JPH0510067A - ウインド開閉制御装置 - Google Patents

ウインド開閉制御装置

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JPH0510067A
JPH0510067A JP3159215A JP15921591A JPH0510067A JP H0510067 A JPH0510067 A JP H0510067A JP 3159215 A JP3159215 A JP 3159215A JP 15921591 A JP15921591 A JP 15921591A JP H0510067 A JPH0510067 A JP H0510067A
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switch
closing
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Kuniyasu Kono
邦康 河野
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 モータ反転機構を備えたウィンド開閉制御装
置において、不必要な停止または反転動作の繰り返しを
無くすることができるウィンド開閉制御装置を提供する
ことを目的とする。 【構成】 ウィンド開閉中にその動作が妨げられた際に
はウィンド駆動用モータMを停止また反転させるように
したウィンド開閉制御装置20において、上記モータM
が停止または反転させられた後、該モータMを元の回転
方向に駆動させるスイッチ操作が行なわれた場合には、
その後におけるモータMの停止または反転動作がキャン
セルされることを特徴とし、また、ウィンド開閉中にそ
の動作が妨げられた際にはウィンド駆動用モータMを反
転させるようにしたウィンド開閉制御装置50におい
て、上記モータMが反転させられた後、該モータMを元
の回転方向に駆動させるスイッチ操作がなされた場合に
は、上記反転動作開始時点でのウィンド開度位置と同じ
位置でのモータMの反転動作がキャンセルされることを
特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ウィンド開閉制御装
置、より詳しく言えば、ウィンド開閉中にその動作を妨
げる抵抗が検出された際には、該ウィンド駆動用のモー
タを停止または反転させるようにしたウィンド開閉制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば自動車等の車両におけ
るウィンド開閉制御装置として、ワンタッチのスイッチ
操作で、自動的にウィンドの開閉を行うようにしたパワ
ーウィンド機構を備えたものは一般に良く知られてい
る。また、かかるタイプのウィンド開閉制御装置におい
て、ウィンド閉動作中に異物が挟まることを検出した際
には、ウィンド駆動用のモータを反転作動させるように
したものが知られている(例えば実開昭61−8787
1号公報参照)。
【0003】ところで、上記のようなモータ反転機構を
設ける場合、例えば、ウィンド開閉中にその動作が妨げ
られた際にはモータにロック電流が流れることに着目
し、このモータロック電流を検出することにより、ウィ
ンドの開閉動作を妨げる抵抗の有無を感知してモータを
反転させるようにすることなどが、一般に良く行なわれ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は、ある程度以上のモータロック電流が検出されるとモ
ータが反転作動させられるので、例えば、冬場ウィンド
ガラスが凍結し、ガラス表面あるいはガイド部等に氷が
残っているような場合など、本来、モータの駆動力によ
ってウィンドの開閉を十分に行わせることができる場合
でも、ウィンドの開閉動作に対して一定の抵抗が作用す
るので、その箇所でモータが反転作動させられ、この抵
抗の要因となる氷が除去されない限り、同じ箇所で何度
も不必要な反転動作を繰り返すことになる。従って、結
局は、ウィンド開閉動作に対して一定の抵抗となるも
の、つまり上記のような氷や場合によっては小さなゴミ
等を、乗員が手で除去するまで、ウィンドの開閉をスム
ースに行うことができず、不便であるという問題があっ
た。
【0005】ところで、ウィンド開閉中、例えば閉動作
中に、仮に乗員の指などがウィンドガラスと干渉してそ
の閉動作が妨げられ、ウィンドガラスの動作が停止また
は反転した場合、乗員は、その指を引っ込めてウィンド
