JPH05104327A - 鋸盤における切粉除去装置 - Google Patents

鋸盤における切粉除去装置

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JPH05104327A
JPH05104327A JP26365391A JP26365391A JPH05104327A JP H05104327 A JPH05104327 A JP H05104327A JP 26365391 A JP26365391 A JP 26365391A JP 26365391 A JP26365391 A JP 26365391A JP H05104327 A JPH05104327 A JP H05104327A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋸盤における鋸刃に付着した切粉の除去を常
に確実に行なうことのできる切粉除去装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去する
装置にして、上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジングに、上
記鋸刃に対して接近離反する方向へ移動可能の清掃具支
持部材を設け、この清掃具支持部材に支持された清掃具
と前記鋸刃とのオーバラップ量が常にほぼ適正量に保持
されるように、上記清掃具と鋸刃のオーバラップ量を調
整するオーバラップ量調整装置を設けてなるものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば帯鋸盤、丸鋸盤
のごとき鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去する装
置に係り、さらに詳細には、上記鋸刃に付着した切粉を
除去するための例えばブラシのごとき清掃具と上記鋸刃
とのオーバラップ量を常にほぼ適正量に保持して切粉の
除去を確実に行なうことのできる切粉除去装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、鋸盤における鋸刃に付着した切粉
を除去する装置として、回転自在に設けた円形状のワイ
ヤブラシと上記鋸刃とをオーバラップせしめ、このワイ
ヤブラシを回転することによって上記鋸刃から切粉を除
去するように構成してある。
【0003】上記ワイヤブラシは、摩耗が激しいため
に、長時間の使用時には鋸刃からの切粉の除去が充分に
行なわれなくなることがある。したがって従来は、作業
者が前記ワイヤブラシの摩耗量を目視し、ワイヤブラシ
が摩耗する毎に、鋸刃に対するワイヤブラシのオーバラ
ップ量を調整している。そして、ワイヤブラシが使用限
界まで摩耗したときに、上記ワイヤブラシを新品と交換
するものである。
【0004】上述のごとく、作業者がワイヤブラシと鋸
刃とのオーバラップ量を調節する構成においては、オー
バラップ量を適正量に保持するには作業者の個人差があ
り、また時によっては調節忘れがあるので、例えば特開
平1−177912号公報(以下、単に先行例と称す)
に示されるように、ワイヤブラシの摩耗量検出と、鋸刃
に対するワイヤブラシのオーバラップ量の調整を自動的
に行なおうとする技術が開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記先行例において
は、ワイヤブラシが鋸刃から切粉の除去を行なっている
位置から、摩耗量測定位置へワイヤブラシを移動せしめ
ることによってワイヤブラシの摩耗量を自動的に検出
し、かつ摩耗量測定後に、摩耗量に応じて鋸刃に対する
ワイヤブラシの位置を調節することにより、オーバラッ
プ量を自動的に調節し得るので、鋸刃からの切粉の除去
を自動的に行なう構成として有効である。
【0006】しかし、先行例においても、さらに改良す
べき点がある。すなわち、使用する鋸刃の種類やワーク
の切削条件の変化等によってワイヤブラシの摩耗量が異
なるので、ワイヤブラシがあまり摩耗しないにも拘らず
摩耗量を定期的に検出する無駄がある場合があり、また
ワイヤブラシが鋸刃から切粉を除去しない程に摩耗した
にも拘らず鋸刃とワイヤブラシとのオーバラップ量が調
節されない場合があるので、ワイヤブラシの摩耗量を検
出する時期を適正に設定することが中々厄介であるとい
う問題点がある。
【0007】本発明は、上述のごとき従来の問題に鑑み
てなされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】従来の問題に鑑み、本発
明は、鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去する装置
にして、上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジングに、上記鋸
