JPH0510821A - 位相差制御装置及び方法 - Google Patents

位相差制御装置及び方法

Info

Publication number
JPH0510821A
JPH0510821A JP3190995A JP19099591A JPH0510821A JP H0510821 A JPH0510821 A JP H0510821A JP 3190995 A JP3190995 A JP 3190995A JP 19099591 A JP19099591 A JP 19099591A JP H0510821 A JPH0510821 A JP H0510821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase difference
component
polarizer
photodetector
angular frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP3190995A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0772700B2 (ja
Inventor
Tomoyuki Fukazawa
知行 深沢
Mitsuru Sano
充 佐野
Nobuyuki Sakayanagi
信之 坂柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jasco Corp
Original Assignee
Jasco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Jasco Corp filed Critical Jasco Corp
Priority to JP3190995A priority Critical patent/JPH0772700B2/ja
Priority to US07/909,378 priority patent/US5298973A/en
Publication of JPH0510821A publication Critical patent/JPH0510821A/ja
Publication of JPH0772700B2 publication Critical patent/JPH0772700B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B26/00Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements
    • G02B26/06Optical devices or arrangements for the control of light using movable or deformable optical elements for controlling the phase of light

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、光弾性変調子を備えたエリプソメー
タや旋光分散計等に用いられる位相差制御装置及び方法
に関し、光弾性変調子に入射する光の波長や光弾性変調
子自体もしくはその雰囲気の温度が変化しても、光弾性
変調子によって与えられる位相差の振幅を一定値に保持
することを目的とする。 【構成】複屈折性偏光子14Aで入射光を常光と異常光
の2つの直線偏光に分離し、その一方を参照光束LRと
し、他方を主光束LMとし、これら参照光束LR及び主
光束LMを、角周波数ωで振動される光弾性変調子16
に通し、光弾性変調子16を通った参照光束LRを、検
光子42を介して光電子増倍管44で検出し、この検出
信号に含まれている角周波数2ωの交流成分の振幅と直
流成分との比が一定になるように、光弾性変調子16を
角周波数ωで振動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光弾性変調子を備えた
エリプソメータ、旋光分散計(ORD)、円二色性分散
計(CD)、直線二色性分散計(LD)及び直線複屈折
分散計(LB)等に用いられる位相差制御装置及び方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来のエリプソメータを示す。
【0003】光源10から放射された連続スペクトル光
は、分光器12で波長選択され、偏光子14を通って直
線偏光となり、光弾性変調子16を通って、互いに直交
する方向に電気ベクトルが振動する直線偏光成分間に位
相差δが与えられる。この位相差δは、駆動回路18か
ら光弾性変調子16に加えられる電圧V0sinωtに
応じてδ=δ0sinωtと変化する(正確には、δ=
δ0sin(ωt−φ)となるが、本案とは直接関係し
ないので説明の簡単化のためφ=0とする)。ここにδ
