JP4278919B2 - 帯鋸盤の切粉除去装置及び切粉除去方法 - Google Patents

帯鋸盤の切粉除去装置及び切粉除去方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鋼材などのワークを切削する帯鋸刃の歯先部に付着した切粉を回転ブラシで除去する帯鋸盤の切粉除去装置及び切粉除去方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一対の鋸ホイールに掛回されたエンドレスの帯鋸刃を走行駆動させてワークを切削する帯鋸盤に設けられる切粉除去装置は、高速回転する回転ブラシの外周部を帯鋸刃の歯先部に定方向から定角度で喰い込ませるように接触させて、帯鋸刃の歯先部に付着した切粉をブラシ先端部で除去する。回転ブラシは円盤状のワイヤーブラシであるが、走行駆動する帯鋸刃の歯先部に喰い込ませるように接触させるためにブラシ先端は短期間に摩耗し、摩耗が進行したまま帯鋸刃に対して回転ブラシを同じ位置で回転を継続させると、ブラシ先端部と帯鋸刃との接触量が減少して切粉除去性能が低下するため、帯鋸刃の切削能力の低下や歯欠けを招くなどのトラブルが発生する。
【0003】
従来、一般的に回転ブラシの摩耗量は、帯鋸刃の歯先部に対する回転ブラシ外周部の喰い込み具合を作業者が目視により確認し、この目視確認に基づいて帯鋸刃に対する回転ブラシの相対位置を手動で調整することにより補正されている。しかし、作業員による手動調整は、作業性が悪く、かつ、不正確なため、調整不良から回転ブラシによる切粉除去性能が低下して、帯鋸刃の切削能力の低下や歯先の損傷を起こしがちである。そこで、回転ブラシ外周で接触スイッチや近接スイッチなどの検知部材を働かせて摩耗量を検出し、検出した摩耗量に応じて回転ブラシを帯鋸刃に接近移動させるといった自動調節の技術が特開平5−104327号公報などに開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
回転ブラシ外周部の摩耗量を直接に検出する接触スイッチなどの摩耗検出手段は、検出信号からブラシ摩耗量を演算する複雑な演算回路系や、演算された摩耗量に応じて回転ブラシを帯鋸刃に接近移動させる変位系などと併用されて機能するため、このような摩耗検出手段を備えた回転ブラシ摩耗量自動調整機能付き切粉除去装置は、複雑、コスト高となる不都合がある。また、回転ブラシの摩耗量を接触スイッチなどの検知部材で検出する場合は、回転ブラシが検知部材に接触することによる動力損失や、検知部材との接触により回転ブラシが摩耗を促進されて短寿命になる問題がある。
【0005】
本発明の目的は、回転ブラシの摩耗量に関係なく帯鋸刃の歯先部への回転ブラシの接触量を常に適正量に自動調整するようにした、簡単安価、かつ、回転ブラシの寿命の長い切粉除去装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的を達成するため、鋸フレーム内の一対の鋸ホイールに掛回されて走 行駆動する帯鋸刃に定方向から回転ブラシの外周部を接触させて、帯鋸刃の歯先部に付着した切粉を除去する帯鋸盤の切粉除去装置において、帯鋸刃に定方向か ら回転ブラシの外周が接近し基準位置に達したことを検出する光電センサーと、この光電センサーが回転ブラシの外周を検出した後に回転ブラシを前記基準位置から帯鋸刃側に定距離だけ接近させて回転ブラシ外周部を帯鋸刃の歯先部に接触させるブラシ駆動変位部とを具備し、前記光電センサーが前記鋸フレームに設けられた投光器と受光器からなることを特徴とする。
【0007】
