JPH05102275A - 欠陥検出方法および欠陥検出装置 - Google Patents

欠陥検出方法および欠陥検出装置

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JPH05102275A
JPH05102275A JP3289085A JP28908591A JPH05102275A JP H05102275 A JPH05102275 A JP H05102275A JP 3289085 A JP3289085 A JP 3289085A JP 28908591 A JP28908591 A JP 28908591A JP H05102275 A JPH05102275 A JP H05102275A
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JP3289085A
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Keiichi Maeda
圭一 前田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 半導体装置などの試料の欠陥を非破壊で検出
することが可能であり、欠陥となる表面の凹凸と欠陥で
ない表面の凹凸とを容易に区別することが可能である欠
陥検出方法および欠陥検出装置を提供すること。 【構成】 レーザ走査顕微鏡22を用い、欠陥を検出し
ようとする試料32における所定高さ位置に焦点を合わ
せ、上記試料32を、レーザ光に沿う方向に順次相対的
に移動し、各移動位置での上記試料に対するレーザ光の
反射光を検出して二次元画像を読み取り、各移動位置で
の二次元画像を記憶手段42に記憶し、記憶手段42に
記憶してある二次元画像を組み合わせて3次元画像を構
築し、この3次元画像により欠陥を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、欠陥検出装置に係わ
り、例えば半導体装置の表面あるいは半導体装置に積層
してある各種積層膜の表面に存在する欠陥を検出するた
めの検出方法および検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】IC、LSIなどの半導体装置の品質管
理には、半導体装置の表面または半導体装置に積層して
ある配線層などの各種機能薄膜に存在する欠陥の検出が
不可欠である。
【0003】従来では、このような欠陥を検出するため
の装置として、光学顕微鏡が用いられる場合が多い。光
学顕微鏡を用い、例えば半導体装置の表面に積層してあ
る図10に示すような配線層2の欠陥を検出するには、
配線層2の表面に光学顕微鏡の焦点を合わせて、配線層
2の表面からの反射光を観察することにより行ってい
る。
【0004】反射光を観察すれば、図11に示すよう
に、配線層2の結晶粒界4、ボイド6及びヒロック8に
相当する部分に影部4a,6a,8aが生じ、配線層2
の表面に生じている、ある程度の凹凸を検出することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、光学顕微鏡
による観察では、より微細な凹凸を検出することはでき
ないと共に、反射光の影部4a,6a,8aに基づき、
その影部に相当するどの部分が、結晶粒界4、ボイド6
およびヒロック8のいずれに相当するのかの判断が困難
であり、欠陥を正確に検出することができないという問
題点を有している。なぜならば、結晶粒界4は、配線層
2としての信頼性に影響がない部分であり、欠陥として
扱うべきものではない。これに対して、ボイド6は、そ
れが大きい場合には、配線層2の断面積を狭め、エレク
トロマイグレーションなどの原因となり、配線層2にお
ける欠陥である。また、ヒロック8は、配線層2から突
出している部分であり、それが大きい場合には、他の配
線層とのショートを引き起こすおそれがあり、配線層2
における欠陥である。
【0006】このように、配線層2においては、少なく
とも、欠陥でない結晶粒界と、欠陥であるボイドあるい
はヒロックとを区別して判断することが必要である。と
ころが、上述したように、光学顕微鏡を用いた欠陥検出
方法では、欠陥である表面の凹凸部分も、欠陥でない表
