JPH05102896A - 移動受信装置 - Google Patents
移動受信装置Info
- Publication number
- JPH05102896A JPH05102896A JP3260684A JP26068491A JPH05102896A JP H05102896 A JPH05102896 A JP H05102896A JP 3260684 A JP3260684 A JP 3260684A JP 26068491 A JP26068491 A JP 26068491A JP H05102896 A JPH05102896 A JP H05102896A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- output
- inputted
- antenna
- phase
- array
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- Pending
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- Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ローコストで軽量化された性能のよい移動体
用の移動受信装置を提供する。 【構成】 複数の平面または曲面で囲まれた立体の各面
それぞれに、多数のアンテナ素子(2) よりなるブロック
レイ(1) のアンテナを形成し、各ブロック(1) で受信さ
れた電波のCN比を測定し、所定のレベルを越えたブロ
ックアレイの出力信号のみをスイッチ(5) を介して同相
合成(6) し、受信機の入力とするよう構成する。
用の移動受信装置を提供する。 【構成】 複数の平面または曲面で囲まれた立体の各面
それぞれに、多数のアンテナ素子(2) よりなるブロック
レイ(1) のアンテナを形成し、各ブロック(1) で受信さ
れた電波のCN比を測定し、所定のレベルを越えたブロ
ックアレイの出力信号のみをスイッチ(5) を介して同相
合成(6) し、受信機の入力とするよう構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は衛星放送などを航空機
や乗用車などの移動体上で受信する移動受信装置に関す
るものである。
や乗用車などの移動体上で受信する移動受信装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来の衛星放送の移動受信技術として
は、例えば、伊藤ほか“移動体用衛星放送受信システ
ム”,テレビジョン学会技術報告会資料,Vol.12, No.
23, pp. 47〜52,June, 1988 に述べられているような
装置が電車や船舶用としてすでに実用化されている。こ
のシステムでは、平面アンテナを設置したターンテーブ
ルがモノパルスアンテナからの角度情報をもとに、常に
平面アンテナが衛星方向を向くよう機械的に制御され
る。また、ヘルメットのような半球上にアンテナ素子を
形成し、ビームの広角走査を行う場合の検討例として、
J. R. James and P. S.Hall編“Handbook of MICROSTRI
P ANTENNAS ”Peter Peregr-inus Ltd.,Vol.2.pp.1132
〜1134に掲載されているような6素子球面アレイがあ
る。このアレイでは、各素子アンテナの受信レベルを比
較し、最も高い受信レベルの素子を高速スイッチで選択
する。この結果、垂直面(仰角方向)では、アンテナ素
子単体の指向性により走査角が制限されるが、水平面
(方位角方向)ではほぼ全方位角を走査できる。また、
特開平3−96105号“マイクロストリップアンテナシス
テム”にあるように前後、左右の各方向に向いた平面ア
ンテナを切り替え、さらに、2つのアンテナにまたがる
方向にビームを形成するときは内蔵した可変位相器によ
り位相ズレを補正する方法もある。
は、例えば、伊藤ほか“移動体用衛星放送受信システ
ム”,テレビジョン学会技術報告会資料,Vol.12, No.
23, pp. 47〜52,June, 1988 に述べられているような
装置が電車や船舶用としてすでに実用化されている。こ
のシステムでは、平面アンテナを設置したターンテーブ
ルがモノパルスアンテナからの角度情報をもとに、常に
平面アンテナが衛星方向を向くよう機械的に制御され
る。また、ヘルメットのような半球上にアンテナ素子を
形成し、ビームの広角走査を行う場合の検討例として、
J. R. James and P. S.Hall編“Handbook of MICROSTRI
P ANTENNAS ”Peter Peregr-inus Ltd.,Vol.2.pp.1132
〜1134に掲載されているような6素子球面アレイがあ
る。このアレイでは、各素子アンテナの受信レベルを比
較し、最も高い受信レベルの素子を高速スイッチで選択
する。この結果、垂直面(仰角方向)では、アンテナ素
子単体の指向性により走査角が制限されるが、水平面
(方位角方向)ではほぼ全方位角を走査できる。また、
特開平3−96105号“マイクロストリップアンテナシス
テム”にあるように前後、左右の各方向に向いた平面ア
ンテナを切り替え、さらに、2つのアンテナにまたがる
方向にビームを形成するときは内蔵した可変位相器によ
り位相ズレを補正する方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】航空機などに搭載され
る移動受信装置は、耐環境性、安全性などを考慮して薄
型、軽量なものが望ましい。したがって、機械系を含ま
ない全電子追尾方式が最も適している。すでに実用化さ
れている電車用などの移動受信装置は、方位角方向の追
尾を機械的に行っているため、形が大きくなりさらに重
くなるという欠点があった。そこで、ヘルメットのよう
な半球上にアンテナ素子を形成し、受信レベルの最も高