ガラスとの干渉を避けようとする。そして、ウィンドガ
ラスと指とが干渉しないようになったことを確認した
後、ウィンドを閉じるように再度スイッチ操作が行なわ
れるのが通常である。従って、ウィンドガラスの動作
が、一旦、停止または反転した後に再度スイッチ操作が
行なわれた場合は、通常、安全確保のための停止または
反転動作、特に同じウィンド開度位置での反転動作を繰
り返して行わせる必要はない。
【0006】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、モータ反転機構を備えたウィンド開閉
制御装置において、ウィンドガラスの動作が、一旦、停
止または反転した後に再度スイッチ操作が行なわれた場
合における不必要な停止または反転動作の繰り返しを無
くすることができるウィンド開閉制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本願の第1の
発明は、ウィンドを開閉駆動させるモータと、ウィンド
の開閉動作を妨げる抵抗の有無を検出する検出手段とを
備え、ウィンド開閉中にその動作を妨げる抵抗が検出さ
れた際にはモータを停止また反転させるようにしたウィ
ンド開閉制御装置において、上記モータが停止または反
転させられた後、該モータを元の回転方向に駆動させる
スイッチ操作が行なわれた場合には、その後におけるモ
ータの停止または反転動作がキャンセルされるようにし
たものである。
【0008】また、本願の第2の発明は、ウィンドを開
閉駆動させるモータと、ウィンドの開閉動作を妨げる抵
抗の有無を検出する検出手段とを備え、ウィンド開閉中
にその動作を妨げる抵抗が検出された際にはモータを反
転させるようにしたウィンド開閉制御装置において、上
記ウィンドの反転動作開始時点でのウィンドの開度を記
憶する記憶手段を設け、上記モータが反転させられた
後、該モータを元の回転方向に駆動させるスイッチ操作
がなされた場合には、上記記憶されたウィンド開度位置
でのモータの反転動作がキャンセルされるようにしたも
のである。
【0009】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、上記モータ
が停止または反転させられた後、該モータを元の回転方
向に駆動させるスイッチ操作が行なわれた場合には、そ
の後におけるモータの停止または反転動作がキャンセル
されるようにしたので、最初の停止または反転動作によ
って安全性を確保した上で、2回目以降の不必要なモー
タの停止または反転動作を無くすることができる。従っ
て、凍結時の氷あるいは小さなゴミ等によってウィンド
の開閉動作が妨げられた場合などには、乗員の手を煩わ
すことなく、モータの駆動力によってウィンドの開閉を
行わせることができ、利便性が向上する。
【0010】また、本願の第2の発明によれば、上記モ
ータが反転させられた後、該モータを元の回転方向に駆
動させるスイッチ操作が行なわれた場合には、ウィンド
の反転動作開始時点におけるウィンド開度位置でのモー
タの反転動作がキャンセルされるようにしたので、最初
の反転動作によって安全性を確保した上で、同位置での
不必要なモータの反転動作を無くすることができる。従
って、凍結時の氷あるいは小さなゴミ等によってウィン
ドの開閉動作が妨げられた場合などには、乗員の手を煩
わすことなく、モータの駆動力によってウィンドの開閉
を行わせることができ、利便性が向上する。しかも、こ
の場合、同じウィンド開度位置での反転動作のみがキャ
ンセルされ、他の位置での反転機能は保持されるので、
より一層の安全性が確保される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を、添付図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は、本実施例に係る自動車の
ドアを車室側から見て示した正面説明図であるが、この
図に示すように、上記ドア1には、ドア本体2のアウタ
パネル2aとインナパネル(不図示)とで形成されたドア
空間内に、ドアウィンド3を開閉するウィンドガラス4
を昇降させる電動式のウィンドレギュレータ10と、ウ
ィンドガラス4の昇降動作をスムースに案内する前後一
対のガラスガイド5,6が配設されている。
【0012】該ウィンドレギュレータ10は、上下方向
に延びるレール11と、ウィンドガラス4の下端部に固
定されるとともに、該レール11に案内されて上下動し
得るガイド部材12と、例えば、上下の滑車16a,16