面の凹凸部分も同様に、影部として検出されるため、こ
れらの区別をすることが困難であると言う問題点を有し
ている。
【0007】なお、より微細な欠陥を検出する方法とし
て、レーザ顕微鏡を用いた方法や、電子顕微鏡を用いた
方法が知られている。ところが、従来の方法では、半導
体装置の表面を二次元的に観察する方法であるため、光
学顕微鏡を用いた場合と同様に、欠陥となる表面の凹凸
と欠陥でない表面の凹凸との区別をつけることが困難で
あるという問題点を依然として有している。特に、後者
の電子顕微鏡を用いる方法では、半導体装置において、
観察すべき表面を露出しなければ表面状態を観察できな
いという問題点を有している。すなわち、光学顕微鏡や
レーザ顕微鏡を用いた方法では、検出すべき表面である
配線層の表面上に、パッシベーション膜などの透明保護
膜が形成されていても配線層の表面状態を観察すること
が可能である。これに対し、電子顕微鏡を用いた方法で
は、パッシベーション膜などの保護膜を除去した後でし
か配線層の表面状態を観察できず、観察すべき試料を破
壊しなければならないという問題点を有している。
【0008】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、半導体装置などの試料の欠陥を非破壊で検出するこ
とが可能であり、欠陥となる表面の凹凸と欠陥でない表
面の凹凸とを容易に区別することが可能である欠陥検出
方法および欠陥検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の欠陥検出方法は、レーザ走査顕微鏡を用
い、欠陥を検出しようとする試料における所定高さ位置
に焦点を合わせ、上記試料を、レーザ光に沿う方向に順
次相対的に移動し、各移動位置での上記試料に対するレ
ーザ光の反射光を検出して二次元画像を読み取り、各移
動位置での二次元画像を記憶手段に記憶し、記憶手段に
記憶してある二次元画像を組み合わせて3次元画像を構
築し、この3次元画像により欠陥を検出することを特徴
とする。
【0010】また、本発明の欠陥検出装置は、欠陥を検
出しようとする試料における所定高さ位置に焦点を合う
ように、レーザ光を照射し、照射されたレーザ光の反射
光の二次元画像を検出するレーザ走査顕微鏡と、上記試
料が設置され、試料をレーザ光に沿う方向に順次相対的
に移動させるための試料台と、順次相対的に移動された
試料に照射されたレーザ光の反射光で構成される各二次
元画像を逐次記憶するための記憶手段と、上記記憶手段
に記憶してある二次元画像を組み合わせて3次元画像を
構築する三次元画像構築手段とを有する。
【0011】
【作用】本発明の欠陥検出方法および欠陥検出装置で
は、レーザ走査顕微鏡を用い、欠陥を検出しようとする
試料における所定高さ位置に焦点を合わせ、上記試料
を、レーザ光に沿う方向に順次相対的に移動する。そし
て、各移動位置での上記試料に対するレーザ光の反射光
を検出して二次元画像を読み取り、その画像を、試料の
移動位置ごとに記憶手段に記憶する。
【0012】レーザ走査顕微鏡では、図3に示すよう
に、レーザ光の焦点が合っている位置Aで、輝度(実線
Bで示す)と、解像度(二点鎖線Cで示す)とが同時に
ピークを持つ。図5,6に示すように、レーザ走査顕微
鏡では、焦点深度がきわめて短く、焦点が合わない試料
平面からのレーザ光の反射光は、ピンホール10を通り
難く、光検出器12で検出され難いからである。本発明
では、このレーザ走査顕微鏡の性質を利用して試料の三
次元画像を得るようにしている。
【0013】すなわち、図7に示すように、試料として
の半導体装置の表面に積層してある配線層2の表面にレ
ーザ光の焦点があり、その表面からの反射光を検出する
場合には、図7の(B)に示すように、その表面に形成
してある凹凸部分である結晶粒界4、ボイド6およびヒ
ロック8は、焦点が合わない影部4a,6a,8aとな
る。そして、試料としての半導体装置を移動し、配線層
2の表面から少し上の表面に焦点平面がくるようにする
と、同図の(A)に示すように、ヒロック8のみに焦点
が合い、その部分8b以外は焦点が合わず、輝度の明暗
差がはっきりと生じる。また、試料としての半導体装置
を移動し、配線層2の表面から少し深い位置に焦点平面
