JP5317572B2 - 石灰石の不純物除去方法 - Google Patents

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Description

本発明は、石灰岩から不純物である炭素分を除去して、白色度の高い炭酸カルシウム含有物質を得るための方法に関する。
石灰岩は、製紙用フィラー等の材料として用いられている。その際、白色度を高めるために、石灰岩から不純物である炭素分を除去することが行われている。
その一例として、石灰石原料鉱石を100メッシ以下の微粒状に粉砕し、アルコール系の起泡剤を用いてアルカリ性パルプで浮選し、不純物を浮鉱として分離することを特徴とする炭素系不純物の浮遊除去による石灰石微粉の高純度化方法が、提案されている(特許文献1)。この文献の実施例では、浮選の際に、薬剤として分散剤(ケイ酸ソーダ)、活剤(IAA)、捕集剤(ケロシン)および起泡剤(MIBC)を用いている。
一方、古紙からインキを剥離し、再生パルプを得て、再生紙を製造するための古紙再生技術において、古紙からインキを剥離する作用を有する脱墨剤を用いることが知られている。
古紙再生用脱墨剤の一例として、特定の化学式で表される化合物を含有することを特徴とする古紙再生用脱墨剤が提案されている(特許文献2)
特開平10−265218号公報 特開平7−3681号公報
前記の文献に記載された石灰石微粉の高純度化方法では、上述のとおり、浮遊選鉱(浮選ともいう。)の実験例において、薬剤として分散剤、活剤、捕集剤および起泡剤を用いている。
本発明者の実験によると、石灰石微粉を対象とする浮遊選鉱の際に、薬剤としてアルコール系の起泡剤(MIBC)のみを用いた場合には、炭素分を浮鉱として分離させることができず、沈鉱である炭酸カルシウム含有物質の白色度は、石灰石微粉の白色度とほぼ同程度であった。
そこで、本発明は、浮遊選鉱の際に1種の薬剤のみを用いた場合であっても、石灰岩から着色原因物質である炭素分を高い除去率で除去して、製紙用フィラー等として用いうる炭酸カルシウムを主成分とする物質を得ることのできる方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、浮遊選鉱処理の際に添加する薬剤(以下、浮選剤ともいう。)として、古紙再生用脱墨剤の一種であるアルコール系脱墨剤を用いれば、石灰岩粉砕物から不純物である炭素分を高い除去率で除去しうることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、以下の[1]〜[]を提供するものである。
[1] (A)炭素分を不純物として含む石灰岩粉砕物と、水を混合して、スラリーを得るスラリー調製工程と、(B)上記スラリーとアルコール系脱墨剤を混合して、脱墨剤を含むスラリーを得る脱墨剤含有スラリー調製工程と、(C)上記脱墨剤を含むスラリーを浮遊選鉱処理して、炭素分を含む浮鉱と、炭酸カルシウムを含む沈鉱を得る浮遊選鉱処理工程と、を含む石灰岩の不純物除去方法であって、上記アルコール系脱墨剤以外の薬剤を用いないことを特徴とする石灰岩の不純物除去方法。
[2] 工程(A)において、水1リットル当たりの石灰岩粉砕物の量が1〜1,000gである上記[1]に記載の石灰岩の不純物除去方法。
[3] 工程(A)において、上記石灰岩粉砕物のブレーン比表面積が5,000〜13,000cm2/gである上記[1]又は[2]に記載の石灰岩の不純物除去方法。
[4] 工程(A)で用いる上記石灰岩粉砕物と、工程(C)で得られる上記炭酸カルシウムを含む沈鉱とのハンター白色度の差が、0.5以上である上記[1]〜[3]のいずれかに記載の石灰岩の不純物除去方法。
本発明によれば、浮遊選鉱の際に1種の薬剤のみを用いた場合であっても、石灰岩から着色原因物質である炭素分を高い除去率で除去して、高い白色度を有する炭酸カルシウム含有物質を得ることができる。
本発明で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有物質は、製紙用フィラー、プラスチック・ゴムの顔料、塗料、食品添加物、高級ガラス材料等として用いることができる。
本発明の石灰岩の不純物除去方法は、(A)炭素分を不純物として含む石灰岩粉砕物と、水を混合して、スラリーを得るスラリー調製工程と、(B)工程(A)で得られたスラリーとアルコール系脱墨剤を混合して、脱墨剤を含むスラリーを得る脱墨剤含有スラリー調製工程と、(C)工程(B)で得られた脱墨剤を含むスラリーを浮遊選鉱処理して、炭素分を含む浮鉱と、炭酸カルシウムを含む沈鉱を得る浮遊選鉱処理工程とを含み、上記アルコール系脱墨剤以外の薬剤を用いないものである
以下、各工程について詳しく説明する。なお、図1は、本発明の石灰岩の不純物除去方法の一例を示すフロー図である。
