JPH05107390A - 使用済燃料の収納設備 - Google Patents
使用済燃料の収納設備Info
- Publication number
- JPH05107390A JPH05107390A JP3164055A JP16405591A JPH05107390A JP H05107390 A JPH05107390 A JP H05107390A JP 3164055 A JP3164055 A JP 3164055A JP 16405591 A JP16405591 A JP 16405591A JP H05107390 A JPH05107390 A JP H05107390A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spent fuel
- fuel
- burnup
- storage facility
- storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
Landscapes
- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Structure Of Emergency Protection For Nuclear Reactors (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【目的】 使用済燃料要素は、軸方向の燃焼度分布が均
一でなく、上下両端部に燃焼度の低い領域が存在し、臨
界になり易い。このような使用済燃料要素の安全な収納
設備を提供することである。 【構成】 使用済燃料要素１を垂直に収納するステンレ
ス鋼製の構造材２で構成された収納ラックの上端部及び
下端部の低燃焼度領域が位置する部分にのみ周囲に硼素
含有ステンレス鋼板のごとき中性子吸収材３を装着した
構造から成る使用済燃料の収納設備の構造である。
一でなく、上下両端部に燃焼度の低い領域が存在し、臨
界になり易い。このような使用済燃料要素の安全な収納
設備を提供することである。 【構成】 使用済燃料要素１を垂直に収納するステンレ
ス鋼製の構造材２で構成された収納ラックの上端部及び
下端部の低燃焼度領域が位置する部分にのみ周囲に硼素
含有ステンレス鋼板のごとき中性子吸収材３を装着した
構造から成る使用済燃料の収納設備の構造である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は使用済燃料の収納設備に
関する。詳しくは、本発明は中性子吸収材部分装着型の
原子炉使用済燃料の収納設備に関する。
関する。詳しくは、本発明は中性子吸収材部分装着型の
原子炉使用済燃料の収納設備に関する。
【０００２】
【従来の技術】核燃料は、燃焼することによって核分裂
物質が消耗するとともに、中性子吸収体である核分裂生
成物等が蓄積するため、燃焼前の新燃料に比べると、格
段に臨界になり難くい状態にある。このことが、原子炉
で再使用することが困難な使用済燃料とされる所以でも
ある。而して、原子炉で燃焼した使用済燃料の貯蔵、輸
送等の設備においては、いかなる場合においても、臨昇
状態に達することのないように、臨界安全設計がなされ
ねばならない。しかしながら、従来の使用済燃料の貯蔵
・輸送設備等の臨界安全設計では、燃焼の効果を考慮に
入れないで、新燃料を想定しているため、設備容量を小
さく制限するか、或いは臨界防止用中性子吸収材を多量
に使用する等の必要があった。
物質が消耗するとともに、中性子吸収体である核分裂生
成物等が蓄積するため、燃焼前の新燃料に比べると、格
段に臨界になり難くい状態にある。このことが、原子炉
で再使用することが困難な使用済燃料とされる所以でも
ある。而して、原子炉で燃焼した使用済燃料の貯蔵、輸
送等の設備においては、いかなる場合においても、臨昇
状態に達することのないように、臨界安全設計がなされ
ねばならない。しかしながら、従来の使用済燃料の貯蔵
・輸送設備等の臨界安全設計では、燃焼の効果を考慮に
入れないで、新燃料を想定しているため、設備容量を小
さく制限するか、或いは臨界防止用中性子吸収材を多量
に使用する等の必要があった。
【０００３】その理由の一つは、使用済燃料のごく一部
には、原子炉での燃焼の中断を余儀無くされた、燃焼度
の低いものも含まれることであるが、これは、大部分の
十分燃焼した燃料とは区分して管理することにより解決
できる問題である。他の理由は、使用済燃料要素の軸方
向の燃焼度分布が均一でなく、上・下端部に燃焼度の低
い、したがって、臨界になり易い領域が存在することで
ある。
には、原子炉での燃焼の中断を余儀無くされた、燃焼度
の低いものも含まれることであるが、これは、大部分の
十分燃焼した燃料とは区分して管理することにより解決
できる問題である。他の理由は、使用済燃料要素の軸方
向の燃焼度分布が均一でなく、上・下端部に燃焼度の低
い、したがって、臨界になり易い領域が存在することで
ある。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】本発明の目的は、こ
のような問題を解決して、使用済燃料取り扱い量の増大
及び高燃焼度用高濃縮度燃料の取り扱い等において有効
な使用済燃料の収納設備を提供することにある。
のような問題を解決して、使用済燃料取り扱い量の増大
及び高燃焼度用高濃縮度燃料の取り扱い等において有効
な使用済燃料の収納設備を提供することにある。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】本願発明者は、この目
的達成のため鋭意研究の結果、使用済燃料を収納した状
態において、該燃料の上・下端部低燃料度領域が位置す
る部分にのみ中性子吸収材を装着したことを特徴とする
使用済燃料の収納設備を発明するに到った。
的達成のため鋭意研究の結果、使用済燃料を収納した状
態において、該燃料の上・下端部低燃料度領域が位置す
る部分にのみ中性子吸収材を装着したことを特徴とする
使用済燃料の収納設備を発明するに到った。
【０００６】十分燃焼したＰＷＲの使用済燃料要素の軸