0は位相差振幅、ωは角周波数、tは時間である。光弾
性変調子16を通った光束は、入射角φで試料20に入
射し、試料20で反射され、検光子22を通って光電子
増倍管24で検出される。
【0004】光電子増倍管24の出力のうち、直流線分
が選択的にDCアンプ26で増幅され、感度調節回路2
8に供給される。感度調節回路28は、この直流成分の
大きさ(電圧)が一定になるように光電子増倍管24の
感度を調節する。
【0005】一方、光電子増倍管24の出力のうち交流
成分は、コンデンサC1 を介してロックインアンプ30
及び32に供給される。ロックインアンプ30及び32
にはそれぞれ、駆動回路18から参照信号Vr sinω
t及びVr sin2ωtが供給される。ロックインアン
プ30及び32はそれぞれ、入力信号に含まれる角周波
数ω及び2ωの成分の振幅に比例した電圧A1及びA2
出力する。これら電圧A1及びA2は、それぞれA/D変
換器34及び36に供給されてデジタル化され、マイク
ロコンピュータ38に供給される。
【0006】ここで、位相差振幅δ0を、0次ベッセル
関数J0(δ0)の値が0になるように、すなわち、δ0
=2.405ラジアンとなるようにすると、マイクロコ
ンピュータ38により、測定すべき値を容易に求めるこ
とが可能となる。
【0007】一方、振幅V0を一定にして分光器12を
波長走査すると、位相差振幅δ0が変化する。そこで、
マイクロコンピュータ38は、分光器12を波長走査さ
せながら、波長λに応じて駆動回路18の出力電圧の振
幅V0を変化させる。λとV0の関係は、予めマイクロコ
ンピュータ38にプログラム設定されている。
【0008】マイクロコンピュータ38は、これらφ、
λ、δ0、A1及びA2に基づいて、公知の方法で、試料
20の基板屈折率又は基板表面に形成された膜の厚さ及
び屈折率を求める。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光弾性変調
子16自体やその雰囲気の温度が変化しても位相差振幅
δ0が変化し、測定値が不正確になる。このような問題
は、旋光分散計(ORD)、円二色性分散計(CD)、
直線二色性分散計(LD)及び直線複屈折分散計(L
B)等においても同様の原因で生ずる。
【0010】本発明の目的は、このような問題点に鑑
み、光弾性変調子に入射する光の波長や光弾性変調子自
体やその雰囲気の温度が変化しても、光弾性変調子によ
って与えられる位相差の振幅を一定値に保持することが
できる位相差制御装置及び方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその作用】本発明に係
る位相差制御装置及び方法を、実施例図中の対応する構
成要素の符号を引用して説明する。
【0012】第1発明に係る位相差制御装置では、例え
ば図1に示す如く、入射光を主光束LMと参照光束LR
の偏光に分割する分割偏光器、例えば複屈折性偏光子1
4Aと、分割された参照光束LR及び主光束LMが通さ
れ、角周波数ωで振動される光弾性変調子16と、光弾
性変調子16を通った参照光束LRが通される検光子4
2と、検光子42を通った参照光束LRを検出する光検
出器44と、光検出器44の出力に含まれている角周波
数2ωの交流成分の振幅と直流成分の大きさとの比が一
定になるように、光弾性変調子16を角周波数ωで振動
させる光弾性変調子制御回路18A、46〜50とを備
えている。
【0013】上記構成において、参照光束LR及び主光
束LMが光弾性変調子16を通ると、参照光束LR及び
主光束LMのいずれについても、互いに直交する方向に
電気ベクトルが振動する直線偏光成分間に位相差δが与
えられる。上記比は、光弾性変調子16に入射する光の
波長λや光弾性変調子16及びその雰囲気の温度に依存
せず、この位相差δの振幅δ0のみによる。換言すれ
ば、本第1発明のようにこの比を一定にすれば、位相差
振幅δ0も一定になる。
【0014】厳密には、参照光束LRに与えられる位相
差振幅δRと主光束LMに与えられる位相差振幅δM(上
記δ0)とは、光弾性変調子16を通る位置や光弾性変
調子16内の光路長の違いにより僅かに異なる。しか
し、両者の比δR/δMは、光の波長や光弾性変調子16
の温度や光弾性変調子16の雰囲気温度に依存しない。
δRを一定にすれば、δMも一定になる。したがって、位
相差振幅δRを一定に制御することにより位相差振幅δM
を精度よく一定に制御することができる。
【0015】この第1発明の第1態様では、例えば図1
に示す如く、光検出器は光電子増倍管44であり、光弾
性変調子制御回路は、光検出器44の出力に含まれてい
る直流成分を増幅するDCアンプ46と、該直流成分の
大きさが一定値になるように該光電子増倍管の感度を調
節する感度調節回路48と、光検出器44の出力に含ま
れている角周波数2ωの交流成分の振幅の平方に比例し
