JPH05105291A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JPH05105291A
JPH05105291A JP3269845A JP26984591A JPH05105291A JP H05105291 A JPH05105291 A JP H05105291A JP 3269845 A JP3269845 A JP 3269845A JP 26984591 A JP26984591 A JP 26984591A JP H05105291 A JPH05105291 A JP H05105291A
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JP
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piezoelectric element
moving body
electrodes
parallel
flat surface
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Application number
JP3269845A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Horiguchi
浩幸 堀口
Takeshi Takemoto
武 竹本
Motomi Ozaki
元美 尾崎
Junichi Takahashi
淳一 高橋
Tomoki Kato
知己 加藤
Zenichi Akiyama
善一 秋山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 比較的単純な構成で移動体を確実に搬送する
ことができると共に、小型化、軽量化された搬送装置を
提供する。 【構成】 両端が互いに平行な平面とされこれら2平面
に電極3a,3bが形成されると共にその電極3a,3
bの形成された平面に平行に分極された圧電素子2を設
け、この圧電素子2の一端を基板1上に固定し他端を移
動体4と接する作用部2aとして配設し、圧電素子2の
電極3a,3b間に電圧を印加することにより作用部2
aに第1振動方向Xの速度とこの速度よりも小さな第2
振動方向Yの速度とを発生させ移動体2を第2振動方向
Yへ送る移動体搬送制御手段を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、精密駆動装置等の搬送
手段として利用される搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、平板型の搬送装置としては、超音
波モータを利用した紙送り装置や、静電力を利用したフ
ィルム搬送装置などがある。具体的には、まず、その第
一の従来例として、「平板状超音波モータを用いた紙カ
ード送りデバイス」というタイトルで、第18回、EM
シンポジウムに開示されている。これは、圧電素子から
発生される強力な超音波振動(楕円振動)を動力駆動源
とするいわゆる超音波モータを用いた搬送装置に関する
ものである。この場合、圧電素子による超音波振動によ
り基板の屈曲振動と伸縮振動とをカップリングさせ、そ
の基板上の端点に楕円振動を発生させることにより紙送
りを行わせるようにしたものである。
【0003】また、その第二の従来例として、「圧電素
子の急速変形を利用した超精密位置決め機構」というタ
イトルで、1991、精密光学会春季大会に開示されてい
る。これは、圧電素子の急速、ゆっくりな変形の繰返し
動作により、その圧電素子と移動体との間で生じる動摩
擦係数と静摩擦係数との差異を利用して物体を移動する
というものである。
【0004】さらに、その第三の従来例として、「フィ
ルムを利用した静電マイクロアクチュエータ」というタ
イトルで、日本機械学会ロボテックス・メカトロニクス
講演会’89に開示されている。これは、静電力を用いた
平板型アクチュエータに関するものであり、高抵抗物体
に電荷を誘電し、電極側の正負を反転させることにより
生じる高抵抗物体とその直下に位置する電極との間に生
じる反発力と、隣接する電極間との間で生じる吸引力と
によりフィルムを搬送するというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】超音波モータの作用を
利用した第一の従来例においては、基板の屈曲振動と伸
縮振動とのカップリングを基板の下に設けた圧電素子で
生じさせ、基板両端に発生する楕円振動により紙を搬送
しようとするものである。今、基板の長さをx、屈曲振
動モードの音速をvb 、伸縮振動モードの音速をva 、
