JPH05111108A - 交直流電気車制御装置 - Google Patents

交直流電気車制御装置

Info

Publication number
JPH05111108A
JPH05111108A JP3166052A JP16605291A JPH05111108A JP H05111108 A JPH05111108 A JP H05111108A JP 3166052 A JP3166052 A JP 3166052A JP 16605291 A JP16605291 A JP 16605291A JP H05111108 A JPH05111108 A JP H05111108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter
voltage
section
reactor
filter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3166052A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Koo
秀夫 小尾
Yukio Ueda
幸雄 植田
Eiji Akagawa
英爾 赤川
Michitada Endo
道忠 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP3166052A priority Critical patent/JPH05111108A/ja
Priority to KR1019910018415A priority patent/KR920007860A/ko
Priority to KR1019920011991A priority patent/KR930002160A/ko
Publication of JPH05111108A publication Critical patent/JPH05111108A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L9/00Electric propulsion with power supply external to the vehicle
    • B60L9/16Electric propulsion with power supply external to the vehicle using ac induction motors
    • B60L9/30Electric propulsion with power supply external to the vehicle using ac induction motors fed from different kinds of power-supply lines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L15/00Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles
    • B60L15/20Methods, circuits, or devices for controlling the traction-motor speed of electrically-propelled vehicles for control of the vehicle or its driving motor to achieve a desired performance, e.g. speed, torque, programmed variation of speed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2210/00Converter types
    • B60L2210/40DC to AC converters
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2220/00Electrical machine types; Structures or applications thereof
    • B60L2220/10Electrical machine types
    • B60L2220/12Induction machines
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/72Electric energy management in electromobility

Abstract

(57)【要約】 【目的】 交直流電気車制御装置を小形化して安価にす
る。 【構成】 交流区間用コンバータと直流区間用チョッパ
回路を共用した第1の変換器15と、主平滑リアクトル
13または直流フィルタリアクトル10と交流リアクト
ル16とを共用した中間タップ付リアクトル13A,1
0Aとを、交直流切換スイッチ17,17a,17bで
切り換えるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気車制御装置、特
に交直流電気車の速度を制御する電動機の制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば電気学会雑誌110巻2
号(平成2年2月)の第105〜112頁に掲載された
論文“新幹線スーパーひかりのACドライブシステム”
に開示され、交流区間専用のパルス幅変調コンバータと
パルス幅変調インバータを使用した従来の交流電気車制
御装置を示す回路図である。また、図5は、例えば電気
車の科学Vol43No.2(1990年2月)の第15〜
19頁に掲載された「インバータ制御車の技術動向」に
開示され、直流区間専用の降圧チョッパと昇圧チョッパ
により直流結合電圧を降圧安定化し、低圧の半導体素子
から成るパルス幅変調インバータを使用した従来の直流
電気車制御装置を示す回路図である。更に、図6は、交
流区間ではパルス幅変調コンバータとして、また直流区
間では双方向のチョッパ回路として働く第1の従って架
線側の変換器、および第2の変換器としてのパルス幅変
調インバータを使用した従来の交直流電気車制御装置を
示す回路図である。
【0003】図4において、1は交流架線と接触して電
力を給電するパンタグラフ、2はこのパンタグラフ1に
1次側が接続されて高圧交流を降圧絶縁するトランス、
3は電気車の車輪などで構成される帰線系、4はトラン
ス2の2次側に接続され、GTOサイリスタなどの制御