[工程(A);スラリー調製工程]
工程(A)は、炭素分を不純物として含む石灰岩粉砕物と、水を混合して、スラリーを得る工程である。
本発明で用いられる石灰岩粉砕物は、着色原因物質である炭素分を不純物として含むものである。
本発明の好適な処理対象物としては、灰色結晶質石灰岩が挙げられる。灰色結晶質石灰岩は、ハンター白色度が89〜93程度であるため、本発明の方法によって白色度を高めることによって製紙用フィラー等の各種の用途に好適に用いることができる。
なお、白色結晶質石灰岩は、ハンター白色度が95〜97程度であるため、灰色結晶質石灰岩に比べて本発明を適用する必要性に乏しい。
石灰岩粉砕物のブレーン比表面積は、好ましくは5,000〜13,000cm2/g、より好ましくは5,500〜12,000cm2/g、特に好ましくは6,000〜11,500cm2/gである。該値が5,000cm2/g未満では、本発明で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有物質の白色度が低下する傾向がある。該値が13,000cm2/gを超えると、本発明で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有物質の白色度が低下する傾向が見られるばかりか、粉砕に要する手間および時間が増大し、処理効率が低下する。
水1リットル当たりの石灰岩粉砕物の量は、好ましくは1〜1,000g、より好ましくは10〜900g、さらに好ましくは100〜800g、特に好ましくは200〜700gである。該量が1g未満では、石灰岩粉砕物の単位量当たりの水量が過大となり、水量の節減および処理効率の観点から好ましくない。該量が1,000gを超えると、本発明で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有物質の白色度が低下する傾向が見られるばかりか、浮遊選鉱処理の際に浮鉱の割合が多くなり、沈鉱の回収率が低下するので、好ましくない。
工程(A)においては、スラリーの調製後に十分に撹拌することが好ましい。撹拌時間は、好ましくは5〜30分間である。
[工程(B);脱墨剤含有スラリー調製工程]
工程(B)は、工程(A)で得られたスラリーとアルコール系脱墨剤を混合して、脱墨剤を含むスラリーを得る工程である。
アルコール系脱墨剤としては、高級アルコール系脱墨剤が好適に用いられる。
高級アルコール系脱墨剤としては、例えば、高級アルコールにアルキレンオキサイドを付加した構造を有する非イオン性界面活性剤が挙げられる。
このような特定の非イオン性界面活性剤である高級アルコール系脱墨剤の一例としては、一般式:R1−[O−(Cx2xO)l(AO)m(Cy2yO)n−H]p(式中、pは1〜16の整数である。R1は、pが1の場合には、炭素数8〜24の1価高級アルコール又は炭素数6〜16の直鎖もしくは分岐のアルキル基もしくはアルケニル基を有するアルキルフェノールから水酸基を除いた残基であり、pが2〜16の場合には、p個の水酸基を有する化合物から水酸基を除いた残基である。AOは、エチレンオキサイド基を必須として含む炭素数2〜4の1種類以上のアルキレンオキサイド基がブロックまたはランダムに配列する基である。x、yは、各々3または4で、同一でも異なっていてもよい。lは、1以上、300以下の整数である。mは、pが1の場合には、50を超え、300以下の整数であり、pが2〜16の場合には、1以上、300以下の整数である。nは、1以上、300以下の整数である。)で表される化合物(特開平7−3681号公報参照)が挙げられる。
高級アルコール系脱墨剤の他の例としては、一般式:R1−O−(C24O)n−H(式中、R1は炭素数10〜22のアルキル基またはアルケニル基であり、nは1〜5の整数である。)で表される化合物が挙げられる。
アルコール系脱墨剤の市販品としては、「DI−767」、「DI−7020」(以上、花王社製)、「リプトール」(以上、ライオン社製)等が挙げられる。
アルコール系脱墨剤の添加量は、工程(A)で得られたスラリー1リットル当たり、好ましくは0.001〜1ミリリットル、より好ましくは0.005〜0.5ミリリットル、特に好ましくは0.01〜0.1ミリリットルである。該量が0.001ミリリットル未満では、本発明で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有物質の白色度が低くなることがある。該量が1ミリリットルを超えると、本発明で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有物質の白色度の増大が見られず、また、薬剤コストも増大するので、好ましくない。なお、アルコール系脱墨剤は、通常の使用条件下において液状である。