伸縮振動モードの次数をn、基板の厚みをtとすると、
基板の長さxは、
【0006】
【数1】
【0007】という式で与えられる。この場合、例え
ば、縦1次振動モード及び屈曲8次振動モードを励振す
る場合には、基板の長さはx=100mm程度となる。
従って、第一の従来例の方式では、複写機、ファクシミ
リ等のコンパクト化したサイズが要求される紙送り装置
に置き換えることは困難である。
【0008】一方、静電力を利用した搬送装置において
は、搬送される移動体としては高抵抗体である必要があ
り、しかも、印加電圧としては±750V程度の高電圧
が必要となり装置の面でコスト高となる。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、両端が互いに平行な平面とされこれら2平面に電極
が形成されると共にその電極の形成された平面に平行に
分極された圧電素子を設け、この圧電素子の一端を基板
上に固定し他端を移動体と接する作用部として配設し、
前記圧電素子の電極間に電圧を印加することにより前記
作用部に第1振動方向の速度とこの速度よりも小さな第
2振動方向の速度とを発生させ前記移動体を前記第2振
動方向へ送る移動体搬送制御手段を設けた。
【0010】請求項2記載の発明では、両端が互いに平
行な平面とされこれら2平面に電極が形成されると共に
その電極の形成された平面に平行に分極された圧電素子
を設け、この圧電素子の一端を基板上に固定し他端を移
動体と接する作用部として配設し、前記圧電素子に厚み
すべり振動モードを発生させると共に前記基板に前記厚
みすべり振動モードに同期した定在波屈曲振動モードを
発生させることにより前記移動体を一方向に搬送する移
動体搬送制御手段を設けた。
【0011】請求項3記載の発明では、両端が互いに平
行な平面とされこれら2平面に電極が形成されると共に
その電極の形成された平面に平行に分極された圧電素子
を少なくとも3個以上並べた圧電素子群を設け、この圧
電素子群の各圧電素子に同時に振動を発生させることに
よりその平面上で接する移動体を一方向に搬送させこれ
に次いでその搬送方向とは逆方向に前記圧電素子の変形
を1個ずつ順次元の形へ復帰させる移動体搬送制御手段
を設けた。
【0012】請求項4記載の発明では、両端が互いに平
行な平面とされこれら2平面に電極が形成されると共に
その電極の形成された平面に平行に分極された圧電素子
を少なくとも3個以上並べた圧電素子群を設け、この圧
電素子群の各圧電素子に同時に振動を発生させることに
よりその平面上で接する移動体を一方向に搬送させこれ
に次いでその搬送方向とは逆方向に前記圧電素子の変形
を駆動される圧電素子の数が駆動されない圧電素子の数
を超えない範囲内で順次元へ復帰させる移動体搬送制御
手段を設けた。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明においては、移動体搬送制
御手段を用いて圧電素子の電極間に電圧を印加し、その
圧電素子の作用部に第1振動方向の速度と、この速度よ
りも小さな第2振動方向の速度とを発生させ、移動体を
第2振動方向へ送るようにしたので、従来よりも構成が
単純な駆動機構を実現することができ、しかも、これに
より紙のように比較的軽量な移動体を搬送する装置の小
型化、軽量化、低価格化を図ることが可能となる。
【0014】請求項2記載の発明においては、移動体搬
送制御手段を用いて圧電素子に厚みすべり振動モードを
発生させると共に、基板に厚みすべり振動モードに同期
した定在波屈曲振動モードを発生させることにより、移
動体を一方向に搬送するようにしたので、比較的重い移
動体においても確実に搬送することが可能となり、しか
も、従来に比べて装置の小型化を図ることができる。
【0015】請求項3記載の発明においては、移動体搬
送制御手段を用いて圧電素子群の各圧電素子に同時に振
動を発生させ、その圧電素子の平面上で接する移動体を
一方向に搬送させ、これに次いで、その搬送方向とは逆
方向に圧電素子の変形を、1個ずつ順次元の形へ復帰さ
せるようにしたので、請求項1記載の発明よりもその搬
送力を確実にアップさせることが可能となり、しかも、
請求項2記載の発明よりも単純な構成となっているた
め、小型化、軽量化、低価格化を図ることができる。
【0016】請求項4記載の発明においては、移動体搬
送制御手段を用いて圧電素子群の各圧電素子に同時に振
動を発生させ、その圧電素子の平面上で接する移動体を
一方向に搬送させ、これに次いで、その搬送方向とは逆
方向に圧電素子の変形を駆動される圧電素子の数が駆動
されない駆動圧電素子の数を超えない範囲内で順次元へ
復帰させるようにしたので、請求項3記載の発明と同様
