JPH05110506A - 移動通信システム - Google Patents

移動通信システム

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JPH05110506A
JPH05110506A JP29634091A JP29634091A JPH05110506A JP H05110506 A JPH05110506 A JP H05110506A JP 29634091 A JP29634091 A JP 29634091A JP 29634091 A JP29634091 A JP 29634091A JP H05110506 A JPH05110506 A JP H05110506A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ダイヤル信号を送出可能にするまでの時間を短
縮して迅速に通話モードへ移行できる移動通信システム
を提供することを目的とする。 【構成】例えば固定機106と移動機109との無線回
路を同一の通信方式で一体一に対応させる。そして、移
動機109側の発呼送信制御部303aは、例えば操作
者の発呼要求を受けて発呼要求信号及びダイヤル信号を
順次連続して固定機へ無線送信するように移動機を制御
する。固定機106側のダイヤル信号送出部204a
は、移動機側から送信されてきた前記発呼要求信号及び
ダイヤル信号を判別し、そのうちのダイヤル信号を電話
回線側へ送出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばコードレス電話
機のように、固定機と移動機との間の通信を無線で行う
移動通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の移動体通信システムの無線回線
は、信号送受用の制御チャネル及び音声通話用の通話チ
ャネルを備えている。この通話チャネルは、呼の生起ご
とに固定機から制御チャネルを介して移動機に割り当て
られる。すなわち、移動機からの発呼要求信号は予め設
定された制御チャネルで固定機へ送出され、固定機では
この発呼要求信号を識別すると共に空き通話チャネルを
決定して前記移動機へ信号を送る。移動機は、決定され
た通話チャネルで、以後、ダイヤル信号等の制御情報の
送受及び通話を行う。
【0003】従来、親機(固定機)及び子機(移動機)
を備え、その親機(固定機)がボタン電話装置の主装置
と内線電話機との間に接続されるコードレス電話装置に
おいても、上述したような制御チャネル及び通話チャネ
ルを用いて信号の送受を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、次のような課題があった。
【0005】(1)移動機が発呼要求信号を送出した
後、ダイヤル信号を送出できるようになるまでの間、上
述したように移動機側と固定機側との間で種々の信号の
送受があるため、時間がかかるという問題があった。
【0006】(2)さらに、上述のようなコードレス電
話装置の呼出用音源は主装置のみに設けられている。そ
のため、前記親機に接続された内線電話機に対する主装
置経由の内線着信呼出し及び外線着信呼出しは、主装置
の呼出用音源から着信音(呼出音響信号)を送出するこ
とによって行える。しかし、親機または子機から前記内
線電話機を呼出すためには、主装置を経由しないため、
該内線電話機にリンガ等を設けなければならない。これ
により、親機に接続された内線電話機は、主装置に直接
接続されリンガ不要の内線電話機と異なる構成にする必
要があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点に鑑み、ダイヤ
ルデータを送出可能にするまでの時間を短縮して迅速に
通話モードへ移行でき、且つ、親機に接続する内線電話
機と主装置に接続する内線電話機とを同一構成にできる
移動通信システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は上記目的を
達成するために、電話回線に接続された固定機と、該固
定機に対する信号の送受信を無線通信で行う移動機とを
備えた移動通信システムにおいて、前記固定機及び移動
機を同一の無線通信方式に設定し、前記移動機は、発呼
要求信号及びダイヤル信号を順次連続して前記固定機へ
送信させる発呼送信制御部を有し、前記固定機は、前記
発呼要求信号及びダイヤル信号を判別し、そのうちのダ
イヤル信号を前記電話回線側へ送出するダイヤル信号送
出部を有することを特徴とする。
【0009】第2の発明は、前記無線通信方式をスペク
トラム拡散方式としたことを特徴とする。
【0010】第3の発明では、第1の発明における前記
固定機及び移動機は、少なくとも1つの外線及び複数の
内線を収容して所定の交換機能を有する主装置に接続さ
れる内線電話機であることを特徴とする。
【0011】第4の発明では、外線及び内線を収容する
主装置と内線電話機との間に接続された固定機と、該固
定機に対する信号の送受信を無線通信で行う移動機とを
