JPH05264687A - 光式磁界センサ - Google Patents

光式磁界センサ

Info

Publication number
JPH05264687A
JPH05264687A JP4059868A JP5986892A JPH05264687A JP H05264687 A JPH05264687 A JP H05264687A JP 4059868 A JP4059868 A JP 4059868A JP 5986892 A JP5986892 A JP 5986892A JP H05264687 A JPH05264687 A JP H05264687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interferometer
magnetic field
mirror
light
magnetostrictive element
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4059868A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Miura
宏 三浦
Sakae Ikuta
栄 生田
Toru Tamagawa
徹 玉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4059868A priority Critical patent/JPH05264687A/ja
Publication of JPH05264687A publication Critical patent/JPH05264687A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定範囲が広く、高精度で高利得の光式磁界
センサを提供する。 【構成】 被測定磁界中に磁歪素子22が設けられ、こ
の磁歪素子22には、それが被測定磁界により変位を生
じる方向と垂直な一端面に第1の干渉計ミラー21aが
固着されている。また、この第1の干渉計ミラー21a
と対向する位置には、第1の干渉計ミラーと共に一対の
干渉計を構成する第2の干渉計ミラー21bが配設され
ている。なお、前記磁歪素子22は、被測定磁界の強さ
に比例して変位するように構成され、また、第2の干渉
計ミラー21bとしては、ハーフミラーが用いられてい
る。さらに、前記干渉計に入射光を供給するための光源
19、この光源19と前記干渉計の中間に配置されたハ
ーフミラー23及び干渉計の反射光を検出するためのテ
デクタ20が配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁歪素子と光の干渉を
応用して、磁界強度を検出する光式磁界センサに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の磁界センサとしては、特開昭5
9−159076号公報に記載されたものが、従来から
知られている。図4は前記公報に開示された従来技術を
示すもので、磁界の強度Hそのものを測定する磁界セン
サである。
【0003】図4において、発光ダイオード等から成る
発光部1から出射される光は、光ファイバ2を介して集
光レンズ3に導かれ、この集光レンズ3により平行光に
近い光とされた後、偏光子4に入射され、偏光子4によ
り取出された偏光が磁気光学素子5に入射されるように
構成されている。
【0004】なお、前記磁気光学素子5は、それが置か
れた磁界の強度H(図中、矢印方向)によっていわゆる
ファラデー効果を示すもの、例えば、鉛ガラスや磁性膜
等によって形成されている。従って、磁気光学素子5の
一端面に入射された偏光の偏光面は、磁界強度Hに比例
してθだけ回転されて磁気光学素子5の他端面から射出
される。この射出光は、偏光プリズムまたは偏光ビーム
スプリッタなどから成る、主軸が偏光子4と45゜の位
置にセットされた検光子7に入射され、ここにおいて、
図5に示す様に、直交2成分(X成分、Y成分)のベク
トル光に分光されるようになっている。この場合、図5
から明らかな様に、それぞれのベクトル成分は次式で表
わされる。
【0005】
【数1】 Ex=E・sin(45゜+θ) …(1) Ey=E・cos(45゜+θ) …(2)
【0006】これらのベクトル光は、それぞれ集光レン
ズ8,9によって集光された光量信号Px,Pyとな
り、光ファイバー10,11を介して受光素子12,1
3に導かれる。ここで、光量はベクトルの大きさの二乗
であるから、光量信号Px,Pyは、下記の通りとな
