JPH05102B2 - - Google Patents

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JPH05102B2
JPH05102B2 JP2122843A JP12284390A JPH05102B2 JP H05102 B2 JPH05102 B2 JP H05102B2 JP 2122843 A JP2122843 A JP 2122843A JP 12284390 A JP12284390 A JP 12284390A JP H05102 B2 JPH05102 B2 JP H05102B2
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JP
Japan
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alkyl group
flotation
minerals
salt
scavenger
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Robaato Kurinperu Richaado
Yuujiin Reonaado Donarudo
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Dow Chemical Co
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Dow Chemical Co
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はフロス(froth)浮選による鉱物の回
取に関する。浮選は、例えば液体中に懸濁してい
る粉末状の鉱石のような微細粉状鉱物の混合物を
処理する方法であり、それによつて固体の一部は
他の微細鉱物、例えばシリカ、珪質の脈石、粘土
及び鉱石中に存在する同類の鉱物から、液体中に
ガスを導入(又はその場でガスを供給)すること
によつて該液体の最上層に特定の固体を含む泡状
物を生成させ、また鉱石の他の成分を懸濁状(泡
状でない)のまま残すことによつて分離される。
浮選は、懸濁している異なつた固体粒子物質を含
む液体の中にガスを導入することによつて、ある
ガスが特定の懸濁状固体に付着するが他の固体に
は付着せず、このように付着ガスを有し、液体よ
り軽い粒子をつくるという原理に基づいている。
従つて、これらの粒子はフロスを形成して液体の
最上層へ上昇する。 フロス浮選処理される鉱物及び関連の脈石は、
適当な分離をさせる程度の充分な疎水性又は親水
性を一般的には所有していない。従つて、分離さ
せるに必要な性質を付与又は増加させるために、
種々の化学薬剤がフロス浮選にしばしば用いられ
る。異なつた鉱物値の疎水性を高めるために、つ
まり浮選性を高めるために捕収剤が用いられる。
捕収剤は次の性能を有することが必要である: (1)所望の鉱物種には付着するが、他の鉱物種に
は相対的に付着しない;(2)フロス浮選に伴う撹拌
やせん断の下でも付着が保持される;(3)所望の鉱
物種に対しては、所望の分離度を許容するに充分
な疎水性を付与すること。 捕収剤に加えて、他の多くの化学薬剤が用いら
れる。追加使用される試薬類の例は、起泡剤、抑
制剤、石灰やソーダのようなPH調節剤、分散剤及
び種々の促進剤や活性化剤などがある。抑制剤
は、種々の鉱物種の親水性を増加又は増大するた
めに、すなわち浮選を抑制するために用いられ
る。起泡剤は、準安定なフロスの生成を促進する
ために浮選システムに添加される試薬である。抑
制剤や捕収剤と異なり、起泡剤は鉱物粒子に付着
又は吸着する必要はない。 フロス浮選は、少なくとも20世紀初期から鉱工
業で広範囲に実用化されている。フロス浮選にお
いては、捕収剤、起泡剤及び他の試薬として有用
な多種多用の化合物が教示されている。例えば、
ザンテート、単純なアルキルアミン、アルキルサ
ルフエート、アルキルスルフオネート、カルボン
酸及び脂肪酸などが有用な捕収剤として一般的に
受け入れられている。起泡剤として有用な試薬
は、メチルイソブチル(カルビノール)やグリコ
ールエーテルのような低分子量のアルコール類を
含む。特殊な浮選操作で用いられる特定の添加剤
は、鉱石の性質、浮選条件、回収される鉱物及び
これらとの組合せで用いられる他の添加剤に応じ
て選定される。 広範囲の化学薬剤がフロス浮選において有用で
あることが技術専門家によつて認められている
が、公知の試薬は特殊な鉱石又は浮選条件と同
様、浮選される鉱石の種類によつても、その効果
が大きく変化することが認められている。さら
に、所望の鉱物種の選他性又は所望外の鉱物種を
排除して選択的に浮選する能力が、特に問題であ
ることも認められている。 鉱物及びそれらの関連鉱石は、一般的には硫化
物又は酸化物として分類されているが、後者の群
はカーボネート、水酸化物、サルフエート及びシ
リケートのような酸素含有鉱物種を含む。このよ
うに、酸化物として分類される鉱物の群は、通常
はどのような酸素含有鉱物をも含む。今日存在す
る大部分の鉱物は酸化物の鉱石中に含まれるが、
フロス浮選システムがうまくいくのは大半が硫化
物の鉱石である。酸化物の鉱石の浮選は、硫化物
の鉱石より基本的には困難であり、酸化物の鉱石
の回収における浮選プロセスの効果は限られてい
ることが認められている。 酸化物ならびに硫化物の鉱石の回収に関連した
主たる問題点は選択性である。上記で論じられた
カルボン酸、アルキルサルフエート及びアルキル
スルフオネートのようないくつかの公知の捕収剤
は、酸化物の鉱石に対する有効な捕収剤であるこ
とが示されている。しかしながら、これらの捕収
剤の使用により望ましい回収結果が得られるが、
所望の鉱物値への選択性が基本的には劣つてい
る。即ち、回収鉱物中に含まれる所望の成分の品
