JPH05106701A - 摩擦円盤型無段変速装置 - Google Patents

摩擦円盤型無段変速装置

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JPH05106701A
JPH05106701A JP33299591A JP33299591A JPH05106701A JP H05106701 A JPH05106701 A JP H05106701A JP 33299591 A JP33299591 A JP 33299591A JP 33299591 A JP33299591 A JP 33299591A JP H05106701 A JPH05106701 A JP H05106701A
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JP
Japan
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axis
input
friction disk
friction
output
Prior art date
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Application number
JP33299591A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Shiokawa
博康 塩川
Shozo Shiokawa
正造 塩川
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Manyo Co Ltd
Original Assignee
Manyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】入、出力軸に互いに対向する摩擦円盤を取り付
け、両円盤間に、直径方向へ移動可能の伝動回転車を設
けた摩擦円盤型無段変速装置であって、伝動回転車を傾
斜させて両摩擦円盤に接触させることによって、同一軸
線上に入、出力軸を設けることも可能にし、傾けた伝動
回転車の両端に二つの回転車を一体形成して耐摩耗性を
付与する。 【構成】両摩擦円盤の間で、移動可能のスライド軸受に
軸受けした伝動回転車の軸線を傾斜し、適宜の長さの連
結部の一端に入力側円盤と接する回転車を、他端に出力
側円盤と接する回転車を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転面を互いに向い
合わせた一対の摩擦円盤の間に、両回転面に周面を接触
させるとともに、入、出力軸の軸線と直交する方向への
移動を可能にした伝動回転車を介設して、入、出力軸の
回転を無段に変速するようにした摩擦円盤型無段変速装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】無段変速装置において、一対の摩擦円盤
の間に移動可能の伝動回転車を介設した機構は、例えば
「機械運動機構」(芦葉清三郎著技報堂昭和41年1月
15日発行第9版、第76頁423.)等により周知で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の無段変速装
置は、入力軸と出力軸の軸線に段差を設けることによ
り、一対の摩擦円盤の回転中心から伝動回転車との接触
位置までの距離に差を生じさせ、それによって入、出力
軸の回転を変速するようにしたものであった。
【0004】このようにして変速する従来装置によれ
ば、入、出力軸に段差を設けることが必須となり、両軸
が同一軸線上に位置しないので、変速装置を用いる場合
に不都合を生じ、利用が制限されたり、段差の形成に基
づいて器体の重量が増す不利がある。また、変速機の
入、出力軸を同一軸線上に設けようとすれば、何れかの
一方の軸に回転伝動機構を付設する必要があり、構造を
複雑にするとともに、重量増とかコスト高になるという
欠点を生ずる。また、両摩擦円盤の間に介設する伝動回
転車は、比較的に径が小さく、且つ、両側を摩擦円盤に
接触させていることから摩耗が著しくなることも欠点の
一つであった。
【0005】そのために、この種の無段変速装置におい
て、構造を複雑にすることなく、入、出力軸の位置を同
軸上に備えることができるようにするとともに、伝動回
転車の摩耗を回避するようにすることが解決すべき課題
となっていた。
【0006】そこで本発明は、入力軸と出力軸に、回転
面を互いに向い合わせて、入、出力軸の軸線に対して垂
直に回転する摩擦円盤を設け、この一対の摩擦円盤の間
