JPH05107692A - 帯電防止されたフイルム状支持体及びハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents

帯電防止されたフイルム状支持体及びハロゲン化銀写真感光材料

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JPH05107692A
JPH05107692A JP27244091A JP27244091A JPH05107692A JP H05107692 A JPH05107692 A JP H05107692A JP 27244091 A JP27244091 A JP 27244091A JP 27244091 A JP27244091 A JP 27244091A JP H05107692 A JPH05107692 A JP H05107692A
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Kenji Kagami
健治 鏡
Takeshi Fujita
剛 藤田
憲二 加々美
Shoji Iwata
昭二 岩田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯電防止効果が優れ、特に環境の変化に左右
されない帯電防止効果を持ち、写真材料として好適なフ
ィルム状支持体を提供する。 【構成】 フィルム基体上の1表面に設けられた樹脂層
と、その上部に設けられた実質的に樹脂を含まない導電
層から構成され、該樹脂層は親水性かつ吸水性樹脂から
成り、該導電層はZn、Sn、Inの少なくとも1種を陽イオ
ンとしたコロイド状金属酸化物、若しくは少量の異種原
子を含む同コロイド状金属酸化物から成ることを特徴と
するフィルム状支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた帯電防止効果を
持つフィルム状支持体に関するものであり、特に温湿度
等の環境変化によって導電性が低下することのないフィ
ルム状支持体に関するものである。更に詳しくは写真材
料の分野において好ましく用いられるフィルム状支持体
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の家庭用生活用品や多くの工業用製
品は、電気絶縁性のプラスチックにより製造されてい
る。その為、製造の工程中や使用時に、同種の、又は誘
電特性の異なる物質同士による表面摩擦や剥離によっ
て、静電気を生じ蓄積される。この蓄積された静電気
は、人体との接触によって放電して不愉快さを感じさせ
たり、細かい塵を引きつけて美観を損なう等の問題を起
こしている。更に、これ等の静電気によって生じる諸現
象は、ある種の工業的材料に致命的欠陥を引き起す場合
が多々ある。例えば写真材料の分野に於いて、材料の支
持体は多くの場合フィルムそのものであったり、レジン
コートされたパルプ支持体であったりする。その為に写
真材料は、その製造工程中において、又、使用時に多量
に蓄積された静電気の放電が、使用する前に感光層を感
光させ点状又は羽毛状の感光ノイズ(スタチックマー
ク)を発生させる場合がある。又、露光、現像によって
適正な画像を形成させても、その後の取扱い中に蓄積さ
れた静電気は、材料の表面に細かい塵を付着させて、例
えば印刷原版を作る様な場合、その商品的価値を全く失
ってしまう。この様に写真材料の分野においては、帯電
防止処理は不可欠な技術であり、特に近年、材料の高感
度化や高速による製造、高速露光、高速現像処理等の高
速移送化に伴って、年々、重要な問題となってきてい
る。
【0003】これらの静電気による障害を防止する為に
数々の改良が試みられているが、プラスチックの導電化
技術は、およそ次の三技術に分けることができる。 1)プラスチック支持体自体の導電化。 2)導電性物質のプラスチック支持体への分散化。 3)プラスチック支持体表面への導電性物質のコーティン
グ。 以上のうち、1)は未だ十分な素材開発がなされていない
のが現状であり、又、2)の技術はその多くが粗大な導電
性フィラーを混入するものであって、透明な支持体を要
求される例えば写真材料の分野では好ましい技術とは言
えない。従って写真材料の分野ではもっぱらプラスチッ
ク基体表面上に導電性物質をコーティングして帯電防止
された支持体を製造する3)の方法が検討されてきた。例
えば特開昭55−84658 号公報及び同61−174542号公報、