刃に対して接近離反する方向へ移動可能の清掃具支持部
材を設け、この清掃具支持部材に支持された清掃具と前
記鋸刃とのオーバラップ装置が常にほぼ適正量に保持さ
れるように、上記清掃具と鋸刃のオーバラップ量を調整
するオーバラップ量調整装置を設けてなるものである。
【0009】
【作用】上記構成において、鋸刃ハウジングに支持され
た清掃具支持部材を鋸刃に接近する方向へ移動せしめ、
この清掃具支持部材に支持された清掃具と鋸刃とをオー
バラップさせることにより、鋸刃に付着している切粉を
上記清掃具によって除去することができる。前記鋸刃と
清掃具とのオーバラップ量は、オーバラップ量調整装置
によって常にほぼ適正量に保持されるので、鋸刃からの
切粉の除去は常に正確に行なわれるものである。
【0010】
【実施例】以下本発明の実施例を説明するに、先ず理解
を容易にするために、鋸盤の全体的構成について概略的
に説明する。
【0011】なお、鋸盤の全体的構成として、本実施例
においては横型帯鋸盤の場合について例示し説明するけ
れども、本発明は、横型帯鋸盤に限ることなく竪型帯鋸
盤は勿論のこと、丸鋸刃を使用する丸鋸盤やハクソー等
にも容易に実施し得るものである。
【0012】さて、図6を参照するに、鋸盤の一例とし
ての横型帯鋸盤1は、箱状の基台3を備えてなり、この
基台3には被削材Wを支持するためのワークテーブル5
が設けてあると共に、被削材Wをワークテーブル5上の
所定位置に固定するために一対の固定用バイス7a,7
bが設けてある。なお、一方の固定用バイス7aは不動
であり、他方の固定用バイス7bは一方の固定用バイ7
aに対して接近離反する左右方向(図6において左右方
向)へ移動可能である。また、上記ワークテーブル5は
基台3の一部を構成するものである。
【0013】上記基台3にはヒンジシャフト9を介して
上下方向に揺動自在な鋸刃ハウジング11が設けてあ
る。上記鋸刃ハウジング11を揺動させるために、基台
3の適宜位置には昇降用シリンダ13が設けてあり、こ
の昇降用シリンダ13から上方向へ突出自在なピストン
ロッド15は鋸刃ハウジング11の適宜位置に連結して
ある。なお、基台3に対して鋸刃ハウジング11を上下
動させるための構成としては、上記構成の他に基台3に
ガイドポストを立設し、このガイドポストに案内された
鋸刃ハウジング11が上下動される構成としても差し支
えないものである。
【0014】上記鋸刃ハウジング11内には駆動ホイー
ル19、従動ホイール17が回転自在に設けてあり、こ
の駆動、従動ホイール19,17にはエンドレス状の鋸
刃21が掛回してある。上記駆動ホイール19は回転装
置(図示省略)に連動連結してある。
【0015】前記ワークテーブル5に支持された被削材
Wに対して、鋸刃21をほぼ垂直に保持するために、鋸
刃ハウジング11に取付けたビーム部材23には、一対
の鋸刃ガイド25a,25bが位置調節自在に設けてあ
る。なお、一方の鋸刃ガイド25aは不動であり、他方
の鋸刃ガイド25bは一方の鋸刃ガイド25aに接近、
離反する左右方向へ移動可能である。
【0016】上記構成により、一対の固定バイス7a,
7bを接近させることにより、被削材Wをワークテーブ
ル5の所定位置に固定せしめる。そして、回転装置を適
宜に操作して駆動、従動ホイール19,17を回転さ
せ、帯鋸刃21を走行駆動させると共に、昇降用シリン
ダ13を適宜に操作して鋸刃ハウジング11を下方向へ
揺動させる。これによって、一対の鋸刃ガイド25a,
25bによって被削材Wに対して垂直に保持され案内さ
れる鋸刃21により、被削材Wの切削加工が行われるも
のである。
【0017】被削材Wを切削することによって鋸刃21
に付着した切粉を除去するために鋸刃ハウジング11に
は切粉除去装置27が設けてある。
【0018】図1,図2を参照するに、前記切粉除去装
置27は、鋸刃21を支承した前記鋸刃ハウジング11
に装着してある。
【0019】より詳細には、鋸刃ハウジング11の適宜
位置には複数のボルトを介してモータブラケット29が
取付けてあり、このモータブラケット29にはモータ3
1が適宜に装着してあると共にガイドブラケット33が
一体的に取付けてある。
【0020】上記ガイドブラケット33には、清掃具支
持部材35が支持されており、この清掃具支持部材35
には清掃具37が回転自在に支承されている。この清掃
具37は、前記鋸刃21に付着している切粉を除去する
作用をなすもので、例えばプラスチックスまたは適宜の
ゴムあるいは軟質の金属等により円盤状に形成したも
の、或は円形状の樹脂性ブラシ、ワイヤブラシ等よりな
るものであって、前記清掃具支持部材35に回転自在に
備えた出力回転軸39に着脱交換自在に取付けてある。
【0021】前記清掃具支持部材35は、前記モータ3
1の回転を前記出力回転軸39へ伝達するための回転伝
達軸41を回転自在に備えており、この回転伝達軸41