整流素子の2相ブリッジから成るパルス幅変調コンバー
タ、5はこのパルス幅変調コンバータ4の両端間に接続
された直流結合回路例えばコンデンサ、6はこの直流結
合回路5の両端間に接続され、GTOサイリスタなどの
制御整流素子の3相ブリッジから成るパルス幅変調イン
バータ、7はこのパルス幅変調インバータ6の3相出力
端子に接続された誘導電動機(IM)、そして8a,8bは
トランス2のそれぞれ1次側,2次側に挿入された交流
スイッチである。
【0004】図4に示された従来の交流電気車制御装置
は上述したように構成されており、25KV交流架線電
圧はパンタグラフ1および交流スイッチ8aを通してト
ランス2に給電される。この給電電圧は、トランス2に
よって降圧された後に交流スイッチ8bを通してパルス
幅変調コンバータ4に印加される。この降圧電圧は、パ
ルス幅変調コンバータ4によって1900Vの直流電圧に変
換された後に直流結合回路5へ供給され、これがパルス
幅変調インバータ6の入力となる。このパルス幅変調イ
ンバータ6では、各ブリッジを構成する制御整流素子に
より、直流が3相の可変電圧可変周波数交流に変換さ
れ、この可変電圧可変周波数交流で誘導電動機7を可変
速駆動する。
【0005】図5において1,3,5および7は図4に
ついて説明したものと同じである。9はパンタグラフ1
に接続された直流スイッチ、10,11はこの直流スイ
ッチ8と帰線系3の間で直列に接続され、逆L形フィル
タを構成するそれぞれ直流フィルタリアクトル、直流フ
ィルタコンデンサ、12はこの直流フィルタコンデンサ
11の両端間に接続され、GTOサイリスタなどの制御
整流素子の降圧チョッパ12aと昇圧チョッパ12bの
直列接続体から成る双方向性のチョッパ回路、13は降
圧チョッパ12aと昇圧チョッパ12bの接続点、直流
結合回路5間に接続され、チョッパ出力を平滑する主平
滑リアクトル、そして14は直流結合回路5の両端間に
接続され、トランジスタなどの低圧の制御整流素子の3
相ブリッジから成るパルス幅変調インバータである。
【0006】図5に示された従来の直流電気車制御装置
は上述したように構成されており、1500Vの直流架線電
圧はパンタグラフ1、直流スイッチ9、直流フィルタリ
アクトル10、直流フィルタコンデンサ11を通してチ
ョッパ回路12に給電される。この直流電圧は、さらに
降圧チョッパ12aにより平均値600V程度に通流率
制御され、主平滑リアクトル13、直流結合回路5によ
り直流平滑化されてパルス幅変調インバータ14の入力
となる。このパルス幅変調インバータ14では各ブリッ
ジを構成する低圧の制御整流素子により直流が3相の可
変電圧可変周波数交流に変換され、この可変電圧可変周
波数交流で誘導電動機7を可変速駆動する。また、回生
制動時に発生した電気エネルギは昇圧チョッパ12bに
より1500Vの直流電圧へ昇圧され、架線へ送られる。な
お、パルス幅変調インバータ14は、これを安価なトラ
ンジスタなどの低圧の制御整流素子で構成し、複数台の
並列接続を行った場合でも安価なものとなっている。
【0007】図6において1〜3,5〜7,8b,9,
10,12a,12bは図4および図5について説明し
たものと同じである。15は第1の従って架線側の変換
器であって、交流区間ではパルス幅変調コンバータとし
て、また直流区間では双方向のチョッパ回路として働
き、降圧チョッパ12a、昇圧チョッパ12bおよびそ
の各々と逆並列に接続されたダイオードから構成されて
いる。16はトランス2の2次側と第1の変換器15の
間に挿入された交流リアクトル、17はパンタグラフ1
に接続された交直流切換スイッチ、そして17a,17
bは直流結合回路5の各端に接続された交直流切換スイ
ッチである。
【0008】図6に示された従来の交直流電気車制御装
置は上述したように構成されており、交流区間において
は、パンタグラフ1によって集電された交流高電圧が交
直流切換スイッチ17の交流側接点を通してトランス2
の1次側に給電される。トランス2によって降圧された
2次側電圧は交流スイッチ8bを通して第1の変換器1
5に供給される。この交流出力電圧は、第1の変換器1
5で直流電圧に変換された後、交直流切換スイッチ17
aの交流側接点および直流結合回路5を通して第2の変
換器としてのパルス幅変調インバータ6に供給される。
そして、この第2の変換器6は、直流入力電圧を3相交
流に変換するとともに、電圧および周波数を制御して誘
導電動機7を駆動する。電気車の速度すなわち誘導電動
機7の回転数は、第2の変換器6で電圧および周波数を
制御することによって行われる。又、第2の変換器6の
負側入力電流は交直流切換スイッチ17bの交流側接点
を通って第1の変換器15の負側に流れる。尚、回生制
動時には、誘導電動機7が発電機として動作し、その発
生交流電圧は第2の変換器6によって直流電圧に変換さ
れ、更に、第1の変換器15によって交流電圧に逆変換
された後、トランス2を通して架線に返還される。更
に、交流リアクトル16は、第1の変換器15のパルス
幅変調制御により発生する交流電流のリップルを抑制し
て高調波電流を低減するとともに、GTOサイリスタな
どの制御整流素子のしゃ断電流を軽減させる機能を有し
ている。
【0009】次に直流区間においては、パンタグラフ1
によって集電された直流電圧が交直流切換スイッチ17
の直流側接点、直流スイッチ9、直流フィルタリアクト
ル10および交直流切換スイッチ17aの直流側接点を
通して直流結合回路5に印加される。更に、この直流結
合回路5の両端間の電圧は第2の変換器6に入力されて
3相交流に変換された後、誘導電動機7を駆動する。
又、第2の変換器6の負側入力電流は、交直流切換スイ
ッチ17bの直流側接点から帰線系3を通ってレールに
流れる。尚、回生制動時には、誘導電動機7の発生交流
電圧は、第2の変換器6によって直流電圧に変換された
後、直流結合回路5、交直流切換スイッチ17aの直流
側接点、直流フィルタリアクトル10、直流スイッチ
9、交直流切換スイッチ17の直流側接点およびパンタ
グラフ1を通して架線に返還される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気車制御装置
ては、交直流区間を直通運転する場合に架線側の変換器
を別に設ける必要があり、安価なトランジスタなどの低
圧の制御整流素子を使用するメリットがなくなるという
問題点があり、また交流区間においてコンバータ運転に
伴う交流電流の脈動のせいで発生する高調波電流を抑制