同64−65180 号公報にはカルボキシル基を有する水溶性
電気伝導性重合体、カルボキシル基を有する疎水性重合
体及び多官能性アジリジンの3者から誘導される導電性
ポリマーが記載されている。又、特開昭61−174543号公
報には導電性ポリマー(例えばポリ(ナトリウムスチレ
ンスルホネート))とゼラチンから成る静電防止層が記
載されている。又、特開昭64−68751 号公報には、ある
種のポリホスファゼン化合物が記載されている。更に米
国特許2982651 号、同3428456 号、同3457076 号、同34
54625 号、同3552972 号及び同3655387 号明細書等には
多くの界面活性剤類が記載されている。ところが、これ
らの導電性組成物は写真材料の感光層に重大な悪影響を
及ぼしたり、使用時における環境の変化、特に低湿度下
で、その効果が激減したり、更には現像水洗処理によっ
て流出して効果を消失してしまったりして十分な技術と
なっていない。一方、特公昭35−6616号公報、米国特許
第3062700 号明細書、特開昭52−113224号公報、同55−
12927 号、特公平3−24656 号及び同3−24657号公報
等にはZn、Ti、In、Si等の金属酸化物を樹脂中に分散
し、プラスチック支持体上に塗布して静電防止層を形成
される技術が提案されている。ところがこれ等の技術
は、多量の金属酸化物を必要とする為に、効果とコスト
に問題があったり、写真材料の支持体として用いて露
光、現像し、得た画像を原稿として更に像を形成させる
様な場合、非画像部の光透過率を低下させ、特に複数枚
重ねて印刷原稿とする時、著しい欠点となることが分か
った。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の第1の
目的は、帯電防止効果が優れ、特に環境の変化に左右さ
れない帯電防止効果を持つフィルム状支持体を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、写真材料の支持体
とした時、その写真的特性に何ら悪影響を与えない廉価
な導電性支持体を提供することにある。更に本発明の第
3の目的は光感ノイズを発生せず、塵埃問題を生ぜず、
取扱いに優れた写真感光材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のこれらの目的
は、フィルム基体上の1表面に設けられた樹脂層と、そ
の上部に設けられた実質的に樹脂を含まない導電層から
構成され、該樹脂層は親水性かつ吸水性樹脂から成り、
該導電層はZn、Sn、Inの少なくとも1種を陽イオンとし
たコロイド状金属酸化物、若しくは少量の異種原子を含
む同コロイド状金属酸化物から成るという構成を採用す
ることによって達成された。
【0006】本発明に用いられる親水性かつ吸水性を有
する樹脂層は、各種の水溶性樹脂の単独若しくは2種以
上を混合した層であり、必要であれば2種以上の樹脂層
を多層構成としても良い。本発明の樹脂層に用いる樹脂
として好ましい具体例としては、ゼラチン、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチル
セルロース、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリ
アクリルアミド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレ
ート、カゼイン、ポリアクリル酸共重合体、寒天、アル
ギン酸ソーダ、澱粉誘導体等をあげることができる。特
に好ましい樹脂例としては、石灰処理ゼラチン、酸処理
ゼラチン、酵素処理ゼラチン等のゼラチン類である。こ
れらの水溶性樹脂のうち、活性水素基(水酸基、カルボ
キシル基、アミノ基等)を有する水溶性樹脂は、架橋剤
によって耐水化処理する事ができる。架橋剤としては、
クロム明礬やアルミ明礬等の無機架橋剤、ホルムアルデ
ヒド、グリオキザール、サクシンアルデヒド、グルタル
アルデヒド、ジアルデヒドスターチ、ポリアクリロレイ
ン等の有機アルデヒド型架橋剤、N,N'−ジメチロールウ
レア、エチレングリコールとグリオキザールの縮合物、
サクシンアルデヒドとエタノールの縮合物等の有機N−
メチロール、及びアセタール型架橋剤、ビス(2,3 −エ
ポキシプロピル)メチルプロピルアンモニウム−p−ト
ルエンスルホン酸、1,4 −ビス(2',3' −エポキシプロ
ピルオキシ)ブタン等の有機エポキシ型架橋剤、2,4,6