に、上記両回転面に接して入力側の摩擦円盤の回転を出
力側の摩擦円盤に伝動する伝動回転車を備え、この伝動
回転車を、両摩擦円盤の直径方向に沿う軸線に沿って移
動可能に設けたスライド軸受に軸受けした摩擦円盤型無
段変速装置において、前記伝動回転車は、前記軸線に対
して適宜の角度に傾斜する回転軸線を形成して前記スラ
イド軸受に軸受けされていること、またこの伝動回転車
は、適宜の長さを有する連結部の一端に、前記入力側の
摩擦円盤と接触する入力側の回転車を備え、他端に前記
入力側の摩擦円盤と接触する出力側の回転車を備えたも
のであることからなる摩擦円盤型無段変速装置を提供す
るものである。
【0007】
【作用】入力側の摩擦円盤と出力側の摩擦円盤との間
に、回転軸線を傾斜させた伝動回転車を介設した本発明
装置によれば、傾斜した伝動回転車の両側に生ずる両摩
擦円盤との接触位置が、それぞれの回転中心からの距離
に差を生ずるので、恰も従来装置における入、出力軸間
の段差に相当する変速作用を得ることができる。即ち、
互いに同軸上で回転する摩擦円盤の場合でも双方の回転
中心から伝動回転車との接触位置までの長さには、該伝
動回転車の直径と傾斜角度に応じた差が生じ、回転中心
からの距離の差に対応する速比を得る。
【0008】また本発明に係る上記伝動回転車は、回転
軸線を傾斜させた適宜の長さのドラム部の両端に、一方
は入力側の摩擦円盤と、他方は出力側の摩擦円盤と接触
する二つの回転車を備えて回転を伝動するので、一つの
車が伝動する従来装置に比べて二倍の耐摩耗性がある。
本発明は、以上のようにして従来の欠点を除去したもの
である。
【0009】尚、本発明において、前記スライド軸受の
左右に螺合部を、その前後に筒状部を設け、この螺合部
と筒状部を、前記軸線に沿って回転自在に設けた変速作
動軸とその前後に設けたガイド軸とに嵌合させて、伝動
回転車を移動させるように構成したものは、スライド軸
受の支持を強固にして耐久性が増すという利点がある。
【0010】本発明において、前記スライド軸の中央に
筒状部を設け、その側方に螺合部を設けて、この筒状部
と螺合部を、前記軸線に沿って設けたガイド軸にスライ
ド自在に嵌合し、ガイド軸と平行に設けた変速作動軸に
上記螺合部を螺合して移動可能に備えたものは、スライ
ド軸受をガイドしながら移動させる構造を簡単にして軽
量化できるので、この種の装置の小型化に有利である。
【0011】本発明において、前記入力側の摩擦円盤
と、前記出力側の摩擦円盤に、前記軸線上に頂点を有し
て互いに対称形をなす傘形回転面を設け、前記伝動回転
車の軸線を、前記スライド軸受の移動方向の軸線と共
に、上記傘形回転面の斜面と平行に同角度の傾斜を有す
るように傾けたものは、両摩擦円盤の回転面を平面に形
成したものに較べて、伝動回転車が接触する面積が大に
なり、耐摩耗性を増すという利点がある。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面について説明す
る。図において、1は入力軸、2は出力軸で、互いに軸
端を向い合わせて、同一の軸線L上に、機枠Fに回転自
在に軸受けされている。3と4は、入、出力軸1、2の
端部にそれぞれ固定されて、適宜の間隔をおいて左右一
対をなし、軸線Lに対して垂直に回転する摩擦円盤。
5、6は、この摩擦円盤3、4が互いに向い合う面に形
成した回転面。7は両摩擦円盤3、4の間に回転自在に
備えられ、上記両回転面5、6に接して、入力側の摩擦
円盤3の回転を出力側の摩擦円盤4に伝動する伝動回転
車。8は、この伝動回転車7を軸受けして、両摩擦円盤
3、4の直径方向に沿う軸線Gに沿って移動可能に設け
たスライド軸受である。
【0013】図1、2に示す実施例1において、スライ
ド軸受8は、左右に前記軸線Gに沿う螺合部9を設け、
その前後に互いに平行する筒状部10、10を設け、軸
線Gに沿って機枠Fに回転自在に設けた変速作動軸1
1、11のねじ部12、12に上記螺合部9を螺合し、
該変速作動軸11、11の前後に同じく機枠Fに設けた
左右一対のガイド軸13、13に筒状部10、10を嵌
合している。
【0014】前記伝動回転車7は、適宜の長さを有する
連結部aを中間にして、その一端に一体形成されて入力
側の摩擦円盤3と接触する入力側の回転車bと、連結部
aの他端に一対形成されて出力側の摩擦円盤4と接触す
る出力側の回転車cとの二つの回転車を具え、上記スラ
イド軸受8の軸線Gに対して適宜の傾斜角度で軸受けさ
れ、上記のように両摩擦円盤3、4と接する二つの回転
車b、cを介して、入力軸1の回転を出力軸2に伝達す
る。
【0015】上記のように、斜めに取り付けられ、一方