た信号を生成するロックインアンプ50と、ロックイン
アンプ50の出力が一定になるように、光弾性変調子1
6を角周波数ωで振動させる光弾性変調子駆動回路18
Aとを備えている。
【0016】上記分割偏光器は、例えば、図1に示す如
く、入射光束を常光と異常光の2つの直線偏光に分割
し、その一方を参照光束とし、他方を主光束とする複屈
折性偏光子14A、又は、図5に示す如く、入射光を透
過光束と反射光束に分割するビームスプリッタ142
と、偏光子14と、該透過光束と該反射光束を偏光子1
4に通させる反射器143とを備えた構成である。
【0017】前者の分割偏光器は構成が簡単である。後
者の分割偏光器は紫外域の波長の光を使用する場合に有
効である。
【0018】本発明に係る位相差制御方法では、上記い
ずれかの位相差制御装置を用い、主光束の光路に配置さ
れた検光子22の透過軸を分割偏光器14Aの透過軸に
対し0゜にしたときと90゜にしたときとで、検光子2
2を透過した光の強度信号に含まれる変調角周波数2ω
の交流成分の強度が互いに等しくなるようにし、このと
きの、光検出器44の出力に含まれている角周波数2ω
の交流成分の振幅と直流成分の大きさとの比を一定に保
つ。
【0019】この構成の場合、参照光束の光路に配置さ
れた検光子42の透過軸を分割偏光器14Aの透過軸に
対し0゜にしたときと90゜にしたときとで、検光子4
2を透過した光の強度信号に含まれる変調角周波数2ω
の交流成分の強度が互いに等しくなるようにした場合よ
りも正確にJ0 (δ0)=0とすることができる。この
0は0次のベッセル関数である。この比を一定にすれ
ば、主光束側の対応する比も一定になり、δ0は光弾性
変調子16に入射する光の波長λや光弾性変調子16及
びその雰囲気の温度によらず一定になる。また、J
0(δ0)=0となるので、位相差振幅δ0の値を容易に
知得することができ、位相差制御装置が適用されたエリ
プソメータ等で、測定すべき値を容易に求めることが可
能となる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0021】(1)第1実施例 図1は、本発明が適用された第1実施例のエリプソメー
タを示す。図6と同一構成要素には、同一符号を付して
しその説明を省略する。
【0022】このエリプソメータでは、分光器12と光
弾性変調子16との間に、分割偏光器として複屈折性偏
光子14A、例えばローションプリズムを配置してい
る。複屈折性偏光子14Aを通った光束は、主光束LM
と参照光束LRとに分割される。例えば、主光束LMは
正常光であり、参照光束LRは異常光であって、電気ベ
クトル振動方向は互いに垂直になっている。
【0023】主光束LM及び参照光束LRは光弾性変調
子16を通り、主光束LMはその後、図6と同一の光路
を通る。
【0024】一方、参照光束LRは、検光子42を通っ
て光電子増倍管44で検出される。光電子増倍管44の
出力のうち、直流線分が選択的にDCアンプ46で増幅
され、感度調節回路48に供給される。感度調節回路4
8は、この直流成分の大きさ(電圧)が一定になるよう
に光電子増倍管44の感度を調節する。
【0025】光電子増倍管44の出力のうち交流成分
は、コンデンサC2 を介してロックインアンプ50に供
給される。この信号は、ロックインアンプ50に参照信
号としても供給される。ロックインアンプ50からは、
角周波数2ωの電圧信号の振幅B2が取り出され、作動
アンプ52の非反転入力端子に供給される。作動アンプ
52の反転入力端子には、目標値設定器52で設定され
た電圧Eが供給される。作動アンプ52の出力は、スイ
ッチSWを介し動作信号として駆動回路18Aに供給さ
れる。駆動回路18Aは、この動作信号が0になるよう
に、出力電圧V0sinωtの振幅V0を調節する。な
お、駆動回路18Aは、スイッチSWをオフにすると、
出力電圧V0sinωtの振幅V0をある一定値にする。
【0026】この第1実施例では、波長λに応じてV0
を変化させるための信号をマイクロコンピュータ38か
ら駆動回路18Aへ供給する必要がない。他の点は図6
の場合と同一である。
【0027】次に、目標値設定器52に対する目標値設
定方法を説明する。以下においては、分光器12の選択
波長は固定しておく。
【0028】(A)最初に、検光子42の透過軸方位を
複屈折性偏光子14Aの透過軸方位と平行にする。すな
わち、スイッチSWをオフにした状態で、信号B2が最
大値になるように検光子42の回転角を調整して固定す
る。
【0029】(B)主光束LMを試料20で反射させず
に、検光子22に入射させる。そして、検光子22の透
過軸方位を複屈折性偏光子14Aの透過軸方位と平行に
する。すなわち、信号A2が最大値になるように検光子
22の回転角を調整して固定する。
【0030】(C)スイッチSWをオンにし、目標値設
定器54の出力電圧Eを変化させ、この電圧Eとロック