る。
【0007】
【数2】 Px=Ex2 =E2 ・sin2 (45゜+θ) =(E2 /2)・(1+sin2θ) …(3) Px=Ey2 =E2 ・cos2 (45゜+θ) =(E2 /2)・(1−sin2θ) …(4)
【0008】前記受光素子12,13は、例えばフォト
ダイオードから形成されており、受光する光量信号P
x,Pyに比例した電流信号を出力する光電変換器であ
る。磁界が交番磁界の場合を例にとれば、この電流信号
は電流電圧変換アンプ14,15によって、次式
(5),(6)に示す電圧信号Vx,Vyに変換され
る。なお、同式中のK1 は定数である。
【0009】
【数3】 Vx=K1 (1+sin2θ) …(5) Vy=K1 (1−sin2θ) …(6)
【0010】この電圧信号Vxはアナログ加算器16と
アナログ減算器17の+入力端に入力され、電圧信号V
yはアナログ加算器16の+入力端とアナログ減算器1
7の−入力端にそれぞれ入力されている。そして、アナ
ログ加算器16の出力は割算器18の分母入力端に、ア
ナログ減算器17の出力は割算器18の分子入力端にそ
れぞれ入力されている。これによって、割算器18から
出力される信号V0 は次式(7)で表わされたものとな
る。
【0011】
【数4】 V0 =(Vx−Vy)/(Vx+Vy)=sin2θ …(7) この(7)式においては、θが十分小さな範囲で、次式
(8)が成立する。
【0012】
【数5】 V0 =2θ=K2 ・H …(8) (ただし、K2 は比例定数、V0 =2θは近似値であ
る。)即ち、式(8)から明らかな様に、割算器18の
出力信号V0 によって、磁界強度Hを検出するようにな
っている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た様なファラデー効果を利用した従来の光式磁界センサ
は、光量信号に含まれるバイアス成分に対する被測定信
号成分の割合(変調度)が低いという欠点があった。こ
のため、低磁界領域を測定しようとしたとき、信号/騒
音比が小さく、十分な測定精度が得られず、また、変調
度が低いため、高精度・高利得の測定器を必要とすると
いう問題もあった。
【0014】本発明は、上記の様な従来技術の問題点を
解決するために提案されたもので、その目的は、測定範
囲が広く、高精度で高利得の光式磁界センサを提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の光式磁界センサ
は、被測定磁界の中に配置した磁歪素子と、この磁歪素
子が被測定磁界により変位を生じる方向と垂直な一端面
に固着した第1の干渉計ミラーと、この第1の干渉計ミ
ラーと対向する位置に配置され、第1の干渉計ミラーと
共に一対の干渉計を構成する第2の干渉計ミラーと、前
記干渉計に入射光を供給する光源と、この光源と前記干
渉計の中間に設けられたハーフミラーと、このハーフミ
ラーによる反射光を検出するテデクタを備え、前記磁歪
素子を被測定磁界の強さに比例して変位するように構成
し、被測定磁界の強さを光の強さに変換して出力するよ
うに構成したことを特徴とするものである。
【0016】
【作用】本発明の光式磁界センサによれば、被測定磁界
の強さに比例して変位する磁歪素子と、その変位に伴っ
て干渉計ミラーの間隔が変化するように構成された干渉
計によって得られた反射光の強度を、光検出器で測定す
ることにより、被測定磁界の強さを光の強さとして測定
することができる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて具
体的に説明する。
【0018】本実施例においては、図1に示した様に、
被測定磁界中に磁歪素子22が設けられ、この磁歪素子
22には、それが被測定磁界により変位を生じる方向と
垂直な一端面に第1の干渉計ミラー21aが固着されて
いる。また、この第1の干渉計ミラー21aと対向する
位置には、第1の干渉計ミラーと共に一対の干渉計を構
成する第2の干渉計ミラー21bが配設されている。な
お、前記磁歪素子22は、被測定磁界の強さに比例して
変位するように構成され、また、第2の干渉計ミラー2
1bとしては、ハーフミラーが用いられている。
【0019】一方、前記干渉計に入射光を供給するため
の光源19が設けられ、この光源19と前記干渉計の中
間には、ハーフミラー23が主軸(光軸)に対して45
゜傾けて配設されている。また、前記ハーフミラー23
によって主軸に対して直角方向に向かう干渉計の反射光
を検出するために、テデクタ20が配設されている。な