がくるようにすると、同図(C)に示すように、ボイド
6に対応する部分のみが、全く焦点が合わずに影部6a
となり、その他の部分については、多少像がぼやける
が、結晶粒界4およびヒロック8の部分で影部となるこ
とはない。さらに深い位置に焦点を合わせた場合には、
同図(D)に示すように、ボイド6に相当する部分にも
影部が形成されないことになる。
【0014】したがって、このようにして得られた各移
動位置での二次元画像(A)〜(D)を順次記憶手段に
記憶し、これら記憶手段に記憶してある画像データを組
み合わせることにより、図8に示すように、結晶粒界
4、ボイド6およびヒロック8にそれぞれ相当する凹凸
画像4c,6c,8cを一目で判別できる三次元画像を
得ることができる。このようにして得られた三次元画像
の画像データから、その三次元画像の所定の高さでの断
面を最大高さとする三次元画像を、再構築すれば、図9
に示すように、ボイド6に相当する欠陥箇所画像6cの
みを検出することができる。同様にして、ヒロック8に
相当する欠陥箇所画像8cのみを検出することも可能で
ある。
【0015】したがって、欠陥となる表面の凹凸と欠陥
でない表面の凹凸とを容易に区別することが可能であ
る。また、本発明の欠陥検出方法および欠陥検出装置で
は、基本的にはレーザ走査顕微鏡を用いているので、試
料となる半導体装置を破壊することなく、試料の欠陥を
検出することができる。
【0016】なお、光学顕微鏡を用いて、本発明と同様
な方法を採用しようとしても、光学顕微鏡では、図4に
示すように、光の焦点が合っている位置Aで、解像度
(二点鎖線Cで示す)のピークが現われるが、輝度(実
線Bで示す)に関しては、焦点があっていてもいなくて
もそれほど変化しないことから、明瞭な三次元画像を得
ることができない。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る欠陥検出方法
および欠陥検出装置について、図面を参照しつつ詳細に
説明する。図1は本発明の一実施例に係る半導体装置の
欠陥検出装置の全体構成図、図2は同実施例に係る装置
の作用を示すフローチャート図、図3はレーザ走査顕微
鏡の特性を示すグラフ、図4は光学顕微鏡の特性を示す
グラフ、図5,6はレーザ走査顕微鏡の作用を示す概略
図、図7は同実施例の欠陥検出装置を用いて欠陥検出さ
れる試料としての半導体装置の配線層とその各相対移動
位置での二次元画像を示す概略図、図8,9は二次元画
像を組み合わせて構築される三次元画像の例を示す斜視
図である。
【0018】図1に示すように、本発明の一実施例に係
る欠陥検出装置20は、レーザ走査顕微鏡本体22を有
する。レーザ走査顕微鏡本体22は、レーザ走査顕微鏡
コントローラ24に接続してあり、そのコントローラ2
4からレーザ発振制御信号およびレーザ走査系信号が送
信され、レーザ走査顕微鏡本体22で受光した画像信号
がコントローラ24へ送信されるようになっている。レ
ーザ走査顕微鏡コントローラ24には、テレビモニタ2
6が接続してあり、レーザ走査顕微鏡本体22からコン
トローラ24へ入力してくる映像信号をリアルタイムで
画像出力できるようになっている。
【0019】また、コントローラ24には、試料台昇降
装置28が接続してあり、試料台昇降装置28に対し、
制御信号を送り、試料としての半導体装置32が設置し
てある試料台30をZ軸方向(レーザ走査顕微鏡本体2
2から半導体装置32へ向けて発射されるレーザ光に対
して平行な方向)に微小移動させるようになっている。
試料としての半導体装置32には、図7に示すような金
属製配線層2が表面に積層してあり、金属配線層2の表
面には、透明なパッシベーション膜が成膜してある。
【0020】レーザ走査顕微鏡本体22は、図5,6に
示すように、レーザ発振器から発射されたレーザ光(例
えば、633nmの波長を有するヘリウム・ネオンレー
ザ光)のスキャンを行う走査部34と、レーザ光を試料
としての半導体装置32に向けて収束させる対物レンズ
36と、半導体装置32の表面から反射されたレーザ光
を光検出器12へ向かわせるビーム分離部38と、光検
出器12へ向かう光を選択的に透過させるピンホール1
0と、ピンホール10を通過したレーザ光を検出して二
次元画像信号を得るための光検出器12とを有する。光