するためにトランスのリアクタンスを増大したり、トラ
ンスと第1の変換器の間に交流リアクトルを設けたりし
なければならず、そのために装置が大形になるという問
題点もあった。
【0011】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、架線側の変換器を共用できると
ともに第2の変換器に安価な低圧の制御整流素子を使用
できる交直流電気車制御装置を得ることを目的とする。
また、この発明は、架線側の変換器を共用できるととも
に、主平滑リアクトルまたは直流フィルタリアクトル
と、交流リアクトルとを共用することにより、装置を小
形化した安価にした交直流電気車制御装置を得ることを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る交直流電
気車制御装置は、交流区間ではパルス幅変調コンバータ
として、また直流区間では双方向のチョッパ回路として
働く第1の変換器と、低圧の制御整流素子で構成された
第2の変換器とを設けたものである。また、主平滑リア
クトルまたは直流フィルタリアクトルと、交流リアクト
ルとを共用したリアクトルを設けたものである。
【0013】
【作用】この発明において、第1の変換器は交流区間で
はパルス幅変調コンバータとして働き、また直流区間で
は双方向のチョッパ回路として働く。また、リアクトル
は、交流区間では交流電流の脈動を抑制するが、直流区
間では直流電圧を平滑化する。
【0014】
【実施例】実施例1 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
はこの発明に係る交直流電気車制御装置の実施例1を示
す回路図であり、図において1〜3,5,7,8b,
9,10,12a,12b,13,15,17,17
a,17bは図4〜図6について説明したものと同じで
ある。尚、こゝでは主平滑リアクトル13は第1の変換
器15中の降圧チョッパ12aと昇圧チョッパ12bの
接続点、交直流切換スイッチ17aの直流側接点間に接
続されており、また第2の変換器14Aは直流結合回路
5と並列に接続されたコンデンサを含むとする。
【0015】この発明に係る交直流電気車制御装置は上
述したように構成されており、交流区間においては、交
流スイッチ8bが閉路されておりかつ交直流切換スイッ
チ17,17aが交流側へ投入されている。架線よりパ
ンタグラフ1を通して入力された交流高電圧はトランス
2によって降圧され、降圧された交流電圧は第1の変換
器15によってパルス幅変調されかつ次段の第2の変換
器14Aに入力となるように交流→直流変換される。第
1の変換器15からの直流電圧は直流結合回路5および
コンデンサ18によって平滑化された後に、第2の変換
器14Aによって3相可変電圧可変周波数交流に変換さ
れ、もって誘導電動機7を駆動することができる。尚、
回生制動時の動作は、図6について説明した通りであ
る。
【0016】直流区間においては、直流スイッチ9が閉
路されておりかつ交直流切換スイッチ17,17aが直
流側へ投入されている。架線よりパンタグラフ1を通し
て入力された直流電圧は直流フィルタリアクトル10を
通して直流結合回路5へ入力され、この入力電圧は第1
の変換器15中の第1のチョッパ例えば降圧チョッパ1
2aによって低圧化され、主平滑リアクトル13および
コンデンサ18によって平滑かつ安定化された後に、第
2の変換器14Aによって3相可変電圧可変周波数交流
に変換され、もって誘導電動機7を駆動することができ
る。尚、回生制動時の動作は、図6について説明した通
りである。
【0017】なお、上記実施例では、制御整流素子をG
TO、トランジスタとして示したが、実回路構成では逆
並列ダイオード・スナバ回路が必要である。しかしなが
ら、これはこの発明に直接関係しないので記述を省略し
た。低圧側のトランジスタ・インバータはシングルアー
ムの単一素子として説明したが中性点クランプ方式、Z
直列接続など入力電圧を高める方式でも同様の効果を奏
する。
【0018】また、交直流切換器区分として主平滑リア
クトル13を直流区間側に挿入したが、低圧インバータ
側、交流出力側に挿入するなど種々の区切り方があり得
る。この場合でも第1の変換器15との共用として同種
の効果を奏する。
【0019】また、直流区間での双方向性チョッパ回路
をシングルアームとして説明したが、第1の変換器15
のすべてのアームをチョッパとして並列多主運転するこ
と、さらに並列数を増やした多重システムにしても、同
様の効果を奏する。
【0020】実施例2 図2はこの発明の実施例2を示す回路図であり、中間タ
ップ付平滑リアクトル13A以外は、図1に示したもの
と全く同じである。尚、中間タップ付主平滑リアクトル
13Aは、その中間タップがトランス2の2次側に接続
され、主平滑リアクトル13と交流リアクトル16を共
用したものである。
【0021】図2に示した実施例2は上述したように構
成されており、交流区間においては、パンタグラフ1に
よって集電された交流高電圧は、交直流切換スイッチ1
7の交流側接点を通してトランス2の1次側に給電され
る。トランス2によって降圧された2次電圧は、交流ス
イッチ8bを通して第1の変換器15に供給される。
尚、中間タップ付主平滑リアクトル13Aは交流電流の
脈動を抑制するように作用する。第1の変換器15で交
流入力電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を直流結
合回路5で平滑化した後、交直流切換スイッチ17aの
交流側接点を通して第2の変換器14Aに供給する。こ
の第2の変換器14Aは直流電圧を3相交流に変換する
とともに、電圧および周波数を制御して誘導電動機7を
駆動する。尚、一般的には、主平滑リアクトル13のイ
ンダクタンスに比べて交流リアクトル16のインダクタ
ンスは小さくて良いので、実施例2では主平滑リアクト
ルに中間タップを設けてその一部を使用するようにし
た。
【0022】直流区間においては、パンタグラフ1によ
って集電された直流電圧は、交直流切換スイッチ17の
直流側接点、直流スイッチ9および直流フィルタリアク
トル10を通って直流結合回路5に印加される。この直
流電圧は、第1の変換器15中の降圧チョッパ12aに
よって低電圧に変換された後、タップ付主平滑リアクト
ル13Aおよび交直流切換スイッチ17aの直流側接点
を通して第2の変換器14Aに供給される。尚、直流区
間においては、タップ付主平滑リアクトル13Aは、そ
の全てが使用される。