具体的には、帯鋸盤においては、帯鋸刃は一対の鋸ホイールに掛回され、走行駆動して下降しながらワークを切削する。この帯鋸刃の歯先の走行軌道近くの定位置において、帯鋸刃の走行軌道に平行に光電センサーの一条の光線を照射すると共に、この光線を回転ブラシの外周が遮光するか否かで、回転ブラシの外周が帯鋸刃に所定距離の基準位置に到達したか否かを検出する。光電センサーで検出される回転ブラシ外周の基準位置は、帯鋸刃の歯先から1cm程度離隔した定位置であり、回転ブラシ外周の摩耗量に関係しない。ブラシ駆動変位部は、単数或いは複数の油圧シリンダなどのアクチュエータで、回転ブラシを帯鋸刃に近づけていき、基準位置で検知された後、その基準位置からさらに、帯鋸刃の歯先部に適正な喰い込み量で接触する予め設定された定距離だけ接近変位させる。この回転ブラシの基準位置からの帯鋸刃の歯先部への接近変位距離は常に一定であるため、簡単なメカニズムで高精度に回転ブラシの位置制御を行うことができる。
【0008】
光電センサーは、透過型センサーが適している。この光電センサーは、帯鋸刃に接近離隔する回転ブラシの往復路の任意の定位置に一条の光線を照射する、回転ブラシ基準位置検出専用のセンサーとしてもよいが、走行駆動する帯鋸刃が下降し、この帯鋸刃で切削されるワークとの距離が所定距離に達した帯鋸刃の位置を、ワーク切削動作の基準位置として検出する既存の光電センサーを兼用させることが可能であり、このように兼用させることで装置製作コストを抑えることができる。
【0009】
ブラシ駆動変位部の変位動作部は、帯鋸刃の歯先部に接触させた回転ブラシを帯鋸刃から定距離離隔し、光電センサーで検出されない退避位置に変位させると共に、退避した回転ブラシを元の切粉除去位置まで復帰させる役目を持つ。この変位動作部は、後述するように回転ブラシの変位を1つのアクチュエータで行うもの、或いは、2つの独立したアクチュエータで行うものが適用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1乃至図7を参照して説明する。
【0011】
図1は横型帯鋸盤の概要を示す正面図で、主要な構造はよく知られているため説明は省略する。
【0012】
この横型帯鋸盤における鋸フレーム5の図1で右側の鋸ガイド13と鋸ホイール11の間に、本発明の切粉除去装置30が設けられる。切粉除去装置30の具体的構造を図2及び図3に示す。切粉除去装置30の主体をなすブラシ駆動変位部50は、回転ブラシ40を回転駆動すると共に、帯鋸刃20に対して接近離隔すなわち変位させる。また、ブラシ駆動変位部50は、帯鋸盤に使用されている既存の光電センサー15で円盤状の回転ブラシ40の外周を検出して、回転ブラシ40の帯鋸刃20に対する接近離隔の動作を制御する。
【0013】
ブラシ駆動変位部50は、光電センサー15で外周を検出された回転ブラシ40を、走行駆動する帯鋸刃20に定方向から定角度で接近させ、回転ブラシ40の外周部を帯鋸刃20の歯先部に所定の喰い込み量で接触させて、歯先部に付着した切粉を除去する。回転ブラシ40は市販の円形ワイヤーブラシで、この回転ブラシ40を使用した切粉除去装置30の具体的構造の説明は、別の既存の機能部品である光電センサー15を先に説明してから行う。
【0014】
光電センサー15は、鋸フレーム5の下辺の両端部に設けられた投光器16と受光器17からなる透過型センサーで、投光器16から照射された一条の光線18が受光器17に入射する。光線18は、走行駆動する帯鋸刃20の歯先下方約1cm、かつ、切削作用位置の僅か後方位置にあり、帯鋸刃20と平行である。初回のワーク切削のために鋸フレーム5を上限位置から下降させると、帯鋸刃20がワーク10の上端部に当たる前に光線18がワーク10の外周上端部で遮光され、受光器17の受光が中断されてワーク上端検出が行われる。この光電センサー15によるワーク上端検出時点までは鋸フレーム5を急速に下降させ、光電センサー15がワーク10の上端を検出をした時点から下降速度を徐降に切り替えて帯鋸刃20をワーク10に当て切削に入ると、ワーク切断が無理なく能率よく行える。
【0015】
