JPH05104161A - 薄板のプレス成形方法 - Google Patents

薄板のプレス成形方法

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Publication number
JPH05104161A
JPH05104161A JP3261785A JP26178591A JPH05104161A JP H05104161 A JPH05104161 A JP H05104161A JP 3261785 A JP3261785 A JP 3261785A JP 26178591 A JP26178591 A JP 26178591A JP H05104161 A JPH05104161 A JP H05104161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curved surface
peripheral
spring back
press
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3261785A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuhiko Sumio
龍彦 角尾
Koji Fujimoto
康治 藤本
Masaya Tanshin
雅也 丹新
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP3261785A priority Critical patent/JPH05104161A/ja
Publication of JPH05104161A publication Critical patent/JPH05104161A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲面を有する薄板のプレス成形において、プ
レス成形時におけるスプリングバック量を精度よく近似
し、高品質な成形品を得ることを目的とする。 【構成】 薄板の成形加工に際し、次のように設計され
た金型を用いる。すなわち、曲面上の任意の点Pにおけ
るプレス成形後のスプリングバック量をZ、曲面全体に
おけるスプリングバック量をZ1、周辺領域での局部的
スプリングバック量をZ2とした場合、曲面中央領域で
はZ=Z1で表現し、端部の影響があらわれる周辺領域
ではZ=Z1+Z2で表現し、この時、 【数1】 ただし、tは周辺領域内のある点の、周辺領域と中央領
域の境界からの距離、a1,b2〜ak,bkは外周輪郭に
垂直な断面か、あるいは曲面中心を通る鉛直方向軸を含
む断面ごとに決まる実数定数で表される方法で、周辺領
域が中央領域となめらかに接するようにスプリングバッ
ク量を設定すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は薄板のプレス成形方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、薄板のプレス成形品を得るための
加工用金型については、複雑な曲面を高精度で実現する
技術が要求されるようになってきた。これに伴い、プレ
ス成形時のスプリングバック量を事前に精度よく見込む
ことが求められている。しかし、曲面の曲率半径が従来
のそれより大きくなり平面に近づいた製品の場合、プレ
ス成形時のスプリングバック量の厳密な予測が困難であ
ることが多い、従来、曲面部とその周囲のフランジ部と
からなるプレス成形品を薄板から成形加工する場合は、
例えば、特開昭54−27359号公報に示されるよう
に、成形金型の曲面部の周辺領域では端部に行くにした
がってスプリングバック量が徐々に大きくなるように、
図5のような断面形状を有していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
方法では、周辺領域でのスプリングバック量を設定する
際に中央領域でのスプリングバック量を考慮しておら
ず、しかも、成形金型の周縁部でもスプリングバック量
の変化率は曲面中央部との境界1から端縁に達するまで
一定であり、また前記境界1における中央部と周縁部と
のつなぎ目が滑らかではないため、成形品自体に不連続
な部分が生じていた。そのため、端部に行くにしたがっ
てスプリングバック量の予測精度が悪くなるという問題
が生じていた。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、金型
設計につきスプリングバック量を、曲面全体に作用する
要素と周辺領域にのみ作用する要素とに分けて設定し、
周辺領域については端部に行くにしたがって、べき乗で
変化するように、また、周辺縁部と中央部とでなめらか
に接するような曲面設定とした。したがって、独自の曲
面設定を行うことにより精度のよい曲面製品を創出する
薄板のプレス成形方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記問題点を
解消するために、本発明は、プレス成形品の成形加工に
際し、下記のごとく設計された金型を用いるようにする
ものである。
【0006】設計条件;曲面上の任意の点Pにおけるプ