備えた移動体通信システムにおいて、前記固定機に、所
定の呼出音響信号を送出するための呼出用音源と、前記
内線電話機の呼出し時に、前記呼出用音源から呼出音響
信号を該内線電話機側へ送出させる音源制御部とを、を
設けたことを特徴とする。
【0012】
【作用】第1、第2及び第3の発明は、固定機と移動機
との無線回路を同一の通信方式で一対一に対応させる。
そして、移動機側の発呼送信制御部は、例えば操作者の
発呼要求を受けて発呼要求信号及びダイヤル信号を順次
連続して固定機へ無線送信するように移動機を制御す
る。固定機側のダイヤル信号送出部は、移動機側から送
信されてきた前記発呼要求信号及びダイヤル信号を判別
し、そのうちのダイヤル信号を前記電話回線側へ送出す
る。
【0013】第4の発明では、固定機の呼出用音源は、
例えばこの固定機または移動機から、該固定機に接続さ
れる内線電話機を呼出すとき、その内線電話機へ呼出音
響信号を送出する。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照にして本発明の実施例を説
明する。
【0015】図1は、本発明に係る移動通信システムの
第1の実施例の概略構成を示すシステム図である。
【0016】この移動通信システムは、一般加入者回線
やPBX(構内交換器)等の回線101を有し、この回
線101が外線と複数の内線を収容する主装置102に
接続されている。さらに、主装置102には、内線電話
機103,104,105が接続されると共に、固定機
106,107が接続されている。そして、この各固定
機106,107は、それぞれ送信機及び受信機を有し
ており、これらの送信機及び受信機を使用し、移動機1
09,110〜114へ向けてデータ及び音声を無線で
送信し、また無線で送信されてくる移動機109,11
0〜114からのデータ及び音声を受信する。
【0017】図2は、前記実施例における固定機の概略
構成を示すブロック図である。
【0018】この固定機106,107は、図1中の主
装置102と回線を介して接続される回線インターフェ
イス201を備え、この回線インターフェイス201に
は音声処理回路202を介して信号変換器203が接続
されている。信号変換器203は、アナログ音声信号を
デジタル化すると共に、デジタル化された音声信号をア
ナログ信号に変換する機能を有する。
【0019】さらに、信号変換器203及び制御部20
4の出力側が切換えスイッチ205を介して乗算器20
6に接続されている。乗算器206は切換えスイッチ2
05からの出力と拡散符号発生器207の出力とを乗算
し、その乗算結果を乗算器208へ出力する。その乗算
器208は、乗算器206からの出力と局部発振器20
9からの出力とを乗算する。そのうえ、乗算器208の
出力側には増幅器210及びDPX(デュプレクサ)2
11が順次接続されている。
【0020】また、DPX211には増幅器212が接
続され、その増幅器212の出力側が、該増幅器212
の出力と局部発振器209の出力とを乗算する乗算器2
13に接続されている。加えて、乗算器213の出力側
が、該乗算器213の出力と逆拡散符号発生器214の
出力とを乗算する乗算器215に接続され、その乗算器
215の出力側が切換えスイッチ216を介して信号変
換器203及び制御部204に接続されている。
【0021】さらに、制御部204は、ダイヤル信号送
出部204aを有すると共に、装置全体の動作を制御す
るCPU(中央処理装置)で構成されており、回線イン
ターフェイス部201、拡散符号発生器207、局部発
振器209、及び逆拡散符号発生器214に接続されて
いる。そして、DPX211はアンテナ217に接続さ
れ、送受信の信号の切り分け動作を行う。
【0022】図3は、前記実施例における移動機の概略
構成を示すブロック図である。
【0023】移動機109〜114は、マイク301
a、スピーカ301b、及びリンガ301cが接続され
た音声処理回路301を備え、さらにその音声処理回路
301には固定機の信号変換器203と同一の機能を有
する信号変換器302が接続されている。そして、発呼
送信制御部303aを有する制御部303、切換えスイ
ッチ304、乗算器305、拡散符号発生器306、乗
算器307、局部発振器308、増幅器309、DPX
310及びアンテナ316が設けられ、それらが前記固
定機における制御部204、切換えスイッチ205、乗
算器206、拡散符号発生器207、乗算器208、局
部発振器209、増幅器210、DPX211及びアン
テナ217と同一の接続関係を有する。
【0024】また、DPX310の出力側には、増幅器
311、乗算器312、逆拡散符号発生器313、及び
乗算器314が備えられ、それらが前記固定機における
増幅器212、乗算器213、逆拡散符号発生器21
4、及び乗算器215と同一の接続関係を有し、そのう
え、乗算器314の出力側が信号変換器302及び制御
部303に接続されている。さらに、制御部303には
メモリ317及び電話番号等を入力するためのキーパッ
