JPH0510142Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主として住宅の出窓に備えられた
出窓シヤツターに係り、さらに詳しくは、正面の
シヤツターカーテンに対する昇降操作時に側面の
シヤツターカーテンも連動して昇降する出窓シヤ
ツターに関するものである。

〔従来の技術〕

一般に住宅の一部には出窓が設けられることが
ある。その際従来のこの種出窓は、防犯上の目的
から、正面側は引き戸にするが、両側は幅が狭い
関係からはめ殺し窓にしている場合が多い。

これら正面の窓と両側面の窓とにそれぞれ別個
に昇降開閉されるシヤツターカーテンを設け、更
に第４図及び第５図に示すようにシヤツターカー
テン７の下部に連結した座板１３の左右両側近傍
２個所に外方突出態にてストツパー部１５′を各
シヤツターカーテン毎に別個に取付けて、シヤツ
ターカーテン７がシヤツターケース６内に設けた
巻取装置８により巻取られていた。

そして、シヤツターカーテンを上昇する際に、
ストツパー部１５′のまぐさ部５への当接をもつ
てシヤツターカーテン７の上昇を停止させ、シヤ
ツターカーテン７の下端がまぐさ部５の隙間Ｓを
通過してシヤツターケース６内へ収納されてしま
うのを防止していた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

上記の構成により、従来の出窓には次のような
問題点があつた。

(1) 上記の出窓をさらに夜間における防犯を完全
にする目的でシヤツターを付設した場合、両側
面がはめ殺し窓になつているため、正面側の引
き戸を明けて、手を回し込んで、この両側面に
おけるシヤツターカーテンの開閉操作を行うた
め、面倒であり、女・子供には手が届かず、操
作できない場合もあつた。

(2) 正面シヤツターカーテンと両側シヤツターカ
ーテンとは別個の巻取装置により巻取られるよ
うになつており、その巻取時の上昇停止も正面
と側面別に行つていたので、操作が煩わしかつ
た。

この考案は、上記従来技術の問題点に鑑み、両
側面のシヤツターカーテンは正面のシヤツターカ
ーテンを操作するだけで容易確実に開閉でき、か
つ、部品の個数を減らしたことによつて、加工工
数を少くして製作の能率化が図れる出窓シヤツタ
ーの提供を目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、この考案におい
ては、出窓の正面および両側面のまぐさ部上にそ
の各面毎にシヤツターカーテンの巻取装置を設け
てこの各巻取装置に連結したシヤツターカーテン
を出窓の角部に立設したガイドレールに沿つて昇
降自在に組成された出窓シヤツターにおいて、 正面シヤツターの座板の各側部と両側面シヤツ
ターの座板とを各々連結アームで連絡し、該連絡
アームにまぐさ部に当接するストツパーが突出形
成されたことを特徴とする出窓シヤツターとし
た。

〔作用〕

上記の構成により、正面および両側面のシヤツ
ターカーテンは、その側毎の巻取装置により巻取
られて昇降自在になつているが、両側面のシヤツ
ターカーテンの座板は、正面のシヤツターカーテ
ンの座板に正面と側面とに外方突出態にて一体的
にそれぞれ配分状にストツパー部を設けた連結ア
ームを介して一体昇降可能に連結されているた
め、正面のシヤツターカーテンを昇降させること
により、両側のシヤツターカーテンもこれに連動
して同時に昇降するうえ、双方は別個の巻取装置
で巻取られても、その側毎のストツパー部は双方
を連動する連結アームに一体化されているので、
正面のストツパー部が正面側のまぐさ部に当接し
た際、両側のストツパー部もその側のまぐさ部に
同時に当接することになる。

従つて、出窓の側面がはめ殺し窓になつてい
て、正面のシヤツターカーテンに対する開閉操作
だけで、各シヤツターカーテンの昇降と上昇停止
のいずれも連動的に行えることから、操作が極め
て簡単であるうえ、防犯的効果をより確実にする
ことができる。

〔実施例〕 以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。

まず構成を説明すると、第１図に示すように、
住宅の出窓１は、最上面に出窓屋根部２が正面と
側面との連結状態により設けられている。

そして、この屋根部２の下方にあたる正面位置
が引き戸３になり、また両側面位置がはめ殺し窓
４になつている。

この態様による出窓１の正面に位置するまぐさ
部５上には第３図に示すような正面のシヤツター
カーテン７を専用に巻取るための巻取装置８がこ
の正面のシヤツターケース６内に収納配置されて
いる。

また、両側面に位置するまぐさ部５上にはこの
側のシヤツターカーテン９を専用に巻取るための
前記と同様の巻取装置がその両側面のシヤツター
ケース６内にそれぞれ収納配置されている。

