JPH05108243A - キーボード装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】同時に二つの異ったキーを押下せずに一つのキ
ーを予め決められた時間以内に連続して押下することに
より異ったキーコードを入力させる。 【構成】外部から前もって監視時間を設定できその監視
時間を記憶する監視時間記憶部５を設ける。キーボード
２のキーが押下されたキーの押下位値をキーボード２が
記憶しておきこの監視時間内で引続いて同一のキーが押
下されるとその押下回数をカウンタ４でカウントアップ
し、前記監視時間を過ぎても続いてキーが押下されない
か同じキーが押下されないときには直前に入力されたキ
ーのキー位置とそのときカウンタ４が持つカウンタ値と
同一の内容を持つキーコードテーブル記憶部６の中に記
憶されているキーコードテーブル中のレコード部を検出
しそのレコード部の生成コード領域中の生成コードを抽
出して情報処理装置１に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は情報処理装置で使用され
るキーボードに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のキーボードは、キーの発生コード
を変更したい場合、シフトキーなどのモードを変更する
キーと同時に押下あるいはモードを変更するキーを押し
た後他のキーを押下してキーの発生コードを変更してい
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のキーボードで
は、特定のキーコードを入力する場合に同時に２つのキ
ーを押下する必要があるため、手が不自由で２つのキー
を同時に押下することが困難な操作者にとっては目的と
する入力を行うことができないという問題点があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明のキーボード装置
は、起動信号を受信すると所定の周期で時間の計測を開
始しその結果を出力しリセット信号を受信すると計測を
停止し計測結果を０とするタイマと、予め定められた監
視時間設定命令により指定された監視時間の値を記憶し
出力する監視時間記憶部と、カウントアップ信号が加え
られると内部に記憶している値を１だけ増加させその結
果をカウンタ値として出力しカウンタリセット信号を受
信すると記憶している内容を０とするカウンタと、キー
位置別にキー位置と前記カウンタが出力するカウント値
およびこれらキー位置とカウント値に対応して生成すべ
きキーコードを記憶したキーコードテーブルを記憶して
いるキーコードテーブル記憶部６と、複数のキーを有し
前記キーの内の一つが押下されるとそのキー位置を記憶
し前記起動信号を生成し出力し前記タイマの出力と前記
監視時間記憶部の出力とを比較し前記タイマの出力が前
記監視時間より小なるときに次に直前のキーと同一のキ
ーが押下されたときには前記カウントアップ信号を出力
しかつ前記リセット信号を前記タイマに送出し前記起動
信号を出力する処理に戻り、前記タイマの出力が前記監
視時間以内であるとき次のキーが押下されそのキーの位
置が直前に押下されたキー位置と異るときには、前記キ
ーコードテーブルを参照しそのとき押下されたキー位置
の一つ前に押下されたキーについて押下されたキー位置
とそのとき前記カウンタ内に記憶されているカウント値
とに一致する値を持つレコード内の生成コード領域内に
記憶されているキーコードを読み出して外部に出力し前
記タイマと前記カウンタをクリヤし前記タイマの出力が
前記監視時間より大となっても引続くキーが押下されな
いときにはその直前に押下されたキーについて前記キー
コードテーブルを参照しそのキー位置とそのとき前記カ
ウンタがもつカウント値とに一致するレコード中に記憶
されているキーコードを読出し外部に出力し前記カウン
タと前記タイマとをリセットする処理を行うキーボード
とを備えて構成されている。

【０００５】

【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図１は本発明の一実施例を示すブロック図である。
図１において、本発明のキーボード装置は、複数の配列
されたキーの内の一つが押下されると定められたキーコ
ードを出力するキーボード２と、キーボード２からのキ
ーコードを入力し各種の情報処理を行う情報処理装置１
と、キーボード２のキーの内の同一のキーが連続して押
下されたときその押下回数をカウントするカウンタ４
と、キーボード２上のキーが押下されたとき起動し、次
のキーが押下されるまでの時間間隔を測定するタイマ３
と、キーボード２により入力された時間設定命令により
指定された監視時間を記憶する監視時間記憶部５と、キ
ーボード２に設けられている複数のキー別にこのキーが
予め定められる時間以内で連続して押下された回数に対
応してキーボード２が出力すべきキーコードを対応づけ
てキーコードテーブルとして記憶しているキーコードテ
ーブル記憶部６より構成されている。