位又は割合は、容認できない程低い。 通常の、直接の浮選を用いることによつて得ら
れた酸加物の鉱物回収が低品位であるために、鉱
工業では容認できる品位の鉱物回収を得る目的
で、一般により複雑な方法へと転換してきてい
る。酸化物の鉱石は実際の商業プロセスで、通常
の浮選の前にしばしば硫化処理工程が行われてい
る。酸化物の鉱物が硫化処理された後、これらは
公知の硫化物捕収剤を用いて浮選が行われる。硫
化処理をもつてしても、回収性及びその品位は期
待値以下である。酸化物の鉱石を回収するための
代替法は、液/液抽出である。酸化物の鉱石、特
に鉄の酸化物及びフオスフエートの回収に用いら
れる第三の試みは、逆浮選又は間接浮選である。
逆浮選においては、所望の鉱物価値を有する鉱石
の浮選は抑制され、脈石又は他の不純物が浮選す
る。不純物は価値を有する鉱物である場合もあ
る。鉱物回収の第四の試みは、化学的溶解又は浸
出を含む。 酸化物の鉱石に対する実用的なこれらの浮選方
法は、いずれも問題をかかえている。一般的に、
公知の方法は回収率が低いか又は低品位か又はそ
れらの両方である。回収鉱物の低品位は特に酸化
物の鉱物浮選の問題点である。公知の回収法は経
済的に実用性が少なく、従つて酸化物鉱石の大部
分は全く処理されていない。このように、酸化物
の鉱物浮選における選択性の改良に対する強い要
求が、フロス浮選の技術専門家に寄せられてい
る。 本発明は、粒子状の鉱物を含んだ水系スラリー
を捕収剤の存在下で、回収すべき鉱物が浮揚する
ような条件下でフロス浮選を行わしめることを含
む鉱物の回収方法であり、該捕収剤はジアリール
オキサイドスルフオン酸又はそれらの塩、又はそ
れらの塩あるいは酸の混合物を含み、このうちモ
ノスルフオン化物が、スルフオン酸又は塩の少な
くとも約20重量パーセント含まれる。回収された
鉱物は所望の鉱物であり、決して不要な不純物で
はあり得ない。さらに、本発明のフロス浮選プロ
セスは技術的に公知の起泡剤及び浮選剤が使用可
能である。 本発明の浮選プロセスを実施すれば選択性が改
良され、従つて酸化物及び/又は硫化物の鉱石か
ら回収された鉱物の物質は、一般的に所望の鉱物
の全体の回収レベルを維持あるいは増加させる結
果となる。アルキル化ジフエニルオキサイドモノ
スルフオン酸又はその塩を使用すれば、鉱物価値
の選択性又は回収性において同様の改良がなされ
る結果を与えることは驚くべきことである。 本発明の浮選プロセスは硫化物鉱石と同様、酸
化物鉱石や混合物の鉱石を含むような種々の鉱石
から鉱物価値を回収するのに有用である。 本発明を実施することによつて浮遊可能な酸化
物の鉱石の例で、これに限定されないものとして
は、好ましくは酸化鉄、酸化ニツケル、酸化銅、
酸化リン、酸化アルミニウム及び酸化チタンを含
む。本発明を実施することによつて浮遊する酸素
含有鉱物の他のタイプは、方解石又はドロマイト
のようなカーボネート及びボーキサイトのような
水酸化物を含む。 本発明の方法を用い、フロス浮選によつて捕収
可能な酸化物鉱石の例で、これに限定されないも
のとしては、スズ石、赤鉄鉱、赤銅鉱、バレリー
鉱、方解石、タルク、カオリン、リン灰石、ドロ
マイト、ボーキサイト、スピネル、コランダム、
ラテライト、ラン銅鉱、ルチル、磁鉄鉱、コルン
ブ石、チタン鉄鉱、炭酸鉛鉱、硫酸鉛鉱、灰重
石、クロマイト、白鉛鉱、軟マンガン鉱、くじや
く石、珪くじやく石、紅亜鉛鉱、マシコート、ビ
クスビ鉱、アナターゼ、金紅石、酸化タングステ
ン鉱、センウラン鉱、ゴム石、ブルース石、水マ
ンガン鉱、硬マンガン鉱、針鉄鉱、かつ鉄鉱、金
緑玉、マイクロ石、タンタル石、トパズ及びサマ
ルスキー石などを含む。本発明のフロス浮選方法
は、酸化物鉱石を含む特殊な鉱石を処理するのに
有用であり、ここに酸化物とは、通常の酸化物は
勿論、カーボネート、水酸化物、サルフエート及
びシリケートを含むものと定義される。 本発明の方法は、硫化物鉱石の浮選にも有用で
ある。本発明の方法によつて浮選可能な硫化物鉱
石の、これに限定されない例としては、黄銅鉱、
輝銅鉱、方鉛鉱、黄鉄鉱、閃亜鉛鉱、硫水鉛鉱及
び硫鉄ニツケル鉱を含む。 金、銀及びプラチナ族金属(プラチナ、ルテニ
ウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム及びイ
リジウムを含む)のような貴金属も、本発明を実
施することによつて回収が可能である。例えば、
このような金属は、ある場合には酸化物及び/又
は硫化鉱石と一緒に存在している。例えばパラジ
ウムは単硫鉄鉱と共に見出される。本発明を実施
することによつて、これらの金属は好収率で回収
することができる。 鉱石は通常は純粋な酸化物鉱石又は硫化物鉱石
として存在するのではない。天然に存在する鉱石
は、上記で論じられたように少量の貴金属と共に
硫黄−含有ならびに酸素−含有鉱物の両者を含ん
でいる。このような混合物鉱石からも、本発明を
実施することによつて鉱物を回収することが可能
である。これらは二段階の浮選によつて実施さ
れ、第一段階では、主として硫化物の鉱物を回収
するために通常の硫化物浮選を行い、もう一つの
浮選の段階は、主として酸化物の鉱物及び共存す
るいかなる貴金属をも回収するために本発明の方
法及び捕収剤組成物を用いる。本発明を実施する
ことによつて、二者択一的に硫黄−含有ならびに
酸素−含有鉱物を両者とも同時に回収することが
できる。 本発明の方法の特徴は、種々の鉱物をそれぞれ
差異のある浮遊を可能にすることである。理論に
裏打ちされたものではないが、本発明の方法で
種々の鉱物を浮選させ得ることは、鉱物の結晶構
造に関連しているものと思料される。さらに明確
に言えば、単位面積当りの結晶のエツジ長さと結
晶表面積の比の間に関係があると見られる。この
比率が大きい鉱物は比率が小さいものよりも浮遊
しやすいと思われる。つまり、結晶構造が24面あ
るいはそれ以上の面を有する鉱物(グループ)