ド315が接続されている。
【0025】以上構成の移動通信システムの動作(A)
〜(D)を図4〜図6を参照しつつ説明する。なお、図
4は前記実施例における発呼時の処理を示すフローチャ
ート、図5は前記実施例の着信時の処理を示すフローチ
ャート、及び図6は前記実施例における切断時の処理を
示すフローチャートである。また、本実施例では、送信
側及び受信側の双方とも図1に示す移動通信システムを
備え、発呼側及び被呼側の移動機間で通話するものとす
る。
【0026】(A)発呼動作 図4において、例えば移動機109の通話キー(図示し
ない)を押下すると(ステップS401)、移動機10
9内のメモリ317は記録のスタンバイ状態になる(ス
テップS402)。続いて、キーパッド315から相手
先の電話番号を押下すると(ステップS403)、その
押下毎に、その電話番号に対応したダイヤル信号がメモ
リ317へ蓄積される(ステップS404)。さらに、
発信キー(図示しない)を押下すると(ステップS40
5)、制御部303の発呼送信制御部303aにより発
呼要求信号に連続してメモリ317内のダイヤル信号が
読み出される(ステップS406)。そして、これらの
信号は、切換えスイッチ304を介して乗算器305へ
送出され、この乗算器305で拡散符号発生器306か
らの拡散符号により拡散される(ステップS407)。
その後、乗算器307を経て搬送波に重畳されてスペク
トラム拡散信号としてDPX310を介してアンテナ3
16から送信される(ステップS408)。
【0027】一方、例えば固定機106では、移動機の
アンテナ316から送信された前記信号をアンテナ21
7で受信する。この受信された信号は、DPX211、
増幅器212、及び乗算器213を経て乗算器215へ
入力され、この乗算器215において逆拡散符号発生器
214からの逆拡散符号が重畳されて復調される(ステ
ップS409)。復調された信号は、切換えスイッチ2
16を介して制御部204へ入力され、制御部204の
ダイヤル信号送出部204aが、該信号中の発呼要求信
号及びそれに続くダイヤル信号を判別する(ステップS
410)。このようにして、例えば固定機106は、移
動機109等からの前記信号の送信を監視している。
【0028】ステップS410でダイヤル信号送出部2
04aは、前記信号の判別を行った後、さらに、電話回
線に接続して、ダイヤル信号を図示しない電話交換局側
へ送出する(ステップS411)。電話交換局では、こ
のダイヤル信号を識別して該ダイヤル信号に相当する相
手先と回線接続し、その相手先へ呼出し信号を送出す
る。以上のような処理を経て通話モードへ移行する(ス
テップS412)。
【0029】(B)着呼動作 相手先の例えば固定機107に電話交換局からの呼出し
信号の着信があると(ステップS502)、固定機10
7の制御部204は、切換えスイッチ205を介して乗
算器206へ着信通知信号を送出する(ステップS50
3)。この着信通知信号は、拡散符号発生器207から
の拡散符号によって拡散された後(ステップS50
4)、乗算器208を経て搬送波に重畳されてスペクト
ラム拡散信号として増幅器210及びDPX211を介
してアンテナ217から送出される(ステップS50
5)。
【0030】例えば移動機110は、固定機107のア
ンテナ217から送出された信号をアンテナ316を介
して受信し、DPX310、増幅器311及び乗算器3
12を介して乗算器314へ供給する。乗算器314に
供給された受信信号は、逆拡散符号発生器313によっ
て逆拡散符号が重畳され復調される(ステップS50
6)。復調された着呼通知信号は制御部303へ供給さ
れて判別される(ステップS507)。判別後、制御部
303は、制御信号を音声処理回路301へ送り、リン
ガ301cを鳴動させて着信通知を行う(ステップS5
08)。
【0031】(C)通話動作 発呼側の移動機109は、ダイヤル信号の送出を終了す
ると、マイク及スピーカをオン状態にして通話を開始す
る。これによって、音声処理回路301からアナログ音
声信号が送出され、そのアナログ音声信号が信号変換器
302によりデジタル化される。そして、信号変換器3
02からのディジタル出力が、乗算器305で拡散符号
により拡散された後、乗算器307で搬送波に重畳さ
れ、増幅器309及びDPX310を介してアンテナ3
16からスペクトラム拡散信号として送出される。
【0032】発呼側の固定機106では、このスペクト
ラム拡散信号をアンテナ217で受信し、増幅器212
及び乗算器213を介して乗算器215へ送る。この乗
算器215において、受信信号に対して通信相手に対応
する拡散信号を重畳して相関が取れたところで復調出力
を得る。このようにして得られた復調出力は、デジタル
信号であり、これを信号変換器203及び音声処理回路
202を介してアナログ音声信号にして、回線インター
フェイス部201を通して主装置102から外線へ送出
する。
【0033】相手先では、外線を通して送られてきた前
記アナログ音声信号を主装置102を介して固定機10