工程(B)においては、脱墨剤を含むスラリーの調製後に十分に撹拌して養生することが好ましい。養生時間は、好ましくは5〜30分間である。
[工程(C);浮遊選鉱処理工程]
工程(C)は、工程(B)で得られた脱墨剤を含むスラリーを浮遊選鉱処理して、炭素分を含む浮鉱と、炭酸カルシウムを含む沈鉱を得る工程である。
浮遊選鉱とは、疎水性の表面を有する粒子及び親水性の表面を有する粒子を含む水中にガス(例えば、空気)を供給して、このガスの泡の表面に、疎水性の表面を有する粒子を付着させ、該粒子が付着している泡を、水中で浮力により浮上させることによって、沈鉱である親水性の表面を有する粒子と、浮鉱である疎水性の表面を有する粒子とに分離するものである。
浮遊選鉱の手段としては、ファーレンワルド型浮選機(FW型浮選機)、MS型浮選機、フェジャーグレン型浮選機、アジテヤ型浮選機、ワーマン型浮選機等の浮遊選鉱装置(浮選機ともいう。)が挙げられる。
浮鉱は、石灰岩粉砕物に由来する炭素分を含む物質である。浮鉱は、スラリーの液中の上部領域(特に液面付近)に存在する固体分を回収することによって、スラリーの他の成分(液分、沈鉱)から分離することができる。
沈鉱は、石灰岩粉砕物に由来する炭酸カルシウムを主成分とする物質である。沈鉱は、スラリーの液中の下部領域(特に底面上)に存在する固体分を回収することによって、スラリーの他の成分(液分、浮鉱)から分離することができる。
沈鉱を回収して乾燥させることによって、目的物である白色の炭酸カルシウム含有物質を得ることができる。沈鉱中の炭酸カルシウムの割合は、通常、90質量%以上である。
石灰岩粉砕物と沈鉱(白色の炭酸カルシウム含有物質)とのハンター白色度の差は、好ましくは0.5以上、より好ましくは0.7以上、さらに好ましくは1.0以上、さらに好ましくは1.2以上、特に好ましくは1.3以上である。
沈鉱(白色の炭酸カルシウム含有物質)のハンター白色度は、好ましくは92以上、より好ましくは93以上、特に好ましくは94以上である。
ここで、ハンター白色度とは、ハンター白色度計を用いてJIS P8123に準拠して得られる数値をいう。ハンター白色度が大きいほど、白色性に優れ、好ましい。
白色の炭酸カルシウム含有物質は、製紙用フィラー、プラスチック・ゴムの顔料、塗料、食品添加物、高級ガラス材料等として用いることができる。なお、ハンター白色度が94以上である炭酸カルシウム含有物質は、製紙用フィラーとして好適に用いることができる。
浮鉱は、炭素分を含むものの、炭酸カルシウムを主成分とするため、水洗し、ろ過し、乾燥させることによって、高い白色度を要求されない用途における炭酸カルシウム含有物質(炭酸カルシウム粉末)として利用することができる。
沈鉱と浮鉱の合計量100質量部中の浮鉱の量は、通常、5〜40質量部である。
次に、本発明の石灰石の不純物除去方法に用いられる、石灰岩の不純物除去システムの一例について、説明する。図2は、上記石灰岩の不純物除去システムの一例を概念的に示す図である。
図2中石灰岩の不純物除去システムは、炭素分を不純物として含む石灰岩粉砕物と、水を混合して、スラリーを得るためのスラリー調製槽(混合槽)1と、スラリー調製槽1から供給されたスラリーとアルコール系脱墨剤を混合して、脱墨剤を含むスラリーを得るための脱墨剤含有スラリー調製槽(混合槽)2と、脱墨剤含有スラリー調製槽2から供給された脱墨剤を含むスラリーを、撹拌しながら養生するための養生槽3と、養生槽3から供給された脱墨剤を含むスラリーを浮遊選鉱処理して、炭素分を含む浮鉱と、炭酸カルシウムを含む沈鉱を得るための浮遊選鉱装置4を含むものである。
上記システムを構成する各部(図2中の符号1〜4)の間には、スラリーの流通路が設けられている。また、スラリー調製槽1、脱墨剤含有スラリー調製槽2、養生槽3の各々には、スラリーを撹拌するための撹拌手段(例えば、撹拌翼)が配設されている。
上記システムにおいては、連続式とバッチ式のいずれのシステムを採用してもよいが、実用化に際しての処理効率の観点からは、連続式のシステムが好ましい。
[実施例1]
灰色結晶質石灰岩の破砕物(粒径:30mm以下)を、スタンプミルおよびボールミルによって粉砕して、ブレーン比表面積が8,300cm2/gである石灰岩粉砕物(平均粒子径:6.7μm)を調製した。この石灰岩粉砕物について、ハンター白色度計(商品名:NW−1、マイセック社製)を用いて、JIS P8123に準拠して、ハンター白色度を測定した。その結果、ハンター白色度は、92.7であった。
次いで、水1リットル当たりの石灰石粉砕物の量が15g(固液比:15g/L)となるように、石灰石粉砕物と水を撹拌翼付の混合槽内に投入して、5分間、撹拌して混合し、720ミリリットルのスラリーを得た。