【0023】また、実施例2では、中間タップ付主平滑
リアクトル13Aの中間タップを使用するようにしてい
るが、直流区間と交流区間で使用する電流が大きく異な
る場合などは、共用部分と非共用部分で別個に構成する
こともできる。
【0024】実施例3 図3はこの発明の実施例3を示す回路図であり、直流フ
ィルタリアクトル10を除去しかつ中間タップ付直流フ
ィルタリアクトル10Aを用いた以外は図6に示したも
のと全く同じである。尚、中間タップ付直流フィルタリ
アクトル10Aは、その一端が直流スイッチ9に接続さ
れ、その他端が交直流切換スイッチ17aの直流側接点
に接続されかつその中間タップがトランス2の2次側に
接続され、直流フィルタリアクトル10と交流リアクト
ル16を共用したものである。
【0025】図3に示した実施例3は上述したように構
成されており、交流区間においては、パンタグラフ1に
よって集電された交流高電圧は、交直流切換スイッチ1
7の交流側接点を通してトランス2の1次側に給電され
る。トランス2によって降圧された2次電圧は、交流ス
イッチ8bを通して第1の変換器15に供給される。
尚、中間タップ付直流フィルタリアクトル10Aは交流
電流の脈動を抑制するように作用する。第1の変換器1
5で交流入力電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を
直流結合回路5で平滑化した後、第2の変換器としての
パルス幅変調インバータ6に供給する。この第2の変換
器6は、直流電圧を3相交流に変換して誘導電動機7を
駆動する。尚、一般的には直流フィルタリアクトル10
のインダクタンスに比べて交流リアクトル16のインダ
クタンスは小さくて良いので、実施例3では直流フィル
タリアクトルに中間タップを設けてその一部を使用する
ようにする。
【0026】直流区間においては、パンタグラフ1によ
って集電された直流電圧は、交直流切換スイッチ17の
直流側接点、直流スイッチ9、中間タップ付直流フィル
タリアクトル10Aおよび交直流切換スイッチ17aの
直流側接点を通って直流結合回路5に印加される。この
直流電圧は、第2の変換器6によって3相交流に変換さ
れた後、誘導電動機7を駆動する。尚、直流区間におい
ては、中間タップ付直流フィルタリアクトル10Aは全
て通電される。
【0027】実施例3では、中間タップ付直流フィルタ
リアクトル10Aの中間タップを使用するようにしてい
るが、直流区間と交流区間で使用する電流が大きく異な
る場合などは、共用部分と非共用部分で別個に構成する
こともできる。
【0028】実施例3では、第2の変換器15が1回路
のみの場合を示しているが、2回路以上設ける場合には
中間タップ付直流フィルタリアクトル10Aを2台設け
れば、同様の効果が得られる。
【0029】実施例3では、第1の変換器15および第
2の変換器6の両方にGTOを用いたものを示したが、
トランジスタなど他の半導体素子を用いて構成した場合
も同様の効果を奏する。
【0030】
【発明の効果】以上、詳しく説明したようにこの発明
は、交流区間ではパルス幅変調コンバータとして、また
直流区間では双方向のチョッパ回路として働く第1の変
換器と、前記パルス幅変調コンバータと前記チョッパ回
路を切り換えるスイッチと、低圧の制御整流素子で構成
された第2の変換器とを設けたので、第1の変換器を交
直両用に共用でき、ひいては装置を安価にでき、また主
平滑リアクトルまたは直流フィルタリアクトルと、交流
リアクトルとを共用した中間タップ付フィルタを設けた
ので、装置を安価にできるとともに小形で軽量にするこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る交直流電気車制御装置の実施例
1を示す回路図である。
【図2】実施例2を示す回路図である。
【図3】実施例3を示す回路図である。
【図4】従来の交流電気車制御装置を示す回路図であ
る。
【図5】従来の直流電気車制御装置を示す回路図であ
る。
【図6】従来の交直流電気車制御装置を示す回路図であ
る。
【符号の説明】
2 トランス 5 直流結合回路 6,14A 第2の変換器 7 誘導電動機 10 直流フィルタリアクトル 10A 中間タップ付直流フィルタリアクトル 12a 降圧チョッパ 12b 昇圧チョッパ 13 主平滑リアクトル 13A 中間タップ付主平滑リアクトル 15 第1の変換器 17,17a,17b 交直流切換スイッチ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 交直流電気車制御装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気車制御装置、特
に交直流電気車の速度を制御する電動機の制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、例えば電気学会雑誌110巻2
号(平成2年2月)の第105〜112頁に掲載された
論文“新幹線スーパーひかりのACドライブシステム”
に開示され、交流区間専用のパルス幅変調コンバータ
よびパルス幅変調インバータを使用した従来の交流電気
車制御装置を示す回路図である。また、図5は、例えば
電気車の科学Vol43No.2(1990年2月)の第1
5〜19頁に掲載された「インバータ制御車の技術動
向」に開示され、直流区間専用の降圧チョッパと昇圧チ
ョッパから成る双方向性のチョッパ回路、および低圧の
半導体素子から成るパルス幅変調インバータを使用した
従来の直流電気車制御装置を示す回路図である。更に、
図6は、交流区間専用のパルス幅変調コンバータとして
働く第1の従って架線側の変換器、および交流区間用と
直流区間用のパルス幅変調インバータとして働く第2の
変換器を使用した従来の交直流電気車制御装置を示す回
路図である。
【0003】図4において、1は交流架線と接触して電
力を給電するパンタグラフ、2はこのパンタグラフ1に
1次側が接続されて高圧交流を降圧絶縁するトランス、
3はこのトランス2の1次側に接続され、電気車の車輪
などで構成される帰線系、4はトランス2の2次側に接
続され、GTOサイリスタなどの制御整流素子の2相ブ
リッジから成るパルス幅変調コンバータ、5はこのパル
ス幅変調コンバータ4の両端間に接続された直流結合回
路例えばコンデンサ、6はこの直流結合回路5の両端間
に接続され、GTOサイリスタなどの制御整流素子の3
相ブリッジから成るパルス幅変調インバータ、7はこの
パルス幅変調インバータ6の3相出力端子に接続された