7に取り入れる。固定機107では、該アナログ音声信
号を回線インターフェイス部201及び音声処理回路2
02を介して信号変換器203へ供給する。この信号変
換器203では、供給されたアナログ音声信号をデジタ
ル化する。そして、信号変換器203からのディジタル
出力が、乗算器206で拡散符号により拡散された後、
乗算器208で搬送波に重畳され、増幅器310及びD
PX211を介してアンテナ217から送出される。
【0034】相手先の移動機110では、固定機107
のアンテナ217から送出された信号をアンテナ316
で受信し、それを増幅器311、及び乗算器312を介
して乗算器314へ送る。この乗算器314において、
受信信号に対して逆拡散信号を重畳して復調した後、こ
れを信号変換器302を介してアナログ化して音声処理
回路301を通してスピーカ301bへ送り、発呼側の
音声を得る。
【0035】(D)切断動作 例えば発呼側の移動機109が切断キーを押下すると
(ステップS602)、該移動機109内の切換えスイ
ッチ304が信号変換器302側から制御部303側へ
切換わり(ステップS603)、制御部303側から切
断信号が乗算器305側へ送出される(ステップS60
4)。この切断信号を乗算器305で拡散符号に拡散す
ると共に(ステップS605)、乗算器307で搬送波
に重畳して、増幅器309及びDPX310を介してア
ンテナ316からスペクトラム拡散信号として送出する
(ステップS606)。
【0036】発呼側の固定機106では、このスペクト
ラム拡散信号をアンテナ217で受信し、上述の通話動
作と同様にして、逆拡散符号を重畳することで復調出力
を得る(ステップS607)。このようにして得られた
復調出力を、切換えスイッチ216を介して制御部20
4へ供給する。そして、制御部204で該復調出力が切
断信号であるのか否かを判定し、切断信号であると判定
された場合(ステップS608)、外線との接続を断と
すると共に(ステップS609)、電波の送出も断とす
る(ステップS610)。切断信号でないと判定された
場合は、通話モードへ復帰する。なお、移動機側では、
固定機の電波送出がなくなった時点で電波を断とする。
【0037】図7は、本発明に係る移動通信システムの
第2の実施例の概略構成を示すシステム図である。
【0038】この移動通信システムは、一般加入者回線
やPBX(構内交換器)等の回線401を有し、その回
線401には、複数の外線と内線を収容しボタン電話装
置内に設けられた主装置402が接続されている。さら
に、主装置402には、内線電話機403が接続される
と共に、コードレス電話機の親機(固定機)404が接
続されている。この親機404には内線電話機405が
接続され、その上、この親機404と無線通信を行う子
機406が設けられている。
【0039】図8は、前記第2の実施例の親機404の
概略構成を示すブロック図である。
【0040】この親機404はトランス501を備え、
このトランス501には、主装置202からの内線50
2及びピンポン伝送用IC(スレーブ側)503が接続
されている。さらに、ピンポン伝送用IC503は、ク
ロスポイントスイッチ504、ピンポン伝送用IC(マ
スター側)505、及びトランス506を介して内線電
話機205への内線507に接続されている。
【0041】一方、クロスポイントスイッチ504に
は、装置全体の動作を制御するCPU508及びコーデ
ック509が接続されている。CPU508は、音源制
御部508aを有しており、呼出用音源510、信号処
理回路511、及び送受信機512に接続されている。
そのうちの呼出用音源510が加算回路513を介して
コーデック509に接続されている。そして、送受信機
512からアンテナ514が引き出されている。
【0042】図9は前記第2の実施例の動作フローチャ
ートであり、この図を参照しつつ本実施例の動作を説明
する。
【0043】子機406が内線電話機405を呼出すた
め呼出しキーを押下すると、その呼出しキーによる情報
が親機404内のCPU508で判別される(ステップ
S301)。その結果、CPU508は、クロスポイン
トスイッチ504を切換え、内線電話機405と親機4
04との通話路を接続する(ステップS302)。続い
て、音源制御部508aを用いて呼出用音源510の送
出をオン状態にし(ステップS303)、内線電話機4
05へ呼出音響信号を送出する。この呼出音響信号は、
オフフック信号が内線電話機405から送られてくるか
(ステップS304)、あるいは内線呼出停止キーが押
される(ステップS305)まで、送出され続ける。
【0044】オフフック信号が内線電話機405から送
られてくると、呼出用音源510をオフすると共に(ス
テップS306)、信号処理回路511の音声系回路を
オンとして(ステップS307)通話モードへと移行す
る(ステップS308)。呼出用音源510のオン時に
は信号処理回路511の出力をオフし、呼出用音源51
0のオフ時には信号処理回路511の出力をオンする。
これによって加算回路513は、呼出用音源510及び