b間に架設されたワイヤ13を介して、上記ガイド部材
12を駆動する電動モータMとを備えている。該電動モ
ータMの出力側には、回転方向変換用の歯車機構(不図
示)及び減速装置14を介して、上記ワイヤ13を駆動
するプーリ15が連結されており、電動モータMが回転
させられた場合、その回転方向および回転量に応じてワ
イヤ13が所定量だけ上下方向に牽引される。
【0013】上記ガイド部材12は、ウィンドガラス4
の下端部に固定されるとともに、図2に示すように、上
記ワイヤ13の途中の適所に接合されており、電動モー
タMの駆動に伴ってワイヤ13が所定量だけ牽引される
と、ガイド部材12が上記レール11に案内されながら
同量だけ上下方向に駆動され、ウィンドガラス4が前後
のガラスガイド5,6に案内されつつ同量だけ昇降動作
を行うようになっている。
【0014】尚、上記レール11の上端側の側方には、
ドアウィンド3が閉じられる場合において、ウィンドガ
ラス4が全閉状態直前まで上昇させられた際に、上記ガ
イド部材12に当接してドアウィンド3の全閉直前を検
出するリミットスイッチ18が設けられている。
【0015】また、図3は、上記ウィンドレギュレータ
10の電動モータMの駆動を制御してドアウィンド3の
開閉状態を制御するウィンド開閉制御装置20の全体構
成を概略的に表す電気回路図であるが、この図に示すよ
うに、上記ウィンド開閉制御装置20では、ドアウィン
ド3を開閉操作する操作スイッチ22を備えたパワーウ
ィンドスイッチユニット21と、ドアガラス4が上昇す
る方向に電動モータMを回転駆動するためのリレー回路
24(アップリレー)と、ドアガラス4が下降する方向に
電動モータMを回転駆動するためのリレー回路27(ダ
ウンリレー)と、上記電動モータMのロック電流を検出
するロック電流検出回路31と、上記操作スイッチ22
の入力操作,ロック電流検出回路31の検出値,及びリミ
ットスイッチ18の検出信号に応じて、上記アップリレ
ー24及びダウンリレー27の作動を制御するコントロ
ールユニット33とが設けられている。
【0016】上記操作スイッチ22は、所謂、ワンタッ
チタイプのスイッチで、アップ側またはダウン側のいず
れかに一旦ON操作されると、ドアウィンド3の閉動作
または開動作が終了もしくは停止するまで、このON状
態が保持されるようになっており、上記パワーウィンド
スイッチユニット21には、操作スイッチ22がアップ
側(端子u側)またはダウン側(端子d側)のいずれかにON
操作された際に、このON状態を保持する、所謂、ラッ
チソレノイド23が設けられている。
【0017】また、上記各リレー回路24,27には、
ノーマルクローズ(通常時閉)の第1接点26a,29a、
及びノーマルオープン(通常時開)の第2接点26b,29
bと、これら各接点の開閉状態を切り換える電磁ソレノ
イド25,28とが、それぞれ設けられている。上記ラ
ッチソレノイド23及び各電磁ソレノイド25,28
は、各ソレノイド23,25,28への給電状態を制御す
るトランジスタTR1,TR2,TR3をそれぞれ介して、
上記コントロールユニット33の制御部34に接続され
ている。また、上記操作スイッチ22の各端子u,d、リ
ミットスイッチ18およびロック電流検出回路31は、
それぞれ入力インタフェイスI1,I2,I3,I4を介し
て、上記制御部34に接続されている。
【0018】以上の構成において、操作スイッチ22が
ダウン側にON操作された場合には、ラッチソレノイド
23が通電されて操作スイッチ22のON状態が保持さ
れるとともに、ダウンリレー27の電磁ソレノイド28
が通電されてノーマルクローズの第1接点29aが開か
れ、かつ、ノーマルオープンの第2接点29bが閉じら
れる。この結果、電動モータMに破線矢印で示される方
向の電流が流れ、ロック電流検出回路31で所定値以上
のロック電流が検出されるまでは、ドアガラス4が下降
する方向に電動モータMが回転駆動される。
【0019】また、逆に、操作スイッチ22がアップ側
にON操作された場合には、ラッチソレノイド23が通
電されて操作スイッチ22のON状態が保持されるとと
もに、アップリレー24の電磁ソレノイド25が通電さ
れてノーマルクローズの第1接点26aが開かれ、か
つ、ノーマルオープンの第2接点26bが閉じられる。
この結果、電動モータMに実線矢印で示される方向の電
流が流れ、ロック電流検出回路31で所定値以上のロッ
ク電流が検出されるまでは、ドアガラス4が上昇する方
向に電動モータMが回転駆動される。
