生じる場合がある。リレ
ーRY1がオンしている状態でリレーRY2の接点が開
いたままとなると、抵抗R1 に電流が流れ続ける。抵抗
R1 は、比較的短時間の通電を目的として使用するもの
であるから電流容量は小さく、焼損が発生する可能性が
ある。また、イグニッションスイッチIGをオフし回路
動作を停止しようとする場合には、正常時にはリレーR
Y1及びRY2の励磁が断たれオフするが、リレーRY
1の接点が溶着していると開かず、ヒューズ18が溶断
する可能性がある。
成では、リレーRY1又はRY2が故障した場合に突入
電流防止機能が働かなくなる可能性がある。リレーRY
1又はRY2の故障としては、励磁コイルにゴミ(鉄粉
等)が付着し接点が閉じなくなる場合や、接点が開離す
る際のアークにより接点溶着が生じる場合がある。リレ
ーRY1がオンしている状態でリレーRY2の接点が開
いたままとなると、抵抗R1 に電流が流れ続ける。抵抗
R1 は、比較的短時間の通電を目的として使用するもの
であるから電流容量は小さく、焼損が発生する可能性が
ある。また、イグニッションスイッチIGをオフし回路
動作を停止しようとする場合には、正常時にはリレーR
Y1及びRY2の励磁が断たれオフするが、リレーRY
1の接点が溶着していると開かず、ヒューズ18が溶断
する可能性がある。
【0012】本発明は、このような問題点を解決するこ
とを課題としてなされたものであり、かかる故障の恐れ
があるリレーを用いずに突入電流防止回路を構成するこ
とにより、より信頼性及び安全性を高め、併せて部品コ
ストを低減することを目的とする。
とを課題としてなされたものであり、かかる故障の恐れ
があるリレーを用いずに突入電流防止回路を構成するこ
とにより、より信頼性及び安全性を高め、併せて部品コ
ストを低減することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、主バッテリとDC−DCコンバー
タの間に設けられオン時にのみ両者を接続するトランジ
スタと、主バッテリの出力端電圧とDC−DCコンバー
タの入力端電圧との差を検出する手段と、検出された電
圧差と所定の基準電圧とを比較し、両者の差が大きい場
合にはオン時間が短く、小さい場合には長くなるよう、
デューティ比が変化する制御信号をトランジスタに供給
しオン/オフさせる手段と、を備えることを特徴とす
る。
るために、本発明は、主バッテリとDC−DCコンバー
タの間に設けられオン時にのみ両者を接続するトランジ
スタと、主バッテリの出力端電圧とDC−DCコンバー
タの入力端電圧との差を検出する手段と、検出された電
圧差と所定の基準電圧とを比較し、両者の差が大きい場
合にはオン時間が短く、小さい場合には長くなるよう、
デューティ比が変化する制御信号をトランジスタに供給
しオン/オフさせる手段と、を備えることを特徴とす
る。
【0014】
【作用】本発明においては、主バッテリの電圧がトラン
ジスタを介してDC−DCコンバータに印加される。動
作開始直後はDC−DCコンバータの入力端電圧が低く
主バッテリの出力端電圧との電圧差が大きいため、トラ
ンジスタのオン時間が短くされる。DC−DCコンバー
タの入力端電圧が上昇すると、これに伴い主バッテリの
出力端電圧との電圧差が小さくなるため、トランジスタ
のオン時間が長くされる。オン時間の可変制御は、制御
信号のデューティ比の変更により行われる。このように
すると、DC−DCコンバータに流入する電流の実効値
が大きくならず、従って、リレーを用いずに突入電流が
防止される。
ジスタを介してDC−DCコンバータに印加される。動
作開始直後はDC−DCコンバータの入力端電圧が低く
主バッテリの出力端電圧との電圧差が大きいため、トラ
ンジスタのオン時間が短くされる。DC−DCコンバー
タの入力端電圧が上昇すると、これに伴い主バッテリの
出力端電圧との電圧差が小さくなるため、トランジスタ
のオン時間が長くされる。オン時間の可変制御は、制御
信号のデューティ比の変更により行われる。このように
すると、DC−DCコンバータに流入する電流の実効値
が大きくならず、従って、リレーを用いずに突入電流が
防止される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面に
基づき説明する。なお、図4及び図5に示される従来例
と同様の構成には同一の符号を付し説明を省略する。
基づき説明する。なお、図4及び図5に示される従来例
と同様の構成には同一の符号を付し説明を省略する。
【0016】図1には、本発明の第1実施例に係る突入
電流防止回路の構成が示されている。この図に示される
回路においては、リレーRY1、RY2、遅れ回路2
0、抵抗R1 等の構成は含まれておらず、新たにトラン
ジスタ32、アイソレーションアンプ34及び36、電
圧差検出アンプ38、PWM(pulse width modulatio
n)信号発生器40、フォトカプラ42が付加されてい
る。
電流防止回路の構成が示されている。この図に示される
回路においては、リレーRY1、RY2、遅れ回路2
0、抵抗R1 等の構成は含まれておらず、新たにトラン
ジスタ32、アイソレーションアンプ34及び36、電
圧差検出アンプ38、PWM(pulse width modulatio
n)信号発生器40、フォトカプラ42が付加されてい
る。
【0017】トランジスタ32のコレクタはヒューズ1