検出器12で検出された画像信号は、図1に示すレーザ
走査顕微鏡コントローラ24へ送信される。
【0021】本実施例では、図1に示すように、レーザ
走査顕微鏡コントローラ24には、コンピュータ40が
接続してある。コンピュータ40は、後述するように、
コントローラ24へ入力された二次元画像信号に基づ
き、三次元画像信号を構築する作用を有する。コンピュ
ータ40には、記録媒体42、テレビモニタ44、キー
ボード46およびプリンタ48が接続してある。
【0022】記憶媒体42としては、特に限定されず、
ハードディスク、フロッピィディスク、光ディスク、R
AMなどが用いられる。記録媒体42には、レーザ走査
顕微鏡本体22からコントローラ24へ入力される二次
元画像が、試料台30のZ軸方向移動位置と共に、逐次
記憶される。テレビモニタ44には、記憶媒体42に記
憶してある二次元画像、あるいはコンピュータ40によ
り構築された三次元画像が画像出力されるようになって
いる。また、プリンタ48には、二次元画像、三次元画
像、あるいは各種データが印字出力されるようになって
いる。
【0023】次に、このような欠陥検出装置20を用い
て、本発明の一実施例に係る欠陥検出方法を実施する場
合の例を、図2に示すフローチャートを用いて説明す
る。図2に示すように、ステップ50にて、欠陥検出工
程がスタートすると、ステップ52にて、図1に示す試
料台30の位置、すなわちステージ位置が初期化され
る。次に、ステップ54にて、試料台30のスタート位
置と終了位置とが入力され、その位置データが読み込ま
れる。これらの位置データは、図1に示すコンピュータ
40に接続してあるキーボード46などにより入力され
る。入力手段としては、キーボード46に限らず、その
他の入力手段を用いることができる。
【0024】次に、ステップ56では、試料台30を所
定のスタート位置に移動させ、ステップ57にて、その
位置でのレーザ走査顕微鏡本体22で検出された二次元
画像データを読み取り、その二次元画像データを、試料
台30あるいは試料としての半導体装置32のZ軸方向
位置データと共に、記憶媒体42に対して記憶する。こ
れらのデータは、コンピュータ40内のメモリに、各メ
モリ番地をZ軸方向位置データに対応させて一時的に記
憶するようにしても良い。ステップ56および57は、
ステップ58にて、試料台30の移動位置が、ステップ
54にて設定された終了位置まで移動するまで繰り返し
行われる。試料台30のZ軸方向移動ピッチは、特に限
定されないが、例えば半導体装置32の表面に積層して
ある金属配線層2(図7参照)の欠陥を検出しようとす
る場合には、約50nm程度の移動ピッチ毎に二次元画
像データを取り込む。
【0025】ステップ56〜58に際しては、図1に示
すレーザ走査顕微鏡本体22から発せられるレーザ光の
焦点位置は、欠陥を検出しようとする図7に示す配線層
2における所定高さ位置にあり、試料台30の微小移動
と共に、Z軸方向に変化する。各移動位置での二次元画
像データを次に示す。たとえば、図7に示すように、配
線層2の表面にレーザ光の焦点があり、その表面からの
反射光を検出する場合には、図7の(B)に示すよう
に、その表面に形成してある凹凸部分である結晶粒界
4、ボイド6およびヒロック8は、焦点が合わない影部
4a,6a,8aとなる。そして、試料としての半導体
装置を移動し、配線層2の表面から少し上の表面に焦点
平面がくるようにすると、同図の(A)に示すように、
ヒロック8のみに焦点が合い、その部分8b以外は焦点
が合わず、輝度の明暗差がはっきりと生じる。また、試
料としての半導体装置を移動し、配線層2の表面から少
し深い位置に焦点平面がくるようにすると、同図(C)
に示すように、ボイド6に対応する部分のみが、全く焦
点が合わずに影部6aとなり、その他の部分について
は、多少像がぼやけるが、結晶粒界4およびヒロック8
の部分で影部となることはない。さらに深い位置に焦点
を合わせた場合には、同図(D)に示すように、ボイド
6に相当する部分にも影部が形成されないことになる。
【0026】レーザ走査顕微鏡では、図3に示すよう
に、レーザ光の焦点が合っている位置Aで、輝度(実線
Bで示す)と、解像度(二点鎖線Cで示す)とが同時に
ピークを持つことから、上述したような輝度の明暗差を