ワーク10の初回の切断が完了して鋸フレーム5を上昇させ、帯鋸刃20がワーク10の上端から定距離だけ上昇すると、光電センサー15の光線18がワーク10の外周上端部から離脱して受光器17で受光され、再度のワーク上端検出が行われる。この上昇時のワーク上端検出の時点から鋸フレーム5を僅かに上昇させて、次のワーク送り出しの工程に移るようにすると、2回目以降のワーク切断への動作に無駄がなくなる。
【0016】
以上のような既存の光電センサー15を、本発明は切粉除去装置30の回転ブラシ40の基準位置検出センサーとして利用する。図2と図3に示す切粉除去装置30のブラシ駆動変位部50は、全体として回転ブラシ40を帯鋸刃20に対して接近離隔させる第1変位動作部60と、回転ブラシ40を取り付けると共に、回転ブラシ40を帯鋸刃20に対して離隔接近(この場合の離隔は退避動作、接近は復帰動作の意味がある)させ得る第2変位動作部70で構成される。なお、図3の+記号の中心点が光電センサー15の光線18が紙面と直交方向に通る光通過点である。
【0017】
第1変位動作部60は、鋸フレーム5に枢着された第1油圧シリンダ61と、鋸フレーム5に上端部をプーリ軸62で枢支された第1揺動板63を有し、第1揺動板63の下端部に第2変位動作部70が枢支される。第1油圧シリンダ61のピストンロッド61’の先端部が第1揺動板63にピン連結され、ピストンロッド61’を図3の右斜め下方に前進させると、第1揺動板63がプーリ軸62を支点に図3の反時計方向に回転して、第2変位動作部70の下端部の回転ブラシ40を帯鋸刃20に所定の角度で接近させる。このとき、第2変位動作部70は、第1変位動作部60に一体となって変位する。第1油圧シリンダ61でピストンロッド61’を後退させると、上記と逆の動作が行われる。
【0018】
第2変位動作部70は、第1揺動板63の下部に枢着された第2油圧シリンダ71と、第1揺動板63の下端部に上端部をプーリ軸72で枢支された第2揺動板73を有し、第2揺動板73の下端部に、回転ブラシ40が取付けられたプーリ軸74が回転自在に設けられる。第2油圧シリンダ71のピストンロッド71’の先端部が第2揺動板73にピン連結され、ピストンロッド71’を図3の右斜め下方に前進させると、第1揺動板63に対して第2揺動板73がプーリ軸72を支点に図3の反時計方向に回転して回転ブラシ40を帯鋸刃20に接近させる。ピストンロッド71’を後退させると逆の動作が行われる。
【0019】
また、図2及び図3には、回転ブラシ40をVベルト81、82で定方向に回転駆動する構造が示される。第1揺動板63の上端部のプーリ軸62に駆動プーリー83が固着され、下端部のプーリ軸72に2条のV溝を有する中間プーリー84が遊合され、この両プーリー83、84にVベルト81が掛回される。また、第2揺動板73の下端部に軸受けされたブラシ軸74に固着された従動プーリ−85と、第1揺動板63の下端部すなわち第2揺動板73の上端部の中間プーリー84に、Vベルト82が掛回される。駆動プーリー83は鋸ホイール11を回転させる回転駆動系(図示せず)に連結されて回転駆動し、この駆動プーリー83の回転力がVベルト81、中間プーリー84、Vベルト82から従動プーリー85に伝達され、回転ブラシ40が定方向に回転駆動する。なお、回転ブラシ40は、図示しない専用のモーターで回転駆動させてもよい。
【0020】
図3の切粉除去装置30は、回転ブラシ40の外周が、+記号の光線18から所定の距離L1で離隔した切粉除去動作前の原位置で待機している状態が示され、このとき第1油圧シリンダ61と第2油圧シリンダ71は、各ピストンロッド61’、71’をそれぞれ最後退位置及び最前進位置に保持している。回転ブラシ40による帯鋸刃20の歯先部の切粉除去動作は、図1の鋸フレーム5の下降時と上昇時に光電センサー15がワーク10の上端検出を行うタイミングを避けて行われる。つまり、光電センサー15のワーク上端検出時に光線18を回転ブラシ40で遮光させると、光電センサー15の肝心の機能であるワーク上端検出ができなくなるので、光電センサー15がワーク上端を検出する間は、次に説明する要領で回転ブラシ40を光線18から離隔した位置に退避させておく。
