JPH05110118A - 半導体装置 - Google Patents
半導体装置Info
- Publication number
- JPH05110118A JPH05110118A JP26513191A JP26513191A JPH05110118A JP H05110118 A JPH05110118 A JP H05110118A JP 26513191 A JP26513191 A JP 26513191A JP 26513191 A JP26513191 A JP 26513191A JP H05110118 A JPH05110118 A JP H05110118A
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- JP
- Japan
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- region
- guard ring
- conductivity type
- junction
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】高速リカバリー特性のために浅い拡散領域を形
成すると、それと同時に形成されるガードリングの深さ
も浅くなるため、空乏層が表面電荷の影響を受けやすく
なって耐圧が不安定化する欠点を除く。 【構成】ガードリング3領域の深さをpn接合を形成す
る拡散領域2の1.5倍以上にすることにより、空乏層が
表面から遠い部分まで広がり、表面電荷の影響を受けに
くくなるので、耐圧の高信頼性とすぐれた逆回復特性が
得られる。
成すると、それと同時に形成されるガードリングの深さ
も浅くなるため、空乏層が表面電荷の影響を受けやすく
なって耐圧が不安定化する欠点を除く。 【構成】ガードリング3領域の深さをpn接合を形成す
る拡散領域2の1.5倍以上にすることにより、空乏層が
表面から遠い部分まで広がり、表面電荷の影響を受けに
くくなるので、耐圧の高信頼性とすぐれた逆回復特性が
得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレーナ構造でpn接
合をとり囲んでガードリングが設けられた半導体装置に
関する。
合をとり囲んでガードリングが設けられた半導体装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板の一導電型の層の一主面から
の不純物拡散により他導電型の領域を形成してpn接合
を構成すると共に、高信頼性の耐圧を得るために、同時
にその領域をとり囲んで環状で他導電型のガードリング
を形成したものが知られている。図2はそのようなプレ
ーナ型ダイオードを示し、n-シリコン基板1の上面側
には、選択的不純物拡散によるp+ アノード領域2とそ
れを囲む2段のp+ ガードリング3が設けられ、p+ 領
域2には酸化膜4の開口部でアノード電極5が接触して
いる。また下面側にはn+ 層6が形成され、カソード電
極7が接触している。そのほかに端部構造としてストッ
パ電極8およびそれの接触するp型コンタクト領域9が
形成されている。このようなダイオードに高速リカバリ
ー特性をもたせるためには、アノード領域2は低濃度不
純物拡散でかつ浅く形成される。
の不純物拡散により他導電型の領域を形成してpn接合
を構成すると共に、高信頼性の耐圧を得るために、同時
にその領域をとり囲んで環状で他導電型のガードリング
を形成したものが知られている。図2はそのようなプレ
ーナ型ダイオードを示し、n-シリコン基板1の上面側
には、選択的不純物拡散によるp+ アノード領域2とそ
れを囲む2段のp+ ガードリング3が設けられ、p+ 領
域2には酸化膜4の開口部でアノード電極5が接触して
いる。また下面側にはn+ 層6が形成され、カソード電
極7が接触している。そのほかに端部構造としてストッ
パ電極8およびそれの接触するp型コンタクト領域9が
形成されている。このようなダイオードに高速リカバリ
ー特性をもたせるためには、アノード領域2は低濃度不
純物拡散でかつ浅く形成される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アノード領域2を浅く
した場合、同時に形成されるガードリング3も低不純物
濃度で浅くなってしまう。ガードリングが浅くなると、
ガードリングを超えて広がる逆電圧印加時の空乏層はシ
リコン基板表面の電荷の影響を受けて安定性がなくな
る。このため、ガードリングの本数が増すことにより空
乏層の安定性をはかろうとしている。例えば耐圧600 V
のダイオードでp+ 領域2およびガードリング3の拡散
深さが18μmのときはガードリングは2本であったの
が、拡散深さを6μmに浅くしたときには4〜5本にし
なければならない。しかしガードリング3の本数を増す
ことは、素子の面積を増大させることになってコストを
高くする。また、アノード領域2およびガードリング3
の拡散深さを浅くすればするほど、表面の影響は大きく
なり、耐圧の安定性がなくなる。
した場合、同時に形成されるガードリング3も低不純物
濃度で浅くなってしまう。ガードリングが浅くなると、
ガードリングを超えて広がる逆電圧印加時の空乏層はシ