は、16〜24面を有する鉱物(グループ)よりも
一般的に浮遊しやすい傾向にある。12−16面を有
する鉱物を含むグループの鉱物は、浮遊しやす
さにおいてはその次の順序であり、8−12面を有
するグループの鉱物がそれに次いでいる。 本発明の方法では、一般的にグループの鉱物
がグループの鉱物より先に浮遊し、グループ
の鉱物はグループの鉱物より先に、またグルー
プの鉱物はグループの鉱物より先に浮遊す
る。先に浮遊することは、あるいは選択的に浮遊
することは、用いられる捕収剤の調剤(量)が少
なくても好ましい鉱物種は浮遊することを意味す
る。即ち、グループの鉱物は極く微量の捕収剤
で捕収される。捕収剤量を増加及び/又はグルー
プの鉱物を大部分除去すれば、グループの鉱
物が捕収され、以下同様である。 技術的専門家は、これらのグループ分けは必ず
しも絶対ではないと認識している。種々の鉱物は
それぞれ異なつた結晶構造を有している。さらに
天然に存在する結晶の大きさは異なつており、こ
れは鉱物の浮遊のしやすさに影響を与えるであろ
う。浮遊のしやすさに影響するその他の要因とし
ては、遊離度がある。さらに、同じグループの中
に、即ち結晶のエツジ長さと表面積の比が類似の
鉱物の中にも、これらの要因やその他の要因が、
グループの中でどれが最初に浮遊するのかの影響
を与えよう。 技術的な熟練者は、種々の鉱物を標準的な鉱物
学の評価を行うことによつて、それぞれの鉱物が
どのグループに属するかを容易に決定することが
できる。これらは、例えばManual of
Mineralogy、第19版、Cornelius S.Hurlbut、
Jr.及びCornelis Klein(John Wiley and Sons,
New York 1977)が有用である。グループ
の、これに限定されない例としては、黒鉛、ニツ
コライト、銅らん、硫水鉛鉱及び緑柱石を含む。 グループの鉱物の例で、これに限定されない
ものとしては、ルチル、軟マンガン鉱、スズ石、
アナターゼ、甘汞、リン銅ウラン石、リン灰ウラ
ン石、曹柱石、灰柱石、魚眼石、ジルコン及びゼ
ノタイムを含む。 グループの例で、これに限定されないものと
しては、砒素、硫カドミウム鉱、針ニツケル鉱、
紅亜鉛鉱、コランダム、赤鉄鉱、ブルース石、方
解石、マグネサイト、菱鉄鉱、菱マンガン鉱、炭
酸亜鉛鉱、硝酸ソーダ、リン灰石、緑鉛鉱、黄鉛
鉱及び褐鉛鉱を含む。 グループの例で、これに限定されないものと
しては、硫黄、輝銅鉱、黄銅鉱、輝安鉱、輝蒼
塩、砒毒砂、白鉄鉱、マシコート、金紅石、ベー
ム石、水酸化アルミニウム鉱、針鉄鉱、サマルス
キー石、アタカマ石、あられ石、毒重石、ストロ
ンチアン石、白鉛鉱、ホスゲン石、硝石、芒硝
石、重晶石、天青石、硫酸鉛鉱、無水石膏、瀉利
塩、アントレライト、カレドニア石、トリフイラ
イト、リシオフイライト、ヘテロ石、パープライ
ト、パリシヤ石、ストレング石、金緑石、スコロ
ド石、バナジン鉛鉱、モツトラマイト、銀星石、
オリーブ銅鉱、リベテン石、アダム石、ホスフラ
ニライト、チルドレン石、エオスホライト、灰重
石、パウエライト、モリブデン鉛鉱、トパズ、コ
ルンブ石及びタンタル石を含む。 上記で論じられているように、これらのグルー
プ化は、どの鉱物が選択的に浮遊するかを同定す
るのに便利なように理論づけられている。しかし
ながら、本発明の捕収剤及び方法は、上記の範疇
に合わない幾多の鉱物の浮選にも有用である。こ
れらのグループ化は、本発明の方法において、浮
選によつてどの鉱物が捕収できるのかを決定する
のではなく、どの鉱物が最低どのくらいの捕収剤
量で浮選できるのかを予測するのに有用である。 本発明の捕収剤によつて示される選択率は、所
望の鉱物から少量の不要の鉱物を分離することを
意味する。例えば、鉄の浮選においてリン灰石の
存在がしばしば問題であり、スズ石の浮選におい
てトパズの存在が問題になるのと同じである。即
ち、本発明の捕収剤は、ある場合には逆浮選にお
いて有用であり、スズ石からトパズを浮選して分
離するか又は同様に、鉄からリン灰石を分離する
ように、不要な鉱物を浮選させるのに有用であ
る。 天然に見出される鉱石の浮選に加え、本発明の
方法及び捕収剤組成物は、他の資源から鉱物を浮
選するのに有用である。その例として、重質媒体
分離、磁気分離、金属加工及び石油工程のような
種々の工程からの廃棄物の例がある。これらの廃
棄物は、本発明の浮選方法を用いて回収可能な鉱
物をしばしば含んでいる。他の例としては、紙の
再生利用における黒鉛インキと他の炭素系インキ
の混合物の回収の例がある。これらの再生紙は典
型的には浮選方法によつて紙の繊維からインキが
分離、即ち脱インキされる。本発明の浮選方法