8に、エミッタはDC−DCコンバータ14の入力端
に、ベースはフォトカプラ42の出力端に、それぞれ接
続されている。また、フォトカプラ42の出力端はトラ
ンジスタ32のコレクタとベースの間に接続されてい
る。従って、フォトカプラ42の導通時にはトランジス
タ32のベースに主バッテリ10の電圧が加わり当該ト
ランジスタ32はオンする。逆に、フォトカプラ42が
遮断状態にあるときにはトランジスタ32はオフする。
8に、エミッタはDC−DCコンバータ14の入力端
に、ベースはフォトカプラ42の出力端に、それぞれ接
続されている。また、フォトカプラ42の出力端はトラ
ンジスタ32のコレクタとベースの間に接続されてい
る。従って、フォトカプラ42の導通時にはトランジス
タ32のベースに主バッテリ10の電圧が加わり当該ト
ランジスタ32はオンする。逆に、フォトカプラ42が
遮断状態にあるときにはトランジスタ32はオフする。
【0018】アイソレーションアンプ34及び36は、
それぞれトランジスタ32のコレクタ側及びエミッタ側
に設けられている。アイソレーションアンプ34は主バ
ッテリ10からコレクタへの入力電圧vinを、アイソレ
ーションアンプ36はエミッタからDC−DCコンバー
タ14への出力電圧vout を、それぞれ絶縁を保ちつつ
検出する。電圧差検出アンプ38は、アイソレーション
アンプ34及び36の後段に設けられており、両者によ
る検出値の差、すなわちvin−vout に対応する電圧V
refを出力する。
それぞれトランジスタ32のコレクタ側及びエミッタ側
に設けられている。アイソレーションアンプ34は主バ
ッテリ10からコレクタへの入力電圧vinを、アイソレ
ーションアンプ36はエミッタからDC−DCコンバー
タ14への出力電圧vout を、それぞれ絶縁を保ちつつ
検出する。電圧差検出アンプ38は、アイソレーション
アンプ34及び36の後段に設けられており、両者によ
る検出値の差、すなわちvin−vout に対応する電圧V
refを出力する。
【0019】PWM信号発生器40は、電圧Vref を参
照電圧としてデューティ比を設定しつつPWM信号を発
生させる回路である。この回路は、イグニッションスイ
ッチIGを介して補機バッテリ12の電圧を取り込み分
圧する抵抗44及び46を備え、さらに分圧の結果得ら
れる基準電圧V0 及び電圧差検出アンプ38からの参照
電圧Vref をそれぞれ非反転入力端子及び反転入力端子
から取り込むオペアンプ48を備えている。オペアンプ
48は、電圧V0 と電圧Vref の差V0 −Vre f に対応
する値の電圧を出力する。オペアンプ48の後段には、
入力電圧が大のときはデューティ比が小さく、小のとき
は大きくなるよう、入力電圧に応じたデューティ比のP
WM信号を発生させる変調部50が設けられている。従
って、PWM信号発生器40から出力されるPWM信号
は、電圧差vin−vout が大きいときにはデューティ比
小、小さいときにはデューティ比大となる。PWM信号
は、フォトカプラ42に入力される。
照電圧としてデューティ比を設定しつつPWM信号を発
生させる回路である。この回路は、イグニッションスイ
ッチIGを介して補機バッテリ12の電圧を取り込み分
圧する抵抗44及び46を備え、さらに分圧の結果得ら
れる基準電圧V0 及び電圧差検出アンプ38からの参照
電圧Vref をそれぞれ非反転入力端子及び反転入力端子
から取り込むオペアンプ48を備えている。オペアンプ
48は、電圧V0 と電圧Vref の差V0 −Vre f に対応
する値の電圧を出力する。オペアンプ48の後段には、
入力電圧が大のときはデューティ比が小さく、小のとき
は大きくなるよう、入力電圧に応じたデューティ比のP
WM信号を発生させる変調部50が設けられている。従
って、PWM信号発生器40から出力されるPWM信号
は、電圧差vin−vout が大きいときにはデューティ比
小、小さいときにはデューティ比大となる。PWM信号
は、フォトカプラ42に入力される。
【0020】次に、本実施例の動作について説明する。
図2には、本実施例の起動シーケンスが示されている。
図2には、本実施例の起動シーケンスが示されている。
【0021】まず、イグニッションスイッチIGがオン
される(100)と補機バッテリ12の電圧は抵抗44
及び46により分圧され電圧V0 としてオペアンプ48
に入力される。一方、アイソレーションアンプ34及び
36は、それぞれ電圧vin、vout を検出する(11
0)。初期的には、入力コンデンサC1 がまだ充電され
ておらず、電圧vout はほぼ0の状態である。従って電
圧差vin−vout が大きく、電圧差検出アンプ38の出
力も大きい値となっている。このため、オペアンプ48
に入力される電圧Vref が大きくなり、電圧V0 との差
V0 −Vref は小さい値となる。変調部50は、この値
V0 −Vref に応じて前述のようにPWM信号のデュー
ティ比を変化させるため、イグニッションスイッチIG
をオンした直後のPWM信号のデューティ比は0%に近
い値となる。
される(100)と補機バッテリ12の電圧は抵抗44
及び46により分圧され電圧V0 としてオペアンプ48
に入力される。一方、アイソレーションアンプ34及び
36は、それぞれ電圧vin、vout を検出する(11
0)。初期的には、入力コンデンサC1 がまだ充電され
