JPH0510285Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［考案の目的］ （産業上の利用分野） 本考案は、各種アナログ、デジタル信号等の記
録再生に使用され、デイスクを内装するデイスク
カートリツジに係り、特にそのデイスクカートリ
ツジのヘツド挿入窓を覆うシヤツタ機構に関す
る。

（従来の技術） 従来、例えば第４図ないし第７図に示されるよ
うに、デイスクジヤケツト２内にフレキシブル磁
気デイスク３を収容してなる磁気デイスクカート
リツジ１は、各種アナログ・デジタル信号等の規
則再生に汎用されている。そして、デイスクジヤ
ケツト２のヘツド挿入窓４を両面側から覆うシヤ
ツタ５は金属板によりコ字状に形成され、この金
属板には爪６（第６図参照）が同一方向に切り起
こされて上記デイスクジヤケツトのヘツド挿入窓
４寄りの辺部に沿つて形成されたガイド溝７に摺
動可能に収めされている。

（考案が解決しようとする問題点） しかるに、このシヤツタ５は、常時閉位置（第
４図で示す位置）に保つために付勢するバネ８の
弾発力に抗して開方向（第４図矢印Ｘ方向）に移
動させられたときに、第５図に示すように開方向
側の端部が押し上げられる。そして、この押し上
げ動作により、第７図に示されるように、シヤツ
タの爪６の裏側に切り起こし時に生じる突起６ｃ
がジヤケツトのガイド溝７の内側を削つてゴミを
発生させ、このゴミがフレキシブル磁気デイスク
３の記録面に付着してドロツプアウトの原因を作
つていた。

以上の如く従来の磁気デイスクカートリツジは
シヤツタ５の爪６の縁部に切り起こし時に形成さ
れた突起６ｃがジヤケツトのガイド溝を削りドロ
ツプアウトの原因を作るという問題があつた。

本考案は上記従来の欠点を解決すべくなされた
ものでドロツプアウトの原因となつていたゴミの
発生を無くしたデイスクカートリツジを提供しよ
うとするものである。

［考案の構成］ （問題点を解決するための手段） 本考案のデイスクカートリツジは、中心孔から
外れた位置に形成されたヘツド挿入窓とこのヘツ
ド挿入窓寄りの辺部に沿つて形成されたガイド溝
とを有するジヤケツトと、前記ガイド溝に沿つた
辺側から前記ジヤケツトを挟持するように嵌合さ
れ切り起こしにより形成された爪を前記ジヤケツ
トのガイド溝に係合させて前記ヘツド挿入窓をジ
ヤケツトの両面側から覆うコ字状のシヤツタと、
このシヤツタを閉側に付勢するバネ部材と、前記
ジヤケツト内に収納されこのジヤケツトの中心孔
から挿入される駆動軸によつて回転される情報の
記録されたデイスクとを備えるデイスクカートリ
ツジにおいて、前記シヤツタの爪を前記ジヤケツ
トのガイド溝に沿つて少なくとも２個有するとと
もに、少なくとも開放方向の先端部に設けた爪を
このシヤツタの嵌合されるジヤケツトの辺に対し
て反対方向へ切り起こしたことを特徴とする。

（作用） 本考案のデイスクカートリツジは、デイスクド
ライブ装置（図示せず）に挿入されるとシヤツタ
はドライブ装置（図示せず）内部に設けられてい
るシヤツタ開閉機構（図示せず）の働きによりガ
イド溝に沿つて移動し、ヘツド挿入窓が開放され
る。

そしてスライド方向に通常閉位置に保つために
一端をジヤケツト内部に、他端をシヤツタに係止
されて装着されているバネが、シヤツタの一端を
持上げ、ジヤケツトのガイド溝の側面にシヤツタ
の爪を擦りつける。本考案ではこの爪がシヤツタ
の嵌合される辺側と反対方向へ切り起こして形成
され突起がガイド溝に擦りつけらる部分と反対側
の面に形成されているので、このため突起とガイ
ド溝の辺側の側面との接触が避けられ、これによ
つてジヤケツトの削れによるゴミの発生を防止す
ることができる。なお、シヤツタの爪の突起とガ
イド溝の辺側と反対側の側面との接触は、シヤツ
タのコ字状の中央部がこの方向への移動を規制す
るのでこれによつて回避される。

（実施例） 以下本考案の詳細を第１図ないし第３図を参照
して説明する。なお、以下説明する図において第
４図ないし第７図と共通する箇所については、同
一符号を使用して重複する説明を省略する。