【0020】そして、上記操作スイッチ22がアップ側
にON操作された場合において、ドアウィンド3の閉動
作中に、ウィンドガラス4の上昇動作が妨げられ、リミ
ットスイッチ18がONされていないにも拘わらず、電
動モータMに所定値以上のロック電流が流れた際には、
上記操作スイッチ22がOFFされるとともに、電動モ
ータMが逆方向、つまりウィンドガラス4を下降させる
方向に回転駆動されるようになっている。
【0021】本実施例では、上記のようにして、電動モ
ータMが反転作動させられた後、上記操作スイッチ22
によって電動モータMを再び元の回転方向(ドアウィン
ド3を閉じる方向)に駆動させる操作が行なわれた場合
には、その後における電動モータMの反転動作はキャン
セルされるようになっている。
【0022】以下、上記ウィンド開閉制御装置20の作
動について、図4,図5及び図6のフローチャートを参
照しながら説明する。システムがスタートすると、まず
ステップ#1で初期設定が行なわれる。すなわち、ラッ
チソレノイド23,アップリレー24,ダウンリレー27
がいずれもOFF状態に、また、キャンセルフラグCF
が0にセットされる。尚、このキャンセルフラグCF
は、電動モータMに所定値以上のロック電流が流れた場
合におけるモータ反転機能をキャンセルする場合には1
に、またキャンセルしない場合にはOにセットされる。
【0023】上記の初期設定が終わると、ステップ#2
で操作スイッチ22がアップ側にON操作されたか否か
が判定され、NOの場合には、ステップ#3で操作スイ
ッチ22がダウン側にON操作されたか否かが判定され
る。この判定結果がNOの場合、つまり操作スイッチ2
2のON操作が行なわれていない場合には、初期設定状
態が継続される。一方、上記ステップ#3での判定結果
がYESの場合、つまり操作スイッチ22がダウン側に
ON操作された場合には、ステップ#4でラッチソレノ
イド23とダウンリレー27がONされる。すなわち、
ウィンドガラス4が下降する方向に電動モータMが回転
駆動され、ドアウィンド3の開動作が開始される。
【0024】そして、ステップ#5でモータ電流の計測
が行なわれる。このモータ電流の計測は、図6のフロー
チャートで示されるサブルーチンに従って実行される。
すなわち、ステップ#20でロック電流検出回路31に
よる電流計測が開始されると、ステップ#21で、計測
値が予め設定された基準値を越えているか否かが判定さ
れ、NOの間はモータロックフラグMLが0にセットさ
れ(ステップ#23)、YESになるとモータロックフラ
グMLが1にセットされる(ステップ#22)。
【0025】次に、ステップ#6で、上記モータ電流の
計測結果に基づいて、モータロックフラグMLが1にセ
ットされたか否か、つまり電動モータMに予め設定され
た上記基準値を越えるロック電流が流れたか否かが判定
され、NOの場合にはステップ#3に戻り、YESにな
ると、ウィンドガラス4の下降動作が終了し、初期状態
に復帰するようになっている。
【0026】一方、上記ステップ#2での判定結果がY
ESの場合、つまり操作スイッチ22がアップ側にON
操作された場合には、ステップ#7でラッチソレノイド
23とアップリレー24とがONされ、ウィンドガラス
4が上昇する方向に電動モータMが回転駆動され、ドア
ウィンド3の閉動作が開始される。そして、ステップ#
8でモータ電流の計測が行なわれる。このモータ電流の
計測は、上記ステップ#5と同じく、図6のフローチャ
ートで示されるサブルーチンに従って実行される。
【0027】次に、ステップ#9でモータロックフラグ
MLが1にセットされたか否か、つまり電動モータMに
上記基準値を越えるロック電流が流れたか否かが判定さ
れ、NOの場合にはステップ#2に戻り、YESになる
とステップ#10でリミットスイッチ18がONしたか
否かの判定が行なわれる。そして、このステップ#10
での判定結果がYESの場合、つまりウィンドガラス4
が締め切られてモータMに基準値を越えるロック電流が
流れた場合には、ドアウィンド3の閉動作が終了し、初
期状態に復帰するようになっている。
【0028】一方、上記ステップ#10での判定結果が
NOの場合、つまりウィンドガラス4が締め切られてい
ないにも拘わらず、何等かの抵抗の存在によって電動モ
ータMに基準値を越えるロック電流が流れた場合には、
ステップ#11でキャンセルフラグCFが1にセットさ
れているか否かが判定される。本実施例では、電動モー
タMが反転作動させられた後、該モータMを元の回転方
向に駆動させるスイッチ操作が行なわれた場合には、そ
