JPH05103982A - 触媒用貴金属基体 - Google Patents
触媒用貴金属基体Info
- Publication number
- JPH05103982A JPH05103982A JP3296381A JP29638191A JPH05103982A JP H05103982 A JPH05103982 A JP H05103982A JP 3296381 A JP3296381 A JP 3296381A JP 29638191 A JP29638191 A JP 29638191A JP H05103982 A JPH05103982 A JP H05103982A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- metal substrate
- layer
- noble metal
- combustion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 1000℃以上で使用でき、しかも触媒担持用担
体層との密着力を強くでき、燃焼用触媒、排ガス触媒の
長寿命化を図ることのできる触媒用貴金属基体を提供す
る。 【構成】 Pt、Pd、Pt−Pd合金のいずれかにA
lが固溶されて熱処理により表面に Al2O3層が形成され
てなる触媒用貴金属基体。
体層との密着力を強くでき、燃焼用触媒、排ガス触媒の
長寿命化を図ることのできる触媒用貴金属基体を提供す
る。 【構成】 Pt、Pd、Pt−Pd合金のいずれかにA
lが固溶されて熱処理により表面に Al2O3層が形成され
てなる触媒用貴金属基体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃焼用触媒、排ガス触
媒、特にガスタービン等の燃料ガス燃焼用触媒に好適な
触媒用貴金属基体に関する。
媒、特にガスタービン等の燃料ガス燃焼用触媒に好適な
触媒用貴金属基体に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料ガス燃焼用触媒の基体として、メタ
ルを使うことはその熱伝導性、ハニカムへの加工性が良
いことから有効とされ、通常ステンレス鋼が用いられて
いる。(先行技術文献として特開昭56-96726号公報があ
る。)
ルを使うことはその熱伝導性、ハニカムへの加工性が良
いことから有効とされ、通常ステンレス鋼が用いられて
いる。(先行技術文献として特開昭56-96726号公報があ
る。)
【0003】ところで、ステンレス鋼の基体は、1000℃
以上になると急激に酸化による腐食が進行する為、その
使用が制限される。特にガスタービンの燃料ガス燃焼用
触媒として最低限必要な寿命である8000時間には到底届
かないものであった。また触媒担持用担体層との密着力
が弱いことも燃料ガス燃焼用触媒の寿命を短いものにし
ていた。
以上になると急激に酸化による腐食が進行する為、その
使用が制限される。特にガスタービンの燃料ガス燃焼用
触媒として最低限必要な寿命である8000時間には到底届
かないものであった。また触媒担持用担体層との密着力
が弱いことも燃料ガス燃焼用触媒の寿命を短いものにし
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、1000
℃以上で使用でき、しかも触媒担持用担体層との密着力
を強くでき、燃焼用触媒、排ガス触媒の長寿命化を図る
ことのできる触媒用貴金属基体を提供しようとするもの
である。
℃以上で使用でき、しかも触媒担持用担体層との密着力
を強くでき、燃焼用触媒、排ガス触媒の長寿命化を図る
ことのできる触媒用貴金属基体を提供しようとするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の触媒用貴金属基体は、Pt、Pd、Pt−P
d合金のいずれかにAlが固溶されて熱処理により表面
に Al2O3層が形成されてなるものである。Alの固溶量
は2〜10wt%が好ましく、熱処理は 500〜1000℃で2〜
20時間、好ましくは 900℃で16時間行うと良い。
の本発明の触媒用貴金属基体は、Pt、Pd、Pt−P
d合金のいずれかにAlが固溶されて熱処理により表面
に Al2O3層が形成されてなるものである。Alの固溶量
は2〜10wt%が好ましく、熱処理は 500〜1000℃で2〜
20時間、好ましくは 900℃で16時間行うと良い。
【0006】
【作用】上記のように構成された本発明の触媒用貴金属
基体は、Pt、Pd、Pt−Pd合金のいずれかを主成
分とするので、1000℃以上での酸化による腐食劣下がな
く、ガスタービン等1000℃以上で使用する燃料ガス燃焼
用触媒の金属基体としては、極めて有効である。また、
Pt、Pd、Pt−Pd合金のいずれかにAlを固溶さ
せ、熱処理により表面に Al2O3層を形成したものである
から、このAl2O3層は、Pt、Pd、Pt−Pd合金の
いずれかと強固に結びついている。従って、この Al2O3
層の上に Al2O3、 Al2O3・SiO2等の同じ結晶構造を持
ち、親和性が高く、相互作用の強い高表面積セラミック
スの触媒担持用担体層をプラズマ溶射、スプレー、塗
布、ディッピング等の方法により取り付けることにより
強固に接合されて強い密着力が得られ、剥離することの
ない触媒用支持体が得られるので、1000℃以上で使用さ
れるガスタービン等の燃料ガス燃焼用触媒の長寿命化を
達成することができる。
基体は、Pt、Pd、Pt−Pd合金のいずれかを主成
分とするので、1000℃以上での酸化による腐食劣下がな
く、ガスタービン等1000℃以上で使用する燃料ガス燃焼
用触媒の金属基体としては、極めて有効である。また、
Pt、Pd、Pt−Pd合金のいずれかにAlを固溶さ
せ、熱処理により表面に Al2O3層を形成したものである
から、このAl2O3層は、Pt、Pd、Pt−Pd合金の