な効果を得ることができる。
【0017】
【実施例】請求項1記載の発明の一実施例を図1〜図3
に基づいて説明する。図1は、厚みすべり方向の変位を
利用したスロー&クイック方式の搬送装置の一例を示す
ものである。この搬送装置には、基板1上に一端が固定
され他端が作用部2aとされた圧電素子(ピエゾ素子)
2が設けられている。この圧電素子2は、両端が互いに
平行な平面とされこれら2平面には電極3a,3bが形
成されている。また、その圧電素子2は、矢印Pに示す
ように、電極3a,3bの形成された平面に平行に分極
されている。前記圧電素子2の一方の電極3a側には、
移動体としての搬送物4が接して設けられている。そし
て、このような搬送装置には、図示しない移動体搬送制
御手段が設けられている。この移動体搬送制御手段は、
前記圧電素子2の電極3a,3b間に電圧を印加し、そ
の作用部2aに第1振動方向Xの速度の駆動力と、この
第1振動方向Xの速度よりも小さな第2振動方向Yの速
度の駆動力とを発生させ、前記搬送物4を第2振動方向
Yへ送る働きがある。
【0018】このような構成において、移動体搬送制御
手段を用いて搬送物4を移動させる方法を図1(a)〜
(c)に基づいて説明する。今、圧電素子2の両端の電
極3a,3bに電圧Vをゆっくりと印加する。これによ
り、電極3a上に置かれた搬送物4は、作用部2aの変
形と共にY方向に移動する。この動作に次いで、電圧の
印加を止めて圧電素子2を元の位置に急速にX方向に戻
す。この時、動摩擦係数は静摩擦係数よりも小さいた
め、搬送物4は移動した後の位置からは動かず、圧電素
子2の作用部2aの変形のみを元の位置に戻すことがで
きる。このような一連の動作を繰り返して行うことによ
り、搬送物4をY方向に移動させることが可能となる。
【0019】図2は、圧電素子2の分極方向の様子を示
すものである。この場合、分極の方向は一層毎にX或い
はY方向に逆転して配設されている。このように順次逆
転して配置するには、分極用の電極3a,3bを一層毎
に設け、印加電圧の+、−を交互に逆転すればよい。具
体的な例としては、PZTの圧電歪定数d15は、約60
0×10~12m/V なので、1層の厚み0.01cmの
ものを100層積層し、各層に50V印加した場合、厚
みすべり方向に3μmの変位を得ることができる。この
ように1KHz程度でゆっくりと変形させ、50KHz
程度で急速に元の位置に戻すことにより、毎秒3mm程
度の速さで搬送物例えば紙を搬送させることができる。
従って、このように分極方向を逆転させることにより、
厚みすべり方向の変位を一段と大きくさせることができ
る。
【0020】次に、上述した実施例の応用例について説
明する。図3は、圧電素子2の長さ方向の変位を利用し
たスロー&クイック方式の搬送装置の例を示すものであ
る。この場合、圧電素子2の一端を基台5の側面に固定
し、他端の作用部2a側にレバー6を取付け、このレバ
ー6の一端に搬送物4を置くように配置することによ
り、Y方向に搬送するようにしたものである。この場合
にも、移動体搬送制御手段により、図3(b)では圧電
素子2の長さ方向にゆっくりと変形(伸び方向Y)をさ
せ、図3(c)ではその伸びと反対方向に急速に変形
(縮む方向X)させることにより、搬送物4をY方向に
移動させることができる。
【0021】また、図4は、他の応用例を示すものであ
る。この場合、圧電素子2の作用部2aにレバー7を取
付けることにより、図3とは逆方向に変位を拡大して搬
送物4を移動させることが可能となる。
【0022】上述したように、移動体搬送制御手段を用
いて搬送物4を移動させることにより、紙のように比較
的軽量な移動体を搬送する装置の小型化、軽量化、低価
格化を図ることが可能となる。しかも、この場合、従来
よりも構成が単純な駆動機構を実現することが可能とな
る。
【0023】次に、請求項2記載の発明の一実施例を図
5に基づいて説明する。ここでは、移動体搬送制御手段
の動作内容を変えたものである。すなわち、本実施例に
おける移動体搬送制御手段では、圧電素子2に厚みすべ
り振動モードを発生させると共に、基板1にその厚みす
べり振動モードに同期した定在波屈曲振動モードを発生
させることにより搬送物4を一方向に搬送させる働きが
ある。図5(a)は搬送台8上に置かれた搬送物4が圧
電素子2と接触する前の状態を示すものであり、図5
(b)は移動体搬送制御手段の作用により圧電素子2の
作用部2aを変形させ、搬送物4を一方向に移動させる
時の様子を示すものである。
【0024】このようにして搬送させることにより、請
求項1記載の発明の実施例で述べた搬送物4の場合より
も比較的重い搬送物4においても確実に搬送させること