は、自在継手43を介してモータ31の出力軸45に連
動連結してある。なお、回転伝達軸41から出力回転軸
39への回転の伝達は、例えばベベルギア等を介して行
なわれるものである。
【0022】上記構成において、鋸刃21に対して清掃
具37の外周縁の1部をオーバラップせしめ、かつモー
タ31により上記清掃具37を回転することにより、鋸
刃21に付着した切粉の除去が行なわれ得ることが理解
されよう。
【0023】前記鋸刃21に対する前記清掃具37のオ
ーバラップ量を調節するために、オーバラップ量調整装
置が設けられていると共に、前記清掃具支持部材35
は、前記鋸刃21に対して接近離反する方向へ移動自在
に設けられている。
【0024】より詳細には、前記ガイドブラケット33
には、上記清掃具支持部材35に備えた複数のガイドロ
ーラ47を介して鋸刃21に対して接近離反する方向へ
案内するための円弧状のガイド孔49が設けてあると共
に、円弧状のラック51が設けてある。そして、このラ
ック51には、上記清掃具支持部材35に装着した適宜
モータ53によって駆動されるピニオン55が噛合して
ある。
【0025】したがって、上記モータ53を適宜に制御
することにより、清掃具支持部材35をガイド孔49、
ラック51に沿って移動することができ、鋸刃21に対
して接近離反する方向へ移動することにより、鋸刃21
に対する清掃具37のオーバラップ量を調節し得ること
が理解されよう。
【0026】前記鋸刃21に対する清掃具37のオーバ
ラップ量を常にほぼ適正量に保持するように、前記オー
バラップ量調整装置は清掃具37を検出するセンサを備
えている。より詳細には、前記鋸刃21に近接してガイ
ドブラケット33には、前記清掃具37の外周縁を検出
するためのセンサ57が設けられている。
【0027】上記センサ57は、接触スイッチ、近接ス
イッチや光学系検出器等の適宜のセンサよりなるもので
あって、清掃具37の摩耗を検出すると、制御装置(図
示省略)を介して、前記モータ53の回転、停止を制御
する機能を有するものである。すなわち、清掃具37が
摩耗して鋸刃21に対するオーバラップ量が適正量より
減少すると、上記清掃具37の摩耗による上記オーバラ
ップ量の減少が前記センサ57によって検出され、前記
モータ53が駆動されて、清掃具支持部材35が鋸刃2
1に接近する方向へ移動される。そして、上記鋸刃21
に対する清掃具37のオーバラップ量が適正量に調節さ
れると、前記センサ57が清掃具37の外周縁が適正位
置まで送り込まれたことを検出し、前記モータ53を停
止すべく機能するものである。
【0028】上記説明より既に理解されるように、本実
施例によれば、鋸刃21に対する清掃具37のオーバラ
ップ量は常にほぼ適正量に調整制御されるものである。
【0029】前記清掃具37が使用限界値にまで摩耗し
たことを検出するために、前記ガイドブラケット33に
は、センサ59が設けてある。このセンサ59は、例え
ばリミットスイッチや近接スイッチ等よりなるものであ
って、前記清掃具支持部材35が鋸刃21に最接近した
ときに清掃具支持部材35によって作動されるものであ
る。
【0030】したがって上記センサ59が作動されたと
きは、清掃具37が使用限界値まで摩耗したときである
ので、上記センサ59が作動したときには清掃具37を
新品と取り換える必要があるものである。
【0031】既に理解されるように、本実施例によれ
ば、鋸刃21に対する清掃具37のオーバラップ量を常
に適正量に保持できるので、鋸刃21からの切粉の除去
を常に確実に行ない得るものである。また、清掃具37
が使用限界値まで摩耗したときにはセンサ59によって
検出されるので、清掃具37の摩耗過度により鋸刃21
からの切粉の除去が不可能になるがごとき問題はない。
【0032】ところで、前記実施例においては、鋸刃2
1に対して清掃具支持部材35を接近離反する方向へ移
動する構成として、ラック51、ピニオン55、モータ
53を採用した構成が例示してあるけれども、前記構成
に限ることなく、例えば想像線で示すように流体圧シリ
ンダ61などのごとき適宜のアクチュエータを用いるこ
とも可能である。
【0033】また前記実施例においては、鋸刃21に対
する清掃具37のオーバラップ量をほぼ適正量に保持す
るために、鋸刃21に近接した位置にセンサ57を設け
た構成を例示した。しかし、前記実施例に限ることな
く、その他の態様であっても可能である。
【0034】すなわち、鋸刃21に対する清掃具37の
オーバラップ量が大きくなると、モータ31の負荷が大
きくなり、上記オーバラップ量が小さくなると、モータ
31の負荷が小さくなるので、モータ31の負荷を検出
する構成であっても、鋸刃21に対する清掃具37のオ
ーバラップ量を常にほぼ適正量に保持する構成とするこ
とも可能である。
【0035】より具体的には、図1に想像線で示すよう
に、モータ31の負荷を検出するために電流検出器63