誘導電動機(IM)、そして8a,8bはトランス2のそれ
ぞれ1次側,2次側に挿入された交流スイッチである。
【0004】図4に示された従来の交流電気車制御装置
は上述したように構成されており、25KV交流架線電
圧はパンタグラフ1および交流スイッチ8aを通してト
ランス2に給電される。この給電電圧は、トランス2に
よって降圧された後に交流スイッチ8bを通してパルス
幅変調コンバータ4に印加される。この降圧電圧は、パ
ルス幅変調コンバータ4によって1900Vの直流電圧に変
換された後に直流結合回路5へ供給され、これがパルス
幅変調インバータ6の入力となる。このパルス幅変調イ
ンバータ6では、各ブリッジを構成する制御整流素子に
より、直流が3相の可変電圧可変周波数交流に変換さ
れ、この可変電圧可変周波数交流で誘導電動機7を可変
速駆動する。
【0005】図5において1,3,5および7は図4に
ついて説明したものと同じである。9はパンタグラフ1
に接続された直流スイッチ、10,11はこの直流スイ
ッチと帰線系3の間で直列に接続され、逆L形フィル
タを構成するそれぞれ直流フィルタリアクトル、直流フ
ィルタコンデンサ、12はこの直流フィルタコンデンサ
11の両端間に接続され、GTOサイリスタなどの制御
整流素子の降圧チョッパ12aと昇圧チョッパ12bの
直列接続体から成る双方向性のチョッパ回路、13は降
圧チョッパ12aと昇圧チョッパ12bの接続点、直流
結合回路5間に接続され、チョッパ出力を平滑する主平
滑リアクトル、そして14は直流結合回路5の両端間に
接続され、トランジスタなどの低圧の制御整流素子の3
相ブリッジから成るパルス幅変調インバータである。
【0006】図5に示された従来の直流電気車制御装置
は上述したように構成されており、1500Vの直流架線電
圧はパンタグラフ1、直流スイッチ9、直流フィルタリ
アクトル10、直流フィルタコンデンサ11を通してチ
ョッパ回路12に給電される。この直流電圧は、さらに
降圧チョッパ12aにより平均値600V程度に通流率
制御され、主平滑リアクトル13、直流結合回路5によ
り直流平滑化されてパルス幅変調インバータ14の入力
となる。このパルス幅変調インバータ14では各ブリッ
ジを構成する低圧の制御整流素子により直流が3相の可
変電圧可変周波数交流に変換され、この可変電圧可変周
波数交流で誘導電動機7を可変速駆動する。また、回生
制動時に発生した電気エネルギは昇圧チョッパ12bに
より1500Vの直流電圧へ昇圧され、架線へ送られる。な
お、パルス幅変調インバータ14は、これを安価なトラ
ンジスタなどの低圧の制御整流素子で構成し、複数台の
並列接続を行った場合でも安価なものとなっている。
【0007】図6において1〜3,5〜7,8b,9,
10は図4および図5について説明したものと同じであ
る。15は第1の従って架線側の変換器であって、交流
区間専用のパルス幅変調コンバータとして働く。16は
トランス2の2次側と第1の変換器15の間に挿入され
た交流リアクトル、17はパンタグラフ1に接続された
交直流切換スイッチ、そして17a,17bは直流結合
回路5の各端に接続された交直流切換スイッチである。
【0008】図6に示された従来の交直流電気車制御装
置は上述したように構成されており、交流区間において
は、パンタグラフ1によって集電された交流高電圧が交
直流切換スイッチ17の交流側接点を通してトランス2
の1次側に給電される。トランス2によって降圧された
2次側電圧は交流スイッチ8bを通して第1の変換器1
5に供給される。この交流入力電圧は、第1の変換器1
5で直流電圧に変換された後、交直流切換スイッチ17
aの交流側接点および直流結合回路5を通して第2の変
換器としてのパルス幅変調インバータ6に供給される。
そして、この第2の変換器6は、直流入力電圧を3相交
流に変換するとともに、電圧および周波数を制御して誘
導電動機7を駆動する。電気車の速度すなわち誘導電動
機7の回転数は、第2の変換器6で電圧および周波数を
制御することによって行われる。又、第2の変換器6の
負側入力電流は交直流切換スイッチ17bの交流側接点
を通って第1の変換器15の負側に流れる。尚、回生制
動時には、誘導電動機7が発電機として動作し、その発
生交流電圧は第2の変換器6によって直流電圧に変換さ
れ、更に、第1の変換器15によって交流電圧に逆変換
された後、トランス2を通して架線に返還される。更
に、交流リアクトル16は、第1の変換器15のパルス
幅変調制御により発生する交流電流のリップルを抑制し
て高調波電流を低減するとともに、GTOサイリスタな
どの制御整流素子のしゃ断電流を軽減させる機能を有し
ている。
【0009】次に直流区間においては、パンタグラフ1
によって集電された直流電圧が交直流切換スイッチ17
の直流側接点、直流スイッチ9、直流フィルタリアクト
ル10および交直流切換スイッチ17aの直流側接点を
通して直流結合回路5に印加される。更に、この直流結
合回路5の両端間の電圧は第2の変換器6に入力されて
3相交流に変換された後、誘導電動機7を駆動する。
又、第2の変換器6の負側入力電流は、交直流切換スイ
ッチ17bの直流側接点から帰線系3を通ってレールに
流れる。尚、回生制動時には、誘導電動機7の発生交流
電圧は、第2の変換器6によって直流電圧に変換された
後、直流結合回路5、交直流切換スイッチ17aの直流
側接点、直流フィルタリアクトル10、直流スイッチ
9、交直流切換スイッチ17の直流側接点およびパンタ
グラフ1を通して架線に返還される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気車制御装置
ては、交直流区間を直通運転する場合に架線側の変換器
を別に設ける必要があり、安価なトランジスタなどの低
圧の制御整流素子を使用するメリットがなくなるという
問題点があり、また交流区間においてコンバータ運転に
伴う交流電流の脈動のせいで発生する高調波電流を抑制
するためにトランスのリアクタンスを増大したり、トラ
ンスと第1の変換器の間に交流リアクトルを設けたりし
なければならず、そのために装置が大形になるという問
題点もあった。
【0011】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、架線側の変換器を共用できると
ともに、主平滑リアクトルと交流リアクトルを共用で
き、また第2の変換器に安価な低圧の制御整流素子を使
用できる交直流電気車制御装置を得ることを目的とす
る。また、この発明は、直流フィルタリアクトルと交流