インアンプ32の出力電圧A2との関係を測定する。電
圧Eを変化させると振幅V0も変化し、V0と|A2|と
の関係は、例えば図2中のFのようになる。
【0031】(D)次に、検光子22を光軸の回りに9
0°回転させた状態で、目標値設定器54の出力電圧E
を変化させ、この電圧Eとロックインアンプ32の出力
電圧A2との関係を測定する。電圧Eを変化させると振
幅V0も変化し、V0と|A2|との関係は、例えば図2
中のGのようになる。
【0032】(E)同一のEに対し上記(C)における
|A2|と上記(D)における|A2|とが等しくなるよ
うに電圧E=E0を設定する。これは、図2のFとGの
交点の電圧|A2|=E0を求め、これをB2の目標値E0
として目標値設定器52に対し設定することに相当す
る。
【0033】このような設定を行なった後に、従来と同
様にして、試料20に対する測定を行う。
【0034】次に、上記設定の作用効果を説明する。
【0035】分光器12の出力光をストークスベクトル
Iで表し、複屈折性偏光子14A、光弾性変調子16及
び検光子22をミュラー行列P90、M45及びA90で表す
と、検光子22の出力光はA904590Iとなり、具体
的には次式で表される。
【0036】
【数1】 上式の計算を行うと、検光子22の出力光の強度I
0は、 I0=(1+cosδ)/4 ・・・(1) となる。
【0037】ここで、上述の如く、 δ=δ0sinωt ・・・(2) であり、また、i次のベッセル関数をJi と記すと、 cos(δ0sinωt)=J0(δ0)+2J2 (δ0)cos(2ωt) +2J4 (δ0)cos(4ωt)+・・・ ・・・(3) と展開される。
【0038】したがって、光電子増倍管24の増幅率を
0 、DCアンプ26の増幅率をG1 、ロックインアン
プ32の増幅率をG2とすると、DCアンプ26の出力
D及びロックインアンプ32の出力A2は、次式で表わ
される。
【0039】 D=K1 0 1 {1+J0(δ0)} ・・・(4) A2=K2 0 2 2 (δ0) ・・・(5) ここに、K1 及びK2 は定数である。
【0040】上式(1)及び(2)から、次式 A2=K2 DG2 2 (δ0)/〔K1 1 {1+J0(δ0)}〕 ・・・(6) が得られる。本実施例では、DCアンプ26の増幅率G
1 及び出力D、並びに、ロックインアンプ32の増幅率
2 は一定であり、式(6)中、K2 DG2 /K1 1
は一定値になる。
【0041】上記同様にして、検光子22を上記状態か
ら光軸の回りに90°回転させた場合には、ロックイン
アンプ32の出力は、 A2=K2 DG2 2 (δ0)/〔K1 1 {1−J0(δ0)}〕 ・・・(7) となる。
【0042】したがって、図2におけるFとGの交点で
は、式(6)と式(7)とから、J0(δ0)=0、すな
わち、δ0=2.405ラジアンとなる。式(6)及び
式(7)から明らかなように、A2は、光弾性変調子1
6に入射する光の波長λや光弾性変調子16及びその雰
囲気の温度に依存せず、位相差振幅δ0のみによる。換
言すれば、A2が一定であれば、位相差振幅δ0も一定で
ある。
【0043】厳密には、参照光束LRに与えられる位相
差振幅δRと主光束LMに与えられる位相差振幅δM(上
記δ0)とは、光弾性変調子16を通る位置や光弾性変
調子16内の光路長の違いにより僅かに異なる。しか
し、両者の比δR/δMは、光の波長や光弾性変調子16
の温度や光弾性変調子16の雰囲気温度に依存しない。
δRを一定にすれば、δMも一定になる。
【0044】したがって、上記方法により目標値を設定
すれば、波長λや温度が変化しても、δ0は2.405
ラジアンに保たれる。すなわち、δ0=2.405ラジ
アンとなるように、電圧振幅V0が変化する。
【0045】なお、上記(B)の次に検光子22を光軸
の回りに45゜回転させて検光子22の回転を固定し、
光弾性変調子16と検光子22との間または検光子22
と光電子増倍管24との間に不図示の較正用偏光子を配
置し、上記(C)においてはこの較正用偏光子の透過軸
を複屈折性偏光子14Aの透過軸と平行にし、上記
(D)においてはこの較正用偏光子の透過軸をこの状態
から光軸の回りに90゜回転させた状態にしてもよい。
また、ロックインアンプ50は、角周波数2ωの電圧信
号の振幅を平方した電圧を出力するものであっても、本
発明の効果が得られる。
【0046】(2)試験例 次に、本実施例の効果を示す試験例を説明する。
【0047】図3は、図1に示す装置を用い、試料20
を除き、複屈折性偏光子14Aと検光子22の両光軸を
同一直線上に配置し、分光器12の選択波長を固定した
ときの、この装置の電源をオンにしてからの経過時間に
対するロックインアンプ32の出力A2の変化を示す。
図3(A)は、複屈折性偏光子14Aの透過軸と検光子
22の透過軸を平行にした場合であり、(B)は複屈折
性偏光子14Aの透過軸に対し検光子22の透過軸を9