ておらず、電圧vout はほぼ0の状態である。従って電
圧差vin−vout が大きく、電圧差検出アンプ38の出
力も大きい値となっている。このため、オペアンプ48
に入力される電圧Vref が大きくなり、電圧V0 との差
V0 −Vref は小さい値となる。変調部50は、この値
V0 −Vref に応じて前述のようにPWM信号のデュー
ティ比を変化させるため、イグニッションスイッチIG
をオンした直後のPWM信号のデューティ比は0%に近
い値となる。
【0022】PWM信号は、フォトカプラ42を介して
トランジスタ32のベースに供給される。トランジスタ
32はPWM信号のオン期間でオンし、主バッテリ10
の電圧がDC−DCコンバータ14に印加される。従っ
て、PWM信号のオン期間では入力コンデンサC1 に電
流が流入し充電がすすむ。これとは逆に、オフ期間では
充電されない。
トランジスタ32のベースに供給される。トランジスタ
32はPWM信号のオン期間でオンし、主バッテリ10
の電圧がDC−DCコンバータ14に印加される。従っ
て、PWM信号のオン期間では入力コンデンサC1 に電
流が流入し充電がすすむ。これとは逆に、オフ期間では
充電されない。
【0023】このようなトランジスタ32のPWM動作
によって、入力コンデンサC1 の充電が徐々にすすんで
いくと、電圧vout が徐々に上昇し、これに応じて電圧
差vin−vout 、ひいては電圧Vref が徐々に低下す
る。すると、電圧差V0 −Vre f は大きくなり、これに
応じてPWM信号のデューティ比が大きくなる。この結
果、トランジスタ32のオン期間が長くなり、さらに入
力コンデンサC1 の充電がすすむ(112)。本実施例
においては、このようにしてデューティ比を100%ま
で徐々に上昇させることにより、DC−DCコンバータ
40が起動されることとなる(108)。
によって、入力コンデンサC1 の充電が徐々にすすんで
いくと、電圧vout が徐々に上昇し、これに応じて電圧
差vin−vout 、ひいては電圧Vref が徐々に低下す
る。すると、電圧差V0 −Vre f は大きくなり、これに
応じてPWM信号のデューティ比が大きくなる。この結
果、トランジスタ32のオン期間が長くなり、さらに入
力コンデンサC1 の充電がすすむ(112)。本実施例
においては、このようにしてデューティ比を100%ま
で徐々に上昇させることにより、DC−DCコンバータ
40が起動されることとなる(108)。
【0024】この第1実施例の回路では、電圧vinを高
い電圧のままトランジスタ32のベースに印加してい
る。このような不具合を避けるためには、電圧vinを分
圧し、より低い電圧でトランジスタ32を駆動するよう
にすればよい。図3には、このような改良を施した本発
明の第2実施例に係る突入電流防止回路の構成が示され
ている。
い電圧のままトランジスタ32のベースに印加してい
る。このような不具合を避けるためには、電圧vinを分
圧し、より低い電圧でトランジスタ32を駆動するよう
にすればよい。図3には、このような改良を施した本発
明の第2実施例に係る突入電流防止回路の構成が示され
ている。
【0025】この実施例では、電圧vinの分圧のためト
ランジスタ32の前段に抵抗52及び54が設けられて
いる。主バッテリ10の両端を接続するかたちとなるた
め、抵抗52及び54には常時電流が流れるが、この実
施例では抵抗52及び54を高インピーダンスとして当
該電流値を最小限に抑制している。電流値を小さくする
のに伴い、トランジスタ32として電流駆動型素子であ
るバイポーラではなく、電圧駆動型素子であるFETを
用いるようにしている。
ランジスタ32の前段に抵抗52及び54が設けられて
いる。主バッテリ10の両端を接続するかたちとなるた
め、抵抗52及び54には常時電流が流れるが、この実
施例では抵抗52及び54を高インピーダンスとして当
該電流値を最小限に抑制している。電流値を小さくする
のに伴い、トランジスタ32として電流駆動型素子であ
るバイポーラではなく、電圧駆動型素子であるFETを
用いるようにしている。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トランジスタのPWM制御によりDC−DCコンバータ
に流入する電流の実効値を制限するようにしたため、リ
レーを用いることなく回路を構成でき、安全性の向上、
部品コストの低減を実現できる。また、トランンジスタ
により主バッテリとDC−DCコンバータが高インピー
ダンスで絶縁されるため、製造組立時において作業上の
安全性がより向上する。
トランジスタのPWM制御によりDC−DCコンバータ
に流入する電流の実効値を制限するようにしたため、リ
レーを用いることなく回路を構成でき、安全性の向上、
部品コストの低減を実現できる。また、トランンジスタ
により主バッテリとDC−DCコンバータが高インピー
ダンスで絶縁されるため、製造組立時において作業上の
安全性がより向上する。
【図1】本発明の第1実施例に係る突入電流防止回路の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図2】この実施例の起動シーケンスを示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図3】本発明の第2実施例に係る突入電流防止回路の
