JPH0510822U - 磁気軸受の制御装置 - Google Patents

磁気軸受の制御装置

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JPH0510822U
JPH0510822U JP8619491U JP8619491U JPH0510822U JP H0510822 U JPH0510822 U JP H0510822U JP 8619491 U JP8619491 U JP 8619491U JP 8619491 U JP8619491 U JP 8619491U JP H0510822 U JPH0510822 U JP H0510822U
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JP
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vzp
signal
feedback
load
magnetic bearing
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Pending
Application number
JP8619491U
Other languages
English (en)
Inventor
裕嗣 田中
Original Assignee
日本フエローフルイデイクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 VZP帰還路を備えた磁気軸受の制御装置に
おいて、VZP動作時の信号系切換動作を不要にするこ
とで、その構成を簡素化し、かつその作動状態を確実な
ものにする。 【構成】 永久磁石と電磁石とを用いた磁気軸受の制御
装置において、指令値が入力されると共に、制御対象3
に対して指令信号を出力する補償回路1に対して、負荷
信号の入力される積分器5を備えたVZP帰還路4から
の帰還信号と変位信号8とを負帰還させるべく構成し、
さらに上記VZP帰還路4には、帰還利得の設定手段7
と、帰還量の制限値を設定する手段6とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は磁気軸受の制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
永久磁石と電磁石とで構成された磁気軸受の制御方式において、軸受に作用す る負荷と永久磁石の吸引力が釣り合った位置に制御対象を支持し、電磁石のコイ ルには電流を流さないように制御するVZP(Virtually Zero Power)方式は、例えばアメリカ特許第3860300号にも記載されてい るように公知である。
【0003】 この方式においては、図6に示すように、変位信号成分51と、速度信号成分 52と、補償回路53と、電力増幅回路54とによって制御回路を構成し、制御 対象55を定位置に制御するようにした装置において、負荷を電気的に検出し、 その信号を積分器56を通して速度信号成分52に加算し負帰還をかけるVZP 帰還路57を付加してVZP方式を構成する。
【0004】 使用に際しては、起動時にはスイッチSWの開成によってVZP帰還路57 を切離しておき、変位信号成分51と速度信号成分52とを同時に用いて定位置 に安定浮上させ、その後スイッチSWを閉成してVZP帰還路57を接続する 一方、スイッチSWを開成して変位信号成分51を切離してVZP動作をさせ るのである。すなわち負荷によって発生した電流信号が積分器56に入力される と、積分器56からはその積分値が出力される。この値の大きさを調整して補償 回路53に入力すると、負荷電流を零にする方向、すなわち永久磁石の力と負荷 がバランスする位置に制御対象を移動させる。この結果、負荷電流信号は零にな り、積分器56への入力信号は零となる。しかし積分器56の出力は前に出力し た値をそのまま保持しており、制御対象をその位置に保持し続ける(制御電流は 零)ように制御するのである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで上記磁気軸受の制御装置においては、VZP帰還路57を動作させた まま起動すると、起動時の動きを負荷として検出してしまい、積分器56を通し てその負荷信号を零にするように帰還がかかるため、本来の定位置制御に対して 逆の動作をすることになって安定浮上が行えないことから、スイッチSW、S Wを用いた信号系の切換動作が不可欠であり、そのため構成が複雑になるとい う欠点がある。
【0006】 またVZP動作中に、負荷が一定方向に変化し続けると、常に永久磁石の吸引 力と負荷とがバランスする位置に制御対象を支持しようとするため、制御対象を 負荷の方向とは反対の方向に限りなく変位させることになり、ついには衝突等の 事故を招くこともある。
【0007】 この考案は上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的 は、簡素な構成でもって、確実な作動状態の得られる磁気軸受の制御装置を提供 することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そこでこの考案の磁気軸受の制御装置は、永久磁石と電磁石とを用いた磁気軸 受の制御装置において、指令値が入力されると共に、制御対象に対して指令信号 を出力する補償回路に対して、負荷信号の入力される積分器を備えたVZP帰還 路からの帰還信号と変位信号とを負帰還させるべく構成し、さらに上記VZP帰 還路には、帰還利得の設定手段と、帰還量の制限値を設定する手段とを設けたこ とを特徴としている。
【0009】
【作用】
上記磁気軸受の制御装置においては、負荷の小さい状態においてはVZP動作 領域に入って安定する一方、負荷がVZP動作範囲を越えて変化しても、設定範 囲を越えた位置で定位置制御状態となる。
【0010】
【実施例】
まず回路構成を図1に示すが、同図において、1は補償回路、2は電力増幅回 路、3は制御対象、4はVZP帰還路をそれぞれ示している。VZP帰還路4は 、積分器5を有するもので、この積分器5には、負荷信号として制御対象3に流 す制御電流が入力される。そしてVZP帰還路4は、さらに振幅制限回路6と利 得設定回路7とを備えている。振幅制限回路6は、入力電圧が一定電圧以上にな ると一定の出力電圧を出力する機能を有するもので、通常リミッタと称されてい るものである。また利得設定回路7は、その出力電圧を変位信号8の大きさと比 べて最適な値となるように設定する機能を有するものである。なお上記振幅制限 回路6内に利得設定回路7を組込んで実施することも可能である。そして上記V ZP帰還路4の帰還信号と変位信号8とが、補償回路1に負帰還されている。