0°回転させた場合である。
【0048】図4は、図6に示す従来装置を用いた場合
の、前記同様の条件下でのロックインアンプ32の出力
2の変化を示す。図4(A)及び(B)は、それぞれ
図3(A)及び(B)に対応している。
【0049】これらのグラフから、本発明の有効性が明
かである。
【0050】(3)第2実施例 図5は、本発明の第2実施例の分割偏光器の構成を示
す。
【0051】上記各実施例において、複屈折性偏光子1
4Aがグラントムソンプリズムである場合、グラントム
ソンプリズムを構成する2つのプリズムの境界面が光学
用接着剤で接着されているため、紫外線透過率が幾分減
少し、有効透過波長域は350〜2300nm程度であ
る。
【0052】そこで、例えば350nm以下の紫外域に
わたる波長の光を使用する場合には、図7に示すような
構成の分割偏光器を使用する。
【0053】この分割偏光器は、分光器12Aからの発
散光束を平行光束にする凹面鏡141と、凹面鏡141
で反射された平行光束を透過光束と反射光束とに2分割
するビームスプリッタ142と、この透過光束を反射さ
せる平面鏡143と、ビームスプリッタ142及び平面
鏡143で反射された光束が通される偏光子14とから
なる。例えば、平面鏡143で反射された光束が主光束
LMとして用いられ、ビームスプリッタ142で反射さ
れた光束が参照光束LRとして用いられる。主光束LM
と参照光束LRは、偏光子14の同一点に通し、かつ、
両光束のなす角をできるだけ小さくした方が好ましい。
この角度は、偏光子14がその機能を果たす最大許容視
野角以内でありかつ参照光束LRを主光束LMから分離
して検光子42に入射させることができれる角度以上で
あればよく、例えば3〜20゜の範囲内の角度である。
【0054】他の点は、上記第1実施例と同一である。
【0055】なお、本発明には外にも種々の変形例が含
まれる。例えば、上式(4)及び(5)から明らかなよ
うに、感度調節回路48を用いずに、ロックインアンプ
50の出力とDCアンプ46の出力の平方との比を駆動
回路18Aに供給する構成であってもよい。また、位相
差振幅δ0は2.405ラジアンに限定されず、δ0を一
定に制御するものであればよい。例えば、円二色性分散
計(CD)や直線複屈折分散計(LB)では位相差振幅
δ0を1.840ラジアンに、旋光分散計(ORD)や
直線二色性分散計(LD)では位相差振幅δ0を3.0
5ラジアンに制御するのが好ましい。さらに、上記実施
例では、本発明に係る位相差制御装置及び方法をエリプ
ソメータに適用した場合を説明したが、本発明は光弾性
変調子を備えた他の装置、例えば旋光分散計(OR
D)、円二色性分散計(CD)、直線二色性分散計(L
D)及び直線複屈折分散計(LB)等の測定装置にも適
用できることは勿論である。
【0056】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る位相差
制御装置及び方法によれば、光弾性変調子に入射する光
の波長や光弾性変調子もしくはその雰囲気の温度が変化
しても、光弾性変調子により与えられる位相差の振幅を
一定値に保持することができるという優れた効果を奏
し、エリプソメータ、旋光分散計、円二色性分散計、直
線二色性分散計及び直線複屈折分散計等の測定精度向上
に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相差制御装置が適用された第1
実施例のエリプソメータの構成図である。
【図2】目標値設定器52に設定される目標値の決定方
法説明図である。
【図3】図1において、試料20を除き、複屈折性偏光
子14Aと検光子22の両光軸を同一直線上に配置し、
分光器12の選択波長を固定したときの、この装置の電
源をオンにしてからの経過時間に対するロックインアン
プ32の出力A2の変化を示すグラフであり、(A)は
複屈折性偏光子14Aの透過軸と検光子42の透過軸を
平行にした場合であり、(B)はこの状態から複屈折性
偏光子14Aの透過軸に対し検光子22の透過軸を90
°回転させた場合である。
【図4】図6に示す従来装置を用いた場合の、図3
(A)及び(B)に対応した図である。
【図5】本発明の第2実施例の分割偏光器の構成を示す
図である。
【図6】従来のエリプソメータの構成図である。
【符号の説明】
10 光源 12 分光器 14 偏光子 14A 複屈折性偏光子 141 凹面鏡 142 ビームスプリッタ 143 平面鏡 16 光弾性変調子 18、18A 駆動回路 20 試料 22、42 検光子 24、44 光電子増倍管 26、46 DCアンプ 28、48 感度調節回路 30、32、50、56 ロックインアンプ 34、36 A/D変換器 38 マイクロコンピュータ 40 D/A変換器 52 目標値設定器 54 1/4波長板 C1 、C2 コンデンサ路 LM 主光束 LR 参照光束