【0021】
初回のワーク切断前、鋸フレーム5が上方位置にあって光電センサー15の光線18がワーク10の外周上端部に達していない状態では、図3に示すように、回転ブラシ40の外周が光線18から所定の距離L1すなわち原位置に来るように、第1変位動作部60の第1油圧シリンダ61のピストンロッド61’を後退位置に保ち、第2変位動作部70の第2油圧シリンダ71のピストンロッド71’を前進位置に保つ。初回のワーク切断に向かうときは、まず、第1油圧シリンダ61のピストンロッド61’を前進させて第1変位動作部60の第1揺動板63を図3の反時計方向にゆっくり上昇揺動させ、第2変位動作部70と共に回転ブラシ40を帯鋸刃20の方向に上昇変位させる。回転ブラシ40が距離L1だけ上昇変位して外周が+記号の中心位置(回転ブラシ上昇変位動作時の基準位置)に達すると、光線18が回転ブラシ40の外周で遮光され、この遮光が光電センサー15のオフ信号として検出される。この検出の時点からさらに回転ブラシ40を、予め設定された、図4(B)に示す所定距離L2だけ上昇変位させて、図4(A)に示すように、回転ブラシ40の外周部を帯鋸刃20の歯先部に所定の喰い込み量で接触させる。距離L2は、光線18と帯鋸刃20間の定められた距離から一義的に求まる定値であり、かつ、変位動作もゆっくりなので、回転ブラシ40の距離L1、L2の上昇変位制御は、第1油圧シリンダ61をタイマー制御することにより十分高精度に行える。
【0022】
また、距離L2は、回転ブラシ40の外周の摩耗量に関係なく一定である。従って、回転ブラシ40の直径がブラシ外周の摩耗で小さくなっても、この外周が光線18の基準位置に達してから定距離L2だけ変位させるので、回転ブラシ40の摩耗量に関係なく回転ブラシ40の外周部を帯鋸刃20に適正な喰い込み量で接触させることができる。回転ブラシ40が帯鋸刃20の歯先部に所定の喰い込み量で接触すると、第1油圧シリンダ61のピストンロッド61’が停止し、第1揺動板63の変位を止めると同時に、第2油圧シリンダ71のピストンロッド71’が急速に後退し、第2揺動板73を時計方向に下降揺動させることにより、回転ブラシ40が光電センサー15の光線18から離隔退避し、図5の状態となる。
【0023】
回転ブラシ40の退避により光線18が遮光されなくなると、鋸フレーム5は急降を開始し、光線18がワーク10の外周上端部で遮光されて光電センサー15がワーク上端検出を行った時点で徐降に切り替り、ワーク切削工程に入る。このとき、上述の光電センサー15がワーク上端検出を行った信号を受けて第2油圧シリンダ71のピストンロッド71’が急速に前進し、第2揺動板73を反時計方向に上昇揺動させることにより、回転ブラシ40は、図4(A)に示す、元の切粉除去位置に復帰する。
【0024】
図4(A)の状態で回転ブラシ40による帯鋸刃20の歯先部の切粉除去が開始され、鋸フレーム5の徐降が継続してワーク10の切削が行われる。この間、光線18は回転ブラシ40で遮光された状態となるが、もともとワーク10で遮光される区間なので問題ない。初回のワーク切断が完了して鋸フレーム5を上昇させる工程では、前述同様に第2変位動作部70だけを作動させて回転ブラシ40を、図5に示すように退避させる。その状態で鋸フレーム5が上昇し、光線18がワーク10の外周上端部を超えることにより光電センサー15がワーク上端検出を行い、鋸フレーム5はその時点から若干上昇して停止し、図示しない送材装置によりワークが所定寸法送り出された後、鋸フレーム5は再び急降を始め、光電センサー15がワーク上端検出を行って鋸フレーム5は徐降に切り替り、第2回目のワーク切削に入る。このとき、第2油圧シリンダ71でピストンロッド71’を元の最前進位置まで急速に前進させて回転ブラシ40を図4の切粉除去位置に復帰させ、回転ブラシ40による切粉除去動作を再現させる。