は、このような脱インキ浮選工程で特に有効であ
る。 本発明のジアリールオキサイドモノスルフオン
酸又はモノスルフオネートの捕収剤は、下記の一
般式に相当するものである。 Ar′−O−Ar ここにAr′及びArは置換基あり又はなしの独立に
存在する芳香族基であり、例えば、Ar′及びArの
どちらか一つが1個のスルフオン酸又はスルフオ
ン酸塩の基を含むフエニル基又はナフチル基であ
る。好ましくは、ジアリールオキサイドモノスル
フオン酸又はモノスルフオネートの捕収剤はアル
キル化されたジフエニルオキサイド又はアルキル
化されたビフエニル・フエニルオキサイドモノス
ルフオン酸又はモノスルフオネート又はこれらの
混合物である。該ジアリールオキサイドモノスル
フオン酸又はスルフオネートは、好ましくは1個
又はそれ以上の炭化水素置換基を有する。該炭化
水素置換基は、置換基あり又はなしのアルキル
基、又は置換基あり又はなしの不飽和のアルキル
基である。 本発明のジアリールオキサイドのモノスルフオ
ン化捕収剤は、さらに好ましくはジフエニルオキ
サイド捕収剤であり、次の式又は次の式に相当す
る混合物であり: ここに各Rは独立に飽和アルキル基又は置換飽
和アルキル基又は不飽和アルキル基又は置換不飽
和のアルキル基であり:各m及びnは独立に0、
1又は2であり;各Mは独立に水素、アルカリ金
属、アルカリ土類金属、又はアンモニウム又は置
換基のあるアンモニウムであり、また各x及びy
は、xとyの和が1の条件下でそれぞれ0又は1
である。好ましくは、グループRは独立に存在す
るアルキル基であり、炭素数1−24、さらに好ま
しくは炭素数6−24、さらに好ましくは炭素数6
−16、また最も好ましくは炭素数10−16のアルキ
ル基である。該アルキル基は直鎖状、分岐鎖状又
は好ましくは直鎖状あるいは分岐鎖状の基を有す
る環状である。また、m及びnはそれぞれ1であ
ることが好ましい。M+のアンモニウムイオン基
は式(R′)3HN+であり、ここに各R′は独立に水
素、C1−C4のアルキル基又はC1−C4のヒドロキ
シアルキル基である。C1−C4のアルキル基及び
ヒドロキシアルキル基の実例としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、ヒド
ロキシメチル、ヒドロキシエチルを含む。代表的
なアンモニウムイオン基は、アンモニウム
(N+H4)、メチルアンモニウム(CH3N+H3)、エ
チルアンモニウム(C2H5N+H3)、ジメチルアン
モニウム((CH32N+H2)、メチルエチルアンモ
ニウム(CH3N+H2C2H5)、トリエチルアンモニ
ウム((CH33N+H)、ジメチルブチルアンモニ
ウム((CH32N+HC4H9)、ヒドロキシエチルア
ンモニウム(HOCH2CH2N+H3)、及びメチルヒ
ドロキシエチルアンモニウム
(CH3N+H2CH2CH2OH)を含む。各Mは、好ま
しくは水素、ナトリウム、カルシウム、カリウム
又はアンモニウムである。 アルキル基ジフエニルオキサイド スルフオネ
ート及びこれらの合成法は公知であり、本発明の
目的のために参考に供される。本発明のモノスル
フオネート捕収剤は、スルフオネート類の公知の
合成法を改良することによつて合成し得る。スル
フオネート類の代表的な合成法は、米国特許第
3264242;3634272;及び3945437に示されている。
アルキル化ジフエニルオキサイドスルフオネート
の商業的製造法では、一般的にモノアルキル化物
のみ、モノスルフオン化物のみ、ジアルキル化物
のみ、又はジスルフオン化物のみを選択的に生産
することはない。商業的に適用される化合物種は
優先的(90パーセント以上)にジスルフオネート
であり、またジアルキル化物が15−25パーセン
ト、モノアルキル化物が75−85パーセントのモノ
−及びジアルキル化物の混合物である。最も典型
的で、商業的に用いられている化合物種は、モノ
アルキル化物が約80パーセント及びジアルキル化
物が約20パーセントである。 本発明を実施する場合は、モノスルフオン化物
を用いることが決定的であることが判明した。こ
のようなモノスルフオン化物は、例えば米国特許
3264242;3634272;及び3945437に記載されてい
る方法のスルフオン化段階を改良することによつ
て調製することができる。特に、上記で教示され
ている方法は、優先的にジスルフオン化物が調製
される方向である。即ち、スルフオン化段階で
は、両方の芳香族環をスルフオン化するのに十分
なスルフオン化剤を使用するように教示されてい
る。しかしながら、本発明を実施するのに有用な
モノスルフオネートの調製においては、用いられ
