JPH0495565A - 鉄道車両の前頭排障器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、異物を鉄道車両の運行に支障を来さない位置
へ撥ね飛ばして排除する鉄道車両の前頭排障器に関する
ものである。

（従来の技術） 従来のリニア車両の前頭排障器を第６図により説明する
と、（ａ）が車両本体、（ｂ）が同車両本体（ａ）の前
下部に取付けた前頭排障器で、同前頭排障器（ｂ）が厚
い鋼板で作られ、この鋼板製前頭排障器（ｂ）により、
異物（Ａ）を鉄道車両の運行に支障を来さない位置へ撥
ね飛ばして排除する。またこのときの衝撃エネルギーを
鋼板製前頭排障器（ｂ）のショック・アブソーバ（図示
せず）で吸収するようにしている。

（発明が解決しようとする課題） リニア車両では、超電導コイルが地上の線路側面に設置
される。そのため、前記第ε図に示す従来のリニア車両
の鋼板製前頭排障器（ｂ）では、撥ね飛ばした異物（八
）が地上に設置した超電導コイルを直撃して、これを損
傷させる惧れがある。

本発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その
目的とする処は、車両本体を損傷させずに異物を前頭排
障器内に取り込むことができて。

超電導コイルの損傷を防止できる鉄道車両の前頭排障器
を提供しようとする点にある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するために３本発明の鉄道車両の前頭
排障器は、車両本体の前部にショック・アブソーバを介
して取付けた衝撃吸収フレームと。

同衝撃吸収フレームの前部に取付けたバンパーと。

同バンパーの前部に取付けたバンパーカバーと。

同バンパーカバーの前方を覆う空力カバーとにより構成
されている。

（作用） 本発明の鉄道車両の前頭排障器は前記のように構成され
ており２本前頭排障器が比較的小型の異物に衝突したと
きには、バンパーカバーが変形して、そこに止まる。ま
た比較的大型の異物に衝突したときには、バンパーカバ
ーが破断じ、バンパーに衝突して、そこに止まる。そし
てこのときの衝突エネルギーがバンパーと衝撃吸収フレ
ームとを介してショック・アブソーバに伝えられ、同シ
ョック・アブソーバが作動して、衝突エネルギーが吸収
される一方、上記異物が前頭排障器内に取り込まれる。

（実施例） 次に本発明の鉄道車両の前頭排障器を第１図乃至第４図
に示す一実施例により説明すると、（１）が空力カバー
、（２）がウレタン等により作られた変形可能なバンパ
ーカバー、（３）が積層構造の変形可能なバンパー、（
４）が衝撃吸収フレーム、（５）がショック・アブソー
バ、（６）が車両本体で、衝撃吸収フレーム（４）がシ
ョック・アブソーバ（５）を介して車両本体（６）の前
部に取付けられ、バンパー（３）が同衝撃吸収フレーム
（４）の前部に取付けられ、バンパーカバー（２）が同
バンパー（３）の前部に取付けられ、空力カバー（１）
が同バンパーカバー（２）の前方を覆うとともに同空力
カバー（１）の左右両側部が上記バンパーカバー（２）
と上記バンパー（３）と上記衝撃吸収フレーム（４）の
側部とに取付けられている。

次に前記第１図乃至第４図に示す鉄道車両の前頭排障器
の作用を具体的に説明する。第３図に示すように本前頭
排障器が比較的小型の異物（Ａ１）に衝突したときには
、ウレタン等によりなるバンパーカバー（２）が変形し
て、このときの衝突エネルギーを吸収しながら、この異
物（Ａ１）を前頭排障器内に取り込む。また第４図に示
すように本前頭排障器が比較的大型の異物（Ａ２）に衝
突したときには。

ウレタン等によりなるバンパーカバー（２）が破断し１
次いで積層構造のバンパー（３）が破壊し１次いで衝撃
吸収フレーム（４）が変形して、さらにショック・アブ
ソーバ（５）が作動して、このときの衝突エネルギーを
吸収しながら、この異物（Ａ２）を前頭排障器内に取り
込む。

第５図は、バンパー（３）に質量型のものを使用した以
外、前記第１図乃至第４図に示す前頭排障器と同様に構
成した前頭排障器の他の実施例で。

この実施例では９本前頭排障器が異物に衝突したときの
衝突エネルギーを一旦前頭排障器の運動エネルギーに変
換し、これを衝撃吸収フレーム（４）の構造及び材料減
衰作用により熱エネルギーに変換して吸収する。この場
合にも、異物を前頭排障器内に取り込む。

（発明の効果） 本発明の鉄道車両の前頭排障器は前記のように本前頭排
障器が比較的小型の異物に衝突したときには、バンパー
カバーが変形して、そこに止まる。

また比較的大型の異物に衝突したときには、バンパーカ
バーが破断し、バンパーに衝突して、そこに止まる。そ
してこのときの衝突エネルギーがバンパーと衝撃吸収フ
レームとを介してショック・アブソーバに伝えられ、同
ショック・アブソーバが作動して、衝突エネルギーが吸
収される一方。

上記異物が前頭排障器内に取り込まれるので、車両本体
を損傷させずに異物を前頭排障器内に取り込むことがで
きて、超電導コイルの損傷を防止できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係わる鉄道車両の前頭排障器の一実施
例を第２図の矢視１−１線に沿って示す横断底面図、第
２図はその側面図、第３，４図はその作用説明図、第５
図は他の実施例を示す横断底面図、第６図は従来の鉄道
車両の前頭排障器を示す側面図である。 （１）・・・空力カバー、（２）・・・バンパーカバー
（３）・・・バンパー、（４）・・・衝撃吸収フレーム
。 （５）・・・ショック・アブソーバ、（６）・・・車両
本体。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 車両本体の前部にショック・アブソーバを介して取付け
   た衝撃吸収フレームと、同衝撃吸収フレームの前部に取
   付けたバンパーと、同バンパーの前部に取付けたバンパ
   ーカバーと、同バンパーカバーの前方を覆う空力カバー
   とにより構成されていることを特徴とした鉄道車両の前
   頭排障器。