を設け、前記清掃具37の摩耗があまり進行しない程度
の一定時間毎に前記電流検出器63の検出値と予じめ設
定した設定許容値とを比較する。この場合、検出値が設
定許容値より大の場合には鋸刃21に対する清掃具37
のオーバーラップ量が大であるので、前記モータ53あ
るいは流体圧シリンダ61を作動して、清掃具支持部材
35を鋸刃21から離反する方向に移動する。また、検
出値が設定許容値より小の場合は前記オーバラップ量が
小であるので、上述とは逆に、清掃具支持部材35を鋸
刃21に接近する方向へ移動する。
【0036】そして、前記検出値と設定許容値が等しく
なったときに清掃具支持部材35の移動を停止すること
により、鋸刃21に対する清掃具37のオーバラップ量
はほぼ適正量に保持されることとなる。
【0037】したがって、モータ31の負荷を検出して
鋸刃21に対する清掃具37のオーバラップ量を調整す
る構成であっても、前記実施例と同様の効果を奏し得る
ものである。
【0038】図3は、本発明の別の実施例を概略的に示
すものである。この実施例においては、清掃具37を回
転自在に支承した清掃具支持部材35を、枢軸65を介
してブラケット29に揺動自在に枢支し、前記清掃具3
7を回転するために上記清掃具支持部材35に装着した
モータ31の自重を利用して、上記清掃具37を鋸刃2
1の方向へ付勢する構成としたものである。そして、鋸
刃21に対する清掃具37のオーバラップ量を常にほぼ
適正量に保持するために、清掃具37の外周縁に当接し
て鋸刃21の方向への清掃具37の移動を制限するため
の制限部材67を設けてある。
【0039】この制限部材67は、前記ブラケット29
に設けられ、かつ鋸刃21に近接して配置してある。こ
の制限部材67は、前記清掃具37の外周縁に当接し
て、鋸刃21に対する清掃具37のオーバラップ量を常
にほぼ適正量に保持する機能を奏するもので、この実施
例においては板状部材にて例示してあるけれども、回転
自在なローラ、前記実施例との関係においてはリミット
スイッチ等であっても良いものである。
【0040】既に理解されるように、この実施例におい
ては、清掃具37が摩耗すると、モータ31の自重によ
り自動的に鋸刃21の方向へ摩耗量分だけ移動され、清
掃具37が常に制限部材67に当接した状態に保持され
て、鋸刃21に対する清掃具37のオーバラップ量は常
にほぼ適正量に保持されるものである。
【0041】なお、本実施例においても、清掃具37の
使用限界値を検出するためのセンサ59を設けて、清掃
具37が使用限界値に摩耗したときには、上記摩耗を検
出し得るものである。
【0042】図4はさらに別の実施例を示すもので、こ
の実施例は、次のごとく構成してある。すなわち、鋸刃
ハウジング11の下部に設けたガイドブラケット69に
円弧状のガイド孔71が設けてあると共に清掃具37の
制限部材73が設けてある。そして、清掃具37の回転
軸を回転自在に支承したカバー75が前記ガイド孔71
に沿って移動自在に設けてあり、このカバー75に、清
掃具37を鋸刃21の方向へ付勢するための重り77が
設けてある。なお、この重り77は補助的なものであ
り、カバー75の自重が利用し得る場合には省略するこ
とも可能である。
【0043】既に理解されるように、この実施例におい
ては、重り77の自重によって清掃具37が鋸刃21の
方向へ付勢され、上記清掃具37が制限部材73に当接
することにより、鋸刃21に対する上記清掃具37のオ
ーバラップ量を常にほぼ適正量に保持し得るものであ
る。
【0044】ところで、清掃具37を鋸刃21の方向へ
付勢する構成として、上記実施例のごとく構成部材自体
の自重を利用する構成に代えて、例えばスプリング、ゼ
ンマイ等のごとき弾性部材を利用する構成とすることも
可能である。より具体的には、図3に想像線で示すよう
に、ブラケット29と清掃具支持部材35との間に、ス
プリング79等を張設する構成とすることも可能なもの
である。
【0045】前述の実施例は、例えば回転ブラシ等を清
掃具37として採用した実施例についてのみ説明したけ
れども、清掃具37は必ずしも回転する必要はないもの
である。
【0046】図5は、ブラシのごとき清掃具81を揺動
自在に設けた場合の実施例を示すものである。この実施
例においては、ヒンジ軸83を中心として、鋸刃21に
対し接近離反する方向へ揺動自在に設けた清掃具支持部
材85の先端部に、上記清掃具81を着脱交換自在に備
えた揺動部材87をヒンジ軸89を介して揺動自在に枢
支してある。そして、上記揺動部材87の下部に設けた
スリット87Sには、清掃具支持部材85に支持された
モータ91によって偏心回転されるクランクピン93が
係合してある。
【0047】そして、前記清掃具支持部材85を揺動す
るために、清掃具支持部材85に備えたギア95に、モ
ータ97によって回転されるピニオン99が噛合してあ