【０００６】図２はキーコードテーブル記憶部６内に記
憶されているキーコードテーブルの一例を示す説明図で
ある。図２においてキーボード２に設けられた複数のキ
ーの内で、たとえば左側で最上部に位置するキーはキー
位置１，１として示され、また、左側から右方へｍ番目
で、最上部のキーから下方へｎ番目のキーはキー位置
ｍ，ｎで示される。このようなキー位置がキーコードテ
ーブル記憶部６内のキーコードテーブルのキー位置領域
６１に記憶される。このキー位置領域６１に対応づけら
れたキーコードテーブル中のカウント値領域６２には、
キー位置領域６１に該当するキーが予め決められた時間
内に連続して押下されたときカウンタ４が計測するカウ
ント値を示すカウント値領域６２が設けられておりたと
えば予め決められた時間内に１回キー位置１，１に該当
するキーが押下されたことを示すときにはこのカウント
値領域６２には０を記憶させておく。キー位置１，１に
該当するキーが予め決められた時間以内に１回だけ押さ
れたときキーボード２が生成し出力すべきキーコード
が、たとえば、１であればこの値１をキー位置領域６１
の値が１，１でありそれに対応するカウント値領域６２
の値が０であるレコード単位の生成コード領域６３に１
を記憶させておく。すなわちキー位置領域６１と隣接す
るカウント値領域６２および生成コード領域６３を１レ
コード単位とし複数のレコード単位から成るキーコード
テーブル６０をキーコードテーブル記憶部６内に記憶さ
せておく。従って、上述したキーコードテーブル６０の
中のキー位置領域６１の値がｍ，ｎであり、かつ、カウ
ント値領域６２の値が１である場合に対応する生成コー
ド領域６３の値は｝である。このようにして対象とする
キーが連続にある定められた時間内にカウンタ４がカウ
ントする値と、このように連続して同一キーが押下され
たときキーボード２が生成すべきキーコードを対応させ
たキーコードテーブル６０を予め作成し、キーコードテ
ーブル記憶部６に記憶させておく。

【０００７】図３は図１に示した本発明のキーボードの
動作を示すフローチャートである。

【０００８】利用者がキーボード２のキーを押下する
と、キーボード２はどのキーが押下されたかを検出ステ
ップ（以下Ｓと称す）１で検出し、その押下されたキー
位置を記憶する（Ｓ２）と同時にタイマ３に起動信号を
出力し、タイマ３を起動する（Ｓ３）。

【０００９】なお、監視時間記憶部５には予め定められ
た命令によって監視すべき時間を入力し、記憶させてお
く。

【００１０】キーボード２はタイマ３が出力する経過時
間と監視時間記憶部５が記憶している監視時間を比較す
る（Ｓ４）。もし、監視時間よりタイマ３の出力する経
過時間が小であるときは、次のキーの押下を待ち（Ｓ
５）、キーが押下されるとその押下されたキー位置が直
前に押下されたキー位置と同じであるか否かを判定する
（Ｓ７）。もし、同じであれば、カウンタ４の値を１だ
け増加させ（Ｓ８）、続いてタイマ３の値をリセット
（Ｓ９）し、Ｓ３の処理に戻る。もしＳ７で直前に押下
されたキー位置とは異なったキー位置のキーが押下され
たときは、キーボード２はキーコードテーブル記憶部６
内のキーコードテーブル６０を参照し直前に押下された
キーより一つ以前にキーが押下されたとき、キーボード
２が検出したキー位置と一致した値をもつキー位置領域
６１に該当し、かつカウンタ４が有するカウント値と等
しい値をカウント値として有するカウント値領域６２に
対応している生成コード領域６３に記憶されている生成
コードを抽出し、情報処理装置１にキーコードとして出
力する（Ｓ１０）。もし、先述したＳ４において監視時
間記憶部５が記憶している値よりもカウンタ３が出力す
る計測時間が超過したときはキーコードテーブル記憶部
６を参照して、押下され一時記憶しているキー位置と等
しい値をキー位置領域６１にもち、かつこのときカウン
タ４がもつカウント値と等しい値をもつカウント値領域
６２に対応づけられている生成コード領域６３の内部に
記憶されているコードを抽出してキーコードテーブル記
憶部６より出力させ、情報処理装置１にキーコードとし
て出力する（Ｓ１０）。上述した処理Ｓ１０が終了する
とカウンタ４をリセットし（Ｓ１１）、さらにタイマ３
をリセットし（Ｓ１２）てからＳ１に戻る。