方向の燃焼度分布は、図１に示す例のように、上端部分
及び下端部分に低燃焼度領域がある。すなわち、図の斜
線をほどこした部分（上端部約７０ｃｍ及び下端部約５
０ｃｍ）が低燃焼度領域である。したがって、このよう
な燃料要素を貯蔵プール内の燃料ラックや輸送容器内の
燃料バスケットに配列収納する場合、上下端部の低燃焼
度領域に相当する位置の部分に適切な中性子吸収材を装
着したラックやバスケットを用いることにより、低燃焼
度領域の核的反応度効果を抑制することができる。
方向の燃焼度分布は、図１に示す例のように、上端部分
及び下端部分に低燃焼度領域がある。すなわち、図の斜
線をほどこした部分（上端部約７０ｃｍ及び下端部約５
０ｃｍ）が低燃焼度領域である。したがって、このよう
な燃料要素を貯蔵プール内の燃料ラックや輸送容器内の
燃料バスケットに配列収納する場合、上下端部の低燃焼
度領域に相当する位置の部分に適切な中性子吸収材を装
着したラックやバスケットを用いることにより、低燃焼
度領域の核的反応度効果を抑制することができる。
【０００７】水中の使用済燃料貯蔵ラックにおける具体
例を図２に示す。使用済燃料要素１は、ステンレス鋼製
等の構造材２で構成されたラックの収納部に垂直に配列
収納される。該構造材２の上端部及び下端部の低燃焼度
領域が位置する部分にのみ、該構造材２の周囲を取り巻
くように、硼素含有ステンレス鋼板等の中性子吸収材３
を装着して構成される。
例を図２に示す。使用済燃料要素１は、ステンレス鋼製
等の構造材２で構成されたラックの収納部に垂直に配列
収納される。該構造材２の上端部及び下端部の低燃焼度
領域が位置する部分にのみ、該構造材２の周囲を取り巻
くように、硼素含有ステンレス鋼板等の中性子吸収材３
を装着して構成される。
【０００８】構造材２の着脱時には、低燃焼度領域の周
囲に、中性子吸収材３が存在しない状態が生ずるが、こ
の場合にも、外周の高燃焼度領域の効果と燃料要素間に
適度な間隔を有する設計とすることにより、十分な安全
を確保することができる。かくして、中性子吸収材部分
装着型使用済燃料収納設備により、低燃焼度領域の寄与
を抑制しつつ燃焼の効果を考慮に入れた合理的な臨界安
全設計が可能となる。
囲に、中性子吸収材３が存在しない状態が生ずるが、こ
の場合にも、外周の高燃焼度領域の効果と燃料要素間に
適度な間隔を有する設計とすることにより、十分な安全
を確保することができる。かくして、中性子吸収材部分
装着型使用済燃料収納設備により、低燃焼度領域の寄与
を抑制しつつ燃焼の効果を考慮に入れた合理的な臨界安
全設計が可能となる。
【０００８】
【発明の効果】本願発明によって、使用済燃料の貯蔵・
輸送設備等において、燃料の燃焼の効果を考慮に入れた
臨界安全設計が可能となり、限られた空間における貯蔵
容量の増大、高価な中性子吸収材の使用量の減少等の多
大な効果を期待することができる。
輸送設備等において、燃料の燃焼の効果を考慮に入れた
臨界安全設計が可能となり、限られた空間における貯蔵
容量の増大、高価な中性子吸収材の使用量の減少等の多
大な効果を期待することができる。
【図１】十分に燃料した初期濃縮濃度３．４％のＰＷＲ
使用済燃料要素における軸方向燃焼度分布である。図に
おいて、横軸は燃料要素下端からの距離（ｃｍ）であ
る。そして、縦軸は燃焼度ＧＷ−ｄａｙ／ｔｏｎＵ、す
なわち、ウラン１トン当り生成したギガワット−日単位
のエネルギー）である。また、斜線部は低燃焼度領域を
示す。
使用済燃料要素における軸方向燃焼度分布である。図に
おいて、横軸は燃料要素下端からの距離（ｃｍ）であ
る。そして、縦軸は燃焼度ＧＷ−ｄａｙ／ｔｏｎＵ、す
なわち、ウラン１トン当り生成したギガワット−日単位
のエネルギー）である。また、斜線部は低燃焼度領域を
示す。
【図２】本発明の一具体例における水中の使用済燃料貯
蔵ラックの概要を示す。
蔵ラックの概要を示す。
１ 使用済燃料要素 ２ 構造材 ３ 中性子吸収材
Claims (2)
- 【請求項１】 使用済燃料を収納した状態において、該
燃料の上・下端部低燃料度領域が位置する部分にのみ中
性子吸収材を装着したことを特徴とする使用済燃料の収
納設備。 - 【請求項２】 ステンレス鋼等の構造材で使用済燃料要
素を垂直に配列収納するラックを構成し、該要素の上下
端部の低燃焼度領域が位置する部分に該要素の周囲を囲
むように硼素含有ステンレス鋼板等の中性子吸収材を装
着したことを特徴とする請求項１の使用済燃料の収納設
備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3164055A JPH05107390A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | 使用済燃料の収納設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3164055A JPH05107390A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | 使用済燃料の収納設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05107390A true JPH05107390A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=15785935
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3164055A Pending JPH05107390A (ja) | 1991-04-10 | 1991-04-10 | 使用済燃料の収納設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05107390A (ja) |
-
1991
- 1991-04-10 JP JP3164055A patent/JPH05107390A/ja active Pending
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