るスルフオン化剤は1分子当り1個のスルフオネ
ート基を導入するに必要な量に制限するのが好ま
しい。 この方法によつて調製されるモノスルフオネー
トは、1分子当り1個以上のスルフオネート基を
含む分子と共に、スルフオン化されていない分子
両方を含んでいる。必要ならば、モノスルフオネ
ートを単離することが可能であり、比較的純粋な
形で使用することができる。しかしながら、1分
子当りおおよそ1個のスルフオネート基を与える
に必要なだけのスルフオン化剤を用いてスルフオ
ン化した段階の混合物も、また本発明を実施する
のに有用である。 上述のように、本発明を実施するには、モノス
ルフオン化物が決定的である。しかしながら、ジ
スルフオン化物の存在は、モノスルフオン化物が
少なくとも20パーセントであれば、論理的見地か
らは弊害にはならないと思われる。好ましくは、
モノスルフオン化物は少なくとも25パーセントで
あり、さらに好ましくは少なくとも40パーセント
であり、最も好ましくはモノスルフオン化物が少
なくとも50パーセント存在することである。比較
的純粋なモノスルフオン化された酸又は塩を用い
るのが最も好ましい。技術的専門家は、商業的な
面では、ジスルフオン化物を含む混合物の使用は
効率を低下させることから、比較的純粋なモノス
ルフオン化物の製造はコストがより高くなるが、
均衡はとれるものと認めている。 商業的に用いられるアルキル化されたジフエニ
ルオキサイドスルフオネートは、モノアルキル化
物及びジアルキル化物の混合物である。モノアル
キル化物及びジアルキル化物のこのような混合物
を本発明の実施に用いることは可能であるが、あ
る場合は、モノアルキル化物、ジアルキル化物又
はトリアルキル化物のいずれかを用いるのが好ま
しい。このようなアルキル化物は、例えば、米国
特許3264242;3634272;3945437に記載されてい
る方法を改良することにより調製される。混合物
以外を用いることを要求される場合は、アルキル
化の後にモノアルキル化物を除去するために蒸留
工程を入れ、モノアルキル化物を使用するか又は
さらにアルキル化を進めるために再使用する。一
般的に、モノアルキル化物及びトリアルキル化物
も実施可能であるが、ジアルキル化物を使用する
のが好ましい。 アルキル化ジフエニルオキサイドスルフオネー
トの好ましい例で、これに限定されないものは、
ジフエニルオキサイドモノスルフオン酸ナトリウ
ム、ヘキシルジフエニルオキサイドモノスルフオ
ン酸ナトリウム、デシルフエニルオキサイドモノ
スルフオン酸ナトリウム、ドデシルジフエニルオ
キサイドモノスルフオン酸ナトリウム、ヘキサデ
シルジフエニルオキサイドモノスルフオン酸ナト
リウム、エイコシルジフエニルオキサイドモノス
ルフオン酸ナトリウム及びこれらの混合物を含
む。さらに好ましい具体例としては、捕収剤はジ
アルキル化ジフエニルオキサイドモノスルフオン
酸ナトリウムであり、ここにアルキル基はC10-16
のアルキル基であり、最も好ましくはC10-12のア
ルキル基である。アルキル基は分岐状又は直鎖状
である。 捕収剤は、所望の選択率及び所望の鉱物価値の
回収を与えるような濃度であればいかなる濃度で
も使用可能である。特に、使用濃度は、回収され
る鉱物の特性、フロス浮選工程を施す鉱石の品
位、及び回収される鉱物の所望の品質に依存す
る。 調剤量のレベルを決定する際に考慮すべきその
他の要因は、処理する鉱石の表面積である。技術
的専門家なら分るように、粒子径が小さい程鉱石
の表面積は大きく、従つて適切な回収率と品位を
得るに必要な捕収剤量は多くなる。典型的には、
酸化物鉱石は硫化物鉱石よりも細かく粉砕しなけ
ればならず、従つて極めて多くの捕収剤量を必要
とするか又はスライム除去によつて微細粒子を取
り除くことが必要である。酸化物の鉱物を浮選す
るための通常の方法は、典型的には微細粒子を除
去するためのスライム除去工程を必要とし、これ
によつて容認しうる捕収剤量のレベルで機能する
プロセスとなる。本発明の捕収剤は、スライム除
去あり又はなしでも容認しうる量で機能する。 捕収剤の濃度は、好ましくは少なくとも0.001
Kg/トンであり、さらに好ましくは少なくとも
0.05Kg/トンである。また捕収剤の総量は、5.0
Kg/トン以下であり、さらに好ましくは2.5Kg/
トン以下である。一般には、最適の捕収効果を得
るために、少量のレベルから開始し、次いで所望
の効果に達するまで、捕収剤濃度を増加していく
のが最も有利である。本発明を実施する場合、捕
収剤量は増せば増すほど回収性及び得られる品位
は高くなるが、多量用いた場合はある時点で、浮
選薬剤のコスト高で相殺されてしまうことが認め