【0011】 図2には、負荷Lと上記VZP帰還路4からの帰還信号Gとの関係を示してい るが、同図のように、制御対象3の負荷の小さい範囲(L<|L|)では、積 分器5が、負荷信号を積分してVZP帰還路4を通して補償回路1に負帰還する ことにより、負荷信号を零にするように、永久磁石と負荷とが釣り合う位置に制 御対象3を移動させてVZP動作を行う一方、負荷が設定値を越える範囲(L> |L|)では、補償回路1に負帰還される帰還量が一定値となるのである。そ して図3に示すように、この一定の帰還量が変位信号8に加算され、結果的には 指令値に、この値を加算した位置を基準値として定位置制御をし、VZP動作状 態では電磁石に流れる電流がほとんど零であったものが、電磁石に電流が流れは じめることになる。上記において定位置制御とVZP動作とが切換わる位置D は、振幅制限回路6の出力レベルと、利得設定値とによって定めることができる 。
【0012】 上記装置においては、VZP帰還路4を動作させたまま起動しても、定位置制 御範囲があるため、一旦定位置制御状態となって定位置で安定する。そして次の 瞬間には、負荷が小さい状態であれば、VZP動作領域に入り安定する。したが って起動時にスイッチによる制御系の切換えを行わなくても安定に制御対象を制 御できる。またVZP動作範囲を越えて負荷が変化しても、設定範囲を越えた位 置で定位置制御状態となるため、従来のものではVZP動作中には負荷の方向と 反対の方向に制御対象が変位していたが、この実施例においては、永久磁石と電 磁石の力で負荷の方向に変位するように制御するので、衝突などの事故を起こし にくくすることができる。
【0013】 図4には上記装置の変更例を示している。これは上記装置において振幅制限回 路6を省略すると共に、その機能を積分器5に持たせたものである。なお他の部 分の構成は、図1と同様であるため、同一部分に同一の符号を付してその説明を 省略する。図5に示すように、永久磁石による力は、永久磁石と制御対象との距 離の2乗に反比例するので、負荷Lによる変位Dに対しても直線的ではなく、L >|L|ではVZP帰還路による制御力よりも大きくなる。このとき負荷信号 として制御対象に流す電流を用い積分器5に入力すると、図3に示すように、L <|L|の範囲では負荷の変化に応じて積分器5の出力は変化するのでVZP 動作をするが、L>|L|では永久磁石の力が制御力を上回るため、負荷信号 に偏差が生じ、それを積分するための積分器5がたちどころに飽和し、一定電圧 の出力になり定位置制御状態になる。このとき帰還利得の設定値によりLの値 を自由に設定することができ、結果的にVZP動作と定位置制御が切換わる位置 Dを自由に設定できるのである。
【0014】 なお図1及び図4において、負荷信号の取出しは、負荷の変化を表すものであ ればA点からと同様にB点からでも可能である。
【0015】 以上のように上記各実施例の装置によれば、通常使用時には軽負荷で、少ない 機会ではあるが重負荷になる装置に使用すれば、軽負荷時にはVZP動作状態と なって消費電力がほとんど零で使用でき、重負荷時には通常の定位置制御し制御 対象を支持できる。また起動時にスイッチを切換えて使用するための制御も不要 になる。さらに従来のVZP動作だけでは可動限界で衝突するという危険を上記 各実施例では少なくすることができ、より安全性の高い装置を構成できる。
【0016】
【考案の効果】
この考案の磁気軸受の制御装置によれば、定位置制御領域とVZP制御領域と を自由に設定できると共に、その切換えが自動的になされるので、従来のような スイッチが不要になって、その構成を簡素化することができ、しかも衝突等を防 止した確実な作動状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の磁気軸受の制御装置の回路構成の一
例を示すブロック図である。
【図2】上記装置における負荷とVZP帰還量との関係
を示すグラフである。
【図3】上記装置における負荷と電流、変位との関係を
示すグラフである。
【図4】この考案の磁気軸受の制御装置の回路構成の変
更例を示すブロック図である。
【図5】上記装置における負荷と力との関係を示すグラ
フである。
【図6】従来の磁気軸受の制御装置の回路構成のブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 補償回路 3 制御対象 4 VZP帰還路 5 積分器 6 振幅制限回路 7 利得設定回路 8 変位信号

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 永久磁石と電磁石とを用いた磁気軸受の
    制御装置において、指令値が入力されると共に、制御対
    象に対して指令信号を出力する補償回路に対して、負荷
    信号の入力される積分器を備えたVZP帰還路からの帰
    還信号と変位信号とを負帰還させるべく構成し、さらに
    上記VZP帰還路には、帰還利得の設定手段と、帰還量
    の制限値を設定する手段とを設けたことを特徴とする磁
    気軸受の制御装置。
JP8619491U 1991-07-23 1991-07-23 磁気軸受の制御装置 Pending JPH0510822U (ja)

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JP8619491U JPH0510822U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 磁気軸受の制御装置

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JP8619491U JPH0510822U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 磁気軸受の制御装置

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JPH0510822U true JPH0510822U (ja) 1993-02-12

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ID=13879973

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JP8619491U Pending JPH0510822U (ja) 1991-07-23 1991-07-23 磁気軸受の制御装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002180986A (ja) * 2000-12-11 2002-06-26 Ntn Corp 磁気浮上型ポンプの制御回路

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JPS62275926A (ja) * 1986-05-23 1987-11-30 Ntn Toyo Bearing Co Ltd 磁気浮上スライダの制御方式

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