利用した二次元画像データを得ることができる。レーザ
光の焦点位置で輝度のピークを持つのは、図5,6に示
すように、レーザ走査顕微鏡では、焦点深度がきわめて
短く、焦点が合わない試料平面からのレーザ光の反射光
は、ピンホール10を通り難く、光検出器12で検出さ
れ難いからである。
【0027】なお、光学顕微鏡を用いて、本発明と同様
な方法を採用しようとしても、光学顕微鏡では、図4に
示すように、光の焦点が合っている位置Aで、解像度
(二点鎖線Cで示す)のピークが現われるが、輝度(実
線Bで示す)に関しては、焦点があっていてもいなくて
もそれほど変化しないことから、各移動位置での輝度の
明暗差がほぼ同様となり、それを組み合わせても、明瞭
な三次元画像を得ることができない。
【0028】また、本発明では、試料台30を微小移動
させることなく、図1に示すレーザ走査顕微鏡本体22
を試料台30に対してZ軸方向に相対移動させることに
より、あるいは図5,6に示す対物レンズ36をZ軸方
向に移動させることにより、焦点位置を変化させるよう
にしても良い。
【0029】次に、図2に戻り、本実施例の欠陥検出方
法について説明する。ステップ58において、スタート
位置から終了位置までのすべての二次元画像データの採
取が終了すると、ステップ60へ行く。ステップ60で
は、記憶手段42またはコンピュータ40内に記憶して
ある各移動位置毎(各層毎)での二次元画像データを読
み出し、これらを組み合わせて、配線層2の三次元画像
を構築する。構築された三次元画像の例を図8に示す。
図8に示すように、図7に示す配線層2の結晶粒界4、
ボイド6およびヒロック8にそれぞれ相当する凹凸画像
4c,6c,8cを一目で判別できる三次元画像を得る
ことができる。この三次元画像は、図1に示すテレビモ
ニタ44またはプリンタ48に出力することができる。
【0030】ステップ60にて得られた三次元画像によ
り、欠陥となる表面の凹凸と、欠陥でない表面の凹凸と
を判別するようにしても良いが、本実施例では、ステッ
プ62〜ステップ66の処理を行う。ステップ62で
は、ステップ60で得られた三次元画像を、所定の高さ
で切断した下半分の三次元画像を得るための希望する断
面高さhを読み出す。高さhは、図1に示すキーボード
46などの入力手段で入力される。この断面高さhは、
図7に示す結晶粒界4とボイド6とを区別できる程度の
高さである。
【0031】次に、ステップ64では、高さhでの断面
を最大高さとする三次元画像を、ステップ60で得られ
た三次元画像のデータに基づき再構築する。所定高さh
で再構築された三次元画像を図9に示す。高さhで再構
築すれば、ボイド6に相当する欠陥箇所画像6cのみを
検出することができる。高さhを代えることなどで、ヒ
ロック8に相当する欠陥箇所画像8cのみを検出するこ
とも可能である。
【0032】ステップ66では、図9に示すような高さ
hでの三次元画像の最大高さ断面にみられる欠陥箇所画
像6cの数などを、自動的あるいは半自動的に検出する
ことにより、配線層2の欠陥検出を行う。ステップ66
が済めば、ステップ68にて、欠陥検出工程が終了す
る。
【0033】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、レーザ光の焦点が合っている平面位置で、輝度と解
像度とが同時にピークをもち、持焦点深度がきわめて浅
いというレーザ走査顕微鏡の性質をうまく利用して、試
料の三次元画像を得るようにしている。したがって、こ
の三次元画像により、試料の表面の凹凸を一目で判別で
きる。このようにして得られた三次元画像の画像データ
から、その三次元画像の所定の高さでの断面を最大高さ
とする三次元画像を再構築すれば、所定深さ以上の凹部
欠陥あるいは所定高さ以上の凸部欠陥を検出することが
可能である。したがって、欠陥となる表面の凹凸と欠陥
でない表面の凹凸とを、容易に区別することが可能であ
る。また、画像データから自動的に欠陥数などをカウン
トすることも可能である。また、本発明の欠陥検出方法
および欠陥検出装置では、基本的にはレーザ走査顕微鏡
を用いているので、試料となる半導体装置を破壊するこ
となく、試料の欠陥を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体装置の欠陥検出