られよう。また、鉱石のタイプや他の浮選条件に
よつて、捕収剤量も変更する必要があることは、
技術的専門家によつて認識されている。これに加
えて、必要とする捕収剤量は、捕収する鉱物量に
も関係していることが分つた。本発明の方法を用
いて少量の鉱物を浮選するような状況では、捕収
剤の選択性によつて極く少量の捕収剤量でよい。 鉱物の回収において、捕収剤を浮選系に添加す
る場合、段階ごとに行うのが得策であることが分
つた。段階ごとの添加とは、捕収剤の一部を添加
し;フロス濃縮物を捕収し;捕収剤の追加分を添
加し;再フロス濃縮物を捕収する、ということを
意味する。用いる捕収剤の総量は、段階ごとに添
加する場合でも変更しないことが好ましい。この
段階ごとの添加は、最適の回収性ならびに品位を
得るために数回繰り返すことができる。捕収剤を
添加する段階数は、単に実用的及び経済的な束縛
によつてのみ規定される。好ましくは約6回を越
えない段階がよい。 段階ごとの添加法がさらに優れている点は、本
発明の捕収剤が、それぞれ異なる捕収剤量レベル
で、異なつた鉱物を、それぞれ別個に浮選する能
力に関する点である。上述のように、捕収剤量が
少ないレベルでは、ある鉱物は本発明の捕収剤に
よつて選択的に浮選し、一方他の鉱物はスラリー
状のままである。捕収剤量が多い場合は、異なる
鉱物が浮選し、与えられた鉱石中に含まれる他の
鉱物を分離することになる。 浮選工程では、本発明の捕収剤に加えて、他の
通常の試薬又は添加剤を用いることができる。こ
のような添加剤の例は、技術的に公知の種々の抑
制剤及び分散剤を含む。さらに、アルカノールア
ミン又はアルキレングリコールのようなヒドロキ
シ−含有化合物を使用すると、シリカ又は珪質脈
石を含む系において所望の鉱物価値への選択性を
改良するのに有用であることが認められた。本発
明の捕収剤は、他の捕収剤と併用することもでき
る。加えて、起泡剤も使用可能であり、それは大
抵の場合使用される。起泡剤は技術的には公知で
あり、本発明の目的のためにはこれらは参考に供
される。有用な起泡剤の例は、ポリグリコールエ
ーテル及び低分子量の起泡性アルコールを含む。 本発明の捕収剤の特に優れている点は、浮選ス
ラリーのPHを調節するための他の添加剤が不要だ
ということである。本発明の捕収剤を用いる浮選
プロセスにおいては、典型的な自然の鉱石のPHの
範囲が5又はそれ以下から9までが操作するのに
効果的である。スラリーのPHを自然の値、約7又
はそれ以下から、9.0又は10.0又はそれ以上に、
通常のカルボン酸系、スルフオン酸系、リン酸系
及びキサンチン酸系捕収剤を用いると必要になつ
てくるこの調整のために必要な試薬のコストを考
慮すると、本発明のPHの範囲は特に重要である。 本発明の捕収剤が比較的低いPHで機能し得るこ
とは、スラリーPHを下げたい場合にも使用可能で
あることを意味する。本発明の、操作し得るスラ
リーPHの下限は、鉱物種の表面電荷が、捕収剤が
付着するのに充分な程度のPHである。 本発明の捕収剤はそれぞれ異なつたPHレベルで
機能することから、異なつたPHレベルで、異なつ
た鉱物を浮選し得ることが本発明の利点である。
このことは、特定の鉱物種の最適な浮選を行うた
めに、1回のPHで1回の浮選操作が可能であるこ
とである。他の鉱物種の浮選を最適化するため
に、それに続く次の操作のためのPHを調節するこ
とができ、かくして一緒に見出された種々の鉱物
を分離することが可能となる。 本発明の捕収剤は、通常の捕収剤と併用するこ
とも可能である。例えば、本発明のモノスルフオ
ン化ジアリールオキサイド捕収剤は、二階段浮選
に用いられ、モノスルフオン化ジアリールオキサ
イドによる浮選は主として酸化物の鉱物を回収
し、一方通常の捕収剤を用いた第二段階の浮選で
は、主として硫化物の鉱物又は他の酸化物の鉱物
の回収に用いられる。通常の捕収剤と併用すると
きは、二段階浮選が用いられ、第一段階では本発
明の方法を含み、スラリーの自然のPHで実施され
る。第二段階は通常の捕収剤を含み、高いPHで実
施される。ある状況下では、該段階を逆にするこ
とが望ましいと認められる。このような二段階プ
ロセスは、PH調節用の添加剤の使用量が少なくて
すむという利点を有しており、また種々の条件下
で浮選することによつて所望の鉱物のより完全な
回収が可能となる。 下記の実施例は、本発明を説明するためのもの
であるが、いずれにしてもこれに限定されるもの
ではないと解釈すべきである。特に言及しない限
り、全ての部とパーセントは重量によるものであ
る。 次の実施例は、ハリモンド・チユーブによる浮
選を含む作業であり、また浮選は実験室規模の浮
選セルにより行われたものである。ハリモンド・