リコン基板表面の電荷の影響を受けて安定性がなくな
る。このため、ガードリングの本数が増すことにより空
乏層の安定性をはかろうとしている。例えば耐圧600 V
のダイオードでp+ 領域2およびガードリング3の拡散
深さが18μmのときはガードリングは2本であったの
が、拡散深さを6μmに浅くしたときには4〜5本にし
なければならない。しかしガードリング3の本数を増す
ことは、素子の面積を増大させることになってコストを
高くする。また、アノード領域2およびガードリング3
の拡散深さを浅くすればするほど、表面の影響は大きく
なり、耐圧の安定性がなくなる。
【0004】本発明の目的は、上述の問題を解決し、p
n接合を構成する領域の拡散深さを浅くしても高い耐圧
でかつ耐圧の安定性のある半導体装置を提供することに
ある。
n接合を構成する領域の拡散深さを浅くしても高い耐圧
でかつ耐圧の安定性のある半導体装置を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、第一導電型の半導体層の表面層内に選
択的に第二導電型の領域を設けてなるpn接合を有し、
その領域の外側を間隔をおいて囲む一つまたは複数の第
二導電型のガードリング領域が前記半導体層の表面層内
に選択的に形成される半導体装置において、ガードリン
グ領域の深さがpn接合を形成する第二導電型領域の深
さの1.5倍以上であるものとする。また、pn接合を形
成する第二導電型領域の外周部の環状部分がガードリン
グ領域と同じ深さにされることも有効である。そして、
ガードリング領域の表面不純物濃度がpn接合を形成す
る第二導電型領域の表面不純物濃度より高いことが有効
である。
めに、本発明は、第一導電型の半導体層の表面層内に選
択的に第二導電型の領域を設けてなるpn接合を有し、
その領域の外側を間隔をおいて囲む一つまたは複数の第
二導電型のガードリング領域が前記半導体層の表面層内
に選択的に形成される半導体装置において、ガードリン
グ領域の深さがpn接合を形成する第二導電型領域の深
さの1.5倍以上であるものとする。また、pn接合を形
成する第二導電型領域の外周部の環状部分がガードリン
グ領域と同じ深さにされることも有効である。そして、
ガードリング領域の表面不純物濃度がpn接合を形成す
る第二導電型領域の表面不純物濃度より高いことが有効
である。
【0006】
【作用】pn接合形成のための領域を高リカバリー特性
を得るために浅くしても、ガードリング領域の深さを1.
5倍以上に深くすれば、空乏層が表面の影響を受けない
ため、ガードリングの本数を増やす必要がなく、耐圧の
安定性が得られる。
を得るために浅くしても、ガードリング領域の深さを1.
5倍以上に深くすれば、空乏層が表面の影響を受けない
ため、ガードリングの本数を増やす必要がなく、耐圧の
安定性が得られる。
【0007】
【実施例】図1は本発明の一実施例のプレーナ型ダイオ
ードを示し、図2と共通の部分には同一の符号が付され
ている。図より明らかなように、p+ガードリング3は
p + 領域2より深くされている。このダイオードは次の
ようにして作製された。まず、ガードリングを酸化膜を
選択エッチングして形成したマスクを用いての表面不純
物濃度1×1018/cm3 以上での深い選択拡散で15μm以
上の深さに形成する。また、やはり酸化膜をマスクとし
ての表面不純物濃度1×1017/cm3 以下での選択拡散
で、p+ アノード領域2を10μm以下の深さに形成す
る。この場合、アノード領域2の縁とガードリング3と
の間隔およびガードリング3相互間の間隔を、逆耐圧20
Vの際の空乏層幅に入るような約5μmないし逆耐圧50
Vの際の空乏層幅に入るような15μmにすることが必要
である。これにより従来400 μmを必要としたガードリ
ング部の幅を200 μmに半減することができた。なお、
p+領域2、3の形成をイオン注入で行うときは、イオ
ン注入のドーズ量を変え、熱拡散を同時に行えばよい。
ードを示し、図2と共通の部分には同一の符号が付され
ている。図より明らかなように、p+ガードリング3は
p + 領域2より深くされている。このダイオードは次の
ようにして作製された。まず、ガードリングを酸化膜を
選択エッチングして形成したマスクを用いての表面不純
物濃度1×1018/cm3 以上での深い選択拡散で15μm以
上の深さに形成する。また、やはり酸化膜をマスクとし
ての表面不純物濃度1×1017/cm3 以下での選択拡散
で、p+ アノード領域2を10μm以下の深さに形成す
る。この場合、アノード領域2の縁とガードリング3と
の間隔およびガードリング3相互間の間隔を、逆耐圧20
Vの際の空乏層幅に入るような約5μmないし逆耐圧50
Vの際の空乏層幅に入るような15μmにすることが必要
である。これにより従来400 μmを必要としたガードリ
ング部の幅を200 μmに半減することができた。なお、
p+領域2、3の形成をイオン注入で行うときは、イオ
ン注入のドーズ量を変え、熱拡散を同時に行えばよい。
【0008】図3は別の実施例を示し、p+ アノード領
域2の外周部21にガードリング3形成と同時に高表面不
純物濃度で15μm以上の深い拡散を行ったものである。