第１図において、１は磁気デイスクカートリツ
ジ示しており、そのデイスクジヤケツト２内には
フレキシブル磁気デイスク３が収容されている。
デイスクジヤケツト２のヘツド挿入窓４を覆うシ
ヤツタ５の辺部には、ガイド溝７と係合する爪６
ａ，６ｂが形成されている。これらの爪のうち第
１図で右側の爪６ｂは、シヤツタ５の嵌合される
辺側と反対方向へ切り起こされて形成されてお
り、切り起こされた内側の縁部に突起６ｃが形成
されている。

８はシヤツタ５が開放側へ移動した際これを反
撥するバネで、一端はデイスクジヤケツト２に固
定され、他端はシヤツタ５に係止されている。

この実施例の磁気デイスクカートリツジ１は磁
気デイスクドライブ装置（図示せず）に装着する
とシヤツタ開放機構（図示せず）によりシヤツタ
開放用フツク５ａが押されバネ８の付勢力に抗し
てジヤケツト２のガイド溝７に沿つて摺動させ、
ヘツド挿入窓４が開放される。ヘツド挿入窓４が
開放されると、シヤツタ開放用フツク５ａに加わ
る力と、バネ８による反発力により、シヤツタ５
の爪６ｂ側は第２図で示す矢印Ｄの方向に浮上す
ることとなる。このとき、本考案においては、爪
６ｂの折曲げ方向を第３図に示すようにシヤツタ
５に嵌合される辺側と反対方向へ切り起こして形
成され、突起６ｃがガイド溝７の片側の縁部に対
して反対側の面に形成されているので、矢印Ｄの
方向の力により爪６ｂが接触してもガイド溝７の
内面と接触することはない。また、シヤツタ５は
コ字状の中央部がジヤケツトの縁部に規制されて
ガイド溝７の中心側の縁部へ接触することはな
い。なお、この実施例においてはシヤツタの爪を
２個設けた例について説明したが、本考案はこの
ような実施例に限定されるものではなく爪を３個
以上設けてもよいことは勿論である。

［考案の効果］ 以上説明したように本考案によるデイスクカー
トリツジは、そのジヤケツトのヘツド挿入窓を覆
うシヤツタの爪を前記ガイド溝に沿つて少なくと
も有するとともに、少なくとも開放方向の先端部
に設けた爪をジヤケツトの辺に対して反対方向に
切り起こしたので切り起こしの際、爪の縁部に生
じた突起がガイド溝の縁部に接触するようなこと
がなくなり、ジヤケツトの摩耗ゴミによるドロツ
プアウトの発生を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す正面図、第２
図はそのシヤツタを示す拡大正面図、第３図は第
２図のＢ部拡大断面図、第４図は従来の磁気デイ
スクカートリツジを示す正面図、第５図はそのシ
ヤツタを示す拡大正面図、第６図は第５図のＡ部
拡大断面図、第７図は第６図の−線に沿う拡
大断面図である。 １……磁気デイスクカートリツジ、２……デイ
スクジヤケツト、３……フレキシブル磁気デイス
ク、４……ヘツド挿入窓、５……シヤツタ、６，
６ａ，６ｂ……爪、６ｃ……突起、７……溝、８
……バネ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 中心孔から外れた位置に形成されたヘツド挿入
   窓とこのヘツド挿入窓寄りの辺部に沿つて形成さ
   れたガイド溝とを有するジヤケツトと、前記ガイ
   ド溝に沿つた辺側から前記ジヤケツトを挟持する
   ように嵌合され切り起こしにより形成された爪を
   前記ジヤケツトのガイド溝に係合させて前記ヘツ
   ド挿入窓をジヤケツトの両面側から覆うコ字状の
   シヤツタと、このシヤツタを閉側に付勢するバネ
   部材と、前記ジヤケツト内に収納されこのジヤケ
   ツトの中心孔から挿入される駆動軸によつて回転
   される情報の記録されたデイスクとを備えるデイ
   スクカートリツジにおいて、前記シヤツタの爪を
   前記ジヤケツトのガイド溝に沿つて少なくとも２
   個有するとともに、少なくとも開放方向の先端部
   に設けた爪をこのシヤツタの嵌合されるジヤケツ
   トの辺に対して反対方向へ切り起こしたことを特
   徴とするデイスクカートリツジ。