の後におけるモータMの反転動作がキャンセルされるよ
うに設定されている。
【0029】従って、操作スイッチ22のアップ側への
ON操作が1回目である場合には、キャンセルフラグC
Fが1にセットされることはなく、この場合には、上記
ステップ#11での判定結果はNOになるので、ステッ
プ#12に進み、ラッチソレノイド23とアップリレー
24とがOFFされるとともにダウンリレー27がON
される。すなわち、電動モータMが反転作動させられ、
ウィンドガラス4が下降させられる。
【0030】この後、ステップ#13で、操作スイッチ
22が再びアップ側にON操作されたか否かが判定さ
れ、NOであれば、ステップ#14でモータ電流の計測
が実行されるとともに、ステップ#15でモータロック
フラグMLが1にセットされたか否かの判定が行なわ
れ、この判定結果がYESになると、ドアウィンド3の
反転動作が終了し、初期状態に復帰する。尚、上記ステ
ップ#14でのモータ電流の計測は、上記ステップ#5
及びステップ#8と同じく、図6のフローチャートで示
されるサブルーチンに従って実行される。
【0031】一方、ステップ#13での判定結果がYE
Sの場合には、電動モータMが反転作動した後に、再び
操作スイッチ22がアップ側にON操作されたので、ス
テップ#16でキャンセルフラグCFが1にセットされ
た上で、ステップ#7に復帰し、該ステップ#7以降の
各ステップを繰り返して実行する。そして、この場合に
は、キャンセルフラグCFが1にセットされているの
で、ロック電流が所定値以上(モータロックフラグML
=1)で、しかもリミットスイッチ18がONされてい
ない場合でも、電動モータMの反転作動が繰り返される
ことはなく、ドアウィンド3が閉じられるまでウィンド
ガラス4が上昇させられるようになっている。
【0032】尚、上記ステップ#11での判定結果がY
ESの場合、つまり、電動モータMの反転作動後におけ
る操作スイッチ22のアップ側への再操作が既に少なく
とも1回行なわれ、キャンセルフラグCFが1にセット
されている場合は、ステップ#2に戻り、該ステップ#
2以降の各ステップが逐次実行される。すなわち、アッ
プ側へのスイッチ操作を再度行うことにより、反転動作
を繰り返すことなく、ドアウィンド3が閉じられるまで
ウィンドガラス4が上昇させることができる。
【0033】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、上記電動モータMが反転させられた後、該モータM
を元の回転方向(アップ側)に駆動させるスイッチ操作が
行なわれた場合には、その後におけるモータMの反転動
作がキャンセルされるようにしたので、最初の反転動作
によって安全性を確保した上で、2回目以降の不必要な
モータの停止または反転動作を無くすることができるの
である。従って、凍結時の氷あるいは小さなゴミ等によ
ってウィンドの開閉動作が妨げられた場合などには、乗
員の手を煩わすことなく、モータMの駆動力によってド
アウィンド3の開閉を行わせることができ、利便性が向
上する。
【0034】尚、上記実施例は、ドアウィンド3の閉動
作中に基準値を越えるロック電流がモータMに流れた際
には、該電動モータMを反転作動させるようにしたもの
であったが、反転動作ではなく単に停止させるようにし
ても良い。また、上記反転あるいは停止機構を、ドアウ
ィンド3の閉動作だけでなく、開動作に対して働かせる
ようにしても良い。更に、例えば、ドアウィンドの停止
あるいは反転開始に伴って作動させられるタイマ回路を
設け、ドアウィンドの停止あるいは反転開始後、所定時
間以内に、モータを元の回転方向に駆動させるスイッチ
操作が行なわれた場合には、その後におけるモータの反
転動作がキャンセルされるようにしてもよい。
【0035】上述の実施例(以下、第1実施例という)
は、電動モータMが反転作動させられた後、再度アップ
側へのスイッチ操作が行なわれた場合には、その後にお
けるモータ反転の機能がキャンセルされるものであった
が、ウィンドの反転動作開始時点でのウィンド開度を記
憶する記憶手段を設けることにより、同じウィンド開度
での反転動作のみがキャンセルされるようにすることが
できる。以下、本発明の第2実施例について説明する。
尚、以下の説明において、第1実施例の場合と同じもの
には同一の符号を付し、それ以上の説明は省略する。
【0036】図7に示すように、本実施例に係るウィン
ド開閉制御装置50では、ドアウィンド3の反転動作開