リアクトルを共用できる交直流電気車制御装置を得るこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る交直流電
気車制御装置は、交流区間ではパルス幅変調コンバータ
として働くが、直流区間では双方向のチョッパ回路とし
て働く第1の変換器と、低圧の制御整流素子で構成され
た第2の変換器と、主平滑リアクトルと交流リアクトル
を共用したリアクトルとを設けたものである。また、
の発明は、交流区間ではパルス幅変調コンバータとして
働くが、直流区間では何もしない第1の変換器と、制御
整流素子で構成された第2の変換器と、直流フィルタリ
アクトルと交流リアクトルを共用したリアクトルを設
けたものである。
【0013】
【作用】この発明において、請求項1および2記載の
1の変換器は交流区間ではパルス幅変調コンバータとし
働くが、直流区間では双方向のチョッパ回路として働
き、そしてリアクトルは交流区間では交流電流の脈動を
抑制するが、直流区間では直流電圧を平滑化する。
た、この発明において、請求項3記載の第1の変換器は
交流区間ではパルス幅変調コンバータとして働くが、直
流区間では何もしない。そしてリアクトルは電流脈動の
抑制と電圧の平滑化を行う。
【0014】
【実施例】実施例1 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
はこの発明に係る交直流電気車制御装置の実施例1を示
す回路図であり、図において1〜3,5,7,8b,
9,10,12a,12b,13,17,17aは図4
〜図6について説明したものと同じである。尚、こゝで
は主平滑リアクトル13は第1の変換器15中の降圧チ
ョッパ12aと昇圧チョッパ12bの接続点、交直流切
換スイッチ17aの直流側接点間に接続されており、ま
た第2の変換器14Aは直流結合回路5と並列に接続さ
れたコンデンサを含むとする。
【0015】この発明に係る交直流電気車制御装置は上
述したように構成されており、交流区間においては、交
流スイッチ8bが閉路されておりかつ交直流切換スイッ
チ17,17aが交流側へ投入されている。架線よりパ
ンタグラフ1を通して入力された交流高電圧はトランス
2によって降圧され、降圧された交流電圧は第1の変換
15Aによってパルス幅変調されかつ次段の第2の変
換器14A入力となるように交流→直流変換される。
第1の変換器15Aからの直流電圧は直流結合回路5お
よびコンデンサ18によって平滑化された後に、第2の
変換器14Aによって3相可変電圧可変周波数交流に変
換され、もって誘導電動機7を駆動することができる。
尚、回生制動時の動作は、図6について説明した通りで
ある。
【0016】直流区間においては、直流スイッチ9が閉
されかつ交直流切換スイッチ17,17aが直流側へ
投入される。架線よりパンタグラフ1を通して入力され
た直流電圧は直流フィルタリアクトル10を通して直流
結合回路5へ入力され、この入力電圧は第1の変換器
5A中の第1のチョッパ例えば降圧チョッパ12aによ
って低圧化され、主平滑リアクトル13およびコンデン
サ18によって平滑かつ安定化された後に、第2の変換
器14Aによって3相可変電圧可変周波数交流に変換さ
れ、もって誘導電動機7を駆動することができる。尚、
回生制動時の動作は、図6について説明した通りであ
る。
【0017】なお、上記実施例では、制御整流素子をG
TO、トランジスタとして示したが、実回路構成では逆
並列ダイオード・スナバ回路が必要である。しかしなが
ら、これはこの発明に直接関係しないので記述を省略し
た。低圧側のトランジスタ・インバータはシングルアー
ムの単一素子として説明したが中性点クランプ方式、
直列接続など入力電圧を高める方式でも同様の効果を奏
する。
【0018】また、交直流切換器区分として主平滑リア
クトル13を直流区間側に挿入したが、低圧インバータ
側、交流出力側に挿入するなど種々の区切り方があり得
る。この場合でも第1の変換器15Aとの共用として同
種の効果を奏する。
【0019】また、直流区間での双方向性チョッパ回
路をシングルアームとして説明したが、第1の変換器
5Aのすべてのアームをチョッパとして並列多重運転す
ること、さらに並列数を増やした多重システムにして
も、同様の効果を奏する。
【0020】実施例2 図2はこの発明の実施例2を示す回路図であり、中間タ
ップ付平滑リアクトル13A以外は、図1に示したもの
と全く同じである。尚、中間タップ付主平滑リアクトル
13Aは、その中間タップがトランス2の2次側に接続
され、主平滑リアクトル13と交流リアクトル16を共
用したものである。
【0021】図2に示した実施例2は上述したように構
成されており、交流区間においては、パンタグラフ1に
よって集電された交流高電圧は、交直流切換スイッチ1
7の交流側接点を通してトランス2の1次側に給電され
る。トランス2によって降圧された2次電圧は、交流ス
イッチ8bを通して第1の変換器15Aに供給される。
尚、中間タップ付主平滑リアクトル13Aは交流電流の
脈動を抑制するように作用する。第1の変換器15A
交流入力電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を直流
結合回路5で平滑化した後、交直流切換スイッチ17a
の交流側接点を通して第2の変換器14Aに供給する。
この第2の変換器14Aは直流電圧を3相交流に変換す
るとともに、電圧および周波数を制御して誘導電動機7
を駆動する。尚、一般的には、主平滑リアクトル13の
インダクタンスに比べて交流リアクトル16のインダク
タンスは小さくて良いので、実施例2では主平滑リアク
トルに中間タップを設けてその一部を使用するようにし
た。
【0022】直流区間においては、パンタグラフ1によ
って集電された直流電圧は、交直流切換スイッチ17の
直流側接点、直流スイッチ9および直流フィルタリアク
トル10を通って直流結合回路5に印加される。この直
流電圧は、第1の変換器15A中の降圧チョッパ12a
によって低電圧に変換された後、タップ付主平滑リアク
トル13Aおよび交直流切換スイッチ17aの直流側接
点を通して第2の変換器14Aに供給される。尚、直流
区間においては、タップ付主平滑リアクトル13Aは、
その全てが使用される。
【0023】また、実施例2では、中間タップ付主平滑
リアクトル13Aの中間タップを使用するようにしてい
るが、流区間と流区間で使用する電流が大きく異な
る場合などは、共用部分と非共用部分で別個に構成する
こともできる。
【0024】実施例3 図3はこの発明の実施例3を示す回路図であり、直流フ