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を主光束(LM)と参照光束(L
    R)の偏光に分割する分割偏光器(14A)と、 分割された該参照光束及び主光束が通され、角周波数ω
    で振動される光弾性変調子(16)と、 該光弾性変調子を通った参照光束が通される検光子(4
    2)と、 該検光子を通った参照光束を検出する光検出器(44)
    と、 該光検出器の出力に含まれている角周波数2ωの交流成
    分の振幅と直流成分の大きさとの比が一定になるよう
    に、該光弾性変調子を角周波数ωで振動させる光弾性変
    調子制御回路(18A、46〜50)と、 を有することを特徴とする位相差制御装置。
  2. 【請求項2】 前記光検出器(44)は光電子増倍管
    (44)であり、 前記光弾性変調子制御回路は、 該光検出器の出力に含まれている直流成分を増幅するD
    Cアンプ(46)と、 該直流成分の大きさが一定値になるように該光電子増倍
    管の感度を調節する感度調節回路(48)と、 該光検出器の出力に含まれている角周波数2ωの交流成
    分の振幅の平方に比例した信号を生成するロックインア
    ンプ(50)と、 該ロックインアンプの出力が一定になるように、該光弾
    性変調子を角周波数ωで振動させる光弾性変調子駆動回
    路(18A)と、 を有することを特徴とする請求項1記載の位相差制御装
    置。
  3. 【請求項3】 前記分割偏光器(14A)は、入射光束
    を常光と異常光の2つの直線偏光に分割し、その一方を
    参照光束とし、他方を主光束とする複屈折性偏光子であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の位相差制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記分割偏光器は、入射光を透過光束と
    反射光束に分割するビームスプリッタ(142)と、偏
    光子(14)と、該透過光束と該反射光束を該偏光子に
    通させる反射器(143)とを有することを特徴とする
    請求項1又は2記載の位相差制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    位相差制御装置を用い、 前記主光束の光路に配置された検光子(22)の透過軸
    を前記分割偏光器(14A)の透過軸に対し0゜にした
    ときと90゜にしたときとで、該検光子を透過した光の
    強度信号に含まれる変調角周波数2ωの交流成分の強度
    が互いに等しくなるようにし、このときの、前記光検出
    器の出力に含まれている角周波数2ωの交流成分の振幅
    と直流成分の大きさとの比を一定に保つことを特徴とす
    る位相差制御方法。
JP3190995A 1991-07-05 1991-07-05 位相差制御装置及び方法 Expired - Lifetime JPH0772700B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3190995A JPH0772700B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 位相差制御装置及び方法
US07/909,378 US5298973A (en) 1991-07-05 1992-07-06 Phase difference controller and method for controlling phase difference