構成を示す回路図である。
構成を示す回路図である。
【図4】一従来例に係る突入電流防止回路の構成を示す
回路図である。
回路図である。
【図5】この従来例の起動シーケンスを示すフローチャ
ートである。
ートである。
10 主バッテリ 14 DC−DCコンバータ 32 トランジスタ 34,36 アイソレーションアンプ 38 電圧差検出アンプ 40 PWM信号発生器 42 フォトカプラ 48 オペアンプ 50 変調部 IG イグニッションスイッチ C1 入力コンデンサ vin 主バッテリの電圧 vout DC−DCコンバータの入力端電圧 Vref 参照電圧 V0 基準電圧
Claims (1)
- 【請求項1】 主バッテリから電流を供給しDC−DC
コンバータを起動する際にDC−DCコンバータに初期
的に流入する突入電流を防止するDC−DCコンバータ
の突入電流防止回路において、 主バッテリとDC−DCコンバータの間に設けられオン
時にのみ両者を接続するトランジスタと、 主バッテリの出力端電圧とDC−DCコンバータの入力
端電圧との差を検出する手段と、 検出された電圧差と所定の基準電圧とを比較し、両者の
差が大きい場合にはオン時間が短く、小さい場合には長
くなるよう、デューティ比が変化する制御信号をトラン
ジスタに供給しオン/オフさせる手段と、 を備えることを特徴とするDC−DCコンバータの突入
電流防止回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26645191A JPH05111240A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | Dc−dcコンバータの突入電流防止回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26645191A JPH05111240A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | Dc−dcコンバータの突入電流防止回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111240A true JPH05111240A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17431123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26645191A Pending JPH05111240A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | Dc−dcコンバータの突入電流防止回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05111240A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143221A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Toyota Motor Corp | 電源制御装置 |
JP2013539898A (ja) * | 2010-09-20 | 2013-10-28 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 直流電圧中間回路を備えたバッテリシステムを始動する方法 |
JP2013543212A (ja) * | 2010-09-20 | 2013-11-28 | ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 直流電圧中間回路の電圧を調整する方法 |
JPWO2020090924A1 (ja) * | 2018-11-02 | 2021-10-07 | ローム株式会社 | 半導体ユニット、バッテリユニット、及び車両 |
US11909329B2 (en) | 2018-11-02 | 2024-02-20 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor unit, semiconductor device, battery unit, and vehicle |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP26645191A patent/JPH05111240A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007143221A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Toyota Motor Corp | 電源制御装置 |
US7688606B2 (en) | 2005-11-15 | 2010-03-30 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Power supply control device and precharge processing method |
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