ィルタリアクトル10を除去しかつ中間タップ付直流フ
ィルタリアクトル10Aを用いた以外は図6に示したも
のと全く同じである。尚、中間タップ付直流フィルタリ
アクトル10Aは、その一端が直流スイッチ9に接続さ
れ、その他端が交直流切換スイッチ17aに接続されか
つその中間タップがトランス2の2次側に接続され、直
流フィルタリアクトル10と交流リアクトル16を共用
したものである。
【0025】図3に示した実施例3は上述したように構
成されており、交流区間においては、パンタグラフ1に
よって集電された交流高電圧は、交直流切換スイッチ1
7の交流側接点を通してトランス2の1次側に給電され
る。トランス2によって降圧された2次電圧は、交流ス
イッチ8bを通して第1の変換器15に供給される。
尚、中間タップ付直流フィルタリアクトル10Aは交流
電流の脈動を抑制するように作用する。第1の変換器1
5で交流入力電圧を直流電圧に変換し、この直流電圧を
直流結合回路5で平滑化した後、第2の変換器としての
パルス幅変調インバータ6に供給する。この第2の変換
器6は、直流電圧を3相交流に変換して誘導電動機7を
駆動する。尚、一般的には直流フィルタリアクトル10
のインダクタンスに比べて交流リアクトル16のインダ
クタンスは小さくて良いので、実施例3では直流フィル
タリアクトルに中間タップを設けてその一部を使用する
ようにする。
【0026】直流区間においては、パンタグラフ1によ
って集電された直流電圧は、交直流切換スイッチ17の
直流側接点、直流スイッチ9、中間タップ付直流フィル
タリアクトル10Aおよび交直流切換スイッチ17aの
直流側接点を通って直流結合回路5に印加される。この
直流電圧は、第2の変換器6によって3相交流に変換さ
れた後、誘導電動機7を駆動する。尚、直流区間におい
ては、中間タップ付直流フィルタリアクトル10Aは全
て通電される。
【0027】実施例3では、中間タップ付直流フィルタ
リアクトル10Aの中間タップを使用するようにしてい
るが、流区間と流区間で使用する電流が大きく異な
る場合などは、共用部分と非共用部分で別個に構成する
こともできる。
【0028】実施例3では、第2の変換器15が1回路
のみの場合を示しているが、2回路以上設ける場合には
中間タップ付直流フィルタリアクトル10Aを2台設け
れば、同様の効果が得られる。
【0029】実施例3では、第1の変換器15および第
2の変換器6の両方にGTOを用いたものを示したが、
トランジスタなど他の半導体素子を用いて構成した場合
も同様の効果を奏する。
【0030】
【発明の効果】以上、詳しく説明したように、この発明
は、交流区間ではパルス幅変調コンバータとして働くが
直流区間では双方向のチョッパ回路として働く、或は交
流区間ではパルス幅変調コンバータとして働くが直流区
間では何もしない第1の変換器と、前記パルス幅変調コ
ンバータと前記チョッパ回路を切り換えたり前記パルス
幅変調コンバータのオンとオフを切り換えたりするスイ
ッチと、低圧或は普通のの制御整流素子で構成された第
2の変換器とを設けたので、第1の変換器を交直両用に
共用することもでき、ひいては装置を安価にでき、また
主平滑リアクトルまたは直流フィルタリアクトルと交流
リアクトルを共用した中間タップ付フィルタを設けたの
で、装置を安価にできるとともに小形で軽量にすること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る交直流電気車制御装置の実施例
1を示す回路図である。
【図2】実施例2を示す回路図である。
【図3】実施例3を示す回路図である。
【図4】従来の交流電気車制御装置を示す回路図であ
る。
【図5】従来の直流電気車制御装置を示す回路図であ
る。
【図6】従来の交直流電気車制御装置を示す回路図であ
る。
【符号の説明】 2 トランス 5 直流結合回路 6,14A 第2の変換器 7 誘導電動機 10 直流フィルタリアクトル 10A 中間タップ付直流フィルタリアクトル 12a 降圧チョッパ 12b 昇圧チョッパ 13 主平滑リアクトル 13A 中間タップ付主平滑リアクトル 15,15A 第1の変換器 17,17a,17b 交直流切換スイッチ
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図5】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 道忠 赤穂市天和651番地 三菱電機株式会社赤 穂製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流区間と直流区間を直通運転する交直
    流電気車の車両駆動用電動機を制御する制御装置におい
    て、 架線に1次側が接続されて前記架線からの交流電圧を降
    圧するトランスと、前記架線に接続されて前記架線から
    の直流電圧を平滑化するフィルタと、前記トランスの2
    次側と前記フィルタの間に接続され、降圧された交流電
    圧を更に降圧し、また前記直流電圧を降圧する第1のチ
    ョッパおよび前記電動機の回生制動時に発生した電気エ
    ネルギを昇圧する第2のチョッパを含み、前記交流区間
    ではパルス幅変調コンバータとして、また前記直流区間
    では双方向のチョッパ回路として働く第1の変換器と、
    この第1の変換器に接続されてその直流出力を平滑化す
    る他のフィルタと、低圧の制御整流素子で構成され、前
    記他のフィルタによって平滑化された直流出力を交流出
    力に変換して前記電動機の速度を制御する第2の変換器
    と、前記パルス幅変調コンバータと前記チョッパ回路を
    切り換えるスイッチとを備えたことを特徴とする交直流
    電気車制御装置。
  2. 【請求項2】 他のフィルタの一部として、交流区間で
    は交流電流の脈動を抑制するが、直流区間では直流電圧
    を平滑化する中間タップ付リアクトルを用いたことを特
    徴とする請求項1の交直流電気車制御装置。
  3. 【請求項3】 交流区間と直流区間を直通運転する交直
    流電気車の車両駆動用電動機を制御する制御装置におい
    て、 架線に1次側が接続されて前記架線からの交流電圧を降
    圧するトランスと、前記架線に接続されて前記架線から
    の直流電圧を平滑化する中間タップ付フィルタと、前記
    トランスの2次側と前記フィルタの間に接続され、降圧