【００１１】なお、カウンタ４は２ビット構成としてお
き、５回連続して予め決められた時間（監視時間）以内
に同一のキーが押下される回数が５回となるとカウント
値を０に戻すようにしておけば、一つのキーで図２に示
すように４種の異なったキーコードを生成させることが
できる。

【００１２】

【発明の効果】以上説明したように本発明は同一キーを
複数回一定時間以内に押下する事により、異なったキー
コードを生成することができるので、手の不自由な人な
どが２つのキーを同時に押下する事なく同一のキーを続
けて予め決められた回数だけ押下することによりキー入
力を行うことができるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のキーボード装置の一実施例を示すブロ
ック図である。

【図２】図１に示されているキーコードテーブルの内容
を示す説明図である。

【図３】図１に示された装置の動作を示すフローチャー
トである。

【符号の説明】

１ 情報処理装置 ２ キーボード ３ タイマ ４ カウンタ ５ 監視時間記憶部 ６ キーコードテーブル記憶部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 起動信号を受信すると所定の周期で時間
   の計測を開始しその結果を出力しリセット信号を受信す
   ると計測を停止し計測結果を０とするタイマと、予め定
   められた監視時間設定命令により指定された監視時間の
   値を記憶し出力する監視時間記憶部と、カウントアップ
   信号が加えられると内部に記憶している値を１だけ増加
   させその結果をカウンタ値として出力しカウンタリセッ
   ト信号を受信すると記憶している内容を０とするカウン
   タと、キー位置別にキー位置と前記カウンタが出力する
   カウント値およびこれらキー位置とカウント値に対応し
   て生成すべきキーコードを記憶したキーコードテーブル
   を記憶しているキーコードテーブル記憶部６と、複数の
   キーを有し前記キーの内の一つが押下されるとそのキー
   位置を記憶し前記起動信号を生成し出力し前記タイマの
   出力と前記監視時間記憶部の出力とを比較し前記タイマ
   の出力が前記監視時間より小なるときに次に直前のキー
   と同一のキーが押下されたときには前記カウントアップ
   信号を出力しかつ前記リセット信号を前記タイマに送出
   し前記起動信号を出力する処理に戻り、前記タイマの出
   力が前記監視時間以内であるとき次のキーが押下されそ
   のキーの位置が直前に押下されたキー位置と異るときに
   は、前記キーコードテーブルを参照しそのとき押下され
   たキー位置の一つ前に押下されたキーについて押下され
   たキー位置とそのとき前記カウンタ内に記憶されている
   カウント値とに一致する値を持つレコード内の生成コー
   ド領域内に記憶されているキーコードを読み出して外部
   に出力し前記タイマと前記カウンタをクリヤし前記タイ
   マの出力が前記監視時間より大となっても引続くキーが
   押下されないときにはその直前に押下されたキーについ
   て前記キーコードテーブルを参照しそのキー位置とその
   とき前記カウンタがもつカウント値とに一致するレコー
   ド中に記憶されているキーコードを読出し外部に出力し
   前記カウンタと前記タイマとをリセットする処理を行う
   キーボードとを備えることを特徴とするキーボード装
   置。