始時点でのウィンド開度を記憶する記憶手段としてのポ
テンショメータ40が設けられ、該ポテンショメータ4
0は、コントロールユニット43の制御部44に接続さ
れている。尚、上記ウィンド開閉制御装置50は、ポテ
ンショメータ40が設けられている点を除いて、図3に
示された第1実施例のウィンド開閉制御装置20と同様
に構成されている。
【0037】上記ポテンショメータ40は、図8乃至図
10に示すように、電動モータMの出力側に設けられ、
プーリ15に固着された従動歯車15aと噛合する減速
用歯車14aに一対のブラシ41a,41bを取り付けると
ともに、上記減速用歯車14aと所定距離を隔てて平行
に配置されたディスク板42に、抵抗体42aと導電体
42bとを同軸に配設して構成されている。上記ブラシ
41a及び41bは、上記抵抗体42a及び導電体42bに
それぞれ摺接するように位置設定されており、ドアウィ
ンド3の開閉時、電動モータMが駆動されて上記減速用
歯車14aが所定角度だけ回動させられると、上記抵抗
体42aのうち導電体42bと接続される側の抵抗体の長
さが変化することにより、減速用歯車14aの回転角(つ
まりドアウィンド3の開度)の変化を、抵抗値の変化と
して検出することができるようになっている。
【0038】次に、上記ウィンド開閉制御装置50の作
動について、図11及び図12のフローチャートを参照
しながら説明する。システムがスタートすると、まずス
テップ#31で初期設定が行なわれる。すなわち、ラッ
チソレノイド23,アップリレー24,ダウンリレー27
がいずれもOFF状態にセットされるとともに、その時
点でのウィンドガラス4の位置が初期位置P0として読
み込まれる。
【0039】上記の初期設定が終わると、ステップ#3
2で操作スイッチ22がアップ側にON操作されたか否
かの判定が行なわれる。尚、このステップ#32からス
テップ#40までの各ステップは、図4のフローチャー
トにおけるステップ#2からステップ#10までの各ス
テップと、同一の内容を実行するものであるので、重複
を避けるため、その説明は省略する。
【0040】ステップ#32を経てステップ#37から
ステップ#39までの各ステップを実行した後、上記ス
テップ#40での判定結果がNOの場合、つまりウィン
ドガラス4が締め切られていないにも拘わらず、何等か
の抵抗の存在によって電動モータMに基準値を越えるロ
ック電流が流れた場合には、ステップ#41で、上記ポ
テンショメータ40からの入力信号に応じてウィンドガ
ラス4の位置Pが読み込まれる。
【0041】次に、ステップ#42で、新たに読み込ま
れたガラス位置Pが、初期位置P0よりも所定量(例えば
5mm)以上大きいか否かが判定される。本実施例では、
電動モータMが反転作動させられた後、該モータMを元
の回転方向に駆動させるスイッチ操作が行なわれた場
合、その後は、同じウィンド開度位置でのモータMの反
転動作がキャンセルされるが、ウィンド開度位置が異な
れば反転機能はキャンセルされないように設定されてい
る。
【0042】従って、ステップ#42での判定結果がY
ESの場合は、新たなガラス位置Pと初期位置P0との
間に十分な差があり同位置ではないので、ステップ#4
3に進み、このガラス位置Pが記憶される。そして、ス
テップ#44で、ラッチソレノイド23とアップリレー
24とがOFFされるとともにダウンリレー27がON
される。すなわち、電動モータMが反転作動させられ、
ウィンドガラス4が下降させられる。
【0043】この後、ステップ#45で、操作スイッチ
22が再びアップ側にON操作されたか否かが判定さ
れ、NOであれば、ステップ#46でモータ電流の計測
が実行されるとともに、ステップ#47でモータロック
フラグMLが1にセットされたか否かの判定が行なわ
れ、この判定結果がYESになると、ドアウィンド3の
反転動作が終了し、初期状態に復帰する。尚、上記ステ
ップ#46でのモータ電流の計測は、ステップ#35及
びステップ#38と同じく、図6のフローチャートで示
されるサブルーチンに従って実行される。
【0044】一方、上記ステップ#45での判定結果が
YESの場合には、電動モータMが反転作動した後に、
再び操作スイッチ22がアップ側にON操作されたの
で、ステップ#37に復帰し、該ステップ#37以降の
各ステップが繰り返して実行される。そして、この場合
には、ロック電流が所定値以上(モータロックフラグM
L=1)で、しかもリミットスイッチ18がONされて
いない場合でも、同じガラス位置(P≦P0+5mm)で