い素子をスイッチで選択していくことにより自動追尾を
する球面アレイが考えられるようになった。試作されて
いるこの方式のアンテナは、(従来の技術)の項でも紹
介したように、アレイを構成しているアンテナ素子のう
ち、最も出力受信レベルの高いアンテナ素子をスイッチ
で選択することにより放射電波を追尾している。したが
って、選択されたアンテナ素子に隣接している他の素子
出力は、レベル的にかなり近い値だったとしても無視さ
れ合成出力にはでてこない。また、前後左右にブロック
アレイを配し、可変位相器で位相も調整しながら隣りあ
う2枚の平面アンテナを合成していく方法は、ブロック
アレイ数が増えた時に実現性に困難が生じるとともに高
価になる欠点があった。また、衛星放送受信用の移動受
信装置にこれらの方法を適用する場合、受信画像のSN
比は、合成された出力信号のCN比で決まるため、スイ
ッチングによりアンテナ素子を選択する場合には、単純
に受信レベルではなく、CN比の高いアンテナ素子を選
択する必要がある。
る移動受信装置は、耐環境性、安全性などを考慮して薄
型、軽量なものが望ましい。したがって、機械系を含ま
ない全電子追尾方式が最も適している。すでに実用化さ
れている電車用などの移動受信装置は、方位角方向の追
尾を機械的に行っているため、形が大きくなりさらに重
くなるという欠点があった。そこで、ヘルメットのよう
な半球上にアンテナ素子を形成し、受信レベルの最も高
い素子をスイッチで選択していくことにより自動追尾を
する球面アレイが考えられるようになった。試作されて
いるこの方式のアンテナは、(従来の技術)の項でも紹
介したように、アレイを構成しているアンテナ素子のう
ち、最も出力受信レベルの高いアンテナ素子をスイッチ
で選択することにより放射電波を追尾している。したが
って、選択されたアンテナ素子に隣接している他の素子
出力は、レベル的にかなり近い値だったとしても無視さ
れ合成出力にはでてこない。また、前後左右にブロック
アレイを配し、可変位相器で位相も調整しながら隣りあ
う2枚の平面アンテナを合成していく方法は、ブロック
アレイ数が増えた時に実現性に困難が生じるとともに高
価になる欠点があった。また、衛星放送受信用の移動受
信装置にこれらの方法を適用する場合、受信画像のSN
比は、合成された出力信号のCN比で決まるため、スイ
ッチングによりアンテナ素子を選択する場合には、単純
に受信レベルではなく、CN比の高いアンテナ素子を選
択する必要がある。
【0004】本発明の目的は、ローコストで、多数のア
ンテナ素子にも対応可能な航空機あるいは乗用車などへ
の搭載に適した全電子追尾型の衛星放送など放射電波の
受信用移動受信装置を提供せんとするものである。
ンテナ素子にも対応可能な航空機あるいは乗用車などへ
の搭載に適した全電子追尾型の衛星放送など放射電波の
受信用移動受信装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る放射電波追尾用の移動受信装置は、複
数の平面または曲面で囲まれた立体の各面それぞれに、
多数のアンテナ素子よりなるブロックアレイのアンテナ
を形成し、各ブロックアレイで受信された電波のCN比
を測定し、所定のレベルを越えたC/Nを有するブロッ
クアレイの出力信号のみをスイッチを介して同相合成
し、受信機の入力とするよう構成したことを特徴とする
ものである。
め、本発明に係る放射電波追尾用の移動受信装置は、複
数の平面または曲面で囲まれた立体の各面それぞれに、
多数のアンテナ素子よりなるブロックアレイのアンテナ
を形成し、各ブロックアレイで受信された電波のCN比
を測定し、所定のレベルを越えたC/Nを有するブロッ
クアレイの出力信号のみをスイッチを介して同相合成
し、受信機の入力とするよう構成したことを特徴とする
ものである。
【0006】
【作用】本発明移動受信装置によれば、複数の平面また
は曲面で囲まれた立体の各面それぞれに、多数の放射素
子よりなるブロックアレイを形成し、所定のレベルを越
えた受信ブロックアレイの出力信号を同相合成し、アン
テナの機械的追尾を省略しているので、ローコストで軽
量化された移動受信装置を提供することができる。
は曲面で囲まれた立体の各面それぞれに、多数の放射素
子よりなるブロックアレイを形成し、所定のレベルを越
えた受信ブロックアレイの出力信号を同相合成し、アン
テナの機械的追尾を省略しているので、ローコストで軽
量化された移動受信装置を提供することができる。
【0007】
【実施例】以下本発明のこれに限定されない実施例につ
いて図面を参照して説明する。図1にその略構成ブロッ
ク線図を示す。図の構成では、多数のアンテナ素子2が
形成された複数の平面ブロックアレイ1と、各平面ブロ
ックアレイ1の出力をIF周波数に変換するローノイズ
ダウンコンバータ3と、制御器4とこれによって制御さ
れる各平面ブロックアレイ用のスイッチ5と同相合成回
路6とを含んでいる。円形あるいは方形パッチアンテナ
などのアンテナ素子が形成された各平面ブロックアレイ
の出力は、それぞれのローノイズコンバータ3に入力さ
れる。ローノイズコンバータ3の出力は、スイッチ5に
入力されるとともに制御器4にも入力され、すでにプリ
セットしてあるレベル以上のCN比が得られたブロック
アレイの出力のみ同相合成回路6に入力されるようスイ
ッチが制御される。同相合成回路6は、入力されたブロ
ックアレイの出力のうち最もCN比の高いアレイの出力
を基準とし、ほかのアレイの位相を基準出力の位相に合
わせて合成後出力する。以上の実施例は本発明を限定す
るものではなく、発明の要旨内で各種の変形変更の可能
なことは自明である。例えば、図1では、単位アンテナ
として、多数のアンテナ素子が形成された平面ブロック
アレイを想定しているが、1個のアンテナ素子を単位ア
ンテナとすることも可能である。
いて図面を参照して説明する。図1にその略構成ブロッ
ク線図を示す。図の構成では、多数のアンテナ素子2が