る。
【0048】したがって、この実施例においては、モー
タ91の駆動によって清掃具81を矢印A方向へ揺動す
ることにより、鋸刃21に付着している切粉を除去する
ことができるものである。またモータ97を適宜に駆動
して清掃具支持部材85を矢印B方向に位置制御するこ
とにより、鋸刃21に対する清掃具81のオーバラップ
量を調整し得るものである。この場合、例えばモータ9
1の負荷を検出することにより鋸刃21に対する清掃具
81のオーバラップ量がほぼ適正量であるか否かの検出
を行なうことができ、上記オーバラップ量を常にほぼ適
正量に保持することは容易に実施し得るものである。
【0049】
【発明の効果】以上のごとき実施例の説明より理解され
るように、本発明によれば、鋸刃21に対する清掃具3
7のオーバラップ量を常にほぼ適正量に保持し得るの
で、鋸刃21に付着した切粉の除去を常に確実に行ない
得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2におけるI−I矢視図である。
【図2】図6におけるII矢視部分の拡大詳細図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す説明図である。
【図4】本発明のまた別の実施例を示す説明図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例を示す説明図であ
る。
【図6】鋸盤の1実施例を示す全体図である。
【符号の説明】
11 鋸刃ハウジング 21 鋸刃 35 清掃具支持部材 37 清掃具 57 センサ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去
    する装置にして、上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジング
    に、上記鋸刃に対して接近離反する方向へ移動可能の清
    掃具支持部材を設け、この清掃具支持部材に支持された
    清掃具と前記鋸刃とのオーバラップ量が常にほぼ適正量
    に保持されるように、上記清掃具と鋸刃のオーバラップ
    量を調整するオーバラップ量調整装置を設けてなること
    を特徴とする鋸盤における切粉除去装置。
  2. 【請求項2】 鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去
    する装置にして、上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジング
    に、上記鋸刃に接近する方向へ付勢して清掃具支持部材
    を設け、この清掃具支持部材に回転自在に支持された清
    掃具と前記鋸刃とのオーバラップ量が常にほぼ適正量に
    保持されるように、上記清掃具に当接して前記鋸刃へ近
    接する方向への前記清掃具支持部材の移動を制限するた
    めの制限部材を前記鋸刃に近接した位置に設けてなるこ
    とを特徴とする鋸盤における切粉除去装置。
  3. 【請求項3】 清掃具支持部材が鋸刃に最接近したこと
    を検出して、清掃具が使用限界値にまで摩耗したことを
    検出するセンサを設けてなることを特徴とする請求項1
    又は2に記載の鋸盤における切粉除去装置。
  4. 【請求項4】 鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去
    する装置にして、上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジング
    に、上記鋸刃に対して接近離反する方向へ移動可能の清
    掃具支持部材を設け、この清掃具支持部材に支持された
    清掃具と前記鋸刃とのオーバラップ量が常にほぼ適正量
    に保持されるように、前記清掃具支持部材の前記鋸刃方
    向への送り量を調整する送り量調整装置を設けると共
    に、この送り量調整装置を制御するために前記清掃具と
    鋸刃とのオーバラップを検出するオーバラップ検出装置
    を設けてなることを特徴とする鋸盤における切粉除去装
    置。
  5. 【請求項5】 鋸盤における鋸刃に付着した切粉を除去
    する装置にして、上記鋸刃を支持した鋸刃ハウジング
    に、上記鋸刃に対して接近離反する方向へ移動調節自在
    の清掃具支持部材を設け、この清掃具支持部材に支持さ
    れた清掃具と前記鋸刃とのオーバラップ量をほぼ適正量
    に調整するために、前記鋸刃に対する清掃具のオーバラ
    ップ量を制限する制限部材を、前記鋸刃ハウジング側に
    設けてなることを特徴とする鋸盤における切粉除去装
    置。
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