が可能となり、しかも、これにより従来に比べて装置の
小型化を図ることが可能となる。
【0025】次に、請求項3,4記載の発明の一実施例
を図6及び図7に基づいて説明する。本実施例の場合に
も、請求項2記載の発明と同様に、移動体搬送制御手段
の動作内容を変えたものである。すなわち、基板1上に
は圧電素子2が少なくとも3個以上(ここでは、5個)
並べられており、これにより圧電素子群9を形成してい
る。この場合、移動体搬送制御手段は、圧電素子群9の
各圧電素子2に同時に振動を発生させることによりその
平面上で接する搬送物体4を一方向Yに搬送させ、これ
に次いで、その搬送方向Yとは逆方向Xに圧電素子2の
変形を、1個ずつ順次元の形へ復帰させる働きがある。
【0026】図6(a)は圧電素子群9の駆動前の状態
を示し、図6(b)はその駆動後の状態を示すものであ
り、作用部2aの変形によりこの上部に置かれた搬送物
体4はY方向に移動する。その後、図6(c)に示すよ
うに、駆動を解除し圧電素子2を1個ずつX方向に戻
す。この時、搬送物4は残りの動かない圧電素子2との
静摩擦係数により固定されている。このようにして全て
の圧電素子2を元の位置へ戻した後、再び、圧電素子群
9を同時に駆動して動かすことにより搬送物4をY方向
に移動させることができる。
【0027】図7は、図6の応用例を示すものであり、
前述した図3の場合と同様に、長さ方向の変位を利用し
たものである。基台5の側面には各ブロック毎に圧電素
子群9が取付けられている。この場合、各ブロック毎に
圧電素子群9は搬送方向に少なくとも3個以上並べられ
て設けられており、上述した移動体搬送制御手段により
圧電素子群9を同時に駆動させ、1個ずつ復帰させるこ
とにより、搬送物4を移動させることが可能となる。
【0028】上述したように、移動体搬送制御手段を用
いて圧電素子群9を同時に駆動させ、これに次いで、搬
送方向とは逆方向に1個ずつ圧電素子2を順次元の形へ
復帰させることにより、請求項1記載の発明よりもその
搬送力を確実にアップさせることが可能となる。しか
も、この場合、請求項2記載の発明よりも単純な構成と
なっているため、小型化、軽量化、低価格化をより一段
と図ることができる。
【0029】また、本実施例においては移動体搬送制御
手段の中の搬送物体4を一方向に搬送させた後の処理に
おいて、圧電素子2を1個ずつ元の位置に復帰させてい
ったがこれに限るものではなく、その搬送方向とは逆方
向に圧電素子2の変形を、駆動される圧電素子2の数が
駆動されない圧電素子2の数を超えない範囲内で順次元
へ復帰させるように動作させても、前述した1個ずつ復
帰させる場合と同様な効果を得ることができる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、両端が互いに平
行な平面とされこれら2平面に電極が形成されると共に
その電極の形成された平面に平行に分極された圧電素子
を設け、この圧電素子の一端を基板上に固定し他端を移
動体と接する作用部として配設し、前記圧電素子の電極
間に電圧を印加することにより前記作用部に第1振動方
向の速度とこの速度よりも小さな第2振動方向の速度と
を発生させ前記移動体を前記第2振動方向へ送る移動体
搬送制御手段を設けたので、従来よりも構成が単純な駆
動機構を実現することができ、しかも、これにより紙の
ように比較的軽量な移動体を搬送する装置の小型化、軽
量化、低価格化を図ることができるものである。
【0031】請求項2記載の発明は、両端が互いに平行
な平面とされこれら2平面に電極が形成されると共にそ
の電極の形成された平面に平行に分極された圧電素子を
設け、この圧電素子の一端を基板上に固定し他端を移動
体と接する作用部として配設し、前記圧電素子に厚みす
べり振動モードを発生させると共に前記基板に前記厚み
すべり振動モードに同期した定在波屈曲振動モードを発
生させることにより前記移動体を一方向に搬送する移動
体搬送制御手段を設けたので、移動体を一方向に搬送す
るようにしたので、比較的重い移動体においても確実に
搬送することが可能となり、しかも、従来に比べて装置
の小型化を図ることができる。
【0032】請求項3記載の発明は、両端が互いに平行
な平面とされこれら2平面に電極が形成されると共にそ
の電極の形成された平面に平行に分極された圧電素子を
少なくとも3個以上並べた圧電素子群を設け、この圧電
素子群の各圧電素子に同時に振動を発生させることによ
りその平面上で接する移動体を一方向に搬送させこれに
次いでその搬送方向とは逆方向に前記圧電素子の変形を
1個ずつ順次元の形へ復帰させる移動体搬送制御手段を
設けたので、請求項1記載の発明よりもその搬送力を確
