JPH0510343U - 給紙機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】自動給紙装置において、ホッパ部のピックロー
ラを用紙に押し付ける構造を採ることにより、給紙時の
ノンフィード、ダブルフィードの発生確率を小さくし、
高い信頼性を持った給紙機構を実現する。 【構成】ホッパポケット１１に収納された印刷用紙１２
に当接し、摩擦力により印刷用紙１２を送り出すピック
ローラ１３を給紙装置のフレーム１６と一体形成すると
共に、ホッパスプリング１４により印刷用紙１１側に押
圧してピックローラ１３と印刷用紙１１間に圧力を与え
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、印刷装置のオプションとして使用される自動給紙装置に用いて好 適な給紙機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

自動給紙装置は印刷装置のオプションとして使用され、特に単票印刷の際には 便利このうえない。図３に従来の自動給紙装置における給紙機構を示す。図３に おいて、ホッパポケット３１にセットされた印刷用紙３２は、ホッパスプリング ３３によりピックローラ３４に押し付けられた状態になっている。この力の方向 は、図中太矢印により示されている。ここで、図示せぬ制御部より給紙コマンド が出て、ピックローラ３４が時計方向に回転することにより、１枚の印刷用紙３ ２がピックアップされ、印刷装置側へ給紙される。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来例において、ホッパ圧力（太矢印方向の押上げ圧）を規格値に調 整しても、用紙のサイズや量による重量により、下方にホッパを下げようとする 力が働く。このため、ホッパ圧が一定にならず、ノンフィードや、逆に強めに調 整したためにダブルフィード（２枚送り）が発生する確率が高くなり、信頼性の 面にて問題があった。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであり、ホッパ部のピックローラを用 紙に押し付ける構造を採ることにより、給紙時のノンフィード、ダブルフィード の発生確率を少なくし、高い信頼性を持った給紙機構を提供することを目的とす る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案の給紙機構は、給紙装置のフレームと一体形成され、印刷用紙を収納す るホッパポケットと、このホッパポケットに収納された上記印刷用紙に当接し、 摩擦力により上記印刷用紙を送り出すピックローラと、このピックローラを上記 印刷用紙側に押圧するホッパスプリングとを具備してなる。

【０００６】

【作用】

本考案は、例えば重量のある用紙であってもホッパポケットがフレームと一体 形成されているため、何等ホッパ圧力には影響されない。また、ピックローラは 、スプリングによりフレームを基点として印刷用紙側に押圧される。このように 、ホッパ部のピックローラを印刷用紙に押し付ける方式としたことにより、ホッ パ圧力のコントロールが容易となり、また、用紙のサイズや量の影響によるホッ パ圧力が極めて小さくなり安定する。このことにより、給紙における高い信頼性 が得られる。

【０００７】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の一実施例に係る給紙機構を説明する。

【０００８】 図１は本考案の一実施例に係る給紙機構の構成を示す側面図、図２は同給紙機 構の構成を示す正面図であり、自動給紙装置における給紙部分を抽出して示して ある。図１および図２において、印刷用紙１１は、ピックローラ１３の時計方向 の回転により下方（印刷装置側）へ供給される。ホッパポケット１２は、印刷前 の印刷用紙１１をストックする部分であり、自動給紙装置のフレーム１６と一体 化されている。ピックローラ１３は、時計方向に回転し、印刷用紙１１との摩擦 力により印刷用紙１１を印刷装置側へ送り出す。ホッパスプリング１４は、ピッ クローラ１３を印刷用紙１１側に押圧し、ピックローラ１３と印刷用紙１１間に 圧力を与える。ピックローラシャフト１５は、ピックローラ１３と連動し、かつ 、駆動力を印刷装置から得る。フレーム１６は、ホッパポケット１２と一体形成 されている。プラテン１７は、印刷装置の一部を構成し、フリクションローラ１ ８で給紙されてきた印刷用紙を巻き取る。 以下、本考案実施例の動作について詳細に説明する。

【０００９】 本考案の構造上の特徴は、ホッパ部のピックローラ１３を印刷用紙１１に押し 付ける方式としたことにある。このことにより、ホッパ圧力のコントロールが容 易となり、また、用紙のサイズや量の影響によるホッパ圧力が極めて小さくなり 安定し、給紙における高い信頼性が得られる。

【００１０】 印刷用紙１１には様々なサイズや重量があり、本考案によれば、例えば重量の ある用紙であってもホッパポケット１２がフレーム１６と一体形成されているた め、何等ホッパ圧力には影響されない。ピックローラ１３は、スプリング１４に よりフレーム１６を基点として印刷用紙１１側に押し下げられている。ピックロ ーラシャフト１５は、ピックローラ１３と一体化されており、用紙セット時はレ バー等によりピックローラ１３に連動して印刷用紙１１から離れる。

【００１１】

【考案の効果】

以上説明のように本考案によれば、ホッパ部のピックローラを用紙に押し付け る構造を採ることにより、印刷装置への給紙時のダブルフィード、ノンフィード の出現確率を小さくすることができ、このことにより、信頼性の高い給紙装置を 提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例に係る給紙機構の構成を示す
側面図。

【図２】上記給紙機構の構成を示す正面図。

【図３】従来の給紙機構の構成を示す側面図。

【符号の説明】

１１…印刷用紙、１２…ホッパポケット、１３…ピック
ローラ、１４…ホッパスプリング、１５…ピックローラ
シャフト、１６…フレーム、１７…プラテン、１８…フ
リクションローラ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 給紙装置のフレームと一体形成され、印
   刷用紙を収納するホッパポケットと、 このホッパポケットに収納された上記印刷用紙に当接
   し、摩擦力により上記印刷用紙を送り出すピックローラ
   と、 このピックローラを上記印刷用紙側に押圧するホッパス
   プリングとを具備してなることを特徴とする給紙機構。