いずれかと強固に結びついている。従って、この Al2O3
層の上に Al2O3、 Al2O3・SiO2等の同じ結晶構造を持
ち、親和性が高く、相互作用の強い高表面積セラミック
スの触媒担持用担体層をプラズマ溶射、スプレー、塗
布、ディッピング等の方法により取り付けることにより
強固に接合されて強い密着力が得られ、剥離することの
ない触媒用支持体が得られるので、1000℃以上で使用さ
れるガスタービン等の燃料ガス燃焼用触媒の長寿命化を
達成することができる。
【0007】
【実施例】本発明の触媒用貴金属基体の一実施例を説明
すると、PdにAlを2%、5%、10%を固溶させた材
料を、夫々 900℃、12時間熱処理し、それを断面研摩
し、SEMで観察した処、表面に非常に緻密でしっかり
した皮膜が形成されていることが確認された。また夫々
の皮膜をX線により検査した処、 Al2O3層であることが
確認された。
すると、PdにAlを2%、5%、10%を固溶させた材
料を、夫々 900℃、12時間熱処理し、それを断面研摩
し、SEMで観察した処、表面に非常に緻密でしっかり
した皮膜が形成されていることが確認された。また夫々
の皮膜をX線により検査した処、 Al2O3層であることが
確認された。
【0008】このようにPdにAlが固溶され、熱処理
により表面に Al2O3層が形成された触媒用貴金属基体
は、1000℃以上での酸化による腐食劣下がなく、燃料ガ
ス燃焼用触媒の基体として有効である。また表面の Al2
O3層はPdと強固に結合されているので、この Al2O3層
に Al2O3、 Al2O3・SiO2等の同じ結晶構造を持ち、親和
性が高く、相互作用の強い高表面積セラミックスの触媒
担持用担体層をプラズマ溶射、スプレー、塗布、ディッ
ピング等の方法により取り付けた処、強固に接合されて
強い密着力が得られ、剥離することのない触媒用支持体
得られた。そしてこの触媒用支持体の表面の触媒担持用
担体層にPd、Pt、Pd−Pt合金等の触媒を担持さ
せて燃焼用触媒を構成し、これを1000℃以上で使用され
るガスタービンの燃料ガス燃焼用触媒として使用した
処、1万時間以上使用でき、長寿命化を達成できた。
により表面に Al2O3層が形成された触媒用貴金属基体
は、1000℃以上での酸化による腐食劣下がなく、燃料ガ
ス燃焼用触媒の基体として有効である。また表面の Al2
O3層はPdと強固に結合されているので、この Al2O3層
に Al2O3、 Al2O3・SiO2等の同じ結晶構造を持ち、親和
性が高く、相互作用の強い高表面積セラミックスの触媒
担持用担体層をプラズマ溶射、スプレー、塗布、ディッ
ピング等の方法により取り付けた処、強固に接合されて
強い密着力が得られ、剥離することのない触媒用支持体
得られた。そしてこの触媒用支持体の表面の触媒担持用
担体層にPd、Pt、Pd−Pt合金等の触媒を担持さ
せて燃焼用触媒を構成し、これを1000℃以上で使用され
るガスタービンの燃料ガス燃焼用触媒として使用した
処、1万時間以上使用でき、長寿命化を達成できた。
【0009】
【発明の効果】以上の通り本発明の触媒用貴金属基体
は、1000℃以上で酸化による腐食劣下がなく、また表面
の Al2O3層に Al2O3、 Al2O3・SiO2等の高表面積セラミ
ックスの触媒担持用担体層を強固に接合できて、高い密
着力が得られ、剥離することのない触媒用支持体を得る
ことができ、この触媒用支持体の担体層に触媒を担持す
ることにより、1000℃以上の高温で1万時間以上できる
長寿命の燃焼用触媒、排ガス触媒を得ることができると
いう効果がある。
は、1000℃以上で酸化による腐食劣下がなく、また表面
の Al2O3層に Al2O3、 Al2O3・SiO2等の高表面積セラミ
ックスの触媒担持用担体層を強固に接合できて、高い密
着力が得られ、剥離することのない触媒用支持体を得る
ことができ、この触媒用支持体の担体層に触媒を担持す
ることにより、1000℃以上の高温で1万時間以上できる
長寿命の燃焼用触媒、排ガス触媒を得ることができると
いう効果がある。
Claims (1)
- 【請求項1】 Pt、Pd、Pt−Pd合金のいずれか
にAlが固溶されて熱処理により表面に Al2O3層が形成
されてなる触媒用貴金属基体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3296381A JPH05103982A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 触媒用貴金属基体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3296381A JPH05103982A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 触媒用貴金属基体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05103982A true JPH05103982A (ja) | 1993-04-27 |
Family
ID=17832814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3296381A Pending JPH05103982A (ja) | 1991-10-16 | 1991-10-16 | 触媒用貴金属基体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05103982A (ja) |
-
1991
- 1991-10-16 JP JP3296381A patent/JPH05103982A/ja active Pending
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