上記による正面のシヤツターカーテン７は、正
面側の左右部に立設した一対のガイドレール１０
間に、このガイドレール１０，１０を案内柱にし
て昇降自在に配置する。

また、両側面のシヤツターカーテン９は、その
側毎の左右部に立設した一対のガイドレール１１
間に、このガイドレール１１，１１を案内柱にし
て昇降自在に配置する。

連結アーム１２，１２は、上記した正面シヤツ
ターカーテン７の座板１３と側面シヤツターカー
テン９，９の各座板１４とを、これらの間に介在
するガイドレール１０及び１１に対し隙間を置い
て同一の高さ配置により、それぞれ一体昇降可能
に各座板および連結アームに穿設した透孔への鋲
１６の挿通とカシメをもつて連結し、これによつ
て正面のシヤツターカーテン７に昇降操作を与え
た場合、このシヤツターカーテン７の昇降に連動
して両側面のシヤツターカーテン９，９も同時に
昇降するように構成する。

上記による連結アーム１２，１２は、正面シヤ
ツターカーテン７の座板１３とその側毎における
側面シヤツターカーテン９の座板１４の外側に添
うくの字形に形成して、それぞれ対応するシヤツ
ターカーテンの座板の左右側端部にはその側毎の
まぐさ部５に当接した際、その所属する側におけ
るシヤツターカーテン７及び９の上昇動を停止す
るためのストツパー部１５，１５をそれぞれ配分
状に外方突出態にて設ける。

上記の連結アーム１２，１２の形状および各ス
トツパー部１５の配置は左右対称に構成し、第３
図において外方への突出長さＬはそれぞれシヤツ
ターケース６の下部開口の隙間Ｓの寸法に対して
十分長く用いて、まぐさ部５に係止させる。

前記構成による出窓シヤツターにおいて、正面
のシヤツターカーテン７を昇降させると、両側面
のシヤツターカーテン９，９は、上記正面のシヤ
ツターカーテン７に、正面と側面とに配分状にス
トツパー部１５，１５を設けた連結アーム１２に
より一体昇降可能に結合されているため、正面側
と連動して同時に昇降することができる。

また、上記正面シヤツターカーテン７と側面シ
ヤツターカーテン９，９とはその側毎の巻取装置
に別個に巻取られても、その側毎のストツパー部
１５，１５は、正面シヤツターカーテン９を連動
する連結アーム１２にそれぞれ一体化されている
ため、上記シヤツターカーテン７，９，９の上昇
において、正面のストツパー部１５が正面側のま
ぐさ部５に当接した際、側面のストツパー部１５
もその側のまぐさ部５に同時に当接することにな
る。

従つて、出窓１の側面がはめ殺し窓４になつて
いても、正面のシヤツターカーテン７に対する開
閉操作だけで、各シヤツターカーテン７，９，９
の昇降の上昇停止のいずれも連動的に行うことが
できる。

〔考案の効果〕

この考案は、正面のシヤツターカーテンを昇降
させることにより、側面のシヤツターカーテン
も、これに連動して同時に昇降するうえ、正面の
ストツパー部が正面側のまくざ部に当接した際、
側面のストツパー部もその側のまぐさ部に同時に
当接して上昇停止も連動的に行えるため、出窓の
両側面がはめ殺し窓、或いは通常の引き戸のいず
れに構成されていても、出窓前面のシヤツターカ
ーテンの開閉を支障なく、しかも簡単に同時操作
が行える。その上連結アームに外方突出態にて一
体的にそれぞれ配分状にストツパー部を設け、連
結アームとストツパーが一体化し、ストツパーを
別個に取付ける必要がないので、組立工程を簡易
化でき、取付工事の安易化が図れる等の効果があ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案による出窓シヤツターを備え
た出窓を示す全体斜視図、第２図は同出窓シヤツ
ターの部分平断面図、第３図は第２図におけるＡ
−Ａ矢視図、第４図は従来の場合の縦断面図、第
５図は同部分正面図である。 １……出窓、２……屋根部、３……引き戸、４
……はめ殺し窓、５……まぐさ部、６……シヤツ
ターケース、７，９……シヤツターカーテン、８
……巻取装置、１０，１１……ガイドレール、１
２……連結アーム、１３，１４……座板、１５…
…ストツパー部、１６……鋲。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 出窓の正面および両側面のまぐさ部上にその各
   面毎にシヤツターカーテンの巻取装置を設けてこ
   の各巻取装置に連結したシヤツターカーテンを出
   窓の角部に立設したガイドレールに沿つて昇降自
   在に組成された出窓シヤツターにおいて、 正面シヤツターの座板の各側部と両側面シヤツ
   ターの座板とを各々連結アームで連絡し、該連絡
   アームにまぐさ部に当接するストツパーが突出形
   成されたことを特徴とする出窓シヤツター。