チユーブによる浮選は、捕収剤をスクリーニング
するのに簡便な方法であるが、実際の浮選におけ
る捕収剤の成否は必ずしも予測はできない。ハリ
モンド・チユーブによる浮選は、実際の浮選の場
合に存在するせん断力や撹拌を含まないし、また
起泡剤の効果は計れない。即ち、実際の浮選で捕
収剤が効果的であればハリモンド・チユーブ浮選
においても捕収剤は効果があるが、一方ハリモン
ド・チユーブ浮選で効果があるからといつて実際
の浮選で必ずしも効果があるとは限らない。ま
た、ハリモンド・チユーブで満足すべき回収性を
得るに必要な捕収剤量は、浮選セル試験の場合よ
りも本質的に多いということが経験的に分つてい
ることに留意すべきである。このようにハリモン
ド・チユーブの作業では、実際の浮選セルに必要
な試薬量を正確に予測することは不可能である。 実施例 1 くじやく石及びシリカのハリモンド・チユーブ
による浮選 (1)くじやく石−おおよその式Cu2CO3(OH)2
有する酸化銅−又は(2)シリカを約1.1g、約−60
〜+120U.S.メツシユで粒径をそろえ、イオン交
換水約20mlと共に小さなビンに入れた。この混合
物を30秒間振とうし、懸濁状の微粒固体又はスラ
イムをいくらか含む水相を傾瀉した。このスライ
ム除去操作を数回繰り返した。 イオン交換水150mlを250mlのガラスビーカーに
入れた。次に、硝酸カリウム0.10モルの溶液2.0
mlを緩衝電解質として加えた。0.1NHCl及び/
又は0.10NNaOHを加えて、PHを約10.0に調節し
た。次に、スライム除去を行つた鉱物1.0gをイ
オン交換水と共に加え、全容積を約180mlとした。
分岐鎖状のC16アルキル化ジフエニルオキサイド
スルフオン酸ナトリウムで、約80%がモノアルキ
ル化物また約20%がジアルキル化物である捕収剤
を加え、15分間撹拌しながら条件を整えた。PHを
監視し、必要ならHClやNaOHで調節した。実験
1−5は本発明の具体例ではなく、ジスルフオン
化物の捕収剤を用いたものであるが、実験6−10
は本発明の具体例であり、従つてモノスルフオン
化物の捕収剤を用いたものである。実験1−5で
用いられた捕収剤と実験6−10で用いられた捕収
剤との違いは、単にジスルフオン化物とモノスル
フオン化物の差だけである。 180mlのチユーブに合うように中空状の針を付
したハリモンド・チユーブにスラリーを移した。
該スラリーをハリモンド・チユーブに加えた後、
チユーブの開口を10分間、水銀柱5インチ(12.7
cm)の真空状にした。この真空操作は、チユーブ
に挿入された中空針を通して気泡をチユーブ内に
入れるためである。浮選中、スラリーは磁性撹拌
子によつて1分間に200回転(RPM)の撹拌を行
つた。 浮遊物質ならびに非浮遊物質をスラリーから
別し、100℃のオーブンで乾燥した。各部分を秤
量し、銅ならびにシリカの回収分率を下記の第
表に示した。各テストの後、全ての装置を濃HCl
で洗浄し、次の番の前に0.10NNaOH及びイオン
交換水ですすいだ。 報告された銅ならびにシリカの回収値は、それ
ぞれ、ハリモンド・チユーブに入れた原料鉱物の
回収された分率である。即ち、回収値が1.00なら
ば物質の全部が回収されたことを示す。銅ならび
にシリカの回収は、それぞれ一緒に報告されてい
るが、データは実際は、同条件下で2回実験して
捕収したものであることに留意すべきである。さ
らに、シリカの回収値が低いのは、銅の選択性を
示唆していることに留意すべきである。銅の回収
値は一般に±0.05で正しく、またシリカの回収値
は一般に±0.03で正しい。
【表】
【表】 上記の第表のデータから、本発明の捕収剤の
効果が明瞭であることが分る。本発明の具体例で
はない、実験1−5と実験6−10を比較すると、
種々のPHレベルにおいて本発明のモノスルフオン
化物の捕収剤は、本質的に銅の回収値が高く、シ
リカの回収値が低い結果をもたらしていることが
分つた。 実施例 2 酸化鉄鉱石の浮選 ミシガン産の酸化鉄鉱石の各600gの一連の試
料を調製した。該鉱石は、赤鉄鉱、マルチナイ
ト、針鉄鉱及び磁鉄鉱の鉱物の混合物を含む。
600gの各試料を、イオン交換水400gと共に、ロ
ツドミルで60RPMで10分間粉砕した。得られた
パルプを、3000mlのAgitair浮選セルで、自動パ
ドル排出系を備えたセルに移した。捕収剤を加
え、スラリーを1分間、条件を整えた。次に、ポ
リグリコールエーテルの起泡剤を乾燥鉱石トン当
り40gの量を加え、さらに1分間、条件を整え
た。 浮選セルを900RPMでかきまぜ、空気を1分間
当り9.0リツトルの割合で導入した。空気を流し