お、前記光源19としては、LEDなどの発光素子が用
いられる。
【0020】この様な構成を有する本実施例の光式磁界
センサは、以下に述べる様に動作する。即ち、光源19
から出射した光は、光軸に45゜に配置した半透過性の
ハーフミラー23を通過して入射光24となり、さら
に、ハーフミラーを用いた第2の干渉計ミラー21bを
経て、磁歪素子22に固定された第1の干渉計ミラー2
1aに達する。
【0021】磁歪素子22を図1に示した磁界強度H中
において検出する時、磁歪素子22は磁界の強さに比例
して光軸方向に変位し、その結果、干渉計ミラー21
a,21bの間隔が変化するので、反射光25は干渉光
となる。
【0022】次に、図2及び図3に基づいて、前記干渉
計ミラー21a,21bの動作をより詳しく説明する。
なお、図2は干渉計ミラー21a,21bの位置と反射
の時間経過を説明する図である。
【0023】図において、第2の干渉計ミラー21bの
位置を“A”とし、磁歪素子22に固定された第1の干
渉計ミラー21aのある時点における位置を“B”とす
る。この場合、入射光24が“B”の位置にある第1の
干渉計ミラーの反射点R1 で反射すると、位置“A”に
固定された第2の干渉計ミラー21bはハーフミラーを
用いているため、一部はハーフミラーを通過して反射光
25となって図中左方向に出射し、その残りは反射点R
2 でさらに反射され、第1の干渉計ミラー21aのある
右方向に向かう。そして、反射点R3 で再度反射し、同
様の反転を繰り返すことになる。
【0024】ところが、上述した様に、磁歪素子22は
磁界の強さに比例して光軸方向に変位するため、磁歪素
子22に固着された第1の干渉計ミラー21aも共に変
位する。従って、第1の干渉計ミラー21aが位置
“C”に変位した場合、反射点R4 で光が反転するた
め、干渉計ミラー間隔Lの変化により、干渉計ミラー内
の反射光が光の走行行程差、言い替えれば時間差を生ず
ることになり、光の干渉が発生する。
【0025】この様な光の干渉により、反射光25はそ
の光強度に粗密を生じる。図3は反射光強度Iと干渉計
ミラーの変位Xとの関係を図示したものである。なお、
波形にピークが出る所は、光の波長をλとする時、干渉
計ミラー間隔Lがλ/2の整数倍となる場合である。
【0026】上記実施例においては、ある磁界の強さH
を測定した時、磁歪素子22が変位して干渉計ミラー間
隔Lを得るとすると、ここから動作点X0 が求まる。ま
た、磁界の強さが変化すると、曲線上矢印の様に反射光
強度Iが変化するので、この関係を図1の光検出器であ
るデテクタ20で測定することにより、磁界の強さを示
す測定出力26として取り出すことができる。
【0027】なお、反射光25は、デテクタ20によっ
て測定できるように、主軸に対して45゜に配置したハ
ーフミラー23で再度反射させ、光路をデテクタ20側
に変えている。
【0028】以上述べた様に、本実施例は、ファラデー
効果を用いた従来の光式磁気センサとは全く構成が異な
る新原理による磁界検出方式を採用したため、図3の波
形に示す様に、波形の変化(信号成分)が大きく、バイ
アス成分を小さくすることが可能となるため、変調度を
根本的に改善することができる。
【0029】なお、本発明は上述した実施例に限定され
るものではなく、光源としてガスレーザ等を使用するも
の、光路に集光レンズやビームスプリッタを導入するも
の、半透明ミラーの透過率を変えたもの、デテクタにカ
ウンター等計測器を併用するもの、CPUを活用して処
理するもの等、その適用範囲は非常に広い。
【0030】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば、被
測定磁界の強さを磁歪素子の変位に変換し、磁歪素子と
組合せた干渉計の反射光強度を検出することにより、磁
界の強さを光の強さに変換して測定するという新規な方
式の磁界センサであって、測定範囲が広く、高精度で高
利得の光式磁界センサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光式磁界センサの一実施例を示す構成
【図2】本実施例に用いられる干渉計ミラーの位置と、
それによる反射光の反転状態を示す図
【図3】本実施例における反射光強度Iと干渉計ミラー
の変位Xとの関係を示す図
【図4】従来の光磁界センサの一例を示す構成図
【図5】従来の偏光子と検光子の作用を説明するベクト
ル図
【符号の説明】
19…光源 20…デテクタ 21a…第1の干渉計ミラー 21b…第2の干渉計ミラー 22…磁歪素子 23…ハーフミラー 24…入射光 25…反射光