は、反転作動が繰り返されることなくウィンドガラス4
が上昇させられるようになっている。
【0045】尚、上記ステップ#41での判定結果がY
ESの場合には、新たなガラス位置と初期位置(2回目
以降であれば前回の反転開始位置)との差が小さくてほ
ぼ同位置と見なすことができるので、2回目以降であれ
ば、反転動作を行うことなくステップ#37に戻り、該
ステップ#37以降の各ステップが逐次実行される。す
なわち、ウィンドガラス4は、同位置での反転動作を繰
り返すことなく上昇させられる。
【0046】以上、説明したように、本実施例によれ
ば、上記電動モータMMが反転させられた後、該モータ
Mを元の回転方向(アップ側)に駆動させるスイッチ操作
がなされた場合には、ドアウィンド3の反転動作開始時
点でのウィンド開度位置でのモータの反転動作がキャン
セルされるようにしたので、最初の反転動作によって安
全性を確保した上で、同位置での不必要なモータMの反
転動作を無くすることができる。従って、凍結時の氷あ
るいは小さなゴミ等によってドアウィンド3の開閉動作
が妨げられた場合などには、乗員の手を煩わすことな
く、モータの駆動力によってドアウィンド3の開閉を行
わせることができ、利便性が向上する。しかも、この場
合、同じウィンド開度位置での反転動作のみがキャンセ
ルされ、他の位置での反転機能は保持されるので、より
一層の安全性が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る自動車のドア及び
ウィンドレギュレータの正面説明図である。
【図2】 上記ウィンドレギュレータのレール及びガイ
ド部材の斜視図である。
【図3】 上記自動車用のウィンド開閉制御装置の全体
構成を概略的に表す電気回路図である。
【図4】 上記ウィンド開閉制御装置の作動を説明する
ためのフローチャートである。
【図5】 上記ウィンド開閉制御装置の作動を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】 上記ウィンド開閉制御装置におけるモータ電
流計測のサブルーチンのフローチャートである。
【図7】 本発明の第2実施例に係るウィンド開閉制御
装置の全体構成を概略的に表す電気回路図である。
【図8】 上記第2実施例に係るポテンショメータの取
付位置を示す説明図である。
【図9】 上記ポテンショメータの側面説明図である。
【図10】 上記ポテンショメータの平面説明図であ
る。
【図11】 上記第2実施例に係るウィンド開閉制御装
置の作動を説明するためのフローチャートである。
【図12】 上記第2実施例に係るウィンド開閉制御装
置の作動を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
3…ドアウィンド 4…ウィンドガラス 10…ウィンドレギュレータ 20,50…ウィンド開閉制御装置 22…操作スイッチ 31…ロック電流検出回路 33,43…コントロールユニット 34,44…制御部 40…ポテンショメータ M…電動モータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウィンドを開閉駆動させるモータと、ウ
    ィンドの開閉動作を妨げる抵抗の有無を検出する検出手
    段とを備え、ウィンド開閉中にその動作を妨げる抵抗が
    検出された際にはモータを停止また反転させるようにし
    たウィンド開閉制御装置において、 上記モータが停止または反転させられた後、該モータを
    元の回転方向に駆動させるスイッチ操作が行なわれた場
    合には、その後におけるモータの停止または反転動作が
    キャンセルされることを特徴とするウィンド開閉制御装
    置。
  2. 【請求項2】 ウィンドを開閉駆動させるモータと、ウ
    ィンドの開閉動作を妨げる抵抗の有無を検出する検出手
    段とを備え、ウィンド開閉中にその動作を妨げる抵抗が
    検出された際にはモータを反転させるようにしたウィン
    ド開閉制御装置において、 上記ウィンドの反転動作開始時点でのウィンドの開度を
    記憶する記憶手段を設け、上記モータが反転させられた
    後、該モータを元の回転方向に駆動させるスイッチ操作
    がなされた場合には、上記記憶されたウィンド開度位置
    でのモータの反転動作がキャンセルされることを特徴と
    するウィンド開閉制御装置。
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