−トリエチレンイミノ−S−トリアジン、1,6 −ヘキサ
メチレン−N,N'−ビスエチレン尿素、ビス−β−エチレ
ンイミノエチルチオエーテル等の有機アジリジン型架橋
剤、ムコクロム酸、ムコブロム酸、ムコフェノキシクロ
ル酸等の有機ムコハロゲン酸型架橋剤、2,4 −ジクロロ
−6−ヒドロキシ−S−トリアジン・ナトリウム塩、2,
4 −ジクロロ−6−(4−スルホアニリノ)−S−トリ
アジン・ナトリウム塩、2,4 −ジクロロ−6−(2−ス
ルホエチルアミノ)−S−トリアジン等の活性ハロゲン
型架橋剤、ビニルスルホン、アクリロイル基を持つ活性
オレフィン型架橋剤、カルボジイミド型架橋剤、イソオ
キサゾリウム型架橋剤、メタンスルホン酸エステル型架
橋剤、及び活性エステル型架橋剤等々を挙げることがで
きる。本発明の樹脂層は、着色して例えばアンチハレー
ション層も兼ねることもでき、例えばカーボンブラッ
ク、フタロシアニン等の顔料やオキソール染料、アゾ染
料、スチリル染料、アントラキノン染料、メロシアニン
染料、ジアリルメタン染料、トリアリル染料、シアニン
染料、ヘキシアニン染料、アリーリデン染料等が挙げら
れる。又、必要であればシリカ、二酸化チタン、ポリマ
ービーズ等のマット剤、寸法安定剤としてポリマーラテ
ックス、被膜性を改良するために高沸溶剤等の可塑剤、
紫外線吸収剤、柔軟剤、増粘剤、塗布助剤、増白剤、滑
剤、及び公知の界面活性剤、水溶性導電性樹脂等の帯電
防止助剤を用いることができる。
【0007】本発明のZn、Sn、Inから選ばれるコロイド
状金属酸化物は、好ましくは平均粒子サイズが500mμ以
下、特に好ましくは200mμ以下であり、水を主体とした
分散媒に分散されたものである。金属酸化物の例として
は、ZnO 、SnO2、In2O3の酸化物が好ましい。これ等酸
化物の導電特性を向上しうる異種原子の例としてはAl、
Nb、Ta、Sb、ハロゲン等を挙げることができる。本発明
に用いられるコロイド状金属酸化物の体積抵抗値は1010
Ω・cm以下、特に108 Ω・cm以下が好ましい。本発明の
コロイド状金属酸化物の導電層を形成するに際して、必
要であればその分散安定性及び被膜性改良を目的として
樹脂を使用しても良い。使用し得る樹脂としては前記樹
脂層として例示した水溶性樹脂が好ましく、更にノニオ
ン性、アニオン性、両性の各界面活性剤も使用できる。
その際導電特性を阻害させない為にコロイド状金属酸化
物とバインダーとの比はコロイド状金属酸化物1重量部
に対し 0.1重量部以下が好ましい。しかし多くの場合、
コロイド状金属酸化物は、乾燥時、透明薄膜を形成し、
特に本発明を構成する前記親水性かつ吸水性樹脂との接
着性に優れる為特に必要ではない。
【0008】本発明の親水性かつ吸水性樹脂層と導電層
を設けるに適したフィルム基体としては、ポリエチレン
テレフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、セルロースアセテートフィル
ム、セルロースナイトレイトフィルム、セルロースアセ
テートプロピオネートフィルム、ポリ塩化ビニリデンフ
ィルム等のフィルム、合成紙及びそれ等の積層フィルム
である。又、パライタ紙等のパルプ紙にα−オレフィン
ポリマー類を塗工、若しくはラミネートしたレジンコー
ト紙も含まれる。本発明の上記の基体は、親水性かつ吸
水性樹脂との接着を補助する目的で接着層を設けること
ができ、例えば水溶性樹脂と油溶性樹脂の混合液を予め
塗工したり、疎水基と親水基を有する共重合体を予め塗
工して下引き層とする。又、フィルム表面を化学製品、
熱線、紫外線、放射線、電気的放電処理等の化学的物理
的処理により表面の改質を行うこともできる。
【0009】本発明の親水性かつ吸水性の樹脂層及び導
電層の積層は、樹脂層を塗工乾燥し架橋硬膜化した後、
導電層を設けるか、若しくは、殆ど同時に樹脂層と導電
層を連続塗工して乾燥し、目的の支持体を得ることがで
きる。但し前者の方法が薄膜かつ効率のよい導電層を形
成することができ、好ましい。本発明の親水性かつ吸水
性樹脂層の積層厚は特に限定されるものでなはないが、
好ましくは 0.3μ以上、更に好ましくは 1.0μ以上であ
り、その目的に応じて自由に選択することができる。本
発明のコロイド状金属酸化物層は、そのごく一部は親水
性かつ吸水性樹脂層内に浸透するが、樹脂層上にコロイ
ド金属酸化物の大部分は残留して連続した導電層を形成
する。好ましい導電層の積層厚は、乾燥時 10mμ以上1
μ以下、更に好ましくは 30mμ以上500mμ以下である。