装置の全体構成図である。
【図2】同実施例に係る装置の作用を示すフローチャー
ト図である。
【図3】レーザ走査顕微鏡の特性を示すグラフである。
【図4】光学顕微鏡の特性を示すグラフである。
【図5】レーザ走査顕微鏡の作用を示す概略図である。
【図6】レーザ走査顕微鏡の作用を示す概略図である。
【図7】同実施例の欠陥検出装置を用いて欠陥検出され
る試料としての半導体装置の配線層とその各相対移動位
置での二次元画像を示す概略図である。
【図8】二次元画像を組み合わせて構築される三次元画
像の例を示す斜視図である。
【図9】二次元画像を組み合わせて構築される三次元画
像の例を示す斜視図である。
【図10】試料としての半導体装置に積層してある配線
層の概略斜視図である。
【図11】従来の光学顕微鏡で図10に示す配線層の表
面を観察した二次元画像を示す平面図である。
【符号の説明】
2…配線層、 4…結晶粒界、 6…ボイド、 8…ボ
イド 20…欠陥検出装置、 22…レーザ走査顕微鏡本体 24…レーザ走査顕微鏡コントローラ、 30…試料台 32…半導体装置、 40…コンピュータ、 42…記
憶媒体
【手続補正書】
【提出日】平成3年12月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図8】
【図1】
【図6】
【図7】
【図9】
【図10】
【図11】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ走査顕微鏡を用い、欠陥を検出し
    ようとする試料における所定高さ位置に焦点を合わせ、
    上記試料を、レーザ光に沿う方向に順次相対的に移動
    し、各移動位置での上記試料に対するレーザ光の反射光
    を検出して二次元画像を読み取り、各移動位置での二次
    元画像を記憶手段に記憶し、記憶手段に記憶してある二
    次元画像を組み合わせて3次元画像を構築し、この3次
    元画像により欠陥を検出することを特徴とする欠陥検出
    方法。
  2. 【請求項2】 構築された三次元画像の所定の高さでの
    断面に、所定の断面画像があるか否かにより欠陥を検出
    することを特徴とする請求項1に記載の欠陥検出方法。
  3. 【請求項3】 欠陥を検出しようとする試料における所
    定高さ位置に焦点を合うように、レーザ光を照射し、照
    射されたレーザ光の反射光の二次元画像を検出するレー
    ザ走査顕微鏡と、 上記試料が設置され、試料をレーザ光に沿う方向に順次
    相対的に移動させるための試料台と、 順次相対的に移動された試料に照射されたレーザ光の反
    射光で構成される各二次元画像を逐次記憶するための記
    憶手段と、 上記記憶手段に記憶してある二次元画像を組み合わせて
    3次元画像を構築する三次元画像構築手段とを有する欠
    陥検出装置。
  4. 【請求項4】 上記三次元画像構築手段で構築された三
    次元画像の所定の高さでの断面を最大高さとする三次元
    画像を構築する画像再構築手段とをさらに有する請求項
    3に記載の欠陥検出装置。
  5. 【請求項5】 上記三次元画像構築手段で構築された三
    次元画像の所定の高さでの断面に、所定の断面画像があ
    るか否かを判別する判別手段をさらに有する請求項3ま
    たは4に記載の欠陥検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0942062A3 (en) * 1998-03-09 2000-02-23 Acheson Industries, Inc. Water-free release/lubricating agents for treating the walls of a die for original shaping or reshaping
US10672116B2 (en) 2015-02-27 2020-06-02 Koh Young Technology Inc. Substrate inspection method and system

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