この深い環状p+ 領域21の幅はせいぜい10〜30μmで、
これによってp+ 領域2の周縁から空乏層が表面より遠
い部分まで広がり、安定した耐圧を得ることができる。
これにより、耐圧1200Vのプレーナ型ダイオードにおい
て、従来8本必要であったガードリングを2本、p+ 領
域21を含めて3本にまで減らすことができ、半導体素体
の小型化が可能になった。
域2の外周部21にガードリング3形成と同時に高表面不
純物濃度で15μm以上の深い拡散を行ったものである。
この深い環状p+ 領域21の幅はせいぜい10〜30μmで、
これによってp+ 領域2の周縁から空乏層が表面より遠
い部分まで広がり、安定した耐圧を得ることができる。
これにより、耐圧1200Vのプレーナ型ダイオードにおい
て、従来8本必要であったガードリングを2本、p+ 領
域21を含めて3本にまで減らすことができ、半導体素体
の小型化が可能になった。
【0009】
【発明の効果】本発明によれば、高リカバリー特性のた
めにpn接合の一方の領域を浅くした場合にも、その領
域と同じ導電型のガードリングを深くすることによって
pn接合への逆電圧印加時の空乏層を表面より遠くまで
広がるようにし、耐圧を安定化することができるので、
すぐれた逆回復特性と耐圧の高信頼性の双方を備えた半
導体装置を得ることができた。同時に半導体素体の小型
化も可能となり、コストも低減できる。
めにpn接合の一方の領域を浅くした場合にも、その領
域と同じ導電型のガードリングを深くすることによって
pn接合への逆電圧印加時の空乏層を表面より遠くまで
広がるようにし、耐圧を安定化することができるので、
すぐれた逆回復特性と耐圧の高信頼性の双方を備えた半
導体装置を得ることができた。同時に半導体素体の小型
化も可能となり、コストも低減できる。
【図1】本発明の一実施例のプレーナ型ダイオードの断
面図
面図
【図2】従来のプレーナ型ダイオードの断面図
【図3】本発明の別の実施例のプレーナ型ダイオードの
断面図
断面図
1 n- 基板 2 p+ アノード領域 3 p+ ガードリング 5 アノード電極 6 n+ 層 7 カソード電極
Claims (3)
- 【請求項1】第一導電型の半導体層の表面層内に選択的
に第二導電型の領域を設けてなるpn接合を有し、その
領域の外側を間隔をおいて囲む一つまたは複数の第二導
電型のガードリング領域が前記半導体層の表面層内に選
択的に形成されるものにおいて、ガードリング領域の深
さがpn接合を形成する第二導電型領域の深さの1.5倍
以上あることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】pn接合を形成する第二導電型領域外周部
の環状部分がガードリング領域と同じ深さである請求項
1記載の半導体装置。 - 【請求項3】ガードリング領域の表面不純物濃度がpn
接合を形成する第二導電型領域の表面不純物濃度より高
い請求項1あるいは2記載の半導体装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26513191A JPH05110118A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26513191A JPH05110118A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 半導体装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05110118A true JPH05110118A (ja) | 1993-04-30 |
Family
ID=17413053
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26513191A Pending JPH05110118A (ja) | 1991-10-15 | 1991-10-15 | 半導体装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05110118A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9219113B2 (en) | 2013-06-12 | 2015-12-22 | Mitsubishi Electric Corporation | Semiconductor device having breakdown voltage enhancement structure |
-
1991
- 1991-10-15 JP JP26513191A patent/JPH05110118A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9219113B2 (en) | 2013-06-12 | 2015-12-22 | Mitsubishi Electric Corporation | Semiconductor device having breakdown voltage enhancement structure |
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