の回転車bを入力側の摩擦円盤3に、他方の回転車cを
出力側の摩擦円盤4に接触させたこの伝動回転車7は、
図示するように、一方の回転車bと摩擦円盤3との接触
位置と、他方の回転車cと摩擦円盤4との接触位置に、
回転車b、cの径と連結部aの長さ及び軸線gの傾斜角
度に基づいて、両円盤3、4の回転中心からの距離に差
を形成する。したがって、入、出力軸1、2間には、こ
れに基づいた変速と回転方向の変化とが生ずる。
【0016】そして、変速作動軸11、11に連らなる
操作ハンドル14を回転すると、該作動軸11、11の
回転と共にスライド軸受8が軸線Gに沿って移動し、同
時に、伝動回転車7の二つの回転車b、cもそれぞれ摩
擦円盤3、4との接触を保ったまま移動して、それぞれ
の回転中心から接触位置までの距離を変え、それによっ
て入、出力軸1、2間の速比が無段に変更される。
【0017】図5に示す実施例2は、スライド軸受8の
支持構造と、伝動回転車7の連結部aの構造を変更した
場合のもので、その他の構造は実施例1と同じである。
即ち、実施例2のスライド軸受8は、中央に軸線Gに沿
う筒状部10を設け、その側方に螺合部9を平行に設
け、筒状部10をガイド軸13にスライド自在に嵌合
し、螺合部9を、側方に回転自在に設けた変速作動軸1
1のねじ部12に螺合させて伝動回転車7の移動を可能
にした場合のものである。実施例2の上記伝動回転車7
は、図5に示すように、変速作動軸11及びガイド軸1
3に支承されるスライド軸受8の外周に、ドラム形に形
成した連結部aを回転自在に嵌合して、その両端に前記
二つの回転車b、cを一体形成したものを用いた。
【0018】この実施例2も、前記実施例1の場合と同
様に、一方の回転車bと他方の回転車cとにそれぞれ接
する両摩擦円盤3、4の間に、伝動回転車7の軸線gの
傾斜角度と、上記連結部aの長さと二つの回転車b、c
の径とに基づく、それぞれの距離の差によって、入、出
力軸1、2間を変速する。また、変速作動軸11の外端
に取り付けられている操作ハンドル14の回転操作によ
り、スライド軸受8及び伝動回転車7の位置を軸線Gに
沿って移動せしめ、入、出力軸1、2間の変速比を変更
する。
【0019】図6に示す実施例3は、前記実施例1、2
の摩擦円盤3、4が軸線Lと垂直に交わる平面を回転面
5、6として具えていたのに対し、両摩擦円盤3、4の
回転面を、軸線L上に頂点Pを有して、互いに対称形を
なす傘形回転面15、16に形成し、それに合わせて、
前記伝動回転軸7の軸線gと前記スライド軸受8の軸線
Gを共に、上記傘形回転面15、16の斜面と平行する
同角度に傾斜させることによって、平面の場合に比べて
両摩擦円盤3、4の接触可能面積を大にした場合のもの
である。
【0020】尚、この実施例3のスライド軸受8を移動
可能に支持する変速作動軸11とガイド軸13は傾斜し
た軸線gを有することはいうまでもない。また、伝動回
転車7は、実施例2の場合と同様に、ドラム形の連結部
aを用い、その両端に入力側と出力側とになる二つの回
転車b、cを一体形成してなり、その他の構造について
は、実施例1、2と同じであるので、共通する各部には
同じ符号を付して細部の説明は省略する。また、実施例
3の作動も前二者とほぼ同様であるので、その詳細につ
いても省略する。
【0021】尚、本発明の実施に際して、入、出力軸を
同一軸上に設けることは、必須とせず、使用目的に応じ
て従来装置と同様に両軸間に段差を設ける場合もある。
【0022】
【発明の効果】入力軸と出力軸とに、垂直に回転する摩
擦円盤をそれぞれ取り付けて、その間に傾斜した軸線を
有するとともに、連結部を中間に有して、一端に入力側
の摩擦円盤と接触する回転車と他端に出力側の摩擦円盤
と接触する回転車とを一体に具えた伝動回転車を介設し
た本発明装置によれば、向い合った両摩擦円盤のそれぞ
れの回転中心から伝動回転車との接触位置までの距離
に、該伝動回転車の軸線の傾斜角度と、連結部の長さ
と、両端の二つの回転車の径とに基づく差が形成される
ので、入、出力軸を同一軸線上に設けた場合でも、両軸
間の変速を得ることができ、また、その速比を無段に変
更することもできる。また、構造が簡単なので、この種
の無段変速装置を小型軽量化できる上に、両摩擦円盤に
比べて小径の伝動回転車が二つの回転車の接触により、
実質的には二倍の接触面を持つことになるので、耐摩耗
性も具わるというきわめて優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す一部切欠正面図。
【図2】本発明の実施例1の一部切欠側面図。
【図3】本発明の実施例1の平面図。