この範囲外、すなわち 10mμ未満であると目的の導電層
は非連続であって、静電防止効果が低い。又、1μを越
えると不必要に製造コストを上げるとともに樹脂層の脆
弱性の原因となる。
【0010】本発明の親水性かつ吸水性層と導電層の塗
工方法は、エアドクタコート、ブレードコート、ロッド
コート、ナイフコート、スクイズコート、リバースロー
ルコート、トランスファロールコート、グラビアコー
ト、キスコート、キャストコート、スプレイコート、オ
リフェスコート、押出コート等を用いることができる。
【0011】本発明に関わる写真材料は、上記の説明か
ら成る導電層の反対面に少なくとも1層の感光性ハロゲ
ン化銀感光層を設け製造される。本発明に関わる写真材
料の具体例としては、一般及び工業用撮影白黒感光材
料、印刷及びその他商業用白黒感光材料、X-ray 等医療
用白黒感光材料等の通常の白黒感光材料、カラーネガテ
ィブ用感光材料、カラー反転感光材料、プリント用感光
材料、インスタントカラー感光材料等の通常の多層カラ
ー感光材料の他、特公昭43−4924号公報記載の熱現像性
感光材料にも適用される。本発明に関わる写真材料の詳
細はT.H.James 著「the Theoryof the Photographic Pr
ocess」第3版Macmillan 社刊、日本写真学会編「写真
光学の基礎−銀塩写真編−」コロナ社刊、及び笹井明著
「写真の化学」写真工業出版社刊に記載されている。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明がこれらの態様に限定されるものではない。
【0013】実施例1 コロナ放電処理(春日電機(株)HF-403型:出力4KW)
後、スチレン−ブタジエン−アクリル酸共重合ラテック
スを乾燥時 0.5μ厚に塗工した 100μのポリエチレンテ
レフタレートフィルムを用意した。この親水化処理を施
したフィルム上に下記の親水性かつ吸水性の樹脂組成液
(I)を乾燥時 3.5μ厚になるように塗工した。 親水性かつ吸水性の樹脂組成液(I) 1) 水 90 重量部 2) ゼラチン 6 重量部 3) 1%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液 1 重量部 4) 5%サポニン水溶液 2 重量部 5) 3%ホルマリン水溶液 1 重量部 次に下記組成から成る導電性酸化物のコロイド分散液
(II)を塗工厚を変えて、上記の樹脂層上に塗工乾燥し
て試料(A)、(B)、(C)、(D)、(E)とし
た。 導電性酸化物のコロイド分散液(II) 1) 水 90 重量部 2) 25%(wt)酸化第2錫(アンチモン処理)平均粒子径 18mμ 10 重量部 これ等の試料を25℃、25%RH下に5時間調湿し、TR8611
A 型デジタル超絶縁抵抗/微少電流計(武田理研製)に
より250V印加時の表面抵抗値を測定した。更に同試料を
下記現像液(オリエンタル写真工業(株)製、OD-1)に
20℃5分間浸漬し、チオ硫酸アンモニウム水溶液による
定着処理と、水洗処理をして乾燥ののち、25℃、25%RH
下で同様に表面抵抗値を測定した。現像液組成 1) メトール 4 g 2) 無水亜硫酸ナトリウム 60 g 3) ハイドロキノン 7 g 4) 無水炭酸ナトリウム 20 g 5) 臭化カリウム 1 g 水を加えて総量1000mlとしたもの 測定結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1の結果から本発明の構成は現像液等の
写真処理剤に影響されない優れた静電防止支持体を提供
することがわかる。
【0016】比較例1 実施例1の比較として実施例1の組成液(I)の中へ液
(II)の2)で使用した25%(wt)酸化第2錫コロイド液を
10部混合して樹脂−酸化第2錫から成る比較液を作っ
た。実施例1と同様な方法で、膜厚を変えて単一導電層
を作り、それぞれ試料(F)、(G)、(H)とした。
実施例1と同様な方法で未現像時の表面抵抗値を測定し
た。結果を表2に示す。
【0017】
【表2】
【0018】この比較例で示すように、導電性酸化剤
を、樹脂中に混合せしめると著しく効果を低下させ、本
発明の構成が帯電防止に優れたものであることを示して
いる。
【0019】実施例2 実施例1で用いたポリエチレンテレフタレートフィルム
にハレーション防止層を兼ねた親水性かつ吸水性の樹脂
組成物(III) を乾燥時 3.5μ厚になる様に塗工乾燥し更