実にアップさせることができ、しかも、請求項2記載の
発明よりも単純な構成となっているため、小型化、軽量
化、低価格化を図ることができるものである。
【0033】請求項4記載の発明は、両端が互いに平行
な平面とされこれら2平面に電極が形成されると共にそ
の電極の形成された平面に平行に分極された圧電素子を
少なくとも3個以上並べた圧電素子群を設け、この圧電
素子群の各圧電素子に同時に振動を発生させることによ
りその平面上で接する移動体を一方向に搬送させこれに
次いでその搬送方向とは逆方向に前記圧電素子の変形を
駆動される圧電素子の数が駆動されない圧電素子の数を
超えない範囲内で順次元へ復帰させる移動体搬送制御手
段を設けたので、請求項3記載の発明と同様な効果を得
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例である搬送装置
の動作説明図である。
【図2】圧電素子の積層状態及びその電圧印加状態を示
す構成図である。
【図3】請求項1記載の発明の応用例を示すものであ
り、長さ方向の変位を利用したスロー&クイック方式の
搬送装置の動作説明図である。
【図4】請求項1記載の発明の他の応用例を示す構成図
である。
【図5】請求項2記載の発明の一実施例である搬送装置
の動作説明図である。
【図6】請求項3記載の発明の一実施例である搬送装置
の動作説明図である。
【図7】請求項4記載の発明の一実施例である長さ方向
の変位を利用したスロー&クイック方式の搬送装置の動
作説明図である。
【符号の説明】
1 基板 2 圧電素子 2a 作用部 3a,3b 電極 4 移動体 9 圧電素子群 X 第1振動方向 Y 第2振動方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 淳一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 加藤 知己 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 秋山 善一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端が互いに平行な平面とされこれら2
    平面に電極が形成されると共にその電極の形成された平
    面に平行に分極された圧電素子を設け、この圧電素子の
    一端を基板上に固定し他端を移動体と接する作用部とし
    て配設し、前記圧電素子の電極間に電圧を印加すること
    により前記作用部に第1振動方向の速度とこの速度より
    も小さな第2振動方向の速度とを発生させ前記移動体を
    前記第2振動方向へ送る移動体搬送制御手段を設けたこ
    とを特徴とする搬送装置。
  2. 【請求項2】 両端が互いに平行な平面とされこれら2
    平面に電極が形成されると共にその電極の形成された平
    面に平行に分極された圧電素子を設け、この圧電素子の
    一端を基板上に固定し他端を移動体と接する作用部とし
    て配設し、前記圧電素子に厚みすべり振動モードを発生
    させると共に前記基板に前記厚みすべり振動モードに同
    期した定在波屈曲振動モードを発生させることにより前
    記移動体を一方向に搬送する移動体搬送制御手段を設け
    たことを特徴とする搬送装置。
  3. 【請求項3】 両端が互いに平行な平面とされこれら2
    平面に電極が形成されると共にその電極の形成された平
    面に平行に分極された圧電素子を少なくとも3個以上並
    べた圧電素子群を設け、この圧電素子群の各圧電素子に
    同時に振動を発生させることによりその平面上で接する
    移動体を一方向に搬送させこれに次いでその搬送方向と
    は逆方向に前記圧電素子の変形を1個ずつ順次元の形へ
    復帰させる移動体搬送制御手段を設けたことを特徴とす
    る搬送装置。
  4. 【請求項4】 両端が互いに平行な平面とされこれら2
    平面に電極が形成されると共にその電極の形成された平
    面に平行に分極された圧電素子を少なくとも3個以上並
    べた圧電素子群を設け、この圧電素子群の各圧電素子に
    同時に振動を発生させることによりその平面上で接する
    移動体を一方向に搬送させこれに次いでその搬送方向と
    は逆方向に前記圧電素子の変形を駆動される圧電素子の
    数が駆動されない圧電素子の数を超えない範囲内で順次
    元へ復帰させる移動体搬送制御手段を設けたことを特徴
    とする搬送装置。
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