JPH05104095A - 汚染水の滅菌システム - Google Patents

汚染水の滅菌システム

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JPH05104095A
JPH05104095A JP3267821A JP26782191A JPH05104095A JP H05104095 A JPH05104095 A JP H05104095A JP 3267821 A JP3267821 A JP 3267821A JP 26782191 A JP26782191 A JP 26782191A JP H05104095 A JPH05104095 A JP H05104095A
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JP
Japan
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contaminated water
water
hydrogen ion
injecting
ion concentration
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JP3267821A
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English (en)
Inventor
Jingo Nakazawa
仁吾 中沢
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚染水に対する滅菌性が高い滅菌システムを
提起すること。 【構成】 滅菌処理を施すべき汚染水2の循環経路3
と、この循環経路3に設けられた汚染水中の酸素の脱気
手段5と、汚染水へのオゾンの注入手段6と、汚染水へ
の紫外線の照射手段7と、汚染水の水素イオン濃度を約
5から約7の間に調整すべく炭酸ガスを注入する手段8
と、水素イオン濃度が約5から約6.5の間に調整され
た次亜鉛素酸水溶液を汚染水に注入する手段9とを有す
ること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、汚染水の滅菌システ
ムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、食品類の製造業者などが食品
の洗浄槽に溜めた水道水で例えばうどん・こんにゃく・
豆腐等を洗う際、洗浄槽内の水道水は一回毎に使い捨て
にしていた。これは、洗浄槽内の水道水を反復使用する
と、食品類の表面から脱落し水中に溶け出した有機物を
栄養分として洗浄槽内に雑菌が繁殖し食品の衛生管理上
不適当となるからである。
【0003】また、温泉や公衆浴場等では一定時間毎に
そのお湯を順次新しいお湯と入れ替えている。これも、
複数人が入浴しつつ或る程度の時間が経過するとお湯の
中で増殖した大腸菌の数が非常に多くなって不清潔とな
るからである。ところで、雑菌等が繁殖した洗浄槽内の
水道水や大腸菌が増殖した温泉のお湯等(以下、滅菌す
べき液体類を併せて汚染水という)を滅菌するための手
段として、汚染水中の酸素の脱気、オゾンの注入、紫外
線の照射等が知られているが、これらの手段による汚染
水に対する滅菌性は満足できるものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明で
は、汚染水に対する滅菌性が高い滅菌システムを提起す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明では次のような技術的手段を講じている。
即ちこの発明の汚染水の滅菌システムでは、滅菌処理を
施すべき汚染水2の循環経路3と、この循環経路3に設
けられた汚染水中の酸素の脱気手段5と、汚染水へのオ
ゾンの注入手段6と、汚染水への紫外線の照射手段7
と、汚染水の水素イオン濃度を約5から約7の間に調整
すべく炭酸ガスを注入する手段8と、水素イオン濃度が
約5から約6.5の間に調整された次亜鉛素酸水溶液を
汚染水に注入する手段9とを有することとした。
【0006】
【作用】上記の手段を採用した結果、この発明は以下の
ような作用を有する。この発明の汚染水の滅菌システム
では、汚染水2の循環経路3に設けられた汚染水中の酸
素の脱気手段5により汚染水中の雑菌を窒息させ、汚染
水2に殺菌活性の高いオゾンを注入し、汚染水2へ紫外
線を照射する。
【0007】更に、炭酸ガスを注入することにより汚染
水2の水素イオン濃度を次亜鉛素酸の殺菌活性を高くし
うる約5から約7の間に調整し、水素イオン濃度が約5
から約6.5の間に調整され殺菌活性の高い次亜鉛素酸
水溶液を汚染水2に注入することによってより雑菌に対
する殺菌性を高めることができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の汚染水の滅菌システムを実
施例として示した図面に従って説明する。図1は、漢方
生薬が配合された薬湯温泉の薬湯槽中の薬湯の滅菌シス
テムのフローチャートを示したものである。
【0009】1は入浴すべき薬湯槽で、この薬湯20す
なわち上記手段の欄に記載の滅菌処理を施すべき汚染水
2の槽には汚染水2の循環経路3が取付けられている。
滅菌処理を施すべき汚染水2は循環ポンプ4により前記
経路3中を循環されており、この循環経路3には汚染水
中の酸素の脱気手段5、汚染水へのオゾンの注入手段
6、汚染水への紫外線の照射手段7、汚染水の水素イオ
ン濃度を約5から約7の間に調整すべく炭酸ガスを注入
する手段8、水素イオン濃度が約5から約6.5の間に
調整された次亜鉛素酸水溶液を汚染水に注入する手段9
とが設けられている。これら各手段の内容は、次の如く
である。
【0010】汚染水中の酸素の脱気手段5により汚染水
2の雑菌を窒息させる。この実施例では減圧脱気装置5
0を用いて酸素の残留濃度を3ppm以下に抑えるよう
に設定している。汚染水へのオゾンの注入手段6によ
り、汚染水2に殺菌活性の高いオゾンを注入する。この
実施例では、オゾンを毎分30.6mgの割合いで注入
した。
【0011】汚染水への紫外線の照射手段7により、汚
染水2に紫外線を照射する。この実施例では紫外線殺菌
装置70を用い、紫外線を照射するように設定してい
る。汚染水の水素イオン濃度を約5から約7の間に調整
すべく炭酸ガスを注入する手段8により、汚染水の水素
イオン濃度を次亜鉛素酸の殺菌活性を高くしうる約5か
ら約7の間に調整するとともにオゾンを追い出す。
【0012】また、水素イオン濃度が約5から約6.5
の間に調整され殺菌活性の高い次亜鉛素酸水溶液を汚染
水2に注入することによってより雑菌に対する殺菌性を
高めることができる。この次亜鉛素酸は、塩化ナトリウ
ムと塩酸とを電気分解し、水素イオン濃度を約5.5に
調整して得た。薬湯温泉の薬湯槽1に上記の滅菌システ
ムを取付けて、この薬湯槽1の薬湯20中の大腸菌の数
の経時変化を実際に測定した。この測定は14時間(午
前9時から午後11時まで)にわたって行なった。
【0013】滅菌システムは午前9時に始動した。薬湯
槽1の温度は約39度から約41度に設定するとともに
試験を行っている最中も複数人が入浴を適宜おこなっ
た。滅菌システムの循環経路3へは毎時5m3 の割合い
で循環ポンプ4により薬湯槽1中のお湯を循環させた。
ここで、循環経路3中の薬湯20中の酸素の残留濃度を
3ppm以下に抑えるように減圧脱気するとともにオゾ
ンを毎分30.mgの割合いで注入した。
【0014】また、循環経路3において午前9時から午
後1時までは炭酸ガスを毎分7リットルの割合で、同様
に午後1時から午後11時までは炭酸ガスを毎時10リ
ットルの割合いで注入した。これにより午前10時から
午後1時までの薬湯20の水素イオン濃度は約6.5程
度、午後1時から午後11時までの薬湯20の水素イオ
ン濃度は約5.8程度であった。
【0015】さらに、次亜鉛素酸水溶液の濃度は約50
ppm、その水素イオン濃度は約5.5に調整した。こ
の次亜鉛素酸水溶液は、毎分900ccの割合いで循環
経路3中の薬湯20に注入した。薬湯20中の大腸菌の
数の経時変化の測定は2時間に1回づつ薬湯槽1からサ
ンプルを取水することにより行った。分析方法は、デス
オキシコーレート寒天法によった。結果を図2に示す。
ここで、図2のグラフの縦軸はサンプルの薬湯100m
l中の大腸菌の個数を、横軸は時間の経過を示す。
【0016】この測定結果により、滅菌システムを始動
すると時間の経過とともに大腸菌の数が減り始め、試験
開始当初は150個/100mlもあったものが、午後
1時(13時)を越えると殆ど0個〜3個/100ml
にまで減っており、この滅菌システムは非常に優れた滅
菌効果を有することが明らかになった。また、このよう
に温泉等にこの発明の汚染水の滅菌システムを用いる場
合の他に、洗浄槽に溜めた水道水で食品類を洗う際に
は、滅菌システムの循環経路3の最初に濾過装置を設置
し、食品類の表面から脱落した有機物を先ず分離してか
ら滅菌処理を行なう方が好ましい。
【0017】更に、水泳プール等にもこの発明に係る汚
染水の滅菌システムを好適に利用できることは言うもで
もない。この発明に係る汚染水の滅菌システムによる
と、従来は使い捨てにしていた水の再利用が可能である
ので水資源の節約に繋がるとともに環境汚染問題にも一
役買うことができる。
【0018】
【発明の効果】この発明は上述のような構成を有するも
のであり、より雑菌に対する殺菌性を高めることができ
るので、汚染水2に対する滅菌性が高い滅菌システムを
提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の汚染水の滅菌システムの一実施例の
フローチャートを示した図。
【図2】図1の実施例の滅菌システムによる大腸菌の数
の経時変化の測定結果を示したグラフ。
【符号の説明】
2 汚染水 3 循環経路 5 酸素の脱気手段 6 オゾンの注入手段 7 紫外線の照射手段 8 炭酸ガスを注入する手段 9 次亜鉛素酸水溶液を汚染水に注入する手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/78 9045−4D