【0025】
第2変位動作部70による回転ブラシ40の退避動作、復帰動作は、第2油圧シリンダ71のピストンロッド71’のストロークいっぱいであり、ごく短時間で行えるため、特に、細いワークを繰り返し高速切断する場合に有効である。また、実際には回転ブラシ40は、短期間に摩耗するとはいえある程度の期間は保つので、第1変位動作部60による回転ブラシ40の位置決めは時折りで十分であり、特に、送材装置を用いてワークを自動送りするような全自動運転の際は、第2変位動作部70による退避動作、復帰動作だけで大半を済ませることができ、能率的である。もちろん、帯鋸刃20がワーク10を1回切断する毎に、第1変位動作部60を作動させることもできるので、回転ブラシ40の摩耗がワーク切断1回毎に進行しても問題ない。
【0026】
次に、本発明の他の実施の形態を図6及び図7に示し説明する。
【0027】
図6の切粉除去装置30の図3と同様な動作をする部分には、図3と同一の符号を付してある。図6の場合、ブラシ駆動変位部50の第2変位動作部70の駆動源と第1変位動作部60のアクチュエータを1つの油圧シリンダ91で共用し、第2変位動作部70による回転ブラシ退避動作と復帰動作を、共通の油圧シリンダ91と、コイルばね92と、第2揺動板73に固着したストッパー95との協働で行うようにしている。このブラシ駆動変位部50による回転ブラシ40の動作は、図3のブラシ駆動変位部50と同様に行われるが、第1変位動作部60を上昇揺動させた後、鋸フレーム5に固定したブラケット96に設けられたブレーキ97で第1揺動板63の上端部を把持する点が異なる。
【0028】
図7の切粉除去装置30は、図3や図6の第2変位動作部を省略して、第1変位動作部60だけでブラシ駆動変位部50を構成している。図7の第1変位動作部60のアクチュエータである油圧シリンダ93が回転ブラシ40を、最初の距離L1の位置から基準位置で光線18を遮光して通り過ぎ帯鋸刃20の歯先部まで継続して変位させ、かつ、最初の距離L1の位置を退避位置として往復変位させるという、より簡単な方式である。この図7のブラシ駆動変位部50は、回転ブラシ40の退避動作、復帰動作の高速化が難しいが、大形ワークを時間を掛けて切削するような帯鋸盤においては問題にならない。
【0029】
以上の各種の実施の形態は、回転ブラシの基準位置検出を既存のワーク上端位置検出手段の光電センサーを利用することで、装置製作コストを抑えられるが、別の回転ブラシ基準位置検出専用の光電センサーを使用することも可能である。また、いずれの場合でも光電センサーは、透過型センサーの他に反射型センサーも適用できる。さらに、回転ブラシ40の距離L1、L2の上昇変位制御は、エンコーダを用いて行ってもよい。
【0030】
なお、本発明の実施の形態では、図1に示すように鋸フレーム5を支点軸4で支持した円弧状下降方式としているが、案内柱を用いた垂直下降方式としてもよいことはいうまでもない。
【0031】
【発明の効果】
本発明によれば、回転ブラシを、光電センサーで検出される基準位置まで接近させた後、基準位置から帯鋸刃に適正な喰い込み量で接触する予め設定された定距離だけ変位させることで、回転ブラシ外周の摩耗量に関係なく、回転ブラシの外周部を帯鋸刃の歯先部に常に適正な喰い込み量で接触させて切粉除去が行えるので、高精度で信頼性の高い切粉除去装置が提供できる。また、光電センサーからのブラシ検出信号で制御されるブラシ駆動変位部は、回転ブラシを帯鋸刃に対して定距離だけ接近させ、定距離だけ離隔させるだけの単純な動作をさせる構成でよいので、構成メカニズムや制御ソフトが極めて簡単となる。
【0032】