【図4】本発明の実施例1の一部切欠右側面図。
【図5】本発明の実施例2を示す一部切欠正面図。
【図6】本発明の実施例3を示す一部切欠正面図。
【符号の説明】
1 入力軸 2 出力軸 3 入力側の摩擦円盤 4 出力側の摩擦円盤 5 回転面 6 回転面 7 伝動回転車 8 スライド軸受 9 螺合部 10 筒状部 11 変速作動軸 12 ねじ部 13 ガイド軸 14 操作ハンドル 15 傘形回転面 16 傘形回転面 F 機枠 G スライド軸受の移動軸線 g 伝動回転車の軸線 L 入、出力軸の軸線 P 傘形回転面の頂点 a 連結部 b 入力側の回転車 c 出力側の回転車

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸1と出力軸2に、回転面5、6を
    互いに向い合わせて、入、出力軸1、2の軸線Lに対し
    て垂直に回転する摩擦円盤3、4を設け、この一対の摩
    擦円盤3、4の間に、上記両回転面5、6に接して入力
    側の摩擦円盤3の回転を出力側の摩擦円盤4に伝動する
    伝動回転車7を備え、この伝動回転車7を、両摩擦円盤
    3、4の直径方向に沿う軸線Gに沿って移動可能に設け
    たスライド軸受8に軸受けした摩擦円盤型無段変速装置
    において、前記伝動回転車7は、前記軸線Gに対して適
    宜の角度に傾斜する回転軸線gを形成して前記スライド
    軸受8に軸受けされていること、またこの伝動回転車7
    は、適宜の長さを有する連結部aの一端に、前記入力側
    の摩擦円盤3と接触する入力側の回転車bを備え、他端
    に前記出力側の摩擦円盤4と接触する出力側の回転車c
    を備えたものであることからなる摩擦円盤型無段変速装
    置。
  2. 【請求項2】 前記スライド軸受8は、左右に前記軸線
    Gに沿う螺合部9と、その前後に互いに平行する筒状部
    10、10を設け、螺合部9を、上記軸線Gに沿って回
    転自在に設けた変速作動軸11、11のねじ部12、1
    2に螺合して移動可能に備えられ、筒状部10、10
    を、変速作動軸11、11の前後に平行に設けたガイド
    軸13、13にスライド自在に嵌合したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項記載の摩擦円盤型無段変速装
    置。
  3. 【請求項3】 前記スライド軸受8は、中央に前記軸線
    Gに沿う筒状部10と、その側方に平行する螺合部9を
    設け、上記軸線Gに沿って設けたガイド軸13に、上記
    筒状部10をスライド自在に嵌合し、ガイド軸13の側
    方に平行して回転自在に設けた変速作動軸11のねじ部
    12に上記螺合部9を螺合して移動可能に備えられてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の摩擦円
    盤型無段変速装置。
  4. 【請求項4】 前記入力側の摩擦円盤3と、前記出力側
    の摩擦円盤4は、前記軸線L上に頂点Pを有して互いに
    対称形をなす傘形回転面15、16を有し、前記伝動回
    転軸7の軸線gは、前記スライド軸受8の移動方向の軸
    線Gと共に、上記傘形回転面15、16の斜面と平行に
    同角度を有することを特徴とする特許請求の範囲第1項
    記載の摩擦円盤型無段変速装置。
JP33299591A 1991-10-15 1991-10-15 摩擦円盤型無段変速装置 Pending JPH05106701A (ja)

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JP33299591A JPH05106701A (ja) 1991-10-15 1991-10-15 摩擦円盤型無段変速装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116857960A (zh) * 2023-09-05 2023-10-10 福建祥鑫新材料科技有限公司 一种熔炼炉

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116857960A (zh) * 2023-09-05 2023-10-10 福建祥鑫新材料科技有限公司 一种熔炼炉
CN116857960B (zh) * 2023-09-05 2023-11-07 福建祥鑫新材料科技有限公司 一种熔炼炉

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