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 滅菌処理を施すべき汚染水2の循環経路
    3と、 この循環経路3に設けられた汚染水中の酸素の脱気手段
    5と、汚染水へのオゾンの注入手段6と、汚染水への紫
    外線の照射手段7と、汚染水の水素イオン濃度を約5か
    ら約7の間に調整すべく炭酸ガスを注入する手段8と、
    水素イオン濃度が約5から約6.5の間に調整された次
    亜鉛素酸水溶液を汚染水に注入する手段9とを有するこ
    とを特徴とする汚染水の滅菌システム。
JP3267821A 1991-10-16 1991-10-16 汚染水の滅菌システム Pending JPH05104095A (ja)

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JP3267821A JPH05104095A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 汚染水の滅菌システム

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JP3267821A JPH05104095A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 汚染水の滅菌システム

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JPH05104095A true JPH05104095A (ja) 1993-04-27

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ID=17450078

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JP3267821A Pending JPH05104095A (ja) 1991-10-16 1991-10-16 汚染水の滅菌システム

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0776482A (ja) * 1993-09-08 1995-03-20 Tomoki Takashima エスカレータベルト洗浄装置
EP0701972A1 (de) * 1994-09-17 1996-03-20 Ricoh Kyosan Inc. Verfahren zur Reinigung von industriellem Abwasser
EP0811578A2 (de) * 1996-06-06 1997-12-10 Ricoh Kyosan Inc. Vorrichtung zur Entkeimung eines Fluides
CN103241827A (zh) * 2013-05-22 2013-08-14 哈尔滨工业大学 一种同时去除溶解性有机物和氨氮的水处理方法

Cited By (5)

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EP0811578A2 (de) * 1996-06-06 1997-12-10 Ricoh Kyosan Inc. Vorrichtung zur Entkeimung eines Fluides
EP0811578A3 (de) * 1996-06-06 1998-09-23 Ricoh Kyosan Inc. Vorrichtung zur Entkeimung eines Fluides
CN103241827A (zh) * 2013-05-22 2013-08-14 哈尔滨工业大学 一种同时去除溶解性有机物和氨氮的水处理方法

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