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3190995A JPH0772700B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 位相差制御装置及び方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0510821A true JPH0510821A (ja) 1993-01-19
JPH0772700B2 JPH0772700B2 (ja) 1995-08-02

Family

ID=16267116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3190995A Expired - Lifetime JPH0772700B2 (ja) 1991-07-05 1991-07-05 位相差制御装置及び方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5298973A (ja)
JP (1) JPH0772700B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001057487A1 (fr) * 2000-01-31 2001-08-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de controle de longueur d'onde, procede de reglage correspondant, source lumineuse stabilisee, et systeme de communication utilisant des sources lumineuses stabilisees
WO2019163457A1 (ja) 2018-02-26 2019-08-29 日本分光株式会社 位相差制御装置
WO2020188841A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 日本分光株式会社 円二色性測定装置および円二色性測定方法

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ286103B6 (cs) * 1993-11-26 2000-01-12 Rokos A Spol., S.R.O. Způsob měření spektropolarimetrických vlastností opticky aktivních látek a dichrograf k provedení tohoto způsobu
US5548404A (en) * 1994-09-23 1996-08-20 Sunshine Medical Instruments, Inc. Multiple wavelength polarization-modulated ellipsometer with phase-generated carrier
US5798837A (en) 1997-07-11 1998-08-25 Therma-Wave, Inc. Thin film optical measurement system and method with calibrating ellipsometer
US6278519B1 (en) 1998-01-29 2001-08-21 Therma-Wave, Inc. Apparatus for analyzing multi-layer thin film stacks on semiconductors
US6970278B1 (en) * 1998-03-16 2005-11-29 Hinds Instruments, Inc. Controlling resonant photoelastic modulators
US6483584B1 (en) * 2000-04-14 2002-11-19 National Science Council Device for measuring the complex refractive index and thin film thickness of a sample
FR2810108B1 (fr) * 2000-06-09 2004-04-02 France Telecom Ellipsometre spectroscopique a faible bruit
JP2002260354A (ja) * 2001-03-02 2002-09-13 Funai Electric Co Ltd サーボ制御装置およびゲイン調整方法
US8773662B2 (en) * 2010-07-22 2014-07-08 Vuv Analytics, Inc. Methods and apparatus for vacuum ultraviolet (VUV) or shorter wavelength circular dichroism spectroscopy
US8446584B2 (en) * 2011-05-13 2013-05-21 Kla-Tencor Corporation Reconfigurable spectroscopic ellipsometer
JP6306438B2 (ja) * 2014-06-02 2018-04-04 浜松ホトニクス株式会社 円二色性計測方法及び円二色性計測装置
CN112630879B (zh) * 2020-12-25 2022-09-30 中国工程物理研究院激光聚变研究中心 一种相位延迟元件及相位延迟装置
CN113884466A (zh) * 2021-08-30 2022-01-04 清华大学深圳国际研究生院 基于弱测量的表面折射率成像传感器及其测量方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1283927A (fr) * 1960-12-27 1962-02-09 Saint Gobain Dispositif de mesure des différences de marche des vibrations d'une lumière polarisée
US3622794A (en) * 1969-06-23 1971-11-23 Boeing Co Improvements in feedback apparatus for stabilizing holograms
US3704997A (en) * 1971-05-19 1972-12-05 American Optical Corp Variable amplitude polarizing beam splitter
FR2365793A1 (fr) * 1976-09-23 1978-04-21 France Etat Ellipsometre a birefringent tournant en son application a la photo-elasticimetrie
US4309110A (en) * 1978-04-23 1982-01-05 Leo Tumerman Method and apparatus for measuring the quantities which characterize the optical properties of substances
US4556791A (en) * 1983-06-07 1985-12-03 Sperry Corporation Photoelastic sensor using a variable intensity light source as a feedback means
US4523847A (en) * 1983-07-07 1985-06-18 International Business Machines Corporation Frequency modulation-polarization spectroscopy method and device for detecting spectral features
US4755665A (en) * 1987-07-22 1988-07-05 Square D Company Light detector and signal processing circuit
US4905169A (en) * 1988-06-02 1990-02-27 The United States Of America As Represented By The United States Department Of Energy Method and apparatus for simultaneously measuring a plurality of spectral wavelengths present in electromagnetic radiation
US5036204A (en) * 1989-07-24 1991-07-30 Philip Morris, Inc. Continuous concentration monitoring by circular dichroism
US5191387A (en) * 1990-01-10 1993-03-02 Ando Electric Co., Ltd. Polarization control system