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被測定磁界の中に配置した磁歪素子と、
    この磁歪素子が被測定磁界により変位を生じる方向と垂
    直な一端面に固着した第1の干渉計ミラーと、この第1
    の干渉計ミラーと対向する位置に配置され、第1の干渉
    計ミラーと共に一対の干渉計を構成する第2の干渉計ミ
    ラーと、前記干渉計に入射光を供給する光源と、この光
    源と前記干渉計の中間に設けられたハーフミラーと、こ
    のハーフミラーによる反射光を検出するテデクタを備
    え、前記磁歪素子を被測定磁界の強さに比例して変位す
    るように構成し、被測定磁界の強さを光の強さに変換し
    て出力するように構成したことを特徴とする光式磁界セ
    ンサ。
JP4059868A 1992-03-17 1992-03-17 光式磁界センサ Pending JPH05264687A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4059868A JPH05264687A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 光式磁界センサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4059868A JPH05264687A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 光式磁界センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05264687A true JPH05264687A (ja) 1993-10-12

Family

ID=13125582

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4059868A Pending JPH05264687A (ja) 1992-03-17 1992-03-17 光式磁界センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05264687A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8125644B2 (en) * 2008-12-15 2012-02-28 Raytheon Company Magnetic field sensor with optically sensitive device and method for measuring a magnetic field
WO2019027443A1 (en) * 2017-08-01 2019-02-07 Siemens Energy, Inc. HIGH RESOLUTION MAGNETIC FIELD AND CURRENT SENSOR
CN116165576A (zh) * 2022-12-23 2023-05-26 南方电网数字电网研究院有限公司 TMRz轴磁场传感器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8125644B2 (en) * 2008-12-15 2012-02-28 Raytheon Company Magnetic field sensor with optically sensitive device and method for measuring a magnetic field
WO2019027443A1 (en) * 2017-08-01 2019-02-07 Siemens Energy, Inc. HIGH RESOLUTION MAGNETIC FIELD AND CURRENT SENSOR
CN116165576A (zh) * 2022-12-23 2023-05-26 南方电网数字电网研究院有限公司 TMRz轴磁场传感器
CN116165576B (zh) * 2022-12-23 2023-12-12 南方电网数字电网研究院有限公司 TMRz轴磁场传感器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100322938B1 (ko) 전자적인 주파수 체배수단을 사용하여 공기의 굴절률을 보상하는 방법 및 수퍼헤테로다인 간섭계 장치
JP2571385B2 (ja) 電圧検出装置
US4480916A (en) Phase-modulated polarizing interferometer
JPH01503172A (ja) 光学的ヘテロダイン処理を有する2波長のインターフェロメトリーのための方法および装置と位置または距離測定のための使用
JP2527965B2 (ja) 電圧検出装置
JP2007057324A (ja) 光ファイバ型計測システム
US5351124A (en) Birefringent component axis alignment detector
US4433915A (en) Dual-polarization interferometer with a single-mode waveguide
JPS63274842A (ja) 水蒸気光吸収線の2次微分曲線を利用した高精度湿度測定方法
JPS63305259A (ja) 電圧検出装置
JPH04326005A (ja) 真直度測定装置
JPH0695114B2 (ja) 電圧検出装置
JPH05264687A (ja) 光式磁界センサ
US4832492A (en) Heterodyne michelson interferometer for polarization measurements
JPS6356924B2 (ja)
JPH11271149A (ja) 偏光されている同じ光源から来る2つの光ビ―ムの間の位相偏移を測定する干渉方法および装置
JPS63122906A (ja) 膜厚測定装置
JPS6355035B2 (ja)
JPH0376845B2 (ja)
JPS59159076A (ja) 光学式磁界センサ
JPH01143931A (ja) 複屈折ファイバーのモード複屈折率測定方法および装置
JPS60173429A (ja) 偏波分散測定方法および装置
JPH08304027A (ja) 微少変位量測定方法及び装置
JPS58225301A (ja) 光学式変位測定装置
JPS61196103A (ja) 変位計