    された交流電圧を更に降圧し、また前記直流電圧を降圧
    する第1のチョッパおよび前記電動機の回生制動時に発
    生した電気エネルギを昇圧する第2のチョッパを含み、
    前記交流区間ではパルス幅変調コンバータとして、また
    前記直流区間では双方向のチョッパ回路として働く第1
    の変換器と、この第1の変換器に接続されてその直流出
    力を平滑化する他のフィルタと、制御整流素子で構成さ
    れ、前記他のフィルタによって平滑化された直流出力を
    交流出力に変換して前記電動機の速度を制御する第2の
    変換器と、前記パルス幅変調コンバータと前記チョッパ
    回路を切り換えるスイッチとを備え、前記フィルタは交
    流電流の脈動も抑制することを特徴とする交直流電気車
    制御装置。
JP3166052A 1990-10-23 1991-07-08 交直流電気車制御装置 Pending JPH05111108A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3166052A JPH05111108A (ja) 1990-10-23 1991-07-08 交直流電気車制御装置
KR1019910018415A KR920007860A (ko) 1990-10-23 1991-10-18 전기차 제어장치
KR1019920011991A KR930002160A (ko) 1991-07-08 1992-07-06 교직류 전기차 제어 장치

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28345790 1990-10-23
JP2-283457 1990-10-23
JP3166052A JPH05111108A (ja) 1990-10-23 1991-07-08 交直流電気車制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05111108A true JPH05111108A (ja) 1993-04-30

Family

ID=26490574

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3166052A Pending JPH05111108A (ja) 1990-10-23 1991-07-08 交直流電気車制御装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH05111108A (ja)
KR (1) KR920007860A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012080659A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Toshiba Corp 電気車駆動装置
JP2015095995A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 近畿車輌株式会社 車両用電力変換装置
JP2016135087A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社東芝 車両用電力変換装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101041684B1 (ko) * 2010-11-05 2011-06-14 (주)신한전자 전기 자동차의 충전 및 구동 시스템

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012080659A (ja) * 2010-09-30 2012-04-19 Toshiba Corp 電気車駆動装置
JP2015095995A (ja) * 2013-11-13 2015-05-18 近畿車輌株式会社 車両用電力変換装置
JP2016135087A (ja) * 2015-01-22 2016-07-25 株式会社東芝 車両用電力変換装置

Also Published As

Publication number Publication date
KR920007860A (ko) 1992-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4274353B2 (ja) 双方向dc−dcコンバータ
JP5783969B2 (ja) 多電源用鉄道車両の車両駆動装置
US5546295A (en) Electrical power converter, power supply, and inverter with series-connected switching circuits
JP4727248B2 (ja) インバータとコンバータの制御装置
US6424135B1 (en) High power drive from AC and DC sources using cryoelectronics
JPH05111108A (ja) 交直流電気車制御装置
JP3584686B2 (ja) 電圧形電力変換回路
RU2177883C2 (ru) Способ и электрическая цепь для преобразования электрической энергии
JPH1169501A (ja) 電気車制御装置
JP3658263B2 (ja) 電力変換装置の制御装置
JPS62268303A (ja) 車両の補助電源回路
JPS6117231B2 (ja)
CN112119576A (zh) 具有中间回路、变流器和制动斩波器的电压供应装置
JPH05260757A (ja) 電動機駆動用インバータ装置
JPH077808A (ja) 交直流電車のインバータ駆動システム
JP2547138B2 (ja) アーク電源装置
JP2827715B2 (ja) 交直流電気車の制御方法
JP3203965B2 (ja) インバータ共用チャージァ装置
JPS636000B2 (ja)
JPH0618441B2 (ja) 列車用補助電源装置
JPH10327503A (ja) 交流電車用静止型周波数変換装置
WO2024019854A1 (en) Bidirectional isolated ac-dc converter
JPS6323589A (ja) 可変速駆動装置
JPS62268301A (ja) 車両の補助電源システム
JPH0345603B2 (ja)