信号処理回路511の出力のいずれか一方を出力するよ
うに制御される。
【0045】なお、本発明は、図示の実施例に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、前記第1の実施
例では、通信方式としてスペクトラム拡散通信を用いた
が、固定機と移動機の通信周波数が固定されているFD
MA方式のシステムにおいても同様の効果が得られる。
すなわち、受信側では通信相手の周波数に搬送波がある
かを監視し、搬送波があったところでそれをトリガーと
してデータを取り込むと良い。また、前記第2の実施例
では、呼出用音源510の出力と信号処理回路511の
出力との切換えを加算回路513を用いて行ったが、例
えばデュプレクサを用いて切換えを行っても同様の効果
が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、第1、第2及び
第3の発明によれば、固定機及び移動機を同一の無線通
信方式に設定し、前記移動機は、発呼要求信号及びダイ
ヤル信号を順次連続して前記固定機へ送信させる発呼送
信制御部を有し、前記固定機は、前記発呼要求信号及び
ダイヤル信号を判別し、そのうちのダイヤル信号を前記
電話回線側へ送出するダイヤル信号送出部を有するの
で、ダイヤル信号を送出可能とするまでの時間を短縮で
き、迅速に通話モードへ移行できる。
【0047】第4の発明によれば、外線及び内線を収容
する主装置と内線電話機との間に接続された固定機と、
該固定機に対する信号の送受信を無線通信で行う移動機
とを備えた移動体通信システムにおいて、前記固定機
に、所定の呼出音響信号を送出するための呼出用音源
と、前記内線電話機の呼出し時に、前記呼出用音源から
呼出音響信号を該内線電話機側へ送出させる音源制御部
とを、を設けたので、例えば固定機または移動機から、
該固定機に接続される内線電話機を呼出すことが可能と
なり、固定機に接続する内線電話機と主装置に接続する
内線電話機とを同一構成にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る移動通信システムの実施例の概略
構成を示すシステム図である。
【図2】前記実施例における固定機の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図3】前記実施例における移動機の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図4】前記実施例における発呼時の処理を示すフロー
チャートである。
【図5】前記実施例の着信時の処理を示すフローチャー
トである。
【図6】前記実施例における切断時の処理を示すフロー
チャートである。
【図7】本発明に係る移動通信システムの第2の実施例
の概略構成を示すシステム図である。
【図8】前記第2の実施例の親機の概略構成を示すブロ
ック図である。
【図9】前記第2の実施例の動作フローチャートであ
る。
【符号の説明】
102,202 主装置 103〜105,203,206 内線電話機 106,107,204 固定機 109〜114,206 移動機 204a ダイヤル信号送出部 303a 発呼送信制御部 310 呼出音源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電話回線に接続された固定機と、該固定
    機に対する信号の送受信を無線通信で行う移動機とを備
    えた移動通信システムにおいて、 前記固定機及び移動機を同一の無線通信方式に設定し、 前記移動機は、 発呼要求信号及びダイヤル信号を順次連続して前記固定
    機へ送信させる発呼送信制御部を有し、 前記固定機は、 前記移動機からの発呼要求信号及びダイヤル信号を判別
    し、そのうちのダイヤル信号を前記電話回線側へ送出す
    るダイヤル信号送出部を有することを特徴とする移動通
    信システム。
  2. 【請求項2】 前記無線通信方式をスペクトラム拡散方
    式としたことを特徴とする請求項1記載の移動通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】 前記固定機及び移動機は、 少なくとも1つの外線及び複数の内線を収容して所定の
    交換機能を有する主装置に接続される内線電話機である
    ことを特徴とする請求項1記載の移動通信システム。
  4. 【請求項4】 外線及び内線を収容する主装置と内線電
    話機との間に接続された固定機と、該固定機に対する信
    号の送受信を無線通信で行う移動機とを備えた移動体通
    信システムにおいて、 前記固定機に、 所定の呼出音響信号を送出するための呼出用音源と、 前記内線電話機の呼出し時に、前記呼出用音源から呼出
    音響信号を該内線電話機側へ送出させる音源制御部と
    を、 を設けたことを特徴とする移動体通信システム。
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