形成された複数の平面ブロックアレイ1と、各平面ブロ
ックアレイ1の出力をIF周波数に変換するローノイズ
ダウンコンバータ3と、制御器4とこれによって制御さ
れる各平面ブロックアレイ用のスイッチ5と同相合成回
路6とを含んでいる。円形あるいは方形パッチアンテナ
などのアンテナ素子が形成された各平面ブロックアレイ
の出力は、それぞれのローノイズコンバータ3に入力さ
れる。ローノイズコンバータ3の出力は、スイッチ5に
入力されるとともに制御器4にも入力され、すでにプリ
セットしてあるレベル以上のCN比が得られたブロック
アレイの出力のみ同相合成回路6に入力されるようスイ
ッチが制御される。同相合成回路6は、入力されたブロ
ックアレイの出力のうち最もCN比の高いアレイの出力
を基準とし、ほかのアレイの位相を基準出力の位相に合
わせて合成後出力する。以上の実施例は本発明を限定す
るものではなく、発明の要旨内で各種の変形変更の可能
なことは自明である。例えば、図1では、単位アンテナ
として、多数のアンテナ素子が形成された平面ブロック
アレイを想定しているが、1個のアンテナ素子を単位ア
ンテナとすることも可能である。
【0008】
【発明の効果】本発明による移動受信装置は、機械式追
尾を行わない電子的な自動追尾方式の受信装置である。
自動的にある設定レベル以上のCN比を持つアンテナ系
を選択し同相合成していくため、到来電波を高速に追尾
し受信することができる。また、CN比の低いアンテナ
系の出力は選択されないため合成されず、装置の出力C
N比を劣化させることがない。さらに、平面ブロックア
レイはアンテナ取り付け面の形状に合わせてつくること
ができるため、例えば航空機や自動車へ本発明による移
動受信装置を取付ける場合は、風の抵抗力を大幅に小さ
くすることができ、かつ軽量化も可能である。
尾を行わない電子的な自動追尾方式の受信装置である。
自動的にある設定レベル以上のCN比を持つアンテナ系
を選択し同相合成していくため、到来電波を高速に追尾
し受信することができる。また、CN比の低いアンテナ
系の出力は選択されないため合成されず、装置の出力C
N比を劣化させることがない。さらに、平面ブロックア
レイはアンテナ取り付け面の形状に合わせてつくること
ができるため、例えば航空機や自動車へ本発明による移
動受信装置を取付ける場合は、風の抵抗力を大幅に小さ
くすることができ、かつ軽量化も可能である。
【図1】本発明に係る実施例の構成ブロック線図
1 平面ブロックアレイ 2 アンテナ素子 3 ローノイズダウンコンバータ 4 制御器 5 スイッチ 6 同相合成回路 7 同相合成出力端子
Claims (1)
- 【請求項1】 複数の平面または曲面で囲まれた立体の
各面それぞれに、多数のアンテナ素子(2) よりなるブロ
ックアレイ(1) のアンテナを形成し、各ブロックアレイ
(1) で受信された電波のCN比を測定し、所定のレベル
を越えたC/Nを有するブロックアレイの出力信号のみ
をスイッチ(5) を介して同相合成(6)し、受信機の入力
とするよう構成したことを特徴とする移動受信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3260684A JPH05102896A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 移動受信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3260684A JPH05102896A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 移動受信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05102896A true JPH05102896A (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=17351344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3260684A Pending JPH05102896A (ja) | 1991-10-08 | 1991-10-08 | 移動受信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05102896A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1051215A (ja) * | 1996-08-05 | 1998-02-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | アンテナ装置 |
US7317936B2 (en) | 2002-04-12 | 2008-01-08 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle intercommunication apparatus |
-
1991
- 1991-10-08 JP JP3260684A patent/JPH05102896A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1051215A (ja) * | 1996-08-05 | 1998-02-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | アンテナ装置 |
US7317936B2 (en) | 2002-04-12 | 2008-01-08 | Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha | Vehicle intercommunication apparatus |
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