にこれを50℃で48時間加温し硬膜させた。 親水性かつ吸水性の樹脂組成液(III) 1) 水 87 重量部 2) ゼラチン 6 重量部 3) 1%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液 1 重量部 4) 5%サポニン水溶液 2 重量部 5) 下記構造の水溶性染料12%溶液 3 重量部 6) 3% 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−S−トリアジンナトリウム塩水溶 液 1 重量部
【0020】
【化1】
【0021】次に実施例1で用いた導電性酸化物のコロ
イド分散液(II)を前記樹脂層上に乾燥時およそ60 mμ
(SnO2 0.4g/m2) 塗工し、写真用の導電層を有す本発明
の支持体を作成した。これを試料(I)とし比較試料と
して導電処理を施さないものを(J)とした。次に黄色
の安全光下、導電層と反対面に以下の方法で2層から成
る写真感光層を設けた。下記A 液、B 液及びC 液を用い
て以下の方法により調製した。 A 液 ・H2O 700 ml ・ゼラチン(イナート) 20 g ・NaCl 0.347 g ・サルチル酸10% 2 ml B 液 ・H2O 670 ml ・AgNO3 200 g C 液 ・H2O 657 ml ・NaCl 80.73 g ・Rh : 5×10-6mol/molAg 40℃に保ったA 液中にB 液とC 液を同時に一定速度で20
分間で添加した。この乳剤を当業界で良く知られた沈降
法により可溶性塩類を除去した後ゼラチン40gと6−メ
チル−4−ヒドロキシ−1,3,3a,7−テトラザインデン45
ml(1%メタノール溶液)を加え43℃で90分間分散し
た。この乳剤の平均粒子サイズは 0.2μであり乳剤の収
量は1kg当たりに含有するゼラチン量は58g であった。
上記の添加剤を加えPETフィルム上に塗布銀量 3.5g/
m2となるように塗布した。この乳剤層の上に保護層とし
てゼラチン溶液を塗布しゼラチン塗布量が1g/m2となる
ようにした。このようにして得られた試料を階段ウェッ
ジ(コダックタブレットNo.1)を通して大日本スクリー
ン社製P-607 型プリンターで露光したのち、オリエンタ
ル写真工業(株)製処理液(現像液HD-310、定着液GF-5
00) で処理し水液乾燥を行い写真特性を測定した。結果
を表3に示す。尚、写真感度は試料(J)を100 とし相
対感度で示した。
【0022】
【表3】
【0023】次に試料(I)、(J)を実施例1と同様
に表面抵抗値を測定するとともに、摩擦帯電の発生具合
を下記の如く測定した。その結果を表4に示す。 摩擦帯電の測定:試料を直径10cmの円状に切り、45RPM
の速度で回転するゴム板上に固定し、表面温度50℃とし
て耐熱性ナイロン繊維を50g/cm2 の圧力で60秒間押し付
けて摩擦を生じさせ、発生する静電気を静電量測定器
(スタチロン−M、シシド静電機製)で測定した。
【0024】
【表4】
【0025】表4に示す様に本発明品は表面抵抗性も低
く、又、静電気も発生しにくいことがわかる。
フロントページの続き (72)発明者 岩田 昭二 神奈川県平塚市南原1丁目24番40号 オリ エンタル写真工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルム基体上の1表面に設けられた樹
    脂層と、その上部に設けられた実質的に樹脂を含まない
    導電層から構成され、該樹脂層は親水性かつ吸水性樹脂
    から成り、該導電層はZn、Sn、Inの少なくとも1種を陽
    イオンとしたコロイド状金属酸化物、若しくは少量の異
    種原子を含む同コロイド状金属酸化物から成ることを特
    徴とするフィルム状支持体。
  2. 【請求項2】 親水性かつ吸水性樹脂層が架橋により不
    溶化した水溶性ゼラチン樹脂層である請求項1記載のフ
    ィルム状支持体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のフィルム状支持体
    の導電層と反対側の面に少なくとも1層の感光性ハロゲ
    ン化銀感光層を設けてなる写真材料。
JP27244091A 1991-10-21 1991-10-21 帯電防止されたフイルム状支持体及びハロゲン化銀写真感光材料 Pending JPH05107692A (ja)

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