次に、この混合槽内に、スラリー1リットル当たりの脱墨剤の量が0.035ミリリットルとなるように、高級アルコール系脱墨剤である「DI−7020(商品名)」(花王社製)を添加して、10分間、撹拌して混合した。
得られたスラリーを、浮遊選鉱装置(太平洋セメント社の中央研究所内の試作機)内に収容し、10分間、液中に空気を供給しつつ浮遊選鉱処理を行った。処理後、浮鉱を回収して、乾燥させ、炭酸カルシウムを主成分とする粉末(炭酸カルシウム含有粉末)を得た。
この炭酸カルシウム含有粉末のハンター白色度は、93.4であった。石灰岩粉砕物と炭酸カルシウム含有粉末とのハンター白色度の差は、0.7であった。
一方、浮鉱の鉱物解析を行った結果、浮鉱の主成分は炭酸カルシウムおよび炭素分(カーボン)であることがわかった。また、着色物質である浮鉱と、白色物質である沈鉱とでは、微量成分(銀、鉄、マグネシウム、ストロンチウム等)の含有率に大きな差がないことも確認した。これらの解析によって、着色原因物質が炭素分であることがわかった。
[実施例2〜10]
表1に示すようにブレーン比表面積および固液比を変えたこと以外は実施例1と同様にして実験した。結果を表1に示す。
[実施例11〜16]
浮選剤として、アルコール系脱墨剤である「DI−767(商品名)」(花王社製)を、スラリー1リットル当たりの量が0.035ミリリットルとなるように用い、かつ、表1に示すブレーン比表面積および固液比に定めたこと以外は実施例1と同様にして実験した。結果を表1に示す。
[比較例1]
浮選剤として、アミン系脱墨剤である「DI−7160(商品名)」(花王社製)を、スラリー1リットル当たりの量が0.035ミリリットルとなるように用いたこと以外は実施例7と同様にして実験した。結果を表1に示す。
[比較例2]
浮選剤としてメチルイソブチルカルビノール(MIBC;4−メチル−2−ペンタノール)およびエタノールを、スラリー1リットル当たりの量が各々、0.03ミリリットル、6.9ミリリットルとなるように用いたこと以外は実施例7と同様にして実験した。結果を表1に示す。
[比較例3]
浮選剤としてエタノールを、スラリー1リットル当たりの量が0.69ミリリットルとなるように用いたこと以外は実施例7と同様にして実験した。結果を表1に示す。
[比較例4]
浮選剤としてポリオキシエチレンオレイルエーテル(PEO)を、スラリー1リットル当たりの量が0.69ミリリットルとなるように用いたこと以外は実施例7と同様にして実験した。結果を表1に示す。
Figure 0005317572
表1から、本発明の方法(実施例1〜16)によれば、浮遊選鉱処理で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有粉末は、原料である石灰岩粉砕物に比べて、白色度が0.7以上大きく、優れた白色性を有することがわかる。
一方、本発明に該当しない方法(比較例1〜4)によれば、浮遊選鉱処理で沈鉱として得られる炭酸カルシウム含有粉末は、原料である石灰岩粉砕物に比べて、白色度が最大で0.4だけ大きいにすぎないことがわかる。
本発明の石灰岩の不純物除去方法の一例を示すフロー図である。 本発明の石灰石の不純物除去方法に用いられる、石灰岩の不純物除去システムの一例を概念的に示す図である。
符号の説明
1 スラリー調製槽(混合槽)
2 脱墨剤含有スラリー調製槽(混合槽)
3 養生槽
4 浮遊選鉱装置

Claims (4)

  1. (A)炭素分を不純物として含む石灰岩粉砕物と、水を混合して、スラリーを得るスラリー調製工程と、
    (B)上記スラリーとアルコール系脱墨剤を混合して、脱墨剤を含むスラリーを得る脱墨剤含有スラリー調製工程と、
    (C)上記脱墨剤を含むスラリーを浮遊選鉱処理して、炭素分を含む浮鉱と、炭酸カルシウムを含む沈鉱を得る浮遊選鉱処理工程と、
    を含む石灰岩の不純物除去方法であって、
    上記アルコール系脱墨剤以外の薬剤を用いないことを特徴とする石灰岩の不純物除去方法。
  2. 工程(A)において、水1リットル当たりの石灰岩粉砕物の量が1〜1,000gである請求項1に記載の石灰岩の不純物除去方法。
  3. 工程(A)において、上記石灰岩粉砕物のブレーン比表面積が5,000〜13,000cm2/gである請求項1又は2に記載の石灰岩の不純物除去方法。
  4. 工程(A)で用いる上記石灰岩粉砕物と、工程(C)で得られる上記炭酸カルシウムを含む沈鉱とのハンター白色度の差が、0.5以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載の石灰岩の不純物除去方法。
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