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001057487A1 (fr) * 2000-01-31 2001-08-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif de controle de longueur d'onde, procede de reglage correspondant, source lumineuse stabilisee, et systeme de communication utilisant des sources lumineuses stabilisees
US6567437B1 (en) 2000-01-31 2003-05-20 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Wavelength monitoring device and its adjusting method, and wavelength stabilizing light source and transmission system having plural wavelength stabilizing light source
WO2019163457A1 (ja) 2018-02-26 2019-08-29 日本分光株式会社 位相差制御装置
US11402320B2 (en) 2018-02-26 2022-08-02 Jasco Corporation Phase difference control device
WO2020188841A1 (ja) * 2019-03-15 2020-09-24 日本分光株式会社 円二色性測定装置および円二色性測定方法
US11879833B2 (en) 2019-03-15 2024-01-23 Jasco Corporation Circular dichroism measurement device and circular dichroism measurement method

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0772700B2 (ja) 1995-08-02
US5298973A (en) 1994-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0510821A (ja) 位相差制御装置及び方法
US5113131A (en) Voltage measuring device having electro-optic sensor and compensator
US4342517A (en) Method and arrangement for the measurement of rotations by the Sagnac effect
JP2001511514A (ja) 光弾性変調器を用いる波長板リターデーションの測定方法及び装置
EP1314002A1 (en) Dsp signal processing for open loop fiber optic sensors
US6947137B2 (en) System and method for measuring birefringence in an optical material
US3041921A (en) Polarimeter apparatus
EP0080540A1 (en) Method and apparatus for measuring quantities which characterize the optical properties of substances
US6867863B1 (en) Integrated diagnostic for photoelastic modulator
JPH0510820A (ja) ロツクインアンプ用参照信号生成装置
JP2780988B2 (ja) スペクトロポーラリメータ
JP2004279380A (ja) 旋光度測定装置
JP2004184225A (ja) 複屈折測定装置および複屈折試料の軸方位検出方法、複屈折測定装置のキャリブレーション方法。
JP4875835B2 (ja) 計測システム
SU1138714A1 (ru) Угловой рефрактометр
JPH063269A (ja) 位相差測定方法
JPH06201480A (ja) 光学的ブリッジ回路
JPH05264687A (ja) 光式磁界センサ
JPS6231281B2 (ja)
JP2580652B2 (ja) 光ファイバジャイロ制御装置
JPH0639341Y2 (ja) 光学式電界検出器
JPS60253804A (ja) 偏波面保存光フアイバを用いた光干渉計
JPH01320489A (ja) 距離測定方法およびその装置
SU1432334A1 (ru) Устройство дл определени поперечных смещений
JPS62174623A (ja) 半導体レ−ザの偏波比測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080802

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090802

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100802

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110802

Year of fee payment: 16

EXPY Cancellation because of completion of term