レス成形後のスプリングバック量をZ、曲面全体におけ
るスプリングバック量をZ1、周辺縁部の局部的スプリ
ングバック量をZ2とした場合、曲面中央部ではZ=Z1
で表現し、端部の影響があらわれる周辺部では、Z=Z
1+Z2で表現し、この時、
【0007】
【数2】
【0008】ただし、tは周辺端部の影響があらわれる
領域と中央領域の境界からの距離、a1,b1〜ak,bk
は外周輪郭に垂直な断面か、あるいは曲面中心を通る鉛
直方向軸を含む断面ごとに決まる実数定数で表される方
法で、Z2の領域はZ1のみの領域となめらかに接するよ
うにスプリングバック量を設定すること。
【0009】
【作用】上記したように、複雑な曲面を有する製品に対
して、全体にわたる一様なスプリングバック量を考慮す
るのみでなく、端部の影響があらわれる周辺領域では端
部から中央領域に近づくにつれて次第に減少変化する周
辺領域独自のスプリングバック量を考慮することにより
両領域の境界におけるつなぎ目での断絶をなくして、プ
レス成形品を所望の曲面で精度よく形成できるようにし
た。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1〜図4
を参照しながら説明する。
【0011】図1において、2は薄板のプレス成形品
を、3はその曲面部を、4は側面フランジ部を示す。図
2はその成形金型の平面視状態を示し、5は周辺領域を
示し、同領域は独自で付加されるスプリングバック量を
考慮する必要のある領域である。6はこの領域5と曲面
の中央領域7との境界線であり、周辺領域内の点Pのt
は境界線6からの距離を示す。図2にみるように、曲面
中心Oを原点にとり、X軸,Y軸を図のように設定し、
X軸Y軸に垂直の方向(紙面に垂直の方向)をZ軸にと
り、原点を通りXY平面上でX軸に対し任意の角度θだ
け傾いた軸をT軸とすると、このT軸に沿う断面は図3
に示すようである。
【0012】金型曲面部の任意の点P(x,y)におけ
る製品面からのZ軸方向の距離をZとし、図3の右半分
におけるZの変化を拡大して図4に示す。これらの値は
解析的に求められる。中央領域7については、Z=Z1
=f1(x,y)なる多項式で一意的に表現し、周辺領
域5については、端部の影響があらわれるので、前記の
1に次に示すZ2の項(端部の影響項)を付加して、Z
=Z1+Z2で、スプリングバック量を設定する。
【0013】
【数3】
【0014】ただし、tは周辺領域内のある点の、周辺
領域と中央領域との境界からの距離、a1,b1〜ak
kは外周輪郭に垂直な断面か、あるいは曲面中心を通
るZ軸を含む断面ごとに決まる実数定数であり、図の事
例では後者。
【0015】上記手法を、板厚0.25mm,X軸方向長
さ600mm、Y軸方向長さ450mmの曲面を有する成形
品に適用した設計計算の結果を(表1)に示す。
【0016】すなわち、この(表1)は、第(1)式に
おいてk=1としたときの角度θでの、Z2を考慮し始
める位置L(mm)と、a1,b1の値と、端点でのZ2
スプリングバック量(mm)を具体的に示しており、いず
れも±0.05mmの交差内に収まっている。
【0017】
【表1】
【0018】なお、成形品の大きさが変わっても、相似
的にこの方式を適用することができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、プレス
成形された曲面製品を所望の曲面に製作でき、精度よい
成形品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したプレス成形品の斜視図
【図2】成形金型の平面図
【図3】成形金型のT軸を通る断面図
【図4】Z,Z1,Z2の説明図
【図5】従来の成形金型の断面図
【符号の説明】
2 プレス成形品 3 曲面部、 4 フランジ部、 5 曲面周辺部のスプリングバック量を考慮する領
域。 6 曲面中央領域7と周辺領域5との境界線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲面部とその周囲のフランジ部とからな
    るプレス成形品を薄板から成形加工する際に、下記のご
    とく設計された金型を用いるようにすることを特徴とす
    る薄板のプレス成形方法。 金型設計条件;曲面上の任意の点Pにおけるプレス成形
    後のスプリングバック量をZ、曲面全体におけるスプリ
    ングバック量をZ1、周辺領域での局部的スプリングバ
    ック量をZ2とした場合、曲面中央領域ではZ=Z1で表
    現し、周辺領域ではZ=Z1+Z2で表現し、 この時、 【数1】 ただし、tは周辺領域内におけるある点の、周辺領域と
    中央領域との境界からの距離、a1,b1〜ak,bkは外
    周輪郭に垂直な断面か、あるいは曲面中心を通る鉛直方
    向軸を含む断面ごとに決まる実数定数で表される方法
    で、周辺領域が中央領域となめらかに接するようにスプ
    リングバック量を設定すること。
JP3261785A 1991-10-09 1991-10-09 薄板のプレス成形方法 Pending JPH05104161A (ja)

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