また、光電センサーに、ワーク上端を検出する既存の光電センサーを利用すると、既存の光電センサーとその制御ソフトも利用できて装置製作コストがさらに抑えられる。また、ワークが帯鋸刃で切断される毎に回転ブラシと帯鋸刃の接触量の自動調整ができるので、ワーク切断の品質、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するための帯鋸盤の正面図である。
【図2】図1の帯鋸盤における切粉除去装置の拡大正面図である。
【図3】図2の切粉除去装置の側面図である。
【図4】(A)は図3の切粉除去装置の動作時の側面図、
(B)は図4(A)における回転ブラシの移動動作を説明するための拡大図である。
【図5】図3の切粉除去装置の他の動作時の側面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示す側面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態を示す側面図である。
【符号の説明】
1 基台
2 ワーク台
3 支点台
4 支点軸
5 鋸フレーム
6 油圧シリンダ
7 バイス
10 ワーク
11、12 鋸ホイール
13、14 鋸ガイド
15 光電センサー
16 投光器
17 受光器
18 光線
20 帯鋸刃
30 切粉除去装置
40 回転ブラシ
50 ブラシ駆動変位部
60 第1変位動作部
61 油圧シリンダ
61 ’ ピストンロッド
62 プーリ軸
63 第1揺動板
70 第2変位動作部
71 油圧シリンダ
71 ’ ピストンロッド
72 プーリ軸
73 第2揺動板
74 ブラシ軸
81 、82 Vベルト
83 駆動プーリー
84 中間プーリー
85 従動プーリー
91 油圧シリンダ
92 コイルばね
93 油圧シリンダ
95 ストッパー
96 ブラケット
97 ブレーキ

Claims (4)

  1. 鋸フレーム内の一対の鋸ホイールに掛回されて走行駆動する帯鋸刃に定方向から回転ブラシの外周部を接触させて、帯鋸刃の歯先部に付着した切粉を除去する帯鋸盤の切粉除去装置において、
    前記帯鋸刃に定方向から回転ブラシの外周が接近し基準位置に達したことを検出する光電センサーと、この光電センサーが回転ブラシの外周を検出した後に回転ブラシを前記基準位置から帯鋸刃側に定距離だけ接近させて回転ブラシ外周部を帯鋸刃の歯先部に接触させるブラシ駆動変位部とを具備し、
    前記光電センサーが前記鋸フレームに設けられた投光器と受光器からなることを特徴とする帯鋸盤の切粉除去装置。
  2. 前記光電センサーが、走行駆動する前記帯鋸刃が下降し、この帯鋸刃で切削されるワークとの距離が所定距離に達した帯鋸刃の位置を、ワーク切削動作の基準位置として検出する光電センサーである請求項1記載の帯鋸盤の切粉除去装置。
  3. 前記ブラシ駆動変位部が、帯鋸刃の歯先部に接触する切粉除去位置にある回転ブラシを、帯鋸刃から定距離離隔した、かつ、前記光電セ ンサーで検出されない退避位置に変位させると共に、退避位置に変位させた回転ブラシを退避前の切粉除去位置に復帰させる変位動作部を有する請求項1又は2 記載の帯鋸盤の切粉除去装置。
  4. 鋸フレーム内の一対の鋸ホイールに掛回されて走行駆動する帯鋸刃に定方向から回転ブラシの外周部を接触させて、帯鋸刃の歯先部に付着した切粉を除去する帯鋸盤の切粉除去方法であって、
    前記帯鋸刃に定方向から回転ブラシの外周が接近し基準位置に達したことを光電センサーで検出する工程と、前記光電センサーが回転ブラシの外周を検出した後に回転ブラシを前記基準位置から帯鋸刃に定距離だけ接近させて回転ブラシの外周部を帯鋸刃の歯先部に接触させる切粉除去位置への接近工程と、回転ブラシを前記 光電センサーで検出されない所定の退避位置まで変位させる工程と、前記退避位置から回転ブラシを前記切粉除去位置まで復帰させる工程を有する帯鋸盤の切粉 除去方法。
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