始めてから1.0分後及び6.0分後にフロス濃縮物の
試料を捕収した。フロス濃縮物及びテーリングの
試料を乾燥し、秤量し、分析のために粉砕した。
次にこれらを酸に溶解し、D.C.プラズマスペクト
ロメーターを用いて、鉄成分を測定した。分析デ
ータから、標準物質バランス式を用いて回収分率
ならびに品位を計算した。結果を第表に示す。
【表】
1 B,D−C12DPO(SONa) 0.200 0.
494 0.462 0.106 0.394 0.600 0.450

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルキル化ジアリールオキシドスルホン酸又
    はそれの塩の少なくとも約20%がモノスルホンで
    あるアルキル化ジアリールオキシドスルホン酸、
    あるいはそれの塩、又はこのような酸あるいはそ
    れの塩の混合物を含む捕収剤の存在において、回
    収されるべき粒状鉱物が浮遊する条件のもとでそ
    の粒状鉱物を含む水性スラリーをフロス浮選させ
    ることを含むフロス浮選により鉱物の回収法。 2 そのモノスルホン酸又はそれの塩が (ここに各Rは独立に飽和アルキル基、置換飽和
    アルキル基、不飽和アルキル基又は置換不飽和の
    アルキル基であり;各m及びnは独立に0.1又は
    2であり;各Mは独立に水素、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属、アンモニウム又は置換基のある
    アンモニウムであり、また各x及びyは、xとy
    の和が1の条件下でそれぞれ0又は1である)で
    表わされることを特徴とする請求項1記載の方
    法。 3 Rが1ないし24個の炭素原子を有するアルキ
    ル基である請求項2記載の方法。 4 Rが6ないし24個の炭素原子を有するアルキ
    ル基である請求項2または3に記載の方法。 5 Rが10ないし約16個の炭素原子を有するアル
    キル基である請求項2または3に記載の方法。 6 Rが直鎖または分岐のアルキル基である請求
    項2または3に記載の方法。 7 mとnとの合計が2である請求項2ないし6
    のいずれか1項記載の方法。 8 捕収剤の合計濃度が少なくとも0.001Kg/メ
    ートルトンであり、5.0Kg/メートルトンより大
    きくない、請求項1ないし7のいずれか1項記載
    の方法。 9 スルホン酸又は塩の少なくとも25%がモノス
    ルホンである請求項1〜8のいずれか一つに記載
    の方法。 10 スルホン酸又は塩の少なくとも40%がモノ
    スルホンである請求項1〜8のいずれか一つに記
    載の方法。 11 スルホン酸又は塩の少なくとも50%がモノ
    スルホンである請求項1〜8のいずれか一つに記
    載の方法。 12 回収される鉱物が黒鉛であり、水性スラリ
    ーがパルプ化紙を更に含む請求項1〜11のいず
    れか一つに記載の方法。 13 アルキル化ジアリールオキシドスルホン酸
    又はそれの塩の少なくとも約20%がモノスルホン
    であるアルキル化ジアリールオキシドスルホン
    酸、あるいはそれの塩、又はこのような酸あるい
    はそれの塩の混合物であり、そのモノスルホン酸
    又はそれの塩が (ここに各Rは独立に飽和アルキル基、置換飽和
    アルキル基、不飽和アルキル基又は置換不飽和の
    アルキル基であり;各m及びnは独立に0.1又は
    2であり;各Mは独立に水素、アルカリ金属、ア
    ルカリ土類金属、アンモニウム又は置換基のある
    アンモニウムであり、また各x及びyは、xとy
    の和が1の条件下でそれぞれ0又は1である)で
    表わされることを特徴とする フロス浮遊により鉱物の回収のために有用な捕
    収剤組成物。 14 Rが1ないし24個の炭素原子を有するアル
    キル基である請求項13記載の組成物。 15 Rが10ないし約16個の炭素原子を有するア
    ルキル基である請求項14に記載の組成物。 16 Rが直鎖または分岐のアルキル基である請
    求項13または14に記載の組成物。 17 mとnとの合計が2である請求項13ない
    し16のいずれか1項記載の組成物。 18 捕収剤の合計濃度が少なくとも0.001Kg/
    メートルトンであり、5.0Kg/メートルトンより
    大きくない、請求項13ないし17のいずれか1
    項記載の組成物。
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